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2013年の夜に口笛を吹けば


2013年12月30日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第355試合


  1. 日めくりカレンダー
  2. この紙に書いてある新書 (およそ10数冊)
  3. キース・ジャレットのCD
  4. アカデミー賞の本
  5. 『死刑台のエレベーター』 のサントラCD
  6. 前にあった寺田寅彦の全集
  7. 折原みと
  8. 詩集
  9. 新書館の 「For ladies」 シリーズ
  10. 小島信夫

 ズリ山裏道さんがご来店になる。
 JR北海道の特急内で無料配布している車内誌 「THE JR Hokkaido」 の最新号をいただいた。 「生きている 「ヤマ」 釧路・海底炭鉱、男たちの誇りとともに」 というカラー6頁の巻頭特集を掲げている。 特急に乗る機会がある方、ぜひ目を通してみてください (北大通店でもご覧になれます)。
 ズリ山さん、今晩から仕事で海外に出向くそうな。

 本年最初の営業日にみえた帰省客風のご夫婦が、最後の営業日であるこの日ふたたびお立ち寄りくださる。 旦那さんの風貌が高校のとき仲がよかった同級生にそっくりでつい声をかけてしまった方だ (またしても見間違えて一瞬ドキッとしたわけだが)。 もちろんそのことはご夫婦も覚えておられた。 その節は失礼しましたとご挨拶する。
 それはそうと、小野くん、いまも元気にしていますか。

 もう7年くらい前の話。 うちの店には珍しく1970年代前半のとあるファッション誌が数十冊入荷したことがあった。
 夕方みえたお客さんがお会計のときに 「私、あのときの雑誌を買った者です」 と自己紹介。 思い出した、何度も通ってほとんどすべての在庫を買ってくださった方だ。
 さらにつづけて、その後釧路を離れて憧れていた同誌編集部に就職できました。 今そこで働いていますとも。
 なんとすばらしい!

 バーコード博士の倉庫への蔵書移動がまだ終わっていない。 凝り性の方なので当初よりも大きく計画が膨らんでいるそうだ。 バーコードリーダーを駆使しての蔵書データベース化計画もそのせいでストップしたまま!

 横田順彌を探していた2週間前のお客さんが再来店。 新たに見つかった横ジュン本をお買い上げいただいた。
 他に、川本三郎の 『アカデミー賞』 が売れる。
 本日の成績は、10打数2安打 (内1安打 12/17分)。 本年の在庫お問い合わせの最終成績は、355試合出場で1748打数427安打。打率 2割4分4厘2毛。

 前の年2019件もあったお問い合わせの件数が300近くも減った。 営業日数は同じであるにもかかわらず。 それだけ来客数が落ちているといえるかもしれない。
 もっともよく訊かれたのは、19件にのぼる桜木紫乃の本だった (『ホテルローヤル』 以外も含む)。

 豊文堂書店の新年は、例年どおり2日からはじまります。 皆様どうぞよいお年を。


2013年12月29日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第354試合


  1. なんかいいの

 前の晩の営業終了後、店の駐車場に知らない車が2台停まっているのをみつけて、 ワイパーに 「無断駐車おことわり」 のメモを挟んでおいた。
 夕方、2階の喫茶部長がやってきて 「無断駐車して、ごめん」 と私に言う。
 1台は彼の車だったのですね。 いやァ、似てるなとは思ったんですよ。 えっへっへ。 こちらこそごめんなさい。

 切り絵さんが 『金田一耕助 The Complete』 という本を貸してくださる。 先日新刊で手に入れた 『金田一耕助 映像読本』 と併読してみよう。
 1打数0安打。打率 2割4分4厘5毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 年の瀬を迎えてもズリ山裏道さんは忙しく各地を飛び回っているようだ。 今度は、 早稲田大出張記念 と書かれた封書が届いた。 早稲田大学前郵便局の風景印と、「ググっとぐんま鉄道スタンプラリー 中央前橋駅」 の記念スタンプに彩られている。
 中から現れたのは、 伊豆長岡温泉の湯ったりきっぷ、岳南鉄道 岳南富士岡駅の整理券、耳かきという脈絡がない3点セット。

 今年も愉快犯のズリ山さんには日本全国いたるところから、へんてこりんなものをお送りいただいた。 捜査本部はその都度きりきり舞いさせられた。
 とてもおひとりの仕事とは思えない活躍である。 きっと西日本にはボタ山横道とでも名乗る担当者がいて、 北大通店を誑かそうと手分けして策を練っておられるのだろう。


2013年12月28日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第353試合


  1. 『我が道を往く』 のDVD
  2. 映画のポスター (ビング・クロスビー)
  3. キース・ジャレットのCD
  4. フライフィッシングの本
  5. 『小学校社会科 釧路市郷土読本 くしろ』
  6. 花嫁さん

 「フライフィッシングの本、あるかい?」 と訊かれたのに、「プロ野球史の本ですか?」 と訊き返すあんぽんたんがいた。 私である。 何をどうすればそう耳に届くのか。 魔物に魅入られていたとしか言いようがない。
 数日前、ストーブリーグの寂しさから山際淳司の 「江夏の21球」 に目を通していたのだが、ま、聞き間違いとは関係ないか。

 『生と死の幻想』 のCDが売れる。
 6打数1安打。打率 2割4分4厘6毛。


2013年12月27日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第352試合


  1. 杜甫
  2. 平岩弓枝
  3. 硯の本
  4. 加藤周一 『夕陽妄語』
  5. 雑誌 「ボナンザ」
  6. おせち料理の本

 突然パソコンの動作が不安定になり青くなる。 寿命なのかどうなのか、よくわからない。

 電話で訊かれた4がおとりおきになる。
 6打数1安打。打率 2割4分4厘9毛。


2013年12月26日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第351試合


  1. 『オペラ座の怪人』 のDVD
  2. 来年の手帳
  3. 児童書
  4. 『ダークナイト』 のパンフレット

 少し前に常連のお客さんから亡くなったご尊父の蔵書を譲っていただいた。 詩集を中心とした中に吉増剛造の献呈署名本があった。 さてどうしたものか。 この日お客さんがみえたので訳を話して署名本をお返しすることにした。 家族の手元にあるのが最善と思えたから。 署名の日付はおよそ30年前だった。

 前の日のご注文メールへの返信に恥ずかしいミスを犯していたことがわかった。 お客さんにお詫びの電話をかける。

 岩波少年文庫が2冊売れる。
 4打数1安打。打率 2割4分5厘2毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 2013年もあと僅かだというのに、愉快犯ズリ山裏道の勢いは止まらない。 またしても犯行声明の封書が届いた。
 八王子の京王高尾駅前郵便局の風景印と、 静岡の 「ほんちょうえき 岳鉄プラザ」 の記念スタンプが何食わぬ顔で同居している。
 慎重に封を切る。
 ケーキの取り分け用と思しき 鋸型ミニナイフ が出てきた。 柳月 のものだった。 前日のクリスマス祝いに使用したのだろうか。 鑑識にまわすことにした。


2013年12月25日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第350試合


  1. 地図 (大航海時代のもの)
  2. 「デビルマン」 の他の巻

 書籍としては昨年度で最終巻となった 「レコード+CD マップ」 だが、新たに電子版の刊行が決まった。 来年4月ごろの配信予定。 当店にも書籍のころと同様、掲載用のアンケートがメールで届く。
 電子版では飽きたらない従来のファン向けに書籍版も限定で作るそうだ。

 釧路市立博物館 の学芸員氏が来年の催し物の告知ポスターを持ってご来店に。 3月まで炭鉱と鉄道の企画が目白押しですごいことになっている。
 博物館には、毛綱毅曠氏設計の同館に手足をつけた 「はっくん」 という非公式マスコットキャラクターがいて、 毎度ポスターの中に彼の姿を探すのが密かな愉しみである。
 今回は 鉄道員とお馬さん に変化していた。

 スティングさんにカイロをいただいたり、 切り絵さんに3センチ四方の折り紙の小箱をいただいたり。
 2打数0安打。350試合を終えて、1721打数422安打。打率 2割4分5厘2毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 上野発吉原経由釧路北大通着の貨物列車ズリ山裏道号が昼ごろ到着する。
 えーと、翻訳しますと、 タウン誌 「うえの」 の 最新12月号 が封入され、静岡の 吉原郵便局の風景印 が押されたズリ山裏道さん投函の第3種郵便が北大通店に届いた、となります。
 「うえの」 は1959年創刊、上野のれん会の発行。 この手のタウン誌を見ると心が和む。


2013年12月24日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第349試合


  1. ダンテ 『神曲』

 「冷えとり靴下」 なる素敵な品が出回っているという。 絹と綿の靴下を4枚、交互に重ね履きするとアラ不思議、足の冷えとりに大きな効果を発揮するのだそうな。
 教えてくれたアハンさんが 「だって寒そうにしてるんだもの」 と。 よっぽど顔色が悪かったとみえる。

 ダニエル・クレイグ ファンのお客さんからダニエル出演作DVDのつづきを貸してもらう。 『Jの悲劇』 と 『ジャケット』 という2本。 オレ、このままダニエルの全作品を網羅するのだろうか。
 1打数0安打。打率 2割4分5厘4毛。


2013年12月23日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第348試合


  1. モンキー・パンチ
  2. ビーチ・ボーイズ 『サーフズ・アップ』 のCD
  3. 長谷川町子 『いじわるばあさん』

 天皇誕生日。
 午前10時すぎ、釧路駅に向かって駆けていく サンタクロースの集団 を目撃する。

 2階の喫茶ラルゴの床がワックスを念入りにかけて綺麗になった。 1階の古書部の床はとりたてて報告することがない。
 3打数0安打。打率 2割4分5厘6毛。


2013年12月22日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第347試合


 2階の喫茶ラルゴで貸切のパーティが開かれる。 退屈気味の子どもたちが降りてきて書棚の間でかくれんぼ。 親御さんの言いつけを守り大声で騒ぎたてたりはしないのだけれど、 あんまり楽しいもんで笑いが止まらないみたい。 鼻息荒くグハグハ言いながらちょこまかと動きまわっている。
 レジカウンターの前を通り抜けるときは、一応身をかがめてこちらに気づかれないようにしているのが健気だ。 忍者の修行中なのかもしれない。

 70年ぶりに釧路に来ましたというお客さん。 商店街のとある老舗の親戚にあたる方だった。 釧路新聞社発行の 『わがマチの人物地図 第4集』 (1977年刊行) にその店の記事が出ていてコピーして差し上げる。

 夜6時半に店を閉めて、画伯のお宅へ。 カメラマンさんやズリ山裏道さんらとの 「自称文化人会」 という懇親会というか飲み会というかむさ苦しい集まりが行われるので。
 出迎えてくれた黒澤 明ファンの画伯に 『デルス・ウザーラ』 ごっこを仕掛ける。 「アンバ (トラ)!」 と叫んで持参の射的の銃を向けると、ちゃんと撃たれた真似をしてくださった。 予想どおり聞こし召していた画伯、トラになぞらえるのに相応しい。

 カメラマンさんが高校時代、相米慎二といっしょに8ミリ映画を作っていたことがわかる。 今度、素面のときに詳しく聞いてみよう。
 0打数0安打。打率 2割4分6厘0毛。


2013年12月21日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第346試合


  1. 南 佳孝のウォンチューの歌のレコード
  2. サンタのCD、レコード
  3. 今 東光 『悪太郎』
  4. 太田裕美のレコード
  5. なんか
  6. 海藻の本

 前夜本店で紛失して大騒ぎになった歌謡曲さんの自転車の鍵が見つかる。 本店の壁の崩落箇所を見上げていてポケットから転がり落ちたらしい。 外で見つかった。

 山梨からきた旅行者の方、バスで湿原に行ったけど雪がなかったわァと残念がる。

 2階の喫茶ラルゴで翌日パーティが開かれるそう。 夜、会場設営を手伝う。
 6打数0安打。打率 2割4分6厘0毛。


2013年12月20日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第345試合


  1. 額縁を吊るす紐
  2. 山崎豊子 『大地の子』
  3. 前に来たときにあった陶芸の本
  4. 般若心経に関する本
  5. 玉川 徹

 閉店間際の本店で、歌謡曲さんが自転車の鍵をなくす事件が発生。 積みあがった本の山をかきわけ、通路の端から端まで目を凝らし、 店内を1時間近く血眼になって探したけれど見つからなかった模様。
 その間、コンコン咳をしている歌謡曲さんと間近で接していた社長、もしかしたら風邪がうつったかも。

 3が売れる。
 5打数1安打。打率 2割4分6厘9毛。


2013年12月19日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第344試合


 夕方5時半すぎ。 外の均一棚を補充していると常連さんが通りがかり、 「人は歩いてるけど、みんな忘年会なのか末広 (盛り場) の方に向かっていくねェ」 と。
 おっしゃるとおり、団体さんが次々と目の前を通りすぎていく。
 溜まった戦記物と映画パンフレットの値段つけをこなす。
 0打数0安打。打率 2割4分7厘0毛。


2013年12月18日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第343試合


  1. 新しいの
  2. 「鳩の首輪」?
  3. 『体脂肪計タニタの社員食堂』
  4. 車のカタログ
  5. 戦史関連の本
  6. 気功の本
  7. 朝ここにあった「サライ」

 ピーター・オトゥールが亡くなった。
 『アラビアのロレンス』 のDVDと、東洋文庫のロレンス 『知恵の七柱』 をレジカウンターに面出しで飾っていたら、 2階の喫茶部長が 「死んだ人はみんなここに飾るんでしょ」
 そ、そんなことないですって。 たまたまコリン・ウィルソンの著作もそれらと並べていますけれどね。 あと、政治家生命を絶たれそうな人として猪瀬直樹の 『東京レクイエム』 というのも。

 1、5が売れる。
 7打数2安打。打率 2割4分7厘0毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 「ズリ山裏道のくいしん坊!万歳」 にコーナー名を変えたくなるくらい、 ちょくちょく駅弁の包装紙のたぐいを送ってくださる我らが愉快犯ズリ山さんである。
 2週間ぶりに届いた旅先からの封書には、北九州の 「折尾名物 かしわめし」 の包装紙が入っていた。 製造年月日と消費期限は、ともに今年の11月25日。
 押された風景印の日付、12月16日とは3週間もの開きがある (ちなみに風景印は群馬県の 大間々郵便局 のもの)。 封筒の裏面には、 「ググッとぐんま鉄道スタンプラリー 赤城駅」 の記念スタンプが。
 愉快犯ズリ山裏道、健在なり。


2013年12月17日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第342試合


  1. 石川達三
  2. 古い地図
  3. 羽仁五郎 『ミケルアンヂェロ』
  4. 佐々木栄松 『白いオピラメ』
  5. おすすめの雑誌
  6. 旧訳版の 『夜と霧』 の函入りできれいな本
  7. 横田順彌
  8. 初心者向けのSFでおすすめの本

 開店準備をしていたら、戦記さんがみえて 「向かいを歩いてたらあんたが外にいるのが目に入ったからちょっと寄っていくわ」 と。 おかげさまでたくさん買っていただいた。
 ナイスアイディア! これから毎日30分おきに、用もないのに物欲しげな顔つきで通りをうろうろと行ったりきたりしてみよう。

 その戦記さんに訊かれた石川達三。 ちょうど目の前のレジカウンターに新潮文庫の 『蒼氓』 があった。 尋ねた本人もびっくりする一寸した偶然。

 8のお客さんには、王道のフレドリック・ブラウンの短編集を。 7も訊かれるが在庫がない。
 横田順彌はどんな本を書いているのですかと尋ねられ、古典SFや明治もの、古書の話をすればいいのに、 「昔読んだこの人の短編にね、『スター・ウォーズ』 に出てくるチューバッカには兄弟がいて、 その名も大バッカと小バッカっていうダジャレがあって、忘れたくても忘れられないなァ。 アレ?え〜とチューバッカってのはハン・ソロの相棒で毛むくじゃらの猿人みたいなやつのことなんだけど・・・・・・」
 お客さんが 『スター・ウォーズ』 をよく知らなくて、やがて言葉は尻すぼみに。

 ところでそのダジャレものは、手元に本がないのでうろ覚えだけれど金大事包助の事件簿シリーズのはず。

 他に4が売れる。
 8打数3安打。打率 2割4分6厘9毛。


2013年12月16日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第341試合


  1. 岩波ブックレット
  2. 共謀罪、海渡雄一の本
  3. 共進化に関する本

 道外の常連さんに訊かれていた地元の自費出版本を手に入れることができた。
 3打数0安打。打率 2割4分6厘2毛。


2013年12月15日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第340試合


  1. アイヌ関係の本
        (ネットに載っていた藤村久和 『神々の物語』)

 以下は、 「文學界」 2013年11月号 所収の 「よしもとばなな 都築響一 対談 ようこそスナックへ」 より

 都築 いま都心部では再開発がいたるところで進んでいて、いいスナックが次々と閉店しています。 いつの間にか駅前の飲み屋街が壊されて、高層複合施設に姿を変えていたりする。 いまある店が数年後には消滅しているかもしれないから、スナックの取材は時間との勝負なんです。
 よしもと 下北沢も再開発が進んでいるから、危ないですね。
 都築 そうですよ。二〇二〇年の東京オリンピックが決まったから、また町の浄化が始まっちゃうんじゃないかな。 歌舞伎町のコマ劇場の跡地にも巨大なホテルが建つようだし。
 よしもと シンガポールみたいになっちゃうんですかね。
 都築 最低だよね。ゴールデン街もそのときに潰すって噂もあるし・・・・・・。 だから、今から 「次のオリンピックが壊す東京」 をいろいろ取材しておこうと思ってるんです。
 よしもと 東京がどんどんつまらなくなりますね。

 「スナックを舞台にした小説、『スナックちどり』 を上梓したよしもとばなな氏と、 取材で数百軒を巡り、自らの店を開店するまでに至った都築響一氏が、バーでもクラブでもない、 スナックならではの魅力と愉しみ方を語り尽くす」 という対談。
 都築響一の発言が小沢昭一のそれに見えてきた。

 ネット掲載品の藤村久和 『神々の物語』 をお探しのお客さん、本店へ (ネットの本の大半は本店に置いてあるのだ)。 ご所望の品、まだ在庫があった。 安打。
 1打数1安打。340試合を終えて、1686打数416安打。打率 2割4分6厘7毛。


2013年12月14日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第339試合


  1. 2階の奥さん
  2. 音楽雑誌 (「JUNON」?)

 画伯好みの 「2階の奥さん」 が売れる。
 2打数1安打。打率 2割4分6厘2毛。


2013年12月13日 (菌)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第338試合


  1. 『DEAR BOYS』
  2. 釧路の歴史や文化が手軽にわかる本
  3. なんか本
  4. 絹の本
  5. 「犬の世界」?

 雪が降る。 少しだけ。
 大阪のガス人間さんから電話あり。 来春、旅行で北海道に来てくださるそうだ。

 エイヨー氏がつい最近、棺桶に片足を突っこみかけた。 味噌づくりをしていて米麹のアレルギーになり、重度の呼吸困難で病院に担ぎこまれたのだ。
 「いやァ、菌のやつに かもされましたわ」と、マンガの 『もやしもん』 になぞらえてご本人は笑っている。 笑い話になってよかったよ。
 そんなわけで、以前私が貸した 『もやしもん』 のつづきの巻を貸すことになる。

 釧路新書の 『釧路歴史散歩』 上下巻、『「気」の12ヶ月』 など色々、布目順郎 『絹の東伝』 で猛打賞。
 5打数3安打。打率 2割4分5厘9毛。


2013年12月12日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第337試合


  1. 子どもが読むようなサンタクロースの本
  2. 船についての初歩的なことが書いてある本
  3. 木山捷平
  4. 吉村 昭

 ミニコミ誌 「車掌」 の最新24号を手に入れた。 何年ぶりの新刊になるのか。 音沙汰がないので休刊したのだと半ば決めつけていた。
 そうではなかった。 車掌史上もっとも分厚く、もっとも手に負えないこの1冊を完成させるための雌伏の時間をすごしていたのだ。

 車掌といっても、鉄道の車掌とは関係がない。 編集部員の神田ぱん氏が、同誌の性格をこれ以上ないくらいよく言い当ててくれているので、詳しい輪郭は そちら に譲りたい。

 私はといえば、どうでもよいことやくだらないことへの没入をおそれない果敢な精神と、誌面に現れる際立った言語感覚。 あるいは節操がないようにみえて、その実めちゃくちゃ自律を重んじているところ。 はたまた澄ました顔で馬鹿げた笑いを繰り出す点などを大いに気に入っている。

 今回の特集は 「不自由研究」 という。
 私も公募の 「不自由研究者」 に立候補していたのだけれど、 不自由極まる条件に身動きがとれず結局レポートを提出できなかった。
 そのとき与えられた課題がなんだったのか思い出そうとしても、 まるで記憶になく資料も散逸して見つからない。 それもそのはず、不自由研究募集のはじまりから8年以上経つのだった。
 25号の課題 「コーヒーまたはB定を待つ」 はなんとかしたい。

 1、4が売れる。
 4打数2安打。打率 2割4分4厘9毛。


2013年12月11日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第336試合


  1. 鈴木大拙 『日本的霊性』
  2. 山の神
  3. バンドスコア
  4. サラサーテのCD
  5. ビバルディ 『四季』 のCD

 「知ってるか、コリン・ウィルソンが死んだぞ」 と毎日みえる毎日さんに教えられる。
 その昔 『アウトサイダー』 を読んで大きな影響を受けたという方だ。 しょげてしまうのも無理はない。 北海道新聞はなんで訃報欄に載せないんだと嘆いてもいる (私も道新の紙面は読み逃したのか気づかなかった。 毎日さんは他紙で知った)。

 こんなときはどんな言葉をかければよいのだろう。 思いつかない。 咄嗟に 『新東宝・大蔵 怪奇とエロスの映画史』 という新刊が出ますヨと囁いた。
 「オレ、この本買うぞ〜ッ!」
 毎日さんが途端に息をふきかえす (『明治天皇と日露大戦争』 での大蔵貢の 「妾を女優にした」 発言が大のお気に入りなのだ)。

 画伯好みの山の神が1冊売れる。
 5打数1安打。打率 2割4分4厘3毛。

  < 今日のダジャレ >
 お会計のとき、厚岸倉庫社長が財布を探って 「ん?だら (銭) がないな。だらしがないな」
 だら銭 とは、北海道の方言で小銭の意。


2013年12月10日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第335試合


  1. 前にあった 「大都会」 のレコード
  2. 『画集 道東の景勝』

 暴風雨。
 お昼どき、本店の社長から電話がきて、 「ほ、本店の壁が崩れた〜〜ッ!」
 すわ豊文堂存亡の機である。 社長の出動要請をうけ、北大通店を閉めてあちらにはせ参じた。

 本店の壁の空き地に面した側、その一等上のモルタルの部分がごっそりと剥げ落ちていた。 真下に除けてあった特価本用の木のベンチが塊の直撃を受けて、木っ端微塵である。
 あれ、まともに受けたら、どたまかち割ってますがな (歩道側などその他の壁面は補修済みですのでご心配なく)。

 本店のなかを覗いた。 誰もいないかと思ったら、こんな悪天候でも熱心に棚を見ているお客さんが。 毎日みえる毎日さんだった。 3冊100円コーナーからしっかり3冊選んで買っていかれた。 頭が下がる。

 散乱した壁や木の破片を片付けていると、社長が 「よ〜し川島、この木も乾かして100円で売るぞ!」

 2は北大通店にも在庫があるが、本店に電話で尋ねるとこちらより状態がいいものがあった。 お客さん、本店に向かいあちらでお買い上げに。
 歌謡曲さんから訊かれた1も売れる。
 2打数2安打。打率 2割4分4厘4毛。


2013年12月9日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第334試合


  1. 山崎豊子 『白い巨塔』
  2. リハビリの専門書
  3. 夕張鉄道が載っている本
  4. 漫画本

 北海道立釧路芸術館 で開催中の 「ウルトラマン創世紀展」 にかこつけて、レジまわりに実相寺昭雄の著作を飾ってみた。

 毎日みえる毎日さんがそれに目を留めて、実相寺監督がATGでつくった 『無常』 の話に。 10数年前、札幌の蠍座で見たことがあるけれど内容はすっかり忘れてしまっている。 自然と毎日さんの語りを拝聴する姿勢になるのだが、『帝都物語』 の話になったあたりで突然 「俺はあれだな、新藤兼人なら 『ぼく東綺譚』 だな」
 毎日さんってば、脈絡なく別の人の話題に突入している。 ちゃんとしがみついていないと振り落とされちゃうよ!

 『白い巨塔』 のお客さん、入院する知り合いに読ませたいのだとおっしゃっていた (在庫はなし)。
 4打数0安打。打率 2割4分3厘5毛。


2013年12月8日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第333試合


 午前10時半すぎに開けて、夜6時ごろ閉める。 とりたてて書くことがない。
 0打数0安打。打率 2割4分4厘1毛。


2013年12月7日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第332試合


  1. 吉田仁麿 『炎の人 小三治一代』
  2. 椿姫の乾杯の歌のCD
  3. クラシックの譜面
  4. 村上きわみ

 2階の喫茶ラルゴのショップカードが出来た。

 現在 修復作業が進行中 の城山にある仏舎利塔。 その建立に尽くした釧路の水産加工業の先覚、中村小三治の評伝が 『炎の人 小三治一代』 である。
 北大通店の在庫は払底していたが、本店に1冊あった。 お客さんに紹介して1安打。
 4打数1安打。打率 2割4分4厘1毛。


2013年12月6日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第331試合


  1. 地形図
  2. どぶろくの作り方の本
  3. 船山 馨 『蘆火野』
  4. 八木義徳 『海明け』

 常連さんに 北海道立釧路芸術館 で開催がはじまった 「ウルトラマン創世紀展」 の招待券をいただく。

 『蘆火野』 めっけと思ったら、角川文庫版の上巻しかなくてアウト。
 4打数0安打。打率 2割4分4厘1毛。


2013年12月5日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第330試合


  1. 昔娘さん、今はおばあちゃん
  2. 岩波ブックレット (『浄土真宗の戦争責任』)
  3. なんか

 北大通店の入り口は歩道から少し奥まったところにある。 その分ショーウィンドウの面積は大きい。
 催し物の告知ポスターを貼る場所には困らないので、大抵は断らずにいただくことにしている。 多いときで30枚近くまで達するそれらが先月下旬のピークを過ぎて大きく減った。 窓や壁ががらんと空いてしまった。

 こんなことからも季節が冬になったことを実感する。 なんだか寂しくなって2階の園芸大臣に話すと、「隙間あるくらいがちょうどいいんでないの。 外から店の中も見えるでしょ」
 それもそうか。 みっしり詰まっていないと物足りない派としては目から鱗が落ちる。

 ローリング・ストーンズの来年2月の 来日公演 が決まった。
 木曜日になると現れる木曜の男さんが8万円の席の先行予約をしましたと教えてくれる。 おぉ、それはすごい。 ステージ花道を囲むゴールデン・サークル席なのだそう。
 まだ抽選前の段階である。 当たるかどうかはわからない。 それでも木曜の男さんの顔はほころんでいる。

 「昔娘さん、今はおばあちゃん、ありますか〜ッ!」
 そんなけったいな尋ね方をしてくるのは画伯しかいない。 なんのクイズかいなと思うが、しばらく前から自分好みの在庫を問うときの画伯のパターンなのである。

 はじめのうちは 「ボクのお嫁さん、くださ〜い!」 とやっていたのが ボクの花魁、ボクの未亡人、かまきり夫人、山の神などと女性になぞらえて応用をきかせていくうち、 とうとう何がなんだかわからない境地に行き着いた。
 画伯好みの 「昔娘さん、今はおばあちゃん」 が4冊おとりおきになる。
 3打数1安打。330試合を終えて、1655打数405安打。打率 2割4分4厘7毛。


2013年12月4日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第329試合


  1. 辻 三郎

 前日、お客さんに更科源蔵の詩集を訊かれて本店に1冊あることを教えていた。 向こうでお求めいただけたよう。 『詩集 行雲』 が売れて1安打。
 1打数1安打 (内1安打 12/3分)。打率 2割4分4厘5毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 ズリ山さんが一昨日予告していたとおりの大物が届く。
 北海道 空知管内 栗山郵便局の風景印に彩られた封筒から出てきたのは、 福岡産の魚肉ソーセージ 「めんたいチーズ棒」 だった!!


2013年12月3日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第328試合


  1. 安い鬼平犯科帳 (150円くらい)
  2. 朽木寒三 『釧路湿原』 (理論社)
  3. 宮澤賢治の詩集で 「烏百態」 が入っている本
  4. カレンダー
  5. ふくろうの本
  6. 村上春樹
  7. 三浦綾子 『塩狩峠』
  8. 更科源蔵

 例年のお約束。 次年度のカレンダーを訊かれるようになると、もう師走である。 お客さんにはご近所の佐藤紙店を紹介する。

 1、3が売れる。 後者は思潮社の現代詩文庫版で。

 何人ものお客さんと特定秘密保護法の話をしている。 知れば知るほどいかがわしさが透けてくるその粗雑な内実について。
 4打数2安打。打率 2割4分4厘0毛。


2013年12月2日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第327試合


  1. なんか
  2. 桜木紫乃
  3. 労働組合の本

 御年80ウン歳の元炭鉱マンから託されてきましたと、ズリ山裏道さんが1冊の大型本を持ってやってくる。
 豊文堂書店に買い取ってほしいのではない。 私個人へと宛てた寄贈なのだそう。

 本の名は 『武智鉄二秘蔵性典』 (東洋美術書院) といった。 武智監督作のハードコア映画から、あんな場面やこんな場面ばかりを集めてみせた函入りの豪華写真集である。
 元炭鉱マン氏とはたぶん面識がないはずだが、なぜこれを私に・・・・・・。 私個人のなにか突拍子もない風評がおもしろおかしく洩れ伝わっているのだろうか・・・・・・。

 ま、人生の大先輩から直接ご指名いただいたことだ。 謹んでお受けすることにしよう。
 私も時機がきたら、これと見こんだ若い世代にこの本を託すことにしたい (そうして受け継がれていく厳かな儀式なのだ、きっと)。

 ズリ山さんからは、近々また何か届くはずですと大胆な犯行予告が。

 夕方4時半で閉めて、社長と遠方出張買入に出かける。
 3打数0安打。打率 2割4分3厘4毛。


2013年12月1日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第326試合


  1. 谷川健一
  2. おすすめの本
  3. 米町公園から港をのぞむ写真が載っている本

 映画の先生に 『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』 のDVDを貸してもらう。

 1、2が売れる。
 前者は岩波新書の 『日本の地名』 の正続。 後者は外国の方からのリクエストで、やさしい日本語で書かれたものがよいとのことだった。 宮澤賢治の童話集などでお応えする。

 米町公園から港をのぞむ写真が載っている本という問い合わせも受けた。 手持ちの少ない在庫を漁ってみたところ、『釧路港開港百年記念誌』 にそれらしい1枚を発見。 この次お出でになったとき見ていただこう。
 3打数2安打。打率 2割4分3厘9毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。 ブックオフの事業見直しとCCCの図書館民営化が目をひくが、それ以外にもエロ出版の凋落が深刻だ。


2013年11月30日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第325試合


  1. となりの奥さん
  2. 『親の品格』
  3. この間あった穂村さんの本

 朝、 市立釧路図書館 へ雑誌の返却に。
 1階の美術展示室で 「第11回 釧路市所蔵文学資料展 釧路歌壇のあゆみ」 をやっている。 昭和30年より活動している釧路歌人会の活動をふりかえるもの。 会員の歌集などが多数飾ってあり、見ておいてよかった。

 大阪のガス人間さんからのメールに 水曜夜の 「探検バクモン」 釧路の回の感想があって、 「掘る度に地圧でミシッというのが不気味というか、やはりなんとなく罪の意識を感じましたけどね・・・。 考え過ぎですかね」 と。
 3打数0安打。打率 2割4分3厘1毛。

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 本を繋げて を更新しました。

 「名無しの備忘録」 の通し題名で、市内在住の押川 槇さんに読書感想文を書いていただきました。
 過去の 「本を繋げて」 は こちら を どうぞ。


2013年11月29日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第324試合


  1. 花の写真集 (川崎景太、栗崎 昇)
  2. 『すてきなあなたに』
  3. 小学館の限定版の絹の本?
  4. ポケミスのチャンドラー
  5. 野口雨情
  6. ワーズワースの詩集
  7. 豊田正子 『綴方教室』
  8. 無着成恭 『山びこ学校』
  9. ブラッドベリ 『華氏451度』
  10. P・K・ディック
  『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
  11. 類語辞典
  12. 哲学の用語辞典

 3年以上にわたって2階の喫茶ラルゴで働いてくれたパートスタッフの女性がこの日で最後のお勤め。 ご苦労さまでした。

 翌日、 市立釧路図書館 で中戸川吉二のトークショーを行う 盛 厚三 さんが本店経由でお立ち寄りくださる。
 盛さんが共編者をつとめた大部の 『中戸川吉二作品集』 を見せてもらった。 収録の11編は大正期にでた2冊の初刊本の頁をそのまま復刻したもの。 その上、随筆や詳細な巻末資料がつく。 高価だけれど手元に置いておきたい本だ。

 岩波文庫版の6が売れる。 電話で問い合わせがあった7は、在庫ありでおとりおきに。

 10日前に訊かれた 「おすすめのばかばかしい本」、 合いそうなものを店内在庫から捻りだし、この日お客さんに見てもらった。 岸本佐知子の掌編集 『ねにもつタイプ』。 幸い気に入っていただける。

 同じ方に訊かれてわからなかった短編小説は、 お客さんの自力調査によりブラッドベリの 「十月のゲーム」 であることが判明した (『とうに夜半を過ぎて』所収)。 記憶のなかのお話とは若干食い違いがあったそうな。

 その方には、さらに手づくりの美麗な切絵の栞をいただいた。 店のお客さんで欲しい人がいたら上げてくださいということだ。 以前いただいたエミリーさん特製の栞と合わせて、北大通店の配布用の栞が地味に充実してきた。
 12打数3安打 (内1安打 11/19分)。打率 2割4分3厘5毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 常連のズリ山裏道さんが全国各地の旅先から投函してくる便りの数々。 受取人の北大通店は旅心を誘われながらも、いつも不可解な謎に首をひねっていた。 押された消印と封入物の場所が一致しないので。
 かくしてここは、喉に刺さった小骨を検証する特設欄である。

 新たな封書が届いた。
 福岡県の伊田郵便局の風景印が押してある。 宮若市石炭記念館 と旧古河鉱業若松ビルの記念スタンプ付き。 中を開けると、 北九州市営若戸渡船 第十八わかと丸のシール北九州市渡船事業所の発船時刻表 が出てきた。
 またまたどれも場所がバラバラなんだから・・・・・・って早合点。 福岡のブツで統一されてますがな。 まともすぎてずっこける。

 前夜放映されたNHK総合 「探検バクモン」 は、「北海に眠る黒ダイヤ」 と題した釧路の回だった。 釧路コールマイン の海底採炭現場を取材したものだ。
 記録映画などで過去の採炭映像は見たことがあるものの、鮮明な現代の地下世界を目にするのは初めてである。 掘り出した後、臨港鉄道で港へ運ぶところまで追ってくれれば、なお具体的でよかった。
 わが国のエネルギー政策の大きな見直しはこの先あるのか、しきりと思い浮かぶのだった。


2013年11月28日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第323試合


  1. 『街道をゆく』 の台湾の本
  2. 養老さんのチケット
  3. 山手樹一郎
  4. 中国語会話の本
  5. アニメ小説みたいなの
  6. 棟方志功
  7. 『ゴッドファーザー』 のパンフレット
  8. 新しいの
  9. 吉 幾三 『雪国』 のレコード
  10. 小林幸子のレコード

 改築と同居人が増えるのとでエミリーさん家がしっちゃかめっちゃかの有様だとか。
 家財道具の類いはすんなり収まったのに、本の山が片づかなくて難儀している。 仕舞おうとしても元の本棚にちゃんと入らない。 ふえるわかめちゃんよろしく本の容量が増えているような錯覚に陥っている。

 そう言いながらも、「うちにある本って案外少ないなァ」 などと楽天的な発言をするエミリーさんだ。
 豊文堂の店内見てると自分トコの本の量が気にならなくなっちゃうのかもね、と分析している。 この店にそんな効用があったとは!

 3、7、8が売れる。
 夜は出張買入、日曜日のつづき。
 10打数3安打。打率 2割4分3厘5毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 いつも旅先から消印と封入物の場所がちぐはぐな封書を送ってくるズリ山裏道さん。 当欄では、豊文堂書店を惑乱するそれら愉快犯の所業を画像つきで広く世に訴えたい。

 今朝は1度に2つも届いたがな!
 小さな封筒は、福岡中央郵便局の風景印と、 直方市石炭記念館 の記念スタンプが押され、中から出てきたのは 函館名産 鰊みがき弁当 の包装紙!

 宇部郵便局の風景印つきの大きな封筒には、 お茶の容器 が!


2013年11月27日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第322試合


  1. クロス刺繍の本
  2. 茂木健一郎
  3. 四柱推命
  4. 講演会のチケット

 4のチケットは、翌日行われる養老孟司の講演会のもの。 当店でも取り扱っていたが、数日前に完売してしまった。
 800人規模の会場である。 知名度があるとちがうもんだなァ。 でも店の目立つところに置いていた養老さんの著作20数冊、 ほとんど動かなかったなァ。

 「おい、これのカバーを見てくれ。俺にそっくりのやつが写ってるんだ!」 と、社長が1冊の本を見せてくる。
 明峰惇子・著 『生命の声にきく暮らしへ この30年でまわりはどう変わったか』 (風濤社)、そのカバー表紙である。 昭和30年代はじめごろだろうか、紙芝居に群がる子らのモノクロ写真なのだが、 よく見ると背景のバラック小屋の屋根の上に、輪に入れずにいるいじけたような ひとりの少年 が。

 「この子もな、みんなと紙芝居見たいんだけど、金がなくて見られないんだよ! でも立ち去ることもできなくて、こんなとこにいるんだ!まさしく小さいころの俺の姿だ!」
 4打数0安打。打率 2割4分3厘1毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 北九州中央郵便局の風景印 に彩られた封書が届く。 裏面には、 宮若市石炭記念館記念スタンプ が押してある。 大沼だんご の包装紙が封入されていた。 あ、 上信電鉄 の馬庭―高崎間の切符も入っている。
 いつものごとく愉快犯・ズリ山裏道さんからの挑戦状なのであった。

 食い違っているのは場所ばかりではない。 風景印の日付が平成25年11月25日、大沼だんごの消費期限が平成25年11月11日、 切符の日付が平成23年10月2日。
 ズリ山マジックが炸裂している。


2013年11月26日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第321試合


  1. 織田作之助 『夫婦善哉』
  2. 遠藤周作
  3. 札幌の地図
  4. 昔のポップスの楽譜がまとまっている本

 前日、バーコード博士がお出でになった。 増えすぎた本を実家の倉庫に移すことになり、断熱材を入れる工事を進めているところ。
 倉庫の断熱に夢中になっていたら、ご自身の断熱を忘れてすっかり風邪をこじらせてしまったとか。 皆様も体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

 『海と毒薬』 『沈黙』 『深い河』 など遠藤周作の代表作の文庫本が売れる。 NHKのラジオで紹介していたのを聴いて読みたくなったとお客さん。
 4打数1安打。打率 2割4分3厘7毛。


2013年11月25日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第320試合


  1. 碁の本
  2. 漢方の本

 植物部のたにさんから吉報メールあり。 育てて3年目の多肉植物・はなまめちゃんが とうとう開花 したという。
 「やっと株が充実し、夏の適度な断水と夜間の遮光が上手くいったらしく、はじめて花を咲かせてくれました。 思った以上に大きい花でした〜」 とたいへん喜んでおられる。

 2階の喫茶部長が自宅に持ち帰った多肉ちゃんは、北大通店に置いていたときとは見違えるように健やかに育っていると聞いた。 これまでの成長を阻害していたのは、この店の淀んだ空気だったのか!

 当サイトの連載 「本を繋げて」 の執筆者・岩村誠二さんからもメールをいただいた。
 前日、札幌市生涯学習センター ちえりあで行われた小説家・東 直己氏の講演会を聴きにいかれたとのこと。 自作の映画化 『探偵はBARにいる』 の撮影裏話など、興味深い話が満載だったよう。 演壇からおりる際の足どりが覚束なく運動不足ではないかとも。
 棚を探ると、エッセイ集 『すすきのバトルロイヤル』 があったので斜め読みする。

 夕方、万引き騒ぎが勃発して、いろんな人を巻きこんでしまう。

 碁の本が売れる。
 2打数1安打。320試合を終えて、1608打数392安打。打率 2割4分3厘7毛。


2013年11月24日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第319試合


 午前中、本店に顔を出し、あちらの本をいくらか北大通店用に運び出す。 多少通路が広がったかしら。 北大通店は12時半より営業をはじめる。

 夜は、社長と出張買入。 社長が古本屋をはじめる前にいた職場の上司のお宅へ。 昔話に花が咲く。
 0打数0安打。打率 2割4分3厘4毛。

 およそ2年半ぶりに、豊文堂書店店主・豊川俊英による 随筆再録 を更新しました。
 題して 「近未来の釧路市北大通繁盛記」。 副題に 「一古書店主の夢想」 とありますが、夢想というより妄想かも。 ご笑覧ください。

 過去の 「随筆再録」 もお読みいただけます。


2013年11月23日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第318試合


  1. ちあきなおみのレコード
  2. トワ・エ・モアのレコード
  3. 百田尚樹 『海賊とよばれた男』
  4. おすすめの本
  5. 『続 北海道繪本』さろるん書房
  6. 絵本のおすすめが載っている本
  7. おなご

 田猫さんから 「旅行読売」 の最新12月号 をいただいた。 「東 多江子の歩く旅」 の連載最終回が釧路の啄木、炭鉱、夕焼けを取りあげており、 田猫さん、ご友人とともに取材のときの調整係を務めていらしたのだ。 同連載では北大通店と喫茶ラルゴにも触れていただいた。

 鉄道写真家・南正時さんの 「私が愛した“ブルートレイン”あけぼの 上野―青森」 という記事を見つけた。 ちょうど先週、ズリ山裏道さんがあけぼの号の封筒型紙コップを送ってくださったばかりである。
 写真のキャプションには 「創設当時からの冷水器はまだまだ現役。紙コップは今やコレクターが集める人気グッズ」とあった。 コレクター云々の話は鵜呑みにしないでおこう。

 4のおすすめの本は、阿部和重のデビュー作を選ぶ。 おなごの符牒で訊かれた画伯好みの本も売れる(人身売買に非ず)。
   7打数2安打。打率 2割4分3厘4毛。


2013年11月22日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第317試合


  1. 洋書
  2. 新潮文庫

 開店前、 市立釧路図書館 で雑誌を借りる。 来週の土曜日、4階の視聴覚ホールで 『中戸川吉二作品集』 の刊行を記念したトークショー 「作家 中戸川吉二と釧路」 が開かれるそうだ。

 「釧路春秋」 のバックナンバーが売れたので補充しようとして、 38号 (1997.5 春季号) に中戸川関連の記事を見つけた。 前年の96年秋に、作家の生誕100年を記念して図書館で 「釧路が生んだ幻の作家 中戸川吉二展」 が開かれたときのもの。 展示の報告、及び論文と年譜が載っている。
 来週のトークショーの出演者の盛 厚三さんも、このとき講演会を行っている。

 図書館では、12/8 (日) にビブリオバトルも行われる。 出場者は全員決定している。
 2打数0安打。打率 2割4分3厘2毛。


2013年11月21日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第316試合


  1. ちあきなおみのLPレコード
  2. ヒデとロザンナのLPレコード
  3. トワ・エ・モアのLPレコード
  4. 山の神
  5. マンガの描き方の本
  6. 永田方正 『北海道蝦夷語地名解』
  7. 軍歌のCD

 少し前に、戦前の出来事をめぐる音訓編集長の調べもののお手伝いをすることができた。 首尾よく調査の結果が実り、訪れた編集長からお礼の言葉をいただく。 ほんの微力だったとはいえ、こちらもうれしい。

 自動車の合宿免許をとりにきていた青年が無事受かったと報告にみえる。 写真が好きで、前回の初来店のときは店内の写真をいくつも撮っていってくれた。 今度は腕だめしのつもりで写真コンテストに応募するとか。 どれがよいか選んでくださいと言われ、作品を見せてもらう。

 画伯が自分好みの本の在庫を尋ねるときのかけ声。 はじめのころは、「ボクのお嫁さん、くださ〜い!」 だったのが、 花魁、未亡人、かまきり夫人へと変化していって、とうとう 「山の神、くださ〜い!」 まで辿りついてしまった。 この先どこまでいくのだろう。
 山の神が2冊売れる。

 歌謡曲さんがご来店に。 2週間前に訊かれたブルーレイのケースを渡すことができた。 1安打追加。

 歌謡曲さんには未使用のカセットテープも買っていただく。 30数年前、小学校の校内放送で家から持ち出した軍艦マーチのテープをかけてくれるよう頼んだら、 「学校がパチンコ屋になっちゃうから止めて」 と先生に拒否された話をしてくれた。

 ウィンドウにクリスマスの飾りつけをする。
 7打数2安打 (内1安打 11/6分)。打率 2割4分3厘5毛。

 ズリ山裏道さんに教わったところによると、来週水曜夜のNHK総合 「探検バクモン」 は、「北海に眠る黒ダイヤ」 と題した釧路の回。 実質、 釧路コールマイン 特集といってよい。


2013年11月20日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第315試合


  1. 香典袋
  2. 西村京太郎
  3. 英語の辞典
  4. 宗教の本
  5. なにか新しいの
  6. 『呉子』
  7. 料理本
  8. 酒の本
  9. ヘミングウェイ
  10. LPのビニール袋

 JR北海道の特急内で無料配布している車内誌 「THE JR Hokkaido」。 そのバックナンバーに値段をつけて販売している。 1冊50円、3冊100円。
 お客さんが置いてある1冊の表紙をさして、 「ここに 「ご自由にお持ち帰りください」 って書いてあるからタダでいいんでしょ?」
 む、このパターンははじめてであるぞ。 他の本を何冊も買っていただいたのでおまけした。

 現代思想の学位論文を読んでいるという常連さん。 病院内の図書室や新刊書店の品ぞろえ、 インターネット時代の本との付き合い方の変化などなど、話が広がっていく。

 2、4、5、8が売れる。 5はピンチョンの 『LA ヴァイス』 でクリア。

 8の酒の本は、若い人からのリクエスト。 今野敏の酒呑みが出てくる小説 (題名失念) を読んで目ざめたそうな。 実用書やエッセイではなくあくまで小説がよいのだとか。
 探偵役が酔いどれというだけでローレンス・ブロックとクレイグ・ライスの本を教えると、両者の2冊をお求めに。
 10打数4安打。打率 2割4分3厘3毛。


2013年11月19日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第314試合


  1. 城山三郎の全集
  2. 渡辺淳一
  3. 百田尚樹 『海賊と呼ばれた男』
  4. 陳 舜臣 『小説十八史略』 の第3巻
  5. ドロシイ・ユーナック 『おとり』
  6. おすすめのばかばかしい本

 開店前、うれしはずかしはじめてづくしの出張買入へ。 訪問先で足元に擦りよる飼い猫に気づかず、あやうく猫ふんじゃった未遂に。

 常連さんが新聞小説の切り抜き話を披露。
 3日分をひとまとめにして用紙一枚に貼りつけている、 北海道新聞朝刊で連載している大沢在昌の 『雨の狩人』 は漏らさず切り抜き、 同時連載の五木寛之 『親鸞 完結編』 の方はさほど熱心ではない、などなど。
 6打数0安打。打率 2割4分2厘4毛。


2013年11月18日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第313試合


  1. プルースト 『失われた時を求めて』
  2. 江戸川乱歩や明智小五郎
  3. 西村京太郎や森村誠一の推理もの
  4. 『道東の自然を歩く』 (北海道大学図書刊行会)
  5. 筋肉の解剖図が載っている本
  6. インテリアに使えるような古い洋書
  7. 養老さんのチケット

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅行先から北大通店めがけて謎めいた封書を送りつけてくる愉快犯ことズリ山裏道さんだ。 謎めいた封書というのは、消印と封入物の出所がてんでバラバラ、一致しないことを指す。
 翻弄されてばかりいる。 本欄は一矢を報いようとして設けた犯行検証コーナーである。

 そのズリ山さんがご来店。 一時休戦協定を結んで、おしゃべりする。
 まったく気づかなかったのだけれど、 先週届いたズリ山ズ・レターのひとつに怖ろしい意図が隠されていた。 直々に種明かしをしてもらった。

 大鰐郵便局 (おおに) の風景印、 JR東日本 長野新幹線 軽井沢駅 (かるいざ) の記念スタンプ、 稚内 (っかない) の FMわっぴ〜 のステッカーというように、その封書はとことん 「」づくしの趣向だった。 なんと手が込んだ犯行だろうか。 まこと愉快犯の名にふさわしい。 感心してしまった。
 わ印 ではない。 わづくしである。

 投函先の風景印がかすれて読めない封書は、青森西郵便局のものだった。 絵柄は、八甲田山・三内丸山遺跡・巨大堀立六本柱・高床式住居だとか。

 お借りしている鉄道マンガ 『カレチ』 の話にもなる。 たとえば背景に描きこまれた車両ひとつとっても、うるさ型の鉄ちゃんを納得させるこだわりに満ちているという。
 作者の池田邦彦氏は、 「日本鉄道旅行地図帳」 シリーズの表紙を飾る車両イラストも手がけているそうだ。 手元の北海道編をひらくと、ホントだ、奥付に名前がある。

 1、3、4が売れる。 プルーストは新潮文庫のバラ本が2冊。
 『幻影城増刊 江戸川乱歩の世界』 をお買い上げのお客さん、 乱歩関連の資料を探しているといい、本店にいくつか在庫があることを伝える。 後で 「太陽」 の特集号などが売れたと社長から電話あり。

 7は、28日の講演会の前売券について本店からの電話問い合わせ。 在庫はまだある。 1枚おとりおきに。
 7打数5安打。打率 2割4分3厘3毛。

 2階の喫茶ラルゴで 「水彩画 ひまわり会 グループ展」 がはじまる (11/30まで)。
 同会は、昭和45年に結成された釧路の水彩画サークル。 今年も女性会員の皆さんによる花や自然をモチーフにした新作が勢ぞろいした。


2013年11月17日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第312試合


  1. 宮澤賢治 「四又の百合」
  2. この店の目録
  3. 四方田犬彦
  4. 木の本
  5. 陶芸の本

 時折、店内の写真を撮らせてほしいと申し出を受ける。 訊かれたときは概ねお受けする。 こんなに取り散らかっているのに相すまないこってす。 無断で撮ろうとする方にはお断りする。
 この日の申し出は台湾からの旅行者だった。 店内の全景を収めようとするのではなく、個々の棚を何枚も具体的に写していかれるのが新鮮だった。

 テレビドラマは見ない。 近年、古書店が出てくる小説の映像化が相次いでいるのは知っている。
 放映中の連続ドラマ 『東京バンドワゴン 下町大家族物語』 もまた古本屋が舞台である。 前夜、帰宅してテレビをつけるとたまたまやっていて、ある場面の背景に本棚が映っていた。
 おや、五木寛之の 『青春の門』 の函入単行本が何冊も並んでいるぞ。

 春に放映していたのは 『ビブリア古書堂の事件手帖』 だった。 本編を視聴することはなかったけれど、ある回の予告編に棚が映りこんでいて、 同じく 『青春の門』 がバラで数冊収まっていたのは覚えている。
 どちらのドラマも時代設定は現代だし、店の棚も均一本のそれではないようだ。 むむむ、私の知らないところで 『青春の門』 ブームが再燃しているのか (まさかね)。
 5打数0安打。打率 2割4分1厘2毛。


2013年11月16日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第311試合


  1. かまきり夫人
  2. 小室直樹
  3. 田中良紹
  4. 船戸与一 『蝦夷地別件』 の文庫
  5. 『吉村昭の平家物語』
  6. ジャック・ロンドン 『白い牙』
  7. 地下室で子どもの首を
            プレゼントされる短編 (ブラッドベリ?)
  8. バジョーフ 『石の花』
  9. ビートルズのレコード
  10. 矢沢永吉のレコードかテープ
  11. この人のでもっと安いの
  12. 小学館の森栗丸

 近ごろ、社長がしみじみと小津安二郎の映画にはまっている。 若いころはあまり関心がなかったそうだが、だんだんと物の見方が変わってきたようだ。 釧路出身で当店にも何度かお出でになった田中眞澄氏の著作にも目を通して、感心することしきり。
 「ブルータス」 の最新号 が小津特集である。 1部買っておくように頼まれる。

 息子さんと連れ立ってやってきたご婦人がたいへん陽気な方だった。
 道央方面から観光でいらしたのだが、入ってくるなり飾ってある 『犬神家の一族』 のB2サイズポスター (角川文庫の横溝カバー絵に使われていた杉本一文絵師のもの) にはげしく反応。

 同作の角川映画の場面を模して、 「すけきよや!」 とか 「あおぬましずまだ!」 などと小芝居込みでやりだすものだから、猛烈に焦る。 負けじと対抗するも、テンションの高さについていけない。
 くしろ寸劇みたい会、あっさりお株を奪われる。

 そんな母親を、息子さんが 「またはじまった」 という顔をして眺めている。

 矢沢永吉のLPレコード 『E’』 が売れる。
 12打数1安打。打率 2割4分1厘9毛。

 道央と道東を転々と旅してまわった大阪のガス人間さんは、この日で帰阪する。 メールには、今回の旅行でつくった最後の短歌が付してあった。 長旅ゆえに名残惜しさもまた強いのではなかろうか。
 ガス人間さん、もう来年から夏の間だけでもこちらに移り住むことにしませんか。


  柿の木に集う小鳥のおしゃべりは 冬の備えの相談なのか?

