開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2019年 2月20日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
2/11 (月)
白金町の本店は、しばらくの間、休業いたします。
休業期間中は在庫確認のお返事が遅れる場合も出てきますが、
ホームページ商品の注文はこれまでどおり受け付けています。 お気軽にお問い合わせください。


2/20 (水)  北大通店 古書目録
郷土誌、自然、民俗、芸術、文庫の分野  計15点を 登録しました。


2/13 (水)  本店の新規入荷欄
交通、文学の分野  計4点を 登録しました。
2/2撮影 幣舞橋から眺めた釧路川(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
北大通店の玄関を入って
すぐ右手の階段をお上がりください。
美味しいもの、あれこれご用意しています。
散歩の途中の骨休め、1階で古書をご覧になった後など、お気軽にどうぞ。


2/12 (火)〜3/10 (日) マシオン恵美香 版画作品展 One Love 開催
3/24 (日) 河村博司 (Vo,Gt) with 磯部舞子 (Vln) 河村・ベチコの 祝 新婚旅行ツアー」 釧路公演 開催

日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 今回は、冒頭で本コーナーのこれまでの道のりを振り返っていただきました。 また本編も、吉田拓郎ばかりではなく、 平井一彦、友部正人、こまどり姉妹、友川かずき、樹木希林、小津安二郎といった諸氏の名前が行き交う いつも以上に多彩な内容。
 彼らをつなげるキーワードはズバリ 「狂気」 です。

  平井一彦 『密漁』 (You Tube より)

  友川かずき 『生きてるって言ってみろ』 (You Tube より)

  ニーノ・ロータ 『道』 (You Tube より)


                (2018年11月21日更新)

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 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 の収蔵庫は こちら です。

                (2018年11月28日新設)

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 連載コラム 「本を繋げて」 の特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載しています (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

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  2019年2月8日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第35試合

  1. 自閉症関係の本
  2. 二玄社 「日本名跡叢刊」 の藤原行成 『白氏詩巻』
  3. 二玄社 「中国法書ガイド」 の顔真卿 『祭姪文稿』

 最低気温がマイナス20度を超えるかという、この冬いちばんの寒波が到来。 久々に水道管が凍らないように予防処置をして帰る。
 3打数0安打。打率 1割6分8厘8毛。


  2019年2月7日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第34試合

  1. 絵本
  2. ルース・レンデル

 北方領土の日。

 角川文庫のレンデルが2冊売れる。
 2打数1安打。打率 1割7分5厘6毛。


  2019年2月6日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第33試合

  1. 木彫りの熊の本で 『木霊の再生 柴崎熊の魅力を探る』
  2. 柴崎重行 『柴崎重行の心』
  3. 明日の奥村さんのヴァイオリン・リサイタルの前売券
  4. Chinese Book

 まったく面識がなく店に行ったこともない首都圏の古書店の閉店間近なことを知り、ひどくうろたえる。

 春湖台の方から 簡易軌道の新たな風景印 の知らせが届く。

 翌日の奥村智洋さんのコンサートの前売券を訊かれるも、その数時間前に主催の方が引上げてしまっていた。
 それはそうと先週同じ券の在庫を訊かれて1枚売れていたのを失念していた。 1安打追加。
 4打数1安打 (内1安打 2/2分)。打率 1割6分6厘6毛。


  2019年2月5日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第32試合

  1. 雑誌 「私の部屋」

 マーガレット・ミラーの誕生日。
 1打数0安打。打率 1割6分1厘7毛。


  2019年2月4日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第31試合

  1. 占星術の本

 本店の雪かきに向かう道すがら轍にハンドルを取られ右に左に車体が大きくふらつく。 おだぶつになる寸前じゃった。

 夜に来た方、本州の国体関係者の方だった。 大会は終わったのに悪天候で飛行機が欠航し足止めを食ってしまったとか。
 1打数0安打。打率 1割6分4厘1毛。


  2019年2月3日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第30試合

  1. ドストエフスキー 『罪と罰』

 冬季国体 が終わる。 冬まつり が終わる。
 1打数0安打。30試合を終えて、66打数11安打。打率 1割6分6厘6毛。


  2019年2月2日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第29試合

  1. この前買っていった東海林さんって人の本
  2. 般若心経のCD
  3. 『赤毛のアン』
  4. クレインズの署名用紙

 「アマゾン書籍買い切り方式へ 年内に試行、値下げ販売も検討」

 くしろ冬まつり 開幕。 夜6時すぎ、港の方で冬の花火があがる。 おもてに出て様子をうかがう。 このへんはビルが建てこんでいて従来ならば 「音はすれども姿は見えず」 であったが、 向かいの旧北海道銀行ビルがなくなったおかげだろう、 9丁目の釧路信用組合の壁面いっぱいの漆黒のガラス窓に 形は歪みながらも大輪の花が滲むように映っていることにようやく気づいた。

