医学部の本試験で面接は必ずある
医学部を目指す受験生にとって、一次試験が重要であることは言うまでもないことです。
ただ、本試験では面接も含めた二次試験が基本的にセットになっているので、全く対策をせずに臨むのはおすすめできません。
大学によっては、面接に重きをおいているところもあるという噂を耳にします。こんな風に言うと、面接試験対策に不安を感じる受験生もいるかもしれませんが、特別難しく考えなくて大丈夫です。
肝心の一次試験対策の勉強時間を減らしてまで、対策講座をあれこれ受講したり、面接対策の書籍を何冊も読み漁ったり、たくさんの時間を割く必要はありません。
長男の医学部受験の体験を通じての印象ですが、大学が面接試験で見ているポイントは、勉強だけができても極端に偏ったパーソナリティを持っている等、人間性や心身の健康に問題がないかどうかといった点です。
- 人間性
- コミュ力
- 命を扱う職業につくという強い意思
- 志
- 健康体であるか
を確認するために、面接を行っています。
逆に言うと、明らかに他者を見下したり、攻撃的な考え方が滲み出た話しぶりが目立つなど、医学部に入れるのはリスクがあると思われる人を落とすための試験というわけです。
一般的に、面接試験で大差がつくことはほとんどないと思って大丈夫でしょう。
医学部の面接対策は早い段階からしておく
医学部の面接対策は、入試直前に付け焼刃で短期集中的にするのではなく、早い段階からコツコツしておくことをおすすめします。
面接での受け答えは、練習するほど上手くなっていくものです。といっても、1日数分程度の練習でOKです。
面接でよく聞かれる質問に対して、スムーズに答えられるように日頃から練習する習慣をつけておきましょう。面接官からの質問に対しては、結論から先に話して手短に答えるクセをつけるのがコツです。
正しく感じの良い敬語を身につけておきましょう。家庭で親が面接官役を買って出るなどして、子供の面接の練習に付き合ってあげると心強いですね。
医学部受験を控える子供に親ができるサポートは他にもあります。
こちらの記事を読んで参考にして下さいね!
面接で問われる医学部を目指す志望動機
面接試験でほぼ確実に聞かれるのが、「なぜ医学部に進み医師を目指すのですか?」という質問です。
「子供の頃に体が弱かったから」
「家族や友人が大病をした」
などと答える受験生が結構多いのですが、これは単なるきっかけにすぎない回答です。医療に関わる仕事は医師だけではありません。
一番重要なのは、なぜ医学部を選び医師になりたいのか、医師になりたくてこれまでどんなことに取り組んできたのか、具体的にどんな医師になりたいのかといったことです。
例えば、
当時まだ幼かった自分は、悲しみや寂しさを抱えるばかりで何もできなくて歯がゆい思いをした。
将来は医者になって、ガンで亡くなる患者さんを一人でも減らしたいと思い続けて、勉強に打ち込んできたきた」
など、具体的なエピソードを添えてしっかりと答えられるよう、志望動機をわかりやすく整理しておきましょう。
面接では正直に答えるほうが好印象
面接では、いいことを言おうとして嘘をついたり、作り話をしたり、心にもないことを話してもロクなことはありません。
また、知ったかぶりをして的外れなことを答えるくらいなら、
「勉強不足で○○についてはわかりません」
「○○については得意ではありません」
と正直に答えた方が好印象です。
知らないことは決して恥ずかしいことではなく、これから勉強していけば良いだけのことなので、素直さと正直さを忘れないように答えることを心がけるといいですよ。