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2007年12月28日 動物たち 午後4時半ごろ、きゅーんきゅーんと寂しそうな鳴き声が聞こえてきたので表に出ると、一匹の犬が店先に繋がれていた。 ![]() 2007年9月21日 地図力検定試験 釧路開催 <地図のない世の中なんて> 「第8回 地図力検定試験」の釧路開催が決定しました。 同試験は、「地図の知識を豊かにし、地図を楽しく読み・使う力を養うために、 (財)日本地図センターが実施している検定試験」のこと。 大勢の市民を集めた「アメリカ伊能大図里帰りフロア展 in 釧路」から3年、 同展関係者の方の尽力により、東京・横浜・富山・名古屋・神戸といった大都市とともに 当地でも、このユニークな試験が行われることになりました。 試しに、同センターのウェブサイト内 地図力検定試験 のページにある過去の問題を覗いてみますと、こ、これは難易度が高い。 用意された50問はすべて四者択一問題なのですが、地図記号を暗記していれば解けるといった単純なものではなく、 地理分野を越えて総合的な知識を問われる内容になっています。 成績上位者には、級認定や地図力博士の称号が授けられたりするそうな。 これまで7回行われていますが、4人の博士が誕生した第1回以外、博士は出ておりません。 どうです?闘争心に火がついた方、おりませんか? 以下、他会場と多少異なる釧路会場の要項です。 <日時> 平成19年10月21日(日) 14:00〜15:00 <試験会場> 釧路市立博物館(釧路市春湖台1-7) <受付期間> 10月12日(金)まで郵送(当日消印有効)もしくはFAXにて <受験料> 3,000円(税込) どなたでも受験できます。 <主催> (財)日本地図センター <後援> 国土地理院 (さらなる詳細は こちら へ) 釧路会場だけの特典として、試験終了後、同博物館講堂にて「地図で見つけよう、道東の夢とロマンを!」と題した無料講演会が開かれます。 講師は、日本地図センター理事長の>野々村邦夫さん。 国土地理院の院長も務めたこの方の著書『ノノさんのぶらぶら地図学』(実業之日本社)は、ワタクシただいま読書中。 地図のおもしろさを多角的にとらえた好読み物であります。 2007年7月19日 伊福部昭 音楽展 昨年2月、91歳で永眠した作曲家・伊福部昭。 その1周忌を追悼して、本日より2夜にわたってゆかりの地・釧路と厚岸で 「伊福部昭 音楽展」がひらかれます。 昨晩は、釧路公演の前売券の精算をしに 同展を企画した伊福部氏の愛弟子・作曲家の石丸基司さんにお会いしてきました。 場所は、会場の北海道立釧路芸術館アートホールの控え室。 扉ひとつ隔てたホールではリハーサルが行われており、石丸さん編曲による「土俗的三連画」のピアノの音色が聞こえてきます。 ダンヒルの煙草、パイプとライター、懐中時計風のメトロノーム、筆記用具といった愛用の品。 1937年23歳のときに厚岸で作曲された「土俗的三連画」や『ゴジラ』1作目などの数々の肉筆楽譜。 仕事で行けないワタクシのために、石丸さんが展示される遺品を見せてくださいます。 仕事柄、『管弦楽法』(1953年刊行の全1巻の元版)や『音楽入門』(要選書)といった著作、 映画『ゴジラVSキングギドラ』や舞台『座頭市物語』のシナリオ、 「東宝1000本製作記念」と銘打たれた映画『日本誕生』の現場写真を収めたアルバムなどを、ついつい注視してしまいます。 戦前の不穏な一時期、西洋の楽器であるヴァイオリンを、手製の三味線ケースに入れてカモフラージュして持ち歩いたこと。 