  北運河雪積んだ船並んでる ゆる〜い時間が流れて消える

  製缶のポ―が鳴る度思い出す 時刻知らせる田舎のサイレン

  坂道で一息ついて立ち止まる 老婆の背中に小樽の重さ

  摩周湖の水の青さの生成は 天 (そら) の涙と人の心か

  すさまじい孤独と孤高が成しとげる 摩周ブル―の奥の深さよ


2013年11月15日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第310試合


  1. 日本の歴史の本 (戦国時代)
  2. さかいこういち?
  3. おすすめの本
  4. スティーヴンソン 『宝島』
  5. ワイエス
  6. 「釧路春秋」 の原田康子追悼号
  7. 炭鉱カレンダー
  8. 岩波書店の 『霊操』
  9. 漢方の本

 マサルさんが久々にお見えになったと思ったら、 宇宙食のストロベリーショートケーキ を差入れしてくださる。 むしゃむしゃ食べる。
 宇宙食といえば、2年前、すみれファンクラブ会長からいただいた 「宇宙の魚缶シリーズ 秋刀魚の蒲焼」 、こちらはまだ開けずに手元にある。 賞味期限は来年の3月1日。

 1、3、4、7が売れて、電話で訊かれた6はおとりおきに。

 北海道炭鉱遺産ファンクラブ 刊行の 新刊 「北海道炭鉱遺産 2014 CALENDAR」 がとうとう完売した。
 9打数5安打。310試合を終えて、1550打数377安打。打率 2割4分3厘2毛。

 大阪のガス人間さんからの旅の短歌のつづきをお届けする。 ガス人間さん、厚岸の 愛冠岬 に行かれたようだ。
 そういえばもう何年も前、社長とふたりで 同地の愛の鐘ベルアーチを鳴らしたことを思い出した・・・・・・ (そんな告白いらないよ!)。


  (美瑛にて)
  白樺の葉が変色し舞い落ちる 白と黄色と澄んだ青空

  (道東にて)
  エゾシカが人目気にせずくつろいで 草を食む食む愛冠岬

  日暮れの早き道東は、長い闇夜の底に小さく人が集う

  悼み方、人それぞれに異なりて、想いも違うが寂しさは同じ


2013年11月14日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第309試合


  1. 来年の干支の馬の本
  2. 「クロワッサン」 の猫の特集号

 ダニエル・クレイグファンさんがご来店。 『レイヤー・ケーキ』 のDVDをお返しすると、新たに 『フラッシュバック』 のDVDを渡される。 どちらもダニエル主演作の映画。 その次は、画家のフランシス・ベーコンの愛人に扮した 『愛の悪魔』 を借りることが決定している。
 ふふふ。 このラリーがいつか終わるとき、私はダニエル博士を名乗っているにちがいない。

 三重の007さんからは、録画ブルーレイディスクの詰め合わせが届く。 今回も未見のものばかり。 テレビアニメの 『氷菓』 全話など垂涎のミステリ特集だ。
 中に 『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』 のディスクがあった。 どうしたわけか北大通店には同作の映画パンフが4、5冊余っている。 この先も余りつづけるだろう。 公開時そんなに人気があったかいな。

 前日、釧路を離れた大阪のガス人間さんは、ただいま小樽に逗留中。
 小樽文学館の 企画展 「没後20年 中井英夫展」 にも行かれたそう。 『虚無への供物』 に関する展示が興味深かったとメールをいただく。 私も見に行きたい。

 ガス人間さんには、旅の短歌もいただいた。 今回の北海道旅行中に詠んだもの。
 先輩後輩が相次いで亡くなり、藤 圭子、ルー・リードの訃報にもショックを受けて作ったとある。 作歌で心を鎮めておられる。


  体内の空気にごりて重くなる。旅に出るのは入れ換えるため

  憂きことを忘れさせてよ北の空 紅葉すすむ列車の窓辺

  それぞれの “死” に意味なんて求めない。生きた証のかけら集める

  秋の旅 もみじとともに進みゆき 心の色も深まる夕べ

 2打数0安打。打率 2割4分1厘4毛。


2013年11月13日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第308試合


  1. 泉 鏡花 『婦系図』
  2. 上田誠吉 『ある北大生の受難』
  3. キーホルダー
  4. 小林一茶

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 いつも旅先から消印と中身の場所がちぐはぐな封書を送ってくるズリ山裏道さん。 豊文堂書店を惑乱するそれら愉快犯の所業を、画像つきで広く世に訴えようというのが当欄の役目である。
 今朝は一度に3通も届き、目移りしちゃう。

 まず、函館中央郵便局の風景印 を押した郵便書簡より。 封筒型紙コップと香川県高松市にある 仏生山温泉 のチラシが入っていた。
 封筒型紙コップというのは、列車の冷水機でおなじみのもの。 ズリ山さんの解説によると、寝台特急あけぼの号のさよなら記念にもらってきたそうな。

 仏生山温泉のチラシには、仏生山温泉小書店の項目があり、 「湯船の中でゆっくり本を読めます。濡れても気にならないよう文庫本の古書を販売しています」 とある。
 寝台特急に温泉だなんて、ゴージャスだわ〜。
 郵便書簡の裏面には、 弘南鉄道の鉄道むすめ HIRAKA・HIROKO ちゃんの記念スタンプも。

 ふたつ目の郵便書簡は、 弘前駅前郵便局の風景印 が押され、裏は青森の大鰐町地域交流センターの記念スタンプだった。
 嗚呼、それなのに! 中から出てきたのは、信州駅そばキャンペーンのパンフレットである。 信州方面の各駅構内の立ち食いそば店を中心にカラーで紹介されている。 どれも美味そう。

 おしまいは、 大鰐郵便局の風景印 の封書。 JR東日本 長野新幹線 軽井沢駅の記念スタンプが押され、 稚内の FMわっぴ〜 のステッカー在中という散らかりようだ。
 3通とも仕込みは万全である。 そして消印の日付はいずれも11月11日。 おのれ、ズリ山さん、分身の術を使ったか! (んなわけない)
 4打数0安打。打率 2割4分1厘7毛。


2013年11月12日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第307試合


  1. 未亡人
  2. 有川 浩 「脱柵エレジー」
  3. 海老沢泰久 「小田原まで」
  4. English Book
  5. 詩
  6. 「ブルータス」 の古本屋好き特集の号
  7. 馬の本

 前日は臨時休業。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 ズリ山裏道氏は愉快犯。 毎度消印と中身の場所が一致しない怪郵便を旅先から送ってくる。
 この日届いた封書はどうか。 風景印がかすれていて投函先がわからない。 封をあける。 ただならぬ猟奇の匂いが立ちこめる。
 それもそのはず、中からは 血染めの巨漢の手形 が!
 7打数0安打。打率 2割4分2厘3毛。

  < 今日のダジャレ >
 バーコード博士が増えすぎた本を実家の倉庫に移すことになった。 本棚を持ちこんでならべて終わりではない。 蔵書が傷まないよう倉庫の床に断熱材を入れる大掛かりな工事をしなければならない。
 肩をすくめるバーコード博士に声をかける。 「壇蜜よりも断熱ですね」


2013年11月10日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第306試合


  1. 北海道の小説 (根室の方の)
  2. バルザック 『ゴリオ爺さん』
  3. 殊能将之
  4. 「火星戦争」? (バローズの 「火星シリーズ」)
  5. 昔の釧路の有名な小説 (挽歌)
  6. 桜木紫乃

 木曜日に来釧して、それから一旦別の町に滞在していた大阪のガス人間さんがふたたび釧路入り。 精力的に動いておられる。
 私がメールで殊能将之の死を嘆いていたのを覚えておいでだった。 読んでみたいとおっしゃるのだが、折悪しく在庫がない。

 かの小説家に関しては、名古屋大学SF研究会から 若いころの文章をまとめた冊子 が出たばかり。
 6打数0安打。打率 2割4分3厘4毛。

 夜、2階の喫茶ラルゴで 「佐藤シン 1st マキシシングル発売記念スペシャル ライブ」 が開かれる。
 アコースティックギターでの弾き語りと、バンドスタイルでの演奏の2部構成。 シンさんをサポートするため、山本浩二さん (Gt)、渋谷由香さん (Key)、野原隆子さん (Cho) のお三方が集まった。
 私は毎度のように受付を担当する。 差入れのビールをいただきながら。


2013年11月9日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第305試合


  1. 東洋文庫
  2. 新しいの
  3. 雑誌 「MOE」

 植物部のたにさんがサボテンの回収にみえる。 7月からずっとお借りしていたもの。 ギムノカリキウム属 ペンタカンサという品種なので、ペンさんと名づけていた。
 わずか4ヶ月とはいえ、大過なく育てることができた (といっても陽にあてて時々水をあげただけなのだが)。

 同じくたにさんから多肉植物の女雛を借りていた2階の喫茶部長は、返却を取りやめて自宅で世話することにしたという。 タレントがスタイリストに見立ててもらった衣装を気に入って購入するようなものか。

 コーセンさんが遊びにみえる。 お若いのに大島弓子のファンだった。 親御さんの影響かしら。
 2階では閉店後、翌日のライブのリハーサルが遅くまで行われる。

 「決定版 佐々木マキ入門」 と銘打たれた 『佐々木マキ アナーキーなナンセンス詩人』 (河出らんぷの本) を読んでいる。 脇道さんからの頂き物。
 3打数0安打。打率 2割4分4厘4毛。


2013年11月8日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第304試合


  1. 写真を入れる額
  2. 原田康子 『挽歌』
  3. 池井戸 潤
  4. 青木英五郎 『日本の刑事裁判』

 旅行者に 『挽歌』 を訊かれるが、あいにく在庫はない。
 地元ならあるかと思ったとお客さん。 その感想は妥当である。 『挽歌』 は原田康子でもっとも人口に膾炙した作品だし、またもっとも長く売れたものだ。 地元釧路では大いに流布しているだろう。

 ただしよく見かける反面、問い合わせを受ける回数もまた群を抜いていて、 入荷してもすぐに捌けてしまう。 よってありふれているにも関わらず棚にないことが多い。
 その辺の事情をお客さんに説明する。 新刊であれば、まだ新潮文庫で入手できることも (その他の原田作品は、『海霧』 を含めて軒並み絶版ではないか)。

 オオタケさんが美術作品の製作に邁進している。 来年の個展の会場予約も済んでいるとか。
 古紙回収に出すつもりだった大型本を差し上げることにした。 スクラップブックのようにしてあれこれ貼りつけ、似ても似つかぬガビガビの分厚い作品に仕立て上げてもらえそう。

 電話問い合わせの4がおとりおきになる。
 4打数1安打。打率 2割4分4厘8毛。


2013年11月7日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第303試合


  1. かまきり夫人
  2. 松本清張が天皇制のことを書いた
                 「象徴の〜」 ?が載っている本
  3. 仏教書

 大阪のガス人間さんがお見えになる。 道内旅行の真っ最中とのことで土産話をうかがう。
 ガス人間さん専用のとりおき本を仕舞うダンボール 「大阪箱」 をつくった。

 画伯好みのかまきり夫人が1冊売れる (何度もいうようだが色っぽい本に非ず)。
 3打数1安打。打率 2割4分4厘8毛。

 「旅行読売」 誌の連載で、ベテラン脚本家が全国を行脚する 「東 多江子の歩く旅」。 長くつづいたそのコーナーも 最新の12月号 で最終回となる。 おしまいは啄木、炭鉱、夕焼けを取りあげた釧路の回。 北大通店と喫茶ラルゴにも触れていただいた。


2013年11月6日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第302試合


  1. 平岩弓枝の現代もの
  2. 山村美紗
  3. 渡辺淳一の小説
  4. 昔の童話 (舌切り雀とか)
  5. つげ義春
  6. ツヴァイク 『人類の星の時間』
  7. 井上ひさし 『ボローニャ紀行』
  8. 井上ひさし
  9. 穂村 弘のエッセイ集
  10. 小林 旭のレコード
  11. 青いの (ブルーレイのケース)

 色んな噂が耳に入ってきて、心をかき乱す。

 ズリ山裏道さんからお借りしたマンガ 『カレチ』 のファンになってしまった (全5巻のうち3巻まで読んだところ)。
 題名は 「長距離列車に乗務する客扱専務車掌を指す、国鉄内部の呼称」 の意。 昭和40年代後半、大阪車掌区に勤めるひとりの青年カレチの仕事を1話読みきりでつづった連作短編集である。

 けっして上手な絵ではないけれど (時々人物のパースが狂う)、 そのことでおはなしへの没入をさまたげることはない。 視線のなめらかな移動を保証するコマ割りが的確だからだろう。
 マンガを読む興趣があるし、かえってこの絵柄だからこそ内容がよく伝わるようにも思う。

 お客の要望をかなえるために粉骨砕身する主人公ら国鉄マンの誇りある仕事ぶり ―― それは旅客営業規則という全452条に及ぶ 「ルールに血をかよわす」(2巻所収 「特発車掌」 より) 地道な道のりだ―― を描いて、抜かりがない。
 毎回20ページほどの長さですばらしく手がこんだドラマを見せてくれる。

 機知とユーモア、トリッキーな発想に富んでいて、上質なミステリ短編と同じ手ざわりがある。 時刻表を用いた回が出てくるからというだけに留まらず、 この作者はきっと鮎川哲也を創作の滋養としているにちがいない。 そう確信させる。

 井上ひさしの 『文学強盗の最後の仕事』 が売れる。
 11打数1安打。打率 2割4分4厘7毛。


2013年11月5日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第301試合


  1. 中原淳一
  2. 子ども向けの 『三銃士』 の下巻
  3. 絵本
  4. シャンソンのレコードかCD
  5. architecture

 最近、某所で 『あかにんじゃ』 という絵本の読み聞かせをしてきたガンミさん。 子どもたちに好評だったそう。 きっと芝居ッ気たっぷりの楽しい朗読をなさったのだろう。

 忍者といえば、以前別の常連さんから忍びの道を極めるためのハウツー本を見せてもらったっけ。
 初見良明・著 『戸隠忍法流・生きる知恵 秘伝 戸隠流忍法』 (土屋書店・昭和61年) がその本。 著者略歴には、戸隠流忍法三十四代、九鬼神伝八法秘剣二十八代、その他骨法術、体術の宗家とあった。

 本を見せてくれたのは、当欄でおなじみの画伯である。
 幼少時から忍者にあこがれ、もっぱら 白土三平の 『カムイ伝』 でイメージトレーニングを積んだ (横山光輝の 『仮面の忍者 赤影』 には、あまりときめかなかったという)。
 研鑽のおかげで、今では道東で並ぶ者のない忍術の使い手になった。 忍法へべれけ と 忍法おのろけ が得意技だと伝え聞く。
 画伯秘蔵の 手裏剣 もある。

 2は福音館書店の 「古典童話シリーズ」 の 『三銃士』 だそう。 上下巻揃いの在庫あり。 普段はセットものをバラすことはしないが、いつも来てくださる方なので下巻のみの販売にお応えする。
 他のお客さんに絵本が売れる。
 5打数2安打。打率 2割4分5厘8毛。


2013年11月4日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第300試合


  1. 文春文庫の日本エッセイスト・クラブ編
              年度別ベスト・エッセイ集 20冊以上
  2. 連城三紀彦 『戻り川心中』
  3. 養老孟司 『バカの壁』

 前日は臨時休業。 納車が済む。

 耳ぶくろ、午後おそい客、母の加護、おやじの値段、エトセトラ。
 お客さんの探求書リストにさまざまなタイトルがぎっしりと書きこまれていて、 すべて文春文庫の年度別ベスト・エッセイ集だった。
 しょっちゅう見かけるシリーズなのに、こんなときに限って・・・・・・。
 3打数0安打。300試合を終えて、1496打数367安打。打率 2割4分5厘3毛。


2013年11月2日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第299試合


  1. ゴスペラーズの雑誌
  2. アレイスター・クロウリー
  3. 漢詩の本
  4. 登山関連の本

 同業の大先輩が本店経由で北大通店にもお立ち寄りに。 変わりゆく古書業界のおはなしなど。
 4打数0安打。打率 2割4分5厘8毛。


2013年11月1日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第298試合


  1. パッチワークの本
  2. 「和風な暮らしがしたい」?
  3. 着付けの本
  4. 大沢在昌 『らんぼう』
  5. CDみたいなの

 2階の喫茶ラルゴで 中村逸人 イラスト展 がはじまった (16日まで)。
 明るい色づかいのユーモラスな絵のおかげで、ラルゴの雰囲気がまた一味ちがうものになった。

 本展は、 釧路市立美術館 他が主催の 「アートを探せ!街を歩け マチナカギャラリー」 と連動している。 景品があたるスタンプラリーも行っているので、近隣の会場を巡ってみてはいかが。
 詳細は こちら で。

 1、3が売れる。
 5打数2安打。打率 2割4分6厘4毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。
 「それは対角線取引とよばれ、中小書店は主として大手出版社の雑誌を売り、 大書店は小出版社の書籍を多種多様に売ることで、戦後の出版業界は成長してきた」 というくだりを見つけ、アンダーラインを引く (心の中で)。


2013年10月31日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第297試合


  1. 住宅地図
  2. 野球の本 (阪神タイガース)
  3. 小田切 正 『北海道民間教育運動史』

 『大阪学 阪神タイガース編』 が売れる。 背中に虎のマークを背負った上着のお客さんだった。

 阪神タイガースといえば、大阪のガス人間さんがファンのはずだったけれど、 少し前に交わしたメールには、最近はプロ野球全体に対して興味がなくなってしまいましたとあった。 理由は、長年阪神を応援した疲れ、相変わらずの 「巨人中心主義」 に嫌気がさした、などなど。

 そのガス人間さんが明日から旅行で北海道にやってくる。 各地をまわって翌週より釧路入り。
 阪神ではないGSの方のタイガースファンでもあるので、そちらの話を聞かせてもらおう (ちなみに常連のウォーカーさんは、年末のタイガース札幌ライブの予約を早々に済ませている)。
 3打数1安打。打率 2割4分5厘9毛。

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 本を繋げて を更新しました。

 1970年代後半から80年代初頭にかけて、そのころの小学生がどんなものに夢中になっていたのか。 釧路市の中心部一帯が遊び場だった鈴木好生さんに書いていただきました。

 過去の 「本を繋げて」 は こちら を どうぞ。


2013年10月30日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第296試合


  1. ふしぎ関係の本
  2. 昔の電話番号簿
  3. ベトナム戦争ものの映画パンフ
  4. 雑誌 「dancyu (ダンチュウ)」
  5. B級グルメの本
  6. 桃太郎と蜘蛛の糸の紙芝居
  7. 背中が曲がっているのを矯正する本
  8. 未亡人
  9. 釧路の地図

 3のお客さんが 『カジュアリティーズ』 と 『地獄の黙示録』 のパンフをお買い上げに。 ベトナム戦争でも、80年代後半の小ブーム時のものがよいという。
 店頭にはごく一部のパンフしか出せないでいる。 後日また来ていただくことになり在庫を引っかきまわすと、 『バット21』、『ディア・アメリカ 戦場からの手紙』、『天と地』 といった該当作が見つかった。

 引越しをひかえたご近所さんが 古い瓶入りのコカ・コーラ を置いていく。 こんなの見たことないと騒いでいたら、私とそう歳が変わらない常連さんが 「それ知ってますよ。出たときのこと覚えてます」
 コカ・コーラ生誕100年記念のボトルだった。 1986年産だそうで、思ったほど古くない。 よく見ると瓶にもその旨書いてある。 粗忽を恥じる。

 画伯向けの未亡人 (古本のこと。ただし色っぽい本に非ず) が売れる。
 9打数2安打。打率 2割4分5厘7毛。

 <今日のダジャレ>
 画伯は手塚治虫を尊敬している。 かの大マンガ家と小松左京の対談CDなるものをお貸ししたところ、 いやァ、おもしろかったヨ、手塚さん最高ダと満足していただけた。
 そのCDを返しにきたつもりが 「しまった!家に忘れてきた」 と頭をかく画伯。
 「ホントに俺ってドジだなァ」
 「ドージてでしょうか」


2013年10月29日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第295試合


  1. 書道の本
  2. さっきの地質の本
  3. 川島秀一 『ものと人間の文化史 漁撈伝承』
  4. 千葉徳爾 『ものと人間の文化史 狩猟伝承』
  5. 「レコード・コレクターズ」 のライ・クーダー特集号
  6. 阿川佐和子
  7. C・W・ニコル 『勇魚』

 XPのサポートが終了したらパソコンやめるかなと厚岸倉庫社長。 そ、そうなの? そこまで突き詰めなくてもいいじゃない。
 豊文堂書店のパソコンはといえば、本店も北大通店もまだしばらくの間XPのお世話になりそう。

 釧路叢書 の岡崎由夫 『根釧台地と釧路湿原の地質』 が、 厚岸倉庫社長の厚岸箱 (という専用のとりおき本収納ダンボール) に仕舞われる。
 旅行者に6、7と連打。
 7打数3安打。打率 2割4分5厘9毛。


2013年10月28日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第294試合


  1. タイトル失念 (金の星社から2002年に出た絵本)
  2. 宮澤賢治の童話集
  3. 夏目漱石 『坑夫』
  4. この間あった100円のCD
  5. おすすめの
  6. PHP文庫

 大阪のガス人間さんからのメールでルー・リードの死を知る。 享年71。
 夜、追悼のつもりで、喫茶部長の私物のCDアルバム 『ブルー・マスク/The Blue Mask』 と 『セット・ザ・トワイライト・リーリング/Set The Twilight Reeling』 をつづけて店で流す。
 お客がだれもこない暴風雨の日に、 借り物の 『無限大の幻覚/Metal Machine Music 』 のCDを大音量でかけたことを思い出す。 あの時はおよそ1時間にわたり混じりけなしのノイズの轟音を浴びた。

 5で1安打。
 6打数1安打。打率 2割4分5厘0毛。


2013年10月27日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第293試合


  1. 油絵の具類
  2. 20年ぐらい前の教科書
  3. 新しいの
  4. 「鳩の首輪」?
  5. 鉄道の本

 読書週間 がはじまる。

 毎日みえる毎日さんは情報通。
 道東の郷土史研究から 「アサヒ芸能」 の見出しまで、硬軟とりまぜてさまざまな話題に通暁しているが、 この日仕入れてきたのは映画 『大地の詩 留岡幸助物語』 だった。 NHKのラジオ第二放送 「宗教の時間」 に監督が出演していて興味をもったそうな。

 留岡幸助は空知集治監の教誨師をつとめ、北海道家庭学校をはじめた人。 そのあらましは、高瀬善夫の 『一路白頭ニ到ル 留岡幸助の生涯』 (岩波新書) に詳しい。
 あの本はおれも昔読んだなァと毎日さん。 店の在庫をきらしているのがうらめしい。

 当店でも上映チラシを配布したので覚えているが、 近年では、秩父事件の井上伝蔵 (『草の乱』)、晩成社の依田勉三 (『新しい風 若き日の依田勉三』) が劇映画の主人公になっている。
 伝記映画として作られたこれらも一種のご当地映画といえるだろうか。 故郷ゆかりの人物の功績を広めるため、 出版以上に規模が大きく、商業的な要請にも左右される長編劇映画の製作に踏みだす人々がいて、その流れは途絶えることがない。

 海外ミステリの文庫本が1冊売れる。 3をクリア。
 5打数1安打。打率 2割4分5厘3毛。

 おとなりのささき画廊が店をしめて1年が経った。 倉庫に仕舞われていた額装品をいくつか譲ってもらう。


2013年10月26日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第292試合


  1. 後家さん
  2. 『挽歌』 のDVD

 「お嫁さんくださ〜い。ついでに花魁と後家さんもくださ〜い」 というのが、このところの画伯の決まり文句。
 かくして画伯のお見合い斡旋業を営む北大通店である。 本日のご指名は後家さんのみ。 あれこれ見てもらった上でお似合いの1冊をお求めいただく。
 画伯に重婚の疑いあれど、不問としたい。

 エミリーさんがアリステア・マクラウドの短編集に夢中である。 新潮クレスト・ブックス から出ている1冊だそう。
 以前エミリーさんからいただいたクレスト・ブックスのアンソロジーが手元にあって、 マクラウドも収録しているがまだ読めずにいる (ここだけの秘密)。
 同叢書は今年創刊15周年を迎えた。
 2打数1安打。打率 2割4分5厘5毛。


2013年10月25日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第291試合


  1. 重松 清 『流星ワゴン』
  2. 永田秀郎 『釧路 街並み今・昔』

 北海道新聞社に 「街並み今・昔」 と題したシリーズがある。 1冊ごとに道内の町をひとつ取りあげ、同じ場所の昔と今の写真を見開きで並べて地元郷土史家が解説をくわえたもの。 2000年から05年にかけて6冊刊行された。

 北海道新聞社の本 のサイトで調べると、札幌、小樽、函館、釧路がすでに絶版扱い。 旭川と江差の2冊が生きている。
 釧路の巻はこれまで何度も問い合わせを受けている。 地元限定でよい。 再版すればまだまだ売れる感触がある。
 2打数0安打。打率 2割4分5厘1毛。


2013年10月24日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第290試合


  1. 日本地図

 エミリーさんから、荷台に熊をくくりつけた軽トラックの ミニカー をいただいた。 ぜんまいで動く一見チョロQ風の形状だが、本家よりも作りが頑丈である。 熊を乗せてるぐらいだしなァ。

 こちらの画像 は、買って2週間で1メートルの高さから落として粉々になった本家タカラのチョロQ。 こんなに脆かったとは・・・・・・。 車体は、2005年まで市内中心部を走っていた くるりんバスである。
 パッケージの箱を振ると中で破片がシャカシャカいうので、時々マラカス代わりに音を鳴らしている。 いつか2階のラルゴライブのときに、これで客演してやろう。

 豊文堂書店のご案内マップなるものをデザイナー氏に作っていただいた。 本店と北大通店の行き来が一目でわかる。 両店にて配布中。
 1打数0安打。290試合を終えて、1450打数356安打。打率 2割4分5厘5毛。


2013年10月23日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第289試合


  1. 根室の地図
  2. 「あぶない刑事」 の本
  3. 歌の本
  4. おもしろそうな本
  5. 山田秀三 『東北・アイヌ語地名の研究』
  6. 長倉さんの本
  7. 江國香織 『神様のボート』
  8. 『総務部総務課 山口六平太』

  店で前売券を扱った映画 『じんじん』 を見てきた。 風来坊の大道芸人が主人公で、「男はつらいよ」 の骨格をよく使いこなしている。 農業と絵本という剣淵町の特色をうまく盛りつけてあり良作。

 その 『じんじん』 に絵沢萠子が出演している。 にっかつ女優に一家言ある毎日さんと、萠子の読みが 「もえこ」 か 「ともこ」 かで論争になる (真っ昼間から)。
 こちらは 「もえこ」 で覚えていたが、毎日さんはくさかんむりに朋だから 「ともこ」 派。 あいにく人名事典の類いが店にない。 ネットで探ると、「もえこ」 で統一されている。
 そもそも 「萠」 の字はなんと読むのか。 毎日さん、棚の漢和辞典を引っぱってきて、調べだす。 「萠」 は 「萌」 の俗字だった。
 結局毎日さんが家にあるキネ旬の女優事典で調べてくることに (そして後日、「もえこ」 で決着がつく)。

 釧路市立美術館「長倉洋海写真展 地を駆ける」 が、この前の日曜日で閉幕した。
 最後の週末は、写真家本人の講演が3夜連続で行われたという。 よい話を聞けたよと、この日だけで3人の方から教えてもらう。
 長倉洋海・著 『マスードの戦い』 の文庫版が売れる。
 8打数1安打。打率 2割4分5厘6毛。

 11/28 (木) 18時半より 釧路市生涯学習センター 大ホールで、 養老孟司 特別講演会 「地域の中にあるバカの壁 〜壁は全て自分が作っている〜」 が開かれる。
 北大通店でも前売券を取り扱うことになった。 1枚500円 (当日は800円)。
 主催は、社団法人 釧路青年会議所。


2013年10月22日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第288試合


  1. 料理の本
  2. 辞書類
  3. 料理の本
  4. 荻野富士夫 『北の特高警察』

 毎日みえる毎日さんが 「お、この本、本店にあったぞ。外の1冊50円ンとこにな。あ、これも本店にあった。50円のとこ」 と北大通店の普通品にいちいち論評をくわえていく。
 「え、営業妨害だァ!」 と私。

 ゆるキャラグランプリ 2013 が開幕中である。 釧路からは ザンギリ侍つるまる毬里夢 といった皆さんが出場している。 釧路市立美術館ペキタ は出ていないのね。 などと、北海道の枠をひとわたり眺めてから、 メ〜探偵コショタン に私の濁った1票を投じた。
 4打数0安打。打率 2割4分6厘3毛。


2013年10月21日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第287試合


  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 高松南郵便局の風景印が押された 郵便書簡 が届いた。 例によってズリ山裏道プレゼンツの旅の便りである。
 中から出てきたのは、インスタント煎茶のパックひとつと、京都の老舗レストラン・丸田町東洋亭の爪楊枝だった。

 毎度毎度お客さんの私信を公開してよいものか。 きちんと本人の了承はとってあるのか。 港々に女ありというではないか。 あっちでチョメチョメ、こっちでチョメチョメしていたならば、ズリ山さんだって足どりが丸わかりで具合が悪かろう。
 そう眉をひそめる方もいるにちがいない。

 心配ご無用である。
 本人からは 「アリバイ工作的にまずい時は郵便を出さないので大丈夫です」 という一筆をいただいているのである。
 0打数0安打。打率 2割4分7厘0毛。


2013年10月20日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第286試合


 晩秋に備えて、ストーブまわりを片付ける。
 夕方5時半で店をしめる。
 0打数0安打。打率 2割4分7厘0毛。


2013年10月19日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第285試合


  1. 新人物往来社の 「懐かしの昭和」?
  2. セットもののレコード
  3. わらじむしの本
  4. 北欧神話の本
  5. フクロウの本

 「わかりづらいって、つに点々だっけ?」
 「ん?バカリズムがどうしたって?」
 お客さん同士のそんなやりとりを小耳にはさんだ土曜日の逢う魔が時。 またの名を、誰が言ったか知らないが言われてみれば確かに聞こえる空耳アワーのお時間です。

 宇梶静江・古布絵の 『カムイ チカプ カムイ 神様の鳥 シマフクロウ物語』 が売れる。
 5打数1安打。打率 2割4分7厘0毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 ズリ山さんは今週もまた各地を旅行していたようだ。 風景印が京都祇園郵便局の封書が届いた。
 裏面には、JR京都線・京都駅の記念スタンプ。 加えて、宗谷本線・稚内駅のスタンプも。 封をあけると、永谷園のおとなのふりかけ 馬肉 信州みそ味が1パックでてきた。
 謎かけのような旅のみやげである。

 夜になり、ズリ山さん本人が店にやってくる。
 追いつめられたラスコーリニコフが予審判事ペトローヴィチを訪ねて余計なふるまいに及ぶようなものか。
 否。 愉快犯は封筒に押された風景印の図案を確かめたかったのである。 差出人は消印を見られないからなァ。
 ズリ山裏道 meets 舞妓Haaaan!!! が実現する。

 ズリ山さんには 『カレチ』 という鉄道マンガを貸してもらった。 その上、ゆでたまごをいただいた。 なぜゆでたまごなのかという疑問はさておき、馬肉 信州みそ味のおとなのふりかけをかけて食べた。
 ゆでたまご meets ふりかけが美味い。 愉快犯に買収されてしまった。

 すっかり頂き物・借り物日記と化した当欄である。


2013年10月18日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第284試合


 常連さんにサマージャンボ宝くじをバラで3枚もらった。 「あんたにこれあげるから、とっておきな」 と。 6等300円の当たりくじが混じっているという。
 その方には、これまでに2回ほど 「チップ」 をいただいたことがある。 どちらのときも夕方にふらっとやってきて、上機嫌だった。 案の定、酒くさかった。
 この日は呑んでいるようにみえなかったが、宝くじだった。

 幸い北大通には、7丁目のみずほ銀行前に宝くじ売り場がある。 支払期間は来年の8月18日まで。

 三重県の007さんから、映画の録画ディスクの詰め合わせをいただいた。 『世にも怪奇な物語』 など未見のものばかり。 私が見たかったものをどうしてわかったのかしら。 エスパーなのかしら。
 007、市川崑からデヴィッド・フィンチャーまで、 タイトルデザインの傑作選ともいうべきオリジナル編集のDVDがあり、こちらも愉しみ。
 0打数0安打。打率 2割4分7厘2毛。


2013年10月17日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第283試合


  1. 石原慎太郎 『挑戦』
  2. 小宮信夫 『犯罪は予測できる』
  3. 船山 馨 『石狩平野』
  4. マンガの 『徳川家康』

 「北海道炭鉱遺産カレンダー」 の新年度版が出た。 例年どおり、豊文堂書店 北大通店でも取り扱う。
 ひと月ごとに道内産炭地の写真があしらわれ、釧路管内からは、 釧路コールマイン の選炭機の1枚が使われている。
 北海道炭鉱遺産ファンクラブ 刊行で、税込定価は500円。 お早めにどうぞ。
 10/27追記 残部僅少につき、店頭販売のみといたします。

 「わわわわ、私が考えてるのと一緒のことが書いてあるんですッ!」 と太宰治をはじめて読んだ学生のようなことを言って、脇道さんが慌てふためいている。
 < 私はもう、あんこ好きであることを隠さない >
 「ブルータス」 最新号 に出てくるあんこをめぐる言説のことだった。 あんこ好きの心を撃ちぬく、見事な特集になっているということだ。 こちらも釣りこまれて楽しくなってくる。
 4打数0安打。打率 2割4分7厘2毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 神出鬼没の愉快犯・ズリ山氏が北大通店へむけて新たな刺客を送りこんできた。
 五木食品の ぶっかけうどん円い厚紙のフタ 。 くまモンのイラスト付き。

 フタの裏面 に切手や宛先シールを貼り、 その周囲を都営大江戸線 都庁前駅と北陸本線 富山駅と WAKKANAI の記念スタンプでカラフルに彩っている。
 これ、所さんの日本列島ダーツの旅で使う的 (まと) なんじゃないか。 もう何がなんだかよくわからない。
 たまたま現れた日本郵趣協会 釧路支部の方が 「なんだいこれ、おもしろいねェ」 と感心していった。


2013年10月16日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第282試合


  1. 『蜻蛉日記』

 とある検査の結果が出る。 一同胸をなでおろす。

 いつもの当サイトであれば、新規入荷欄の1日の登録数は多くても10数点なのだけれど、 この日は一挙に102点を載せた。 新記録。 すべて9月に 市立釧路図書館 で展示していただいた 「ちょっとだけの啄木古本展」 の出品図書である。

 台風。夜6時半でしめる。
 1打数0安打。打率 2割4分7厘8毛。


2013年10月15日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第281試合


  1. 海上保安庁の本
  2. 『北海道警察 日本で一番悪い奴ら』
  3. 着物の雑誌
  4. 鉄道模型の本

 朝の買い入れ。 ジャズのレコードが大量に。

 常連のお客さんがポール・ニューマン、ケビン・コスナーへの熱狂を経て、 最近はダニエル・クレイグにご執心。 彼は当代の007を演じる人気俳優である。
 「これ、見なきゃダメ!」 と言われて、主演作 『レイヤー・ケーキ』 のDVDを借りることになった。 熱心な布教活動に私も入信してしまいそう。

 お客さん、ダニエルが出ている 『パッション』 という映画を見たくなった。 DVDを取り寄せてみたが、様子がおかしい。 いつまで経っても贔屓の役者が出てこない。
 メル・ギブソンが監督した 『パッション』 ではなく、ゴダールの 『パッション』 と間違えていた。

 「おしまいまで見たけど、さっぱりわからなかったの。見たいなら見ていいよ」 とおっしゃって、ゴダールの方も置いていかれる。
 ブライアン・デ・パルマの 『パッション』 まで公開されて、まぎらわしいったらありゃしない (追記:ダニエル・クレイグ出演の 『パッション』 は日本未公開の別作品だと後日わかる)。

 鉄道模型雑誌の「RM MODELS」 2004年5月号が売れる。
 4打数1安打。打率 2割4分8厘0毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 愉快犯のズリ山さんから届く奇ッ怪な旅の便りを検証し、頭をひねってみせるのがしきたりの当欄だ。
 今回送られてきた 封書 はどうか。

 おもて面には軽井沢郵便局の風景印、裏面にはJR東日本 中央本線 岡谷駅の記念スタンプ。 中身は長野県の 「りんご乙女」 なる煎餅1枚という信州づくしの布陣だった。
 久方ぶりにケレンを排した素直な郵便物ではないか。

 事件性は低いと判断したが、早計だった。 「新鮮なりんごとおせんべいを一枚一枚ていねいに焼きあげました」 という 「りんご乙女」、長旅には向かない蒲柳の質だったのだ。 袋をさわった感触では粉々にくだけてしまっている。 バラバラ殺人の疑いあり。


2013年10月14日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第280試合


  1. 新しいの (お嫁さん)

 「アサノブラザーズ展 パート2」 がはじまったばかりの 港文館 に寄る。
 コラージュや立体作品を中心に手がける弟と、写真作品の兄がタッグを組んだ合同展示もこれで2回目。 兄弟のご母堂による手づくりのテディベアも参戦し、アサノファミリー展と化している。 いいなァ。
 弟氏の作品は、版図を拡げようという意思がどんどん明確になってきた。
 27日 (日) まで開催。

 画伯がお出まし。
 いつもならカランコロンと下駄の音をさせてすぐにそれとわかるのだけれど、今日は忍びのように静かである。 履物を変えた。 衣替えの時期なのだ。
 「体育の日ですね」 と水を向けたら、 「ちがわいちがわい、今日は新橋・横浜間にはじめて鉄道が走った記念の日なの!」
 しまった、画伯が筋金入りのスポーツ嫌い (するのも見るのも) だということを忘れていた。
 1打数0安打。280試合を終えて、1423打数353安打。打率 2割4分8厘0毛。

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 本を繋げて を更新しました。

 岩村誠二さんの連載 「現JTB北海道案内オンパレード 戦後日本語版」 が4回目にして最終回をむかえます。
 おしまいは、戦後日本語版の拾遺集といったものになりました。 戦前英文版の補遺も、あわせてご紹介いただきます。

 過去の 「本を繋げて」 は こちら を どうぞ。


2013年10月13日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第279試合


  1. 金語楼の息子の本 (山下 武)
  2. 中学校で使ったガリ刷の 『厚岸アイヌ』
  3. アイヌの童話や紙芝居
  4. 釧路新書の 『釧路碑文手帳』
  5. 山本七平

 喫茶部長の古くからの友人で、喫茶ラルゴでも年に1度は演奏をしているドラム・ジャンベ奏者の 永原 元 さんが、NHKのラジオ番組に出演するという。 オーストラリアの Mick Martin (ミック・マーティン) さんとご一緒した 「地球ラジオ」 という夕方の番組の1コーナー。

 喫茶部長が紹介している ように事前の告知があり、店のラジオでエミリーさんとともに放送を聴いた。 ラルゴ・ライブで元さんが鳴らす太鼓にたいそう心を奪われていたエミリーさんだ。 番組内の演奏にも満足のご様子。
 「わたしも叩きた〜い!」

 2で訊かれた佐藤保治氏の 『中学校補助教材 厚岸のアイヌ』 は少し前に売れたばかり。 本店に在庫があった。 お客さんが悔しがる。
 4、5が売れる。
 5打数2安打。打率 2割4分8厘2毛。


2013年10月12日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第278試合


  1. スノーマンの絵本
  2. 後家さんとお嫁さんと花魁さん
  3. 麻雀の本
  4. シオラン
  5. セリーヌの 『夜の果ての旅』 の上巻

 天気がよい。 バケツに水を汲み、雑巾を用意した。 玄関前に陣取り、ご近所さんからいただいた黒電話のヤニ落としに勤しむ。 たんまりとこびりついとるわい。 おかげで随分きれいになった。 ウィンドウに飾ろう。
 5打数0安打。打率 2割4分7厘7毛。


2013年10月11日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第277試合


 買い取った本のなかに紛れていた島田一男の 『捜査本部』 というヨレヨレの徳間文庫。 およそ300ページあるうち、3/1ほどに パラパラマンガ が仕込んであった。 マッチ棒人間が爆弾に吹っ飛ばされる内容。 中二のころの俺の教科書から盗作してきたのかと思ったよ。
 0打数0安打。打率 2割4分8厘5毛。


2013年10月10日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第276試合


  1. 前に階段のところにあった
               福音館の 『ふしぎの国のアリス』
  2. 大沢在昌 『天使の牙』
  3. アガサ・クリスティ
  4. ギリシア神話の本
  5. お嫁さん
  6. 『幣舞橋と 「道東の四季」 像』
  7. 表千家のお茶の本
  8. 夏目漱石の文庫本
  9. メルヴィル 『白鯨』

 そうじ力がどうしたというムック本が売れた。 薬師丸ひろ子の映画 『メイン・テーマ』 のパンフレットも売れた。
 どちらも昨晩、2階の喫茶部長が私の目の前でさわった本だった (他の本には触れていない)。
 今までずっと売れなかった品なのに、どうしてかしら。 ゴッドハンドと呼びたい気分。 もう店の本すべて喫茶部長におさわりしてもらおう。

 在庫の問い合わせがあった中では、画伯のお嫁さん本が1冊売れる。
 旅行者の方に8、9が売れる。
 9打数3安打。打率 2割4分8厘5毛。


2013年10月9日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第275試合


  1. 講談社学術文庫の 『蜻蛉日記 下巻』
  2. 篤姫の上下になった本
  3. デッサンの本
  4. 男性の写真集

 小雨降る1日。
 本店から、オスカーの作品賞受賞作を中心に映画のDVDをいくつかまわしてもらう。 『パットン大戦車軍団』 があった。

 ジャケットの軍服で敬礼するジョージ・C・スコットの姿に、4年くらい前まで頻繁に来ていた、とあるお客さんのことを思い出す。 気味がわるいほど形 (なり) がそっくりなのだ。
 騒いでばかりいる人で随分泣かされたものだが (よその店ではもっとひどかったと伝え聞く)、 心根のやさしいところもたくさん見せてくれた。 すべてにおいて 「過剰」 な人だった。 自分自身の性向に苦しんでいたと思う。 邪険にすることはできなかった。

 宮尾登美子の文庫版 『天璋院篤姫』 の上下巻が売れる。
 4打数1安打。打率 2割4分8厘0毛。

  < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 ズリ山さんが旅先から送ってくれた郵便書簡を紹介したい。 長野駅前郵便局の風景印が押してある。
 中身は、音威子府村の 畠山きそば店 の  包装紙
 「創業大正十五年   七十年の経験と技術を有する○山の きそば   きそばは めん類の中で一番カロリーが多いのです」 と書いてある。


2013年10月8日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第274試合


  1. 原口統三 『二十歳のエチュード』
  2. 井上 靖 『星と祭』 の単行本
  3. 「週刊 人間国宝」
  4. 『サザエさん』
  5. 歴史関係の本

 釧路の広告会社が発行している 「生活情報 fit」 というフリーペーパーがあって、月に1度、北海道新聞に折り込まれてくる (月刊の他に週刊版もあり)。
 最新の10月号に、読書の秋を意識した小特集を見つけた。 「のぞいてみた〜い!あの人の本棚」 とある。

 蝦名釧路市長を筆頭に、レストランのオーナー、病院の院長、放送局のアナウンサーといった方々9人、 プラス同誌編集スタッフ5人の本棚が、オールカラーで載っている。 黒っぽい本は見当たらないけれど、それでもじっと目を凝らしてしまった。

 14人中3人の棚に 『7つの習慣』 の背表紙を認めた。 よく読まれている本とお見受けする。
 「母ちゃん、腹へったァ。なんか食うものちょうだ〜い」
 「3時にならなきゃ駄目だって、いつも言ってるでしょ!早く手ェ洗って!ホラ、何度も言わせないの!」
 それは、お八つの習慣・・・・・・。

 公開中の映画 『そして父になる』 でも、主人公のエリートサラリーマン・福山雅治の書斎の本棚に 『7つの習慣』 が並んでいた。 マイケル・サンデルの 『これからの 「正義」 の話をしよう』 も置いてあり、 主人公の人となりが見えてくるような、うまい本棚づくりだと思う。
 5打数0安打。打率 2割4分8厘0毛。


2013年10月7日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第273試合


  1. ふつうの雑誌
  2. 編み物の本
  3. 平凡社の 「日本の野生植物」 のフィールド版

 悪夢は終わっていない。 というのは、ホラー映画がシリーズ化される際の定番コピーだろう。
 10日前に終息したかに思えたズリ山裏道さんの旅先からの便りも、まだ終わっていなかった。

 今回送られたブツは、 稚内産の 「おしゃぶり昆布」。 2ヵ月半前にも 羅臼産の 「おしゃぶり昆布」 が届いている。
 ちくわぶにつづいて、ズリ山さんの好物が判明したといえそうだ。 一体どれだけ好きなんだ。 各地のおしゃぶり昆布を制覇しようとでもいうのか。 と記してみて気づいたのだが、もしかして私の方がおしゃぶり昆布好きだと思われているのかも。

 いつもと違って、 今回の品 は封書に入っていない。 見せびらかすようにむき出しで送られてきた。
 なんと挑戦的な。
 稚内のおしゃぶり昆布に、どうして秋田の 川連漆器稲庭うどん をあしらったポストカードがくっついているのか。 あまつさえ 東京中央郵便局の風景印 が押してあるのか。
 こちらを惑乱の淵に陥れる、まごうことなき愉快犯の所業だ。 豊文堂書店としては、この狼藉を広く世に訴えるしかない。

 新コーナーを設置する。
 題して、「ズリ山裏道の 遠くへ行きたい」。
 今後ズリ山さんからおもしろおかしい便りが届くごとに、この名を用いて紹介しよう。 主題歌はもちろん こちらの名曲。 デューク・エイセスの歌でどうぞ。
 3打数0安打。打率 2割4分8厘9毛。


2013年10月6日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第272試合


  1. 弘兼憲史
  2. 釣りキチ三平の人の本
  3. 渡辺真知子のアルバム
  4. 八神純子のレコード
  5. トワ・エ・モワのレコード
  6. CD

 植物部のたにさんがご来店。 借りている多肉植物とサボテンの抜打ちチェックをしていかれた。 喫茶部長が世話している多肉植物の女雛が一時期弱りかけていたのだけれど、どうやら持ち直すことができたらしい。 なんとか大丈夫でしょうと保証してもらった。
 今年の借受期間はあと1ヶ月ほど。
 6打数0安打。打率 2割4分9厘4毛。


2013年10月5日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第271試合


  1. お嫁さんと花魁と後家さん
  2. ホレス・マッコイ 『彼らは廃馬を撃つ』
  3. 藤森照信・山口 晃 『日本建築集中講義』
  4. オズの魔法使いのスピンオフ・シリーズ?

 脇道さんが!

 東京創元社が創立60周年を記念して 新キャラクター の名前を募集している。 うさぎの被り物をした黒猫。 かのレザーフェイスを思い浮かべた人もおられるにちがいない。

 『彼らは廃馬を撃つ』 をお探しなのは、札幌から時折みえるポケミスさん。 角川文庫版があるものの、手持ちのお金が足りないとのことで保留になる。
 ポケミスさんが同作よりも優先したのは、東都書房 「世界推理小説大系」 のガボリオの巻など (確信的なダブリ買いだそうだが)。 マッコイは次来たときまで残っていれば買いますとのこと。 よろしくお願いします。

 そういえば、先月末にみえた旅行雑誌の取材の方が、 古い 「キネマ旬報」 を手にとりながら、 自分の文章がはじめて活字になったのは 「キネ旬」 の読者の映画評への投稿でしたとおっしゃっていた。
 取りあげた作品を尋ねると、『ひとりぼっちの青春』 だった。 その原作が 『彼らは廃馬を撃つ』。

 「お嫁さんと花魁と後家さん、くださ〜い!」 という欲張りさんは、画伯である。 1冊お求めいただけたので、安打1本の計算。 1人3役トリックみたい。
 4打数1安打。打率 2割5分0厘5毛。


2013年10月4日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第270試合


  1. 森本哲郎 『日本語 表と裏』
  2. 『日本古代の源流を求めて』
  3. 「日本の名著」 の岡倉天心

 当サイトの連載 「本を繋げて」 の執筆者・岩村誠二さんからメールをいただいた。
  太田幸夫 氏の新著 『石川啄木の"旅"全解明』 を手に入れたそうだ。 書店ルートには乗っていないため、版元の 富士コンテム に直接注文したとある。

 氏が平成14年に刊行した 『改訂版 石川啄木入門 啄木と鉄道』 は先ごろ当店でも販売したばかりだが、 今回の新刊はその後の調査を盛りこんだ決定版となる。 明治の後半、啄木が旅した軌跡を当時の時刻表に当たってすべて特定してみせた大変な労作。
 岩村さんも指摘しておられるが、啄木ゆかりの地の書店に並べば間違いなく売れるだろう。

 1が売れる。
 3打数1安打。270試合を終えて、1381打数346安打。打率 2割5分0厘5毛。


2013年10月3日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第269試合


  1. 赤かぶ検事の本
  2. 後家さん
  3. 山崎豊子
  4. 『がんこ長屋』 (新潮文庫の新刊)
  5. クライブ・カッスラー
  6. 画集(パウル・クレー
                「わずかばかりの友情」 掲載)

 出勤途中、 市立釧路図書館 に寄り、借りていた雑誌を返す。
 今年は、釧路市が鳥取市、湯沢市とそれぞれ姉妹都市提携を結んで50年になる。 図書館でも記念の展示をやっており、谷口ジローの著作を飾ってあった。 かの漫画家が鳥取市出身なのにちなんで、向こうの図書館から借り受けたもの。
 よい機会なので、店にある関川夏央とのコンビ作 「坊っちゃんの時代」 全5巻を目立つところに置いてみよう。

 亡くなったばかりの山崎豊子の文庫本が売れる。
 6打数1安打。打率 2割5分0厘3毛。


2013年10月2日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第268試合


  1. English Book
  2. 花魁とお嫁さん
  3. 陶芸の本
  4. ラテンのCD
  5. 『田上義也と札幌モダン』
  6. 山本周五郎 「よじょう」
  7. 山本周五郎 「なんの花か薫る」
  8. 山本周五郎 「ちいさこべ」
  9. 丸尾末広
  10. ロックの雑誌

 当欄に、花魁とかお嫁さんなどの へんてこりんな問い合わせが紛れこむのは、ひとえに画伯が訊いてくるため。 ご自分の好みの本を問い合わせる際の符牒なのだが、補充が追いつかず、本日は坊主であった。
 画伯ったら、「次は、後家さんも探しておいてね、頼んだよ」 と欲張りな依頼をしてお帰りに。

 夕方、若い人が何組も次々とやってくる。 当店では非常にめずらしいこと。 累計で50人以上の若者が訪れたのではなかろうか。
 会計時、中のおひとりに尋ねたら、高文連の美術全道大会の参加者だった。 北海道中の美術部所属の高校生が釧路に集っているみたい。

 道理で、どの子も熱心に本棚を見てくれるわけだ。 これが体育会系の学生たちだと、物珍しそうに店内をひとまわりするだけで帰っていくところ。 スポーツの部活をやっていた者としては、そちらの心理もよくわかるのだけれど。
 反応の差が極端なので、可笑しくなる。

 「(通路が) すごい狭い!狭くて楽しい!」
 「本がみんな茶色い!」 (そこまで茶色くないけど)
 煤けた古本屋をおもしろがってくれた。

 3、5、6が売れる。
 10打数3安打。打率 2割5分0厘7毛。


2013年10月1日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第267試合


  1. ここにあった零戦の本

 札幌の大通西23丁目に 「らくだや」 という古本屋がある。 20代のころに通ったこの店と、最近邂逅をはたした。 といっても直接お会いしたわけではない。
 きっかけは常連の和一さんだ。
 知り合いの見舞いでかの街を訪れ、偶々らくだやを見つけた。 店のご主人と話が弾んだ和一さん、地元釧路の行きつけである北大通店との仲立ちをしてあげようと思いついた (らくだやは組合に入っていない)。

 和一さんを介して、すでに名刺交換は済ませてある。
 この日、らくだやで手に入れた佐川光晴の 『おれたちの青空』 を持って、和一さんがお出でになった。 北大通店へのプレゼントだとおっしゃる。
 前回うちでお求めになった 『無限の網 草間彌生自伝』 は読了して、あちらの店に差し上げたのだとか。 名刺につづいて、本の交換も済んだことになる。
 『おれたちの青空』 の見返しには、ご主人による鉛筆書きの値段が記してあった。

 らくだやを始める前のご主人が、私がアルバイトをしていた店に長く勤めていらしたこと (でも互いの勤務時期は重ならない)。 弟さんのお名前が私と同じであることなど、一寸した共通点が判明している。
 私が通った当時、親しく会話をしたことはなかったけれど、十数年を経て、淡いきざしが生まれた。
 1打数0安打。打率 2割5分0厘3毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。 電子書籍、編集者の不在、アマゾンのおいしいとこどり・・・・・・。

    ×       ×       ×

 北大通店で、映画  「じんじん」 の前売券を扱うことになりました。 値段は1,000円。
 10/19 (土)〜10/31 (木) の上映です。、 イオンシネマ釧路 にて。 上映時間については上映館のサイトでご確認ください。


2013年9月30日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第266試合


  1. イアン・フレミング 『カジノ・ロワイヤル』
  2. ガリレイ
  3. 辞典
  4. なんかおもしろいの
  5. 小学校2年と6年の女の子向けの本
  6. 内田の本
  7. 寺山のお面
  8. 周 はじめ
  9. 中沢 茂
  10. 更科源蔵
  11. 写真集の 『子供の情景』
  12. 吉田秀和
  13. カーネギー 「人を動かす」

 久々にみえたお客さんが 「小学校2年と6年の女の子向けの本はないかい?」 とリクエスト。 お孫さんの本を探しておられた。
 しばし考えていると、お客さんの方から 「こんなのどうかな?」 と棚の本をお持ちになる。 松本零士のマンガ 『ひるあんどん』 全4巻 (奇想天外文庫) だった。 受け狙いではない。 大真面目に選ばれたので、慌てて押しとどめる。
 斯様にマンガが手薄な北大通店である。

 岩波文庫のガリレイ 『天文対話』 全2冊、旺文社の国語辞典、内田康夫の文庫が売れる。

 11は、ロベール・ドアノーの写真集。 「日本の古本屋」 経由で他店に頼む。 初夏のころ、札幌芸術の森美術館でみた 「生誕100年記念 ロベール・ドアノー展」 がすてきだったことを思い出す。
 13打数3安打。打率 2割5分0厘5毛。

 大阪のガス人間さん、短歌づくりに励んでおられる。 メールで新たに送っていただいた。 次の5首。


  (愛さえも) 永遠ならず消え失せる。無常の風が吹き抜けてゆく。
   ( ) の中にいろんな言葉を入れてください。

  月ながく 空を照らして 我見つめ 心の隅に 光を当てる

  遠くに “夢” という山見ながら、あしたの “暮らし” を目印に歩く。

   (大水の後)
  励ましもなぐさめもなくただ川は、流れをゆるめ水ため つどう

  月冴えて 己が欲望 炙り出す 愛請う人の 地獄の深さ

    ×       ×       ×

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 本を繋げて を更新しました。

 岩村誠二さんの連載 「現JTB北海道案内オンパレード 戦後日本語版」 の第3回目です。 1970年代以降の出版物を紹介していただきます。
 次は最終回。 10月中旬の掲載です。

 過去の 「本を繋げて」 は こちら を どうぞ。


2013年9月29日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第265試合


  1. ロシア語辞典 (研究社の和露?)
  2. パソコン関係の本
  3. 古谷一行のレコード
  4. 渡辺真知子のレコード
  5. LPの新しいの
  6. カセットの新しいの
  7. 高樹 澪
  8. 『フラッシュダンス』 のDVD
  9. 小澤征爾と村上春樹の対談本
  10. 海音寺潮五郎
  11. 「Rail Magazine」の10月号 (釧路臨港鉄道掲載)

 釧路市立美術館「長倉洋海写真展 地を駆ける」 を見る。 世界のさまざまな地域に住む人たちの暮らしの実相が目にまぶしい。 心もちが広がるよう。 大きなパネルで見られるのが実によい。

 歌謡曲さんから数ヶ月ぶりの電話がくる。 3から8まで矢継ぎ早の問い合わせだった。 質問魔の歌謡曲さん、まったくパワーが衰えていない。
 全滅。

 10が売れる。
 暗くなってから、旅行雑誌の方がお立ち寄りになる。 取材というか雑談というか、店内をゆっくりと見てもらう。
 11打数1安打。打率 2割5分0厘7毛。


2013年9月28日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第264試合


  1. 2年くらい前にあるって聞いた
                    5冊にわかれた聖書の本
  2. 井沢元彦 『逆説の日本史』
  3. 室生犀星 「春の寺」
  4. 八柳さんのススキノの本

 1は、たぶん岩波文庫の 「旧約聖書」 分冊のことだろう。 他には思い当たるものがない。 久々に来てくださったお客さんだが、そんな質問を受けたことすら忘れていた。
 現在あるのは、『出エジプト記』 と 『ヨブ記』 の2冊。 どちらもお買い上げいただけた。
 4打数1安打。打率 2割5分2厘0毛。


2013年9月27日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第263試合


  1. 従軍看護婦の本
  2. 韓国の本
  3. 『徒然草』
  4. 小沢昭一
  5. CD

 前日の予告どおり、ズリ山裏道さんの旅先からの封書が届いた。 これが最終便。
 「日本最北端の郵便局 北海道 宗谷岬」 の風景印がついている。 それ以外にも、道内各地の3ヶ所の記念スタンプを押した大盤振る舞いだった (稚内駅、函館市電100周年、利尻礼文サロベツ国立公園 幌延ビジターセンターというバラバラの3ヶ所)。
 封書の中には、川湯温泉の 「お食事の店 お多福食堂」 のポケットティッシュが納まっていた。

 4日間にわたり当店をおもしろがらせた稀代の愉快犯による 全5通の集合画像 を掲げる。 捜査本部 (北大通店) は最後まで翻弄されどおしであった。

 未来の小料理屋の女将がお見えになる。 や、常連さんがいずれ小料理屋をひらきたいと夢の話をしてくれたので。 東京オリンピックには間に合わせたい、などと抱負を語っていただく。

 従軍看護婦ものの本がない。 代わりになるかわからないが、 『大東亜戦争はまだ終らない あるビルマ従軍医の陣中記』 をお見せしたら、これもいいねとお求めいただけた。 安打にしたい。
 お客さん、前回お尋ねになった地元近代史研究家・辻 三郎氏の著書も買っていかれる。

 他に、小沢昭一の 『雑談にっぽん色里誌』 が売れる。
 5打数3安打 (内1安打 9/11分)。打率 2割5分2厘0毛。


2013年9月26日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第262試合


  1. 光文社のカッパ・ノベルス
  2. ジャポニカ
  3. 『漢語林』
  4. レザークラフトの本
  5. 柳原良平
  6. 籔内佐斗司

 まだまだ届く、ズリ山裏道さんの旅先からの便りである。 この日でとうとう3日連続となった。
 今度のは、美深町の風景印が押され、裏には函館市電100周年記念のスタンプ付き。 封をあけると、折りたたんだ1枚の紙が入っている。 遠軽名物 かにめし弁当の包み紙 だった。
 ズリ山さん、さてはJRの車内でこいつを食したな。

 夕方、ご本人がお見えになった。 これまでに届いた4通の封書を見てもらう。
 投函した当人の愉快犯、はじめて目にする風景印を満足そうに眺めながら、実はまだ1通あるんですよと告白する。 明日あたり着くんじゃないですかと。
 なんと大胆な犯行予告であることか。
 6打数0安打。打率 2割5分0厘7毛。


2013年9月25日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第261試合


  1. 花魁とお嫁さん

 前日につづいて、ズリ山裏道さんの封書が届く。 音威子府の風景印と、松山湿原 美深町交通ターミナルの記念スタンプに彩られている。
 中身はといいますと、台湾鉄路局の切符! しかも日付が86年6月21日!!
 ズリ山マジックは時空を超えた、のか。 鬼貫警部も解いたことがないようなアリバイトリックの難問である。

 そういえば、今朝の 「北海道新聞」 朝刊 「うそクラブ」 欄に、北広島在住者のこんな投稿が載っていた。

  「JRダイヤ混乱  アリバイづくりができません
                          ――推理作家」

 花魁のリクエストは、例によって画伯より。 お嫁さんとの合わせ技をかけてきた。 画伯好みの本が1冊お嫁にいったので、クリアできたと見做したい。
 1打数1安打。打率 2割5分1厘8毛。


2013年9月24日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第260試合


  1. 森 瑤子
  2. 前にあった中川一郎の本
  3. 魂とは何かについて書いてある本

 封書が2通届いた。 どちらもズリ山裏道さんが差出人。 恒例の旅先からの便りである。

 Aの封書には、函館宝来の風景印と、JR札幌駅の記念スタンプが押されていた。 長野県 須坂市のカードと、須坂温泉の旅館の海苔が封入してある。
 Bは、網走の風景印と、旭川駅のスタンプ。 中身は、がごめ昆布入男爵いもの 「がごめ男爵」。 道南の七飯町産のじゃがいも加工品だった。
 てんでバラバラ。 どういう足どりなのだ。 謎が深まる。

 道草よろず相談所に人生相談をする。 所長はエミリーさん。 本を見にお出でになったのを捕まえて、急遽開設してもらった。

 1、2、3と連打する。
 3打数3安打。260試合を終えて、1321打数332安打。打率 2割5分1厘3毛。


2013年9月23日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第259試合


  1. ハンバート・ハンバートのCD

 3連休の最終日。 秋分の日。
 急用につき、午後2時で店を閉める。
 1打数0安打。打率 2割4分9厘6毛。


2013年9月22日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第258試合


  1. 釧路の地図

 夜、2階の喫茶ラルゴで常連さんの結婚パーティがひらかれる。
 1打数0安打。打率 2割4分9厘8毛。


2013年9月21日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第257試合


  1. 密教の本
  2. 花魁
  3. 桜木紫乃 『ホテルローヤル』
  4. なんかいいの
  5. 矢沢永吉のCDかレコード
  6. 絵本
  7. 石津謙介

 「ぼくのお嫁さん、くださ〜い」 が飽きたので、「花魁、くださ〜い」 に変えてきた画伯。 どちらにせよ、ぼく好みの古本が欲しいという主張である。
 「花魁だと身請けするのにお金がかかりますよ」 「う〜む」 「木の葉でお金をつくるのはどうでしょう」 「よし、キツネの友だちに頼んでみるか」
 といったやりとりの末に1冊お買い上げいただく。 花魁クリア。

 1のお客さんには本店を紹介する。 あちらの密教本が売れたので安打。
 7は 『間違いだらけのグルメ選び』 でお応えできる。 そういえば白金町の本店のとなりは、かつて石津謙介のブランド VAN の店だった。

 釧路市立美術館「長倉洋海写真展 地を駆ける」 の初日。 展覧会を見てきた人や、ワークショップに参加した人。 そういった方が何組かお出でになり、長倉写真集が売れる。
 反応のよさに気をよくして、氏の著作をいくつか移してもらうよう本店に頼みこむ。 会場の美術館にはこちらの方が近いので。
 7打数3安打。打率 2割5分。