 文春文庫の東海林さだおが1冊、講談社の村岡花子・訳 「赤毛のアン・シリーズ」 が8冊売れる。
 4打数2安打。打率 1割6分9厘2毛。


  2019年2月1日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第28試合

  1. 神谷美恵子 『生きがいについて』
  2. 原書房の 「コージーブックス」
  3. アイヌ民族のCD
  4. 山崎朋子 『サンダカン八番娼館』

 夜、2階のラルゴで今年はじめてのライブが開かれる。 「野澤享司 with  永原 元  EARTH BEAT 明日への航海 レコ発 LIVE」 釧路公演。 冬の寒い晩にぴったりの温かな歌と演奏だった。
 打上げの席で野澤さんが披露してくれたクロースアップ・マジックに食いつく。 あと忍術話も。

 4打数0安打。打率 1割4分7厘5毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。

 「東京オリンピックを前にして、規制と管理が社会の隅々にまで及んでいくように思われる」 の一文に首肯する。 そしてオリンピックが終わりいったい何が残るのか。 桁外れの負債でないことを祈ろう。


  2019年1月31日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第27試合

  1. 白川 静

 数日前に届いた 劇団どくんご のメールマガジンで 今期公演の題名 を知る。 この新作を糧にして今年を乗り切りたい。

 午後、近場にダンボール1箱分を納品する。

 中公新書の 『漢字百話』 が売れる。
 1打数1安打。打率 1割5分7厘8毛。


  2019年1月30日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第26試合

  1. 北海道のスケートの本

 釧路冬季国体 が開幕する。

 前日すったもんだあった FMくしろ喫茶部長の選曲コーナー 最終回のことをすっかり忘れていた。 その時間は車で通勤していたのだが、車内で聴いていたのはラジオでなく 『ボヘミアン・ラプソディ』 のサントラ盤だった。 そしてその姿を同じく車で通勤中の喫茶部長に目撃されていた (川島の奴、ラジオを聴いているなと思われていた)。

 夕方、本店に届け物あり。 北大通店を30分ほど閉める。
 1打数0安打。打率 1割4分2厘8毛。


  2019年1月29日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第25試合

  1. 『北海道で育てる山野草 本州種・洋種編』
  2. プロテニスプレイヤーだった伊達公子さんの本

 本店の雪かきを終えて9時半すぎこちらに戻る。 FMくしろ喫茶部長の選曲コーナー に間に合った。

 「ほほォ〜、最終回はこんな感じか、洋楽オンリーか」 などと感心して、 後で本人に 「朝の聴いたよ、選曲お疲れさま」 と伝えたら、 「俺のは明日だよ」 と言われて絶句する。 1日早かったみたい。

 「スタッフより・店主の選曲/今週のランチ 」
 スタッフSさんに頼まれて、上記リンク先でラジオでかからないのに私も曲を選んでみた。 FM雑誌を手引きにエアチェックしてカセットテープを作っていた 高校生のころの記憶が蘇りけっこう熱中してしまった。

 電話で訊かれた1、本店に在庫あり。 お客さんは地元の方らしい。 後で本店まで足を運んでお求めくださった。
 2打数1安打。打率 1割4分5厘4毛。


  2019年1月28日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第24試合

  1. 戦記もの

 朝のNHKラジオ第1の番組 「すっぴん!」 に 去年2階の喫茶ラルゴでライブをしてくださった タブレット純 さんがご出演。 社長がファンなので電話で知らせる。
 ちなみに社長は 「タブレット不純」 を自称している。

 店で販売している 円盤 の 「ミツザワ通信 鬼天冬号」 を自分用に購入。 付録のオムニバスCD-R (枕元レコードじゃない方) の収録曲に好みのものが多くとても気に入りました。
 1打数0安打。打率 1割3分2厘0毛。


  2019年1月27日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第23試合

  1. 「食べる通信」
  2. 川島さんの印象に残ったお茶の本
  3. MJQのレコード
  4. 三田村鳶魚

 外国人の旅行者に訊かれて、はじめて 「食べる通信」 という雑誌のことを知る。 「食のつくり手を特集した情報誌と、彼らが収穫した食べものがセットで定期的に届く “食べもの付き情報誌”」 なのだそう。