象牙の筆に使わなくなった万年筆のペン先をとりつけ、オリジナルのつけペンにしたり、 ランプ風の置き台を筆立てに改良したり、道具には非常にこだわりがあったこと。 遺された品々を語ることが、そのまま恩師のひととなりを語ることにつながります。 師匠には色々なことを教わったけれど、骨董の買い方もそうだったっけなぁ。石丸さんが呟きます。 「買い方といいますと?」 「一番欲しいものは、ついでを装って買うべし」。 古書の世界にも通じるおはなしに、ワタクシも深く頷くのでありました。 「伊福部 昭 遺品展」は音楽展のあとも 7/22(日)〜7/29(日) 市立釧路図書館 3階郷土行政資料室で公開されます。 2007年7月7日 デスモスチルス 山!鳥!昆虫!草花!石炭!そして、せんべい!!(せ、せんべい!?) というように、7月もおもしろ行事がてんこもりの釧路市立博物館から、どでかい講演会のお知らせが届きました。 7/16(月・祝) 午後2時〜3時半 足寄動物化石博物館館長・澤村寛さんによる 講演会「阿寒の化石・日本の化石」 が開かれます。 場所は、市内春湖台1-7にある博物館の講堂。 申込不要・無料です。 釧路市阿寒町にある道内最大規模の動物化石層で発見された 1,200万年前の哺乳類デスモスチルスのことなど、化石にまつわるお話をたくさん聞かせていただけそう。 デスモスチルスとはなんぞやという方は、足寄化石博物館ウェブサイト内の こちらのページ をどうぞ。 今回の講演会は、7/14(土)から始まる博物館の特別展「阿寒・音別・釧路の魅力再発見」 の一環として行われるものです(8/19(日)まで)。 同特別展は、「阿寒町・音別町・釧路市合併1周年を記念して、これまで別々の場所で保管されてきた炭鉱関係資料、 デスモスチルスやクジラの化石などを一堂に集めて展示します」という内容。 こちらの展示は館内の特別展示室にて。通常入館料が必要です。 当地の魅力再発見といえば、ただいま釧路の中心街・北大通では、 「私の釧路」をテーマに釧路のイメージや思い出、風景、自然、未来などを自由に描いた水彩画を大募集中。 入選作品はアート行灯として、通りに展示いたします。 詳細は、当ページ左のお知らせ欄をご覧ください。 あぁ、それにしても、7/31(火)開催の「せんべいをつくろう」が激しく気になる・・・・・・。 同じく気になって仕方がない食いしん坊の貴方や貴女、こちらのページでご確認ください。 2007年6月1日 ピアノマン・リクオ ライブ 5月30日、北大通店2階の喫茶ラルゴで行われたピアノマン・リクオのライブは、おかげさまで大盛況の公演となりました。 もともとリクオさんの大ファンだったというラルゴマスターのDくん。 約4ヶ月前、釧路市内の老舗ジャズ喫茶「ジス・イズ」さんで、とある音楽プロモーターの方から 「釧路でリクオのライブが出来るところを探している」とおはなしを聞いたのが、 今回のきっかけだったといいます。 ライブの開演は夜8時。 それから1時間半、ほぼぶっつづけで行われた演奏は、 オーディエンスの反応のよさにミュージシャンが応え、さらに聴き手が身を乗り出す、幸福な循環を体現したものでした。 話にはオチがないと。そう信条を語る関西人のリクオさんは、演奏の合間のトークも快調です。 笑いの絶えない和やかな時間に、これぞプロの技だと感心することしきり。 日本列島でもとりわけ開花が遅い当地の桜を目撃して、 「5月末に桜が咲いているのって、どんな気分なんですか」 (すかさず女性のお客さんが)「フツー」 「失礼しました」 というやりとりもありました。 当日夕方のリハーサル、1階で仕事をしながら頭上から聞こえてくるピアノと歌に抱いた 「今夜のライブは、きっとうまくいく」 という確信は、本当のものとなりました。 