2013年9月20日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第256試合


  1. 桜木紫乃 『ホテルローヤル』
  2. 『はだしのゲン』
  3. 手芸関係の本
  4. フライトジャケットの本
  5. ジーンズの本

 3が売れる。
 旅行者の来店が目にみえて減った。
 5打数1安打。打率 2割4分9厘0毛。


2013年9月19日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第255試合


  1. 宝くじの本
  2. 池田良二
  3. キーホルダー
  4. 直木賞とった本

 台風が去って、季節がはっきりと秋に変わった。

 大阪のガス人間さんから秋の歌の新作がメールで届く。

  慈雨ならず、天の底抜け雨落ちる。地上にあふる泥まみれの涙

  なぐさめを光に込めて満月が、嵐の後の片付け促す

  身体は此処にとどまりて、心は遊ぶ、北へ南へどこへでも


 宝くじの本を訊かれるが在庫がない。 なかなか類書を思いつかない分野だ。
 当店のサイトを探ると1冊みつかる。 第一勧業銀行宝くじ部発行の 『夢は世につれ・・・ 宝くじ30年のあゆみ』。 本店にあることをお客さんに教える。 後で、売れたぞと社長から連絡あり。

 他に、キーホルダーが売れる。
 4打数2安打。打率 2割4分9厘2毛。


2013年9月18日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第254試合


  1. ブラッドベリ 『華氏451度』
  2. 仏教がよくわかる本
  3. 相原求一朗
  4. 坂本直行
  5. カルロス・カスタネダ
  6. 葉 祥明 『おなかの赤ちゃんとお話をしようよ』
  7. なんかいいの
  8. 泰ちゃんのいいの
  9. 「日本の名随筆」 シリーズ (作品社)
  10. 吉村 昭のエッセイ集

 南浜町の中央消防署に書類を提出してから店をあける。

 高峰秀子に惚れこんでいるタカミネさんがみえる。 前回いただいた映画の録画ディスクを視聴していた。 木下惠介と高峰秀子のコンビに仲代達矢が絡む 『永遠の人』 という。 なんとも凄まじい愛憎劇であった。 日本映画史に残る作ではないかとお伝えする
 タカミネさん、デコちゃんの生地・函館と、木下監督の墓がある鎌倉を、聖地巡礼のつもりで旅行してきたそうな。
 1冊お買い上げいただき、7をクリア。

 常連のご夫婦に3と4を訊かれる。 坂本直行の 『山・原野・牧場 ある牧場の生活』 が売れる。 相原求一朗は本店に画集あり。 お客さん、あちらにも寄ってお買い上げくださる。

 先週訊かれた 『ぶるうふいるむ物語 秘められた映画史70年』 も もらわれていく。
 10打数4安打 (内1安打 9/12分)。打率 2割4分8厘4毛。


2013年9月17日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第253試合


  1. 雑誌 「ステレオサウンド」
  2. 北方謙三
  3. 新しいお嫁さん
  4. 雑誌 「丸」
  5. 合気道の本
  6. 『ソフトロック A to Z』

 「あまりにも不毛なものに接したとき、人は時として根源的な感動を覚えることがあります」 (『八王子七色面妖館密室不可能殺人』 より)。

 今秋も、講談社ノベルスから倉阪鬼一郎の長編小説がつつがなく刊行された。 日本語で書くミステリの前衛を更新しつづける著者の、年に1度のおたのしみである。
 他人事ではない真相に不意打ちをくらう。 未読の人にはなんのことやらさっぱり分からないだろうし、 かといってネタばらしになるので詳細は書けないのだけれど、とても身につまされる内容だった。 あえて当欄に書きつけておく。

 2、3が売れる。 新しいお嫁さんを尋ねてきたのは、例によって画伯である。 好みのお嫁さん (古本) を見つけてもらえたので安打にしたい。

 電話で訊かれた6。 間髪いれずに 「ごめんなさい、ありません」 と答えてしまった。
 こいつ、ホンマに調べたのかいな、と思われたかもしれないが、棚を見なくても即答できることがある。 ソフトロック関連のもの、「レコード・コレクターズ」 2000年7月号くらいしかない。
 6打数2安打。打率 2割4分7厘2毛。


2013年9月16日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第252試合


 敬老の日。 雨。 サイトには臨時休業を謳っていたが、店を開ける。

 前夜、末広のバーでライブを行った SHY さんと 永原 元 さんが来てくださる。 元さんは2階の喫茶部長の古くからの馴染みで、ラルゴで何度も演奏している人。 SHYさんも、20年来釧路で歌っている。
 淹れたてのラルゴの珈琲をいただきながら、前の晩のライブの話などをうかがう。
 やがておふたりは自家用車で次の演奏地・中標津へと向かった。

 雨足が強くなる。 暴風雨になる。 夕方3時半で店を閉める。
 0打数0安打。打率 2割4分6厘8毛。


2013年9月15日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第251試合


  1. アン・マレーのCD
  2. 「ジャズ批評」

 開店前に 「生誕130周年記念 竹久夢二展」 を開催中の 釧路市立美術館 へ。 装幀を手がけた本や雑誌をいくつも見ることができて、よかった。

 霧が雨に変わる。
 井上陽水のファーストアルバム 『断絶』 をかけていたら、 数時間前おみえになった常連さんが、傘を忘れてましたと取りにくる。 ちょうどアルバムの最後にさしかかり、陽水が 「傘がない」 を歌っていた。
 2打数0安打。打率 2割4分6厘8毛。


2013年9月14日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第250試合


  1. ゲームの攻略本
  2. 『明智小五郎全集』 (講談社大衆文学館)
  3. 乱歩の研究書
  4. 「北海文学」 の83、84、85、87、88、89巻
  5. 長倉さんの前売券
  6. 村尾陸男 『ジャズ詩大全』
  7. 有川 浩 『塩の街』

 釧路市立博物館 の学芸員氏が展示ポスターを持ってご来店。 鳥取市・湯沢市との姉妹都市提携50周年を記念したパネル展 「鳥取・湯沢の自然と歴史」 の告知である。

 ポスターに はっくん のイラストは健在だった。 はっくんというのは、同館の非公式マスコットキャラクターのこと。 毛綱毅曠設計の建物に手足をつけた、とても愛らしい男の子である。 や、女の子なのかもしれないがよくわからない。
 今回の絵柄は、両市にちなんだコスプレをしていて得した気分。 はっくんってば、どんな格好をしても似合うなァ (見方を変えると、どんな格好でも そこはかとない違和感が)。

 本店に在庫がある2。 お客さん、なにやら物を書くのに必要だという話であったが、本店から売れたという報告はまだない。

 電話で訊かれた 「北海文学」 誌は、6点中4点在庫あり。 後日取りにいきますとのこと。
 他に、7が売れる。
 7打数2安打。250試合を終えて、1282打数317安打。打率 2割4分7厘2毛。

 夜7時より、2階の喫茶ラルゴにて 「よしだよしこ  2013 釧路 ソロ・ライブ」。 背筋がしゃんとなる歌と演奏だった。 すぱっと終わるところも、よしこさんらしい。
 ライブの後、そのまま2階でささやかな打上げをひらく。 よしこさん提案の台湾に豊文堂書店の支店を出す話、まだ生きている。

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 本を繋げて を更新しました。
 岩村誠二さんの 「現JTB北海道案内オンパレード 戦後日本語版」 の連載第2回です。
 1960年代以降の変遷を取りあげます。
 2週間ごとの更新で、全4回を予定。 第3回目の掲載は9月末です。

 過去の 「本を繋げて」 は こちら を どうぞ。


2013年9月13日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第249試合


  1. 平岩弓枝 『女の顔』 の下巻
  2. 漢字の書き順が載っている本
  3. 手芸の本
  4. 「日本思想大系」 の荻生徂徠の巻
  5. おもしろそうな本
  6. 『ケミ太郎とベジ子の台所サイエンス』
  7. 太宰の文庫本
  8. ヌードの本
  9. 自然科学の本
  10. 児童書
  11. 実用書 (経済の)

 「こないだの港まつりのときよ、商店街の連中にからかわれてただろう。この店、ホントにそういうのあるの?」
 商店街の重鎮が真顔で私に尋ねる。 ヌード写真集のことだった。
 えぐいのはありません、ソフトなものがほんの少しあるだけです、と写真集の棚にご案内。 なるほどなァと感心される。

 3、7、11が売れる。
 11打数3安打。打率 2割4分7厘0毛。

 <今日のダジャレ>
 釧路出身のバーブ佐竹のシングルレコード 「上海帰りのリル」 が入荷した。 昭和26年、津村 謙が歌って大ヒットした曲だ。 見つけた人が、同曲にまつわる幼少時の物悲しい思い出を話してくれた。

 釣りが好きな子どもだった。 タケミ に連れてってよォ。 父親に釣り道具をせがむと、きまってこの曲のサビを歌って聞かされた。
 「リール リール どこにいるのか リール 誰かリールを知らないか」
 何度ごまかされたか知れない。

 ごまかされていたのは、2階の喫茶部長。 リルを歌った父親は、豊文堂書店の社長である (「釣りってのはな、道具じゃないんだぞ」 がダメ押しの一言)。


2013年9月12日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第248試合


  1. 「日本の染織」 (泰流社) の1、3、4、19巻
  2. 囲碁の本
  3. お地蔵さんのイラストが載っている本
  4. 御詠歌の本
  5. こないだあったブルーフィルムの本

 5は、三木幹夫 『ぶるうふいるむ物語 秘められた映画史70年』 (立風書房) のことらしかった。 棚から取り出すと、「これだこれだ」 とお客さん。 探している友人に教えるとか。

 囲碁の本が売れる。
 5打数1安打。打率 2割4分6厘8毛。

 <今日のダジャレ>
 「昨日ね、友だちの車に乗せてもらって、鶴居の奥に行ったらさ、オスの鹿がすぐ間近に寄ってきてさ」
 画伯が興奮の面持ちで話すので、 「お、牡鹿が間近に!」 と大袈裟に返してみたが、気づいてもらえない。
 もう1度繰り返したが、聞こえていないようだった。


2013年9月11日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第247試合


  1. 絵本
  2. コミック
  3. 辻 三郎

 その男性には木工趣味があった。 自宅の車庫が作業場を兼ねる。 廃材がたくさん置いてあった。
 奥さんがそれに目をつけた。 仲よしの近所の風呂屋に行くたび、焚き付け代わりに木のこっぱの類いを持ち出した。

 車庫には、旦那さんの掛け時計のコレクションもあった。 奥さんの持ち出しに拍車がかかった。 勝手に時計も風呂屋に持っていくようになった。 どんどん車庫が片づいていく。 残った時計はとうとう1個になった。
 最後のひとつも、車庫内の 「近々風呂屋に持っていくコーナー」 にまとめられてしまった。

 以上、この日の朝社長と行った管内の出張買入で聞いた話。
 3打数0安打。打率 2割4分7厘0毛。


2013年9月10日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第246試合


  1. 森 鴎外 「山椒大夫」
  2. 三浦綾子 『塩狩峠』 の文庫本
  3. 伝記
  4. 80年代の釧路の写真がたくさん載っている本

 伝記の棚は特に設けていない。 3のお客さんにどの分野の伝記か問うと、「ならいいや」 とお帰りになる。 私が電気と伝記を取り違えたわけではない。 最初にお客さんが、偉人伝とかの伝記と言ったので。

 80年代の釧路の写真がたくさん載っている本、適当なものがない。
 岩波文庫の 『山椒大夫 高瀬舟 他四篇』 が売れる。
 4打数1安打。打率 2割4分7厘6毛。


2013年9月9日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第245試合


  1. 油絵の入門の本
  2. 映画 『ターミネーター』 のパンフレット
  3. 野坂昭如 『戦争童話集 
      小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話』
  4. 映画 『グラン・トリノ』 のパンフレット

 毎日みえる毎日さんから1巻ずつ借りていた 『DVD BOOK 桂 枝雀 名演集』 全5巻を見終わった。 好みの噺家かというとそれはまた少しちがうのだけれど、やたらとおもしろい。

 最終巻をお返ししたら、すぐにキャサリン・ヘプバーン主演の 『旅情』 のDVDを貸してもらった。 『旅情』 の次は、DVD付マガジン 『よしもと栄光の80年代漫才 昭和の名コンビ傑作選1 横山やすし・西川きよし』 を借りることが決定している。
 よくわからないラインナップだが、外れなしなのでお任せしている。

 2、3、4がそれぞれ別の常連さんたちにドンピシャリで売れる。 2を頼んだスティングさんに、シュワルツェネッガー・パンフレット9冊セットなるものを勧める。 あっさり拒否される。
 4打数3安打。打率 2割4分7厘6毛。


2013年9月8日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第244試合


  1. 長谷川等伯
  2. CD
  3. テレサ・テンのレコード

 海外のお客さん5人組がシングルレコードや漫画の棚を熱心に見ていかれる。 香港からお越しの方たちだった。 テレサ・テンのレコードを訊かれるが、在庫なし。
 もう15年も前に見た香港映画 『ラヴソング』 を思い出す。 テレサ・テンの歌声に彩られた佳品だった。

 8月に2階の喫茶ラルゴでライブをした 鈴木亜紀 さんのCDをかけていた。 名曲ぞろいの 『Blue Black』。 香港のお客さんに 「これは誰ですか?」 と問われ、待ってましたとライブの時の余ったチラシを差し上げる。
 2階の喫茶部長も、最近音楽好きの韓国人のお客さんに亜紀さんのチラシを渡したそうな。
 3打数0安打。打率 2割4分5厘9毛。


2013年9月7日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第243試合


  1. 地図
  2. NHK放送大学のテキスト 『和歌の心と情景』
  3. ジャズピアノのCD
  4. 啄木の本

 夜7時より、 釧路大漁どんぱく の花火大会。 通りを歩く人は多いが、皆会場の港のほうへ向かっていく。

 付近の建物に隠れて、店から花火は見えない。 お客のいない店内で高田 渡のファースト・アルバム 『ごあいさつ』 をかける。 お気に入りは 「銭がなけりゃ」。 音だけの花火に背を向けるようにして、エミリーさんが差入れしてくれた とうきびにかぶりつく。

 これまた花火に興味がないらしいお客さんがぽつりぽつりと現れて、棚を見ていってくれる。
 啄木の本を尋ねてきた方は、 国際啄木学会 の参加者だった。 地元の研究本 『落第記者啄木』 などをお買い上げいただいた。 初日の学会の様子をうかがう。

 エルダー・ジャンギロフなどで、3をクリアする。 先月末に訊かれた原田康子の 『挽歌』 も、お客さんが買いにみえる。
 4打数3安打 (内1安打 8/29分) 。打率 2割4分6厘5毛。


2013年9月6日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第242試合


  1. 書道の字典
  2. 鯰絵の本
  3. 手芸の本
  4. 啄木の本
  5. 工事の契約書
  6. 石森章太郎 『佐武と市捕物控』
  7. 啄木の本
  8. 昔のゲーム雑誌

 金、土、日と 釧路大漁どんぱく の祭りが開かれる。
 本店と北大通店2階の喫茶ラルゴは、よんどころない事情により、その間休業。

 「ナマズエの本はあるかい?」 というリクエストをもらった。 鯰絵なのだが、頭の中で漢字にうまく変換できない。 ナマヅエ?ナマの杖って何かしら?とトンチンカンな想念が沸いてきて、一瞬戸惑う。
 適当な在庫はないけれど、岩波文庫に研究書が収録されたばかりのはず。 ネットで検索すると、地元大型書店に在庫があることがわかり、お客さんに教える。

 4、7と、啄木の本を訊かれる。
 翌日からひらかれる 国際啄木学会 の釧路学会のおかげで、ささやかながらも啄木特需が起きているのだ。
 関連書を何冊か売ることができたけれど、大部分は 市立釧路図書館 1階ロビーの展示 「ちょっとだけの啄木古本展」 に貸し出していて店にない。
 痛し痒し。

 テレビゲームに関わるものは、置かないようにしている。 そんな中、唯一の在庫、ブルボン小林の 『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』 が売上げになる。 雑誌ではないけれど、安打認定。
 8打数3安打。打率 2割4分4厘9毛。


2013年9月5日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第241試合


  1. 八柳鐵郎
  2. 小檜山 博
  3. 演歌のCD
  4. チェロだけのCD
  5. 西尾和美 『機能不全家族』
  6. ジミ・ヘンのCD
  7. 永田方正のアイヌ語の本
  8. ジャズのCD

 気がつくと、北大通10丁目の旧明治生命ビルの解体工事がはじまっている。 春先に壊していた旧ベスト電器ビルのとなり。 これで10丁目の西側が大きな更地になる。
 現在北大通店の向かいにある北海道銀行が、空いた区画に移転する。

 2、8が売れる。
 8打数2安打。打率 2割4分4厘1毛。


2013年9月4日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第240試合


  1. 釧路湿原の本

 前日、 釧路市民文化会館 小ホールで、 映画 『じんじん』 の試写会があった。
 舞台は、絵本を用いた町づくりを進める道北の剣淵町。 町とそこに住む人に惚れこんだ大地康雄の企画主演で出来上がった。

 事前に、関係者の方から試写の案内状をいただき、映画好きのお客さん数人に配っていた。 平日の日中なので私は行けない。 作品の出来を気にしていたら、試写会に行ったエミリーさんからメールが届いた。
 「オトナな人たちばかりの観客が、声を立てて笑い、息を詰まらせて涙し、 ふっと深呼吸する遠慮がちな音があっちからもこっちからも聴こえていました。 曲がっているおへそも、素直な場所に落ち着く映画でした」

 同じく試写会でご覧になったスティングさんも、よかったですよと教えてくれる。
 エミリーさんには後日、劇中に登場するという絵本 『クロコダイルとイルカ』 (ドリアン助川・作/あべ弘士・絵) を貸してもらった。

 『じんじん』 の本公開は、10/19 (土)〜11/1 (金)  イオンシネマ 釧路 にて。
 1打数0安打。240試合を終えて、1225打数299安打。打率 2割4分4厘0毛。


2013年9月3日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第239試合


  1. 島崎藤村 「日本の詩歌」?
  2. お嫁さん (3人)
  3. CD

 エミリーさんは、痛んだ本の修復が得意。 直したばかりという福音館書店の 「こどものとも」 シリーズの1冊を見せてもらった。
 ページの真ん中に開いた穴をよく似た紙で塞ぎ、色もそっくりに塗ってある。 本とふれあうことそれ自体が愉しくてならないのだろう。 そのことがよく伝わる仕事だ。

 感心していたら、「お嫁さんくださ〜い!3人くださ〜〜い!」 と画伯が元気よくやってきて、ずっこける。 嫁を3人といっても人さらいではない。 翻訳すると、ボク好みの本を3冊くださ〜い!となる。
 さらにその後ろから、画伯のお友だちの飲兵衛さんまでニコニコしながらお出でになった。

 エミリーさんと飲兵衛さんは面識がないけれど、どちらも画伯の古くからの馴染みである。 3人とも示し合わせたわけではなく、偶々北大通店で鉢合わせたのだった。
 店内が一挙に浮かれだす。

 画伯好みのお嫁さんが何冊か売れた。 安打にしてほしい。
 3打数1安打。打率 2割4分4厘2毛。


2013年9月2日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第238試合


  1. 商品につける値札
  2. 地獄絵に関する本
  3. 釧路の地図
  4. 河出文庫の翻訳もの (ドゥルーズ)
  5. 百瀬博教

 ご近所のオオタケさんは大竹伸朗の大ファン。 週末、大竹づくしの四国行脚に出かけていた。 現地で写したデジカメ画像を交えて、お土産話を聞かせてもらう。

 高松市美術館「大竹伸朗展 憶速」 を手はじめに、 「大竹伸朗展 ニューニュー」 を開催する 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 では憧れの芸術家を目撃することができ、その後はフェリーで 瀬戸内国際芸術祭 2013 開催中の 女木島 に上陸。 ここでは休校中の小学校中庭が、大竹氏の一大作品 「女根/めこん」 に変貌している。 翌日曜日は、ふたたび高松市美術館へ。 最終日を迎える 「大竹伸朗展 憶速」 の入場者1万人目に当たり、地元メディアの取材を受ける。
 大竹氏が長年住む宇和島に行けなかったのが心残り。 とまれ、めまぐるしい2日間だった。

 東京経由で夜の釧路に降りたつと、こちらは気温13度。 31度の高松とは1と3が転倒している。 濃密すぎて夢を見ていたみたいです。 オオタケさんが言い添える。

 前日の電話のお客さんが見えて、『炎の人 小三治一代』 が売れる。
 5打数1安打 (内1安打 9/1分)。打率 2割4分4厘0毛。


2013年9月1日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第237試合


  1. 『標準原色図鑑全集3 貝』
  2. 藤岡一男 『新版 古生物学』
  3. 徳永重元・他 『古生物学各論 第一巻』
  4. パステル画の描き方の本
  5. 吉田仁麿 『炎の人 小三治一代』

 前日より 市立釧路図書館 1階ロビーで、 豊文堂書店の出品による 「ちょっとだけの啄木古本展」 がはじまった (9/26 (木) まで)。

 開店前、図書館に寄り展示を見てくる。 稀覯本の類いはないけれど、三橋美智也が歌う 「啄木旅愁」 収録のLPレコードまでかき集めて100点少しある。 担当の方にうまく陳列していただいた。
 古本展に出品した啄木関連の書籍は、展示期間終了後、店にもどして販売することになる。

 1、2、3と帯広のお客さんに在庫を訊かれるが全滅。 1と3を 「日本の古本屋」 で取り寄せることになる。
 『炎の人 小三治一代』 は、先月と同じ方からの電話による問い合わせ。 近々お出でいただけることに。
 5打数1安打。打率 2割4分4厘2毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。 出版をめぐるレポートのいたるところに心がふさぐ。 新刊書だけの問題ではないから。


2013年8月31日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第236試合


  1. 「日本の名著」 の二宮尊徳の巻
  2. 落語のCD
  3. 前にあったヘレン・メリルのCD
  4. 野茂英雄
  5. 野茂英雄
  6. 司馬遼太郎
  7. 釧路の歴史が書いてある本
  8. 十勝の本
  9. 北海道の開拓の本

 ネットで注文した本がまだ届いていないのですがという電話が、前日にあった。
 問い合わせたのは関東のお客さん。 件の品は、社長が1週間前の注文日にゆうメールで発送している。
 さてどうしたものか。 現地の郵便局に尋ねていたのが、この日の午前無事解決した。
 集合住宅にお住まいの方なのだけれど、届け物を階下の宅配ボックスに入れていたのを配達員氏が知らせていなかったらしい。 今後もこういうことがあるかもしれない。 覚えておこう。

 ご近所の佐藤紙店で 「ミニチュア仏像展」 という展示販売がはじまった (9/14 まで)。
 仏像もよかったけれど、一緒に飾ってあった仏像の絵がこれまたすばらしいの、とエミリーさんが賛辞を惜しまない。 白糠町出身の川瀬善衛さんという画家の作品。
 エミリーさん、紙店さんに頼んで自費出版の画集を取り寄せてもらうことにした。

 午前に電話で訊かれた1、夕方お客さんが見えてお求めに。
 4、5と、親子の常連さんから別々に野茂の本を訊かれる。 親御さんがお帰りになった後、話を聞いた野茂ファンのお子さんがいらして1冊お求めいただく。

 他に、角川文庫の司馬遼太郎、釧路新書の 『街角の百年』、榎本守恵 『北海道の歴史』 が売れる。
 9打数5安打。打率 2割4分4厘4毛。

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 本を繋げて を更新しました。
 岩村誠二さんの 「現JTB北海道案内オンパレード」 より、戦後日本語版をお送りします。 以前、同題のもとに戦前の旅行案内書の変遷をたどっていただきましたが、その続編です。
 2週間ごとの更新で、全4回を予定しています。

 過去の 「本を繋げて」 は こちら を どうぞ。


2013年8月30日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第235試合


  1. 高倉 健に関するもの
  2. 『ターミネーター2』 のパンフレット
  3. 『プレデター』 のパンフレット
  4. プレイステーション?
  5. アイヌ語の本

 今をときめくハリウッドの人気者たち (スタローン、メル・ギブソン、ケヴィン・コスナーなど) の出演作パンフレットを、袋詰めのセット物にして売っている。 7〜10作入りで1,000円均一。
 海外からのお客様がシュワルツェネッガーのセットに興味を示した。 2と3を訊かれるが入っていない。 『ターミネーター2』 であれば、袋詰めにしないで単独で売りたいところだ。

 せっかくなので袋を開けてパンフの顔ぶれをご覧いただいた。
 お客さん、ためつすがめつしながら、『コマンドー』 と 『レッドブル』 に 「グ〜ッド!」 とにっこり。 『エンド・オブ・デイズ』 には、すげなく 「ノーグッド」。 シビアな評価であった。 お買い上げならず。

 常連さんに 『高倉健 任侠の世界 昭和残侠伝大会』 という特集上映のパンフレットが売れる。
 長期滞在者の方に 『アイヌ・モシリ 山本多助作品集』 などが売れる。
 5打数2安打。打率 2割4分2厘0毛。


2013年8月29日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第234試合


  1. 乃南アサ
  2. 孫 過庭 『書譜』
  3. 原田康子 『挽歌』

 前の日に、桜木紫乃の 『ホテルローヤル』 が入荷した。 目立つようにレジ横に飾っておいたら、外の均一本をお求めになったご婦人が 「私ね、若いとき2年ほど、ホテルローヤルで働いてたの」 と、30年以上前の思い出話を。

 「NHKのラジオ第2でさ、小説家が朗読したり話したりしてる番組やってるの知ってるかい?」 と教えてくれたのは、毎日みえる毎日さん。
 知らなかった。 月曜夜8時半の 「NHKラジオアーカイブス」 の枠で、物故した大作家の肉声を流しているそうだ。 8月は大岡昇平、9月は松本清張。 解説は大村彦次郎である。
 毎日さんにお礼を言うと、「おぅ、何でも訊いて!」

 書道初心者のお客さんから、孫 過庭の 『書譜』 の問い合わせ。 日本書館の 「展大古法帖」 シリーズの3巻本しか該当するものがない。 二玄社の 「書道技法講座」 からも出ていて、初心者にはそちらの方が使いやすそうだ。 あいにく北大通店にはないけれど、新刊書店では今も手に入る。

 お客さん、携帯電話を取り出して書道の先生に意見を聞くことにした。 成り行きから私も借り出され、見ず知らずのその先生とお話しする。 先生の意見を汲んで、「展大古法帖」 の上巻がもらわれていく。

 はじめて来たお客さんに 「ここは何屋さんですか?」 と訊かれる。
 3打数1安打。打率 2割4分1厘4毛。


2013年8月28日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第233試合


  1. A4の紙
  2. 鹿島 f
  3. 中丸 薫
  4. 村上文司 『近代ドイツ社会調査史研究』
  5. 北方領土の地図
  6. 乃南アサ 『地のはてから』
  7. 釧路の地図
  8. 製紙・パルプ産業の本
  9. 川喜田二郎 『パーティー学』
  10. 西堀栄三郎 『石橋を叩けば渡れない』
  11. カエサル 『ガリア戦記』
  12. 渡辺一史 『こんな夜更けにバナナかよ』
  13. ダニエル・ケールマン 『世界の測量』
  14. デフォー 『ロビンソン・クルーソー』
  15. 山梨勝之進 『歴史と名将』
  16. 西堀栄三郎 『五分の虫にも一寸の魂』
  17. 穂村 弘

 開店前に社長と市外へ出張買入。 ジャズを中心にLPレコードをたくさん。 東都書房の 「世界推理小説大系」 も少々。

 発売中の 「Rail Magazine」 最新号に、釧路臨港鉄道が取り上げられている。 岩村誠二さんにメールで教えてもらった。
 折りよくみえた汽車ぽっぽ好きの画伯に知らせると、 「あ、それね、釧路新聞 に載ってて、ボクもう買っちゃった」
 私も本屋で探してみよう。

 ところで画伯は、最近某テレビ局のローカル番組の取材を受けた。 釧路近海の魚類を描いた自身の個展にかんしてである。
 展覧会に合うようにと、取材には魚のイラスト付きのTシャツを着て応対した。 書き損じてもいいように、着古したTシャツに直接マジックペンで描きこんだ1点物だった。 機嫌よく くっちゃべることができたという。

 その画伯が後日の放送を見て絶句した。 インタビュー場面の自分が、首から上のアップで撮られている。 や、全身を映してくれいとスター気取りでいちゃもんを付けているのではない。 Tシャツの首まわりがよれよれのくったくた だったのだ。
 夏場であればTシャツとジーンズに下駄をつっかけて、風来坊めいたスタイルが最高によく似合う画伯である。 せめて胸元のイラストまで映してくれれば様になったものを。
 ご本人、「年寄りをアップで映すなァ〜〜ッ!!」 と吠えておられた。
 テレビ局の方はご再考ください。

 旅行者に 『釧路の製紙 (上)』 が売れる。
 9〜17までを尋ねたのは、商店街の重鎮。 11と12がヒットする。
 17打数3安打。打率 2割4分1厘2毛。

 北海道新聞夕刊の地域情報ページ 「てくてく」 に、白金町の本店を紹介していただいた。 「地図を片手に釧路駅北側 鉄北地区を歩く」 という特集である。 「なんかぼやっとした顔で写ってるなァ、オレ」 と社長。


2013年8月27日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第232試合


  1. 内田康夫
  2. 原田康子 『挽歌』
  3. 藤圭子の写真集
  4. 夏目漱石 『草枕』
  5. 写真の専門書

 大阪のガス人間さんから、新たに1首届く。 これも藤 圭子の死を契機に詠んだもの。

  先に逝く人たちの魂 (たま) 呑み込んで おめおめ生きる我の足どり

 夕方、ガス人間さんご本人の電話があり、近況を報告しあう。 11月に釧路に来ていただけそう。

 駅裏の白金町で古物商を営み30年になるT川さん (仮名) のもとに、母校の古い生徒会誌が持ち込まれた。 新校舎に建て替えられる前は、その壁の色をさして 「たくあん校舎」 と呼ばれた高校のものだ。 見計らったように、T川さんが卒業した昭和40年2月の発行である。

 クラスごとに卒業生がひとこと述べる欄があり、3年D組のT川さんも一筆寄せている。
 <「勉強しとけばよかったなー」 ―― 人生回想録より ――>
 そう書いてあった。

 人生回想録ってなんだよ、おかしなこと書いてやがんなァ。 若き日の自分に突っ込むT川さんであった。

 『微笑みの降る星 長倉洋海写真展』 の図録が売れる。 長倉さんは釧路出身のひと。 釧路市立美術館 では、9/21 (土) より 「長倉洋海写真展 地を駆ける」 がはじまる。 図録のお客さんにチラシを差し上げる。
 5打数1安打。打率 2割4分2厘1毛。


2013年8月26日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第231試合


  1. 東北の鉄道の地図
  2. 小杉健治 『春嵐』 の下巻
  3. 梅沢 俊 『北の花つれづれに』
  4. 釧路地方の地名を考える会が昔出した釧路の地図
  5. 釧路叢書の 『写真絵葉書に見る遠い日のくしろ』
  6. 料理の新しい本

 大阪のガス人間さんからメールが届く。 同い年の藤 圭子の転落死にショックを受けておられる。 追悼の歌が添えてあった。

  藤圭子転落死して雷雨来い! カラカラの地上洗い浄めよ。

  藤圭子その歌声が掘り起こす 記憶の底の70年代

  藤圭子死んで残るはあの声と 懸命に生きた我らの時代

  落下する一瞬だけのしあわせか グルグル回る走馬灯哀し

  純ちゃんと藤圭子との狭間にて もがき苦しむ自分はどちら? (本名、安部純子)

 6打数0安打。打率 2割4分2厘3毛。


2013年8月25日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第230試合


 社長と遠方出張買入。 午後5時半に帰釧。 せっかくなので2時間ばかり店を開けると、前日よりもよい売上げを記録するのだから、困っちゃう。
 0打数0安打。230試合を終えて、1166打数284安打。打率 2割4分3厘5毛。


2013年8月24日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第229試合


  1. 陶芸の本
  2. 昔の釧路の写真が載っている本
  3. 古川日出男 『アラビアの夜の種族』
  4. 宮尾登美子
  5. 佐々木味津三
  6. 「海の覇者 トマス・キッド」 シリーズ

 1、4が売れる。
 前日、電話問い合わせがあった 『炎の人 小三治一代』 も、お客さんが見えてお買い上げになる。 電話をしてきた方と店にいらした方が別だった。

 夜7時より、2階のラルゴで 「大崎明莉 & 立岡 洵 フルート リサイタル vol.2」 が開かれる。 受付を務めてから、階下で営業しながら演奏を聴く。
 6打数3安打 (内1安打 8/23分)。打率 2割4分3厘5毛。


2013年8月23日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第228試合


  1. 吉田仁麿 『炎の人 小三治一代』
  2. 森 敦 『月山』
  3. 松浦武四郎に関する本

 吉田仁麿の 『炎の人 小三治一代』 は、釧路の水産加工業の先覚、中村小三治の評伝。 小三治は、1974年に完成した城山の仏舎利塔建立に尽くした人としても知られている。
 その仏舎利塔は、現在 修復作業が進行中

 修復事業応援チャリティーとして、地元ミュージシャン3組による 仏舎利塔ライブ が開かれます。 釧路大漁どんぱく の花火大会と同じ日なので、会場の小高い丘からはすばらしい景色を眺めることができるでしょう。 当日は仏舎利塔もライトアップされます。

 日時=9/7 (土) 17:00〜18:30 (雨天時は 城山会館にて開催)
 会場=仏舎利塔前広場 (釧教大裏の駐車場か 城山小学校の駐車場をどうぞ。 台数には限りがあります)
 出演=echos (エコーズ)/佐藤シンとその仲間たち/志賀恵子

 入場料はお志し (募金) で。 募金は全額、仏舎利塔の修復資金に充てられます。


 『炎の人』 の問い合わせは電話によるものだった。 在庫があることを伝える。 もしかしたら買いに行くかもしれませんとお客さん。
 3打数0安打。打率 2割4分2厘2毛。


2013年8月22日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第227試合


  1. 平岩弓枝の現代もの
  2. 白洲正子
  3. 銘菓に関する本
  4. 他に美術の本
  5. 「レコード・コレクターズ」 とか
  6. 北原さんとか荒野さんとか
  7. 山崎豊子 『運命の人』
  8. ジャズのCD
  9. 紙とか文房具

 サイトの更新でキーボードを打っていたら、右の前膊がやたらと痒い。 蚊に刺されていた。 視野におさまる部位なのにまったく気づかないとは。
 吸った蚊は逃げて見当たらない。

 講談社文芸文庫の白洲正子 『世阿弥』 が売れる。
 9打数1安打。打率 2割4分2厘8毛。


2013年8月21日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第226試合


  1. 能の本
  2. 綱淵謙錠
  3. 藤田宜永
  4. 星 新一
  5. 「釧路の駅でさようなら」 のCD
  6. 西 加奈子
  7. 竹久夢二

 年に1度見かけることができるかどうかの希少種が店にやってきた。 2千円札。 会計時に、お客さんが済まなさそうに取り出したそれがレジにおさまる。 これが本なら、どんな稀書に当てはまるだろう。

 金春國雄 『能への誘い』 が売れる。 星 新一 『明治・父・アメリカ』 が売れる。
 7打数2安打。打率 2割4分3厘9毛。


2013年8月20日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第225試合


  1. 谷田一三の 『日本産水生昆虫』
  2. 俳句の本
  3. 『世界がさばく東京裁判』
  4. これ (『オホーツク諜報船』) と同じような本
  5. 遠藤周作 『侍』

 「子どもには多少トラウマを作ってやるくらいの方がいいんだよ!」
 松江市教育委員会が小中学校に出した 『はだしのゲン』 の閉架措置 に、毎日みえる毎日さんが息巻いている。

 当時どれだけ内容を理解できていたかは疑問だけれども、 小学生の私にとっても 『はだしのゲン』 は頁をめくるのを躊躇わせる (でもめくってしまう) 危険なマンガだった (あと楳図かずおの 『へび少女』 も)。
 振り返ると、幼いころにそれらと出会えたのは重要だった。 本とは、時に圧倒的な恐怖を植えつける器でもありうる。 そのことを年端のいかない子どもに嫌というほど思い知らせてくれたから。

 一旦お帰りになった毎日さんが、夕方ふたたびお見えになる。 あんたにあげると、 「新刊ニュース」 の最新号を1部携えて。
 毎日さん、いつの間にか2階の喫茶部長と 韓国ドラマ 「トンイ」 の話で盛り上がっている。 一昨日の回はよかったねェ、などなど。 見ていない私は蚊帳の外。 もらった 「新刊ニュース」 の気になる本に鉛筆でがしがし丸印をつけていく。

 発売中の 「ジャズ批評」 の最新号は 「日本映画とジャズ」 が特集。
 先週、職場の昼休みにいらしたギタリストマニアのウォーカーさんに同誌を見せると、 「昔、日野皓正が音楽をやった 『白昼の襲撃』 って映画がありましてねェ。 どんな内容だったかもう忘れちゃったけど、日野のトランペットを聴きたくて映画館に見に行きましたよ」

 『白昼の襲撃』 は西村 潔監督の70年公開作。 「サイケ調の色彩溢れる酒場で日野皓正クインテットが 「スネイクヒップ」 を演奏する」 と、 「ジャズ批評」 の特集にも取りあげられている。 ウォーカーさんは黒沢年男や緑 魔子、岸田 森らの出演よりも、高橋紀子というすぐに消えた女優に強い印象をうけた。
 この日の昼休みにみえたウォーカーさん、ご親切にも通販で取り寄せたばかりの同作のサントラCDを貸してくれた。 映画は未見だが、アルバム単体で聴いても満足できる。

 5の文庫版が売れる。
 5打数1安打。打率 2割4分3厘6毛。


2013年8月19日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第224試合


  1. ツノ銀中飛車の本
  2. 藤原緋沙子
  3. 浅田 彰
  4. ピンチョン 『重力の虹』
  5. 自転車の本
  6. バンドスコア (ピアノ)
  7. 道尾秀介
  8. なんか
  9. 前にあった童話作家の自伝
  10. 西木正明 『オホーツク諜報船』
  11. 子どもの本
  12. ナンバープレイスの本

 前日は臨時休業。
 市立釧路図書館くしろ古本市 の日でもあった (遠慮して行かなかったけれど)。 本好きの常連さんを迎えるたびに、古本市での収穫を尋ねる月曜日。 おれはマゾか。

 植物部のたにさんから、夏季限定でお借りしているサボテンのペンちゃん。 ギムノカリキウム属 ペンタカンサだからペンちゃんでよいだろうと安直に命名したのだが、 実の親のたにさんは違う名前をつけていたようだ。 届いたメールに 「ウチのむっちりペン太郎はどうしていますか?」 と書いてあった。
 む、むっちりペン太郎・・・・・・・。 お前、ホントはそう呼ばれているのか。 そっちの方がええのんか。

 現在の画像 を掲げる。 左側が里子にきて1ヵ月半になる むっちりペン太郎。 少しは成長したようだ。
 右側は、喫茶部長がたにさんから借り受けている多肉植物で、女雛という種。 メビィと名付けられた。 とっぽいな。

 岩村誠二さんに教えてもらい、週刊朝日百科の 「JR全駅・全車両基地 No.52 釧路駅・網走駅・根室駅 ほか」 を手に入れた。 お!ページをめくると、釧路駅の空撮写真の隅っこに本店が小さく写りこんでいるではありませんか (かつての駅北口店の緑の庇も確認できる)。
 新得〜根室間の根室本線と、釧網本線の全駅が駅舎の写真つきで紹介されている。 値段の割りに資料性が高くて、ちょっとした調べ物に便利。

 夜7時より、北大通を舞台に 第59回 くしろ市民北海盆踊り が開かれる。 いつか個人仮装の部で出てみたい。

 10は本店に在庫あり。 北大通店に移して、後日お買い上げいただくことになる。
 12打数1安打。打率 2割4分3厘8毛。


2013年8月17日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第223試合


  1. フィンランドのシランパアの本
  2. 北海道のツーリングの地図
  3. 古典文学
  4. 図案の本
  5. 古いプロレスの本
  6. 『電磁波が危ない』

 開店前、絵描き職人・荻山勝之さんの 「釧路のギョギョ (魚) 画展」 を見に、 港文館 へ。 いつもと違ってマンガタッチの絵はないけれど、 ユーモア成分を補うようにしてギョギョ民票 (住民票) なる魚の解説文がついていた。

 2階の喫茶部長が愛してやまないロックバンド THE GROOVERS。 そのギタリスト、藤井一彦さんが先月ラルゴでソロライブを開いてくれたことは、当欄でも紹介した。
 喫茶部長の熱 にあてられて、大阪のガス人間さんもファンになったらしい。 「すっかりグルーヴァ―ズにハマってしまいましたよ」 と届いたばかりのメールに書いてあった。 猛暑対策の意味合いもあるのか、「この暑さに対抗するにはロックしかありません」 とも。

 岩波文庫の 『源氏物語』 1巻目が売れる。
 6打数1安打。打率 2割4分5厘5毛。

 「日本古書通信」 8月号の 「21世紀古書店の肖像」 という連載頁に、先月の本店につづいて北大通店を取りあげていただいた。 古書モダン・クラシック の店主、古賀太郎さんの紹介文が面映い。


2013年8月16日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第222試合


  1. 今釧路で売れてる桜木さんの本
  2. 渡辺淳一さんの新刊
  3. 「ホンマでっか!?TV」 で
             女芸人の白鳥って人が勧めていた本
  4. 最近出た本でお勧めのもの
  5. 青木定治さんの料理の本

 夜、 釧路新聞社 主催の 釧新花火大会 あり。 会場の新釧路川の方から、風にのって北大通まで喧騒が届く。
 5打数0安打。打率 2割4分5厘9毛。


2013年8月15日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第221試合


  1. 一休の書が載っている本
  2. 『第5回 ラムサール条約 釧路会議報告書』
  3. 地図

 先週、お客さんと音楽話をしていて、安田 南の話題になった。 私が聴いたことがないのを知ったお客さん、 この日、彼女のCD 『Some Feeling』 を持ってきてくださった。
 全曲日本語オリジナルのサード・アルバム。 小気味よい歌いっぷり。 耳をそばだてる。

 「日本映画とジャズ」 を特集した 「ジャズ批評」 の最新号が、ちょうど巻頭で安田 南と沖山秀子というふたりの女性ボーカリストを取りあげている。 内容もたいへん充実したもの。

 「沖山さんも安田南も所謂ジャズ歌手に憧れてジャズを歌うっていうのとは違うんですね。 ジャズに託して表現したい何かがある、っていう。 そういう意味では早かった二人だと思います。 今になってやっと理解できる視点が生まれたっていうか」
 親交があった演出家の佐藤 信が、同誌でそう語る。

 前日、電話で問い合わせがあった 『改訂版 釧路空襲』 が売れる。
 3打数1安打 (内1安打 8/14分)。打率 2割4分7厘0毛。


2013年8月14日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第220試合


  1. 福田恆存訳の 『マクべス』
  2. 河出文庫の福田和彦 『世界性風俗じてん』 の下巻
  3. マンガ 『夢工場』
  4. 白い観音さんの像?
  5. 新しいの
  6. 12世紀イギリスが舞台の探偵小説
  7. 競馬の血統の本
  8. 『改訂版 釧路空襲』

 2階の喫茶ラルゴが夏期休暇に入る (18日まで)。

 数ヶ月に1度おみえになるハメットさん、今回もお探しのハメットやコリン・デクスターは入っていない。 代わりに5、6を訊かれる。 創元の新訳版ヘレン・マクロイ 『暗い鏡の中に』 と、修道士カドフェル・シリーズでクリアする。
 8打数2安打。220試合を終えて、1110打数274安打。打率 2割4分6厘8毛。


2013年8月13日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第219試合


  1. 法隆寺に関する本
  2. 関根秀樹 『縄文人になる!』
  3. 高田富与 『綴方連盟事件』
  4. アイヌの本
  5. 渡辺一史 『北の無人駅から』
  6. 吉村 昭
  7. 佐野眞一

 ズリ山裏道さんから暑中見舞いの葉書が届く。 「手洗い励行 雄別環境衛生実践会」 の記念スタンプが押してある。 旅先から出してくださったらしい。 風景印は、丹頂鶴と煙をあげる雌阿寒岳をあしらった阿寒だった。

 去年もみえた兵庫のライダー氏が立ち寄ってくださる。 今回も段ボール1箱分の本をお買い上げいただいた。 道内旅行はまだつづく。 発送するのは来週後半に。
 同じくバイク乗りの喫茶部長が、ライダー氏の愛車の解説をしてくれたが、鳥頭なので再現できず。

 高田良信 『法隆寺の秘話』 が売れる。
 3のお客さんには在庫がないので、「日本の古本屋」 を教える。 札幌の古本屋に注文できたと後で教えてもらう。

 6と7をお探しの旅行者、探求書リストをお持ちだったので、のぞかせてもらう。 吉村 昭の 『消えた鼓動』 がかろうじてヒット。 親本をお買い上げいただく。
 吉村 昭は9割がた揃ったそうな。 司馬遼太郎も集めていて、後は最難関の本名で発表したものだけ。
 7打数2安打。打率 2割4分6厘8毛。


2013年8月12日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第218試合


  1. 宋徽宗〓金体千字文
  2. 高野切の拡大したのでないもの
  3. 久保洋青の句集

 「ホテルローヤル発見か?」 と題したメールをいただいた。 当サイトの 「本を繋げて」 欄で健筆をふるう岩村誠二さんからである。
 以前、BOOK OFF で手に入れた 「HOKKAIDO HOTEL GUIDE BOOK 完全保存版」 の2008年度版に、その名をみつけたといい、 画像 も添付してもらった。
 ちょうどこの日、桜木紫乃の直木賞受賞作 『ホテルローヤル』 が入荷した。 棚に並べる前に読んでみよう。 モデルと同じく作中のモーテルも部屋数が6つ。

 二玄社の「書跡名品叢刊」 の 「宋・徽宗 楷書千字文」 の巻、「日本書学大系」 の高野切 第一種と第二種が売れる。 それぞれ別のお客さん。
 3打数2安打。打率 2割4分6厘5毛。

 <今日のダジャレ>
 毎日みえる毎日さん、月曜定休日の本店が午後1時半から開いていると知り、ずっこける。 社長ンとこ、孫が遊びにきてたいへんみたいですよと教えたら、 「ん?孫でマゴマゴしてるかァ?」


2013年8月11日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第217試合


  1. 今釧路で賞を獲った女性作家の本
  2. 小田 実 『「難死」 の思想』
  3. 神田日勝
  4. おもしろい本
  5. 『はだしのゲン』
  6. 書道の紙
  7. 子どものみるDVD

 釧路公演を終えた 劇団 どくんご の女優さんが本を見に来てくださる。 2日間の舞台はともに盛況だったそう。 犬小屋テントは撤収 した。 次の公演地は留萌。
 来年の釧路公演につながるように、どくんごのテント芝居のおもしろさを広めたい (ダニエルさん推しでいこう)。

 戦前に起きたとある事件をめぐって、ともに常連であるお二方が当店を介してつながる。 歴史の研究に終わりはない。 それを思うと意外性はなく、いずれどこかで結びつく必然の糸だったろう。

 遠方より同業者がご来店。 神田ミサ子 『私の神田日勝』 をお求めに。

 札幌の先生に訊かれた 「おもしろい本」 は、昭和2年の 『改正市町村便覧』 でクリア。 や、私がおもしろいですよと勧めたわけではなく、見つけたのはお客さんなのだけれど。 それでもおもしろい本が売れたことにして、どさくさ紛れで2安打目。
 7打数2安打。打率 2割4分5厘4毛。


2013年8月10日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第216試合


  1. ヴィヨンの詩集
  2. 重松 清
  3. 国語の辞書
  4. 折り紙工作の本
  5. 三浦綾子 『銃口』
  6. スポーツ関連の本

 三省堂の 『例解 新国語辞典 第五版』 が売れる。

 夜7時から、2階の喫茶ラルゴで 「鈴木亜紀 ピアノ弾語り ライブ」 が開かれる。 2年連続2回目。 ヴァイオリニストの 鈴木 裕 さんが客演だ。
 受付をこなしてから、私も客席につく。

 心奪われる歌と演奏だった。
 見知らぬ異国の旅の宿と、よくなじんだ故里の日常を行ったり来たり。 その曲を聴けば、根なし草の旅人になれるし、出港の夢をかき抱いて港町で暮らす土地の者にだってなれる。
 「港タクシー」 と 「夕暮れ飛行」 に涙する。
 6打数1安打。打率 2割4分5厘1毛。


2013年8月9日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第215試合


  1. 原田康子 『北国抄』
  2. 原田康子 『父の石楠花』
  3. アリスのシングルレコード
  4. 谷村新司 『昴』 のレコード
  5. 子どもの本
  6. 北の魚の本
  7. ヘンリー・ミラー 『北回帰線』

 大阪のガス人間さんから夏の短歌の第3弾が届く。
 「こちらの暑さを歌で体感してください」 と添えてあった。


  この暑さ 2枚重ねの高気圧と 解説されても どうにもならぬ

  アスファルト砂漠の中をさ迷えば、釧路の霧のまぼろし浮かぶ

  炎熱の 火の粉を浴びる心地して これは自然の “怒りの火祭り” か?

  セミさえも 暑さに負けて 落ちて来る 夏バテ気味に 鳴き声弱し


 夜は、 劇団どくんご のテント芝居 「君の名は」 を見に、店の近くの栄町公園へ。 小雨が降りつづく中、役者たちはテントの外をもステージに作り変えて (公園の噴水も借景に)、縦横無尽に動きまわった。
 おもちゃ箱を引っくりかえしたような滑稽なドタバタ劇から、詩情がこぼれ落ちるさまに目を凝らす。

 のっぽのダニエルさんとは初めてのお目文字。 メインキャストは例年よりいささか少ない4人だったけれど、彼の登場で百人力になった。 来年もまたお逢いしたいスター級の逸材だ。
 7打数0安打。打率 2割4分5厘8毛。


2013年8月8日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第214試合


  1. 桜木紫乃
  2. ローマ字が載っている本
  3. 小川未明の童話集
  4. ステンドグラスの本
  5. 絵本

 ローマ字を覚えたいと90歳のおばあさん。 手助けしたいけれど適当な本がない。 簡単なローマ字表でもいいのとのこと。 それならばとネットでみつけた表を印刷して差し上げる。 売上げではないが、安打でもよいかしら。
 5打数1安打。打率 2割4分7厘2毛。

 大阪のガス人間さんより、夏の短歌の第2弾がメールで届く。 「相変わらずの猛暑ですが、何だか慣れて来たような・・・」 とある。


  この暑さ、アスファルト砂漠のただ中を、ランボーの如くさ迷うか

  イントロのギター一閃真っ二つ、憂さと暑さを切り裂きうなれ!