 『大衆文芸評判記』 が売れる
 4打数1安打。打率 1割3分4厘6毛。


  2019年1月26日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第22試合

  1. レコードの針
  2. 植物の本
  3. 今年の高島開運の本
  4. 林 真理子
  5. 映画の 『ゴースト』 の歌のレコード
  6. 時代小説

 SL 冬の湿原号 の運行がはじまる。

 『野外図鑑 知床の樹木』 が売れる。
 6打数1安打。打率 1割2分5厘。


  2019年1月25日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第21試合

  1. 「月刊 だべっさー」
  2. 檀蜜さんの写真集

 「スタッフより・「ミツザワ通信」、取り扱い始めました!」 (2階の喫茶ラルゴの新着情報より)

 リンク先にもあるとおり、1階古書部でも 「ミツザワ通信」 をお取り扱いしています。

 予告編を見るかぎり、おさかな天国みたいですこぶる愉しそうな新作映画 『アクアマン』
 今のところ地元シネコンの上映予定作品からは漏れているが、 古くからの水産都市で知られる釧路なのだから、きっとかけてくれるに違いない。

 昨秋の巨大鮫映画 『MEG ザ・モンスター』 だって他所より1ヶ月遅れで公開された。 我々は焦らされているのだ。
 和商市場 やイオンのすぐそばに出来た 釧之助の水族館 だって味方してくれるはず (余計なお世話)。 ビバ!おさかな!!
 2打数0安打。打率 1割1分9厘0毛。


  2019年1月24日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第20試合

  1. 昔の絵葉書 (戦後すぐの釧路など)
  2. 霧多布の写真集
  3. 「さっぽろ文庫」
  4. この前来たときあったキリシタン大名の本
  5. 海藻の本
  6. 経済史の本

 このところの北大通店、珍しく流行りの文庫本を売りにみえる方が増えてきた。 釧路駅内のブックス二分の一 JR店が近々閉店するためと思われる。

 札幌から帰省中のO君とクイーンファンさん、旧知の間柄だった。
 6打数0安打。20試合を終えて、40打数5安打。打率 1割2分5厘。


  2019年1月23日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第19試合

  1. 昔のカラオケの歌本
  2. 吉本ばなな
  3. 外国語の参考書
  4. 野口五郎のレコード

 クイーンファンの常連さんがやってくるなりハイタッチを求めてくる。 映画 『ボヘミアン・ラプソディ』 の日本での興行収入100億円突破と アカデミー賞5部門候補にあがったことを祝してだった。 目出度いことである。

 2、4が売れる。
 4打数2安打。打率 1割4分7厘0毛。


  2019年1月22日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第18試合

  1. 宮澤賢治 『銀河鉄道の夜』
  2. 台湾の故宮博物院の本

 外国のお客さんに賢治の在庫を訊かれる。 『銀河鉄道の夜』 がない代わりに 『セロ弾きのゴーシュ』 と 『風の又三郎』 の文庫本があった。 2冊ともお求めいただけたので安打にしたい。 俺が法律だ!
 2打数1安打。打率 1割。


  2019年1月21日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第17試合

  1. 『三島由紀夫短篇全集』

 今年のお年玉付き年賀はがきは全滅だった。

 電話でお問い合わせの1がおとりおきになる。
 1打数1安打。打率 0割7分1厘4毛。


  2019年1月20日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第16試合

  1. 永田秀郎 『釧路 街並み今・昔』
  2. 上田 博 『石川啄木歌集全歌鑑賞』
  3. 和綴じ本

 「ヨーカドー釧路店 「閉店寂しい」 惜しむ客 店内は終始混雑」

 まるで天啓にうたれたように突如として羊毛フェルトのマスコット作りに目覚めたマグネット先生。 待望の新作がついに完成した

 青い前掛けのおじさんは北大通店の私、 緑のセーターのおじさんは本店の社長がそれぞれモデルだとマグネット先生はおっしゃるのだが、 そこはかとなくマッド・サイエンティストの師弟臭が漂う。

 青い方が両手をあげてバンザイしているのは勝利の雄たけびなのか、はたまた降参のお手上げを意味しているのか。 もしかしたらフィラデルフィア美術館の正面階段を駆け上がったときの ロッキーの似姿 なのかもしれない。

 『クリード 炎の宿敵』 を見終えたばかりでロッキー脳の私としては、 対アポロ戦の一場面も当てはめてみたい。
 3打数0安打。打率 0割3分7厘0毛。


  2019年1月19日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第15試合

  1. マンガで 『コスモス楽園記』
  2. 芥川龍之介 『羅生門』

 読書するクマ (フラカンさん・画。2階の喫茶ラルゴの看板より)。
 2打数0安打。打率 0割4分1厘6毛。


  2019年1月18日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第14試合

  1. 新規入荷に載っていた人名辞書の本

 「啄木しのび雪あかり/釧路」

 釧路駅前と北大通では まちなかキャンドルロード も。
 1打数0安打。打率 0割4分5厘4毛。


  2019年1月17日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第13試合

  1. あさのあつこ
  2. 篠田桃紅
  3. 幼児向けの本
  4. 漢字検定の本

 毎年、 釧路市動物園 のカレンダーを差し入れしてくださる常連さん、今年も 新しいの を持ってきてくださった。 所定の位置に貼る。 オランウータンの りなちゃん、めんこい。
 4打数0安打。打率 0割4分7厘6毛。