当地で行うライブは、11年前の霧フェスティヴァル以来だそうですが、 大成功を収めたと自画自賛いたしましょう。 空港に到着したリクオさんを車で迎えにいったDくん。 咲き誇るたんぽぽに目を留めた主賓を、北大通からほど近い旭小学校にお連れしたそうな。 大正5年に開校した同校も今年の4月、寿小と統合して廃校となり、校庭は一面黄色い花畑と化しています。 「たんぽぽは淋しいところに咲くんです」。 Dくんの言葉を印象深そうに披露して次の曲にうつったリクオさん。 たんぽぽと桜とチューリップが同時期に見られる釧路に、また来てくださいね。 ピアノマンの勇姿をお見逃しなく。 2007年5月4日 フラガールとオジギビト S62 集会場近くの広場 火の見櫓の下に人だかりができている。 視線の先、団旗を纏ってふらついている洋二朗。 組合幹部たちもやってきて、「下りてこい!」。 (太字は引用者) こんにちは。 相変わらず、やぐらやぐらと益体もなく騒いでいる火の見櫓研究会(略称ひのけん)でございます。 冒頭の引用は、昨年話題をよんだ日本映画『フラガール』の一場面より。 閉山間近の炭鉱町がハワイアンセンターを立ち上げる、昭和40年福島県いわき市の実話を元にした同作ですが、 火の見櫓出てきてますねぇ。しかも、脚本のト書きにしっかり明記されて。 この後、シーン62は豊川悦司扮する洋二朗が櫓から落っこちて、終了。 アクションを誘発する舞台装置として、見事に役目を全うしております。 えらいぞ、火の見櫓! あ、おれっちが映画館で見たやつにはそんなシーンなかったぞ、と息巻いている方、落ち着いて。 なぜならこれは、DVD3枚組のメモリアルBOXでしか見られない未公開場面なのだから (先の引用も、同BOX封入特典の決定稿 <李相日と羽原大介の共作> からのもの) 櫓の雄姿は本編でも、とある別れの場面で拝めます。 DVDを貸してくださったひのけん準会員Iさん、どうもありがとうございました。 先日、とり・みきの新刊『街角のオジギビト』(筑摩書房)を読み終えました。 オジギビトとは、「工事現場でよく見かける「ご迷惑をおかけしています」という看板」で 「オジギをしている現場作業員の絵」のこと。 20年に及ぶ収集の末、それらを特徴ごとに分類したのが同書です。 本著は工事看板の歴史とか流通とか製法とか をマジメに調査・研究した本ではありません。 (中略)むしろ、そういう業界(引用者注、建設・ 保安機材業界)の思惑や事情とは全く関係ない ところで、この本は成立しています。 (あとがきより) 火の見櫓を見上げて好き勝手に論評を加えている、我々ひのけんの活動内容と瓜二つではありませんか (と言い切ったら、あちらが迷惑ですね)。 しかし殊更マジメを謳わなくても、つづける内に見えてくるものはある筈です。量の蓄積とはそういうものでしょう。 今後のひのけん活動へのヒントを授けてくれる1冊でした。 気がついてみたら、活動開始1周年の4月24日はとっくに過ぎていました。 「ひのけん これまでの歩み」 ご笑覧ください。 2007年4月3日 古書券 2月上旬に行われた氷まつりのスタンプラリー景品として、当北大通店が発行した「2,000円古書券」5枚。 釧路市役所ホームページの当選者発表欄には、「本をいっぱい読みま賞」として紹介されていますが、 有効期限は3月31日でした。 前日までお使いになられたのは親子連れ1組のみ。 最終日のお昼ごろ、ようやく2組目の当選者がお見えになりました。 小さい女の子を2人連れたお父さんとお母さんです。 