2013年8月7日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第213試合


  1. 山本有三
  2. 室生犀星の詩集
  3. 工芸の本
  4. 芹沢_介

 サイトの更新作業でパソコン画面ばかりみつめていると、具合がよくない。 時々、店前の花壇の草むしりで気晴らしをしている。

 日曜日に映画 『パリ、テキサス』 のパンフレットを訊かれた。 未整理の箱を漁ってみたがみつからない。

 店頭に出していないパンフがまだたくさんある。 メル・ギブソン、ケヴィン・コスナー、ブルース・ウィリス、トム・クルーズの80〜90年代パンフがわんさか出てきて、 スター別の袋詰めセットを編むことにした。 いずれも7〜10作入りで1,000円均一。 ニコラス・ケイジやジェット・リーの分も作れそう。

 参考までに記すと、以前作ったスタローンとシュワルツェネッガーのセットは絶賛売れ残り中である。 この思いつき、皆さんおもしろいと言ってくださるが、なかなかその先まで進まない。

 新潮文庫の山本有三が4冊売れる。 『路傍の石』 など。 別のお客さんには岩波文庫の 『室生犀星詩集』 が売れる。
 4打数2安打。打率 2割4分7厘4毛。

 11日 (日) から 港文館 で 「釧路のギョギョ (魚) 画展」 をはじめる絵描き職人・荻山勝之さんがおみえになる。 Tシャツの自作イラスト が素敵だったので、写真を撮らせてもらった。


2013年8月6日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第212試合


  1. 釧路市で出した国泰寺の本
  2. ぬりえ
  3. ドリルとか
  4. 山中峯太郎翻訳のホームズ

 子エミリーさんからメールが届く。 ドキュメンタリー映画 『世界一美しい本を作る男』 公開や、 ビブリア古書堂のフィギュア など、本にまつわる話題を教えてもらった。

 週末の公演を控えて、 劇団 どくんご の劇団員の方たちが次々とお立ち寄りになる。 栄町公園には会場の犬小屋テントがすでに出来ている。 You Tube に テントが建つまでの動画 があった。

 自転車旅行中のお客さんと当地の印象などつかの間の会話を。

 開店早々、旅行者のご夫婦より1のリクエスト。 関東方面からいらしたおふたりだった。 釧路叢書の 『日鑑記 国泰寺とその周辺』 と、釧路新書の 『国泰寺歳時記』 をお求めいただく。

 厚岸町の国泰寺は、江戸時代後期に幕府が建立した蝦夷三寺のひとつとして知られる。 5代目住職が地元の出身だとわかり、歴史を調べはじめたんだと旦那さん。
 当店のことは釧路駅の観光案内所で紹介されたそう。 ありがたい。
 4打数1安打。打率 2割4分6厘4毛。


2013年8月5日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第211試合


  1. 詩集
  2. 竹久夢二
  3. 歌舞伎の隈取が載っている本
  4. 『円朝全集』
  5. 小学校でやるような劇の台本
  6. 泉谷閑示
  7. 藤原道長 『御堂関白記』

 港まつりが終わって、通りは眠ったように静か。 いつもの平日以上に人出がなく、白日夢のような光景だ。

 猛暑で参っている大阪のガス人間さんからメールが届く。 2階の 喫茶ラルゴの新着情報 に、港まつりの山車を眺める 男性の後ろ姿の画像 が出てますねとある。
 これは、オレっちじゃないか。撮られていたことに気付かなかった。 喫茶部長め、よくも無断で!
 怒りのあまり、拍手ボタンをポチッと押した。

 以下、ガス人間さんがこの画像に触発されて詠んだ歌を2首。


  夏祭り 涼しき北の街をゆく ながめる我は 客待ちの店先

  にぎやかに ゆく山車の後ついてゆく 高ぶる気持ち 思い出す夏


 それにしても我ながら閑そうな後ろ姿をしておるわい。

 新刊の 『カッパ・ブックスの時代』 を読み終えた。 ベストセラー作りに秀でた60年前の光文社の手法がどのようにして他社に波及していったのか。 伝播と飽和の物語として興味深い。
 その昔首都圏で新刊書店を経営していた小屋さんがみえた。 往時のカッパマークの新書本がいかに売れたか、思い出話を聞かせてもらう。

 70年代の激しい光文社争議の内実にも踏みこみ、読み応えがある同書だけれども、 現在の出版不況のとらえ方においては、愛読する小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 の本質論とは雲泥の差がある (ないものねだりかもしれないが)。
 7打数0安打。打率 2割4分6厘4毛。

 <今日の言い間違い>
 「ホテルローヤル」 と言おうとして、「ホテルモーテル」 と口走る。 馬から落馬したようなものか。 喫茶部長に呆れられる。


2013年8月4日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第210試合


  1. 古武道の本 (「念流の系譜」?)
  2. 森 麗子の画文集
  3. 『鶴居村史』
  4. 山田秀三 『北海道の地名』
  5. 「北海道の一等三角点」?
  6. アート・ペッパーのCD
  7. 吉村 昭
  8. 『パリ、テキサス』 のパンフレット
  9. 桜木紫乃
  10. ジャズに関係してる本

 くしろ港まつりの最終日。 この日も晴れて、3日連続で好天にめぐまれる。 こんなことは珍しい。
 午前中より、店前の8丁目歩行者天国で、恒例の 釧路市立美術館 主催の 「書をかこう!」 がはじまる。 「大きな筆で大きな文字を書いてみませんか」 係の人がしきりに呼びかけている。

 ここ数年、ホコ天の同企画で 「古本」 「古いぜ」 と古シリーズを書きついできた私である。 今回もその古くさいこだわりが待ち望まれているにちがいない。 シリーズの完結編は 「古いわ」 に決まりだわ。 でも店を無人にするわけにはいかんしなァ。
 うずうずしていると、2階の喫茶部長が 「みていてあげるからやってきなよ」 と言ってくれた。

 「ハイハイハ〜イ!書きます、書きま〜す!」
 元気よく右手をあげて駆けていった。 喝采はない。 迎える人びとの視線が無関心だ。 自店の前なのに思いきりアウェイな、この寄る辺のなさはどうしたことか。 係の人が当惑気味に言った。 「今、子どもたちが何人も待っているんですよねェ」
 その場を取り囲む見学者風の親子連れが何組もいて、いずれも参加希望者だったのである。 お呼びでないとはこのことだ。

 「わっかりました〜ッ!」
 小走りをキープしたまま、ぐるっと大きく旋回して店に戻ってきた。 喫茶部長がにやにやしていた。 その後は1、2階ともお客さんが入りだし、「古いわ」 の発表は来年に持ち越された。

 札幌から小林泰名さんがおみえになる。 数年前まで釧路にお住まいだった常連さんだ。
 種村 剛さんという方と連名で発表した論文の抜刷 「演奏する場としての喫茶店」 をいただいた (関東学院大学経済学部総合学術論叢 「自然・人間・社会」 第55号 掲載)。
 「札幌のムジカホールカフェを事例として」 とサブタイトルにあり、ラルゴの音楽ライブにも参考になりそう。
 スティングさんには、市内春採産の大根をいただく。

 『鶴居村史』 は、本店に昭和41年版の在庫あり。 お客さん、あちらにまわってお買い上げに。

 一昨日本店から電話で、アッツ島の玉砕に関する本があるか訊かれた。 そのときのお客さんが北大通店まで足を運んでくださる。
 相良俊輔 『流氷の海 ある軍司令官の決断』 の中に、アッツ島を取りあげた章があった。 2安打目。
 10打数2安打 (内1安打 8/2分)。210試合を終えて、1052打数261安打。打率 2割4分8厘0毛。


2013年8月3日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第209試合


  1. エレクトーンの楽譜
  2. 『ベルセルク』
  3. エヴァンゲリオンのコミック
  4. 梨木香歩
  5. 『風立ちぬ』 のアニメ本
  6. 映画のパンフ (國村 隼の出演作)
  7. クラシックのCD
  8. 500円より安いCD
  9. 丸橋 賢 『退化する若者たち』

 くしろ港まつり の2日目。
 店の軒先では、似顔絵作家 mameko さんの似顔絵屋、 アロマセラピスト nana さんのアクセサリー雑貨販売が行われる (翌日も)。

 夕方からは、店前の歩行者天国8丁目会場で、2階のラルゴ主催の音楽ライブが開催。 常連さんらの出演で、ボサノヴァやロックを演奏してもらう。 通りに大音響が鳴りわたり、痛快だった。

 7、8が売れる。
 9打数2安打。打率 2割4分8厘5毛。


2013年8月2日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第208試合


  1. 新美南吉
  2. 徳川夢声
  3. 英語の本
  4. ブリザーブドフラワーの本
  5. 大河ドラマの新島八重の本
  6. アッツ島の玉砕に関する本

 くしろ港まつり が開幕する。 本は売れない。
 6打数0安打。打率 2割4分8厘7毛。

8/2撮影 くしろ港まつりの初日、大漁ばやしパレードでにぎわう北大通8丁目付近。


2013年8月1日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第207試合


  1. 桜木紫乃 『風葬』 『恋肌』 『ワン・モア』 『硝子の葦』
  2. 「北海文学」
  3. 岡部一彦 『山のえほん』
  4. 地図関係の本
  5. 武田邦彦
  6. 西尾和美 『心の傷を癒すカウンセリング366日』
  7. 桜木紫乃
  8. 雑誌 「TE WA ZA」
  9. ケルト音楽のCD
  10. 精神医学の本
  11. 雑誌 「熱風」

 2階の園芸大臣が出勤後、怪我をする。 幸い軽症で済んだ。 店の者一同、ほっとする。

 桜木紫乃の人気が沸騰している。 先月17日の直木賞受賞以降、当店でも8人の方から在庫を訊かれた。
 お客さんから1のメモ書きをみせてもらう。 『恋肌』 をクリアし、『ワン・モア』 が本店にあることを教える。 あちらでもお買い上げいただいた。

 武田邦彦の新書が1冊売れる。

 スタジオジブリの 「熱風」 が3冊売れる。
 定期購読と一部店舗でしか入手できない同誌だが、 憲法改正を特集した7月号は反響の大きさから 特集原稿4本の pdfファイルを無料配信 している。 8月20日18時まで。

 少し前の毎日新聞コラムで、 改めて正しくなるかはわからない憲法改正なので憲法改定とよんだらどうかと提唱していたのは、松尾貴史だった。 すぐれた指摘だと思う。
 11打数3安打。打率 2割5分0厘2毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。 15、16と古書業界の話題がある。


   << 北大通店2階 ラルゴ ライブ の お知らせ >>

 8/10 (土)
「鈴木亜紀 ピアノ弾語り ライブ」 を 開催 いたします。 ゲスト:鈴木 裕 (ヴァイオリン)

 春にミニアルバム 「旅の空」 を出した鈴木亜紀さんです。 旅の空とは、まこと自身の歌にふさわしい題名だと思います。

 試しに You Tube の動画で、亜紀さんの 「港タクシー」 をお聴きください (ライブ映像なので音質はよくありませんが)。 旅ごころを誘われて遠い町に思いを馳せてみたくなる、そんな心もちがしてきませんか。

 昨年のラルゴでの初ライブは、亜紀さんの釧路で開いたはじめてのライブでもあったわけですが、 静岡は焼津の生まれというその出自をうつしたように、港町同士で響きあう相性のよさを覚えました。

 今年もまた亜紀さんが釧路でピアノを弾きながら歌ってくださいます。 ヴァイオリニストの鈴木 裕さんがゲストです。
 澄んだ情感を湛えて、べとつくことなく、さばさばとして気風がいい。 鈴木亜紀というシンガーソングライターの美点だと思います。 才気がみなぎる歌詞など、特に女性に聴いてもらいたいです。

 亜紀さんのCDアルバムを試聴してみたいという方は、お気軽に声をかけてください。
 大勢のご来場をお待ちしています。

 開場=18:30 / 開演=19:00
 料金=前売・予約 2,500円 / 当日 3,000円 (ご予約された方は当日、前売料金で清算いたします)

 お問い合わせ と ご予約は
 喫茶 ラルゴ 0154-64-6028 まで。

 e-mail coffeelargo@yahoo.co.jp でも 受付しています。

 鈴木亜紀 オフィシャルサイト 「自由型ピヤノ弾き語り」

 鈴木 裕 ホームページ 「ゆたか部屋」


2013年7月31日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第206試合


  1. なんか
  2. ファイナンシャルプランナーの過去問
  3. 桜木紫乃 『風葬』

 前日の電話で 『北海道の馬橇』 を問い合わせた方がご来店。 「日本の古本屋」 経由で他店に頼むことにする。

 エイヨー氏から 「なんか入ってますか?」 とアバウトなリクエスト。
 「もちろん入ってますとも!」 そう力づよく返事をしたおかげだろうか、ダイエット本など3冊をお買い上げいただいた。
 3打数1安打。打率 2割5分。

 <今日のダジャレ>
 先日、ズリ山裏道さんから、旅のお土産に袋づめの白玉麩をいただいた。 毎日みえる毎日さんがそれを目にして、 「お!今日の昼飯か?麩食って、ふーふー言ってるかァ」


2013年7月30日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第205試合


  1. 『北海道の馬橇』
  2. 釧路の学校の本
  3. マンガの本
  4. 鎌田 慧 『労働現場』
  5. 釧路時代の啄木が書いてある本か、啄木の歌集
  6. 小学生向けの1枚物の年表

 雨。激しくなったり、弱まったり。 降りつづく。

 冷涼な夏の釧路である。 市内では、各種スポーツ大会がつづいている。 おそらくこのあたりのホテルはどこも盛況だろう。
 この日の晩もジャージ姿の中学生風のグループが6、7人、ぞろぞろと列を作って入ってきた。 ほとんど探検隊のノリである。

 先頭の子が奥にたどりつく前に、「あ、なんか時代間違っちゃったみたい」 と叫び、笑いが生まれる。
 「そんなことないよ!間違ってないって!」 引き止めようとするが、総員まわれ右して引き上げていく。
 聞けば空知方面から遠征してきた学生だった。
 5打数0安打。打率 2割4分9厘7毛。


2013年7月29日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第204試合


  1. 井上荒野
  2. 林 真理子
  3. 北原亞以子
  4. 山崎豊子 『運命の人』
  5. 鳥の本
  6. 啄木関連の本
  7. 谷津矢車 『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』
  8. 小澤征爾のCD
  9. アルド・レオポルドの
              『野生のうたが聞こえる』 以外の本
  10. 田原坂関係の本

 天気がよくない。 その他にも色々とよくない。
 林 真理子の文庫が売れる。
 10打数1安打。打率 2割5分0厘9毛。


2013年7月28日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第203試合


  1. ガイドブック (「なまら蝦夷」)
  2. 菱田春草
  3. 寺山修司
  4. 色紙

 新刊書店で、講談社学術文庫の 『寺山修司全歌集』 をみつけたエミリーさん、 もしかしたら同じ本が豊文堂書店にあるかもしれないと棚に戻した。 戻したが、豊文堂にはなかった。
 豊文堂にはなかったが、ちょうど今私が同じ版の 『寺山修司全歌集』 を読んでいた。 偶々。

 エミリーさんと馬鹿話に興じていると、本店の営業を終えた社長がやってくる。 どういうわけだか、さいた・まんぞうのシングル盤レコード 「埼玉オリンピック音頭」 をポータブル レコード プレイヤーで聴かせてくれる。 B面は 「なぜか埼玉、海がない。」。
 さいた・まんぞう氏の風貌が、私には三田村邦彦似に思えるのだが、エミリーさんは柳葉敏郎だとおっしゃる。 両者譲らず。

 「アサヒグラフ」 別冊の菱田春草の巻が売れる。
 4打数1安打。打率 2割5分2厘5毛。


2013年7月27日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第202試合


  1. かせかおる? 「〜胃潰瘍」?
  2. 今の直木賞の本
  3. 北海道出身の作家さんの本

 釧路生まれの邦楽家の女性、裕紀 さんという方がみえる。 今は大阪在住とのこと。
 ピアニストの YUN 氏と Another Dream というグループを結成し、 ファースト・アルバム 『The Sense of Wonder』 を発売したと教えてもらう。
 1枚どうぞと見本をいただく。 邦楽とフリージャズのピアノの即興演奏だというので、勝手におどろおどろしたものを予想していたら、そうではなかった。
 アルバムは、市内では春採のコーチャンフォー釧路店のCDコーナーで取り扱っている。

 3のお客さん、朗読するための本。 渋いところを選んでいかれた。
 3打数1安打。打率 2割5分2厘5毛。


2013年7月26日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第201試合


  1. 桜木紫乃さんの文庫本
  2. 勅使河原 宏の映画 『他人の顔』 のDVD
  3. 山岡荘八 『織田信長』 の他の巻
  4. 「スクリーン」 や 「ロードショー」
  5. 『200W 水力発電装置を作ろう』
  6. 睡眠の本

 くしろ霧フェスティバル の初日。 今年のゲストは、札幌在住の7人組バンドだというA.F.R.O.とブラザー・コーン。

 お客さんが、外の均一棚から文庫本を1冊持ってきて、「これの他の巻はあるかい?」
 講談社文庫版の山岡荘八 『織田信長』 3巻だった。 仕入れたときからその巻しかない。 山岡荘八歴史文庫版の5巻揃いセットであれば在庫がある。 そちらをお求めいただく。
 端本の3巻は、みなしごのまま均一棚に戻る。

 新聞の第1面最下段、いわゆる三八 (さんやつ) の書籍広告の切り抜きをお客さんにみせられる。 パワー社 の既刊広告だった。
 お客さんのお目当ては 『200W 水力発電装置を作ろう』 という本なのだが、それはない。 広告には、水力の他に太陽光と風車の本も並んでいる。 そちらであればある。
 パワー社の 『初めての太陽光発電』 と 『小型風車活用ガイド』 を、ともに買っていただけた。 拡大解釈で安打にしよう。
 会計時に6を訊かれて、岩波新書の 『快適睡眠のすすめ』 を追加。
 6打数3安打。打率 2割5分1厘7毛。


2013年7月25日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第200試合


  1. 柳田國男 『遠野物語』
  2. 志賀直哉 『小僧の神様』
  3. 桜木紫乃 『ホテルローヤル』
  4. CD
  5. 松田聖子

 ズリ山裏道さんより、旅先からの封書が届く。 中に入っていたのは、 「おしゃぶり昆布」 なる羅臼産のお土産。 しかし、封に押された風景印は長野県の須坂である。
 ズリ山さんの哄笑が聞えてくるような取り合わせだ。

 先週末、宮崎 駿の新作映画 『風立ちぬ』 が公開された。
 阿寒のクトゥルーさんがみえて、「や、すごくよかったッスよ」 と、 ネタばらしにならない範囲で映画の感想を聞かせてくださる。
 三重の映画マニアの007さん、普段なら零戦の話はちょっと勘弁といいそうなエミリーさんからも賛辞の声を聞いた。 タイプが違う映画好きに支持されている。

 クトゥルーさん、レジカウンターに作った勝手に協賛コーナーから、岩波文庫の堀 辰雄 『風立ちぬ 美しい村』 をお求めに。
 5打数0安打。200試合を終えて、985打数247安打。打率 2割5分0厘7毛。


2013年7月24日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第199試合


  1. ヘッセの詩集
  2. 碁の本
  3. 辞典
  4. ブレジンスキー 『大いなる失敗』
  5. なだいなだ

 暮らしの本コーナーを見直し。 値下げしたり、外の均一棚にまわしたり。 通路に重ねてあるものは、手にとりやすいように籠にも入れた。

 囲碁の本が1冊売れる。
 5打数1安打。打率 2割5分2厘0毛。


2013年7月23日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第198試合


  1. 丸谷才一
  2. 桜木さんの本
  3. 高橋真梨子のレコード
  4. 鳥の図鑑
  5. さくらももこ

 厚岸倉庫社長のおとりおき品を収める通称・厚岸箱に、丸谷才一の単行本3冊が仕舞われる。

 前日訊かれた『弾圧』、店にはなかったのが社長の自宅からみつかる。 探していた音訓編集長に電話で伝える。 後で本店に買いに行きますとのこと。 2安打目。
 5打数2安打 (内1安打 7/22分)。打率 2割5分2厘3毛。

 喫茶部長がそわそわしている。
 THE GROOVERS の藤井一彦さんがこの日の晩、ラルゴでソロ弾き語りワンマンライブを開くからだ。 藤井さんは、喫茶部長が20代のころに出会い、もっとも夢中になったロックバンドのギタリストである。

 あこがれの人は前日の公演先、札幌から単身列車に乗ってやってくる。 予定では午後1時ごろ到着するというのだが、なかなか姿を現さないのでやきもきしている喫茶部長。 「まだ来ないなァ」 とか 「そろそろ来たかな」 などと、通りに顔を出したり引っこめたりしている。
 りぼんコミックスから抜け出してきた、片思いに揺れる女子校生のようではないか。

 「あ、一彦さんが善光堂のとこで信号待ちしてる!」
 店に顔を引っこめて喫茶部長が報告する。 じれったくなった私は、彼の背中をドンと押して無理やりご対面させてやろうかと思った (ふたりはこの日がはじめての顔合わせ)。 おせっかいな同級生の役まわりである。

 夜のライブは大成功だった。 古株のファンから、はじめて接する人まで、 集まった皆さんが口々にギターがすごい、一彦さんがかっこよい、と興奮の面持ちで帰っていかれた。
 こちら、 喫茶部長のあられもないラブレター。 その想いがベテラン・ミュージシャンを初の釧路公演へと動かし、来釧を待ち望む人たちを掘り起こした。
 よいライブになって、よかったねェ。


2013年7月22日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第197試合


  1. 自治体の記念誌
  2. 夏樹静子
  3. 三宅信一 『戦雲ただよう根釧原野 
                      生活綴方教師の受難』
  4. 道新選書の 『弾圧 北海道綴方教育連盟事件』
  5. 別冊つり人の鮭鱒鮃
  6. 藤沢周平

 自治体の記念誌をお探しの方には本命があった。 『浦幌村五十年沿革史』。 当店のサイトを探ると載っている。 社長に頼んで、保管場所の本店からこちらに移してもらうことに。 お客さんには後日引渡し。

 他に、2が売れる。

 店を閉めてから、喫茶部長を手伝い、次の晩の 「藤井一彦 ソロ弾き語りワンマンLIVE」 の会場設営。
 6打数2安打。打率 2割5分1厘5毛。


2013年7月21日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第196試合


 参議院選挙に投票する。

 植物部のたにさんがみえる。 2階の喫茶部長から、メールで植物部への入部志願があったという。 彼に貸すための多肉植物の鉢植えをひとつお持ちになっている。

 私はといえば、たにさんから今月頭にサボテンのペンさん (ギムノカリキウム属 ペンタカンサ) を借り受けている。 さては喫茶部長ってば、ペンさんを見てうらやましくなったのだな。
 定休日の2階ラルゴに代わって鉢植えを預かる。 多肉植物は女雛という種だった。 ペンさんとならべて、 写真を1枚 。 順調に育っていますねとペンさんを誉めてもらう。
 どちらも晩秋まで借りる予定。

 今までひとりで活動してきた植物部にも、喫茶部長という後輩ができた。 勢いづいたたにさんは、昭和カラオケ部の設立も目論んでいる。

 夕方5時で店を閉める。
 0打数0安打。打率 2割5分1厘0毛。


2013年7月20日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第195試合


  1. エレキ (ギター) の本
  2. 森 鴎外・訳 「冬の王」
  3. 1970年〜1980年ころの信州の地図が載っている本
  4. 新渡戸稲造 『修養』

 あのね、私ね、さっき漆喰を塗ってきたの、とエミリーさん。 新聞で漆喰塗り体験があることを知り、会場の市内のモデルハウスへ出向いたそうな。 モデルハウスの塀と模擬のボードに思う存分塗りたくることができ、それは満足そうに破顔しておられる。
 才能あるねェと職人さんにおだてられ、瓶入りの漆喰のお土産までいただいた。 もっと若ければ職人を目指したのに、とこれはジョークではないみたい。

 先日うちの店でお買いになった尾崎喜八の山の本をなめるように読んでいるエミリーさんだ。 手元に信州の古い地図があると尚のこといいとおっしゃって、 『日本アルプスの自然』 という地図入りの本をお求めに。
 4打数1安打。打率 2割5分1厘0毛。

 午前中、2階の喫茶ラルゴでは、市内の調律師の方によるピアノの調律が行われた。 夜のピアノマンのライブにあわせて。

 19時、「リクオ RIKUO & PIANO 2013」 開演。 ラルゴでのリクオさんのライブは毎年よい歌と演奏を聴かせてくれるが、今回は突出していた。
 「アリガトウ サヨナラ 原子力発電所」 という忘れられない曲と出会った。 「サヨナラ」 する前に 「アリガトウ」 とあることに留意したい。 葬送するには必要な一語だ。 多くの人がその恩恵に与ってきたはずだから。
 90年代の初頭に 「素敵なバカンス」 を作ったリクオさんが、そのずっと後にこの曲を発表するのは、ごく自然なことだと思う。
 ご本人が 自身の日記 で様々な反応について記している。


2013年7月19日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第194試合


  1. 今 東光 『悪名』
  2. 魚住 明 『沈黙のファイル』
  3. 五味川純平 『戦争と人間』
  4. 青山 潤 『アフリカにょろり旅』
  5. 長田 弘 『ねこに未来はない』
  6. 「猫〜」?
  7. 刺繍の本
  8. 植松 努 『NASAより宇宙に近い町工場』
  9. 田部井さんとか女性登山家の本
  10. 岩波新書の水俣の本
  11. 『クライング・ゲーム』 のDVD
  12. 榎本武揚に関する本

 これでもう何度、同じ間違いをおかしたろう。 ししゅうの本を訊かれて詩集の棚にご案内すると、お客さんが戸惑ったように 「縫い物するほうのなんだけど」 と。

 営業終了後、2階の喫茶部長を手伝い、翌日の 「リクオ  RIKUO & PIANO 2013」 釧路公演の会場設営。
 ラルゴでの リクオ さんのライブは、これで7年連続になる。 毎回ピアノの位置が一定しない。 普段の営業時は壁際に寄せているのを、今年は中央近くまで動かしてみた。 こりゃいいぞ、お客さんが喜ぶぞと自画自賛する我ら。
 11時半すぎまでかかる。
 12打数0安打。打率 2割5分1厘0毛。


2013年7月18日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第193試合


  1. 桜木紫乃
  2. 中村仁一
  3. 井沢元彦の日本史の
  4. 『赤毛のアン』
  5. 『すてきなあなたに』
  6. 釧路のキーホルダー
  7. 百田尚樹の 『プリズム』 とか、
                  このリストに載っている本

 地元紙によると、桜木紫乃の直木賞受賞作は 釧路の大型書店では完売 、図書館では83件もの予約待ちということだ。
 北大通店はどうか。 候補になる前から置いていた受賞作 『ホテルローヤル』 が、この日ひっそりと売れた。 あえて目立つところに面出しせず、北海道文学の棚に差していたのを、常連さんがみつけていかれた (1の問い合わせとは無関係)。

 7のお客さんからスマートフォンの画面をみせられる。 ここ数年の文芸書のベストセラーを集めたようなどこかのサイトのリストだった。
 当代の人気作家、人気小説がずらりと並んでいるけれど、 「う〜ん、ない本ばっかりですね。あ、『舟を編む』 なら、あります」
 「ごめんなさい、それ、もう持ってるンすよ」
 20代と思しき爽やかな方だった。 店の棚を一瞥もしないで去っていった。

 札幌のキーホルダーが売れる。 釧路のではない。 安打と認めず。
 7打数0安打。打率 2割5分4厘2毛。


2013年7月17日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第192試合


  1. 趣味の本
  2. 書道の本
  3. 絵画の本
  4. なにかおもしろいの
  5. 時代小説のいいの
  6. 三浦しをんの 『舟を編む』 以外の
  7. 中村 哲
  8. 中村 哲と澤地久枝の対談本

 4から8まで、本野さんのリクエスト。 最近の入荷本からいくつかお求めいただき、4をクリアする。
 会計後に、中村 哲の著作を探しているという話になる。 それならありますと、山から掘り出して手渡す。 『ペシャワールにて』 など、3冊が追加に。

 本野さんには、新しい 「本の雑誌」 をいただいた。 特集は 「いま 「青木まりこ現象」 を再検証する!」。 古本屋の店頭でこの現象を催すお客さんは、とりたてて多くないと思うのだけれど。

 釧路出身の小説家、桜木紫乃氏が 直木賞 を受賞する。
 8打数2安打。打率 2割5分6厘1毛。


2013年7月16日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第191試合


  1. 財団法人の設立なんかが書いてある本
  2. 『三島由紀夫未発表書簡 ―
                 ドナルド・キ−ン氏宛の97通』
  3. ドナルド・キーン
  4. マンガ
  5. 尾崎喜八の詩集
  6. 東野圭吾

 これまでサイトを介して何度もやりとりがあった千葉県のお客さんがご来釧。 幼少時は釧路管内にお住まいだった方だ。 本店で本をお売りいただいた後、北大通店にも立ち寄ってくださった。
 お話しているところに、常連の歌留多さんが催し物のチラシを持ってお出でになる。 内容説明を受けている間、店の棚を見直していた千葉県さん、 海運の棚から掘り出し物をみつけだした。 さっきの常連さんのおかげですと、たいそう喜んでいただけた。
 現場百遍の語を思い出す。

 ドナルド・キーンの在庫は、本店に中公文庫の音楽エッセイが2冊あり。 お客さんは来週再度おみえになるといい、 社長にこちらに移してもらうよう頼む。

 日曜日の遠方出張で仕入れた本から、岩波文庫の尾崎喜八 『山の絵本』 がもらわれていく。 解説は串田孫一。  夢は 北のアルプ美術館 の住みこみの管理人だというエミリーさんの探求書だった。
 さかのぼって1安打分を加える。
 6打数2安打 (内1安打 7/4分)。打率 2割5分6厘1毛。


2013年7月15日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第190試合


  1. 坪田譲治
  2. 後藤竜二
  3. 茨木のり子
  4. 落語のCD

 「日本古書通信」 の最新7月号に、豊文堂書店の本店を取りあげていただいた。
 「21世紀古書店の肖像」 という連載頁。 書き手は、古書モダン・クラシック の店主、古賀太郎さんである。
 社長曰く 「ハズカシくて、穴があったら入りたい」
 同誌は、市立釧路図書館 で閲覧できる。

 写真家でもある古賀さんの作品は、 こちら でもご覧いただける。 本店の帳場からの眺め。

 海の日。 静かだ。
 新潮文庫の坪田譲治 『子供の四季』 が売れる。
 4打数1安打。190試合を終えて、927打数237安打。打率 2割5分5厘6毛。


2013年7月14日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第189試合


 午前7時前集合、社長と遠方出張買入。
 大量の文庫本と児童書、そのほかに少々の郷土誌。 午後3時、釧路に戻ると濃霧で肌寒いくらいだった。
 すぐに店をあける。
 0打数0安打。打率 2割5分5厘6毛。


2013年7月13日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第188試合


  1. 編み物のついた本
  2. 知床の100平方メートル運動の本
  3. 横溝正史の単行本

 上川管内 剣淵町でロケした映画 『じんじん』 の試写会が釧路でも予定されている。 朝、関係者の方から宣伝資料をいただいた。 試写会の後はもちろん本上映になるだろう。

 釧路厳島神社 例大祭。
 2時台、北大通をみこしパレードが通過する。 みこしを見物する市民で通りがいっとき賑わうけれど、今年は冷やかしで店内をのぞく人すらいなかった。 年々寂しくなっていく。

 本店の社長から電話で2の問い合わせ。 お客さんに訊かれたのだけれど、パソコンが不調でサイトの在庫がぱっと出てこない。 こちらで代わりに調べてくれとのこと。
 サイトの 「環境保護」 の分野に関連書が数冊あった。 『知床で夢を 100平方メートル運動の記録と参加者の手紙から』 が売れたと、後で連絡が。 変則的だが1安打。

 3のお客さん、角川文庫はたくさんあっても単行本に適当なものがない。 店に飾ってある杉本一文氏の横溝ポスターをご覧いただく。
 3打数1安打。打率 2割5分5厘6毛。


2013年7月12日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第187試合


  1. 『広辞苑』 の新しいの
  2. 有川 浩 『空飛ぶ広報室』
  3. おもしろいの
  4. 岸田 森に関する本
  5. この間2階で教えてもらった石の本
  6. 小清水町の本
  7. 江戸川乱歩

 『広辞苑』 の在庫、北大通店にあるのは第三版、本店には第四版。 お客さんにどちらがよいか尋ねて、後者が選ばれる。 北大通店に移して後日お求めいただくことに。

 3で訊かれた 「おもしろいの」 が売れる。 メモし忘れて、どんなおもしろい本だったのか失念。

 2階の喫茶部長は、最近鉱物への関心を深めている。 『鉱物と宝石の魅力』 という本が入ったのでみせびらかしていたら、 それを聞きつけた2階の石好きのお客さんが同書をお求めに。 5をクリア。
 2週間前にも、同様に喫茶部長経由で 『北海道の石』 を買われた方だった。

 他には、光文社文庫の乱歩全集4冊が旅行者の元へ。
 7打数4安打。打率 2割5分5厘4毛。

 <今日のダジャレ>
 「ディック・ミネが淡谷のり子のおっぱいを吸った話知ってるか?」 と毎日さん。 ちょうど値段をつけたばかりのディック・ミネのエッセイ集 『八方破れ 言いたい放題』 があったので手渡すと、 「お、これだ、これに載ってるぞ」
 出番前の楽屋で、上がり症のミネさんが平静をたもつため、 淡谷のり子に頼みこんで豚の仔よろしくお乳を吸わせてもらっていると、 同席した灰田勝彦も真似してもう片方を吸い出したというウソのようなホントの話。
 「つまり心をおちちつけたわけですね」
 「そういうこと」


2013年7月11日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第186試合


  1. なんかいいの
  2. 「一枚の繪」
  3. 『体脂肪計タニタの社員食堂』
  4. 大本教の出口さんの本
  5. 書道のバクハツする本
  6. 満洲の地図
  7. 樺太の地図
  8. 音楽の本 (楽譜)
  9. 桜木紫乃 (文庫)
  10. ホームページに載っていた音楽の本
  11. 「映画評論」
           (『パリのめぐり逢い』 シナリオ掲載号?)
  12. 謡曲の謡本

 音訓編集長がご来店。 仕事柄こういう印刷物には目がないだろうと、「月刊 グラフ道東」 (市民公論社・発行) を薦める。 昭和48年1月発行の号だ。
 70年代の釧路の匂いがこもったアングラな誌面は、案の定喜んでいただけた。 桃色潜入記事 をみつけた編集長殿、「健全な古本屋がこんなのを置いていいの?」 とおっしゃる。

 健全な古本屋だなんて語義矛盾ではなかろうか。 脊髄反射で 「そんな存在はな〜い」 と申し上げたのだけれど、さてどうだろう。
 望まずとも、ある種の 「いかがわしさ」 を身にまとうのがこの仕事だと思う。 ま、こうした物言いは大昔ならともかく、今では独りよがりの幻想かもしれないが。

 「なんかいいのないかい?」 と尋ねてきたお客さんが、 至文堂の 「日本の美術」 の茶碗の号をお求めに。 安打にしておこう。
 「一枚の繪」 も訊かれるがそちらはない。

 10のホームページに載っていた音楽の本とは、SIONの 『新宿の片隅で』 のこと。 サイト掲載本は9割9分、本店で保管してある。 お客さん、向こうで手に入れることができましたと、後で報告にみえる。
 12打数2安打。打率 2割5分3厘0毛。

 < ほんとにあった怖い話 >
 「あのな、外に出していた特価本用の台が盗まれたぞ!」
 駅裏の白金町で古物商を営み30年になるT川さん (仮名) から、北大通の支店に危急の電話が入る。 ホームセンターで買った脚がぐらぐらするような安物の台ですら盗られてしまうご時世なのか。
 盗人は肥溜に落ちて溺れてしまえと、頭から湯気を出すT川さんだった。

 しばらくして、白金町から続報が。 近所のご婦人が 「これ、あなたのとこのお店のでしょ」 と台をみつけて持ってきてくれたという。 勝手に持ち出してほったらかしにした不届き者がいたようだ。 急転直下の解決をみる。


2013年7月10日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第185試合


  1. 新約聖書
  2. 上村松園
  3. 部落関係の本
  4. 釧路の自然や建築の本
  5. 60年代のアメリカのファッションが載っている本
  6. タルコフスキー 『映像のポエジア』

 若いお客さんに、60年代アメリカのファッションが載っている本を訊かれる。 適当なものがない。 代わりになるかわからないが、70年ごろの 「LIFE」 十数冊をおみせする。
 お客さん、カウンター前でそれらの頁を繰っていたと思ったら、そのうちの1冊を抱えて奥へと移動。 通路をのぞきこむと、スマホを構えて必要なページを撮影しようとしていた。
 それはマナー違反ですよと伝える。

 いわゆる新古書店の本は新しすぎて折り目や汚れがなく手にするのが恐ろしくなる気がします。
 道央のお客さんから届いた手紙にそういう一節が。

 「今日はね、これから雷が鳴るんだから、絆創膏でおへそ隠さなきゃダメだよ!」
 午後、画伯の発表による雷注意報が発令される。 雷は鳴らなかった。
 6打数0安打。打率 2割5分4厘1毛。


2013年7月9日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第184試合


  1. CD

 ズリ山裏道さんから 『女ひとり大地を行く』 のDVDを貸してもらう。 日本炭鉱労働組合 北海道地方本部が製作にあたり、釧路の太平洋炭礦でもロケをした60年前の劇映画。 前から見てみたいと思っていて叶わなかった作品だ。

 夜にきたグインさんは 「これ、この前言ってたやつ」 と、『南極料理人』 のブルーレイディスクを貸してくれた。 日曜日には、映画の先生にフランス映画 『預言者』 のDVDを借りている。 その前には、毎日さん所蔵の 『DVD BOOK 桂 枝雀 名演集』 の第4巻を。
 他にも未見の借り物、頂き物がいくつかある。 しばらく家で見る映画に困らない。

 管内の郷土誌のおもしろそうなところを、いくつかまとめてサイトに登録した。 あのお客さんや、このお客さんから、ひょっとしたら注文がくるかもしれない。
 最速記録が出るかどうか。 試みに時間をはかることにした。
 18時27分、新規入荷欄を更新。
 同43分、弟子屈町立川湯駅前小学校閉校記念誌が売切。
 は、早い。 常連さんによる注文だった。 いつもご覧いただき、ありがとうございます!
 1打数0安打。打率 2割5分5厘8毛。


2013年7月8日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第183試合


  1. お嫁さん
  2. ギャツビー
  3. 北海道の自然の本

 2階の喫茶ラルゴに、雑誌 「ケランケラン」 の取材あり。

 ここ1ヵ月半ほど、画伯に再三 「ぼくのお嫁さん、くださ〜い!」 と元気よく訊かれてきた。 お得意の愉快な冗談かと思って済ませていたら、それが画伯好みの意中の本をさす隠喩だとようやくわかる。
 そうとなったら、これまで訊かれたお嫁さんはすべて安打に含めてよいだろう。 いつも何かしらお求めいただいているので。

 この日も画伯に新しい花嫁を斡旋できた。 過去にさかのぼって、一気に5安打をプラスする。 重婚だなんて呼ばないで。
 3打数5安打 (内4安打 5/27・6/1・6/10・6/19分)。打率 2割5分6厘1毛。


2013年7月7日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第182試合


 毎日新聞の日曜書評欄に、阿部しょう人 『俳句 四合目からの出発』 (講談社学術文庫) が取りあげられていた。 紹介文が巧みで手にとってみたくなる。 たまたま店に同書があった。

 「いままで無数の初心俳句に接してきましたが、常に痛感することは、 どの人も常に同じ入口から俳句の道に入り、常に同じ過誤を繰り返します。 たとえば、星や灯は必ず 「瞬く」 と表わし、センチな人は 「うるむ」 と言います。 雨は必ず 「しとど」 に降り、果物は必ず 「たわわ」 に生ります。
 (中略)
 日常はこれで用が足ります。 しかし一歩、俳句の道に踏み込むとなると、 自分の深い心地を表すのに、道ばたに転がっているこんな言葉や見方で間に合わせてはいられなくなるのが、当然のことです。 ここに気付かないのは永久に初心者であります」 (「序の章」 より)

 蛇足俳句、トンチンカン俳句、主語行方不明、骨董俳句、馬面俳句、めそめそ俳句。 目次の分類から拾うだけでもおもしろい。
 とにかく豊富な実例を挙げて、初心者が陥りがちな 「技術面の過失」 を容赦なく斬っていく。 俳句の初心者どころか、句作をしない自分の物の見方までも両断されているような心もちになり、降参です。
 「日本人的な物の見方の、共通点・最大公約数」 が炙りだされること必定。

 夏と呼べそうな気温になってきた。
 夕方5時で営業を終える。
 0打数0安打。打率 2割5分1厘4毛。


2013年7月6日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第181試合


  1. 月島総記 『巴里の侍』
  2. 落語のCD
  3. 『不毛地帯』 の4、5巻以外の巻
  4. 山崎豊子
  5. 東野圭吾
  6. 小学館の 『国語大辞典』

 札幌古書籍商組合からメールで訃報が届く。 90年代に時折通った店のご主人だった。 ご冥福をお祈りします。
 6打数0安打。打率 2割5分1厘4毛。


2013年7月5日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第180試合


  1. トルストイ 『戦争と平和』
  2. 業界語辞典みたいなやつ
  3. 田口卯吉 『日本開化小史』
  4. 八巻正宜 『チライの里 道東にふる里のつりあり』

 < ほんとにあった怖い話 >
 駅裏の白金町で古物商を営み30年になるT川さん (仮名) が、店で盤質チェックを兼ねてシングルレコードをかけていた。
 誰もいないのを見計らって、いい気分でレコードに合わせて歌っていたら、 店の奥からゆらりとお客さんが。
 T川さんも驚いたろうが、お客さんも驚いただろう。
 そのとき歌っていたのは、これらの曲
 4打数0安打。180試合を終えて、885打数224安打。打率 2割5分3厘1毛。


2013年7月4日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第179試合


  1. ミッシャ・マイスキーのCD
  2. チェロの本
  3. 寅さん
  4. 重兼芳子 『やまあいの煙』
  5. アロマの本
  6. しおり
  7. 尾崎喜八

 帯広市の 藤丸百貨店 にて、「古書の街 第6回展示即売会」 が開かれています。 道内の古書店十数軒が集まっての古本市です。 豊文堂書店も 紙芝居を百点強出品いたしました。 9日 (火) まで。

 雨降り。

 「しおり」 を探していますと外国の方。 私が知らないマンガかアニメの女性キャラクターのことかと思えば、純粋に本にはさむ 「栞」 のことだった。
 無料で差し上げている栞が色々あり、どうぞと差し出す。 日本語がたくさん載っているのがよいとのこと。 岩波新書の青版時代のものなど2枚を選んでいかれる。
 栞を集めたくなる気持ちはよくわかる。 売上げではないが安打にする。
 7打数1安打。打率 2割5分4厘2毛。


2013年7月3日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第178試合


  1. ミステリー小説
  2. 山の本 (「アルプ」 など)
  3. 扇子
  4. デンマークのクロスステッチの本
  5. 『中銀外史 第2集』
  6. 書道の本
  7. お嫁さん
  8. 音楽のCD
  9. 「dancyu (ダンチュウ)」やB級グルメの本

 最近は、暗くなるときまって街に霧が流れこみ、わずかな暑気もかき消される。

 お客さんが入ってくるなり、「いやァ、懐かしいなァ」
 5年ほど前に何度か立ち寄ってくださったそうだ。 JR東日本の 大人の休日倶楽部 の割引制度を使って、群馬県から北上してきたという。
 店内で記念撮影をしたいとおっしゃるので、カメラマンを務める。 「ハイ、チーズ」 こんなごちゃごちゃした店なのに喜んでもらえて、私もうれしい。
 居合わせた別の旅行者の方も、一旦会計を済ませて外へ出たのがしばらくしてから戻ってきて、 「撮らせてください」 と店の外観をパチリ。

 本日より、当サイトの目録の備考欄にページ数を明記することになった。 注文があった本を探しやすくするための処置。 文庫や新書は省く。

 1、2が売れる。
 9打数2安打。打率 2割5分5厘1毛。

 2階の喫茶ラルゴで 「 小島眞知子  デンマークのクロスステッチ展」 がはじまる (19日 金曜日まで)。
 本を読む人の刺繍 があった。


2013年7月2日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第177試合


  1. 米原万里
  2. 井上 靖もの
  3. 井上雄彦 『SLAM DUNK』
  4. 「ユリイカ」 の岡村靖幸
  5. パステルナーク 『ドクトル・ジバゴ』
  6. 北海道の郷土の本

 植物部のたにさんが、観賞用の新しい里子を連れてきた。 去年は多肉植物の詰め合わせだったのが、サボテンに変わった。 あ、ワタクシが 「次は棘があるのがいい」 とリクエストをしていましたか。 ははは、忘れてた。
 ギムノカリキウム属 ペンタカンサ という種類だそうな。 名前はペンさんとお呼びしようかしら。 晩秋の返却まで大事に育てたい。

 米原万里の単行本が2冊おとりおきになる。 散歩中で荷物になるので、とお客さん。 後日取りにみえることに。
 井上ふみ 『風のとおる道』、『北海道の歴史散歩』 で、2と6をクリア。

 5は 「日本の古本屋」 で他店より取り寄せする。 これは安打に非ず。
 6打数3安打。打率 2割5分5厘4毛。


2013年7月1日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第176試合


  1. 釧路の歴史の本
  2. 石川啄木
  3. この間の本 (瀬戸内晴美 『祗園女御』 など)
  4. 志茂田景樹 「怒りの報酬」?
  5. 「別冊宝石」
  6. ホレス・マッコイ 『彼らは廃馬を撃つ』
  7. 阿川佐和子 『聞く力』
  8. ドロシイ・ユーナック 『おとり』
  9. 松本清張賞をもらった 『月下上海』
  10. 石造の本
  11. 吉田松陰に関する本

 先月、パンジーさんからお土産にいただいた 三沢市 寺山修司記念館 の寺山のお面。 お客さんとの会話に役立つかと思ってレジカウンターに置いていたら、売ってほしいという旅行者が。
 頂き物なのでお断りするが、その方も引き下がらない。 あれこれお買い物していただいた後、
 「あんたさん、諦めんちゃい!今度また秋に来るから!」 と言ってお帰りになった。
 寺山のお面はみえないところに仕舞った。

 友の会 (松) さんが転勤で釧路をはなれることになった。 くしろ寸劇みたい会のバカバカしい公演をいつも喜んでみてくださっていた方なので、寂しくなる。

 釧路新書の 『釧路川紀行』 と 『馬産王国・釧路』 が売れる。
 11打数1安打。打率 2割5分3厘7毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。 書店の減少と図書館の増加、「ビデオ・ザ・ワールド」 の休刊、ふるほん文庫屋さん社長の失踪、 古本屋ビジネスの幻想、札幌くすみ書房廃業の危機、出版社の編集事情など、気になる記事がいくつも。


2013年6月30日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第175試合


  1. 佐久 協 『生きるための 「知力」 をつける 論語』
  2. 常田 健の画集
  3. 木田金次郎

 クジラや捕鯨の本が徐々に増えてきた。 目立つところにまとめて置くことにする。
 早速毎日さんがそれに目を留めて、クジラといえば思い出したと最近みたテレビのドキュメンタリー番組の話をしてくれた。

 NHKスペシャル 「大海原の決闘! クジラ対シャチ」 の再放送 。
 クジラの仔を狙ってシャチがいかに賢く集団で動くか、 それに対してクジラのおっ母さんがどのように仔を守るか、 桂 枝雀なみの身ぶり手ぶりでたっぷりと話してくれたので、自分でもすっかりみたつもりに。

 釧路叢書で 『釧路捕鯨史』 という1冊が編まれるくらい当地とクジラとの関わりは深いのだけれど、 シャチもまた観察会がひらかれるほど釧路沖では身近な存在である。 というようなことは、 釧路市立博物館 の2月の企画展 「シャチの秘密 さかまた組の シャチの学校 in 釧路」 からの受け売り。
 3打数0安打。打率 2割5分5厘8毛。

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる当サイトの連載コラム 本を繋げて を更新しました。
 大阪にお住まいの平位公三郎さんが若いころ手にした本を再訪する 「私の青春再読」 の第2便。 W.B.ウルフ 『どうしたら幸福になれるか』 (岩波新書 上下巻) をめぐってです。


2013年6月29日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第174試合


  1. ジョン・レノン 『イマジン』 のレコード
  2. 高橋たか子
  3. キャンディーズ 『やさしい悪魔』 のレコード
  4. 小学館の学習雑誌
  5. 映画 『エデンの園』 のパンフレット
  6. 映画 『トムとローラ』 のパンフレット
  7. 映画 『男はつらいよ』
            (子どもが出てくる作) のパンフレット
  8. 外国もののミステリー
  9. ヴァン・ダイン
  10. 島田荘司
  11. 西村京太郎
  12. 清水一行
  13. 森村誠一
  14. 鉄道の本
  15. 鈴木光司 『ループ』

 「『イマジン』 のレコードはありますか?」 とお客さん。 北大通店にはないが、本店はどうか。 「あるぞ」 と電話越しに社長の返答。 お客さんに伝えると、「あと15分で集合時間なの〜」
 札幌からの旅行者だった。 残念。

 3〜7のお客さん、以前もみえた方。 全滅。

 夜は、2階の喫茶ラルゴで、志賀恵子さんのうたと 森実三保子さんのピアノによる ライブ 「うたとピアノと」。 店を営業しながら、受付をこなす。
 開演後も店をあけたままにしていると、本州からの旅行者がみえて、8〜14を訊かれる。 創元推理文庫のクロフツで8をクリアした以外は、全滅。
 15打数1安打。打率 2割5分6厘8毛。


2013年6月28日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第173試合


  1. 読書普及協会チーム釧路が呼んだ
                     作家の本( 喜多川 泰)
  2. 北前船の本
  3. 民謡の本
  4. おもしろい本
  5. 柄谷行人
  6. クラプトンやヤードバーズのレコード
  7. 田辺聖子 『川柳でんでん太鼓』
  8. 2階でみせてもらった 『北海道の石』

 私向きのおもしろそうな映画があったら教えてください、 重たくなくて、どぎつくもない、ハッピーエンドの、何かいいものありますか。
 時々みえるお客さんからそんなリクエストをいただいた。 前回薦めた 『ル・アーヴルの靴みがき』 は気に入ってもらえたよう。
 『アメリカの夜』 など、手探りで何本かみつくろってみたけれど、皆さんならこんなとき何を選ぶだろうか。

 今年のアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門を受賞したのは、 忘れられたシンガーソングライターの半生を追った 『シュガーマン』 という作品だった。
 今は函館にお住まいのかつての常連さんが同作のサントラCDを送ってくださった。 シネマアイリス でご覧になり、とてもよかったのでお裾分けにと。 映画をみていない私も気に入るよいアルバム。

 『シュガーマン』 のサントラ盤、 釧路の地元シンガー・ 平井一彦さん のライブ盤、 三重の007さんがセレクトした映画のサントラ盤のアンソロジー。 3種類の音楽CDをまぜこぜにして店でかけている。

 5、8が売れる。
 8打数2安打。打率 2割6分0厘2毛。

 < ほんとにあった怖い話 >
 駅裏の白金町で古物商を営み30年になるT川さん (仮名) が北大通の支店に電話をかけようとして全くつながらない。 壊れたかなと思ってよくよく子機を眺めると、それはテレビのリモコンだった。


2013年6月27日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第172試合


  1. 松濤アクターズギムナジウム・監修
                『朗読ナレーショントレーニング』
  2. 西村雄一郎 『一人でもできる映画の撮り方』
  3. やまさき十三・作 弘兼憲史・画 『夢工場』
  4. 水上 勉 『飢餓海峡』

 バーコード博士が映画のカチンコを作りたいそうだ。 材料の木材はホームセンターで手に入れた。 黒板塗料のスプレーも。
 もちろんその先には自主映画の製作を思い描いているのだろう。 カチンコ作りから手をつけようというのが、凝り性のバーコード博士らしい。
 1、2、3を訊かれるが、お応えできない。

 大阪のガス人間さんからリクエストされた釧路の地元シンガー・ 平井一彦さん のCD。 関係者の方のお骨折りで入手することができた。 『LIVE in MAHA』 と 『LIVE at this is 2001』 という10年以上前のライブ・アルバム2枚である。 一足先に聴かせてもらったが、ガス人間さんも気に入ってくれるだろう。
 4打数1安打 (内1安打 6/18分)。打率 2割6分0厘3毛。


2013年6月26日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第171試合


  1. 浮世絵の本
  2. 釧路北病院の加藤達郎さんの本
  3. 旺文社文庫の 『ジェーン・エア』
  4. ニッキ・パロットのCD
  5. 映画 『時計』 のパンフレット
  6. 若山牧水の歌集
  7. セイモア・ハーシュ 『目標は撃墜された』
  8. 佐伯泰英 『狂気に生き』
  9. ボクシング、プロレスの本
  10. 『アラビアン・ナイト』
  11. 講談社学術文庫

 三重県の007さんからCDをいただいた。 007さんが秘蔵の映画サントラCDを駆使して編集したもので、 テーマ別に 「60〜70年代コメディ」 「SF」 「サスペンス」 「スペクタクル」 からなる 豪華4枚組オリジナル・アンソロジーである。 それぞれ20曲以上が収録されている。
 スペクタクル編とSF編は、20世紀FOXのファンファーレではじまる。 た、昂ぶってきたァ〜ッ。 未見の映画ばかりなので、音楽を聴きながらここからみたいものを探してみよう。

 釧路市立美術館 で 「歌麿とその時代展」 を開催している。 浮世絵のお客さんに同展のことを教え、割引券を差し上げる。 展覧会をみてからまた来るよとのこと。

 10のお客さんには原典の翻訳本がないので、 岩波新書の解説書 『アラビアンナイト 文明のはざまに生まれた物語』 を薦める。 お買い上げいただけたので安打にしたい。
 10打数1安打。打率 2割6分0厘3毛。


2013年6月25日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第170試合


  1. 香典袋
  2. マルクス 『賃労働と資本』
  3. 太宰 治 「父」
  4. 曽野綾子 『長い暗い冬』
  5. 群よう子

 日・月曜日は休みをもらって遠出をしていた。

 ご近所の営業さんが 「四国旅マガジン GajA」 という雑誌を貸してくれた。 四国の出版社が出している雑誌で、大竹伸朗を特集している 最新号。 釧路の本屋には並んでおらず、ネットで取り寄せたという。
 以下は、同誌で目についた大竹伸朗と都築響一との対談より。

 大竹 「都築君と旅をしたのは1995年〜1996年だから、17、18年前。 当時はアートのモチーフとして日本のローカルを取り上げるのは、ありえないことだった。 カッコ悪いことでしかなかったんだ」
 都築 「京都は別だけど (笑)」
 大竹 「京都は当然認知されてたけど。 でもそれ以外の日本の風景で、たとえば 「秘宝館」 のような、困ったシロモノは見て見ぬふりをする領域。 都築君と日本各地をまわってた頃は、あえてそこを突っ込むつもりでいろんなところをまわっていた。 今みたいに 「秘宝館」 を若い人が面白がるなんてことは考えられない時代だった」

 「秘宝館のような困ったシロモノ」 を現実にあるものとして認め、無闇に斥けない感性は、 「廃墟」 ブームなどをくぐり抜けて定着したとみなしたい。
 90年代後半の自分を思い返すと、すでにそのような風潮を自明のものとして受け取っていた気がするけれど、 その背後には彼らの奮闘があったわけだ。
 もちろん同時代にはみうらじゅんが併走しており、その少し前には路上観察学会の活動があり、 そうして脈々とつづく風景論の見取図を描くことも可能だろう。

 釧路市立博物館 の学芸員氏より、同館の非公式マスコットキャラクター・ はっくん のイラストを頂戴する。
 右手に吊るしているのは、てるてるはっくん という新キャラクターだとのこと。 野外の催し物が多い博物館ならではの願いの具象化。

 2が売れる。
 5打数1安打。170試合を終えて、808打数212安打。打率 2割6分2厘3毛。

 <今日のダジャレ>
 毎日みえる毎日さんが昔読んだ 『日本の童貞』 という新書本で宮澤賢治の童貞問題を扱っていたと話した後 「そんなの、どうてもいいこと」






2013年6月22日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第169試合


  1. 書道の本
  2. 島崎藤村の詩集 (文庫以外で)
  3. 古布の本
  4. 姜 尚中の新しいの

 「北海道 じゃらん」 の最新7月号にて、2階の喫茶ラルゴを紹介していただいた。 「列車でガタゴト 酒蔵旅」 という小特集の、福司酒造を中心に組んだ 「釧路へ1泊2日でJR旅」 のページ。
 4打数0安打。打率 2割6分2厘7毛。


2013年6月21日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第168試合


  1. 日本のドラマーのレコード
  2. 長谷川等伯
  3. 瀬戸内晴美 『祗園女御』
  4. 炭鉱関係の本
  5. 趣味の本

 開店前に商店街の花壇の花植え。

 午後は消防署の立ち入り検査がある。 いつもそうだが、今回も無傷で済ませてもらえない。 新たに改善箇所がみつかる。

 長谷川等伯のお客さんに本店を紹介する。 本店で保管しているサイトの掲載品に、「芸術新潮」 の等伯特集号があるとわかったので。
 後で社長から売れたぞと電話連絡あり。

 着物の雑誌 「七緒」 が売れて、2安打目。
 5打数2安打。打率 2割6分4厘0毛。


2013年6月20日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第167試合


  1. 子どもの本
  2. 樺太の写真集
  3. 『マイ・フェア・レディ』 のパンフレット
  4. 映画のパンフレット (アメリカ映画の 『約束』)
  5. 宮本常一

 『マイ・フェア・レディ』 の映画パンフレットを探しているのはエミリーさん。 梯子付きの本棚があるヒギンズ教授の書斎が小さいころからのあこがれで、そのスチール写真をみたがっておられる。
 新入荷の串田孫一の著作が根こそぎ他のお客さんに買われたショックからは立ち直ったよう。

 根室の 道草書房 さんがみえて、釧路古書籍商組合事務局の引継ぎをする。

 1が売れる。
 5打数1安打。打率 2割6分3厘2毛。


2013年6月19日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第166試合


  1. ぼくのお嫁さん
  2. 隠しCD
  3. 珍品
  4. 三浦綾子 『光あるうちに』
  5. お嫁さん

 店に入ってくるなり 「お嫁さん、くださ〜い!」 と元気よく尋ねてくるのが、最近の画伯である。 この日は2回もお嫁さんを訊かれた。 といっても、2度目は便乗したズリ山裏道さんなのだが。
 ここらで頓知がきいた答えをお見舞いして、ぴしゃりと後続を断たねばなるまい。 愉快犯に無理難題を訊かれつづけ、ずるずると打率を落とす羽目にならないためにも。

 筑摩書房の 『現代漫画 手塚治虫集』 を並べようとして、 同シリーズの 『園山俊二集』 が棚に2冊あることに気がつく。 思い起こせば、ここ数ヶ月間その状態がつづいていた。

 本店から電話で4の問い合わせ。 向こうの常連さんがお探しなのだとか。 「日本の古本屋」 で代わりに注文することになる。
 4打数0安打。打率 2割6分3厘6毛。


2013年6月18日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第165試合


  1. 平井一彦さんのCD
  2. 三浦綾子
  3. 井上 靖
  4. 今井宇三郎訳の 『菜根譚』
  5. この辺の植物が載っている本

 先月末の喫茶えいが館 (末広町12丁目) の土曜ライブで、 地元シンガーの平井一彦さんの歌をはじめて聴いた。 近ごろでは流行らない種類の、しかし私が気に入る歌だった。

 大阪に住むガス人間さんも、平井さんの歌を気に入ったひとりだ。
 You Tube に ライブの音源 がアップされて当欄からもリンクを張ったのだけれど、それを聴いて心を奪われてしまった。 CDがあれば欲しいので送ってほしいと店に電話がきた。
 夜になり、平井さんと懇意の常連さんがみえたので、その旨を伝えた。 なんて素敵なタイミングのよさ。 近々CDアルバムを手に入れることができそうだ。 入手できたら安打にしよう。

 毎日みえる毎日さん、「ヴィレッジヴァンガードに 「世界の変なトイレ」 とかいう本があったぞ!」 とわざわざ報告してくださる。
 「いやァ、北大通店向きの本かと思ってさ」
 たしかにレジのそばにご不浄本コーナーを設けている北大通店だ。 反論することができない。
 5打数0安打。打率 2割6分4厘9毛。


2013年6月17日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第164試合


  1. 歌集
  2. 履歴書
  3. 原田康子 『サビタの記憶』
  4. 昔の歌謡曲の本 (カラオケの歌本)
  5. さくらももこ
  6. 『嘆きの天使』 のDVD
  7. 中島 敦 「名人伝」
  8. 『新明解国語辞典』
  9. 中島義道 『非社交的社交性』

 1、4、7が売れる。
 中島 敦のお客さんは、この早世の小説家をはじめて知ったという。 NHKの番組で取りあげていたのかしら。 尋ねてみると、昼にやっていた 「笑っていいとも」 で、今でしょの予備校の先生が薦めていたそうだ。
 新潮文庫版 『李陵・山月記』 をお求めに。

 スティングさんに6を訊かれる。 私物のDVDをお貸しすることになる。
 9打数3安打。打率 2割6分6厘6毛。


2013年6月16日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第163試合


  1. 今谷 明 『戦国期の室町幕府』
  2. English Book
  3. 絵本
  4. 雑誌 「LIFE」

 開店前に、 釧路市立美術館 で 「歌麿とその時代展」。 闇牛斎円志の 「隅田川料亭図」 の右上に小さな火の見櫓をみつけて、なにやら満足した心もちに。
 帰り際、受付にいた団体さんが寄港した豪華客船の旅行者だとわかり、あわてて店に向かった。 それ、商機を逃すな!

 図録 『絵本作家ワンダーランド』 などが売れて1安打。
 客船特需は逃してしまったかもしれない。
 4打数1安打。打率 2割6分5厘8毛。


2013年6月15日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第162試合


  1. 深見じゅん 『悪女』
  2. 野宮春枝 (松家仁之 『火山のふもとで』)

 阿寒町の 釧路湿原美術館 はこの日がオープン。 先年亡くなった 「湿原の画家」 佐々木栄松の画業は、ここでまとめてみられることになった。
 夕方になって小雨が止む。

 前日、当サイトの新規入荷欄に串田孫一の 『草原に落ちた星』 を載せた。 北大通店では、サイト未掲載の串田孫一の著作を3冊棚に並べた。
 夢は 北のアルプ美術館 の住みこみの管理人だというエミリーさんから、ひょっとして注文がくるかもしれない。 そのときは北大通店の在庫もお知らせしよう。 そう考えていたら、それより先に映画の先生が来て、みんなまとめて買っていかれた。

 閉店間際にエミリーさん親子がみえる。 訊けば、前夜の新規入荷欄はチェックしていたものの、 すぐには売れないだろうと踏んで疲労のあまりそのまま寝てしまっていた。
 串田本が残らず売れたことを知ったエミリーさん、気の毒なくらいしょんぼりして帰っていかれた。

 少しして店を閉める時間がきた。 外にでると、放心状態のようにして店前のベンチにすわるエミリーさんがいた。 傍らにはなすすべなく見守るお子さんが。
 2打数0安打。打率 2割6分6厘6毛。


2013年6月14日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第161試合


  1. 辞典
  2. 宮本 輝
  3. 将棋とか詰将棋の本
  4. 60年代ロックのディスク
  5. 笑えそうな本

 東京からきた雑誌の取材の方が本店の後、北大通店にも。 話せば話すほど、考えがまとまらずにとっ散らかっていく罠。
 掲載時に改めて報告いたします。

 5を尋ねてきたお客さん、こちらが悩んでいるのを尻目に、日高敏隆 『ネコはどうしてわがままか』 を選んでいかれる。 笑えるかどうかは不明だが、安打にしておく。
 5打数1安打。打率 2割6分6厘6毛。


2013年6月13日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第160試合


  1. 園芸の本
  2. ドリトル先生のハードカバーの

 毎日みえる毎日さんが大きな声で 「ホレ、私向きの本があった」
 カウンターまで持ってきたのは、菅野 聡美 『<変態> の時代』 (講談社現代新書) という最近並べた本だった。
 「ありがとうございます!」
 礼を言うと、「気が早いって。まだ買うって言ってないから」

 それは残念なことである。
 「あわせて買いたい」、もしくは、「この商品を見たお客様はこれも見ています」 機能を発揮することにして、 頼まれていないのに 花田 一彦 『ラブホテルの文化誌』 (現代書館) を毎日さんの手に押しつけた。
 義理と人情に生きるひと、そんなに言うなら仕方あるめェとどちらも買ってくださる。

 三沢市 寺山修司記念館 に行ったパンジーさんから、お土産の寺山グッズをいくつもいただく。
 ポストカードやエコバッグに混じって、輪ゴム付きの寺山のお面があった。 お前もそれをつけて接客しろということらしい。 くしろ寸劇みたい会の新たなレパートリーが生まれる予感。 寺山が 「徹子の部屋」 に出演したときの市販のVHSビデオがあるので、寸劇の参考にしたい。
 北大通店の専属モデルこと、2階の喫茶部長に 寺山修司になってもらった

 寺山の絵葉書写真に影響されて、 できそこないのポエム葉書をこさえては知り合いに出しまくっていた恥ずかしい過去の記憶がよみがえる。 高校を卒業したての青い春のころだった。 その当時の知り合いはどうか大目にみてほしい。
 2打数0安打。160試合を終えて、760打数203安打。打率 2割6分7厘1毛。


2013年6月12日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第159試合


  1. 三島由紀夫
  2. 『小公子』
  3. 隆 慶一郎
  4. 中公文庫の『私残記』
  5. 「ウォール街」 ?
  6. 「しき〜」 ?本店にある?上下巻?
  7. 映画 『ブギーナイツ』 のパンフレット

 くしろ寸劇みたい会です。
 最近お気に入りの出し物は、黒澤 明の 『デルス・ウザーラ』 の一場面。 画伯が来るたびに、売り物の射的の銃で 「アンバ (トラ) !」 と叫んで撃つ真似をしています。
 先日、すみれファンクラブ会長にも披露しました。 出来がよくなかったみたい。 何度も公演しているのに、練習不足の初演じゃないかと詰られました。
 岩波新書 カラー版の 『シベリア動物誌』 をみえるところに置いて、アンバを仕留める練習をしています。

 1、3が売れる。
 7打数2安打。打率 2割6分7厘8毛。


2013年6月11日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第158試合


  1. 木楽舎の 『クマにあったらどうするか』
  2. 富島健夫 『女人追憶』
  3. 市内地図みたいなもの
  4. 昔の釧路と今の釧路を比較した写真の本
  5. 小檜山 博 『ぼくの本音』
  6. 「北海道いい旅研究室」 の3号 (舘浦あざらし)

 開店前に、市立釧路図書館 の3階で資料のコピーをしてくる。
 図書館が現在の建物になってから今年で40周年。 記念の オリジナル トートバッグ を購入する。 「ぶっくろう」 というふくろうのキャラクターが印刷してある。
 2階の喫茶部長にモデルを頼み、 写真を撮った。 団 鬼六を読みふけっているのはご愛嬌である。

 天気がよい。 日中、玄関扉を開け放していても済むくらいにはあたたかくなってきた。
 「店ン中にばっかりいると、身体がカビるぞォ」 とリュックさんに言われる。

 毎日みえる毎日さんに 「DVD BOOK 桂 枝雀 名演集」 (小学館) の3巻目を貸してもらう。
 6打数0安打。打率 2割6分7厘6毛。


2013年6月10日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第157試合


  1. 藤田宜永
  2. コリン・ウィルソン 『スクールガール殺人事件』
  3. English Book
  4. 例の物 (お嫁さん)
  5. 朗読の指南書みたいな本
  6. 『釧路公立大学地域研究 第2号』
  7. 窪田 精 『海霧のある原野 上巻』
  8. 釧路の地質の本

 バーコード博士が数ヶ月ぶりにご来店。 バーコードリーダーを駆使してウン千冊にのぼる蔵書のデータベース化計画を推し進める方である。 5を訊かれるが思い当たる在庫がない。 宿題にしておこう。
 データベース化のその後の進展をお尋ねしてみる。
 「それがね、あんまり進んでいないんですよ」
 一時の情熱も冷めてきたということだろうか。

 たしか門倉貴史という人の本を訊かれたことがあった。 最近入ってきた新書の 『人にいえない仕事はなぜ儲かるのか?』 をおみせする。
 「あれ、この本持ってたっけなァ」 と首をひねったバーコード博士、懐からメモ用紙を取り出した。 本の題名ではなく、バーコードの数字を書き留めていく。
 バーコード博士の熱意は冷めていなかった。 私の早とちりだった。 蔵書のデータベース化を飛び越えて、バーコードそのものを愛でるほどの高みに達していた。 病膏肓にいるといった按配だ。

 2が売れる。
 8が売れる。 釧路叢書の 『根釧台地と釧路湿原の地質』 でクリアする。
 電話で7を訊かれ、とりおきになる。 お客さん、すでに棚に在庫があるのを知っていらした。
 8打数3安打。打率 2割6分9厘7毛。


2013年6月9日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第156試合


  1. 乙一
  2. 最近出た 「モンスター食品」?