  2019年1月16日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第12試合

  1. 芸術館でやる小林東さんの3回忌のチラシ

 月曜、火曜と臨時休業。 釧路を離れて都会の風にあたっていた。

 毎日さんが今年はじめてご来店に。 50年前、梅原猛の 『地獄の思想』 に出会ったときの衝撃の話など。
 1打数0安打。打率 0割5分8厘8毛。


  2019年1月13日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第11試合

  1. ビートルズのレコードで青ジャケット、赤ジャケット
  2. 井上陽水、吉田拓郎のレコード
  3. マンガ
  4. ジェラルド・カーシュ
  5. 星新一の3巻本のショートショート全集

 関東からアランジさんがご来店に。 2泊3日の旅のあいだ、釧路市内を中心に各所を精力的にご覧になるみたい。 JALの機内誌 「スカイワード 2019年1月号」 をいただく。
 5打数0安打。打率 0割6分2厘5毛。


  2019年1月12日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第10試合

 最近、羊毛フェルトのマスコット作りに凝りはじめたマグネット先生が作りかけの2体を見せてくれた。 社長と私をモデルにしたものだった。 9割方完成しているというが、なかなか怪奇な味わいを宿しているではありませんか (せいぜい3、4割くらいの出来かと思ったことはここだけの秘密だ)。
 マグネット先生の了解を得次第、当欄でご紹介したい。

 あ、2階の 喫茶ラルゴが13周年 だそうです。
 0打数0安打。10試合を終えて、11打数1安打。打率 0割9分0厘9毛。


  2019年1月11日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第9試合

 山陰の映画魔人こと007さんから 「2018年 映画音楽ベストアルバム」 と題したオリジナルCDをいただいた。 『ボヘミアン・ラプソディ』 や 『グレイテスト・ショーマン』 といった音楽映画を中心に全17曲入り。

 世間ではあまり盛り上がらなかったけれど、 前作よりもよほど中身が詰まっておもしろかった 『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』 からも2曲入っているのがうれしい。
 0打数0安打。打率 0割9分0厘9毛。


  2019年1月10日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第8試合

 「えっ、盗まれないの? 無人の古本屋は、なぜ営業を続けられるのか」

 0打数0安打。打率 0割9分0厘9毛。


  2019年1月9日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第7試合

  1. 篠田桃紅

 FMくしろ で毎週水曜日の朝9時半からやっている音楽コーナー、今月は 2階の喫茶部長が選んだ曲 をかけてくれるとのこと。 この日が第1回目だった。
 遠くにお住まいの方も インターネットラジオ でお聴きになれます。

 午後、近場に台車で2箱納品する。
 1打数0安打。打率 0割9分0厘9毛。


  2019年1月8日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第6試合

  1. 白い無地の封筒

 封筒のお客さんに2軒となりの文房具店・佐藤紙店を教える。
 1打数0安打。打率 1割0分0厘0毛。


  2019年1月7日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第5試合

  1. パソコンの解説書
  2. 東海林さだお

 今期の1安打目は、文春文庫の東海林さだお 『ショージ君のにっぽん拝見』。
 2打数1安打。打率 1割1分1厘1毛。


  2019年1月6日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第4試合

  1. 田淵行男
  2. マンガ (『ドラゴン桜』)

 午後7時前に店を閉めて、 釧路市中央図書館 へ。 借りていたものを返し、新たに借りる。
 閉館時間が迫る中、 釧路文学館企画展示 「市民文芸誌 『釧路春秋』 50年の軌跡」 をあわてて見せてもらう。
 2打数0安打。打率 0割0分0厘0毛。


  2019年1月5日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第3試合

  1. 歴史の本

 2階の喫茶ラルゴの営業がはじまる。
 1打数0安打。打率 0割0分0厘0毛。


  2019年1月4日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第2試合

  1. 賃貸の契約書
  2. 神謡集のCD
  3. 『リクガメ大百科』

 年末年始を風邪で臥せっていたゴメさんが復活して一安心。
 3打数0安打。打率 0割0分0厘0毛。

 北大通店の めくりめくられ: 九州のボタ山猫道さんが送ってくださった 「週刊読書人」 のバックナンバーに目を通す。 「椹木野衣・樋口真嗣対談 特撮のDNAと現代美術」 など。


  2019年1月3日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第1試合

  1. レーザーディスク (演歌)