始めのうちは、お父さんが家庭医学の本を手にとったりしていましたが、 あーでもないこーでもないとお選びになっている間に、親御さんの本の選択権は失われてしまったらしく、 お子さん2人が仲よくマンガを抱えてレジにやってきました。 計算の結果は、1,946円。 おみごと!といいたくなるお買い物でありました(お釣りは出ないもので)。 この日、券の引き換えにいらっしゃったのは、このご家族のみ。 ほっとしたような、残念なような、むずがゆい感じがしたものでございます。 「古書券」というダジャレがいけなかったのかしら。 2007年3月3日 祝!火の見櫓祭り開催 こんにちは。火の見櫓研究会(略称ひのけん)です。 本州では、 半鐘の盗難事件が相次いでいるようです。 「青銅は電子部品に使われることが多く、中国などでは供給が需要に追いついていない。 闇ルートで輸出されている可能性もある」と、 2月22日12時1分配信の毎日新聞のニュースが非鉄金属業界団体・日本鉱業協会の見解を紹介しています。 「半鐘は地域のシンボル。形がなくなって鋼材として使われるのは悔しい」とおっしゃるのは、 盗難の被害に遭ったつくば市の住職(60)。 半鐘を吊るす火の見櫓本体も、まだまだ「地域のシンボル」として受け入れられているのでしょうか。 予想外の注目の浴び方に、我々ひのけんメンバーも腕を組んで、う〜むと唸っております。 櫓受難の時期ではありますが、私個人は櫓づいているのかもしれません。 先日読んだくらもちふさこの『天然コケッコー』(ヤングユーコミックス)10巻では、 こんな場面にぶち当たり、 間をおかず、都筑道夫の『くらやみ砂絵』(光文社文庫)では、 泉鏡花『歌行燈』第二章を引用して始まる「第五席 雪もよい明神下」に、 こんな図版を発見したからです。 いつも各地の櫓写真を送ってくださる、ひのけん随一の行動派・準会員Iさんからは新作がいくつも届きました (たとえばその中のひとつ、北海道芦別市頼城町のもの。雪に映える櫓の赤が美しい)。 山田洋次の『馬鹿が戦車でやってくる』では、物語上の重要な契機を火の見櫓が担っているという情報もIさんから。 ひな祭りならぬ火の見櫓祭りでございます。 本日も、入荷したばかりの西倉一喜著『中国・グラスルーツ』(めこん・発行/文遊社・発行) なる1冊をめくっていたら、「吉野村の火の見やぐら」という箇所を見つけました。 「旧花蓮駅からバスで一〇数分西へ走り、広々とした田園の中の吉安という停留所で降りた私は、 まるでタイム・マシンで数十年前の日本に戻ったような気持で周囲を見回した。 昔懐かしい火の見やぐら、ハイカラな郵便局、お寺、瓦ぶきタタミ敷きの民家が夕やみの中で私を取り巻いている。 日本軍に滅ぼされた高砂族の集落の跡地に日本の農民が移民して、開拓を始めたのが一九一〇年(明治四三年)。 「吉野村」と名付けられたこの移民村は風水害、疫病、凶作など幾多の試練を経ながら、大正・昭和の時代を通じて発展した。 そして、かつての満州移民のモデルになったとも伝えられるこの村には、現在、一人の日本人も残っていない。 敗戦とともに全員が引き揚げてしまったのだ」(同書182頁)。 83年刊行の本です。 日本の半鐘が盗まれてしまうくらいですから、吉野村の櫓の半鐘もとっくに消えてしまっていることでしょう。 2007年2月26日 違反ヒントはございません 昨日は、北大通店2階喫茶部ラルゴにて、絵本パフォーマー・岸田典大さんのライブが行われました。 お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。 絵本パフォーマーとはなんぞや? 典大さん曰く、 「市販の絵本にオリジナル音楽をつけて、ステージパフォーマンスとして 行なっているのが、『絵本パフォーマンス』」(典大さんのHPより)。 