 2週間後に、梅原 猛の文化講演会が道東でひらかれる。 北大通店でも氏の著作をかき集めてミニコーナーをこさえたところ。
 講演会の題名は 「縄文文化とアイヌ文化を考える」。 屈斜路プリンスホテルと釧路プリンスホテルの2ヶ所で行うそうだ。 入場無料だといい、大勢の人が集まりそう。
 「釧路新聞社に整理券もらいに行ったら、もうなかったよォ」 と仏文さんが残念がる。
 2打数0安打。打率 2割6分8厘6毛。


2013年6月8日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第155試合


  1. おもしろい本
  2. NHKの 「知るを楽しむ」 のテキスト
  3. おすすめのジャズCD
  4. チェロだけのCD
  5. 土門 拳

 本屋大賞をとった百田尚樹の 『海賊とよばれた男』 が売れているそうな。 北大通店でもちょうどよく今週入荷した。
 こういう旬の本は早く売ってしまうにかぎる。 レジ横の目立つところに置いていたら、エイヨー氏が歌うように淀みなく、
 「私もこれ読みた〜い。でも読めない〜。 なぜなら目のピントが合わなくなってきたから〜。 本読んでると疲れてくるの〜。 認めたくないけどもうそんな歳だわ〜」
 年齢が近い私にとって聞き逃せない悲鳴である。 エイヨー氏がダメ押しのようにつづける。
 「マンガにしてくれたらいいのに〜」

 そのエイヨー氏に1を訊かれる。 なにやら1冊お買い上げいただけたので安打とみなしたい (もちろんその本は 『海賊とよばれた男』 ではない)。

 朝の買入。 郷土誌を中心に。 埃を吸って喉が苦しい。 いやな咳がでる。
 5打数1安打。打率 2割6分9厘3毛。


2013年6月7日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第154試合


  1. 旭岳の遭難記録集
  2. 子どもの本
  3. 「ロッキング・オン」
  4. 「ミュージック・マガジン」

 本店経由で 「ロッキング・オン」 を探しにきた塾長さん。 あいにく1冊もなかった。
 「ミュージック・マガジンならたくさんあるのですが」 と答えたら、「どこにありますか?」
 「ミュージック・マガジン」 が3冊売れる。 怪我の功名。
 4打数1安打。打率 2割6分9厘8毛。


2013年6月6日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第153試合


  1. おすすめの本
  2. 素敵な本?
  3. 新潮選書の上野 誠
           『魂の古代学 問いつづける折口信夫』

 市内のとある小学校が北大通での校外学習を企画した。 当店も立ち寄り先に選ばれ、この日3年生のちびっ子4人が先生といっしょにやってきた。 施設の見学や児童の質問が主な内容だという。

 前日に、古い釧路の写真集や昆虫図鑑なんぞをレジ周りに配置し終えていた。 てぐすね引いて来店を待っていたのだけれど、 この手の古本屋にはじめて入ったであろう子どもたちの反応は薄い。
 「いつからやっていますか?」 と 「何のお店ですか?」 その2点が受けた質問のすべてだった。 短時間で商店街の何軒もまわるため、5分かそこらの滞在で済んでしまった。

 用意した本の出番はなかった。
 キッズたちが関心を示したのは、玩具銀行の1万円の札束やらNゲージのレイアウト用品の方だった (そういうガラクタが散らかっているのです)。
 そうだよな、中学生ならともかくまだ10歳にもならない子たちだものな。 自分が小3だったころを思い出して納得する。
 どうやらおじさんの期待値が高すぎたみたい。

 本店の社長から電話。 田中良紹 『裏支配 今明かされる田中角栄の真実』 が売れたぞ、 買ってくれたお客さん、北大通店で在庫教えてもらったって言ってたぞとのこと。
 思い出した。 田中良紹の本を訊かれて、本店に1冊あると教えたことがあった。 1ヵ月半前のことだった。 1安打。
 3打数1安打 (内1安打 4/24分)。打率 2割6分9厘9毛。


2013年6月5日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第152試合


  1. クラシックのCD
  2. 絵がうまくなる本
  3. さっぽろ文庫の36巻
  4. さっぽろ文庫の78巻
  5. 出口裕弘 『坂口安吾 百歳の異端児』
  6. 岩波少年文庫
  7. 岡本綺堂 『半七捕物帳』
  8. サブカルチャーの本

 常連さんの体験談である。
 もう何年も前のこと、道内のとある町の小さな部落誌の編纂を引き受けたそうだ。 参照すべき資料の少なさに困りながらも、図書館に通いつめてようやく完成直前までこぎつけた。 不運にも常連さんはここで発病し入院することになる。 校正作業は知人に託した。

 たいていの人がそうだと思うが、その知人にとっても本の校正ははじめての経験だった。 図書館での調べ物にも慣れていない。 常連さんが参照した文献ですら 「探したけれどあそこの図書館にはなかったよ」 とあっさり言われてしまったという。 病床で身動きできない中、いやな予感がした。

 手遅れだった。 病気は治ったが、出来上がった記念誌には、常連さん曰く誤植が1000もあった。 100ではない。 桁がひとつ多かった。 常連さんが苦労して調べた箇所がことごとく直されていたのだった (間違った方に)。
 増刷できない種類の本なので、自分のミスとして引き受けるしかなかった。
 話し終えると、常連さんは肩をすくめてみせた。 似たような例は全国にごまんとあるだろう。 それが窺える話だった。

 ズリ山裏道さんによる旅先からのお便りシリーズのつづきが届く。 今度の封書 を彩るのは、焼尻の風景印や羽幌町観光協会などの記念スタンプ。
 ニセ鬼貫警部ら当店常駐の捜査員が、ズリ山容疑者 (愉快犯) の足どりを追って道北に向かったのは言うまでもない。

 1、2が売れる。
 5のお客さんは当サイトをみて在庫を知った方。 サイト掲載品は9割9分、白金町の本店で保管している。 そう教えると、向こうで同書をお買い上げくださった。 3安打目。

 先月末に、電話で小島信夫の 『別れる理由』 を尋ねてきた方がおみえになる。 そちらはないけれども、同じ小説家の 『抱擁家族』 の講談社文芸文庫版であれば在庫がありますとお伝えしていた。 それがこの日売れる。 4安打目に認定する。
 8打数4安打 (内1安打 5/31分)。打率 2割6分9厘7毛。


2013年6月4日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第151試合


  1. 囲碁の本
  2. 見積りとかの書類
  3. 丹頂鶴の写真集
  4. 洋書
  5. 出光佐三 『マルクスが日本に生れていたら』

 となりのささき画廊ビルの軒先の 紅梅 がいつの間にかきれいに花を咲かせていた。

 ズリ山裏道さんから封書が届く。 恒例の旅先からのお便りシリーズである。 風景印は北海道 留萌管内の 羽幌町 なのに、封筒には 須坂市立博物館飛騨 神岡城 のスタンプが混ぜこぜになって押されていた。
 いつものことだが、この取り合わせは何を意味するのか。 北大通店常駐のニセ鬼貫警部とニセ丹那刑事が、 またしても時刻表とにらめっこでズリ山容疑者の足どりを追いはじめた。

 封書の中身は、日本航空の機内誌 「SKYWARD」 の切抜きだった。 浅田次郎の連載エッセイで、ちくわぶのことを書いている。 ニセ鬼貫警部の手帳に、ズリ山容疑者はちくわぶが大好物と書き込まれた。

 囲碁の本が3冊売れる。
 5打数1安打。打率 2割6分7厘1毛。


2013年6月3日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第150試合


  1. 北欧神話の本
  2. 手芸の本
  3. コミック
  4. 中公の 「世界の名著」 のマリノフスキーの巻
  5. 額縁
  6. 青江三奈のCD

 「ブルータス」 の最新号 が古本屋の特集をしている。 私も買ったよという常連さんが何人もおり、関心の高さがわかる。
 同誌を読んだ2階の喫茶部長から 「ヒゲ生やせば」 と安直な提案を受ける。

 4が売れる。

 前日下見に行った仕入れは量が多くて数日かかる予定だったが、社長とふたりでなんとかこの日1日で終わらせる。
 6打数1安打。150試合を終えて、710打数190安打。打率 2割6分7厘6毛。


2013年6月2日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第149試合


  1. 10年前に来たときにあった
        保田與重郎の 『万葉集の精神』、
             それがなかったら武田麟太郎、
                 小林秀雄、三島由紀夫、
                    うんぬんかんぬん (後略)

 夕方5時すぎで店を閉めて、社長と出張買入の下見にいく。
 1打数0安打。打率 2割6分8厘4毛。


2013年6月1日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第148試合


  1. 料理の本
  2. お嫁さん
  3. 上村松園
  4. 「新潮日本文学アルバム」 の 『明治文学アルバム』

 先週の喫茶えいが館 (末広町12丁目) の土曜ライブは、地元シンガーの池谷和士さんと平井一彦さんの2部構成だった。

 池谷さんの歌と演奏を聴くのはまだ2回目だが、身近なところから歌の題材をみつけてくる名人だと思う。
 はじめて聴いた平井さんは朴訥な自然体で魅了するひと。 けっして名唱で大向こうを唸らせるタイプではないけれど、歌が歌い手の身体によく馴染んでいる。 その歩んできた道のりが透けてみえるようで耳をそばだててしまう。
 演者の池谷さんも平井さんにベタ惚れだった。 えいが館で飲むビールが美味かった。

 また聴きたいなと思っていたら、この日、池谷さんが土曜ライブの録音素材を持ってきてくださった。 ライブの最後の方でおふたりが共演したくだりである。 平井さんの歌とアコースティック・ギターに、池谷さんのエレキ・ギターが伴奏をつけたもので、 ぎこちなさに味わいがあってこれもよかったっけ。
 You Tube に投稿する音源だといい、後からベースの音をかぶせて加工してあった。

 後日アップされた その音源 をリンクしておく。 平井さんは今月末の土曜ライブにも出演する。

 常連さんに上村松園の随筆集 『青眉抄』 が売れる。
 電話で訊かれた4も在庫あり。 後でお客さんがやってきてお買い上げになる。

 月曜日につづいて、画伯が元気よく 「お嫁さん、くださァ〜いッ!」 とやってくる。 スウェーデンから嫁いできた 当店のお嫁さん を引き合わせる。 売り物ではないので、くださいと言われてもあげられない。
 4打数2安打。打率 2割6分8厘8毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。 街場の書店の閉店が急ピッチで進んでいるとある。


2013年5月31日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第147試合


  1. 夢枕 獏 『大江戸釣客伝』
  2. 藤沢周平
  3. 洋書
  4. 室井摩耶子のピアノのレコード
  5. さっき買った本のシリーズで植物の巻
  6. 船戸与一 『蝦夷地別件』
  7. 小島信夫 『別れる理由』
  8. 保育社カラーブックスの127、411、491巻

 喫茶部長に頼まれて、2階の 喫茶ラルゴのウェブサイト を少し手直しする。 新着情報 ページへの誘導が目立つように。
 私なんぞ新着情報と近況報告を混同して、「ほれ、ラルゴの近況報告が」 などとよく間違えてしまうのだけれど、 「これは近況報告に非ず、新着情報である」 ときまって喫茶部長に訂正される。

 そもそもブログという呼び名がお気に召さないらしい。 ライブドア・ブログに間借りしている新着情報なのに、 「これはブログに非ず、新着情報である」 と言い張る頑固な喫茶部長である。
 これだけ念を押すと、ダチョウ倶楽部であれば 「ホントはブログって呼んでちょ」 という目配せになるところだが、 喫茶部長にその気配はない。 彼の前で近況報告やブログの語をうかつに持ち出すのは、控えたほうが賢明だ。
 このように書いたからといって、当欄をお読みのラルゴのお客さまを煽っているわけでは断じてない。 ゆめゆめお間違いのないように。

 2、3が売れる。 洋書のお客さんは読むためではなく、工作か何かの装飾に使いたいということだった。

 カラーブックスのお客さんが探しているのは、127巻の 『世界のミニカー』、411巻の 『日本のミニカー』、 491巻の 『世界のミニカー II』。 最後の1冊だけ本店に在庫があることを教える。 向こうで売れたという報告はまだない。
 8打数2安打。打率 2割6分7厘5毛。


2013年5月30日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第146試合


  1. 雨が止む本
  2. 渡部昇一の講談社現代新書の知的生活の第2弾
  3. 『街道をゆく』の単行本
  4. 風野真知雄
  5. 中公新書の 『南氷洋捕鯨史』
  6. ヘミングウェイ
  7. 中公新書の大沼保昭
     『「慰安婦」 問題とは何だったのか』
  8. 北方謙三の中国もの
  9. 『真夜中のパン屋さん』 の3巻目

 「いあんふもんだいとはなんだったのか」 を、「いらくもんだいとは〜」 に聞き間違える。 道理でお客さんとの話が噛み合わないし、紀伊國屋書店のサイトで探しても本がみつからないわけだ。
 9打数0安打。打率 2割6分7厘7毛。


2013年5月29日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第145試合


  1. 角川文庫の倉本 聰の 『ニングル』
  2. 樺太・満洲の地図

 ズリ山裏道さんから 「鉱山研究」 誌の2010年以降のバックナンバーをお借りする。 同誌は、 鉱山研究会 (旧・金属鉱山研究会) が年に1度発行している会員向けの研究誌。

 「鉱山便所考 ―鉱夫の便所・役宅の便所―」、「会津最後の山師の回顧 ―会津の鉱山に生まれて―」 (以上、第87号)、 「家庭用石炭暖房器具改良普及の一側面 ―北海道を主とした市井技術者に拠る石炭ストーブ改良例―」、 「ベトナム石炭産業と日本の炭鉱技術 ―同国石炭情勢と2010年炭鉱訪問記録―」 (以上、第88号) など、 専門外の者にも興趣がつきない。

 たとえば、「九州・筑豊の炭鉱地帯に友子制度は存在していなかったか」 (第88号所収・2011年3月刊) の村串仁三郎氏は、チリ銅山の落盤事故を報じる日本のマスコミが 「鉱夫」 の語を用いず 「作業員」 と呼び変えていたことから説き起こして、本論へとつなぎ説得力に富む (高田 渡の名曲 「鉱夫の祈り」 は、今のテレビでは流せないのかしら)。

 「古書籍ボタ拾い日本全国北から南から」 と題した連載についても記しておきたい。 金丸哲也氏が同誌の年1回の発行にあわせて、その間蒐集した鉱山・炭鉱関係の書籍を紹介するもの。
 集めて終わりではない。 すべて読みこんだ上で目配りよく的確に評していくので、古書の売買に携わる者としても読み逃せない内容になっている。 古書店での入手記録や資料としての希少性、閲覧できる図書館にもふれている。
 「巨大なボタ山 (本の山) から良炭を探す行為 (ボタ拾い) に近いと感じますので、 古書籍ボタ拾いと名付けました」 と執筆者は書く。 読者もまたここから得るものが大きい。

 倉本 聰の 『ニングル』 を訊かれる。 理論社の親本であれば、当サイトに在庫があり本店で保管してある。 お客さんがいうのは、与 勇輝の人形を用いたフォトブック仕様の角川文庫版だそうで、そちらはない。
 2週間前に、なだいなだの本を尋ねた方だった。 そのとき見落としていた数冊をおみせする。 岩波新書の 『権威と権力』 をお求めいただく。
 2打数1安打 (内1安打 5/14分)。打率 2割7分1厘2毛。


2013年5月28日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第144試合


  1. 糖尿病の本
  2. インシュリンの本
  3. 古代史の本

 毎日みえる毎日さんに 『デルス・ウザーラ』 のDVDを返したら、今度は 「DVD BOOK 桂 枝雀 名演集」 (小学館) の2巻目を貸してくれた。 第1巻は1月に借りて視聴済み。 以降も順次みせてもらえることになる。

 枝雀の落語は個性が強い。
 私が店頭で日々繰り広げている 「くしろ寸劇みたい会」 の活動も、 枝雀なみのオーバーアクションに染まりそうだ。 やりすぎを指摘されるたびに 「すびばせんねェ」 を連発して謝ることだろう。

 別のお客さんには、 「空から日本を見てみよう」 の釧路の回などを録画したブルーレイディスクを貸してもらう。
 3打数0安打。打率 2割7分0厘5毛。


2013年5月27日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第143試合


  1. 上田秀人
  2. 佐伯泰英 「吉原裏同心」 シリーズ
  3. お嫁さん
  4. 「和楽」 の5月号
  5. べらんめえ なんとかって題名の本
               (河出文庫?4人くらい載ってる?)
  6. 計算機
  7. 映画 『ラウンド・ミッドナイト』 のDVD
  8. こういうの (和本)
  9. 梅原 猛

 前の晩、黒澤 明の 『デルス・ウザーラ』 をみて大いに感銘をうけた。
 出自が異なる男ふたりの友愛の物語をいだいたロシア沿海州の四季の移りかわりに目をうばわれる。 毎日みえる毎日さんからお借りしたDVDで視聴したのだけれども、 これが公開時の劇場のスクリーンだったらと夢想にふける。

 なにかに感銘をうけた者の常として物真似がしたくなる。
 原作をおさめた東洋文庫の長谷川四郎による訳者解説を読むと、 映画がつくられるはるか昔に、本国でも真似をする人がいたとある。 映画版に接したどこぞのおっちょこちょいが後追いしてしまうのもごく自然の成り行きだ。

 「アルセーニエフの死後、『デルスウ・ウザーラ』 はソビエトでひじょうにポピュラーなものとなり、 その後、青少年むきに編集された本が版を重ねている。 訳者は一九四九年、ウスリー鉄道沿線のホルにしばらくいたことがあるが、 休日に猟にいく人たちがデルスウのまねをして 「アンバ (トラ) !」 と叫んだことをおぼえている」 (アルセーニエフ/長谷川四郎・訳 『デルスウ・ウザーラ 沿海州探検行』 訳者解説 平凡社・東洋文庫 1965年)

 こんなときは、くしろ寸劇みたい会の出番と決まっている。
 同会をご存じない方に説明すると、 日々店頭で常連さん相手に思いつきの小芝居をゲリラ公演している私ひとりの素人劇団をさす。 くしろ演劇みたい会 と間違われそうだが、観劇団体であるあちらとはまったくの別物。 命名も 「寸劇みたいかい?」 という問いかけのダジャレにすぎない。

 折りよく 「お嫁さん、くださァ〜いッ!」 と素っ頓狂なことを言うお客さんがやってきた。
 画伯である。
 あちらは年季がはいった黒澤 明ファンだから都合がよい。 間に合わせだがちょいと寸劇の公演に及ぶとしよう。
 売り物のチャチな射的の銃をかまえて、「アンバ (トラ) !」 と叫ぶと画伯に向けて撃つ真似をした。 人よりちょっぴりお酒が好きな画伯である。 酔ってもトラのように暴れはしないが、劇中の一場面になぞらえてみたのだ。

 いつもは 「手をあげろ!」 とあちらからギャングごっこを仕掛けてくる画伯なのに、どうしたわけか反応がにぶい。 コノ人何ヲハジメルツモリカシラというように、きょとんとされた。 これはぬかった。 稽古不足であったか。
 違った。 画伯は画伯で、先週行ってきた旅行の土産話を披露したくてうずうずしていたのだった。 寸劇は切り上げて、画伯の話に耳をかたむける。

 気を取り直してもう一幕。 どうせなら本編でもっとも胸を熱くするハイライト場面を出し物に加えたい。
 しばらくすると毎日さんがみえたので、DVDを返しがてら1人2役で演じてみた。
 「カピタァーン (隊長)」 「デルスゥー」
 苦笑いが返ってきた。
 「アンバ (トラ) !」 もやってみた。 もちろん射的の銃で狙いをつけて。 ますますどつぼにはまる。
 「映画がよすぎて相当やられちゃったな」 と毎日さん。 そのとおりであった。

 1が売れる。
 9打数1安打。打率 2割7分1厘7毛。


2013年5月26日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第142試合


  1. 吉川英治 『鳴門秘帖』

 1両列車は、やがて林の中へ入って行った。 すると木々の間に白い物が・・・。
 私と同年輩の夫婦らしき男が、雪だよと相手に声をかけた。 その時私は悪い予感がした。 外は相当冷えているのではないか、と・・・。
 やがて列車は、斜里岳の見える畑が両側に広がった所に差し掛かったが、斜里岳は霧に隠れて姿を完全に隠していた。

 知床斜里の手前から乗車して来た、 婆さんに近いが元気な3人組の女性は、この低温では作物が・・・などと話しながら、私の後から下車した。
 ホテルに荷物を置くと、私は気温5度の中をすぐに斜里神社を目指した。斜里神社の石灯籠が目当てなのだ。

 ついに私は、あのレポートにあった石灯籠を見つけた。 それは、私と同じく160cm足らずの高さで、屋根のようなところの一部分は欠けていた。 そして、願主の住吉丸清六さん、三上伴七さん、ついに会えましたねぇ〜と、二人の名前を撫でていると、 お参りに来ていたおばさん二人が不審げにチラッと見て去った。

 満足した私は、次の目的地。 いや建物、 「北のアルプ美術館」 に向かった。 相変わらず霧雲が空を覆って一向に日が差す気配はない。 この私設美術館は何度来たことか・・・。 この前来たのは一昨年の夏で、今回は串田孫一さんの再現された書斎が見たいのだ。

 おお、懐かしの美術館!
 早速書斎に案内してもらう。 無反射ガラスの向こう側には、「雑然としたパラダイス空間」 が在った。
 確か、豊文堂の店長が古本屋みたいだと言ってたが、本店内に似てるともいえるかな・・・。 私は、その書斎と気持ちのいい廊下の椅子を何度もうろうろしながら、 2時間以上も居た。

        ×        ×        ×

 以上は、道内旅行中の大阪のガス人間さんから届いた旅行記の一部である。 釧路を離れて斜里方面をまわっておられるが、 それを記す一人称の筆致は、土地の人のあいだを彷徨う黒衣のごときガス人間さんの像を結ぶ。
 嗚呼!気体のように神出鬼没のガス人間さん、次はいずこの空の下へ!
 「悪魔か 宇宙の落し子か 完全犯罪に賭けるガスマン!」 (東宝映画 『ガス人間第1号』 コピーより)

 引用文中、斜里神社のくだりで 「あのレポート」 とあるのは、 本店でお求めになった斜里神社の石灯籠にかんする手書きのレポートのこと。
 1打数0安打。打率 2割7分3厘9毛。


2013年5月25日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第141試合


  1. アガサ・クリスティー 『春にして君を離れ』
  2. 折原 一
  3. この前ここで買った 『アフリカ33景』 みたいな本
  4. 佐々木栄松
  5. 前にあった聖書の大きい本

 2階の園芸大臣が、自宅で育てた花の鉢植えを連れてきた。 今年も店の前を愛らしく飾ってもらえる。
 社長によると、本店の向かいの小公園の桜も満開だそうだ。

 ズリ山裏道さんから、恒例の旅先でみつけた看板画像をいただく。 小串鉱山跡 にて。
 今後は、ズリ山裏道の 「看板に歴史あり」 という不定期コーナーを設けて、紹介したい。

 札幌からの旅行者に佐々木栄松の画集を訊かれた。 湿原の画家と称され、昨年亡くなった地元の大家である。 あいにく適当なものが出払っている。
 佐々木作品を常設する 釧路湿原美術館 の開館が近いことを教えた。
 5打数0安打。打率 2割7分4厘3毛。


2013年5月24日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第140試合


 三浦雄一郎、80歳でエベレスト登頂成功

 三浦雄一郎の著作を目立つ場所に飾ってみた。 『スキー超特急 時速172kmの滑降』 (1964年)、『50歳はスタートだ 南極最高峰への挑戦』 (1985年)、 『すべってころんで青春記』 (1986年)、『高く遠い夢 70歳エベレスト登頂記』 (2003年) の4冊に、雄一郎の父・三浦敬三による 『101歳の少年』 (2005年) もいっしょに並べる。
 活動期間が長いので、いろんな年代の雄一郎が勢ぞろいした。

 おれのエベレスト登山は店に行くことだ!
 豊文堂書店の社長がそう言ったとか、言わないとか。

 「村上冬樹だっけ、あ、春樹か。新作の題名なんつった。えーと、なんでもいいや。 おれ、1冊も読んだことないのに買っちゃったさ」 と常連さんがおっしゃる。
 まじめな顔をして 「100万部も売れてるんだって?どういう人が買うんだよ?」 ともおっしゃる。
 申し上げにくいことですが、お客さんみたいな人だと思いますと答える。 「あぁ、そっか」 と納得される。 かくいう私も常連さんと似たり寄ったりで新作の題名はうろ覚え。 多崎つくるとホニャララとしか言えなかった。

 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 について、中小書店員が書きこむ 掲示板のまとめ をみつけた。
 古本屋ではあるけれど、666の発言に私の濁った1票を投じたい。 「中小書店がどんどん消えていけば、長期的には書籍をめぐる産業全体が衰退していくし、それは寂しい」

 村上春樹にはこうした販売の現場の声は届いているのか、 ここまで売れる本を次々と出すのなら、小説家が出版界に問題提起してもいいんじゃないか、 それだけの発言力と責任があるだろう。 ある人がそう言った (うちの社長である)。
 0打数0安打。140試合を終えて、662打数183安打。打率 2割7分6厘4毛。


2013年5月23日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第139試合


  1. 吉本ばなな
  2. 浅見さん
  3. 十津川さん
  4. 松田聖子のシングル盤
  5. 石田 千 『役たたず、』
  6. 野坂昭如 『我が闘争 こけつまろびつ闇を撃つ』
  7. 『小津安二郎 人と仕事』
  8. 丸谷才一 『挨拶はむづかしい』
  9. 映画 『青い夢の女』 のパンフレット
  10. 映画 『ペーパー・ムーン』 のパンフレット
  11. 映画 『レオン』 のパンフレット

 常連さんに訊かれた浅見光彦と十津川警部。 新規入荷はなく数冊だけの在庫は変わり映えがしない。 どちらもトラベル・ミステリーの探偵役として著名なので、どこかへ旅に出ているのでしょう。 そうお答えしておく。

 商店街の重鎮が5〜8をお探しにみえる。 『小津安二郎 人と仕事』 は私だって欲しい。 朝日文庫の8が売れる。
 11打数1安打。打率 2割7分6厘4毛。


2013年5月22日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第138試合


  1. NHKの40年やってるアナウンサーが書いた
                     「人に感動を与える話」?
  2. 辺見じゅん 『男たちの大和』 の文庫の下巻
  3. 冨山房百科文庫
  4. シェイクスピア 『オセロー』
  5. ハシェク 『兵士シュヴェイクの冒険』
  6. 『アンジェリク』

 通勤途中、1月に閉店したジャズ喫茶 ジス・イズの前を通る。 かつて豊文堂書店2号店だったこともある、おとなりの旧ドリコの古書店から、 業者が本棚をはずしていた。 ドリコが閉まってから4、5年経つだろうか。 店主だった山内さんのことを思い出す。
 月曜日の北海道新聞夕刊の釧路・根室版は、 ジス・イズを活用して新たな喫茶店が生まれることを報じている。

 北海道旅行中のガス人間さんとはこの日でお別れ。 翌朝次の目的地、斜里へと向かう。 またお逢いしましょうと手を振る。
 ガス人間さんのおとりおき本を臨時に保管する 「大阪箱」 は、ぱっつんぱっつんに膨らんでいる。

 岩波文庫の4が売れる。
 6打数1安打。打率 2割7分9厘5毛。


2013年5月21日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第137試合


  1. いわさきちひろ 「ゆきのひのたんじょうび」
  2. 荒木一郎
  3. 櫻井よしこ
  4. 乙武洋匡
  5. 「しぐれざか」?
  6. たむらこうぞう?「またあうひ」?
  7. 『新釧路市史』 1巻のきれいな本
  8. 樺太の歴史の本
  9. 宗教の本 (キリスト教)
  10. スタンプが押していない 『稚内市史』
  11. 松田聖子のサントラ盤 
                 (「カリブ・愛のシンフォニー」)

 前日は臨時で店をしめて社長と遠方出張。 大阪のガス人間さんにもご同行いただいた。

 道中写した 1枚 を掲げる。
 釧網本線の無人の某ダルマ駅にて。 駅舎に潜りこむと指名手配犯の貼り紙があり、何気なくカメラを向けた。 窓の外に人が写っているのに気がついたのは、店に戻り画像をパソコンに取りこんでからだ。 社長だった。
 題をつけるなら、「無法者、ねぐらに帰る」。 都会で一仕事をおえてきた無頼漢の殺気を感じとっていただきたい。

 開店前に、北大通4丁目の喫茶リリーへ。 2度目の 「懐かしの映画ポスター展」 に浸りながら、珈琲をのむ。 出品した安藤さんとお話していたら、またしても北大通店の開店時間になっていた。

 荒木一郎 『後ろ向きのジョーカー』 が売れる。

 『新釧路市史』 の第1巻をお探しのお客さん。 在庫はあるが、きれいな本を買いたいと一旦保留にして本店へ向かった。 両店の在庫を比べた結果、北大通店に戻ってきてこちらのをお求めになった。
 11打数2安打。打率 2割8分0厘6毛。


2013年5月19日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第136試合


  1. 『新厚岸町史』 通史編の1巻目
  2. ペン習字の本

 『新厚岸町史』 通史編の1巻目は昨年の発行。 まだ店には入ってこない (リンク先で入手できる)。
 予算の削減で、進行中の市町村史の編纂が滞っている地方があるときくけれど、 新しい厚岸町史は粘り腰で着実に巻を伸ばしている。

 北海道旅行中の大阪のガス人間さんが小樽より到着。 夕方5時で店を閉める。
 2打数0安打。打率 2割8分2厘3毛。


2013年5月18日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第135試合


  1. 「現代のエスプリ」のバックナンバー
  2. 鳥取小学校の国語の参考書?
  3. ホイットニー・ヒューストンのCD
  4. 音楽映画のDVD
  5. 藤井邦夫
  6. 銀色夏生
  7. なんか心地いいCD

 鎌倉と東京に行ってきたエミリーさんの土産話あれこれ。 国立西洋美術館 の 「ラファエロ展」 をみてお茶漬けの味が恋しくなったり、 国際子ども図書館 で建物のすばらしさに目を瞠ったり。
 店の営業があるので長旅はできない身の上だけれど、旅人たちの見聞で慰めている。

 釧路の桜の開花は20日だと新聞に出ていた。 ほんまかいな。
 7打数0安打。打率 2割8分3厘2毛。


2013年5月17日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第134試合


  1. 村上春樹
  2. 矢沢永吉のポスター
  3. 門田隆将 『尾根のかなたに』
  4. 前川洋一 『推定有罪』

 村上春樹の新作小説が売れているおかげか、当店でも在庫を訊かれる。 『ノルウェイの森』 の単行本上下巻が売れる。
 4打数1安打。打率 2割8分6厘4毛。


2013年5月16日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第133試合


  1. 「漢字の成り立ち」?
  2. 雑誌 「MORE」

 2階の喫茶ラルゴに じゃらんの取材。

 鎌倉帰りのエミリーさんにおみやげの江ノ電チョロQをいただく。 新旧くしろバス、くしろ くるりんバス、旧阿寒バスといったご当地チョロQを集めた一角に新しい仲間が加わった。
 エミリーさんには、最近縁があって手元にきたという 志賀直哉の限定本 『奈良』 (三笠書房・昭和25年) をみせてもらう。 しっかりとした造本。 活字がバランスよくゆったりと組んであり好ましい。

 本を読みたいときは仕事が忙しくて読む時間がとれず、時間ができると今度は本が読めない。 読めないというのは、読んでいると目が疲れてくるため。 老眼鏡をかけるようになったわが身を嘆くグインさんであった。
 2打数0安打。打率 2割8分6厘6毛。


2013年5月15日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第132試合


  1. 柵木雄斗のCD
  2. 前にあったパッチワークの本
  3. 奥田元宋?
  4. 正岡子規
  5. 海堂 尊
  6. 東 直己
  7. 横山秀夫 『64』

 昨年の今ごろだった。 お客さんと話しているうち、その方がかつて札幌の映画館で仕事をされていたことを知った。 10代後半からの一時期、私が通いつめた映画館だった。
 なつかしさで話に花が咲いた。

 札幌在住のその方、安藤さんが当地の北大通で映画ポスターの展覧会をひらくという。 数日前、ご本人がお出でくださった。 会場は、昭和10年創業の老舗、喫茶リリー。 安藤さんが釧路に住んでいた数十年前、そこはなじみの店だったそうだ。

 この日、北大通店をあける前にリリーを訪ねた。 店は地下にある。 階段を下りると入り口に行き着く前に、廊下から展示がはじまっていた。
 チャップリン、バーグマン、アラン・ドロン、オードリー・ヘプバーン。 西部劇、史劇、ミュージカル。 名優、名花をあしらった洋画ポスターが店の壁面を隈なくいろどる。 膨大なコレクションの中から選りすぐったその数、50点以上。 一番新しいものですら40年前の 『燃えよドラゴン』 になるというのに、どのポスターも例外なく保存状態がよい。
 立て看板用の細長いタイプや、現在流布しているデザインとは異なる初公開時のものもあって、 すばらしいコレクションにうっとりする。

 ポスターは大昔からそこにあったように内装になじんでいた。 古き佳き喫茶店の面影をのこすリリーに飾られることで、それらはしっとりと息づくかのようだった。
 常駐の安藤さんの解説を聞いていると、あっという間に北大通店の開店時間が近づき、あわてて階段を駆け上がった。

  「懐かしの映画ポスター展」
 日時=5/13 (月)〜5/26 (日) 9:00〜19:00
 場所=喫茶リリー (北大通4丁目)

      ×      ×      ×

 大阪のガス人間さんから電話がくる。 開口一番、「こっちは寒いですわ」 とおっしゃるので大阪もそうなのかと思えば、小樽のことだった。 そろそろ北海道旅行にみえると聞いていたが、すでに道内入りして向こうの港町を満喫しておられた。
 釧路には日曜日にお出でになるそうだ。

 「昨日本店で1冊買ったんだけどよォ、見覚えある表紙だなと思って、 帰ってからうちン中漁ったら同じ本出てきたんだわ。わっはっは」
 毎日みえる毎日さんの告白である。 北大通店だけでも何度目のダブリ本だろうか。 前向きにとらえれば、昔から趣味が一貫しているとみなせる。 ぶれない男の面目躍如である。

 2ヶ月前の小野竹喬のお客さんが再来店。 本店から持ってきた図録をご覧いただき、1冊売れる。
 常連さんに訊かれた正岡子規は、岩波文庫のものが8冊売れる。
 7打数2安打 (内1安打 3/13分)。打率 2割8分7厘5毛。

 2階の喫茶ラルゴで 「ねづ もとひこ いらすと小品展」 がはじまる (6/14 (金) まで)。


2013年5月14日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第131試合


  1. 岩波ジュニア新書の
               『人を見捨てない国、スウェーデン』
  2. 講談社文庫の伊集院 静の 『アフリカの王』
  3. CD
  4. 司馬遼太郎 「街道をゆく」
  5. 福田恆存
  6. 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』
  7. 村上春樹の文庫
  8. NHKブックス
  9. 童謡関係の本
  10. 東武鉄道に関する本
  11. 岡本嗣郎 『陛下をお救いなさいまし』
  12. 樺太の生活が書いてある本
  13. なだいなだ
  14. 日本古典文學大系の 『黄表紙 洒落本集』
  15. 釧路の喫茶店が載っている本?
  16. 新田次郎 『孤高の人』
  17. ジャズのCD
  18. フルトヴェングラーのレコード
  19. 夏目漱石 『吾輩は猫である』
  20. English Book

 少し前に、朝日文庫の 「街道をゆく」 シリーズが20冊ほど入荷した。 大ロングセラーだというのに相変わらず人気があって、うちの店でもぽつりぽつりと減っていく。
 この日も、厚岸倉庫社長が 「「街道をゆく」 はまだあるかい?」
 別の方に在庫を訊かれて当欄に記録したのは10日前のことである。 それを読んで入荷を知ったらしい。 厚岸倉庫社長専用のとりおき本を貯める厚岸箱に、首尾よくシリーズ3冊が収まる。

 数時間後、厚岸倉庫社長から電話が入る。 帰宅して未所持の巻を調べたといい、「街道をゆく」 がさらに2冊、厚岸箱に仕舞われる。 14の 『黄表紙 洒落本集』 もいっしょに仕舞われる。

 6を尋ねた常連さん、本店に在庫ありと伝える。 後で本店の社長から買ってくれたぞと連絡がくる。
 新田次郎も根強い人気がある小説家だ。 カウンターの上に彼の単行本をどっさり積んでいたら、会計をすませたお客さんに 『孤高の人』 を訊かれる。 たまたま上下巻がそこにあった。 4安打目。

 マサルさんに函館土産の五稜郭最中をいただく。
 20打数4安打。打率 2割8分7厘5毛。


2013年5月13日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第130試合


  1. 将棋の本
  2. 映画の事典類
  3. 前ここで買ったような映画の写真集
  4. 川上澄生
  5. 今 日出海

 開店前に釧路警察署に寄る。
 5打数0安打。130試合を終えて、592打数172安打。打率 2割9分0厘5毛。


2013年5月12日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第129試合


  1. トマス・ハリス 『羊たちの沈黙』

 港文館 で開催中の 「釧路にすむ野鳥たち画展」 をみてから、店をあける。
 同展は、絵描き職人・荻山勝之さんによるお仕事。 このところ鳥の絵にかかりきりだとおっしゃっていたのは、この展覧会のためであった。 アカショウビンのような見た目が派手な鳥も、この辺りに棲息していることを知る。 街中しか歩かないのでついぞ目に留まらなかった。

 荻山さんは、毎週月曜日の 釧路新聞 に 「ふるさとスケッチ」 という絵のコーナーを長年連載しておられる。 先月末の回は、ズリ山裏道さんの資料提供による釧路管内 白糠町 庶路の火の見櫓だった。 櫓の傍らに人物を添えた1枚だが、実は豊文堂書店の社長である。 櫓にとまるカラスも1羽描かれている。
 社長曰く 「火の見櫓と晩鴉 (ばんあ)」 の図。

 毎日みえる毎日さんは、新刊書の情報通でもある。 「図書」 「波」 「本」 「ちくま」 といった名だたる出版社のPR誌に毎月目をとおしていて、 「あんたは読むか知らないが、今度、トンちゃんの新刊が出るぞ」 などと耳打ちしてくださる (トンちゃんというのは、毎日さんお気に入りの小谷野 敦のこと)。
 「PR誌ってのはな、案外読まないモンだ」 と指摘する毎日さん。 つづけて声のトーンを落とすと、「でもな、便所に置いとくと読むんだな、これが」
 PR誌は便所で読め。 一子相伝の極意である。
 1打数0安打。打率 2割9分3厘0毛。


2013年5月11日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第128試合


  1. ヨゼフ・スデックの写真集
  2. 飛行機の本 (旅客機)
  3. 飯島 正
  4. 石炭の本
  5. 階段のところにあると聞いたクイーンの本

 とある写真家の本を手に入れたいのだけれどと常連さんが相談にみえる。 戦前に活動をはじめたヨゼフ・スデックというチェコの写真家だった。 うちでお求めになった菅原一剛の著作で見初めたのだという。 プラハの街並みをうつしたものを探しておられる。 インターネットをなさらない方なので、代わりに調べて 「日本の古本屋」 で注文して差し上げる。

 ミシェル・アスリーヌ 『エアバスA320はなぜ墜ちたか』、加藤寛一郎 『パイロットは優秀な者から死んでいく』 が売れる。
 「レコード・コレクターズ」 の2011年5月号 クイーン特集号も売れる。
 5打数2安打。打率 2割9分3厘5毛。


2013年5月10日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第127試合


  1. 電気の本、雑誌
  2. 『星の王子さま』
  3. 絵本
  4. 北方謙三の 『水滸伝』 『楊令伝』

 北海道新聞の朝刊をひらくと、「60万読者待望の第2弾!」 と物々しい広告の文字が躍っていて、 『オール・クリア 2』 がもう出たかと身構えたらそれは誤りで、 『珈琲店タレーランの事件簿 2』 のことだった (リンク先では80万部突破とあり、続編を受けての増刷か)。
 「153cmの美人バリスタ・美星さんの等身大パネルを3名様限定でプレゼントします」 ですって。 本屋で飾るのと同じもののよう。 君が応募しなくて誰がするんだと、2階のラルゴの喫茶部長をそそのかす。 けしかける (が、首を縦にふってくれない)。

 エミリーさんからもらった1巻目を読み終えているのに、 ラルゴの本棚に並べようとしない恥かしがり屋さんの喫茶部長である。 愛らしいカバー絵に照れているのだ。
 2階の常連さんは、彼とタレーランの話題でおしゃべりしてみてください。
 4打数0安打。打率 2割9分2厘5毛。


2013年5月9日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第126試合


  1. 小沢昭一
  2. 塩野七生

 市内某会館にて、釧路古書籍商組合総会 及び 交換会が開かれる。 社長とともに参加。
 当地の交換会は、開催数も古書の出品数もごくささやかなものではあるけれど、 範囲が広いためふだんは顔をあわせることがない道東一円の組合員が集まるので、大事な催しだ。 今回は、釧路、根室、中標津、帯広の加入店6軒のほか、札幌からも1軒お越しくださった。
 総会では、次の組合事務局の役職を仰せつかる。 他に釧路のインターネット専門店の退会が報告された。

 午後2時半より営業する。
 塩野七生の 『神の代理人』 が売れる。
 2打数1安打。打率 2割9分4厘6毛。

 ズリ山裏道さんより、催し物のお知らせが届いたのでご紹介。
 5/18 (土)、「炭鉱喫茶 珈琲坂」 の元炭鉱マンの店主・坂本さんの案内による 「太平洋炭砿発祥の地を訪ねるツアー」 が開かれます。
 詳細は、 こちら をご覧ください。


2013年5月8日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第125試合


  1. 釧路空襲に関する本
  2. オフコース『僕の贈りもの』
  3. おすすめの本
  4. 近藤真彦のシングルレコード
  5. オリビア・ニュートン・ジョンのシングルレコード
  6. フォークダンスのCD
  7. クラシックバレエの本

 歌謡曲さんから久々に問い合わせの電話がくる。 今回の探しものは、オフコースのシングルレコード。 ブツがない。
 『僕の贈りもの』 という曲は知ってるか歌えるかと、電話で質問攻めにあっているところに、 灯油屋さんが頼んでいた灯油を入れにくる。 ホースを店内に引き入れるため、いろんなものの置き場所を動かす。 お客さんがおすすめの本を尋ねてくる。 手が灯油くさくなる。 しっちゃかめっちゃかになる。
 歌謡曲さんの電話は一旦切る。

 おすすめ本の方は村上春樹のファンだった。 私ごのみの小説を首尾よくお持ち帰りいただけたが、本当は別にもっと推したいものがあった。 あいにく店に在庫がなかったのだけれど。 今後は、こういう時に困らないように推薦書を貯めておこう。

 数時間後、歌謡曲さんがお出でになる。
 『Off Course 1969〜1982』 (シンコーミュージック) と 『別冊ギターブック Off Course Now The Time』 (CBSソニー出版) というオフコースの関連書2冊をお求めに。 決め手は全シングル・LPレコードがジャケット付で紹介されていたこと。 拡大解釈して安打にしたい。
 さらに4、5、6と訊かれたけれど、そちらは全滅。

 北海道電力から毎月の電気使用量のお知らせとともに、 「電気料金の値上げ申請について」 という説明のパンフが届く。
 7打数2安打。打率 2割9分3厘9毛。


2013年5月7日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第124試合


  1. 繊維事典
  2. 借用書
  3. 新入社員によさそうな松下幸之助の本
  4. 米原万里
  5. 安田善次郎に関する本

 コナリー氏はプロ野球通である。
 30試合をこえて未だ成績がよろしくない北海道日本ハムファイターズのことを尋ねると、 「え?今やってるのオープン戦でしょ?公式戦まだはじまってないっスよ」 と明快な答えが返ってきた。 そうだったのか。

 電話で3を訊かれる。 新入社員によさそうかどうかはわからないが、PHPの松下本が1冊だけあった。 後でお客さんがみえて中身を確かめずに速攻でお求めになる。

 北大通を楽しむ会の参加者ご一行がやってくる。 先日、米原万里をお買い上げになった方が彼女のエッセイ集を気に入ったみたい。 『心臓に毛が生えている理由』 がもらわれていく。
 5打数2安打。打率 2割9分4厘0毛。


2013年5月6日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第123試合


  1. SPの針
  2. いいもの
  3. 泰ちゃんの本
  4. 三浦しをん 『舟を編む』
  5. 奥村博史 『わたしの指輪』
  6. 「レコード・コレクターズ」 のソウルの名盤特集号
  7. ジャッキー・チェンの映画パンフ

 高峰さんにブルーレイ・ディスクを1枚いただいた。 高峰秀子と木下惠介と小沢昭一の映画やテレビの関連番組がいくつも録画されているものだ。 お三方とも高峰さんのご贔屓の映画人。 その布教活動によろこんで巻きこまれよう。
 高峰さんは近々、デコちゃん生誕の地・函館へ旅行するそうだ。
 池波正太郎の 『原っぱ』 をお買い上げいただく。 2で訊かれた 「いいもの」 に合致しとみなしたい。

 夜は、2階の喫茶ラルゴで、 「 ウルフルケイスケ  MAGICAL CHAIN ひとり CARAVAN Vol.2」 の釧路公演。 前年よりも多くの人が詰めかけたのが素直にうれしい。 よいライブになったなァ。
 新登場のギターアンプを囲んで撮影した 1枚 を挙げておく。 ケイスケさんがサイトに 当日の日記 を書いてくださった。

 終演後、ライブのお客さんが下りてきて、店内をみていかれる。 映画パンフレットをお探しの方あり。 ジャッキー・チェンがお目当てだった。
 今まで需要があるのかイマイチわからず、店頭から外していた7、80年代の出演作20冊強を掘り出してご覧いただく。 2冊お買い上げ。 残りもすべておとりおきに。
 最後のアクション大作という触れこみの 『ライジング・ドラゴン』 は未見だとおっしゃるので、強くすすめておく。
 7打数2安打。打率 2割9分3厘0毛。


2013年5月5日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第122試合


  1. 何か (ハメットやデクスター)
  2. 歴史の本 (イギリスの中世)
  3. 佐藤雅美
  4. フランクル 『夜と霧』
  5. 坂本 九のCD
  6. 何か新しいの
  7. 新田次郎
  8. 武田百合子
  9. 電車で読むのにいい本

 中公文庫の 『アルフレッド大王伝』 で2をクリア。 別のお客さんには、『新分析 現代に生きる戦略・戦術 関ヶ原の戦い』 で6をクリア。
 新田次郎の文庫本も4冊売れる。

 武田百合子のお客さんは札幌からきたという方。 帰りのJR車内で読む本をお探しである。 『富士日記』 も 『犬が星見た』 もなにもない。
 代わりになにか随筆がよいとおっしゃるので手当たり次第にすすめるが、武田百合子から遠ざかるばかり。 犬養道子、石垣りん、伊丹十三の文庫に決まる。
 9打数4安打。打率 2割9分1厘8毛。


2013年5月4日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第121試合


  1. 「プラホビー」
  2. かなの字典
  3. 司馬遼太郎 「街道をゆく」
  4. 玉村〓山

 ズリ山裏道さんから封書が届く。 恒例の旅先からのお便りシリーズである。 風景印は、今回の行き先が秋田の湯沢だったことを告げている。 封書の中身は、湯沢市の伊藤漬物本舗のぬか漬け 「いぶりがっこ」。
 スタンプと内容物がめずらしく一致した (いつもはこちらを翻弄するかのようにバラバラである)。

 文庫の「街道をゆく」 シリーズに値段をつけて5分も経たないうちにやってきた毎日さん。 「街道をゆく」 を探しているんだけど今あるかいと尋ねてくる。 どこかで様子を窺っていたのかと勘ぐりたくなるタイミングのよさだ。
 『北海道の諸道』 の巻を読み直そうとしたら、家にあるはずの本がみつからないという。 ゴールデン・ウィークで他所に出かけたのかもしれない (本が)。
 陸別町の関 寛斎の話になる。 同書に彼を記したくだりがある。 ついでに関 敬六の話にもなる。

 夜は2階のラルゴで、明後日のライブの会場設営。
 4打数1安打。打率 2割9分0厘6毛。


2013年5月3日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第120試合


  1. 世界遺産の本
  2. 何か
  3. 寺田寅彦
  4. 高田仁三郎
  5. 広瀬 隆
  6. 肥田舜太郎
  7. その他たくさん
  8. おもしろい本

 ゴールデン・ウィークである。 2階の喫茶ラルゴは暦どおりに休んでいる。 ラルゴの出入り業者の方が届け物にみえ、代わりに受けとる。
 はじめてお話したが、その昔本店にも通いつめた方だった。
 結婚して子どもが生まれ、子ども部屋を拡張していった。 その都度、買い集めたレコードやオーディオ類をなくしていった。 本店からも足が遠ざかった。
 子どもが大きくなり独立した。 今また趣味に打ちこめるようになった。 収集欲も復活してきた。 また一から集めるには困難がつきまとうのだけれども。 そういうお話だった。

 年に1度くらいのペースでみえる藤原新也ファンのお客さんが今年も来てくださった。 3から6までを訊かれる。
 『寺田寅彦随筆集』 3冊、吉村冬彦『橡の實』 と 『續冬彦集』、 高木仁三郎 『核時代を生きる』、 広瀬 隆 『越山会へ 恐怖のプレゼント』 など。 カウンターに該当する本が積まれていく。
 探求書がどっさり書かれたメモもみせてもらった。 あんまりたくさんあったので書き写すことは断念。 その他たくさんとして挙げておく。 『女工哀史』、『エネルギー耕作型文明』 などが追加され、この方だけで4安打。

 札幌の先生もゴールデンウィークを利用してご来釧に。 本店経由で北大通店にもお出でくださる。 戦時中の流行歌の本などたくさんお買い上げいただき、8に応えることができた。
 先生の教え子がこの春から北大通で働いているそうだ。

 文庫マンガのセットものが売れた。 おかげで棚が空く。 マンガコーナーの縮小をさらに進める。 開店当時に比べると、半分くらいに減ったろうか。
 空いたところには文庫本を詰めていく。 あっちの棚からこっちの棚へ、こっちの棚からそっちの棚へ。 パズルの要領で移動させる。

 他には、講談社の 「週刊 ユネスコ世界遺産」 が数冊売れる。
 8打数6安打。第120試合を終えて、543打数158安打。打率 2割9分0厘9毛。


2013年5月2日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第119試合


  1. 工事に使う工事写真帳
  2. アイヌ民族の衣装の文様が載っているような本

 お客さん宛てに書いたメールの文面。 少々ややこしい内容になり1時間近くかかってしまった。 いざ送信しようとしたところで画面が切り替わりパスワードの再確認を求められる。 これはやばいぞ。 あわててパスワードを入力したが後の祭り。 文面が消えていた。 下書きフォルダにも格納されていない。 頭ン中が真っ白になる。 おのれ、なぜこのタイミングでパスワードを求めるか。 一気に頭に血がのぼる。 目の前が真っ赤に染まる。
 2打数0安打。打率 2割8分4厘1毛。


2013年5月1日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第118試合


  1. 吉村 昭 『破獄』
  2. 稲垣 武 『沖縄 悲遇の作戦』

 階段箪笥の置き場所が決まる。 他に置ける場所がなくて、入り口からすぐのところになった。 我ながら、微妙な位置。 前からある棚の上に乗っけたので、親亀の背中に子亀をのせて状態である。 お客さんがぶつかって、こけたりしませんように。
 そのままではさびしいので、今年没後30周年をむかえる寺山修司の本で箪笥を飾り立てる。 寺山の命日も近い。

 お客さんから 「これ探しているんです」 とスマホの画面をみせられたのが2の本。 北大通店に在庫はない。 しばらくして本店から売れたぞと連絡がくる。 お客さん、向こうにも足を伸ばしてくれたのだった。
 あちらにお探しの本があったとは。 少し調べれば、当店のサイトにも登録されていたのがわかったのに思いつかなかった。 こちらのミス。 本は売れたが安打にはしない。
 2打数0安打。打率 2割8分5厘1毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。


2013年4月30日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第117試合


  1. CD
  2. 『完全なるチェス』
  3. 出光佐三 『マルクスが日本に生れていたら』

 前日は臨時休業。

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる当サイトの連載コラム 本を繋げて を更新しました。
 前回につづいて、岩村誠二さんの 「現JTB北海道案内オンパレード」 の後編です。 観光、交通、領土。 量を集めてこそみえてくる変遷がお分かりいただけるかと思います。

 岩村さんは、手持ちの資料のなかから、札幌郊外電気軌道の路線図入りの地図をみつけたそうです。 1939年に廃止された同軌道のそれは、堀 淳一氏の新著 『地図の中の札幌 街の歴史を読み解く』 でも 未入手のため掲載できなかったといいます。
 岩村さんが探しあてたのは、今回のコラムの主題でもある日本交通公社発行のとある資料から。 精査の賜物といえましょう。
 3打数0安打。打率 2割8分6厘2毛。


2013年4月28日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第116試合


  1. 緑鯨社の詩の本 (萩原 貢)

 三重県の007さんが連休を利用してご来釧に。 お土産をいくつもいただき、恐縮する。
 お会いするのは2年ぶり2度目となる。 私とそう変わらない年齢のはずだが、新旧のアメリカ映画と日本映画に関して博覧強記の人なので、 どんな球を放っても打ち返してもらえる安心感がある。 しばし映画話に現を抜かす。

 いただいたお土産のなかに 「金田一耕助と’70〜’80年代日本映画 主題歌集」 なるオリジナルCDがあった。 少し前の当欄に記した、角川文庫の横溝正史の旧カバー絵ポスター入手のことを覚えていてくださったのだ。
 店でかけてみた。
 『時をかける少女』 の主題歌 は、やっぱり名曲だなァ。 知世サンを囲むエンドクレジットのエキストラよろしく、曲にあわせて身体を左右に揺らせていると女性客がやってきた。 動きが固まる。 よくあることである。

 釧路市立博物館 の最新の告知ポスターを拝見する。 同館の非公式マスコット 「はっくん」 の独擅場になっていて、表も裏も、はっくんだらけ。 影も形もなかった先月のポスターとはえらい違いである。 ビブリア古書堂の主演女優なみの露出度だ。
 私の一番のお気に入りはランドセル姿のはっくん。 拡大してみる。 博物館の建物をかたどったこれが人の顔にみえるなんて。 みつめているうちに、頭がくらくらしてきた。

 博物館の「博」 が由来の 「はっくん」。 考案者の方によると、この名前はとうの昔に 他所で使われている という。 別の名を考えなければならないが、よいものが浮かばない。 初代館長にちなんで、新助くんでは駄目なのかしら。
 1打数0安打。打率 2割8分7厘8毛。


2013年4月27日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第115試合


 ゴールデン・ウィークがはじまる。

 一昨日の出張買入で仕入れた階段箪笥を北大通店に置くことになった。 さて狭い店内、どこに置こう。
 0打数0安打。打率 2割8分8厘4毛。


2013年4月26日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第114試合


  1. 中沢 茂 『助命歎願』
  2. 釧路の観光ガイドのような本

 2階の喫茶ラルゴの喫茶部長が横縞の長袖シャツを着ていた。 同じくラルゴの園芸部長も横縞の長袖シャツを。
 開店前、厨房で立ち働くそっくりなふたりを目撃する。 親子だなァと感心していたら、私が指摘するまでふたりとも気づいていなかった。 偶々揃っただけだった。

 映画 『舟を編む』 をみた。
 人と人とのあいだに生まれる親密な交わりと、 人と人の手を経てきた書物とが親和するさまを、ともによく掬いとっている。 密度が濃いやりとりがいくつもあり、目を離すことができない。
 辞書編集部内に雑然と積まれた辞書や書類、 はたまた主人公が住まう古ぼけた下宿と調和する古色蒼然とした蔵書。 それらを眺める愉しみはもちろん大いにあるのだけれど、そうした本好きの欲目を差し引いてもすぐれた映画であった。
 2打数0安打。打率 2割8分8厘4毛。


2013年4月25日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第113試合


  1. 『方丈記』

 開店前に、社長と市内の出張買入。 故人の蔵書を2階から運び出す。 腰の調子はよくなっている。 階段の上り下りを何度となくこなして、汗まみれになる。

 買取りできずに残す本もたくさん出た。
 おうちの方がそれらも処分したいといい、後で古紙回収業者が積み出しやすいように階下におろすことにした。
 ひとりでやるつもりだったのだが、おうちの方が承知しない。 私もやります大丈夫ですからと手を貸してくださる。 階段を上がったり下りたり。 こちらが早く仕事を終らせようと急げば急ぐほど、あちらもつられてペースが速くなる。