 あけましておめでとうございます。 本年も豊文堂書店をどうぞよろしくお願いいたします。

 2018年最後に読み終えたのは サイモン・ブラウンド 編/有澤真庭・訳 『幻に終わった傑作映画たち 映画史を変えたかもしれない作品は、何故完成しなかったのか?』 (竹書房)、 2019年最初に読み終えたのはスティーヴン・キング 『不眠症 下巻』 (文藝春秋)。

 3日間店を閉めていたので店内が暖まらないことこの上ない。
 1打数0安打。打率 0割0分0厘0毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新されている。 (K)
2010年1月最終週に制作した雪だるま 検索の小部屋
北大通6丁目の交差点角にて 北大通店のKが制作したもの(クリックすると 拡大します)
Google
WWW を検索
http://houbundou.com/ を検索
音楽コラム 「レコードの溝」 第50回 吉田拓郎 その5  平位公三郎・文
 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 をお届けします。 今回は、冒頭で本コーナーのこれまでの道のりを振り返っていただきました。 また本編も、吉田拓郎ばかりではなく、 平井一彦、友部正人、こまどり姉妹、友川かずき、樹木希林、小津安二郎といった諸氏の名前が行き交う いつも以上に多彩な内容。
 彼らをつなげるキーワードはズバリ 「狂気」 です。

  平井一彦 『密漁』 (You Tube より)

  友川かずき 『生きてるって言ってみろ』 (You Tube より)

  ニーノ・ロータ 『道』 (You Tube より)


               ×                 ×                 ×


 レコードの溝  第51回 
 吉田拓郎 その6 (『古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう』 『青春の詩』 『たくろうオンステージ第2集』 中編 その2)

                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


  (前段)

 このコラムを書き始めたきっかけは、たまたま豊文堂さんに送った <音楽を通した自分史> 〜それが 「前口上」 〜だったと思います。 それを読んだ社長さんに、面白いから書いてみませんかと言われて書き始めました。

 最初は、長い文は店長さんの負担になると思い、 原稿用紙2枚くらいに下書きしてからスマホで清書して送ってました。 (パソコンは持ってないので今でもメールです。) でも、長くてもコピーできるのを知りだんだん長くなりました。

 そのうち、一つのバンドについて書きたくなりピンク・フロイドシリーズが始まりました。 フロイドの総てのアルバムについて書いたら、一区切りとしてこのコラムも終了しようと考えていました。 そのうち月1更新を自分に課して行きました。 その更新回数や内容などに豊文堂さんからの注文は全くありません。

 月1更新は、だんだん自分の仕事のようになって来ましたが、『何でこんなことしてんだろう?』 と思い、 正直しんどい時もありましたし、資料集めに費用がかかったりもしましたが、 上手く書けたなと思った時は楽しかったんです。 「カイカーン! (快感)」 ですね。 それだけですね。 それだけのことで、ボランティアでもありませんしね。

 それに、読まれた方がどう思おうと、私には全く関心がありませんでしたし、 ごく少数の友だちに向けて書いてる積もりでした。 実際、ブログではないので一体何人の人が読んでるのかも分かりませんしね。 それは今も変わりません。

 ところが、諸般の事情で 「レコードの溝」 を休止またはやめるとなった時は、意外に落ち込みましたね。 腑抜けは大げさですけど、ちょっとそんな感じになりました。
 それは、自分でも予想外でした。 気付かないうちに、このコラムは、私の中で (勝手に) 大きく成長してたんですね。

 ですから、今後は気楽に考えて書いて行こうと思います。 拓郎シリーズもいつまで何処まで続くかは分かりませんが、またよろしくお願いします。

  ★

 (では、本編です。)
 拓郎さんの正式デビューアルバム 『青春の詩』 だが、私が使って一番恥ずかしい日本語は <青春> なのです。 1960年代半ばから70年代初め頃、「青春のなんとか」 というテレビドラマが大流行したことがあったが、 大概高校生と教師のあれこれだったのでタイトルだけで内容は分かってしまった。 もういいよ!と思っていた。
 21世紀前半の現在は、幸い <青春> が使われなくなってホッとしている。 (<青春> が好きな人はごめんなさい。)

 (話は飛ぶが)、
 今回の北海道長旅で出会った釧路在住のシンガー・ソングライターを紹介したい。 私と字は違う同姓の 「平井一彦」 さんです。 しかも、歳は私の3つ下で近い。
 しかし、とても固い人生を生きて来た私とは全く違う人生だ。 (平井一彦さんの生き方には憧れるし羨ましいが、自分の性格上体格上絶対無理だと思う。でも憧れる。)

 彼のことは、川島店長から教えてもらい平井さんの発売したCDを7枚持っている。 今回、たまたま平井さんが喫茶店でライヴをやるので店長と一緒に出掛けて、 しかもライヴ終了後に自己紹介して握手してもらった。 感激! 体がでかくてパワーを感じた。

 平井さんは、元漁師でタクシードライバーをやりながらライヴ活動をしている。 私は、その生きざまから生まれる生々しい歌詞と粘っこい歌声にハマった。 「密漁」 や 「臨検」 というタイトルだけで分かるでしょう?(こんな歌ないよ!)