「日本でおそらくただ一人の絵本パフォーマー」として、 「紙芝居的で、ミュージカルチックで、ボードビルっぽい読み聞かせ」のため、全国各地を巡業しているのです。 上演中も1階の古書部を営業していたため、チラリとしか覗けませんでしたが、 お子さんも親御さんも、声をあげて大いに楽しんでおられました。 片山健の絵本『どんどんどんどん』を使って、演者と観客がコール・アンド・レスポンスをするところでは、 調子にのって1階から「ど〜んどん ど〜んどん」と、大声を張り上げて、ちょっとだけ参加した気分に。 上演前、初対面の典大さんと少しおはなしする時間があり、本の話になりました。 さて、ここで唐突にクイズ。 典大さんとの間で話題になった本はなんでしょうか。 NHK「連想ゲーム」の「3ヒントコーナー」風に3つのヒントを出しますので、それにちなんだ答えを当ててください。 では、白組の加藤芳郎キャプテンから。 「かけだし、いなずま、つむじ風」 「・・・・・・」(江守徹の沈黙) 赤組・中田喜子キャプテン、どうぞ。 「早わざ、無敵男性、超特急」 「梶山季之?」(壇ふみの回答) 加藤キャプテン、どうぞ。 「殴り込み刑事、必殺ダーティ刑事、鉄拳エキサイト刑事」 「竜崎三四郎!!」 水島裕さん、正解です。 というわけで田舎芝居はともかく、典大さんは大衆小説家・城戸禮の、わけても竜崎三四郎シリーズの大ファンだったのです (注・同シリーズは、『かけだし三四郎』『殴り込み刑事三四郎』など、 主人公の名前が折り込まれたユニークな題名の数々で知られています)。 「門田泰明の黒豹も三四郎的なヒーローの末裔なんですかね」という門外漢のワタクシの問いに、 「血なまぐさいキャラクターは、健康的な三四郎になじまないんです」と答えていただいたのが印象的でした。 夢のひとつに、城戸禮文学館の創設をあげた典大さん。 次の公演地・北見の常呂町を目指して、終演後、ほとんど休むまもなく出発したのでした。 2007年2月20日 『X橋付近 高城高ハードボイルド傑作選』 その昔、高城 高(こうじょう こう)というハードボイルド小説の書き手がいました。 デビューは、大学在学中の昭和30年、旧「宝石」誌にて。 乱歩の目にとまり、大藪春彦、河野典生とともに「ハードボイルド三羽烏」と呼ばれた時期もあったそうですが、 高城 高としての活動期間は長くなく、昭和45年を最後に作品の発表はありません。小説の著書は2冊のみ。 ミステリ・アンソロジーには多く作品を採られているものの、これまで読む機会は限られたものでした。 デビュー後の一時期を、北海道新聞の記者として当地・釧路で送っていたことを知り、 以前から気になる作家だったのですが、最近、新たに作品集が編まれたことを知りました。 『X橋付近 高城高ハードボイルド傑作選』(荒蝦夷・刊) 小鷹信光の『私のハードボイルド 固茹で玉子の戦後史』(早川書房・刊)を読み終えて間もないこともあり、 個人的にもよいタイミング。これも昨今の復刊ブームのおかげでありましょう。 縁あって、ゆかりの地・釧路の当店でもお取り扱いすることになりました。 著者サイン入り、一般流通分とは異なる「北海道限定帯」(仮称)付き。 税込2,100円。古書ではなく新刊です。 当店分は残り少なくなっておりますので、現物をご覧になりたい方は、お早めにどうぞ。 ワタクシもただいま、せっせと読んでおります。 さらに詳しくお知りになりたい方は、 版元 荒蝦夷のウェブサイト へ。 2007年2月3日 いぬだるま 前日から第43回くしろ氷まつりが始まりました。 暖冬でさっぽろ雪まつりの雪像づくりにも悪影響がでていると、 全国的に報道されているようですが、当地の氷まつりも事情は同じであります。 