 この根比べはなんなのだ。 相手は目にみえてへたばっているではないか。 年配者なので気が気でない。 かといって、ゆっくりやるとその分開店時間が遅くなる。
 これくらいでよかんべえ。 本はまだ少し階上に残っていたが、古紙回収の人にお任せしたい。 途中で切り上げることにした。 おうちの方も息をはずませて頷いた。

 店に戻ってから、仕入れたばかりの本に値をつける。 豊文堂書店で買ってもらったものが混じっていることに気づく。 もしかしたら故人と店頭でお話したことがあったかもしれない。 私が鉛筆で値段を書いた本がいくつもあった。

 先週いらした卒寿さんと付き添いの方がみえる。 この間お求めになった本は早くも読み終えたようだ。
 「この店は際物 (きわもの) がないな」 と卒寿さん。
 「際物ってなあに?」 と付き添いの方が問うと、 「お前らにはわからないことだ。わっはっは」
 男同士なんだから、あんたなら判るだろう。 こちらにそう目配せされたような気がして、私もいっしょになって、わっはっは。

 講談社文庫の『方丈記』 が売れる。
 1打数1安打。打率 2割8分9厘5毛。


2013年4月24日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第112試合


  1. 星野道夫の写真集
  2. 小室直樹
  3. 田中良紹
  4. 単行本 (マンガ)
  5. 久世光彦 『一九三四年冬 乱歩』
  6. 豊岡征則

 店頭で山菜採りの話題を聞くことが多くなった。
 画伯の出番である。
 近々、行者にんにくを採りに穴場に出向くそうだ。 涎を垂らさんばかりの口調で教えてくれた。 熊に襲われることよりも行き倒れにならないかを心配しておられた。

 脇道さんから映画 『舟を編む』 への賛辞の声が届く。 原作で気に入った台詞が使われていたとうれしそうに報告してくださる。
 三重県の007さんもメールで同作を誉めておられた。 宮アあおいの正しい撮り方を心得た監督は初めてだという。 三浦しをんの小説を読んでみたいとおっしゃる。
 原作を読んだ人も、読んでいない人も、どちらも支持しているところが強みといえそう。 出てくる本棚の本に目をこらす愉しみもあるだろう。 信頼できるおふたりの話を聞き、未読の私も映画を見にいく踏ん切りがついた。

 小室直樹を訊かれる。 ちょうどカウンターの上に 『三島由紀夫が復活する』 という著作があり、それが売れる。
 新潮文庫版の5が売れる。 豊岡征則 『アト°イ』 も売れる。
 6打数3安打。打率 2割8分8厘1毛。


2013年4月23日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第111試合


  1. 雑誌 「美術の窓」
  2. 藤井邦夫の秋山久蔵さんのやつ
  3. 百田尚樹 『永遠の0』
  4. 百田尚樹 『海賊と呼ばれた男』
  5. ハンナ・アーレント
  6. 雑誌 「染織 α」
  7. 柴田錬三郎を特集した
          「別冊太陽」 のような雑誌

 風が冷たい。 人出がなく通りがさびしい。 そんな日ばかりがつづく。 10丁目の旧ベスト電器建物の解体工事も大分進んだようだ。
 冷たい寒いと言い募っても、数週間前に比べれば確実にあたたかくなっているのだけれど、 それでもその時々の寒さが身を縮ませる。 未だに店内でマフラーを巻いてしのいでいる。 灯油代がかさむ。

 ハンナ・アーレント 『暗い時代の人々』 が売れる。
 7打数1安打。打率 2割8分5厘7毛。


2013年4月22日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第110試合


  1. 十津川警部書いてる人の本
  2. 檀 一雄 『火宅の人』
  3. CD
  4. 出口なお
  5. 徳富蘇峰 「大日本史」?
  6. 時計の本
  7. 村上春樹 『羊をめぐる冒険』 の
                   文庫の下巻

 雨漏りがみつかった。 本には影響がない箇所。 屋上を点検した。

 1、2が売れる。 4の電話のお客さんには該当する在庫を教える。 近々お出でになって現物をみていただけることに。
 7打数2安打。110試合を終えて、511打数147安打。打率 2割8分7厘6毛。


2013年4月21日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第109試合


  1. 中国の歴史の本
  2. 前の小松副市長が書いた本
  3. 人名辞典のようなもの

 外の均一本を買ってくれた常連さん、すまんがトイレ借りるよと勝手知ったる当店のお手洗いにむかってズンズン進んでいく。 用を足してから、これあげると 『月刊 おたる』 の4月号を置いていかれた。

 「昭和39年創刊、以来 「月刊小樽」 は純粋なる郷土誌として、 小樽に生きる人々、その人々から生まれる文芸を紹介しています」
 はじめて手にしたが、通巻586号もつづく地元密着の小冊子である。
 連載小説 「セピア通りに消えて ―ラーメン店にて―」 第7回 (作・高井かほる/絵・横山文代) に古本屋が出てくるのをみつけた。

 「狭い通路をはさんで、高くまで積み上げられた古本は、作者別、あるいは洋書、和書などに、きちんと並べられている。 老年の男が足元に店のかごを置いて、片足でそれを蹴りながら書棚を移動している。 かごの中には七、八冊の本が投げ入れられていた。
 亮はその男の後ろを通り越して、次の書棚に向かったとき、歩調が静止状態になった。 あの人が通路のはずれにかがんで、下段の本に見入っていたのだった。
 「こんにちは」
 亮は務めて明るく声をかけたが、胸の鼓動は容赦なく騒いでいた。
 「あら・・・・・・こんなところで」
 その人は唇をわずかに揺らして微笑んだ。」

 大学生の主人公・亮が老舗 「北海酒造」 の若奥様・柊夫人と再会する一幕である。 ロマンティックな邂逅の場面で、よくぞ昔ながらの古本屋を選んでくださいました。 作者にお礼を言いたい。
 「あら、こんなところで」 といえば、 以前知り合いの服屋さんが、地元の東京書店 (別名・紳士の社交場) で常連さんと鉢合わせたことがあったそうな。 柊夫人のそれとちがって交わした微笑みもぎこちなく、ときめくどころか気まずさが勝る邂逅だったろう。
 私の話ではない。

 小雨が雪に変わった午後4時半、店を閉める。 やがて吹雪になる。
 3打数0安打。打率 2割8分7厘6毛。


2013年4月20日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第108試合


  1. Japanese Picture Book
  2. アイアン・メイデン
  3. タトゥーの本
  4. 仏教の絵が載っている本
  5. 英語で書いてある本
  6. 「身体運動の機能解剖〜」?
  7. English Book
  8. 北方謙三 『水滸伝』 の19巻
  9. 替え歌が載っている本
  10. 東郷青児の画集

 釧路港にクルーズ客船が入港する。 大半は湿原観光に出かけたのかもしれないが、中には北大通を歩いてくれた方もいる。 乗客とおぼしき外国人の姿が通りに散見された。 そうした方々の内、古本屋でものぞいてみるべかと立ち寄ってくれた貴重な数組から訊かれたのが1〜5、7である。
 『全国学院生 禅書画大会』 で4をクリアする。

 豪華客船の入港は今年はじめてだそうな。 その客船 「フォーレンダムはオランダ船籍で米国の会社が運航。 乗組員599人、乗客1225人を乗せて神戸、横浜、函館を経て米アラスカ州に向かう途中で釧路に立ち寄った」 とは、翌日の新聞より。
 10打数1安打。打率 2割8分9厘4毛。

 夜の帳がおりるころ、2階の喫茶ラルゴで 「“花とカモメと星めぐり” 星座 TALK & LIVE」 がはじまった。
 阿寒湖畔出身の姉妹 Kapiw & Apappo のおふたりがアイヌ民族の歌・ウポポをうたうコンサートである。 山内銘宮子 (めぐみ) さんによる星座の解説もあわせて行われた。

 ラルゴライブの記録を塗り替える多くの方が来場された。 姉妹のご家族をはじめ、音楽の師や演奏に使われたトンコリ制作者の方もお出でくださった。 自画自賛めくが、歌と楽器が会場によく響いていたと思う。 踊りもみせていただけた。 小さなお子さんたちが何人も最前列で見守り、大勢の祝福を受けた幸せな音楽会となった。
 You Tube に Kapiw & Apappo の動画 があります。 より多くの方にご覧いただけますように。


2013年4月19日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第107試合


  1. 競馬の本
  2. 1974年に出た雑誌
  3. 目録
  4. 伊集院 静の 「大人の流儀」 の1、2巻
  5. 松本清張 『霧の旗』
  6. 吉村 昭

 小雪がちらついたり、地震で揺れたり。
 これも変事のひとつなのか、気がつけば社会の窓が開いていた。 前掛けをしていたからよいようなものの、我ながら大胆な開き方だった。 前掛けさん、未然に事故を防いでくれて、どうもありがとう。

 コナリー氏からの差入れ、 「チョコボールドリンク ピーナッツ風味」 なる見慣れない飲み物だった。 500ミリリットルの紙パック入り。
 お越しになるたびにお菓子やジュースを差入れしてくださるのはありがたいのだが、 わざわざ風変わりなものばかり選んでくるコナリー氏だ。 1階には冷蔵庫がないのに、真夏にバナナ味の1リットルジュースをいただいたことがあった。 無駄と知りつつ、もっとオーソドックスなものをお願いする。

 フェリーニの 『アマルコルド』 を特集した 「キネマ旬報」 が売れる。 お客さんのご所望どおり1974年の刊行。 和田 誠の表紙画である。
 お子さんの生年に出た雑誌をプレゼントしたいという親御さんのリクエストであった。 たまたま目についた 「キネ旬」 のバックナンバーをみせたのだけれど、 お子さんは学校で映画作りを学んでいるそうなので、ちょうどよかった。

 商店街の重鎮が吉村 昭にはまっている。 先週の 『漂流』 につづき、今回は 『破獄』 と 『羆嵐』 をお求めに。
 亡くなった三国連太郎は 『羆嵐』 のテレビ映画に主演しているそうだ。 喫茶部長が 苫前町郷土資料館 でみたことがあると教えてくれた。
 6打数2安打。打率 2割9分3厘2毛。


2013年4月18日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第106試合


  1. ミーターズのレコード
  2. 林 真理子
  3. 田辺聖子
  4. 北原亞以子
  5. 澤田ふじ子
  6. 村 薫 『冷血』
  7. 今売れてる入ったばかりの本
  8. 冲方 丁 『光圀伝』
  9. 将棋の本

 スペインさんがお出でになる。 いつも奥様が読む小説本をもとめていかれる方。
 以前訊かれた井上荒野が入荷していて、1冊お買い上げが決まる。 それをきっかけに2〜8までの連投がはじまる。

 真理子と聖子とふじ子の文庫本が複数冊在庫あり。 スペインさんがその場ですぐに自宅の奥様に電話をかける。 作者名と題名を読み上げて、これはいる、これはいらないとリズミカルに仕分けていく。 電話を通した連係プレーに、奥様との仲のよさがごく自然に現れている。
 真理子と聖子とふじ子の嫁入りが決まる。
 9打数4安打 (内1安打 2/7分)。打率 2割9分2厘7毛。


2013年4月17日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第105試合


  1. 米原万里
  2. 小林弘幸
  3. お料理の本
  4. オルガンのCD
  5. 古代豪族事典のような本
  6. 映画 『ユー・ガット・メール』 のパンフレット

 今月あたまのこと。
 「この前、棚でみかけた硯の本なんだけど、みつからなくて。まだありますか?」 と常連さんに訊かれた。 紫色の函入りの本のことだと思う。 置いてあるはずの書道本の棚には見当たらなかった。
 売ってしまったような気がしていたその本が、数日前にみつかる。
 別のお客さんにとりおきを頼まれて除けていたのだった。 棚から外したのは自分なのにそのことを忘れていた。 とりおきしていた方がキャンセルしたので、 窪田一郎 『硯の知識と鑑賞』 は、この日、最初に訊いてきた方の元へもらわれることになった。 1安打。

 グーグルストリートビューの釧路版がいつの間にかはじまっていた。 店や自宅を調べる。 絶句する。
 6打数1安打 (内1安打 4/1分)。打率 2割8分9厘9毛。


2013年4月16日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第104試合


  1. 地図
  2. 釧路市内の地図
  3. ためにならなくていいからおもしろい本
  4. 額縁
  5. 新しいCD
  6. コンサートもののDVD (クイーン)

 「ためになる本はいらないから、おもしろい本はないかね。 この歳になったらもう死にかけてるから、ためになる本はいらないんだ」 とお客さん。 数ヶ月に1度おみえになる。 付き添いの方によると卒寿をすぎているということだが、福々しいお顔立ちでピンピンしていらっしゃる。
 「安くておもしろいのないかね。 安くていいのっていう考えが悪かったかな。 作者は誰でもいいんだがな」 と念押しされる。

 お客さんの好みを思い浮かべて、ハテ何にするべかと迷っていたら、 「ホントにおもしろい本は裏に隠してるのかな?」 と訊かれて思わず吹きだしてしまう。
 付き添いの方が 「ダメでしょ、お店の人困らせちゃ。ごめんなさいね」 と言うのもお構いなしに、 「次来るときはこれっていうおもしろい本、2、3冊だけ棚に置いといてくれるかね」 とお客さんがつづける。
 なんだか漫才の掛け合いのようになってきた。

 おもしろい本は店頭に出さずに隠している古本屋。 そういったいかがわしくも思わせぶりな部分はあってもいい。 素っ裸ではすぐに飽きられる。 そもそも棚が限られているから、在庫のすべてを店頭に出せるわけではないのだ。
 北大通店が開店してすぐ、まだ喫茶ラルゴがなく2階が本置き場だったころ、 上の倉庫をみせろとしつこく迫る人物がいたことを思い出した。
 あれやこれやみてもらって、浅田次郎と風野真知雄の文庫本をお買い上げいただく。

 付き添いの方に 「釧路の古いものを展示しているいいところないですか」 と訊かれた。 ご老体の昔の記憶を甦らせるのに役立つという。 釧路市立博物館なつかし館 蔵 を教える。
 夕方、その蔵のメンバーの方が偶々いらっしゃった。 リニューアルした材木町の館内写真をまとめたアルバムをみせてもらう。 釧路の喫茶店や飲食店のマッチ、珈琲茶碗を集めた一角がとてもそそる。 日曜日も営業しているそうなので、1度顔を出してみなければ。
 6打数1安打。打率 2割9分1厘4毛。


2013年4月15日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第103試合


  1. 土とか大根とかに関する本

 エミリーさんからの差入れ、 「塩辛、干しちゃった」 なる一品。
 「本品は、函館名産のいか塩辛をフリーズ・ドライで仕上げた 「いか塩辛」 です。 口に広がる風味は、お酒やビールの肴にとても良く合います。 こだわりの味をぜひ御賞味下さい」 とのこと。 「失敗作ではありません。 まずは食べてみてください」 ともある。
 エミリーさん、阿寒湖畔でみつけて買ってきたそうだ。 函館なのに阿寒とは、これイカに。 ビール、飲みたい。

 西村一郎 『北海道の農業は元気です』 (コープ出版) が売れる。
 1打数1安打。打率 2割9分3厘1毛。


2013年4月14日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第102試合


  1. 前にあった梅ちゃんの写真集
  2. 浅田次郎 『鉄道員』

 春の一斉清掃運動の最終日。 雪がとけて露わになった店のまわりの塵芥を拾う。 夕方5時で店を閉める。

 前の日の 釧路新聞 に国書刊行会の温泉発電事業の 続報 が載っていた。
 2打数0安打。打率 2割9分1厘5毛。


2013年4月13日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第101試合


  1. 辞書類
  2. 放射能関連の本
  3. 「本の雑誌」 に載っていた山本一力さんの本
  4. 「本の雑誌」 の人情特集の本
  5. 池澤夏樹が訳した
             『テオ・アンゲロプロス シナリオ全集』
  6. ホームページに載っていた
               『最高裁判所判例解説 刑事篇』
  7. なんか変わったやつ
  8. ゲームの攻略本
  9. 「ヤマハ ポピュラーソング コンテスト」
                      地区予選のLPレコード
  10. 吉村昭 『漂流』
  11. ちくま文庫の 『短篇小説日和 英国異色傑作選』
  12. 田中眞澄 『本読みの獣道』

 突然のメール失礼いたします。 ××と申します。 今、大量の本、特に投資・株・FX・ダイエットの本を購入を考えている物 (原文ママ) です。 一冊の単価をお教えください。
 最低でも単価80円で考えております。 量は100〜500冊ほどです。 一番お安くしていただけるお店から購入させていただきます。 ご連絡お待ちしております。 よろしくお願い申し上げます。


 件名に 「大量にFX・ダイエットの本はございませんか?」 とある上記のメールが届く。
 思わず眉をひそめる胡乱な内容だ。 そんな釣りに引っかかる豊文堂書店ではないぞ。 明日にも うたかたの如く消えていくような流行り本を100冊から500冊って、どこの本屋にそれだけの量があるんだよ。 ちっとは考えて物を話せってんだ、べらぼうめ・・・・・・。

 いや待て、その話オレっちがのった!!
 ふふふ。 古紙回収に出すしかない本 (ノーパン健康法など) をかき集めて、 新聞チラシの裏面を再利用してつくった即席のカバーを巻き巻きし、 小豆相場に強くなる本500冊を仕立て上げるというのはどうだろう。 急ぎの仕事なので2階の喫茶部長にも夜なべして手伝ってもらいたい。

 本野さんに 「本の雑誌」 の最新号 をいただいた。 特集 「やっぱり人情ものが好き!」 に合わせて、3と4を訊かれる。 柚木裕子 『検事の本懐』 がビンゴだった。

 その 「本の雑誌」 の特集から抜け出してきたような義理と人情を大事にする人、 毎日みえる毎日さんが少し前の 『赤ひげ』 につづいて、今度は 『デルス・ウザーラ』 のDVDを貸してくださる。 先週発売されたばかりのHDリマスタリング盤である。 長谷川四郎訳の東洋文庫を手元において鑑賞しよう。

 当サイト掲載品は大部分が白金町の本店で保管している。 事前にサイトで在庫を調べてきたという6のお客さんにはそちらへご足労願う。 後で売れたと社長から連絡があり、安打に加える。
 他には、函欠の 『広辞苑 第四版』、吉村 昭 『漂流』 が売れる。
 12打数4安打。打率 2割9分2厘8毛。


2013年4月12日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第100試合


  1. 7、80年代の 「会社四季報」
  2. 岩波の本 (「中国詩人選集」 の蘇軾)

 常連さんと本日発売の村上春樹の新作長編の話。 や、手にとる予定はないのですけれど。

 月に何度か仕事帰りに寄ってくれていたお客さん、 久々におみえになったと思ったら、先月定年退職していたことを教えられる。 時間はたくさんできたけれどもいざ本を読もうとすると居眠りしてしまう、 読書をするのにもある程度忙しくないと駄目みたいとのこと。
 この後送別会なんだ、これからは平日の午後に来るかもね。 そう言って帰っていかれる。
 2打数0安打。100試合を終えて、449打数131安打。打率 2割9分1厘7毛。


2013年4月11日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第99試合


  1. 「新潮日本文学アルバム」 の宮澤賢治の巻
  2. 水上 勉の短編集
  3. 龍の刺青の本
  4. 中野孝次の全集
  5. おもしろそうな本 (美術や骨董関係)

 一昨日の電話問い合わせの方がお出でになる。 とりおきしていた 「新潮日本文学アルバム」 の実篤の巻をおみせすると、宮澤賢治もご所望に。 シリーズをあるだけ棚から取り出して、実篤、賢治の他に数冊が売上げになる。

 中野孝次をお探しの常連さん。 ネットで検索して、作品社刊行の 全10巻の作品集 があるとわかる。 店に在庫はないが、大半がまだ新刊で手に入るよう。 出版社のサイトから該当ページをコピーして差し上げる。
 常連さんは、亡くなった釧路出身の映画研究家・田中眞澄氏と高校時代同級生だった方である。 みすず書房の 『本読みの獣道』 や 『小津安二郎周游』 の岩波現代文庫入りなど、このところ没後の出版が相次いでいる。 田中氏との思い出話をうかがう。

 水上 勉のお客さんは、新潮文庫の『雁の寺・越前竹人形』 をお求めに。
 5の美術や骨董の本は、現在市内で展覧会をひらいている美術家の方からのリクエスト。 普段は道外にお住まいなのだが、近年こちらで仕事をすることが多いようだ。 階段横の雑誌 「銀花」 の棚へご案内して、柳宗悦を特集した第54号をお買い上げいただく。
 5打数3安打。打率 2割9分3厘0毛。


2013年4月10日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第98試合


  1. 百田尚樹 『海賊とよばれた男』
  2. 四字熟語の本
  3. 海堂 尊
  4. 大学ノート
  5. ターケル 『インタヴューという仕事!』
  6. おもしろい小説

 本屋大賞はずいぶん大きな賞にそだったものだ。 テレビ各局がこぞって授賞式を取りあげるのだから、芥川賞・直木賞並みの注目度ではないか。 昨晩決まったばかりのその受賞作を、開店してすぐに出入りの業者さんから訊かれる。
 あ〜あ、そんな旬の本がポンと100冊くらい入荷したらなァ (新刊書店じゃないんだから)。

 またやってしまった。 いい加減お客さんと政治の話をするのは止そうと思う。 それまでの和やかさが一転して確実にヘンな空気になる。 過去にそれで何度も失敗してきたではないか。 そうはいっても、同じことを繰り返してしまいそうだけれど。
 6打数0安打。打率 2割8分9厘5毛。


2013年4月9日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第97試合


  1. 宮本 輝
  2. カメラの本
  3. 小説
  4. 夏目漱石 『こころ』
  5. 英和辞典
  6. 武者小路実篤の生い立ちや
                  父母の写真が載っている本

 北見方面からお越しの方に 『カメラ面白物語』(朝日新聞社) が売れる。 数ヶ月前の来釧時は、北大通店をみつけられなかったとのこと。 来ていただけてよかった。
 岩波文庫の 『こころ』 が売れる。 NHKの 「100分 de 名著」 をみて探しにきたのとお客さん。 4月の課題作なのだ。 この番組に取りあげられた本は高い確率で訊かれます。

 6は電話の問い合わせ。 「新潮日本文学アルバム」 の実篤の巻がちょうどよい内容で、おとりおきになる。
 前の日に書道の本を尋ねた方からも電話がくる。 購入した本に釈文が載った付録が欠けていたとのこと。 お詫びする。
 代わりになるかどうかわからないが、二玄社 「原色かな手本」 と同朋舎出版 「日本書学大系」 の 『関戸本古今集』 を用意しておく。 返金が確定した場合は1安打分を引こう。
 6打数3安打。打率 2割9分3厘5毛。


2013年4月8日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第96試合


  1. 軽く読めるエッセイ
  2. 書道の本
  3. 理工系の本

 手に入れたばかりの 『獄門島』 のB2サイズポスターを額装して店に飾る。 杉本一文絵師による、かつて一世を風靡した角川文庫の横溝正史の旧カバー絵ポスターである。 正史の生誕110周年を記念して作られたものらしい。 つい最近までこういうものが商品化されていることを知らなかった。
 大判サイズだと細かな部分がよくわかりさらに見惚れてしまう (桜田淳子風美女の瞳に稲妻が!)。 直筆のサインまで書き入れてもらい、これは家宝である。 他にも数種類まとめ買いしたので、時々入れかえてみよう。
 北大通店に艶かしい風がふく。

 伊集院 静の文庫エッセイ、「平安朝かな名蹟選集」 の関戸本古今集の巻、『岩波講座 数学』 のバラ本で固め打ち。
 3打数3安打。打率 2割9分0厘6毛。


2013年4月7日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第95試合


  1. 鈴木健二 『気くばりのすすめ』

 予報どおりのホンマモンの暴風雨だった。 突風にあおられて傘がおちょこになる。 『八月の狂詩曲』 でみたように、それはきれいに。

 午後2時半すぎ、ようやっとこの日最初のお客さんがみえる。 映画の先生である。 アキ・カウリスマキの話をしていると、今度は毎日みえる毎日さんがやってくる。
 毎日さんには悪天候なので休むかもしれませんと前日伝えていたのだけれど、それでも立ち寄ってくださった。 なんとありがたいことか。 「槍がふってもオレは来るぞォ」 と意気軒昂であった。

 今年は寺山修司の没後30年。 それに合わせて各社から続々と関連書が出ているらしい。 「徳間の方はまだあったけど、洋泉社のは売り切れてたな。 もう少ししたら別冊太陽の特集も出るぞ」 などなど、 毎日さん調べによる地元大型書店の抜き打ち在庫調査の結果を教えてもらう。
 夕方以降、雨足が弱まる。

 東京から在庫問い合わせの電話あり。 1度お会いしたことがあるズリ山裏道さんのご友人だった。
 ズリ山さんが何度頼んでも水とんの術をみせてくれないという。 やるやる詐欺の疑いが濃厚である。 忍者同好会事務局としては責任を感じることしきり。
 1打数0安打。打率 2割8分5厘7毛。


2013年4月6日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第94試合


  1. 落語の本
  2. 長谷川きよしのCD

 夕方から雨になる。 翌日は暴風雨の予報が出ている。

 北海道新聞夕刊の釧路版に、週1回、釧路炭田の記事が掲載されている。 内容が濃く、いつも切り抜きしてとってある。
 執筆者は、 釧路市立博物館 学芸員の石川孝織さん。 先日石川さんからいただいた 「釧路市立博物館館報」 のNo.411 2013年3月号に目を通していると、 コラム 「チャランケチャシ」 の欄に、ご本人が新聞連載の方針を次のように説明されていた。
 目にふれる機会が少ない館報だと思うので、了解をえて一部を引いてみたい。

 「昨年の9月から、北海道新聞 (釧路版) の金曜夕刊 「記憶の一枚」 に 「再発見・釧路炭田」 を連載しています。 第一部は 「炭鉱と鉄道」 として、釧路臨港鉄道 (臨鉄、後に太平洋石炭販売輸送に合併) や雄別炭鉱鉄道 (雄鉄) などについて書いています。

 石炭を消費地へ。 鉄道は船舶とともに不可欠な輸送手段です。 また釧路港を結節点とした農産物や木材、石油などの輸送にも重要な役割を果たしてきました。

 単に文献で調べたことを書くだけではつまらない。 連載を始めるにあたり、決めたテーマについて毎回必ず関係者を取材し、 その証言を軸に記事を書くと決めました。 春採駅 (太平洋石炭販売輸送) の現役鉄道マン、太平洋炭砿・雄別炭砿OB、釧路臨港鉄道の会、 また取材した方からの紹介もあり、臨鉄・雄鉄関係者30人近くにお話を伺うことができました。 (後略)」

 約700字の短い原稿の仕込みにどれだけ時間をかけていることか。 有り合わせの資料で済まさず、オーラルヒストリーの成果をもとに新たに一から書き起こす気構えで練られている。 密度が濃いのも当然だ。 頭が下がる。
 連載はこれからもつづくそうなので、釧路版をお読みになれる方はどうかお見逃しないように。

 『桂 文福のふるさと落語紀行』 (浪速社) が売れる。
 2打数1安打。打率 2割8分6厘3毛。


2013年4月5日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第93試合


  1. 韓国の俳優や歴史の本
  2. 横山光輝 『鉄人28号』

 道銀釧路支店が新設ビルに移転 北大通、15年春までに

 釧路市の中心市街地・北大通に面した北海道銀行釧路支店 (北大通8) が2015年までに、 約100メートル離れた旧ベスト電器釧路北大通店 (北大通10) の区画に移転することが4日分かった。 現在入居する 「釧路道銀ビル」 の移転・新築に伴う動きで、 同ビルを所有する 「北海道建物」 (札幌、近藤政道社長) が明らかにした。

 現在のビルは敷地面積1260平方メートル。 鉄筋コンクリート造り地上5階地下1階で延べ床面積7110平方メートル。 完成から47年たち、老朽化が進んでいた。
 移転先の区画は広さ2530平方メートルで、北海道建物は土地取得のめどが立ったとしている。 概要は固まっていないが、飲食店や小売店、ホテルなどが入らないオフィスビルとする考え。 建物の規模は入居するテナントの動向で変わるとして明らかにしていない。
 (中略)
 現在のビルの跡地利用について、近藤社長は 「空洞化になるようなことは考えていない。 さまざまな選択肢がある」 と述べるにとどまった。

 上は、この日の北海道新聞朝刊の釧路版の記事より。
 月曜日から10丁目の旧ベスト電器建物の解体工事がはじまっていた。 移転の話自体は以前から聞いていた。
 道銀釧路支店は、当店の通りをはさんだ真向かいにある。 移転した後更地のままだと、強烈な西日がもろに差しこむことになるだろう。 ウィンドウの本がやける。 今まで以上に。 とりあえずそのことだけは間違いない。

 潮漫画文庫の 『鉄人28号』 の14巻が売れる。
 2打数1安打。打率 2割8分5厘3毛。


2013年4月4日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第92試合


  1. 大道寺将司の句集
  2. 中学の勉強の本
  3. 近代文学の復刻本

 4月になり、少し気温があがってきた。 それでも風はつめたく、マフラーや手袋を手放せない。 通りを歩く人の動きはまださびしいものだ。 新しく釧路に住むことになった人たちが来てくれるとよい。
 人間の思惑とは関係なくWはわらわらと活発に動きだしている。 みつけるたびに××××ている。 当地にGがいないのは (皆無ではないにせよ) 幸いである。
 3打数0安打。打率 2割8分4厘3毛。


2013年4月3日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第91試合


  1. 豆辞典
  2. 軽く読めるエッセイ

 軽く読めるエッセイはないかしらと常連さん。 何冊か見繕ったうち、村上春樹と米原万里が売れる。
 2打数1安打。打率 2割8分6厘3毛。

 以下、当店でもチラシを配布している根室の催しの告知です。

 4/9 (火)〜4/20 (土) 根室市総合文化会館 多目的ホール において 「東西の古地図に見る日本・北海道・千島」 が 開催されます。

 根室市在住のオホーツク文化研究家として知られる 北構保男 さんが所蔵する 16〜19世紀に作られた貴重な古地図126点が一般公開されます。
 日本の54点、欧州の53点、ロシアの19点からなる一大コレクションを通して、 日本・北海道・千島列島が古地図の中でどのように描かれてきたのかを探る試みです。
 『日本北辺の探検と地図の歴史』 の著書がある元 北大図書館北方資料室主任・秋月俊幸さんの解説文がつきます。

 場所根室市総合文化会館 多目的ホール (根室市 曙町1丁目40番地)
 時間=10:00〜16:00  入場無料


2013年4月2日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第90試合


  1. 八柳鐵郎
  2. 『歩く地図 京都』 (山と溪谷社)
  3. 米原万里
  4. 田丸久美子
  5. 手芸の本
  6. パール・バック 『母』
  7. 手芸の本 (茶道の仕覆)

 2階から紙が降ってくる。 拾い上げると、上のお客さんが落とした領収書だった。
 以前、ジュースが降ってきて本を駄目にしたことがある。 そのせいか、時々上から大きい物音がするとビクッとして首をすくめる。 「オレたちひょうきん族」 の懺悔室コーナーを思い出し、身体が反応するのかもしれない。

 北大通りを楽しむ会の皆さんが十数名いらっしゃる。 といっても皆がみな店内をみていくわけではなく、いつものように半分以上は外で待っているのであった。 おいで〜、おいで〜の念を一心不乱に送るが、不調である。
 同会は、月に2回ほど、JR釧路駅構内の なつかし館 「蔵」 前に集合し、 自由参加、自由解散で幣舞橋にむかって北大通を散策する集まり。 さびれてしまった通りを歩くことで少しでも賑やかにしたいという趣旨で、もう3、4年くらいつづいている。

 代表の方が、これからは告知のチラシを作らず集まりも月1回ペースに減らすとおっしゃる。 チラシのデザインが不評だったのかもしれないと悩んでおられるが、 それならば得意な人に頼んでデザインを変えてみればよいのではないか。 差し出がましくも、そう提案する。

 イヤリングを片方落としちゃったと、楽しむ会の方がひとり戻ってきた。 探してみるがうちではないみたい。 代わりに誰かが落とした10円玉がみつかる。

 『パンツの面目 ふんどしの沽券』 で3をクリアする。 パール・バックの本は、『母よ嘆くなかれ』 というのはあったのだけれど、お探しの 『母』 とは別の作品だった。
 2は 「日本の古本屋」 で他店に注文する。
 7打数1安打。90試合を終えて、417打数119安打。打率 2割8分5厘3毛。


2013年4月1日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第89試合


  1. 「狭衣物語絵巻」 が入った
                  中央公論社の「日本の絵巻」
  2. この前あった硯の本
  3. イアン・フレミング 『カジノロワイヤル』

 数ヶ月前、創元推理文庫の美本をいくつか仕入れた。 大阪圭吉やクロフツ他2012年の復刊もの、 『アンドロギュノスの裔 渡辺温全集』 など。 美本ではあるがいずれも波打つほどにたわんでいたので、棚に出さずに寝かせておいた。 ダブリ本を重石にして矯正を試みていたのだった。
 忘れそうなころに確かめるのがちょうどよい。 この日、思いついて重石をのけるとまずまずよくなっており棚に並べた。

 中央公論社の 「日本の絵巻」 より 『狭衣物語絵巻』 収録の巻が売れる。 硯の本は販売済み。
 3打数1安打。打率 2割8分7厘8毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。 以前アルバイトをしていた書店の名前が出ている。 閉店する店のひとつとして。


2013年3月31日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第88試合


  1. 『ふるさと釧路』 (郷土出版社)

 午前中は社長と市内の出張買入。
 社長が30年間営業してきてこれほどの質と量ははじめてだという品を仕入れることができた。
 天気がよい。 これはすぐに店頭に並べねばなるまい。 本店と北大通店ともに休業の予定だったが、午後2時半より店をあける。
 1打数0安打。打率 2割8分7厘4毛。


2013年3月30日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第87試合


  1. 飯沼一元 『白虎隊士飯沼貞吉の回生』
  2. くずし字の本
  3. ヴェルヌ 『グラント船長の子どもたち』
  4. 『字源』
  5. 鈴木英治

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる当サイトの連載コラム 本を繋げて を更新しました。
 3回目は、札幌にお住まいの岩村誠二さんです。 鉄道本を振り出しに旅行案内や市町村要覧へとひろがった蒐書の成果を、 「北海道 本の旅」 と題して書いていただきます。
 第1弾は、前後編2回からなる 「現JTB北海道案内オンパレード」 の巻。 その前編をお届けします。

 常連の女性から、大手出版社で編集の仕事をされていたときの話を伺う。 女性編集者がまだ珍しかった1970〜80年代の週刊誌での仕事ぶりや、 編集の実務がパソコン主体へと大きく舵をきった当初の変貌の様子など。

 釧路市立博物館の学芸員氏が4月以降の催しの告知ポスターを持っておみえになる。
 あらら、楽しみにしていた同館非公式マスコットの はっくん の姿がポスターのどこにもない。 残念に思っていると、 博物館のサイト のトップページにいたーーッ!!
 はっくんってば、常設展示の音声ガイドの宣伝でヘッドフォンをしているよ。
 この愛らしさをどう表現すればよいだろう。 とりあえず右クリックして 「名前を付けて画像を保存」 だァ。

 夜は2階で 「フルートとピアノで奏でる 春に贈るバラード」 のコンサート。 受付をこなしてから、階段踊り場でビールを飲みながら観覧する。
 5打数0安打。打率 2割8分8厘1毛。


2013年3月29日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第86試合


  1. 宮部みゆき
  2. 東野圭吾
  3. 祥伝社文庫の峰 隆一郎
  4. 安岡章太郎

 本店で本の山を片づけていた社長が、70年代の 「映画芸術」 をダンボール1箱分みつけた。 現在も青息吐息でなんとかつづいている同誌であるが、これは小川 徹が辣腕をふるっていたころのもの (先日取りあげた 『薔薇十字社とその軌跡』 にも小川 徹との関わりが少し出てくる)。

 サイトで販売するため検品していると、74年1月号 (通巻296号・復刊第11号) に、 釧路が舞台の日活ロマンポルノ作品の批評が載っていたという。
 『さすらいかもめ 釧路の女 (ひと)』
 西村昭五郎が監督し、片桐夕子、宮下順子、二條朱実らが出演している。

 後で雑誌の現物をみせてもらった。
 若いころの北川れいこ (現 れい子) が 「三者三様の女を軸とした、歌謡ドラマポルノなのだが、如何せんテンポがのろい。 わざわざ北海道までロケをしたというのに、北海道の気魄も稀薄で、銚子沖で撮ったって、たいして違わない感じなのだ」 「観終わったあと、すっかり疲れてしまった」 などと小気味よく書いていて痛快だ。
 この分野の私の師匠である毎日さんに尋ねてみたが、当時はなぜか見逃していたようで 「そりゃ、知らないなァ」
 「釧路映画ロケ地イラストマップ」 で確かめると、歓楽街の末広町あたりで撮影していることがわかった。

 FMくしろ の午後の番組で、1月に釧網本線を走った貸切列車 ジオトレイン での講義の模様が放送された。 サイマルラジオ で ながら聴取する。

 1、2、3が売れる。
 4打数3安打。打率 2割9分1厘7毛。


2013年3月28日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第85試合


  1. 藤田宜永
  2. 「戦争と文学」?
  3. 釧路新書
  4. アイヌ文様の本
  5. 図書カード

 毎日みえる毎日さんが日曜日に話していた宝島社の本は 『可笑しなヘンタイ図鑑』 というものだった。 ご親切にも毎日さん本人がほかにもお客さんがいる中、大きな声で教えてくれた。 「この間言ってた、あんたが好きそうな、ホレ、あのヘンタイの本」 とわざわざわかりやすい説明をつけて大きな声で。
 脇道さんからもメールでこの本ですねと指摘があった。

 2は、集英社の創業85周年を記念した大型全集 「戦争×文学」 のことだろうか。 電話で訊かれてよくわからなかった。 在庫はない。
 『漁業基地・釧路』 など、 釧路新書 が何冊か売れる。
 5打数1安打。打率 2割8分7厘1毛。


2013年3月27日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第84試合


  1. 横山秀夫
  2. これは見た方がよいという
                  映画について書いてある本
  3. 森 雅之
  4. 高野文子
  5. 西岸良平
  6. 黄 文雄
  7. 天ぷらの本

 画伯が大判の本をお買い上げになる。 いつも持ち歩いているマイバッグに入るかしら。
 袋を用意しますかと訊いたところ、「大丈夫、これくらいならちゃんと入るから。 絵を描いてるからかな、不思議と目測を誤ったことがないの。 ま、酒が入ると別だけどね。この本だって、1メートルくらいにおっきく見えちゃう」
 確かに本はマイバックにきちんと納まった。 物体の形状を一瞬で把握する画家の目とはすごいものだ。 改めて感心する。

 感心したついでに、月亭可朝先生が歌っておられるようなあんなものやこんなもののサイズも目測でわかるものか、 純粋な向学心から絵描きのプロフェッショナルにお尋ねしてみた。
 その返答については学術的にもきわめてデリケートな問題を含んでいるため、 軽々しく当欄に書くわけにはいかず省略させていただく。

 季節が春めいてきた。
 画伯への敬意の念がますます強まった。

 横山秀夫の文庫が売れる。
 現代教養文庫の猪俣勝人『戦後編 世界映画名作全史 戦後編』 が売れる。
 7打数2安打。打率 2割8分8厘2毛。


2013年3月26日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第83試合


  1. 雑誌 「幻影城」 の創刊号
  2. イーグルスの
           「I Can't Tell You Why」 収録のLPレコード

 店で飲んでいる某社のドリップバッグ式のインスタントコーヒー。 コンビニ店頭で品切れしていたのが復活した。 10パック入りが8パックに減っていた。

 『ビブリア古書堂の事件手帖』 の最新4巻に合わせて、 「幻影城」 の増刊号 「江戸川乱歩の世界」 を目立つところに飾っていたら、 会計を済ませたお客さんが 「幻影城の創刊号はないよねェ」
 それさえ集めれば初期の号がそろうというのだが、店には増刊号1冊しかない。

 今読んでいる内藤三津子 『薔薇十字社とその軌跡』 (論創社・出版人に聞く 10) に 「幻影城」 の話が出てくる。 後に同誌を創刊することになる島崎 博が、薔薇十字社で 『定本三島由紀夫書誌』 を手がけているため。 薔薇十字社が 「幻影城」 の発行を引き受けていたかもしれないという証言もある。 先般の芥川賞作家、黒田夏子の名も意外なところで顔を出す。

 『薔薇十字社とその軌跡』 は、編集者・内藤三津子の道のりをたどった聞き書きの一書である。
 新書館の 「フォア・レディース」、「話の特集」、天声出版の 「血と薔薇」、薔薇十字社や出帆社の設立と倒産。 これらが内藤の編集人生を形づくる太い幹だとすれば、そこからのびた枝葉の繁りもまた豊かだ。
 小さな出版社が生れては消え、有名無名の多くの固有名詞が離合集散するさまが彼女の見聞をとおして語られる。 そのことを指しての枝葉の豊かさ。 60年代から70年代にかけて、時代の底流をつくったひとつの出版史が姿をあらわす。

 薔薇十字社の関係者で古本屋になった人は12人もいるという。 巻末には、「薔薇十字社 全刊行書一覧」 もついている。

 「月9史上最低更新 剛力彩芽主演 「ビブリア古書堂の事件手帖」 最終回8.1パーセント」
 帰宅時間が合わなくて、一度もみることなく放映が終ってしまった。 まわりでみている人は何人もいたのだけれど。

 2のレコードは、79年発表の 『ロング・ラン』。 お客さん、家で加湿器を使っていたら、イーグルスのレコードだけ狙い済ましたようにジャケットがカビてしまった。
 2打数0安打。打率 2割8分8厘3毛。


2013年3月25日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第82試合


  1. 藤井邦夫
  2. 今野由恵 『美人画 描き方と鑑賞』
  3. ベケットとか戯曲の本
  4. 桜木紫乃の文庫
  5. ちあきなおみのCD

 店のFAXの調子がよくない。 給紙ローラーのゴムにひびが入り、用紙の巻きこみが弱くなっている。
 新品で購入してからおよそ10年経つ。 社長が 「俺の腰も劣化してるし、お前も腰をやられて身体が劣化してるしなァ」
 大阪のガス人間さんが通院していることを思い出す。 最近メールで届いた短歌に次の一首があった。

  「ばね指」 と いう病得て 指はねる
  痛みとともに こっけいでもある

 ばね指とは腱鞘炎の一種。 ガス人間さんの場合、左手の薬指が曲がりにくくなり、無理矢理曲げて元に戻そうとすると痛くなる。 病院でもらった軟膏を塗っているけれど変化なしだという。
 とはいえ嘆いてばかりもいられない。 ガス人間さんはこんな歌も作っている。

  レコ―ドに 針を落とせば 流れくる
  古びたジャズは 古びないのだ

 桜木紫乃は釧路出身の小説家。 徐々に作品が増えて文庫化も進んでいるが、あいにくその文庫が店にひとつもない。 代わりに単行本の 『氷平線』 がもらわれていく。 安打にする。
 5打数1安打。打率 2割8分9厘8毛。


2013年3月24日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第81試合


  1. レタリングの本
  2. 書道の本

 毎日みえる毎日さん、郊外のイオンにあるヴィレッジ・ヴァンガードで 地元の大型書店にはないおもしろそうな本をみつけたといい、 「えーとね、題名が変態なんとか図鑑っていったかな。 宝島社の本でさ、いろんな変態が紹介されてンだ。あんたもそういうの好きでしょ」
 その見立ては概ね当たっている。 勢いこんでネットで検索してみたが、どの本なのか特定できなかった。

 引越し間近の常連さんから、70年代の映画パンフレットをいくつかいただいた。 東京に住んでいた20歳のころのもの。 みゆき座やスカラ座の館名が表紙に印刷してある。
 『燃えよドラゴン』 のページをひらくと、前売券の半券が2枚はさまっていた。 好きだった女性とふたりで見にいったときのものだった。 思い出が目にみえる形でこぼれ落ちた。

 常連さんは学生時代、下北沢の学校に通っていらした。 社長にそのことを教えると、「ん、おれも同じころあの辺に住んでたぞ」
 下北沢の駅を地下化する大規模工事に対して、あの街には合わないと意見が一致するおふたりである。 40年以上昔、下北沢の街角ですれ違っていたかもしれない。

 あまりにもホニャララな日曜日であった。 本店から指令がきて午後4時で店を閉める。
 2打数0安打。打率 2割9分1厘0毛。


2013年3月23日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第80試合


  1. エンゲルス 『空想より科学へ』
  2. 美術の本 (フランス絵画)
  3. ひらがなを練習する本
  4. ショートヘアースタイルの本
  5. ダニエル・スティール
  6. 2月に外にあった子どもの本
  7. パソコン関係の本

 エミリーさんは高校生のころ、スパイや忍者になりたかった。 日曜日の当欄にそのことを書いたら、それを目にしたご本人がお出でになって、 どこのバカかいなと読んでいったら、あたしのことじゃないの、わっはっはと笑っている。
 そのエミリーさんより 『バーナムの骨』 という絵本をみせてもらう。 副題に 「ティラノサウルスを発見した化石ハンターの物語」 とあるノンフィクションの翻訳絵本。
 私を5歳児扱いして、読み聞かせしてやろうかいとおっしゃる。

 思う存分絵本を読んで聞かせたおかげで、娘は立派な本好きに育ったそうな。 子どもの気をそらさぬように声色を変えたり、大仰な身ぶり手ぶりを取りいれたり、 「あたしの読み聞かせはおもしろいんだぞォ」
 くしろ寸劇みたい会を自称する者としては黙っていられず、「それって寸劇そのものじゃないですか」 と突っこむ。
 「あ、そう言われてみたら、そうかもね」
 <寸劇は子を育てる> の名言が生まれる (なんのこっちゃ)。

 他に、「世界の名建築最新ベスト20」 を特集した雑誌 「pen」 の最新号を貸してもらう。 隈研吾小特集ともいえそうな内容。 お店で配ってと自作の栞までいただいた。

 朝は画伯と同伴出勤 (や、たまたま北大通までご一緒しただけなのだが)。
 晩にNHKで放映される高橋克彦原作のドラマ 『火怨・北の英雄 アテルイ伝』 で、古代東北のチャンバラがみられるってんで、大喜びしておられる。

 農文協の 『聞き書 三重の食事』 をみつけた画伯が 「ん、三重といえば伊賀の里。忍者のメシは載ってるかなァ」
 残念、伊勢神宮の神饌はあれど、忍びの方は載っていない。 でも本を頼らなくても十分忍者の食事に詳しいのであった。
 画伯といいエミリーさんといい、私が知らないだけで、 自然消滅したはずの忍者同好会はまだつづいているのかもしれない。

 月曜日に電話で映画の本を尋ねた方がみえる。 ご所望のベスト本の類いは適当なものがない。 代わりに、清水俊二の 『映画字幕五十年』 をお求めいただく。 「釧路映画ロケ地イラストマップ」 (2007年3月版) をおまけにつける。
 他に、岩波文庫の 『空想より科学へ』 が売れる。
 7打数2安打 (内1安打 3/18分)。80試合を終えて、376打数110安打。打率 2割9分2厘5毛。

 夜、2階のラルゴで 「つのぶえとたてぶえのコンサート」 が開かれる。 会場設営を少し手伝っただけで、演奏中も営業した。


2013年3月22日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第79試合


  1. クラシックのCD

 3月も半ばをすぎた。 店前のスノーマンが、第一商店街 (北大通2〜5丁目) の 抽象彫刻 のような摩訶不思議な輪郭になっている。 本年度の役目を終えたということなのだろう。
 こちら は昨年12月の作りたてのころのスノーマン。 3ヶ月間、どうもありがとう。 大勢の人の目に留まってよかったね。 こまめに手直しをしてくださった冬楽会OBさん、長丁場をお疲れさまでした。

 「中国人観光客を誘致しようと、釧路市は新年度、市内で撮影された中国映画のロケ地マップを作成する。 中国からの観光客は2011年の東日本大震災以降落ち込んでいる。 市内で2作目となる 「劇外人生」 (ジーワイレンション) が昨年撮影されており、マップで釧路を再発信する。
 マップには、「劇外人生」 ロケ地のJR釧路駅や幣舞橋周辺のほか、市内でのロケ1作目で2008年公開の 「非誠勿擾」 (フェイチェンウーラオ) に登場する炉端や厚岸、網走のスポットも掲載する予定。 5月中旬をめどに2万部程度作る。 新年度予算案に約120万円を盛り込んだ。(後略)」

 上は、この日の 「北海道新聞」 朝刊 釧路版の記事より (ちなみに 「非誠勿擾」 の邦題は 『狙った恋の落とし方。』)。
 JR釧路駅での 「劇外人生」 の撮影は昨年8月だった。 ちょうどそのころ、本店のそばで撮影隊らしき集団をみかけたと社長が言っていたのを思い出した。

 鉄路のついでに空路の話も。 2階の喫茶部長が公開中の映画 『フライト』 をみてきたというので、デンゼル・ワシントン機長の素行はあれでいいのかとひとしきり盛り上がる。 法廷ものになるかと思ったら、まさか×××映画になるんだものなァ (宣伝はそのあたりを上手にぼかしている)。

 そういえば、出たばかりの山内惠介さんの新曲は 『釧路空港』 だった。 歌詞 には釧路空港や幣舞橋が盛りこまれている。 霧で欠航とかいうフレーズがあれば、男女の道行きももっとスリリングになったろう (茶化してはいけません)。
 1打数0安打。打率 2割9分2厘6毛。


2013年3月21日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第78試合


  1. 「論理学入門」?
  2. ユゴー 『レ・ミゼラブル』
  3. 佐伯泰英 「酔いどれ小藤次留書」
  4. 震災関連の本
  5. 四字熟語の辞典
  6. 岩波少年文庫の 「ナルニア国ものがたり」
  7. 水上 勉
  8. 藤本義一
  9. 丹羽文雄

 同業者が9年つづけたネットの古書販売を辞めることにしたと伝えにみえる。 我が店に引きつけて考えこむ。

 豊文堂書店の初代アルバイトさんが数年ぶりに立ち寄ってくださった。 私より4つ年上で、80年代後半の一時期勤めていらした方。 社長以外で本店の帳場にはじめて座った先輩である。
 今は東京のとある出版社で働いておられる。 寄席に通いつめるほど落語がお好きだといい、立川談四楼の本を作ったことがあるそうな。

 私が中高生のころ、釧路には10軒以上の古本屋があった。 ブックス2分の1が台頭し、ブックオフはまだ影も形もなかった時期だ。
 学生時代に通ったあの店、この店を懐かしむ話になる。 共栄大通の中野書店の奥の棚は今にして思うとおもしろい雑本のたぐいがいっぱいあったはずだ、 や、小坊だった当時はよくわからなかったけれどそうに違いない、などという確認のしようがない妄想も交えて。

 角川文庫の水上 勉の装丁やら、初期の徳間文庫のラインナップ、 あるいは文春文庫の南條範夫 『山岡鉄斎』 全3冊はみつけるのにひと苦労したなどなど、 気がつくと文庫本マニアの初代さんとそうした方面の話ばかりしている。
 文庫といってもお互いが子どもだったころに時期が限定されていて、具体的には70年代前半の第三次創刊ブーム以降になる。 はたからみればどうでもいいような話かもしれないが、 当時乏しい小遣いをやりくりして集めて読んだものだから 思い入れが強くなるのも仕方がない。
 7、8、9と訊かれて、中公文庫の水上 勉 『宇野浩二』 上下巻がもらわれていく。

 1と2をお探しの若いお客さん、前者は作者がわからないという。 たぶん 『ビブリア古書堂の事件手帖』 で取りあげられていた青木文庫のことだろう。 在庫はない。 後者は新潮文庫の全5巻セットでお応えできる。
 少し前に、岩波少年文庫の 「ナルニア国ものがたり」 の1巻目をお買い上げになった方から電話あり。 そのときは買わずにおいた2〜5巻はまだ在庫がありますかとのこと。 後日お出でになるまでまとめておとりおきすることに。
 9打数3安打。打率 2割9分3厘4毛。


2013年3月20日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第77試合


  1. エーリッヒ・フロム 『希望の革命』

 春分の日。 祝日定休日の2階のラルゴも臨時で営業。

 生誕百十年を記念して、新潮社から 「山本周五郎長篇小説全集」 全26巻が刊行される由。 書店でパンフレットをもらってきた。
 「1963年、『虚空遍歴』 の舞台のひとつである福井県今庄を訪れた山本周五郎」 とキャプションがついた 写真 が一葉あり、目を凝らすと道の奥のほうに何やら見慣れた姿が。 麗しの火の見櫓さんではありませんか。
 火の見櫓研究会 のブログ更新はすっかり滞ってしまったが、櫓を愛でる気持ちが消えてしまったわけではない。 こちらで新規発見を報告させていただく。

 ちなみに北大通店には、30年前の 「愛蔵決定版 山本周五郎全集」 のバラ本が十数冊ございます。 欠本がある方、よろしければどうぞ。

 フロムの 『希望の革命』 が売れる。
 1打数1安打。打率 2割9分2厘4毛。


2013年3月19日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第76試合


  1. 塩野七生 『ローマ人の物語』 の第15巻
  2. 新しいCD
  3. 宝塚の本

 画伯が元気よく自転車でご来店。 自宅の庭でとれるふきのとうの話題になる。 根雪がとけてきた。 少しずつ、着実に、山菜とりの季節が近づいている。 植物の本には見向きもしないが、食べられる植物のことはすごく詳しい画伯であった。

 宝塚音楽学校のカタログが売れる。 『ローマ人の物語』 は別の巻が売れる。 15巻ではないので安打にはしない。
 3打数1安打。打率 2割9分0厘5毛。


2013年3月18日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第75試合


  1. 炭鉱関係の本
  2. 雑誌 「HO (ほ)」
  3. この映画はみた方がいいと
                書いてあるような雑誌というか本

 ご近所にお勤めの音楽好きの常連さんがいる。 東西のギタリストに造詣が深く、仮にエレキさんとお呼びしよう。 昼休みの時間帯におみえになっては、どろどろに濃い音楽話を素人にもわかるように語っていかれる。

 デイヴィッド・T・ウォーカーをはじめ、エレキさんご贔屓のミュージシャンは多々おられるが、 オリジナルメンバーでの復活が話題のザ・タイガースもその内の一組だ。 12月の札幌公演のチケット発売日を、今か今かと待ち構えている。
 関連グッズをネットオークションで手に入れるなど、引きを強くするための準備は万端である。 本屋でみかけた瞳みのるの本の話をすると、もちろん入手済みであった。

 これまでに行けなくて最も後悔したライブを教えてもらう。 86年のロイ・ブキャナンの札幌公演がそれ。 首尾よく券を手に入れて楽しみに待っていたのに直前になって出張が入ってしまったという。 数年後ブキャナンは亡くなり、彼のステージをみることは永久に叶わなくなった。

 毎日みえる毎日さんから 「新刊ニュース」 の最新号をいただいた。 毎月本屋で余分にもらっては届けてくださる。
 同誌には、文庫とコミックの新刊案内が挟み込み付録でついている。 一部の出版社しか載っていないけれど、気になるものに鉛筆で丸じるしをつけるのがささやかな楽しみ。
 『腰痛は 「たった1つの動き」 で治る!』 (講談社+α文庫) をでっかい丸で囲む。

 夕張・働くものの歴史を記録する会・編 『わが夕張 知られざる炭鉱の歴史』 と 奈賀 悟 『閉山 三井三池炭坑 1889-1997』 が売れる。
 3打数1安打。打率 2割9分0厘1毛。


2013年3月17日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第74試合


  1. 福井晴敏
  2. マレーシアの鉄道が載っている本

 「特別展 気象と芸術」 をみに 北海道立釧路芸術館 へ出かける。 日本画、洋画、版画、写真など、「気象」 を括りにいろいろな分野の秀作があって楽しい。
 午前11時半すぎより店を開ける。

 水曜日の当欄で、レインボーマンを特集した 「宇宙船」 1986年12月号について触れた。 それを読んだガス人間さんが、大阪からはるばる同誌の予約の電話を入れてくださる。
 北海道旅行の一環で、5月に来釧していただけることになった。 そのときは雌阿寒岳に向かってガス人間さんのレインボーマンへの思いのたけを存分に吐きだしていただこう。

 新潮選書の棚をじっくりと眺めていたエミリーさん、『スパイだったスパイ小説家たち』 を選び出す。 フリーマントルの 『CIA』 や 『KGB』、『暗号の天才』 といった同傾向の新潮選書にも激しく反応しておられる。
 聞けば高校生のころはスパイになるのが夢だったとか。 ん?忍者になりたかった過去もお持ちのはずだぞ。

 エミリーさんが音頭とりになり、画伯やズリ山さんを巻きこんで (といいますかご両人とも進んで飛びこんで)、 北大通店が事務局の忍者同好会を結成しそうになったのは一昨年の話である。 武佐の森や春採湖畔での1回きりの忍者ごっこで満足して終ってしまったけれど。
 そういえばエミリーさんはナポレオン・ソロのファンではなかったかしら。
 2打数0安打。打率 2割8分9厘7毛。


2013年3月16日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第73試合


  1. 沢木耕太郎
  2. 星座の本
  3. CDの新しいの
  4. 手相の本

 毎日さんが北大通店に毎日のようにお出でくださるようになって3年ばかり経つ。
 未だに本名を知らないので、当欄にご登場いただく際は便宜的に 「毎日みえる毎日さん」 と記しているのだけれど、 本当に皆勤賞をつづけておられるかというとさすがにそうはいかなくて、おみえにならない日がつづくこともまれにある。
 風邪をひいたか旅に出たのか、はたまた単なる気まぐれか。 そんなとき本店の社長との電話で毎日さんのことを尋ねると、 「ん?おれンとこは今日2回来てくれたぞ」 などと平気で返ってくるから、困っちゃう。

 アタシの店に顔出さないで、向こうにばっかり入りびたって!憎たらしい人! などとおもしろおかしく書いてみせれば、たちまち場末の歓楽街で客を取り合う年増のホステスの一丁あがりだ。
 や、登場人物が全員男なので、年増のオカマの痴話喧嘩に喩えた方がよいかもしれぬ。 しまいにゃ社長を泥棒猫呼ばわりしたりして、毎日さんをめぐってどうか血の雨が降りませんように。

 沢木耕太郎の映画エッセイ 『「愛」 という言葉を口にできなかった二人のために』 が売れる。 ボクと毎日さんのことを謳った題名のよう (ジョークです)。
 4打数1安打。打率 2割9分1厘4毛。

 常連のお客さんの弾き語りがあると喫茶部長に教えてもらい、 店を閉めてからふたりしていそいそと喫茶えいが館 (末広町12丁目) の土曜ライブへ駆けつける。
 3人の出演者のうち、常連さんは2番手。 静岡から越してきてまだ何年も経っていない方だが、 釧路集治監の囚人が作った 仮監峠 を題材にした曲がある。 新しい土地の歴史を気負いなく織りこんだ、地に足がついた曲づくりが鮮やかだった。


2013年3月15日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第72試合


  1. 貴志祐介 『天使の囀り』
  2. 保育関係の全集
  3. 心理学の全集
  4. 保育関係の雑誌
  5. 中島みゆき
  6. 『面接法の技術』?