 フォークというよりブルースに近い。 いや、むしろ津軽三味線の土着の匂いかな? (そういえば、最近こまどり姉妹にハマっている。 こまどり姉妹は、ザ・ピーナッツのようにハモれないので軽く見ていたが、少しハモってましたね。 失礼しました!最近は、二人の声の違いも分かります。)

 実は、2年前にラルゴで友部正人のライヴを見て彼にファンレターを渡した。 こんなことは初めてだったが、私の自作の詩を2編書いてたので、彼も驚いたと思う。 ライヴの次の日に本店で彼に会った。
 友部正人は詩人だと思う。 歌詞が詩として成立しているから <吟遊詩人> だ。 なんか、力まずに自然に自由に生きてる感じが素敵だった。

 でも、平井さんはメジャーな雰囲気の楽曲とは異なるし、友部正人とも違う。 その土着性?は独特だ。
 平井さんは、友川かずきにハマり影響を受けたそうだ。 友川かずきは名前だけは知っていたが、 テレビで 「生きてるって言ってみろ」 をギターの弦を切りながら歌う姿を観て衝撃を受けた。 しかも、胸ポケットには赤鉛筆を何本か入れていて、競馬か競輪の途中だと言っていた。

 私はぶっ飛んだ! 歌い終わり、「小遣い稼ぎができた」 と言って平然と帰って行くのを、 司会をしていた坂崎幸之助となぎら健壱が唖然として見送っていた。 またギャンブルに行くのだろうな。 『すげえなーやるなあー』 と、思った。
 と、ともに <ザマーミロ!> とも思ったのは誰に対してでもない。 司会をしてた2人を含めて、安定してる人たちに向けて 『世の中にはこんな人も居るんだよー!』 と叫んでやりたい気持ちになったのだ。
 何故だか分からないけど。…

 当然、友川かずきにもハマりCDを買いましたよ。 昔、三上寛に衝撃を受けたがまた違う衝撃だった。 まるで、詩人のランボーがギターを掻き鳴らして歌ってると思った。 狂気を感じたのだ。

 音楽だけで食って行くのは難しいし、<濃すぎる> ミュージシャンは不特定多数には受け入れられず特定される。 濃い原液は飲みにくいから薄めないと広められないが、その薄め方が問題だと思う。 だから、薄めずに自分の道を行くなら歌以外の収入が必要になる。
 それでいいじゃないか! 印税生活ができる人は、ヒット曲が必要だ。 そんな人は限られている。

 友川かずきには、狂気がある。
 平井一彦さんは、狂気の寸前で留まるが、いつそこへ突っ込んでもおかしくない危うさを感じる。 そこが魅力なのです。 こんなミュージシャンは居ませんね。

  ★

 さて、拓郎さん。
 当時は <たくろう> 名義ですが、初期の彼にはかすかに狂気を感じたけれど、 彼は (メジャーになるため?) 敢えてそれを棄てたか封印した。 (中津川のコンサートで、「人間なんて」 を1時間か2時間歌ったとか…狂気ですね。)

 加川良や泉谷しげるは狂気を自分なりにアレンジして表現した。 遠藤賢司は、ロックで狂気に走った。 だから、(大きな) 狂気を孕んだミュージシャンはメジャーにはなれないのですが、 ミュージシャンなんてみんな狂気を抱えてるんですよね。 役者や画家も同じです。 アスリートも同じです。

 実は、私たち一般人も狂気を抱えてるんですが、敢えてそれを見ようとはしません。 その狂気は、例えば 「え〜!あの人が?」 という類いです。 外面からは狂気は見えませんし、見せないようにしている人もいるでしょうし、 自分の狂気に気付かない人もいるでしょう。
 でも、私は総ての人が狂気を抱えていると思っています。 それを、上手く引き出せれば (まれに) 芸術になることもありますが下手をすれば犯罪です。 その差はとても大きいのです。

 では、ここで (私なりの) <狂気> を定義づけたい。 一般に 「狂気の沙汰」 といえば犯罪行為を指すが、そもそも法律が無ければ犯罪行為も無いことになる。
 では、正気とは何か? 法律に触れない生活をすることか。普段生活をしていて法律など意識しないが、 社会生活を営む上で法律はルールとして絶対に必要だ。