北大通店から近い栄町公園会場では、一部の雪像が崩れてきたため、本番前の今週水曜日、取り壊されてしまったほどです。 それにしても、今年の釧路は降雪量が少ない。1ヶ月近くまともに降っておりません。 おかげで毎年いま時期、店先にこしらえてきたミニ雪だるま製作にまだ着手できておりません。 先月下旬は氷まつりの氷雪像をつくりに前述の栄町公園に何度か通いました。 今年の氷雪像のテーマは、アニメのポケットモンスター。 陸上自衛隊や大学生、聴力障害者協会といった方たちのチームがあるなか、 ワタクシは去年と同じく、冬を楽しもうじゃない会の皆さんのところで一寸汗を流してきました(別名ジャマをしに行ったともいう)。 下の写真は、その栄町公園の雪像とは別に、北大通の交差点でつくってきた雪だるま。 真ん中のやつが北大通店の手になる一基でございます。 「いぬだるま」のつもりでつくっていたら、「それはぶたかい?」と間違えられ、 しまいには哺乳類どころか、作った本人にもよくわからない遊星からの物体Xみたいなトンデモ生物になってしまいました。 明日はまつりの最終日。 北大通都心部青年会による力の入った催し物について、ご紹介しておきましょう。 2/4(日)10:00〜15:00 JR釧路駅前広場(北大通14)にて「光と雪だるまの夢フェスタ」が開催されます。 鹿肉まんじゅう、ダチョウのソーセージ、ホッキのクラムチャウダー、ラーメンなどなど、 道東の地場産品を使用したすべて100円の食べ物販売を筆頭に、 厳島神社奉納の恋愛成就&合格祈願の巨大絵馬の登場。 北大通のMAP付きかわら版も発行します。 目印は、大きな雪だるまの親子。 無料のホットドリンクと休憩所もご用意しています。 ![]() 写真:2/2撮影 釧路市の中心街 北大通の交差点 十字街にできた毎冬恒例 冬を楽しもうじゃない会製作の 雪だるまたち 左にあるのが北大通店がつくった 自称「いぬだるま」 2007年1月13日 山田正助のこと 火の見櫓研究会(略称ひのけん)準会員I さんの勧めで見た『拝啓天皇陛下様』(’63)が すこぶるつきのおもしろさでした。 その一端を探ってみると、たとえば、兵舎の一室で夜中にひとり渥美清が天皇に宛てて手紙をしたためている場面。 やってきた長門裕之が「馬鹿野郎、それは直訴といって不敬罪にあたるんだぞ」と強く叱ります。 必ずしも納得していない渥美、親友がそれだけいうのなら仕方がないと、渋々執筆を諦めるのですが、 そこでひょいと直前まで書いていた便箋で鼻をかむ! その予測不能な動きの目を瞠ること。 役名山田正助の天皇に対する敬慕の念は終始変わらないのですが、演じる渥美清の動物的ともいえる軽やかなアクションが どたん場でそれを裏切ってしまっているように見える(大事な手紙で鼻をかむなんて!)という、この落差。 ひとつの場面に相反する二つの意味が平気な顔をして同居することで、なんと豊かなニュアンスが実現していることでしょう (店の戦記棚から取りだした棟田博の原作には、「便箋で鼻をかむ山田正助」の記述はありません。 シナリオではどうなのでしょうか)。 役者の動きのおもしろみが際立つのは、それをおさめるキャメラのポジション、そして編集がいちいち的確だからでもあります。 そのようにして生みだされる笑いとペーソスが本作の肝。 見終わってみると、これは昭和初期から二十数年に及ぶ、長門裕之と渥美清の友情の物語でありました。 ラストの渥美の後ろ姿が、ひとつの時代の終わりを指し示して、強い感銘を与えます。 藤山寛美の「恐れ多くもォ」という繰り返しギャグの裏側に貼りついていたものは、何か。続編も近々見るつもり。 |