 毎日みえる毎日さんが駅前の新刊書店、ブック亭で買ってきた 『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』 という新書本をみせてくれる。 NHKで日曜夜に放映している韓国ドラマ 『トンイ』 にはまっていて、その副読本のつもりだそうな。 子ども時代のヒロインを演じる子役が舌をまくほどうまいとべた褒めである。
 先日毎日さんにDVDを貸してもらってみた 『赤ひげ』 の二木てるみみたいなものだろうか。 そう尋ねると、お、そういや顔も似てるなと、新書の口絵にあるドラマのスチール写真をみせてくれた (あいにく写真が小さくて判別できず)。

 2〜4を尋ねてきたお客さんによると、 釧路の保育園や幼稚園の歴史をひも解いた資料はほとんどみつからないそうだ (根室も同様)。 そもそも過去に研究した人がごく僅かだといい、わからないことだらけなのだとも。
 言われてみれば確かにそのとおりで、『釧路市史』 (昭32) や 『新釧路市史』 (昭47) のような通史の教育の項も、 幼児教育は範囲外だというように言及していない。 『新修釧路市史』 (平8) にようやく1ページ弱の記述が認められる。 それだけその研究が難しいということなのだろう。
 道東では標茶や帯広、網走にはきちんとしたものがあるというのにとお客さんが嘆く。

 中島みゆきの本がない。 山本コータローの 『ぼくの音楽人間カタログ』 (新潮文庫) に、4ページのみ取りあげた箇所があり、それをお買い上げいただく。
 6打数1安打。打率 2割9分1厘9毛。


2013年3月14日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第71試合


  1. パソコンの本
  2. 井伊直弼が書いた本
  3. 佐々木栄松の画集
  4. 小樽の地図
  5. 吉村 昭

 昨年急逝した流通ジャーナリストの金子哲雄氏が著した 『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』。
 数日前に北大通店で同書を買っていかれた常連さんが、 よい本だから他の人にも読んでもらいたくてと読み終わってすぐに売りにみえた。 そういう考え方もあるのかと感心する。 階段上がり口の目立つところに置いた。

 WordやExcelのマニュアル本を探している方がお出でになる。 その手の実用書は店には置かないようにしている。 簡便なものでかまわなければ、100円ショップのダイソーで入手できることを教える。 自分も最初のころはそれらを使っていた口なので。

 『佐々木栄松作品集』 (クリエティヴ・アイズ) がおとりおきになる。
 釧路出張のたびにお立ち寄りいただく吉村 昭ファンの方、今回はエッセイ集 『蟹の縦ばい』 をお求めに。 探求書リストが少しずつ減っているみたい。
 5打数2安打。打率 2割9分4厘1毛。


2013年3月13日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第70試合


  1. 東野圭吾
  2. 日本画の画集みたいなもの
  3. 小野竹喬
  4. やまざきじゅんいちろうのマンガ?

 サイトのトップページにある常連さんの連載コーナー 「本を繋げて」。 現在掲載中の小文の執筆者、大阪のガス人間さんこと平位さんからメールで指摘があり、 通しタイトルを 「私の青春再読」 に変更する。 確かに 「平位公三郎の青春再読  平位公三郎・文」 では、名前の連呼でくどくなる。
 過去記事に収録した豊田文夫さんの分の題名も、名前をはずして 「一撃必冊のエッセイ」 だけに直した。

 このところ平位さんのメールの文面は、特撮ドラマ 『レインボーマン』 のことで埋めつくされていた。 「青春再読」 を 「虹男の夢」 に変更しようか迷うくらい、川内康範の奇想にトリコじかけの明け暮れだった。
 私が生れるよりも前にやっていた同作である。 再放送で目にしたことがあるような、そうでないような、記憶がはっきりしない。 店にある 「宇宙船」 1986年12月号 (通巻33号)に特集記事をみつけて、しばし目を通す。

 平位さんのメールには、新たな自作の短歌が付してあった。


  月淡く 空に残りて 静かなり
  三月の朝 うすく明けゆく

  啓蟄の マスクする人 街あふれ
  空は霞みて 我も動物

  不安気に ゆく自転車は ピンク色
  少女の最初の 大きな試練


 ズリ山裏道さんがご来店。 仕事で太平洋コールマインの坑内にもぐってきたその足でお出でくださった。
 本日とれたての石炭のかけらをお土産にいただく。 とれたてといっても、4500万年前の地層から掘り出されたものなのだが。

 採炭用の機械ドラムカッターの動画もみせてもらった。 『レインボーマン』 のような特撮ドラマに出てくる秘密兵器みたいだ。
 2年前の 博物館 の 「炭鉱映画祭 in くしろ 2011」 で上映されたPR映画 『国産エネルギーの担い手 太平洋炭砿』 (太平洋炭砿・27分カラー・1977年) では、回転するカッターの動きの妖しさを強調するように、幻惑的な音楽が付されていたことを思い出す。

 北大通店にない小野竹喬の画集は、本店に図録類が3冊あることがわかる。 こちらに移した上で、後日お客さんにみてもらうことになる。 その方、今回は 『第22回 釧路市民文化展 小倉遊亀展』 の図録をお買い上げに。
 4打数1安打。第70試合を終えて、335打数98安打。打率 2割9分2厘5毛。


2013年3月12日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第69試合


  1. フランツ・チゼックの研究本
  2. ビーチボーイズ 『サンフラワー』 のLPレコード
  3. キリスト教関係の本
  4. 岩波新書

 入荷して間もない石牟礼道子 『苦海浄土』 の講談社文庫版が売れる。 2ヶ月前に訊かれた本。 探していた方が催し物の告知にみえたので教えると、まだ入手されていなかった。
 帯広からきた方が 『勝利の生涯 内村鑑三評論集』 上下2冊をお求めになる。

 今年は全道的に根雪が多いそうだ。 こちらの記事 によると、釧路もまだ22センチを記録している。 例年であればもう消えているころ。
 4打数2安打 (内1安打 1/14分)。打率 2割9分3厘0毛。


2013年3月11日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第68試合


  1. 上野千鶴子 『おひとりさまの老後』
  2. 書道の本

 前日は臨時休業した。

 証明写真が必要だという画伯に頼まれて、店の外に出て画伯の愛機で顔写真をうつして差し上げる。 掛け声はオーソドックスに 「はい、チーズ」。 満面の笑みをうかべたよいものが撮れた。
 ザリガニの本の会計を済ませ、阿寒湖でウチダザリガニを食べたときの話をおもしろおかしく語っていかれる。 生き物のことなら、なにを聞いても必ずそれにまつわる薀蓄を返してくださる。

 山口昌男逝去。 美幌町出身の人だった。
 旅行中にみつけた白金町の本店で買い物していかれたことがきっかけで、とんとん拍子に話が進み、 氏が手元に置いていた早世した異能の歌人の遺品を社長が譲り受けたことがあった。 氏が札幌大学の学長だったころというから、北大通店がまだ影も形もなかった時期の話だ。
 この余録の顛末は社長がいずれ一文をしたためてくれるだろう。
 2打数0安打。打率 2割9分0厘5毛。


2013年3月9日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第67試合


  1. ルーマン 『信頼』
  2. 鳥海青児の画集
  3. フロム 『自由からの逃走』
  4. 東野圭吾 『どちらかが彼女を殺した』

 埼玉の会社がアダルトDVDの注文カタログを送ってくる。 取り寄せたわけではない。 注文書に 「干し葡萄&エマニエル 他 280円×30枚セット 8,400円」 などと書いてある。 干し葡萄の意味がわからない。

 黒澤 明の 『赤ひげ』 をはじめてみた。 毎日みえる毎日さんがDVDを貸してくれたもの。 掛け値なしの偉大な映画だった。

 過去の当欄によると、毎日さんに最初に同作を勧められたのは2011年8月10日のこと。 それからしばらくの間、もうみたかい、まだみてないのかいと責められつづけたことを思い出す。
 最近は言わなくなったと思っていたら、先日ついに小学館のDVDブックを手渡され、 みるみる詐欺の常習犯はお縄を頂戴したのだった。

 予習のつもりで周五郎の 『赤ひげ診療譚』 を事前に読み終えていた。 原作では接点がない少女と少年を出会わせて後半に大きな山場をこしらえるなど、 連作短篇を映画向けに編みなおした脚色の冴えに唸る。
 何を今さらと言われそうなので詳述は避けるが見どころを挙げていくときりがない。
 毎日さんと大いに語り合った。
 4打数0安打。打率 2割9分2厘3毛。


2013年3月8日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第66試合


  1. アニメの本 (『となりのトトロ』)
  2. 酒がのめるの歌のシングルレコード
  3. 都はるみと岡千秋の
       デュエット曲のシングルレコード
  4. 原田康子 『海霧』
  5. 釧路の生い立ちが書いてあるような本
  6. 藤井邦夫
  7. さだまさしのテープかCD
  8. Crane Photography Book
  9. 千島喜久男 『血液と健康の知恵』
  10. トロンボーンが入ったジャズのCD
  11. 聖書
  12. パット・メセニー・グループのCD

 歌謡曲さんから久々に電話がきたと思ったら、 酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞォといきなり歌いだしたので、慌てる。
 この歌 知ってる?歌ってるのって誰だっけ?歌えるかい?歌えないの? 店にレコードある?ちょっとみてくれるかい?歌ってるの誰だっけ?題名何だっけ? と矢継ぎ早にジャブが繰り出され惑乱する。

 店前のスノーマンは帽子にあたる部分が氷になっていて、キャンドルが灯せるようにできている。 夜間バケツの水を凍らせて作っているのだけれど、そろそろ分厚い氷が張らなくなってきた。 制作の冬楽会OB氏が氷の帽子をあきらめて、アクリル板を筒状に丸めたものに取り替える。
 歳のせいか腰が痛くてとぼやいたら、「俺よりふた回りも若いのに何言ってんの」 と冬楽会OB氏に叱られる。 でも痛いものは痛い。 スノーマンに読ませる本、今度は 『からだの設計にミスはない』 というのを選んだ。

 吉田仁麿 『叙情荒野 釧路の夜明け 第一部』 など、明治のころの釧路を記した本が数冊売れる。 同じお客さんが原田康子の 『海霧』 もお探し。 全2巻の単行本であれば本店に置いてある。 お客さん、後で向こうにまわって買ってくださった。
 丹頂鶴の写真集は欧米人のご夫婦のもとへ、 日本聖書刊行会の 『聖書 新改訳』 は宗教書の常連さんへ。
 12打数4安打。打率 2割9分5厘9毛。


2013年3月7日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第65試合


  1. 国語辞典
  2. 桜木紫乃
  3. 女性ジャズボーカルのバラードもののCD
  4. 有吉佐和子 『木瓜の花』
  5. ハドリー・チェイス 『悪女イブ』
  6. 他におもしろそうなもの
  7. 『こころのチキンスープ』 の続刊
  8. 「週刊ダイヤモンド」 とか新しいの
  9. 藤沢周平

 朝起きると、腰痛が悪化していた。
 先週土曜日の雪かきのときはとりたてて腰を痛めてはいない。 要は加齢で身体にガタがきたということらしい。 大きなくしゃみをしても腰に響く。
 気がつくと店ン中を、重心を落として摺り足気味に歩いている。 歩き方とスピードが二足歩行ロボットのアシモというよりも、 いっそ江戸時代のお茶運びのからくり人形になってしまったみたいだ。

 開店時、外に均一本を出すのにもひと苦労だった。 1冊100円の棚はキャスターが付いているのでよいけれど、300円本がつまったカゴはそうはいかない。 カゴの本を減らすため、売れ残った300円本をどんどん100円に値下げしてキャスター付きの均一棚に移す。

 ハドリー・チェイスの 『悪女イブ』 を訊かれて、創元推理文庫の棚の下段におさめた 50年前の初版 (改題前の 『イブ』) を見逃してしまったのも、腰が痛くてうまく屈めなかったせい。 だが、たとえ屈めなくても在庫を記憶していれば防げるミスだった。
 お客さんには、同じチェイスの 『ミス・ブランディッシの蘭』 を勧めて売れる。 すぐそばの 『イブ』 には気づかずに。 だらしがない話だが、6をクリアしたことにしておく。

 他に、四字熟語の辞典、藤沢周平の文庫本が売れる。
 1ヶ月前に訊かれた星野哲郎は、その後本店に 『歌、いとしきものよ』 (集英社) が入荷していた。 それを教えたお客さんが向こうにまわってお求めくださる。 4安打目。

 ちょうど私も、同書の岩波現代文庫版を読み進めている。 作詞家の星野哲郎による歌謡界の先輩や同年代の仲間たちへの聞き書きをまとめた1冊。 その仕事と人となりを敬意をこめてきびきびと記す彼の筆致もまた、一篇のものがたりを紡ぐかのように歌心に溢れ、読ませる。
 9打数4安打 (内1安打 2/6分)。打率 2割9分4厘4毛。


2013年3月6日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第64試合


  1. ベニー・グッドマンのレコード、CD?
  2. 折り紙の本
  3. 人形の本
  4. スポーツもの
  5. 雑誌 「墨」

 毎日みえる毎日さんと映画の話。 これまで好みの女優については散々聞かされてきたが、男優は川谷拓三に肩入れしていたことがわかる。
 東映の大部屋俳優たちが結成したピラニア軍団では、 志賀 勝でも室田日出男でもなく、後に早死にすることになる拓ボンこそが若き日の毎日さんの推しメンだった。 動きや表情が派手でわかりやすく、みていて飽きないのがよかったというあたり、 以前毎日さんから寄席のDVDを貸してもらった桂 枝雀と重なる。
 『前略おふくろ様』 も拓ボン目当てでみていたんだと、口角泡を飛ばして語るさまにこちらまで楽しくなってくる。

 そういえば駅裏の白金町で長年古物商を営むT川さん (仮名)にも、大部屋俳優としてすごした時期があった。 や、大部屋俳優といいますか一寸それは言いすぎかもしれなくて、ま、平たくいえばエキストラになるのだけれど、 ウン十年前に東京で暮らした学生時代、授業をさぼって映画やテレビドラマに何本も出演したと聞いている。

 あるとき三船敏郎が主演の時代劇の合戦場面にお呼びがかかった。
 くたびれるくらいの待ち時間の後、やっとこさ迎えた僅かな出番、 身体にあわないお仕着せの武具を身につけて、右へ走れェ、いや反対側だァなどとスピーカーの指示で その他大勢とともにだだっ広い野原を駆けずり回っているうちに撮影はばたばたと終了し、 後から出来上がりを映画館でみるとロングショットの場面なので自分がどこに映っているのかよくわからない。
 そんな思い出話がいくつもある。

 世が世ならT川さんも、ピラニアならぬヘルニア軍団のひとつくらい結成していたかもしれない。 そう考えると愉快な心もちになる。 私がくしろ寸劇みたい会を騙って店頭での寸劇に興じているのも、 社長 T川さんの前歴を考えると故なきことではない。
 呼ばれるがままに赴いたという現場は当時ですら曖昧模糊として、今さらフィルモグラフィの作りようがないのが惜しまれる。

 常連さんの連載コーナー 「本を繋げて」 にも登場していただいた 大阪のガス人間さんは短歌も詠む方である。 メールで近作が届く。


  しあわせは、何百億も稼ぐこと?
  長者番付、お金は手段。

  幼 (な) 児は あれしてこれして
  言うけれど 「あれを買って」 と 遂には言わず

  庶民には 何百億は 夢のゆめ
  せめて食べたや 千円弁当

  スノーマン だけが見詰める 古本屋
  写メだけ撮って 通り過ぎゆく

  たくさんの 夢と現実 ありがとう
  スマホ買ったよ 「さよなら テレビ」


 4首目の 「古本屋」 は北大通店のこと。 店前のスノーマンばかりに人気が集まり嫉妬する私のぼやきを詠んでくれたよう。 5首目に 「さよなら テレビ」 とあるのは、 ガス人間さんが携帯電話をスマホに買い替えてからテレビを見なくなったため。

 「墨」 のバックナンバーが1冊売れる。
 5打数1安打。打率 2割9分。


2013年3月5日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第63試合


  1. 雑誌 「墨」

 店内を整理していたらこんな本が出てきたと言って、社長がボロボロの小冊子をみせてくれた。

 『東北海道の今昔』  東北海道新聞編集局・編集  東北海道新聞社 (釧路市旭町54番地)  昭和23年10月20日発行  B6判 64ページ

 「この度、東北海道新聞創刊以来、紙上に連載して読者の好評を博した“東北海道の今昔”の中から約五十回分を選び、 これに阿寒国立公園と帯広、根室、網走などの各数点を加えて、ささやかながら単行本として世に送ることにした。 スケッチは特に郷土出身の次ぎの四画伯を煩わした。
 釧路・・・・・・佐々木栄松氏
 帯広・・・・・・八鍬一朗氏
 根室・・・・・・有海喜久雄氏
 網走・・・・・・居串佳一氏」
          ( 「序にかえて」 より。旧字は新字に直す)

 ほぼ全ページにわたって、下段に広告が入っており、釧路市北大通り8の 佐々木書店 のものもある。 「雑誌 図書の殿堂 古本高価買入お知らせ願います」 とのこと。
 この住所は北大通店がある一帯と重なる。 昨秋閉店した北大通店のおとなり、 ささき画廊が書店を営んでいた時期があったのは知っていたけれど、古本屋でもあったようだ。

 北大通8丁目にあった古本屋については、2010年夏にも当欄に記したことがある。 長くなるが再掲してみる (斜体が引用箇所)。


 その昔、北大通店ができるずっとずっと前のこと、同じ住所に古本屋があったという。 つい最近、それを証明する記述を社長が見つけた。 古い郷土史のなかからではない。 「全古書連ニュース」 (全国古書籍商組合連合会の機関紙) の2009年9月号、 鷹山堂 沖田信悦氏がまとめた 「戦前の 『日本の古本屋』 状況」 という項目にあった (沖田氏は 『植民地時代の古本屋たち』 の著者でもある)。

 昭和十七年 「古書月報」一月号
  加入
   釧路市北大通り八ノ一
   進光堂書店 古俣喜代美

 進光堂書店以外にも、道東の新規加入店が4軒並んで記されている。
 釧路市南大通り三ノ四  中島書店 中島文男、釧路市北大通り一三ノ七  欣集堂書店 小路康哲、 釧路市黒金町八ノ二  松栄堂 松田留吉、根室市緑町二丁目  山田書店 山田菊一。

 北大通13の欣集堂書店とあるのは、数年前まで南大通にあった同名の店の移転前なのだろうか。 太平洋戦争の開戦まもなくという時期も興味深い。
 これを読むと、釧路の古本屋の組合新規加入が昭和18年に1軒、19年に2軒とさらにつづくことがわかる。

 おとなりのささき画廊は創業70年以上の老舗である。 偶々社長さんがみえたので尋ねてみると、 「死んだ親父に出てきてもらわんと、わかんねェなァ」
 とまれ今回の情報を手がかりにして、少し探ってみたい。



 昭和17年の進光堂書店と、昭和23年の佐々木書店は別物と思われる。 また何かわかったら記してみよう。
 1打数0安打。打率 2割9分1厘5毛。


2013年3月4日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第62試合


  1. 道路地図
  2. 『閑吟集』
  3. 『折々のうた』 の5、6巻
  4. ヘミングウェイ 「キリマンジャロの雪」

 北海道新聞の朝刊に団 鬼六の評伝 『赦す人』 を上梓した大崎善生のインタビューが載っていた。 極端な浮き沈みを繰り返した団 鬼六の人生観の根っこには、破滅型志向の父親の存在があったとして、 その父が好んだという 「一期は夢よ、ただ狂え」 を引いている。
 開店前に、出典元の 『閑吟集』 を探すがひとつもない。 夕方、短歌の常連さんに同書を訊かれた。 お客さんも同じ記事にふれたのかと思ったが早合点だった。 別のところで取りあげられていて読みたくなったという。
 店のサイトに馬場あき子の 『閑吟集を読む』 があり、保管先の白金町の本店で入手できることをお伝えする。

 余談だが大崎善生の実家は、釧路から札幌に引っ越した原田康子の家の隣にあった。

 夕刻、店前の読書するスノーマンを囲んで高校生の集団がわいわい騒いでいた。 悪さをするつもりはないだろうが気になる。 後で蝋燭立てになったスノーマンの帽子に灯りを点しにいくと、彼の手には書きかけの数学のノートがはさんであった。
 折りよく、北海道新聞夕刊の釧路版に読書するスノーマンの紹介記事が載った。

 2階の次のライブの話がほぼまとまる。
 4打数0安打。打率 2割9分2厘5毛。


2013年3月3日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第61試合


  1. クイズのある本
  2. 香月泰男

 ひなまつり。 日曜定休日のご近所、浦田菓子舗も営業している。 北大通店は10時半すぎに店をあける。
 3月になって徐々に温かくなっている。 店前の雪山をスコップで少し崩す。

 電話で香月泰男の画集を尋ねられ、本店に何冊かあることを伝える。 後で社長から 『香月泰男 全版画集』 が売れたと連絡をもらう。
 夕方5時で店をしめる。
 2打数1安打。打率 2割9分6厘5毛。


2013年3月2日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第60試合


  1. 大本教関連の本
  2. 原田康子

 雪が積る。

 「TV Bros.」 の最新号は電気グルーヴ特集。 ニューアルバム 『人間と動物』 にちなんだ動物づくしの妄想インタビューの濃度がただごとではない。 大笑いするとともに天久聖一の身を削るような仕事に感銘をうける。
 その同誌を肴に電気ファンの脇道さんとお話ししていたら、「こんちはァ」 と画伯がやってきた。 前日の出張買入で仕入れたばかりの中川志郎 『珍獣図鑑』 (新潮文庫) が、めでたくもらわれていく。
 「あなたもこの本に載せてもらえるんじゃないの」 などとこちらをうれしがらせるようなことを言ってもらい、 バンザ〜イ、私も晴れて珍獣の仲間入りである。 下手に稀少動物にくくられて密猟ハンターに狙われないように気をつけたい。
 期せずして動物の話題がつづく。

 2階の喫茶ラルゴ謹製のアップルパイをいただく。 角川文庫の 『挽歌』 が売れる。
 2打数1安打。第60試合を終えて、288打数85安打。打率 2割9分5厘1毛。

 ぱっつんぱっつんのお兄さんが予約の本を取りにこない。
 ラルゴの喫茶部長に夢でもみていたのではないかと諭される。 自分でもそのとおりのような気がしてきた。


2013年3月1日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第59試合


  1. 前の人の
  2. トレイシー・ウイルキンソン 『バチカン・エクソシスト』
  3. 「釧路春秋」 の新しいの
  4. 澁澤龍彦
  5. 前にあった 『ゴジラ』 のパンフレット

 朝、社長と出張買入に出かける。 7、80年代の英米ロックを中心に大量のレコードを仕入れることができた。 30分ほど遅れて開店する。

 マイクル・コナリーの翻訳小説 『スケアクロウ』 が発売されて2週間が経つ。 出たらすぐに読むと宣言していた重度のファンのコナリー氏が、一向に読了報告をしにみえない。 常ならば贔屓の作家のどんな大長編も数日で読み終える方だというのに。 心配していたら、この日ようやく顔を出してくれた。 単に仕事が忙しかっただけのよう。

 大西巨人が広めた言葉に 「俗情との結託」 というのがある。 今から60年以上前のこと、当時の 「新日本文学」 誌上において、 野間 宏の 『真空地帯』 を激越に批判してみせた際に用いられたものだ。
 私がはじめて知ったのは松田政男か誰かの評論だった。 すごい言葉があるものだと思って、何かのまじないのように覚えてしまった。

 「俗っぽいのはわかってるんスけど止められないんスよねェ」
 口癖のようにこぼしてはお気に入りの小説や映画を誉めるコナリー氏である。 あるとき 「俗情との結託」 を説明しようとしたら、 皆まで言わないうちに 「俺のことじゃないスか」 と諸手をあげて喜んでくださった。
 キング・オブ・俗情。 俗情界のホームラン王。 俗情戦隊ゾクレンジャー。 よっ、俗情大統領。 俗情のスイッチが入る。 俗情の針が振り切る。 私、俗情の味方です。 などなど、意味が目減りするくらい盛大に使ってくださるようになった。

 このたびのコナリーの新作も満足いく出来だったそうだ。 ハリー・ボッシュものではない傍流シリーズだったため、油断していた分さらに感度が増したという。
 曰く 「俺の中の俗情が声をあげて泣きじゃくるんっスよ」
 コナリー愛に火がついたおかげで次に読むものに困り、 10作以上翻訳されているボッシュシリーズをまた一から読み直す再読ループ地獄から抜け出せなくなってしまったとも。 DVDレンタルがはじまったコナリー原作の 『リンカーン弁護士』 も近々ご覧になるみたい。
 それはそれとして真面目な話、通俗味というのはどんな分野にとっても大事だと思うのであった (大西・野間論争とは別の次元で)。

 ぱっつんぱっつんのお兄さんが予約の本を取りにこない。
 5打数0安打。打率 2割9分3厘7毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。 アマゾンと電子書籍の話に反応する。 『薔薇十字社とその軌跡』 という新刊がおもしろそう。


2013年2月28日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第58試合


  1. 釧路叢書の 『釧路湿原』
  2. ハインリッヒ・シュッツのレコード
  3. 英字の本
  4. 小泉武夫
  5. 釧路関係の本
  6. 釧路新書
  7. 「ジェットストリーム」 のCD

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 の第2回目を掲載しました。
 当欄では、大阪のガス人間さんとして度々登場、 自作の短歌も投稿していただいている平位公三郎さんが若き日をふりかえる 「青春再読」 です。 豊文堂書店の20年来のお客さま。 北海道の地に魅せられて毎年道内各地を探訪しておられます。
 最近は、大阪の馴染みの古本屋さんからDVDを借りてみた 「レインボーマン」 の虜だといいます。

 釧路叢書の 『釧路湿原』 の巻に電話で注文が入る。 後日お送りすることに。 外の均一棚の洋書が2冊売れる。
 「ジェットストリーム」 のCDというのは、城 達也時代の こちら のことかしら。 FMラジオのエアチェックなんぞをしていた高校生のころ、夜の読書や勉強の合間に耳を傾けていた。 城 達也のナレーションに大人の仲間入りをしたような気がした。
 7打数2安打。打率 2割9分8厘9毛。

 ぱっつんぱっつんのお兄さんが予約の本を取りにこない。 心配。


2013年2月27日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第57試合


  1. 趣味の本 (ちぎり絵、絵手紙)
  2. チカップ美恵子
  3. 遠藤周作 (『沈黙』 『侍』 の単行本)
  4. 乱歩のおすすめ
  5. ディープパープルの本
  6. ジョギングやマラソンの本

 発売間もない 『ビブリア古書堂の事件手帖』 の4巻目は江戸川乱歩づくしの内容だそうな。
 速攻で読み終えたエミリーさんから乱歩の在庫を訊かれる。 そういう方がお越しになると思って、レジカウンターの目立つところに何冊かまとめて置いていた。 短編の代表作がつまったちょうどよい文庫の傑作選が店にないのは心苦しいところだけれど。
 春陽文庫の 『江戸川乱歩名作集 2 パノラマ島奇談』 をお買い上げいただく。 文庫本なのに2段組だったころのもので、カバー表紙は高塚省吾。
 ネギと文旦をいただく。

 3週間前の佐々木 邦ファンの方がみえて、とりおきの 『村の少年団』 の復刻版と、 関連書として加藤謙一 『少年倶楽部時代 編集長の回想』 の2冊をお求めいただく。 1安打追加。 本店から移してもらった全15巻の 「佐々木邦全集」 も予約扱いに。

 ぱっつんぱっつんのお兄さんが久々にご来店。 「ヤマハ・アトス DVDBOOKシリーズ」 のディープパープルの巻のとりおきを頼まれる。 明日また来ますって!
 普段どおりに寒空を物ともせず、あでやかにぱっつんぱっつんしておられた。 眼福であった。
 6打数3安打 (内1安打 2/3分)。打率 2割9分9厘2毛。


2013年2月26日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第56試合


  1. 便箋
  2. クジラの本
  3. 茂木健一郎 「脳を鍛える」?
  4. 絵本
  5. 自然に関する本?
  6. 「別冊 文藝春秋」?
  7. 辻 邦生
  8. 水尾比呂志
  9. 柳 宗悦
  10. 『大辞林』
  11. ボン・ジョヴィに関するもの

 「純喫茶 葵」、「コーヒーラウンジ コージーコーナー」、「モーベンピック 笛園」。 いずれも釧路の歓楽街、末広町界隈にあった店の名前だ (葵は桜ヶ岡に移転してつづいている)。
 それらの店がかつて配っていた ブックマッチと箱マッチ を冬楽会OB氏が持ってきてくださる。 なんと愛らしい。 そして店の小さな顔と成りえている。 こちらの収集欲に火をつけかねない危険な代物だ。 早速レジカウンター後ろの壁に掲示する。

 OB氏が毎年2月上旬にひらかれるくしろ氷まつりの栄町公園会場で、仲間と雪像をつくっていたころのアルバムをみせてもらう。 時代は80年代後半から90年代初頭にかけて。 商店街の先輩方が何人も記念写真におさまっている。 皆、いまの私とさほど年齢が変わらない。

 当時商店街の若手だった面々が公園に駆けつけるのは、店の営業を終えてから。 わいわい言いながら雪像づくりに勤しんでいると、公園を見下ろす末広町のビル上階で働く着飾ったお姉さんたちが、 やかんに入った温かい飲み物などを差入れしに来てくれた。
 その晩の作業が終わると、空になったやかんを返しに店を訪ねる。 もちろん素面で帰れるわけがなく、男たちは陽気に飲み食いをして店にお金を落としていった。 そんなことがごく自然に機能していた。
 現在の氷まつりは くしろ冬まつり と名前を変えて一新されている。 栄町公園が会場からはずれて数年経つ。

 先週、釧路叢書など郷土の本をいくつかお求めになった方が再来店。 今度はクジラの本をお探しで、秋道智彌 『クジラは誰のものか』 (ちくま新書) を選んでいかれる。
 2週間前の日本画家の川合玉堂のお客さんにも再度来ていただける。 5〜9まで訊かれて、店内各所をご案内。 串田孫一・他 『自然との対話』 (山と溪谷社) を買われていく。
 後で値札をみると、串田孫一が患田孫一と書いてあった。 間違いなくおれの字だった。 北のアルプ美術館 の住みこみの管理人になるのが夢のエミリーさんに焼きを入れられそうだ。
 11打数2安打。打率 2割9分4厘7毛。


2013年2月25日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第55試合


  1. 「都道府県別メッシュマップ 北海道」 の
                         釧路・根室支庁版
  2. 日本国有鉄道釧路工場・発行
                    「くしろ」 のバックナンバー
  3. 日本書道協会の段位用の手本
  4. 『日本外交年表並主要文書 1840〜1945 上下』
  5. 『太平洋戦争への道 開戦外交史 別巻 資料編』
  6. 5、6年前に来たとき売っていたマンガの宗教の本
  7. 守屋 洋 『菜根譚』

 書道の本が売れる。 お客さんがご所望の日本書道協会のものではなかったけれど、段位取得に役立つ手本らしいので、安打にしたい。
 サラリーマン風の方が、新刊書店の検索機からプリントした探求書の情報を持ってきて、「この本、あるかい?」
 守屋 洋 『新訳 菜根譚 先行き不透明の時代を生き抜く40歳からの処世術』 というPHPの本。 同じ著者の 『新釈 菜根譚』 (PHP文庫) しかなかったけれど、それでもかまわないと言われる。 これも安打でよいだろう。 よいはずだ。 よいに違いない。 俺が法律だ。

 宗教書のお客さんは、 以前北大通店でみかけたという仏教の教えをマンガ仕立てで解説したものを探していた。 はて、最近そんな本があったかしら。
 前回いらしたのはいつか尋ねると、5、6年前だと返ってきた。 確かにそういう本を何冊か並べていたのをうっすらと思い出す。

 新刊書店とは時間の流れ方がちがうのが古本屋のよいところだと思う。 棚の肥やしになって幾星霜という本はごろごろしている。 5、6年前の在庫が残っていてもちっともおかしくない。 今回はお応えできなかったにしても。
 お客さん、諦めきれずにその後も棚を探していかれる。
 7打数2安打。打率 2割9分9厘6毛。


2013年2月24日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第54試合


  1. 新刊の雑誌
  2. 和泉式部の書が載っている本

 冬楽会OB氏が溶けてきたスノーマンのお色直しをしてくださる。 右手もふたたび本を持てるようになった。
 古本屋の店先にあるので、読書している格好がよいだろう。 冬楽会OB氏がそう考えて作ってくれた像である。 選書は私の担当。 これまで処分本のなかから何冊か見繕って読ませてきた。
 今、彼氏が夢中になって読みふけるのは、直木賞選考委員を30年近く務める文壇大御所の、男女の愛慾を描いたベストセラー小説だ。 若い女性客がつめかけて大ヒット中の映画 『テッド』 の人気にあやかり、可愛いのに下品の路線を狙っている。
 あ、下品って言っちゃった。

 同朋舎出版の 「日本書学大系 法書篇」 より、「和泉式部続集切」 の巻が売れる。 前日訊かれた小檜山 博も、お客さんに本店の新しい在庫を教えたのが売れる。
 午後5時半で営業を終える。
 2打数2安打 (内1安打 2/23分)。打率 3割。


2013年2月23日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第53試合


  1. 囲碁の本
  2. 樋口一葉 『たけくらべ』
  3. とうきの本
  4. 小檜山 博

 図書館 で文芸誌を借りてから、店を開ける。 道中お話しした脇道さんによると、 新刊書店でみつけた江國香織の新作のカバーの手触りがうっとりするほど素敵だそうな。

 フランクルの 『夜と霧』 の版元 みすず書房 は、 霜山徳爾のかつての訳 を絶版にせず、 池田香代子の新訳 とあわせて、今も書店で手にとれるようにしているという (新訳は原著の改訂版に拠る)。
 教えてくれたのは、 すみれ ファンクラブ会長。 みすず書房 を褒め称えるところをみると、みすずファンクラブ会長も兼任しているとみえる。 すみれとみすずで両手に花である。
 私が昔読んだ 『夜と霧』 は、函入りの旧訳のほうだった。 学生時代に豊文堂書店で購入したもの。 函がヤケて状態はよくないが、探せばまだ家にあるはずだ。

 中年の男性に 「とうきの本」 を訊かれる。
 おれは今試されているのだ。 そんな気配をびんびんと感じる。 陶器か、投機か。 一瞬悩んで、そして賭けた。
 「器の陶器ですか?」
 「や、法律の登記なんだけどね」
 そんなもん、相手の発音で検討つくだろうと言われそうだが、わからないんですね、これが。 ドラマで時限爆弾のどのコードを切るか迷う場面なら、間違いなく大爆発を引き起こしているところだ。 ドリフのコント並みに髪の毛はおっ立ち、顔は真っ黒けになっているはず。
 登記の本は特に在庫なし。 最新版をお探しのようだったので、新刊書店に行くことを薦める。

 岩波文庫の 『にごりえ たけくらべ』 が売れる。
 4打数1安打。打率 2割9分4厘3毛。


2013年2月22日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第52試合


  1. 森村誠一の現代もの
  2. ピーター・ラビットの本
  3. 骨董の雑誌
  4. マイケル・J・ベーエ 『ダーウィンのブラックボックス』
  5. 釧路の本
  6. 夏目漱石 『吾輩は猫である』

 森村誠一の現代もののリクエストをいただく。 文庫のミステリ小説を数冊おみせするがお探しのものと違うようだ。 手ぶらで帰っていくお客さんの背中をみていたら、外の均一棚にも新書の森村ミステリがあることを思い出し追いかける。 そこでようやく探し物がノンフィクションの 「悪魔の飽食」 であるとわかる。 かくして店内在庫の 『続・悪魔の飽食』 がもらわれていく。 しつこく追いすがって安打をもぎとる。

 ピーター・ラビットの絵本は随分前に数少ない在庫をどれも売ってしまった。 原作者の伝記映画 『ミス・ポター』 のパンフレットくらいしかなかったが、お客さんはそれでもよいとお求めに。 同じ方が 「太陽」 の2000年3月号も選んでいかれる。 特集は 「骨董を買いに行く」。
 旅行者風のお客さんに、釧路叢書など郷土の本が諸々売れて4安打目。
 6打数4安打。打率 2割9分5厘0毛。

 時代小説がお好きな常連のご夫婦が、帰り際に当店の鉱石コーナーに目を留めて、 「ここにあるやつ、隕石ってことにして売ったらどう?」 ロシアに隕石が落ちてから、これで2回目の提案だ。
 この日の 釧路新聞 の時事川柳に、次の投句があった。

  石ころを 隕石にする 金儲け


2013年2月21日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第51試合


  1. 横田憲一郎 『教科書から消えた唱歌・童謡』
  2. たるいし まこ 「ぷーちゃん」 シリーズ
  3. ダニエル・ダリューが載っている本
  4. 釧路の本

 仕事がおやすみの正法さんが、古い新聞記事のコピーを持ってきてくださる。
 北海道立文書館 で複写した大正5年4月26日と27日の小樽新聞だった。 「本道武藝ぞろえ」 という武道家の逸話を紹介する連載に、 正法さんが年来調べているご先祖が取りあげられているのだ。

 近世勤王家高野長英が憂国の余り著した 『戊戌夢物語』 が幕府の忌諱に触れ、渡辺崋山とともに獄に下った天保十年、 会津城下に生まれたなどと恭しく書き出される当年とって78歳の翁の生い立ち。
 ふるさと会津で太子流の剣の道を学び、槍は宝蔵院流、柔道は赤塚流を身につけた血気盛んなその半生が、 京都守護職に任ぜられた藩主松平容保侯につき上洛、蛤御門の変で初陣を戦ったことや、 会津戦争で隠密の役を勤めるも官軍に囚われ、 赦免の後北海道移住を決心したことなどを踏まえて、装飾過多な講談調で掘り起こされる。
 おしまいは、札幌付近に出没した暴れる大熊を剣と火縄銃とで単身退治した武勇伝なのだから、拍手喝采したくなる一幕だ。

 テレビ番組を録画したDVDもいっしょにいただいた。 「若大将のゆうゆう散歩」 の神保町の回だった。 「ちい散歩」 の後を受けてはじまった加山雄三のレギュラー番組である。 これも私を取り巻く赤ひげ包囲網の一環なのか。

 「若い人はご存知ないかもしれないけれどね」 数ヶ月に1度みえるお客さんが、そう前置きしてダニエル・ダリューのことを話しはじめた。
 彼女は戦前から活躍していたフランス映画界の名花。 戦争がおわりどっと公開された洋画の奔流の洗礼をうけたお客さん、 美人女優は次々と現れたけれども、とりわけ 『うたかたの恋』 で見初めたダリューの美しさといったらなく、 いっぺんでファンになったそうな。 声に出すのは憚るような男子校の便所の落書にも彼女の名があったと小声で付け加え、 悶々とした青春時代を語っていかれる。
 イングリッド・バーグマンやオードリー・ヘプバーンですら、その晩年の姿をみなきゃよかったと断言する厳しい方なので、 ダリュー嬢が80歳をすぎて出演した映画 『8人の女たち』 のパンフレットをみせるのは止しておく。

 『くしろの統計 1970年』 などで1安打。
 1は 「日本の古本屋」 で他店に注文する。
 4打数1安打。打率 2割8分5厘7毛。


2013年2月20日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第50試合


  1. 岡田斗司夫 『人生テスト 人を動かす4つの力』
  2. 岡田斗司夫 『遺言』
  3. SNS関係の本
  4. 新潮文庫のソルジェニーツィン 『収容所群島』
  5. 岩波文庫の 『ソルジェニーツィン短篇集』
  6. それ以外にソルジェニーツィンの本
  7. そばの本
  8. 掛け軸
  9. シベリアの収容所の本
  10. 太平洋炭礦労働組合史の古いやつ
  11. レコードの針
  12. 百田尚樹

 バーコード博士からメモを渡される。 博士が自宅PCサーバー上に構築しつつある膨大な蔵書リストにアクセスできる禁断のパスワードだった。

 「アラ、豊文堂って結構そばの本があるんだ。探している人がいるから教えてあげなきゃ」
 数日前そう言ってお帰りになった音訓編集長、 ちゃんとそのお知り合いに伝えてくださったようで、この日、件の方がそばの本を探しにやってくる。 7、8冊買っていただいたろうか。 本店の在庫もお知らせしたので、ひょっとしてひょっとするかもしれない。

 ロシア中部に隕石が落ちて大騒ぎである。 当店のささやかな鉱石コーナー (というのがあるのです) を覗きこんだ仏文さん、 この光ってるやつ、隕石ってことにして売ったらいいじゃんとアドバイスをくれた。

 電話でソルジェニーツィンの本を訊かれる。 新潮文庫版 『収容所群島』 の5、6巻など、いくつかお応えできるものがあった。 しばらくしてお客さんがみえる。 前記の2冊に、『クレムリンへの手紙』 と 『私のソルジェニーツィン 前夫人の回想記』 が加わる。
 知人が抑留体験を書き残せないまま亡くなったといい、坂本龍彦 『シベリアの生と死』 も選んでいかれた。 一口にシベリア抑留といっても場所によって濃淡があり、東部の収容所の記録は少ないそうだ。 購入書はその欠落を部分的に埋めてくれるもの。

 太平洋炭礦の労働組合史も同じ方から。 十周年記念誌であれば本店に置いてある。 すぐにその足であちらに向かい、同書などいくつかお買い上げいただいた。
 先月のレコード針のお客さんが再来店し、もう1点お求めになる。
 12打数6安打。50試合を終えて、234打数67安打。打率 2割8分6厘3毛。

 国書刊行会の温泉発電事業 が進んでいる。 場所は釧路管内 弟子屈町。


2013年2月19日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第49試合


  1. ヘルマン・ヘッセ
  2. シドニー・シェルダン
  3. ステンドグラスに関する本
  4. 福原麟太郎
  5. 道路地図

 あんなに売れたアカデミー出版のシェルダン超訳本もあまりみかけなくなった。 お客さん、手元に下巻がなくてつづきを読めず難儀しているとか。 早川書房のシドニー・シェルドンも店にない。
 ステンドグラスの本も在庫がない。 ガラス器の本ならたくさんある。 道路地図や住宅地図はちょくちょく訊かれるが、まず入ってこない。

 厚岸倉庫社長が福原麟太郎の本を探している。 何冊かご覧いただくが、この日お買い上げの中にそれらは混じっていない。 後で厚岸箱をのぞくと、研究社の 「福原麟太郎著作集」 の端本など2冊がしっかりと収まっていた (厚岸箱とは、厚岸倉庫社長のとりおき本を仕舞う専用のダンボール箱のこと)。
 午前中にみえた年配のご夫婦に、岩波文庫と新潮文庫のヘッセがあわせて6冊売れる。
 5打数2安打。打率 2割7分4厘7毛。

 サイトのトップに貼りつけている 乾電池の自動販売機 の画像を、札幌の常連さんが珍しがってくれる。 メールに曰く 「電池は24時間営業しているコンビニで簡単に入手できるので、 現在の日本では火の見櫓より珍しいのではと思ってしまいました」
 撮影したのは、北大通4丁目西側の電器屋の前。


2013年2月18日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第48試合


  1. ことわざ辞典
  2. 古事記の別のバージョン
  3. 新書を紹介してる本
  4. 大相撲の歴史が書いてある本
  5. 小学館文庫の塩見鮮一郎 『浅草弾左衛門』

 大相撲の本が売れる。 書名を書き留めておきたいのに、値札がみつからない。 いろんなものがみつからない机の上だ。
 古事記をお探しのお客さん、店の棚からかつて流布した角川文庫の新訂版 (武田祐吉 訳注) を取り出して、 別のバージョンはないかとお尋ねに。 他には小学館の 「日本古典文学全集」 の収録巻しかなく、文庫をご所望のお客さんはそのまま角川文庫版をおもとめになる。 日本語が堪能な欧米の方だった。

 2階の喫茶ラルゴで、地元シンガーの志賀恵子さんと ピアニストの南山雅樹さんによるライブ 「うたとピアノと」 が開かれる。
 夕方の会場設営を手伝い、18時半からは受付をこなす。 途中休憩ありの2部構成。 受付がひと段落した後は、店を延長営業しながら階上の音楽に耳を傾けていた。
 5打数1安打。打率 2割7分1厘8毛。

(クリックすると 拡大します)


2013年2月17日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第47試合


  1. 村 薫 『マークスの山』 の文庫本
  2. 大島真寿美
  3. 食品加工の本
  4. コニー・ウィリス

 本野さんから 「本の雑誌」 の最新号 をいただく。 高瀬 毅 『本の声を聴け ブックディレクター幅允孝の仕事』 (文藝春秋) を取りあげた 同誌巻頭 「今月の一冊」 が素描する最大公約数的なブックカフェ像が痛快である。
 ホントにこんな絵にかいたようなブックカフェってあるのかしら。 少なくとも釧路にはこうした形態の喫茶店はないような気がするのだけれど (あったらごめんなさい)。

 北大通店2階の喫茶ラルゴも、人によってはブックカフェと見做す方がいるかもしれない。 本棚に閲覧用の本を多少並べてはいるものの、いわゆるブックカフェ的な品ぞろえからは外れているだろう。 責任者の喫茶部長は古本屋の階上にあることをことさら意識していないし、 私もそれでいいんじゃないのと思って口出しはしていない。
 「ムー」 とか 「ボウリング・マガジン」 といった好事家向けの雑誌を、 喫茶部長の目を盗んでせっせと2階の棚の目立たぬ下段に収めて遊んでいるくらいだ。 需要が少ない密輸業者を気どっているつもり。 余計なお世話とは呼ばないで。

 店内をみてまわりながら、通路が歩きやすくなりましたね、ずいぶん本が減ったみたいと本野さん。 数日前、同じことをエミリーさんにも言われた。
 ふっふっふ、それは店が閑で片付けに精がでるからなのですよ (涙目)。
 「本の雑誌」 最新号の魔窟と化した大森 望の仕事部屋の写真をみて、心を落ち着ける。

 『サバ利用試験報告 北海道立水産試験場五十周年記念出版』、「水産実用叢書」 シリーズ (北方出版社) が売れる。
 4打数1安打。打率 2割7分3厘5毛。


2013年2月16日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第46試合


  1. 『さっぽろ文庫49 札幌と映画』
  2. 従軍看護婦に関する本

 『札幌と映画』 のお客さんには、本店の在庫を教える。 後で社長から売れたと連絡あり。
 従軍看護婦ものは、『白衣の天使 ビルマ最前線 従軍看護婦死闘の手記』 と 『悲しみは松花江に流して 看護婦たちがみた二つの戦争』 の2冊がみつかり、 常連さんのもとへ。

 パンの先生ができたてのコロッケと手づくりパンを差入れにみえる。 2階の喫茶ラルゴが第3土曜日定休日でだれもおらず、腹ペコの私が代わりに美味しくいただく。
 日本全国を旅するズリ山裏道さん、最近は福島県 いわき市へ足を伸ばしたようだ。 福島 勿来の風景印と勿来駅の記念スタンプが押された封書が届く。 中身は旅館にあるような梅茶パックだった。
 映画の先生には 『ボルベール 帰郷』 のDVDを貸してもらう。

 5/6 (月・祝日) にラルゴで開催する ウルフルケイスケ さんライブの予約発売が、前日よりはじまる。 早くも数名の方から予約が入ったそうだ。
 月曜日に行う 志賀恵子さんと 南山雅樹さんによる ライブ 「うたとピアノと」 も好調だと聞いた。
 2打数2安打。打率 2割7分4厘0毛。

 通りをはさんだ向かいの 釧路信用金庫 本店では、同行に勤める 女子アイスホッケー の日本代表選手を称える垂れ幕が。


2013年2月15日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第45試合


  1. 山本一力
  2. 藤井邦夫
  3. 「國譯漢文大系」 (國民文庫刊行會)
  4. トニー・ウィリアムスのCD
  5. ジョナサン・ ストラウド 『バーティミアス』
  6. ジプシー・キングスのCDかレコード

 「ねぇねぇ、昨日のバレンタインのチョコ、いくつもらった?」 ポエムのおばさまが尋ねてくる。 「そりゃもう、抱えきれないくらいたくさんですよ」 「ふ〜ん、で、ホントはいくつもらったの?」 「いや、数とかじゃなくてこ〜んなにたくさんです。ひとりで食べきれるかなァ」 「たくさんっていうのは、いくつ?」 いつになく追及が厳しいポエムのおばさまである。 しまいには 「だからァ、たくさんったら、たくさんなんです! それでいいでしょ!これ以上僕に嘘八百つかせないでくださいよ!!」
 白状したのと同じことだった。

 蔵書データベース化計画を推し進めるバーコード博士に、その進捗状況を教えてもらう。 6,000点を超えて全蔵書のおよそ8割の入力が済んだ。 現在は、バーコードが付いていない昔の本や地方出版物に着手。 それらの書籍を登録するために、オリジナルのバーコードをプリントできる機械まで導入している。
 見本のバーコードシールをみせてもらった。 ISBN (International Standard Book Number) ならぬ、 YOBN (Y××'s Original Book Number) の文字が印刷してある (Y××にはバーコード博士の本名が入る)。
 蔵書リストは自宅PCのサーバー上にパスワード付きでのせて、私設図書館への道のりを着々と歩んでおられる。
 いずれバーコード博士が司書の資格をとることになっても私は驚かない。

 愛媛の知人が送ってくれたのと、エミリーさんがかの地で芽吹いた ふきのとう を持ってきてくださる。

 山本一力の文庫3冊が売れる。 「國譯漢文大系」 の在庫もあるだけ全部売れて、棚がすっきりする。
 6打数2安打。打率 2割6分6厘9毛。


2013年2月14日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第44試合


  1. 編み物の本

 くしろ冬まつり が終わって10日以上経った。 北大通店では、商店街のくじ引きの景品として500円古書券なるものを10枚提供したのだが、 当選くじを交換しに店まで来てくれた方は2人。 使った方はひとりしかいない。
 より多くに当たるとよいと考えて、これまでの1,000円古書券5枚をやめて500円券を10枚にしてみたのだが、空振りだったようだ。 古本だから不人気なのかと思えば、2階の喫茶ラルゴ提供のランチ券も引換えにみえたのは1名だけという。 当選くじの引換期間は終わってしまった。
 1打数0安打。打率 2割6分5厘。


2013年2月13日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第43試合


  1. 絵を描くのに使える写真や絵が載っている本
  2. ビートルズの写真が載っている本
  3. 芸能人が書いた本
  4. ロッド・スチュワートのCD
  5. カラオケの歌本

 数日前に 「これ、あげる」 と、なじみのお客さんから柿ピーの小袋を3つもらった。 パチンコの景品だった。 夕方、誰もいないのを見計らい、ひと袋分全部を手の平にあけ思いきりよく口に放りこんだら、やけに柿の種が湿気ている。 賞味期限が去年の4月19日だった。 3袋ともそうだった。 噛み砕いて半分くらいごっくんした後だった。
 今後は見境なく口に物を入れないように気をつけたい (2013年の抱負)。

 山本コータロー 『誰も知らなかったよしだ拓郎』 が売れる。 芸能人が書いた本枠で1安打。
 5打数1安打。打率 2割6分6厘3毛。


2013年2月12日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第42試合


  1. 「月刊食堂」
  2. 店舗デザインの本
  3. 浮世絵

 今をときめく壇蜜サンが意味深にも 「ハァハァしてる?」 なんてことをさかんに言っておられる。 やらいでか! 私も負けじとハァハァしている。 しかも店ン中で。
 色っぽい話ではない。 古本屋ですからね、ハァハァする対象は飯の種の古本に決まっているのです。

 この日も、買取りでたまったブックオフ本のシール剥がしのため、 得意の 「人間ドライヤー」 (※) の秘技を用いて長いことハァハァしていた。 過呼吸寸前までハァハァしたおかげでちくま文庫のシールもきれいに剥がせた由。 皆さまにも手軽にできるハァハァとして広くお勧めする次第である。

 (※) 熱い吐息をしこたま浴びせることで、本にこびりついた値段シールをなめらかに剥がす、 コンセントいらずの新技術。実用新案出願中。

 ズリ山裏道さんから、旅先でうつした 怪奇画像 が届く。 現代妖怪図鑑より出典などともっともらしく書いたら、信じる人も出てきそう。 採集地は茨城県 水戸市。 ソバージュヘアーと命名してもらった。
 3打数0安打。打率 2割6分8厘0毛。


2013年2月11日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第41試合


  1. 塩野七生 『神の代理人』
  2. 前にあった殿山泰司
  3. 郷ひろみ 『裸のビーナス』 のシングルレコード
  4. 映画 『エデンの園』 のパンフレット
  5. 郷 ひろみ 『裸のビーナス』 の写真集?
  6. 本店でこっちにあるって聞いた
                     チカップさんが表紙の本
  7. 数年前の写真集 (バレーボールの中田久美)

 殿山泰ちゃんの著書をお探しの高峰さん、あいにく売り切れていた。 みつけたときに買っておけばよかったと、残念がっておられる。 昨秋小沢昭一の文庫本を訊かれており、岩波現代文庫の 『私は河原乞食・考』 をおみせするとこちらは喜んでいただける。 年度が替わったので安打にはならない。

 高峰秀子がお好きな方なので、当欄では仮名で高峰さんとお呼びしている。
 常連さんに黒澤 明の 『赤ひげ』 のDVDを貸してもらった話をすると、 まだみていないんですか!?早くみないと駄目ですよ!とせっつかれてしまった。 三重県在住の方からも 「良い映画です」 とメールをいただくし、赤ひげ包囲網ができつつある。
 みるときはハンカチのご用意を、その前に水分補給もしなきゃいけません、と高峰さん。 周五郎の原作にも目を通すとするか。

 3連休の最終日。 郷ひろみ 『裸のビーナス』 のシングルが売れる。 写真集もあるそうだ。 夕方5時すぎに店を閉める。
 7打数1安打。打率 2割7分2厘2毛。


2013年2月10日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第40試合


  1. 鉄道の券

 店前のスノーマンがまたまた手直しされて 可愛らしい姿にもどった。 制作した冬楽会OB氏も出来に満足している。
 通りすがりの人たちが次々とスノーマンを写真におさめてくれるが、彼がなぜ本を読んでいるのか、 後ろを振り向いてそこに古本屋があることに気づく人はほとんどいない。

 日曜夕方の北大通は閑散としている。 歩く人よりも カラスのお友だち の方が多い。

 エミリーさんの特殊能力が明らかになる。 昔からテレビをみていると、あ、この人はこれから売れっ子になるな、というのが直感でわかるそうだ。 かなりの確率で当たるという。
 スティーブン・キングの 『デッドゾーン』 なら、その能力が仇となり命を狙われるところだ。 おそるおそる尋ねてみた。
 「すごいですね。今だと誰が売れそうですか?」
 「それがね、今うちはテレビなしの生活を送ってるから、全ッ然わかんないの」
 私の頭のなかの桂 三枝 (現 文枝) が盛大に椅子からずっこけた。
 1打数0安打。40試合を終えて、184打数51安打。打率 2割7分7厘1毛。


2013年2月9日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第39試合


  1. 川合玉堂に関する本
  2. 日本の近代美術史の本?

