寮完備の医学部予備校が受験勉強に集中できる理由
文部科学省の調査によると、医学部に合格した人のうち、現役生は約半数なのだそうです。つまり、残りの半分は浪人生ということになります。そして、浪人生の大半が医学部予備校に通っていて、中でも寮のある医学部予備校を選ぶ人が多いです。
自宅を離れて生活するのは、本人にも親にも何かと不安はあると思いますが、医学部受験生にとって寮での生活はメリットが多いのです。大学進学時に一人暮らしを始める際の良い予行練習にもなります。
今回は、寮を完備した医学部予備校が受験勉強に集中できる理由を解説します。
最低限の家具・家電が備え付けられている
医学部予備校の寮には、日常生活を送るのに不自由のない最低限の家具・家電が備え付けられています。
- ベッド
- 学習机
- 書籍
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 洗濯機
など、新しく買い揃える必要がないので、入寮したらすぐに生活を始めることができます。
通学の距離や時間を削減できる
寮での生活の大きなメリットのひとつが、医学部予備校に通う距離や時間を削減できることです。
寮は校舎や最寄駅から近い立地に用意されているので、自宅が遠い人にとっては毎日の通学にかかる時間を大幅に減らせます。浮いた時間を受験勉強に充てられるので、貴重な時間を有効活用できるのは大きいですね。
また、満員電車に乗っての通学はそれだけで疲れますし、様々な感染症のリスクなどの心配もつきまといますが、寮生活だとそういった心配をしなくて良いのもメリットが大きいと感じます。
食事を用意する時間削減・栄養バランスの心配をしなくていい
忙しい受験生が一人暮らしをしながら毎日の食事をきちんと作るのは、結構難しいことですよね。
特に男の子は自炊をしない子も多いと思います。
受験生にとって、日々の健康管理は何よりも重要で、食事は基本中の基本です。緑黄色野菜や青魚など、好き嫌いをせず栄養に偏りのない食事を規則正しく摂ることで、免疫力がアップし風邪などをひきにくくなります。
また、記憶力や集中力が高まり、学習効率も大いに上がるでしょう。食事付きの寮に住める医学部予備校を選ぶのがおすすめですよ。
学習に必要な環境が用意されている
医学部予備校の寮の中には、ゆったりと勉強できる広々とした専用自習スペースが設けられていたり、パソコンやプリンタを完備しているところもあります。
教室での勉強だけでなく、自習スペース、自分の部屋とを上手に使い分けて勉強できる環境が用意されているのは嬉しいですね。
受験勉強に集中する為の厳しい寮則がある
寮生活は、友達からの遊びの誘いや漫画やゲームで時間を浪費してしまうといった誘惑を、自然に遠ざけることができる環境だと言えます。
門限が決まっていたり、不特定多数の人が入室できないなど厳しい規則があるので、友人たちのたまり場になってしまうようなこともありません。一人暮らしにありがちな不規則な生活習慣が改善され、受験勉強に集中できます。
急病やケガなど不測の事態にも頼れる人がいるのは心強いですね。
寮完備の医学部予備校に入寮するなら「直営寮」を選ぶ
医学部予備校の寮には、提携寮と直営寮の2つがあります。
予備校が校舎の近隣の学生マンションなどの部屋を借り上げて、生徒に貸すスタイルの寮です。
予備校が直接管理・運営をしている学生寮です。
提携寮の場合、医学部予備校生以外の入居者も同じ建物に住むケースがあります。隣の部屋の住人は受験生とは限らないので、専門学校生や大学生の場合、人の出入りや騒音が勉強の邪魔になる可能性も考えられます。
直営寮と比較すると、提携寮は常駐の管理人を置かずに月数回の巡回だけなど、管理が行き届かないところも見受けられます。そのため、住まいのことで何か問題が発生したときには、物件の管理会社に相談しなければならないのが一般的です。
一方、予備校が直接管理している直営寮の場合は、受験生が勉強に集中できるよう、快適で安心安全な環境管理を徹底しているので、直営寮を選ぶのが断然おすすめです。
医学部専門の予備校『メディカルフォレスト』に関してはこちらの「医学部予備校に通うべき理由と選び方」の記事内で軽くご紹介していますので、ご興味があればご覧下さい。
調理師と栄養士がいる専用のレストランで22時まで食事が提供されていたり、ロビーには赤本や自習ブースが用意されているなど、受験生が集中して勉強できる環境が整っています。
寮の費用と退去期限は必ず確認しておく
寮に入るためには、当然ながら予備校の授業料とは別に、寮費がかかります。
寮生活をしながら医学部を受験するメリットはたくさんありますが、費用面をクリアしておかなければいけません。寮費を捻出するために、肝心の受験や学費に充てるお金が足りなくなってしまっては、本末転倒です。
また、寮には退去期限があります。一般的に大学受験では、センター試験やその前後に行われる私立大学の個別試験を皮切りに、ほとんどの大学は2月末までに合否がわかります。
志望大学の受験日程と照らし合わせて、退去期限を必ず調べておきましょう。
退去期限ギリギリまで寮生活をするのか、早めに退去して自宅から受験会場に向かうのか、環境の変化で受験にマイナスの影響が出ることがないよう、くれぐれもベストな判断をしてくださいね。