医学部に落ちることは珍しいことでは無い
医学部人気は根強いものがあり、少子化の時代でも志願者の増加傾向が続いています。
どれだけ頑張って勉強をしていても、不合格になってしまうことは、決して珍しいことではありません。どの大学も難易度が上がっているので、現役での合格だけでなく、一浪しても合格するのは簡単なことではないのです。二浪、三浪してようやく合格という人もたくさんいます。
医学部受験生を持つ親は、このことをよく理解しておく必要があります。
医学部受験という高い壁を越えられず不合格となってしまった時、親の対応の仕方はとても重要なことです。私自身、自分が医学部に入れなかった経験をしているので、このことはぜひ医学部受験生を持つ親御さんに声を大にしてお伝えしたいです。
不合格で落ち込む子供に対し親は「共感し・労う」
目指していた医学部に不合格となった子供は、大きなショックを受けて落ち込んでいます。
特に、小さい頃から進学塾に通って中学受験をクリアしたり、いわゆるエリートコースを歩んできたような子供にとっては、人生で初めて経験する大きな挫折経験という場合も少なくないでしょう。全力でサポートしてくれた親に申し訳ない、一緒に競い合ってきた友人たちと会うのも辛いといった思いで、沈み込んでいるかもしれません。
こんな時に
「あなたは精いっぱい頑張った」
「あまた次に頑張ればいいよ」
と声をかけたくなりますが、実はこうした言葉はNGワードなのです。
受験生本人は必死に頑張ってきたという自負があるので、ありきたりのなぐさめの言葉をかけられても素直に耳に入らず、皮肉のようにしか聞こえないこともあります。
今後のことを話題にするのは、本人の気持ちが落ち着いた後、まだ少し先のことです。
医学部が不合格だった場合の進路の選択肢
医療の世界のプロフェッショナルは、医師だけではありません。医学部に不合格となった受験生のうち、看護学部や歯学部に進む人も少なくありません。
私も医学部に入れず看護学部に進んだ一人です。
- 医学部を諦めて進路変更する
- 浪人して次の年にリベンジを目指す
- いったん別の学部に入学して医学部再受験や学士編入による医学部入学を狙う
という方法もあります。
家庭の経済的事情や本人のモチベーションなど、いろいろな要素はあると思いますが、「あのとき本当はこうしたかったのに…」と後になって後悔しなくて済むよう、親子でよく話し合って納得のいく進路を選んでくださいね。
諦めた医学の道に再びチャレンジする『医学部への再受験』に関してはこちらの記事で解説しています。こちらも合わせて確認し、キャリアプランの参考にしてみて下さい。