 本店の社長にちょくちょく電話で調べ物を頼まれる。 この作者は他にどんな本を出してるか、ちょっとみておいてくれ。 昔うちで売った本がまた入ってきたから古い値段を調べてくれないか。
 結果がわかって報告すると、大概こんな返事がかえってくる。
 「よし、大体わかった」
 社長の口癖のひとつといっていい。 正直なところ何がわかったのかよくわからないときもないわけではないのだが、 なんとはなしに一件落着したような気がしてくるから不思議なものである。

 夕方、2階の喫茶部長がおりてくる。 ランチの後片付けがひと段落ついたらしい。
 昨晩も次の日の仕込みで帰りが遅くなったという。 テレビでちょっと気になる映画を放映していたが、帰宅すると最後の10分くらいになっていた。
 「途中からだとわからなかったでしょ?」 すでにその映画をみている私が尋ねると、喫茶部長ったら大胆不敵にも 「いや、大体わかった」
 喫茶部長は社長の長男である。 親子なんだなァとしみじみ思った。

 大阪のガス人間さんが携帯電話をスマートフォンに買い換える。 次々と届くメールの文面が、ガス人間さんの習熟の度合いを伝える。 ガラケー使いの私も、負けじと黒板消し (以前ズリ山裏道さんがむき出しのまま郵便で送ってくれたおみやげ) をスマホに見立てて自主練習に励んでいるのだけれど、ガス人間さんとの差は広がるばかり。

 「芸術新潮」 の1994年3月号が売れる。 特集は 「常識よ、さらば!日本近代美術の10章」。
 2打数1安打。打率 2割7分8厘6毛。


2013年2月8日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第38試合


  1. 六法全書
  2. ミッフィーが載っている本

 前夜、久々に積るほど雪が降った。 こちら は、一夜明けて雪に埋もれたスノーマン。 なにかに似ていると思うのだが、はてなんだろう。 その答えの如何によって、ロールシャッハテストのように心理の奥底が露わになる (わけがない)。
 スノーマン制作者の冬楽会OB氏に、ミッフィーが載っている本がないかとリクエストをいただく。 本の代わりにグーグル検索でみつけた画像を印刷して差し上げる。
 帰りに北大通6丁目を通りがかると、大谷時計店の前に見事なミッフィー雪だるまが出来ていた。
 2打数0安打。打率 2割7分6厘2毛。


2013年2月7日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第37試合


  1. 沼田まほかる
  2. 佐野洋子
  3. 井上荒野
  4. 林 真理子
  5. 田辺聖子
  6. ジュリー・ロンドンやバーブラ・ストライサンドのCD

 「手をあげろッ!」
 パソコンに向かってサイトの更新をしていると、鋭い声が一閃した。 すわ山賊の来襲か。 何も考えることなくひとりでに両手がバンザイしていた。
 声の主は画伯だった。 私の応対がおざなりなものにみえたのだろう。 「つまんな〜い。すぐに手を挙げるんだもの」 と口をとがらす。
 むむ、くしろ寸劇みたい会としては、ここは保安官と無法者の応酬でもっと引っぱるべきであった。

 私の反省をよそに、「今日の餌台、何があるかなァ」 とレジカウンターまわりの面出し商品を眺めていく画伯。 畏れ多いことだが、レジ周辺を餌台と呼んで毎回楽しみにしてくださっているのだ。
 他のお客さんが手にとらないように除けていた 『原色 日本島図鑑 日本の島433 有人島全収録』 (新星出版社) なる1冊をさっと取り出す。 満足気に中身を検めだす画伯だが、 「ん、この本、島しか載ってないよ。鳥さんはどこにいった?」
 獣に目がない御仁である。 島図鑑を鳥の図鑑と取り違えていたのだった。 私は私で、本のセレクトに失敗したのを悔いて 「しまった!」 と叫ぶ。
 嗚呼、こんなつまらないダジャレが脊髄反射で出てくるのだから、儂も歳をとったものよ。 己の厚顔を喜ぶべきか。

 2、5が売れる。
 先日ネットで郷土誌の資料を注文してくださったお客さんから、届きましたと電話がくる。 近隣のとある町にお住まいの方。 釧路新聞の 「本を繋げて」 紹介記事 を読んで、うちの店のことを知ってくださったという。
 6打数2安打。打率 2割7分9厘3毛。


2013年2月6日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第36試合


  1. 星野哲郎
  2. 佐々木 邦
  3. 書道の本
  4. 釧路新書

 朝、鍵を忘れて店に入られない。 数年ぶりにやらかしたポカだった。 2階の喫茶部長がくるまで、しばし外気に身をさらす。 自分で飾りつけてあるウィンドウに改めて目をやる。
 音楽コンサートや展覧会など、1月の激減に比べると催し物の掲示ポスターが格段に増えた。 そのことを前向きにとらえたい。 来月半ばの 「アールクシリアン 道東音楽祭 XII」 開催のころには、少しは暖かくなって道も歩きやすくなるさと。

 『近代日本ユウモア叢書 4 佐々木 邦集』 をお買い上げになったお客さん、 他にもこの諧謔小説の大家の本がないかと尋ねてくる。 いっぺんには買えないから、この次くるときまで探しておいてとのこと。
 『村の少年団』 と 『苦心の学友』 の復刻版、関連書として加藤謙一 『少年倶楽部時代 編集長の回想』 を除けておく。 当サイト掲載の全15巻からなる全集も、保管先の本店から移してもらうことにする。

 ちなみに 『村の少年団』 のカバー絵は火の見櫓が描かれていることで、その筋の愛好家に名高い。

 他には、同朋舎出版の 「日本書学大系」 のバラ本など書道本が売れる。 釧路新書は 『漁業基地・釧路』、『戦後史ノート』 上下2冊がもらわれていく。
 バーコード博士からは、さらに分厚くなった蔵書目録の第2弾が届けられる。
 4打数3安打。打率 2割7分7厘4毛。


2013年2月5日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第35試合


 「北海道立図書館 標茶分館ってのをよ、ちょっと調べてみてくれないか」
 営業中に社長が電話をかけてきた。 本店の本の山から 昭和32年刊行のとある1冊 が出てきて、同分館の蔵印が押してあったという。

 幸い店には標茶町の郷土誌がいくつか揃っている。 同分館については、 『標茶町史考 続篇』 (昭和60年) 所収 「第二十九章 社会教育施設の充実とその活動」、 および 『標茶町史 通史編 第二巻』 (平成14年) 所収 「第12章 戦後の教育と町民の生活・文化」 に、それぞれ小項目が立ててあり詳しい。
 標茶公民館内の 「公民館文庫」 が前身だったとある。 昭和27年から正式に図書費が計上され、徐々に蔵書数が増えていった。 以下、かいつまんでみる。

 「(前略) 昭和二十八年頃から道立図書館分館誘致の運動が起こった。 高島館長及び大井健次 (二代目館長) を初めとする町を上げての陳情により、 昭和三十一年 (一九五六) 七月に分館設置の予算化が実現した。 開館はその年の十一月十日で、名寄・八雲に次ぐ道内三番目の分館となった」 (『標茶町史 通史編 第二巻』 967ページ)

 昭和43年 道立図書館より移動図書館車が寄贈される。 標茶・弟子屈・鶴居・中標津・別海などの地域を年2回巡回。
 昭和47年 標茶公民館内から標茶町山村開発センター内に移転。
 昭和58年 新館オープン。
 昭和59年 鳥居良四郎氏が館長に就任 (平成3年3月まで)。 酪農関係図書や資料の収集に力をそそぐ。

 道立図書館の分館としての役目は、平成4年4月で終わり、現在は 標茶町図書館 としてつづいている。
 『標茶町史考 続篇』 によると、標茶町の分館誘致運動の際、 中標津町にも同様の動きがあり水面下で調整があった。 図書館設立をめぐって、道東の町同士でちょっとした鞘当があったのだ。 書物への飢餓が顕在化したものとみなしたい。

 去年の夏、 釧路市立博物館 の館報に 「太平洋炭礦図書館と機関紙 「読書タイムス」」 という一文を書かせてもらった。
 炭鉱図書館としては全国でもおそらく最初のものだという太平洋炭礦図書館の歩みをたどった内容である。 開館は昭和21年11月3日、新憲法発布の日だった。 長い歴史の間に小さな分館ができ、近隣の太平洋炭礦高等鉱業高校内には図書室が設けられたことを私は知った。
 人が集まるところ、図書館は生まれる。 思わず知らず呟いていた。 地域の人々がその誕生を乞い願ったのだ。

 社長に蔵印がついた本の現物をみせてもらった。 貸出カードをおさめる ブックポケット があり、そこにはこう印刷されている。

       皆さん
 ○読書の前後によく手を洗い
 ○ゆびをなめずにページをひらき
 ○表紙をまきかえさず
 ○書き込みや折り目のあともなく
 ○いつも気持がよいように
       読みましょう

 元始、書物はそういうものであった。 同じく本を扱う者として居住まいを正したくなる文言だ。 図書館設置運動の高まりという背景を知ると、その啓蒙的な呼びかけがさらに輝いてみえる。
 折りしもこの日の新聞記事にあった 「文化庁 eBooks プロジェクト」 を、ここにどう対置したらよいだろう。
 0打数0安打。打率 2割6分6厘2毛。


2013年2月4日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第34試合


  1. 林 白言 『じゃがいもの花』
  2. この間の人の
  3. 絵本
  4. 何かCD

 昼飯を買いに入ったセイコーマートで見慣れないメロンパンをみつけた。 ドラマ 「ビブリア古書堂の事件手帖」 とタイアップした山崎製パンの 「レーズンクリームサンド メロンパン」 だった。 袋には、古書店店内らしい本棚と通路のイラストが刷られている。
 不覚をとった。 大手に先を越されたか。

 パッケージをみてすぐにピンときましたものね。 ははんあれか、袋を開けるとビブリア古書堂をイメージした古本臭、もとい芳香がお部屋に広がるパターンかと。
 菓子パンがメインとみせかけて、実は匂いの方が主役。 食べ物がおまけにすぎないっていうあたり、シールが主役のビックリマンチョコと一緒じゃないか!

 そんなね、アロマに注目するのは、おれっちがとっくの昔にやっちゃってますから! 愛書家向けに古書店の香りを瓶詰めにして販売する 「カンブリア宮殿」 も腰を抜かすビジネスモデル、この欄で発表済みなの! そこ、知らんがなとか言わない!
 深夜のファミレスでとなりのテーブルの会話に耳をすまして作詞するユーミン御大さながら、 訪れたヤングたちの好評の声 (「この店おじいちゃんの家の匂いがする」 など) を真に受けて温めてた豊文堂の虎の子プランだっちゅーのに、この泥棒猫〜ッ!!

 ふるほんメロンパンがアリなら、ふるほんシャーベット (北大通店のウィンドウ内側にこびりついた霜をヘラでこそげ落とした上 お好みのシロップをドバドバかけてガツガツ召し上がる冬期限定1日1食の稀少メニュー) だってアリだわよ! あ、やっぱ今のなしなし。 生き馬の目を抜くこの無情の世界、ふるほんシャーベットのアイディアまで盗まれたらかなわんですよ。

 以上のごとき毒電波が瞬時に駆けめぐった通勤時のひとときなのであった。
 パンの袋の裏面によると、 「原作中では、「レーズンサンド」 が栞子と大輔の出会いの場面に登場します」 とのこと。 大輔・・・・・・。 2階の喫茶部長とおなじ名だ。 みんなの栞子さんを独り占めにするつもりなのか (これも毒電波の仕業)。
 肝心のドラマは、「ちがわいちがわい、こんな娘っ子、栞子さんじゃないやい!」 とブンむくれてみていない。
 とりたてて古本臭に包まれることもなく、メロンパンはおいしくいただきました。

 ドラマといえば、「この間の人の」 在庫を訊かれた。 少し前に太田蘭三の新書ミステリをお求めになった方の、再度の太田作品のご指名である。 1冊お買い上げいただく。
 よっぽど気に入ったのかと思ったら、 はじめて読んだ作者なので登場人物の脳内キャスティングがまだ出来ていない、もう1冊読んで固めてみるとのこと。 2時間サスペンスドラマがお好きなお客さんだが、そんな読み方があるのか。
 「土曜ワイド劇場」 の歴代の釣部渓三郎役は こうなっている

 他には、ご近所の店長さんがお孫さん用にと絵本をお買い上げに。
 4打数2安打。打率 2割6分6厘2毛。


2013年2月3日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第33試合


  1. 『夜と霧』

 前夜、震度5強の地震があった。 店の本は数冊床に落ちただけでとりたてて被害がなく済んだが、 自宅の本は積み方が悪いせいで雪崩をうってくずれた。
 1打数0安打。打率 2割6分0厘6毛。


2013年2月2日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第32試合


  1. 高松 伸
  2. 志茂田景樹の絵本?
  3. ハングル会話の本
  4. 小檜山 博
  5. 安岡章太郎
  6. 塩谷信男 『100歳だから伝えたいこと』

 くしろ冬まつり の初日である。 北大通6丁目のみずほ銀行駐車場では、商店街主催の 「ワカサギすくい&テント市」 という催しが開かれた。 開店前の1時間、そちらの会場設営を手伝う。 阿寒湖から運んできた水槽のワカサギをバケツでプールに移しているうち、全身がいい按配に魚くさくなる。
 最高気温はプラス7度。 この時期にはめずらしく、街にはうっすらと霧が立ちこめていた。

 くじ引きで引き当てた北大通店の割引券、その名も500円古書券を握りしめ、商店街の重鎮がおみえになる。 JR北海道車内誌連載をまとめた小檜山 博のエッセイ集をお求めいただいた。 安岡章太郎も訊かれるが、先日函館の転勤族さんのもとへ送ったばかりで手薄である。
 「まだ探してるのあるんだ。ちょっと待て、手帳に書いてっから」
 懐から取り出した帳面をめくっていた重鎮が 「ん?100歳だから伝えたいこと、これ何だ?ホントにこの本か!?」
 ネットで検索してそれらしき本が出てきたので書影をおみせすると、「え?ホントにそんなのあるの?」
 本人はいたって真面目である。
 6打数1安打。打率 2割6分2厘1毛。


2013年2月1日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第31試合


  1. ペン習字の本
  2. デュマ 『モンテ・クリスト伯』

 先週より当サイトにて、常連さんに書き手を務めていただく随筆欄 「本を繋げて」 をはじめた。 今朝の 釧路新聞 が、そのことを取りあげてくださっている (同紙のサイトで 簡略版の記事 をお読みいただけます)。

 紙面には、本に埋もれる本店の社長の写真も載っていた。
 「周りに美女でも侍らせているのならまだしも、 寒そうな店でマフラー巻いた貧乏くさい格好の写真、まいったな」 とは、当人の弁。 北大通店でも本店の大将同様、始終マフラーを手放さない輩がいる (オレだ、オレ)。
 どちらの愛好家も、中尾 彬みたいにおしゃれで巻いているわけではないのが残念でならない。

 月曜日の当欄で、電話で 『レ・ミゼラブル』 の問い合わせがあったことを紹介した。 新潮文庫の全5巻セットの在庫は長すぎると敬遠され、 抄訳の児童書も訊かれたがそちらはみつからず、「ああ無情」 と記して駄文にケリをつけたのだった。

 この日、子どもの本のコーナーを見直していると、 池田宣政 (南 洋一郎) 訳の 「講談社 世界名作全集」 版の1巻本 (昭和32年刊行。装幀は梁川剛一だ) がひょっこり出てきた。 どうして今ごろ・・・・・・。 あの時も探した場所なのに、函の背文字の赤色がヤケており見逃してしまった。
 ジャン・バルジャンの捕獲はかくして何重もの失敗に終わった。 ジャベール警視の身になぞらえて、天を仰ぐ。
 ああ無情 (しつこい)。
 2打数0安打。打率 2割6分5厘8毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。 古書店にも言及した3、東日本大震災の復興予算 「流用」 をめぐる8に赤丸をつけておく。


2013年1月31日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第30試合


  1. 上 笙一郎 『日本の幼稚園』
  2. 安岡章太郎

 「なに?黒澤 明の 『赤ひげ』、まだみてないんだって?あんた、そりゃどうかしてるよ。 オレは 『七人の侍』 の次に好きなんだ。とにかくみなさい。絶対みなさい」 毎日みえる毎日さんにそう厳命されてから幾星霜。 まだみていない (過去の当欄をさぐると1年半たっていた)。
 最近はあまり言われなくなっていたが、毎日さん、忘れたわけではなかった。 みるみる詐欺の常習犯を懲らしめてやろうと思い立ったらしい。 しびれをきらして、『赤ひげ』 のDVDブック (小学館) を貸してくれた。
 今読んでいる 『仲代達矢が語る日本映画黄金時代』 (PHP新書) には、 黒澤や三船敏郎との親交が何度も出てくるのでちょうどよかった。 お縄を頂戴したつもりで拝見することにしよう。

 一昨日、雑誌 「MOE」 を尋ねてきたお客さんが再来店。 「大草原の小さな家」 を特集した93年6月号をお求めになる。
 函館の転勤族さんからは手紙が届いたとお電話が。 安岡章太郎の在庫を問われ、文庫3冊を追加でお送りすることになる。
 2打数2安打 (内1安打 1/29分)。30試合を終えて、156打数42安打。打率 2割6分9厘2毛。


2013年1月30日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第29試合


  1. 楷書の書き方の入門書?
  2. 齋藤秀雄の全集
  3. 須賀敦子の文庫
  4. ハンス・ベルメール
  5. 近世以前の北海道について
                    書かれた文章を集めた本
  6. 「日本古典文學大系」 の 『雨月物語』
  7. ちくま文庫の田中小実昌エッセイの 「旅」
  8. ジュリー・ロンドンのCD
  9. 写真や絵に一言ついている本

 8を探しにみえたエミリーさん、 1週間以上のご無沙汰だったのは、ふさぎの虫にとりつかれ外出する気分でなかったかららしい。 いくつか理由はあるそうだが、映画 『ニーチェの馬』 をみたのも一因だった。 同作の終末観がひどく身に応えたという。
 今度のキネ旬ベストテンでもっとも票を集めた 『ニーチェの馬』 ってのをレンタル店でみつけてこれからみるんです。 そう私がメールで知らせたばっかりに申し訳ない。 教えた本人は開巻30分で居眠りこいてしまったというのに。

 花と丹頂鶴の2冊の写真集が売れて、9をクリア。 どちらもお客さんの希望どおり、1ページごとにポエム調の小文がそえてある。 ベルメールのお客さんには本店に 『イマージュの解剖学』 があると伝える。 こちらはまだ売れたという報告がきていない。

 札幌にお住まいの常連さんが、 さっぽろ雪まつりの公式サイト からポスターを申込んだら、市内でも送ってもらえたと教えてくださる (1/31で終了)。 くしろ冬まつり は、今週末の開催だ。
 9打数1安打。打率 2割5分9厘7毛。

 「釧路市の人口減少が止まらない。 28日に公表された総務省の2012年人口移動報告で釧路市は、 転出者が転入者を上回る転出超過が1033人となり、道内最多となった。 全国13位で、道内の市町村で唯一20位以内に入った」 ( 「北海道新聞」 2013年1月30日朝刊 釧路版より)


2013年1月29日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第28試合


  1. 依田勉三に関する本
  2. 重量盤の 「新世界より」 のレコード
  3. 『大仏次郎全集』 の4巻
  4. 阿寒川のことを取り上げている本
  5. 釧路の幼稚園史が載っている本
  6. 「MOE」
  7. 「日本児童文学」

 何を隠そう 「くしろ寸劇みたい会」 の設立メンバーである。
 くしろ演劇みたい会 ではない。 観劇団体であるあちらと違って、 常連さん相手に披露する思いつきの小芝居を正当化するためだけにでっち上げた なんちゃって劇団だ。 や、設立メンバーとか劇団とか偉そうに記したが、これまた紛らわしい。 基本オレひとりの会だった。 会といっても、「みたいかい?」 という問いかけのダジャレなのであった。

 ゲリラ公演しかしたことがない。 いつだって唐突にはじまり自己満足を得た時点であっという間に引き下がる。
 知らずにみているお客さんも、こちらの田舎芝居に反応した時点で共演者に格上げされるという恐ろしい特典つきである (最近は画伯が反応 (客演) してくれるおかげでふたり芝居になることが多い)。

 映画 『横道世之介』 の予告編をみてから、吉高由里子さんの 「よのすけさ〜ん」 の響きが頭から離れない。 公開前に読みきろうと、吉田修一の原作にも手をのばした。
 こんなときはもちろん くしろ寸劇みたい会の出番である。 レパートリーを広げようとイメージトレーニングを繰り返してから、この日訪れた すみれ ファンクラブ会長にお披露目した。 「よのすけすゎ〜〜ん」 練りこみが足りないのか、反応が芳しくない。 次回公演の際は 「約束ですよォ、むはっ」 も付け加えてみよう。

 思い起こせば、去年の春先は 『僕等がいた』 の予告編に影響されて、吉高さんの 「好きだ、バカ!」 ばかりロングラン公演していた。 熱演しすぎてバナナマンの日村さんの物真似と見分けがつかなくなったのも今となってはよい思い出である。 大騒ぎしたあげく本編は結局みていない。 釧路でロケした映画なのにねェ。

 バーコード博士の蔵書データベース化計画が順調に進んでいる。
 去年の11月から本格的にはじまり、最初のうちはフォーマットづくりに四苦八苦していらしたが、 基礎が固まってしまえばその後は早い。 バーコードリーダーを活用して、蔵書の情報を続々パソコンに取りこんでいるそうだ。
 そうして出来上がったコミックとソフトカバーの分およそ3,000冊収録の目録をいただいた。 こんな大事なものをもらっていいのだろうか。 あ、うちで買ってもらった本が載っている。 あ、『臨死!!江古田ちゃん』 だ (作者は釧路市出身)。 今度お借りしようかしら。
 早くも図書館代わりに利用しようとする図々しい自分がいた。 リストは今後もつづくという。

 「十勝創生叢書 大平原の忘れ得ぬ人々」 の 「晩成社 帯広編」 が売れる。
 7打数1安打。打率 2割6分8厘9毛。

 当地では、先月中旬より SL冬の湿原号 が走っている。 夕景の釧路川鉄橋をわたる湿原号の 美麗画像 を、ズリ山裏道さんより頂戴した。 皆さまにもおすそ分け。


2013年1月28日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第27試合


  1. ユゴー 『レ・ミゼラブル』
  2. 『レ・ミゼラブル』 の1巻にまとまったの
  3. 『日経ポケット・ギャラリー 小倉遊亀』
  4. 「縄文」?
  5. 梅原 猛と埴原和郎の対談本
  6. 大正・昭和の着物を着ている女性が載った本
  7. お勧めのジャズのCD
  8. 手芸の本

 「あのね、お宅に 『レ・ミゼラブル』 っていう本はありますか?」
 「ハイ、ございますよ。えーと、ちょっと待ってくださいね。 新潮文庫で全5巻の揃いがあります。 岩波の文庫だと1巻目だけあります」
 「全5巻!そんなに長いの。 映画行く前にちょっと読んでみようと思ったんだけど、気軽に読めないわねェ。 それって1冊ごとも分厚いの?お値段はいくら?」
 「5冊セットのは1,575円です」
 「値段は高くないのにねェ、5冊はちょっと長いわねェ。 昔ね、1冊で読めるのがあったと思うんだけど、そういうのは置いてない?」
 「子ども向けに端折った抄訳版は出てますね。 うちにはあったかなァ。ごめんなさい、ありませんでした」
 「そうなの、残念ねェ。また何かあったら電話しますね。ごめんなさいね」
 ああ、無情 (これが言いたかった)。

 昨秋当欄で取りあげた 釧路市立博物館非公式マスコット がいた。 毛綱毅曠氏設計の同館を擬人化した愛らしいキャラクターである。 関係者のあいだでは 「はっくん」 と呼ばれていると聞いた。
 考案者の学芸員さんが2月の催し物ポスターをもってお出でになる。 非公式ゆえ今のところ告知のポスターでしかみられない はっくんだが、あれからどうしているだろう。

 シャチに跨っていた。

 はっくん、やる気まんまんだな。 ガチャピンみたいに水上スキーやパラシュートをはじめるのも時間の問題だ。
 皆さんも可愛がってやってください。

 3、7が売れる。
 8打数2安打。打率 2割7分5厘3毛。

 野口悠紀雄の 『「超」 勉強法』 に読みふける店前のスノーマン。 2日前の雨で融けていたのを、制作者の冬楽会OBさんが 手直ししてくださった。 今度は帽子が透明になってキャンドルを灯せるタイプに。


2013年1月27日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第26試合


 前日のこと。
 戸坂 潤の 『日本イデオロギー論』 (岩波文庫) をお求めになった仏文さんが 見返しに押された蔵書印をさして、「おれがこの店で買う本、いっつもこの人の判子がくっついてる気がするな。 よっぽど気が合うんじゃねェか」
 同じようなことは去年、高峰さんもおっしゃっていた。

 いつぞやの出張買入で、段ボール50箱以上になる本を仕入れたことがあった。 岩波書店の文庫や新書を中心に売りやすいものが多数あったのだけれど、 表紙をめくるとことごとく蔵書印が付してあり、運びながら社長とふたりため息をついたものだ。
 仏文さんがいうのはそのときの本だった。

 岩波新書の青版などは後期のものが何年にもわたりほとんど揃っていて壮観だが、 未読と思しいものまで几帳面に印が押してある。 そればかりではない、既読の本には朱線やマーカー線までみつかった。
 持ち主は手に入れたばかりのまっさらな本を自分の色に染めるのがうれしくてたまらなかったのだろう。 その勤勉な仕事ぶりは一種の儀式といってよい。
 私自身はそうした趣味は持ち合わせていないけれど、モノとしての本を愛でる気持ちは伝わる。 残念さも紛れるような気がした。

 仏文さんがつづける。 「いや、まァ、この人ももうこの世にいないだろうから、 気が合う合わないってのは、今さら別にどうってことないんだけどよォ」
 古本屋の棚の本は、それが古ければ古いほど旧蔵者が故人になっていく (もちろん亡くなって間もない方の蔵書を引き取ることもまた多い)。 避けようのないその事実をもって古本屋を忌避するようなお門違いの人物は、よもやいないだろう。
 私は私で、ここに並んでる本の作者も亡くなってる人が大半ですねなどと応じながら、 霊媒体質の古本屋がいたら商売するのに難儀するだろうなァと思いつく。

 本が入荷するたびに店の者が蒼ざめたり、お祓いをはじめたりしていたらうるさくって仕様がない。 お客さんも気味悪がる以前に阿呆らしくなって寄りつかないだろう。 や、そうでもないのかしら。 おもしろい奴がいると持てはやされたりして。
 とりとめのない感想に帰着してしまった。
 0打数0安打。打率 2割7分6厘9毛。


2013年1月26日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第25試合


  1. 『北海道主要樹木図譜』
  2. レコード
  3. 人体図が載っている本
  4. 戸坂 潤
  5. レコード針
  6. 釧路の歌碑が載っている本

 開店前に 市立釧路図書館 で本を借りる。 開館40周年の記念の年。 1階では、資料や写真で振りかえる 「図書館の歩み」 を展示していた。
 市民による図書館へのメッセージや思い出話の掲示があり、社長の豊川も写真入りでコメントを寄せている。 快感40周年、間違えた、開館40周年おめでとうございます。 そんな書き出しのお祝い文。 豊文堂書店らしいわい。

 函館で暮らすかつての常連、転勤族さんから電話があり数年ぶりにお話しする。 変わらない快活な口調だった。 先に手紙が届いていたのだが、探求書が書いてあるのを読み逃していた (2階の喫茶部長宛ての文面かと勘ちがい)。 丸谷才一や坂口安吾など10点ほどをお探しという。 後で在庫を探して連絡することに。
 当欄では、店頭もしくは電話で直接尋ねてこられた在庫しかカウントしていない。 よって転勤族さんの手紙の探求書は省く。 電話口で追加された1のみ書きつけておく。

 大阪のガス人間さんも電話で声を聞かせてくれる。 5月の終わりごろ、北海道旅行に行けそうとのこと。 「阪神ファンやめたろうかな」 とも。 何があったんですか、まだオープン戦もはじまっていないじゃないですか!
 久々に顔をみせてくださった正法さん、 会津から小樽に入植した祖先のことを調べていて、そのお話を少々。

 4、5が売れる。
 6打数2安打。打率 2割7分6厘9毛。

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。 サイトのトップページ中段あたりが定位置です。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

 1回目は、道東の郷土資料を蒐集しておられる豊田文夫さんです。


2013年1月25日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第24試合


  1. 野鳥の本

 雪、雨、雪の一日。 量はさほどではない。
 北大通店のストーブが新調された。 今度は業務用の温風が吹きでるタイプなので心強い。 冬場の店内の寒さはかなり改まるだろう。 外の均一本をウン千冊売らねばなるまい。 や、高額図書を1冊売ればよいという話もあるけれど。
 これまでのストーブ は無事次の受け入れ先が決まった。 とある旅の宿にもらわれるそうだ。 某社の2005年製 ポット式・強制対流形 密閉式石油ストーブよ、ありがとう!さらば!

 喫茶部長の提案で、雨に備えてブルーシートをぐるぐる巻きにされた店前の スノーマン。 北大通にクリストの梱包芸術が出現した!
 1打数0安打。打率 2割7分4厘1毛。


2013年1月24日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第23試合


  1. ここにあった高峰秀子の本
  2. ここにあった大鵬の本
  3. 落語のDVDやCD
  4. 寂聴さんのCD
  5. 植物、動物、昆虫、魚類の図鑑
  6. シマフクロウだけの本
  7. ビアズリーに関する本
  8. 米長邦雄 『癌ノート』
  9. 吉川英治の武蔵か三国志
  10. 去年あそこにあったのり巻きの本
  11. 『北斗の拳』
  12. 北海道の都市伝説の本

 「覚えてるかどうかわからないけど、ここにあった大鵬の本、売れちゃった?」 とお客さん。 「別冊相撲・春季号 昭和の名横綱シリーズ 2 大鵬幸喜」 (ベースボール・マガジン社) のことだった。 亡くなって間もなくなので、スポーツ本の棚からレジ横の目立つところに移していた。 お求めいただく。
 生き物の図鑑を探している方には、自然の本の棚をご案内。 『北海道の野生動物』 (北海道新聞社) と 『釣り魚図典』 (小学館) がもらわれる。
 ビアズリーのお客さんには、中公文庫の 『ビアズリー伝』 を勧めてみた。 以上、3安打の内訳。

 デコちゃんの単行本も、のり巻きの本も、 お客さんは前回お出での際に見初めてくださったようだが、販売済みだった。
 12打数3安打。打率 2割7分6厘4毛。


2013年1月23日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第22試合


  1. 洋裁の本
  2. 岩波現代文庫の中野三敏

 前日より、 「全国高校総体 第62回 全国高校スピードスケート・アイスホッケー選手権大会」 が当地ではじまった。 道理で街に人が多いはずだ。

 アイリッシュさんが来て、おとりおきの本をお買い上げ。
 分厚いのが3冊ある。 さてどの袋に包もうか。 家に使わないのあるからあげるねと、先日園芸部長が持ってきた買い物袋がたんまりあった。 誂えたようにサイズがぴったりの手さげの紙袋を選ぶ。 つくりも丈夫そう。 白地に横文字の店名が小さく入った図案もわるくない。
 アイリッシュさん、珈琲を飲みに2階の喫茶ラルゴへあがっていった。

 しばらくして喫茶部長が降りてくると、 「今2階にアイリッシュさんがいるんだけど、下で本を買ってくれたでしょ。ベルコ会館の袋なんだけどいいのかな」
 冠婚葬祭のベルコ の紙袋なのであった。 あたしゃ、どこかのおしゃれなブティックのやつだとばかり思っていたよ! 「葬式帰りなのかと思ったらちがうんだもの」 と喫茶部長が駄目を押す。
 あわてて交換しに階段を駆けあがる。
 2打数0安打。打率 2割7分9厘2毛。


2013年1月22日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第21試合


  1. 何かおもしろいの
  2. 葉室 麟
  3. ぬりえの本
  4. ソロー 『森の生活』
  5. 昭和43年10月の時刻表

 前日、本店から電話で 『森の生活』 の在庫を訊かれた。 探している方が電話口のそばにいたようだ。 岩波文庫の旧訳版の上下2巻のうち上しかなかったのだが、 本日そのお客さんがこちらにみえて同書をお求めになる。 北大通店にもよくいらっしゃる常連さんだった。
 『森の生活』 の翻訳は何種類も出ている。 他の版も入荷したらとっておいてと追加のリクエストをいただく。

 「レコード・コレクターズ」 の、ここ何年かのバックナンバーが40冊以上入ってきた。 ニールさんの探している号は残念ながら混じっていない。
 5打数1安打 (内1安打 1/21分)。打率 2割8分4厘4毛。

 店の前の スノーマン が読んでいる本を 『新版 あなた痛風?』 から、野口悠紀雄の 『「超」 勉強法』 に取り替える。


2013年1月21日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第20試合


  1. 百田尚樹 『永遠の0』
  2. 松浦武四郎
  3. 釧路の歳時記
  4. ソロー 『森の生活』
  5. 前に言ってたの
  6. 『体脂肪計タニタの社員食堂』
  7. 村上春樹の文庫本
  8. 問題集 (漢検)
  9. 英文学の原書
  10. 古い角川文庫
  11. 谷崎潤一郎
  12. ギターの弾き方の本 (早弾き)
  13. 中村信仁

 「その駅に、明治四十一年一月二十一日の夜、啄木は着いたのであった。 啄木が釧路に着いてすぐ友人に宛てた手紙によると、雪が五寸ばかり積っていたという」 (鳥居省三 『石川啄木 ―その釧路時代―』 釧路新書 7 より)

 昨年没後100年をむかえた石川啄木だが、その文名は衰えることがない。 時代をこえて読みつがれる巨星となった。
 作品の力はもちろんだが、全国各地の愛読者が熱心に活動しているおかげもあるだろう。 釧路も例外ではない。
 たとえば、歌人が旧釧路駅におりたった日にちなんで、 市内南大通で毎年ひらかれている 「啄木・雪あかりの町・くしろ」 という催し。 この日の夕方スタートだった。 店の営業があるため、とうとう今年も参加できなかったのだけれど。
 今秋には、当地で 国際啄木学会 の大会がひらかれる。

 地元紙 釧路新聞 で長年つづくイラスト連載 「ふるさとスケッチ」 がある。 絵描き職人の荻山勝之さんの名物コーナーだ。
 今朝載った最新作で、北大通店前のスノーマンを取りあげてくださった。 紙面ではモノクロだが、ここでは原画をコピーした カラー版 を紹介してみたい。 いつもは店に正対している彼氏だが、誰もみていないときは足が生えて動き出すにちがいない、 絵の中では 「豊文堂書店 北大通店」 の看板がみえるように移動してくれた。
 スノーマン本体 の制作は、雪像づくりの大ベテラン、冬楽会OBさん。 私にはこんなに可愛く作れない。 作ろうとすると こういうもの が出来上がる。

 蔵書データベース化さんによると、ウン千冊あると思しい全蔵書のデータ抽出は、2割ほどまで進んだとか。
 作業の途上ですっかりバーコードに詳しくなったという。 手近な棚から取りだした本を例に、数字の配列の見方を講義してくださる。 あ、ホントだ、下の段の後半に本の定価が紛れている。 謹んでバーコード博士とお呼びしたい。

 谷崎潤一郎の文庫が売れる。
 13打数1安打。20試合を終えて、104打数30安打。打率 2割8分8厘4毛。


2013年1月20日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第19試合


 遠方出張買入。 午後6時すぎに戻ってきて、1時間半営業する。
 0打数0安打。打率 3割1分8厘6毛。


2013年1月19日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第18試合


  1. 急須
  2. 「墨」 第138号 犬養木堂
  3. 会津に関する本
  4. マンガの本

 北大通店に1度だけ来てくれたことがある青年から、新著が送られてきた。

 岡田光永 15歳の 「お遍路」 元不登校児が歩いた四国八十八カ所』 (廣済堂文庫)。
 「3年間、不登校だった少年が、夏休みにたった一人で挑んだ自分探し1400キロの旅」 (帯コピー文より)。

 彼に会ったのは3年以上前。 最北端をめざす自転車旅行の途上だった。 そのときの旅は 『20歳の 「日本一周」』 としてまとめられ、刊行当時献呈本をいただいた。 釧路の旅の内容は、彼のブログ でいまも読める ( 12 )。 今回の 『15歳の 「お遍路」』 は、それ以前の経験をつづった著書の文庫化になる。

 版元廣済堂の担当編集者は、『20歳の 「日本一周」』 と同じ方だった。 ミニコミ誌 「車掌」 編集部の名物ライターとしてもごく一部で知られている。 「車掌」 の新しい号はいつ出るのかしら。

 SL冬の湿原号 の運行がはじまった。 今年は、2両あるSLのうち1両が故障のため、例年とは異なる運行になる。
 「鉄道ホビダス」 のサイトには、月曜日に釧網本線を走った ジオトレインのレポート が掲載されている。

 そのジオトレインにスタッフとして参加したズリ山裏道さんが店にお出でになる。 いつも旅先からおみやげを郵送してくださる方。 その郵便物の風景印や記念スタンプ、中身のおみやげの地域が、受取人を翻弄するかのようにてんでバラバラであることから、 ズリ山裏道複数人説が囁かれている。
 やれ愉快犯が自首してきただの、やれ君の瞳をタイホする!だの、 寸劇をまじえて頭が悪いことばかり喋り散らしていると、おもてなしの心が行きすぎたのだろう、 ズリ山さんが若干引き気味に 「今日の店長、テンション高いですね」
 心当たりがある。
 北大通店従業員が見苦しいほどはしゃいで口数が多い日があったとしたら、それは店が閑だった反動からかもしれません。

 本店経由でみえた常連の書道家さんに 「墨」 の第138号が売れる。 お探しの犬養木堂の落款がドンピシャで載っていた。
 4打数1安打。打率 3割1分8厘6毛。


2013年1月18日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第17試合


  1. 東野圭吾
  2. 宮部みゆき
  3. 「SWITCH」 の志ん朝特集号
  4. チャップリンに関する本
  5. 「レコード・コレクターズ 2008年3月号」
             ソウル/ファンク・アルバム・ベスト100

 「「レコード・コレクターズ」 のバックナンバーを探しているんだけどさ」 と、仕事帰りのバスを待つあいだに立ち寄ったニールさん。 数日前、若き日のディランをうつした洋書写真集をお買い上げいただいたばかりである。
 教えてもらった特集号は、以前より舐めるように熟読しているとおっしゃっていたはず。 聞けば、部屋の本やCDの山に埋まってみつからず、買ったほうが早いのだそうだ。 他人事ではない。
 特集がおもしろくて手に入れた 同誌の1月号 をみせると、「おれ、2冊買ったぞ」 携帯用と保存用だろうか。 布教用だろうか。

 宮部みゆきの時代小説の文庫が売れて1安打。
 4打数1安打。打率 3割2分1厘8毛。


2013年1月17日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第16試合


  1. 謡曲のことを書いた本
  2. 鉄道関係の本

 夕方、2人の警察官が2階の喫茶ラルゴへあがっていった。 この界隈の店からなにやら電話の通報があって来たものらしい。 ラルゴがかけたものではなく、すぐに警察官は帰っていく。 通報は放置自転車の撤去にかんしてだった。 びっくりしたなァ、もう。

 叩けば埃がでる身の上だ (もちろん埃にまみれた本を扱う職業柄、物理的な意味で)。
 「全部私がやりましたァ!!」 あんなことやこんなことを、訊かれてもいないのに洗いざらい白状してしまうところだった。
 「全部といいますと?」 「(逆ギレ気味に) だから全部だって言ってるでしょ。え、違う話なんスか?」 「署で詳しく聞かせてください」
 そんな出来損ないのコントのようなやりとりが生まれなくて、本当によかった!

 ディーゼル機関車の資料本が売れる。
 灯油屋さんに店のタンクを満タンにしてもらう。 先週まで1リットル90円だったのが95円になっていた。
 2打数1安打。打率 3割2分5厘3毛。


2013年1月16日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第15試合


  1. レコード針
  2. 新幹線のお掃除してる人の本

 若松孝二の後を追うように大島 渚が亡くなった。 テレビや新聞の報道をみていると、多くの人に愛されていたことがよくわかる。
 もう20年も昔、名画座の監督特集上映にかよったころに出会った、 語り下ろしの 『大島渚 1960』 (青土社) の情熱あふれる饒舌には、 そう呼んでよければ勇気のようなものを与えてもらった。

 毎日みえる毎日さんにその話をすると、自らの青春時代を思い出すようにして 「おれも好きだったよ」 60年安保に僅かに間に合わなかった世代にとって、兄貴分のように頼もしくみえていたにちがいない。
 しんみりした話になるかと思いきや、やがて主題は 「女優と結婚した怪しからん奴ら」 へとすりかわり、 大島 渚以下、松竹ヌーヴェルヴァーグの監督が次々と槍玉にあげられていった。 毎日さんが 「好きだった」 のは、小山明子や岩下志麻の方だったのかもしれない。

 JICO (日本精機宝石工業株式会社) のレコード針 「DIAMOND REPLACEMENT STYLUS HIGH QUALITY No.1000」 (新品) が売れる。 北大通店にあるのは、この1種類のみ。
 2打数1安打。打率 3割2分0厘9毛。


2013年1月15日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第14試合


  1. 原稿用紙
  2. 『聞き書 北海道の食事』 (農文協)
  3. 大下英治
  4. かとうこうぞう?

 2階の喫茶ラルゴの常連の珈琲さん、年末にうちの店で買っていかれた歴史小説をどこかに置き忘れてしまった。 「つづきが気になるんだけどなァ」 とぼやいている。

 大下英治の 『小説 防衛省』 が売れる。
 4打数1安打。打率 3割1分6厘4毛。


2013年1月14日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第13試合


  1. 東 直己
  2. 石牟礼道子 『苦海浄土』
  3. 釧路の河川や水路の歴史が載っている本

 成人の日の街は静か。 成人式は前日にひらかれたそう。 警備の警察官が増えて昨年のように酒をあおって壇上で騒ぐすっとこどっこいは現れなかったと、新聞記事は伝えている。
 3打数0安打。打率 3割2分。


2013年1月13日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第12試合


  1. 昭和後半から平成前半の歌の本
  2. ノート
  3. 釧路の古い建物の本
  4. 私の手袋
  5. 山口美樹子のCD
  6. 昨日言ってた串田孫一さんの本

 長年釧路で広告業にたずさわる方より、これまで手がけた仕事の一端を聞かせてもらう。 70年代から80年代にかけて、その方が若かったころの話。 街が元気だった時期にちょうど重なる。

 1978年に当地でひらかれた 「北海道こども博覧会」 での、 大手広告会社と争って知恵をしぼったプレゼンテーションはどのようにして行われたのか。 あるいは、いまはない老舗デパートの包装紙や、 歓楽街末広町の喫茶店のマッチなど、身近な紙もののデザインについて。 石炭、紙パルプといった地元産業の広告宣伝にまつわる四方山話も、当然顔をのぞかす。
 その仕事の具体をうかがうことが、釧路の街を思いがけない方向から照らして、とてもおもしろい。 広告業からみた昭和後期の釧路の歴史とでもいった新書本がすぐにもまとまりそうだ。

 釧路市こども遊学館 の 「ジオフェスティバル」 をみてきた友の会さんから、会場で配っていた 釧路コールマイン の石炭をいただく。 実験や研究発表をとおして、地球 (ジオ) のことをわかりやすく学べる催しなのだそう。
 3は、その友の会さんからの問い合わせ。 その昔、刊行に際して豊文堂書店が発行所を引き受けた1冊をお買い上げいただく。
 以下、宣伝文。 当時の売れ残った品がぴかぴかのまま、まだ少々ありますもので。

 <<お風呂屋さんからお寺まで全36軒、鉄道マンが足で描いたわが街の古建築スケッチ集 『釧路発 北の家図鑑』 (涌井義美・絵と文 ワークショップわらじすと刊 1990年) を販売しています。 お値段は税込で1,050円。 ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。>>

 地元で活動する歌手 山口美樹子さんのCD 『ありがとう』 を尋ねる方あり。 2階の喫茶ラルゴで新品を取り扱っている。 日曜定休日のラルゴに代わって1枚販売。 こっそり1階の手柄にしておこう。
 夢は 北のアルプ美術館 の住みこみの管理人だという串田孫一ファンのエミリーさん、 『考えることについて』 (旺文社文庫) をお求めになる。 とうとう単著は1冊もなくなった。
 6打数3安打。打率 3割3分3厘3毛。


2013年1月12日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第11試合


  1. 甲斐バンドのシングルレコード
  2. なにか本
  3. 尾崎方哉
  4. 北村 薫 『月の砂漠をさばさばと』

 しばらく音信不通だった歌謡曲さんだが、年が明けてからは足しげく通ってくださっている。 この日は、電話で問い合わせた甲斐バンドの在庫があるとわかると、すぐさま店にお出でになった。 シングル盤の 『裏切りの街角』 をお買い上げいただく。

 質問魔の歌謡曲さんなので、例によってこの曲は知ってるか、あの曲は歌えるかと忙しない。 歌ってくれたなら思い出せるかもしれませんと、こちらからも逆襲の問いをぶつけてみたが、 「あ、またそうやって俺に歌わせようとして、ただじゃ歌わないよ」 と返ってきて、作戦は失敗。 歌声を聴きたかったのに。

 公開中の映画 『ホビット 思いがけない冒険』 について、映画の先生と感想を話し合う。 トールキンの翻訳者としても名高い瀬田貞二と面会したことがある先生なので、 最近入荷した、かの児童文学者の講話録 『幼い子の文学』 (中公新書) をめぐって、 深い森へと分けいるように豊かな話を聞かせてもらった。
 他には、読みかけのロベルト・ボラーニョ 『2666』 のことなど。 大長編小説のおもしろさをゆっくりと時間をかけて味わっているという。
 4打数2安打。打率 3割1分8厘1毛。


2013年1月11日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第10試合


  1. 高橋秀実 『トラウマの国 ニッポン』
  2. 漆や漆器に関する本
  3. 階段箪笥に関する本
  4. コルビエール 「黄色い恋」
  5. 島木健作 『生活の探求』
  6. 原 彬久 『岸 信介』

 漆や漆器に関する本、訊かれてみると案外ないものだ。 や、単に北大通店に在庫がないだけなのだが。 特集に 「日本、漆の國」 とある雑誌 「銀花」 の第105号が、かろうじてお客さんのお眼鏡にかなう。

 19世紀に生きた夭折のフランス詩人の詩集だという4、 戦前に活躍した札幌生まれの小説家の代表作5、 どちらもひとりの年若い受験生の探求書だった。
 前者を知ったのは文学事典の短い記述から、 後者は問題文に取りあげられていて当時のベストセラーがどういうものか興味をもったためと教えてもらう。 美女写真集の大安売りとか、ふるほんシャーベットを誰も注文してくれないなどなど、新年早々ひとり相撲をとっている身には、 若者の自然でまっすぐな学究心がひどく目に眩しいのであった。

 「黄色い恋」 の完訳は出ているのかどうか不明だった (その前に、抄訳をのせた半世紀前の 『世界名詩集大成 フランス篇』 の在庫がない)。 角川文庫版の 『生活の探求』 をお求めいただく。 時間ができたらまた来てくださいね。
 6打数2安打。10試合を終えて、62打数19安打。打率 3割0分6厘4毛。


2013年1月10日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第9試合


  1. 花山勝友先生の四十八願なんとかという本
  2. 額縁
  3. 『十勝の自然を歩く』 (北海道大学出版会)
  4. ヒエログリフに関する本
  5. 『更級日記』

 若いお客さんが 『更級日記』 を探して、岩波文庫版をお求めになる。 数日前には二人組の若者が、岩波の 「日本古典文學大系」 と小学館の 「日本文学全集」 の 『更科日記』 収録巻を仲よく買っていってくれた。 学校の授業で必要みたい。

 ヒエログリフの本を探している高校生には、 当サイト掲載の 『ヒエログリフ解読史』 なる1冊が本店にあることを教える。 お気に召してもらえるかしら。
 5打数1安打。打率 3割0分3厘5毛。


2013年1月9日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第8試合


  1. 宮本 輝 『流転の海』 の2、3巻以外
  2. 前にここにあった根室の青いキーホルダー
  3. 国生さゆりのシングルレコード
  4. ブルーレイのケース
  5. 12インチCDが入る青いケース
  6. 浅野温子の写真集
  7. 糸つむぎに関する本
  8. 道元
  9. 歌舞伎の本

 「新年快楽!」
 ボールペンでそう書いてある年賀状が本店に届いたそうだ。 差出人は昨年旅行で来釧した折り、豊文堂書店をみつけて大喜びで本を選んでいかれた台湾人のお客さん。 中国語であけましておめでとうの意だという。 いかにも目出度い字面じゃないか。
 そういえば去年の冬、2階の喫茶ラルゴでライブをしてくれた よしだよしこ さんに 「台湾に支店を開きなさいよ。そしたら年に2回は行ってあげられるから」 と言われたことを思い出す。

 さいとうたかをが描くコミック版 「鬼平犯科帳」 「仕掛人 藤枝梅安」 シリーズの背表紙を眺めていたお客さんが 「藤沢周平の小説ってマンガになってるのかね」
 映像化はよく聞くが、マンガ化はどうなのだろう。 池波正太郎の代表作がそうであるようには進んでいない気がするのだけれど。 理由があるのかしら。

 2〜7まで、歌謡曲さん。 場所を移していた根室の青いキーホルダーをお買い上げいただく。 浅野温子はないけれど、その他大勢の美女写真集であればたんまりあるので水を向けたところ、 「オレ、こういうのいらねェよォ」 案外つれない歌謡曲さんだった。
 他に売れたのは、1と9。
 9打数3安打。打率 3割1分3厘7毛。


2013年1月8日 (火)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第7試合


  1. 図書券
  2. 澁澤龍彦 『快楽主義の哲学』
  3. 中西 進・編 『エミシとは何か』
  4. 堀尾輝久 『現代社会と教育』
  5. 『吉田一穂詩集』
  6. 武田泰淳 『森と湖のまつり』
  7. 違星北斗 『コタン』 の元版
  8. 中野重治

 『吉田一穂詩集』 の問い合わせは今週2度目になる 。 尋ねたお客さんはふたりとも、日曜日の北海道新聞書評欄で小説家の加藤幸子が取りあげていたからと打ち明けてくれた。
 かくして古本屋の店頭にも日刊紙の恩恵が頻繁にめぐってくる。 とりわけ日曜日の書評欄の力は絶大だ。 たとえ新刊書が中心の構成であっても、それはたいそう勉強になる。

 先ごろ亡くなった丸谷才一の功績のひとつに、新聞書評の質の向上に力をそそいだことが挙げられていた。 いま現在自明のものとして享受していることも、地道な変革の成果であるということ。 敬意を表して、ちくま文庫の 『快楽としての読書 日本篇』 を読むことにした。

 『快楽主義の哲学』 の文春文庫版が売れる。 岩波文庫の 『中野重治詩集』 が売れる。 3は、「日本の古本屋」 経由で他店から取り寄せることになる。

 し、知らなかっただ。 2時間サスペンスドラマで、十津川警部や浅見光彦といった名探偵を演じる役者がテレビ局によって違うってことを。 この日お客さんに教えてもらうまで、ひとりの俳優が掛け持ちしているものだとばかり思いこんでおった。 そうではなかった。 みていないくせに義憤にかられ、ひとしきり大騒ぎしてからはたと気がつく。
 この話、どうでもよかったか。
 8打数2安打。打率 3割0分9厘5毛。


2013年1月7日 (月)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第6試合


  1. 算盤の、計算する本
  2. 日本画の本
  3. 幸田真音 『日本国債』
  4. 河口慧海 『チベット旅行記』

 2階の喫茶ラルゴの営業が再開する。

 毎日みえる毎日さんが、刊行中の 「DVD BOOK 桂 枝雀 名演集」 (小学館) の1巻目を貸してくれた。 ついでに1巻収録 「代書」 での枝雀の物真似もたっぷりと披露していく。 毎日さんのつやつやしたご尊顔が枝雀のそれにみえてきた。

 ズリ山裏道さんからは、新年第3弾の封書が届く。 滋賀県 草津の消印と、JR東日本 飯山線 十日町駅の記念スタンプが押してある。 封をあけると、長野電鉄2000系車両の廃止記念の七味唐辛子が出てきた。
 今シリーズはこれで打ち止めとのこと。 ズリ山氏の錯綜する足どりを追ってきた捜査班も一旦解散と相成る。

 酔えば酔うほど強くなるのは、ジャッキー・チェンの酔拳。 買えば買うほど安くなるのは、北大通店の美女写真集。 とにかく在庫を減らしたい一心で、常連さん相手にここには書けないような大盤振る舞いをして、この日だけで10冊売った。
 社長に報告の電話を入れると、 「よくやった。あのな、その手の写真集なら俺ン家の倉庫にまだ7、8箱あるぞ。 今度持ってきてやっか?」
 半裸の美女が群れをなして夢にでてきそうでおののいている。 や、まんじゅうこわいとかではなくて。

 『前田青邨遺作展』 と 『山口華楊回顧展』 の図録が売れて、2をクリア。 一昨日、釧路新書を訊いてきたお客さんが再来店し、同シリーズを3冊お買い上げになる。
 4打数2安打 (内1安打 1/5分)。打率 3割2分3厘5毛。


2013年1月6日 (日)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第5試合


  1. 『吉田一穂詩集』
  2. パズルの本 (クロスワード)
  3. 日本のCD
  4. 松任谷由実のシングルレコードかCD
  5. 根室の地図
  6. 生け花の本
  7. 加藤登紀子のシングルレコード

 企画展 「空と地図から見る太平洋炭砿―都市炭鉱・釧路」 をみに、 釧路市立博物館 へ行く。 釧路の街を俯瞰した航空地図の数々を、炭鉱を切り口にして編集した好企画だった。 細部に目を凝らしたくて、滞在時間がどんどん長くなる。 ドラマ 「捜査地図の女」 に出演し、地図好きを標榜する真矢みきさんも満足するのではないか。 私の実家も、70年代に撮られたとある地図に小さく写っていた。
 展示最終日の20日 (日) には、博物館の講堂で 「炭鉱映画祭 in くしろ 2013」 の上映がある。 広くおすすめする次第。

 午後12時より店を開ける。
 夕方、予告どおり歌謡曲さんがいらっしゃる。 一昨年の夏から繰り返し訊かれていた映画 『フラッシュダンス』 のパンフレットをついに手渡すことができた。 さようなら、ジェニファー・ビールス、歌謡曲さんと仲よく暮しておくれ。 なぜか店にあるブルーレイディスクの空のケースも、いっしょにお買い求めいただく。
 蔵書データベース化さんには、諸泉祐正 『専正池坊のいけ花』 (講談社) が売れる。

 冬楽会OB氏が店前のスノーマンを作り直してくれた。 先代は、年末に降った雨で、 かなりやつれてしまっていた もので。 着膨れしたジェントルマン風 の像ができあがった。 早速、行きかう人々にカメラを向けられ、可愛がられている。
 スノーマンが読んでいたドラッカー博士の本もへたっていたので交換。 処分本のなかから 『新版 あなた痛風?』 という1冊を選んだ。 お大事にどうぞ。
 7打数1安打。打率 3割。


2013年1月5日 (土)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第4試合


  1. 釧路新書
  2. 映画 『フラッシュダンス』 のパンフレット
  3. ブルーレイのケース
  4. 渡辺真知子のシングルレコード
  5. 世良公則のシングルレコード
  6. ウールに関する本
  7. おもしろい本
  8. 食育の本
  9. 『わがマチの人物地図 第3集』
  10. いい本
  11. 蕎麦の打ち方の本
  12. 井上ひさし
  13. 大野一雄
  14. 谷中安規
  15. ブルーノ・ムナーリ

 「よっ、元気?」 と新年の挨拶に顔をだしてくれたのはボウリング番長さん。 久々に会えたのがうれしくて、調子にのって与太話を吹きまくる。 近々会社の慰安旅行があるそうだ。 行き先は、函館。
 これで道南の大都市の話題が4日つづいて持ちこまれたことになる。 恐ろしいめぐり合わせだ。 函館、行ったことないのに。 何の暗合だろう。 凶兆でなければよいのだが (イカール星人 と戦う羽目になる等) 。

 2〜5を電話で尋ねてきたのは歌謡曲さん。 その内、2と3がお応えできそう。 明日行くからよろしくね、ということになった。
 「いい本ありますか?」 と入ってきた方への返事は、いつだって 「ありますとも」 に決まっている。 1冊選んでもらえたので、自動的に安打認定だ。
 11をお探しのご夫婦には本店の在庫を紹介する。 後で本店から2冊買ってもらったと連絡がきた。 5安打目にしたい。

 ズリ山裏道さんから、旅先のおみやげ第2弾が郵送されてくる。 新潟県 十日町市の風景印と、山梨県 塩山駅の記念スタンプが押された封書の中身は、粉末スープの小袋がひとつ。 またしても経路が読めない。 捜査を撹乱しようという愉快犯の仕業じゃないか。
 北大通店常駐のニセ鬼貫警部とニセ丹那刑事が色めき立つ。 とうとう時刻表と首っ引きでズリ山容疑者の足どりを追いはじめた。

 「あなた、ここの店寒いんだから、これで温まりなさい」 と温泉の入浴剤を持ってきたのはエミリーさん。 鶴居村のホテルTAITOの 「美人の湯」 の素を、社長の分と2袋いただく。 美女写真集を絶賛セール中の北大通店に美人の湯が届く。 何の暗合だろう。 凶兆でなければよいのだが (美人局にひっかかる等)。
 15打数5安打。打率 3割4分7厘8毛。


2013年1月4日 (金)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第3試合


  1. 内田百けん 『贋作吾輩は猫である』
  2. 詩吟の本

 かつて週に何度もみえる話好きのお客さんがいた。 美味しいものと温泉に目がなくて、旅先の出来事や読んだ本のことを楽しそうに教えてくれる方だった。 転勤族の旦那さんとともに群馬へと越していって数年、今年きた年賀状は住所が函館だった。
 かの街にこれから旅行に行くという人、年末に旅行してきた人、そして住んでいる人。 3日つづけて函館の話が舞いこんできた北大通店である。 呼ばれている、のかもしれない。

 日本詩吟学院編集部・編 『吟符及解説付 吟道教典 第4巻』 が売れる。
 2打数1安打。打率 3割7分5厘。


2013年1月3日 (木)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第2試合


  1. 山口 瞳
  2. 宮本常一
  3. 文庫の 『風土記』
  4. 日めくり

 福袋をこしらえるのを忘れていた。
 や、これまで1度だって用意したことはないのだけれど、今年はそれらしきものをつくってみたいのだ。 昨晩店を閉めてから、長いこと通路にほったらかしにしていたダンボール箱2つをこじあけて、 取りだした大判の本を泥縄式にせっせと正月用へと仕立てていった。
 1冊ずつビニール紐で横にぐるっと一巻きして、これは綺麗なおべべを着せたつもり。 ビニ本と呼ばれませんように。 袋は・・・・・・いらないか、最近は中身を選べる福袋もあることだし。 この種のものは、隠しすぎても効力がなくなりそうである。
 若者向けというよりもおじさん向けになるかしら。 1冊でも売れてくれたら御の字だ。 と記したら、早速1冊もらわれていった。

<<買えば買うほど安くなる。 美女写真集の大売出し。 奥菜 恵さんから、どこのどなたかまったくわからぬ別嬪さんまで、90年代以降に登場した美女を総勢40名以上ご用意しました。 1冊300円、2冊で500円、3冊だと600円です。 常夏の女神たちを貴方のおそばにどうぞ。>>

 1が売れる。
 エミリーさん親子がおみえになる。 お子さんから年末の函館旅行のおみやげをいただく。
 4打数1安打。打率 3割3分3厘3毛。


2013年1月2日 (水)
北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第1試合


  1. 旅向けの本 (小説)
  2. 落語のCD

 あけましておめでとうございます。 例年どおり、本店と同じく2日から営業をはじめた北大通店です。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 年賀状が届く。 それとは別に、ズリ山裏道さんから封書が届く。 いつもいただく旅先からの投函である。 文字がつぶれて読めないどこかの街の風景印 (後で秋田県の土崎だと教えてもらう) のほか、 「日本一丸ポスト ルネこだいら」 や 「北陸本線・金沢駅」 のスタンプが押してあり、中身はというと 「社団法人 長崎県バス協会」 の小さなゴミ袋。
 謎めくほどに地理がとっちらかっていて、鬼貫警部と丹那刑事が額をあつめて相談をはじめそうな手ごわさだ。 今年もズリ山さんの神出鬼没の活躍をみせてもらえそう。

 マサルさんからはワインをいただく。 明日から函館に旅行するのだそう。 車中で読むのに適した本を問われ、三浦しをんの 『まほろ駅前多田便利軒』 をお買い上げいただく。 とりたてて旅には関係なかったか。

 夕方みえた帰省客風のご夫婦、旦那さんのほうが高校の同級生にそっくりだった。 顔がほんの少しふっくらしているけれど、最後に会ってから20年弱経つのだから何もおかしなことはない。 背格好や服装ばかりか、選んだ本すら彼に間違いなく思える。
 後で思い悩むのはいやなので、思いきって会計時に声をかけた。 他人の空似だった。 いかんせん声がまるでちがっていた。
 正月休みに読んでいた大山誠一郎の 『仮面幻双曲』 の影響か、諦めきれずに双子トリックの可能性を検討している。
 小野くん、いまも元気にしていますか。
 2打数1安打。打率 5割。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新されている。


2016年の夜に口笛を吹けば

2015年の夜に口笛を吹けば

2014年の夜に口笛を吹けば

2012年の夜に口笛を吹けば

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