高偏差値・難関校は良い学校の確率が高い
高偏差値の中高一貫校に通う生徒の医学部人気は、強いものがあります。そして、実際に医学部に合格した学生の出身校が中高一貫校である割合も高いです。
一般的に偏差値が高い、いわゆる難関校と言われる中高一貫校は、単に医学部への合格率が高くて有利だという意味ではなく、子供の教育全般に関して良い学校である確率が高いと感じます。
私立の中高一貫校に対しての世間のイメージといえば、お金持ちが通っている、学力の高い子が多いといったものが先行しがちなのではないでしょうか。
確かに、経済的に余裕のある家庭が多いというのは事実ですし、実際に偏差値の高い子も多いですが、それは良い学校かどうかの基準とは言えません。
偏差値が高いから偉い、勉強ができるからスゴい人なのではなく、大切なのは勉強を通して人間力を高められるかどうかです。
私立の中高一貫校は、どこも教育理念がしっかりしていて、公立校では得られないような多様な経験や出会いのチャンスに恵まれています。
良い学校に通わせるべき理由
医学部を目指す子供にとって、医学部志願者が周りにたくさんいる私立の中高一貫校は魅力的で、有力な選択肢のひとつとなります。
ここからは、子供を良い学校に通わせるべき理由について、具体的に挙げていきたいと思います。
勉強の楽しさを体感している友人に出会える
私立の中高一貫校に通っている生徒たちは、幼少期から積極的に勉強に取り組んできている子供が多いです。そのため、勉強の楽しさを知っています。親から「勉強しなさい」とうるさく言われなくても、自ら進んで勉強する習慣を持っている子供がたくさんいます。
そういうベースを持っている、勉強の楽しさを体感している友人と出会える中高一貫校は、子供にとって何物にも代えがたい恵まれた環境です。
高いレベルで刺激・切磋琢磨しあえる
中高一貫校には、医師志望の生徒をはじめ、学習意欲の高い子供たちがたくさん集まってきています。
多くの生徒は、希望の進路についての思いを強く持っていて、その夢を叶えるための勉強にも熱が入ります。将来の夢は違っても、夢に向かって真剣に勉強する者どうし、お互いに高いレベルで刺激を受け合い、切磋琢磨し合えるのは理想的な環境です。
上手にやる気をださせてくれる先生がいる
中高一貫の難関校では、中高の連携を密に取った無駄のないカリキュラムを用意しています。難関大学の合格に焦点をあてているので、早い段階から大学受験に必要な課程を学び終え、志望大学の受験準備に十分な時間をかけられるだけの余裕が生まれます。
また、志望学部に合わせた細やかな指導やを行っていて、特に中高一貫の上位校では医学部志望の生徒も多いため、進路指導の先生をはじめとした教師陣が、医学部受験に関する情報に詳しく、適切な指導を受けられます。
中高一貫校には、中学入試をくぐり抜けてきた成績優秀な生徒が集まっていますが、高校入試がないため、いわゆる「中だるみ」が起きるのではないかという不安を持つ親もいると思います。
でも、中高一貫校には、上手に生徒のやる気を出させてくれる経験豊富な先生がたくさんおられます。
コースの選択肢が多く自分の将来について向き合える
中高一貫校は、公立校と比べて多種多様なコースが用意されているので、選択肢が多いのが特徴です。たくさん選択肢があるからと言って、難易度の高い順に一番上のコースに進めば良いというものでもありません。
子供の個性や希望に合ったコースで充実した学びを得るために、できるだけ早い段階で自分の将来について向き合い、希望の進路に進むためには「何が必要なのか」「何を学ぶべきか」とじっくり考えることが重要です。
親として子供にしてやれることは、もちろん経済的に可能な範囲内ではありますが、子供の可能性を最大限伸ばし、選べる選択肢をできるだけ増やしてやることなのではないでしょうか。医学部への進学のためだけではなく、中学・高校時代の学びは、将来の人生においてきっとかけがえのない財産となるはずです。
そして、勉強以外から受ける刺激も重要性が高いです。勉強ばかりで苦しくならないように気をつけましょう。