 しかし、時として小さなルールを破りたくなることは誰にもあるでしょう? (横断歩道以外を渡るとか、唾を吐くとか)。 刑法に触れるようなルール違反は、それを実行すると犯罪→ (近い) ←狂気となるが、 私はそれとは少し異なる定義をしたい。
 狂気とは、『人間の本能から最も遠い欲望を実践実行すること』 だ。 つまり、食欲・性欲・睡眠欲から遠く外れたことに没頭熱中することだ。

 (仮定として)、私は独房に閉じ込められたとしても、 (食事は保障され) 紙と鉛筆と本があれば生きていける自信はあるが、 普段の生活から読むことと書くことと考えることを禁止されたら狂うと思う。 いや、正気を失う。
 だから、ミュージシャンは歌わないと狂うんです。 映画監督は徹底的にこだわるんです。 その時、その人は人間の本能からは最も遠いところに居ます。 でも、それはスゴい快感なのですよ。 だから、止められないのです。

 人間は、<狂気> を吐き出さないと正気を保てないんですよね。 実に厄介な生物です。 それは、ひょっとしたら知性と理性を手に入れた時に、 狂気も <隠し味> として含まれていたのに気付かなかったのかもしれません。
 〜〜この世に狂気がなければ犯罪も戦争も起きませんが、芸術も生まれなかったかもしれません。 狂気がなければ平穏で平和でしょうが、如何にも退屈ではありませんか?〜〜
 あの世には狂気はないのでしょうね。 多分…

 ここまで書いて、やっと分かりました。
 私が、この 「レコードの溝」 を休むかやめるかでしばらく停滞していた時は、体調が悪くなりました。 それは、頭の中の狂気を吐き出せなかったからですね。 心の便秘です。 吐き出す <場所> が無くなったんですよね。 汚くてすみません。

  ★

 最近、狂気を感じた映画は川島店長から紹介されて観た、樹木希林の出演作 『日日是好日』 ですね。 私は、不覚にも冒頭から泣きそうになった。

 茶道が題材の静かな映画だが、〜「イタリア映画のフェリーニの 『道』 を家族で観たが、 私 (主人公の女子大生) は子どもだったのでさっぱり分からなかった」〜という語りで、 まずぐっと来てしまったのだ。 (百席が満席に近いスクリーンの前で、泣いてるのは恐らく私一人だろうと思うと恥ずかしくなり、 余計に涙が流れた。)
 それは、『道』 の悲しいストーリーを思い出したからなので、この映画の本筋とは直接関わりがない。 しかし、主人公の女の子の成長と心情の変化には通低しているのだ。

 まだまだ上映中なので詳しい内容は省くが、樹木希林の演技は <静かな> 狂気に満ちていて、 ラスト近くの顔のアップは何とも言えない表情であり、(「無我」 にも見えた。) 『嗚呼、この人はもうこの世に居ないんだ』 と思うと不思議な気持ちになった。 (後日、映画 『道』 を観たが涙は出なかった。 …記憶の中の映画とは形が変わってましたね。 いや、映画自体が変わることはないので私の記憶が変わってましたね。)

 この作品は、茶道を通して禅の精神にもつながってると思う。 〜〜果たして、樹木希林は悟りを開いて逝ったのだろうか?〜〜 あの表情からすると…悟ったと思うが、それが何かはもちろん私には分からない。 結果論だが、<諦め> にも見えた。

 ※(注) この映画は、退屈な人には退屈です。 田舎の友だちHくんは冒頭は爆睡したと言ってましたし、私の回にも静かな寝息が聞こえましたからねぇ〜。 でも、Hくんはもう一度観たいと言ってますし私もそうです。

 こういう、特に大きな事件の起こらない映画 (個人的には起こりますよ。) のことを私は 《小津安二郎的作品》 と呼んでいます。 映画時間の流れがゆっくりゆったりしてますが、川島店長はそこにアクションを見出だしてましたね。 それもひとつの映画の見方ですよね。

 それと、「物事にはすぐに分かるものと、時間がかかるものとがある」 にも感銘しました。
 茶道の所作が合理的かというと不合理でしょう。 その所作にいちいち意味を求めても、それこそ無意味です。 でも、現代人は <合理的であること> にこだわるんですよね。
 例えば、数字で示されると安心し納得するんですよね。 (だから、逆に騙されやすい。) でも、犯罪を起こすんですよね。 矛盾です。 犯罪は、合理的ですか?

 「教育は不合理です」 と、この前参加した大学の卒業生の集まりで、ある教授が言った。 それは、以前聞いた 「教育は矛盾です」 と符号する。

 久し振りに見直した小津の作品 『彼岸花』 で、 主人公の頑固な父親が奥さんに矛盾していると攻められて言い返す。 「矛盾してないのは神様だけだ。人生は矛盾だらけなんだ! だから矛盾の総和が人生だって言った学者だってある」 と、必死で言い返す。
 その様子が、いつも貫禄充分の主人公の父親が子どもの様に駄々をこねるので、 笑ってしまったが私も矛盾のかたまりです。 (この場面がこの映画唯一の山場と言ってもいい)
 でも、67歳になって小津作品を観ると、沁みますねぇ〜。 確かに、時間を経ないと分からないこともあります。

 それに、映画作品自体は変わらないのに、いつの間にかそれを観る自分の方が変わって行っているのです。 それを成長というのか老成というのか、経験を積んだというのかは分かりませんが、不思議なことですね。
 映画作品が <物差し> で、変化しなくても、 それを時々 <今現在> の自分に当てると長さが変わってる感じですね。 うん、そうだ!物差しだ。
 今の自分とぴったり合う昔の映画があると思いますよ。 (それは、いわゆる名画でなくてもいいんです。)

 だから、この映画 『日日是好日』 を観た若い人が、今から20〜30年後観るとどう思うのか楽しみだ。 多分その頃私は向こうで、樹木希林さんに会ってるかな? 会いたいな。 でも、ちょっとこわい。

  ★

 映画 『彼岸花』 は、1958年(昭和33年)の作品だ。 私は小学2年生か! ちょうど60年前になる。 私は遅い子どもなので、その当時の私の父親が映画の佐分利信の父親と同じような年頃だと思う。 そう思ってこの映画を観ると余計に感慨深い。
 生活環境は大きく変化しても、人間のやることはそんなに変わらないのですよね。 (うちの父親も、時々ムキになって母親とけんかしてたな…。 その夜は、母親と妹と3人で父親と別の部屋で寝てましたね。 でも今は、その時の父親の気持ちが分かりますけどね。)

 この前、1つ下の友だちと京都の母校の大学へ、教育学科開設50周年記念行事に参加したが、 友だちは何10年振りだったのでその変わり様に驚いて声も出なかった。
 ちょうど、学園祭だったので50年前の私たちみたいな年齢の学生たちを、 ベンチに白髪のおじさん2人で腰掛けて眺めていた。 「50年か…」と、2人で呟きながら。

 その、約50年前の1970年に、このアルバム 『青春の詩』 は発売された。
 オリジナルアルバムで言えば2枚目が 『人間なんて』 で、3枚目が 『元気です』 と続くのだが、 アルバムジャケットの拓郎の顔の変化を見てみたい。

 『青春の詩』 の拓郎は、おかっぱ頭で若い!と言ってももう24歳だ。 (でも、失礼ながら当時21歳くらいのK 先輩の方が老けて見えた。) 私は拓郎は、当時20過ぎでもっと若いと思っていたから、 「結婚しようよ」 の時は26歳だったのだからと、今更ながら納得した。

 さて、デビューアルバムの拓郎の顔は挑みかかるように見えるが、 『人間なんて』 の階段に座るジーンズに長髪の拓郎は、少し余裕を感じる。 加藤和彦ディレクターのこのアルバムは、変化に富んでいて良くできている。
 そして、メジャーに移った 『元気です』 の顔は不満たらたらに見える。 その拓郎の唇が、ミック・ジャガーみたいに分厚くてセクシーとか話題になりましたね。 今見ると、そうでもない。

 この3枚のジャケット写真に共通しているのは、拓郎の視線がカメラ目線ではないことだ。 3枚ともカメラのレンズを見ないで他所を見ている。
 それで思い出したが、初めて拓郎がテレビで 「マークU」 を歌うのを観た時も、 「襟裳岬」 で賞をもらった時もテレビカメラから視線を外していた。 俯いていた。
 それは、その後のマスコミに対する拓郎の姿勢につながると思う。 拓郎は、マスコミを信用していなかったのだ。

 ここまでの3枚目までが <私の拓郎> なのですよ。 これから後の拓郎は、少し私からは離れて行きます。 言い換えれば、拓郎に対する私の気持ちは <薄く> なって行くのです。

 拓郎を最も身近に感じたのが、2枚目の 『人間なんて』 で、まだ少し素人っぽさを残しているが、 『元気です』 からは完全にプロミュージシャンになってだんだんカリスマに近づくのです。 顔がアイドル顔になります。
 でも、この3枚のアルバムが、私にギターを弾いて歌う愉しさや、 カラオケの無い時代に自分のストレスを発散させる方法を教えてくれたのです。

 ありゃあ〜、またまた話はズレて、映画の話が中心になりましたね。
 すみません、『青春の詩』 と 『たくろうオンステージ 第2集』 の各楽曲については次回にします。


                                  (2018年11月21日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

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 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

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                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

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