開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2017年 6月24日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
6/24 (土)  本店の新規入荷欄
学校史、宗教、芸術、文学の分野  計9点を 登録しました。

6/24 (土)  北大通店 古書目録
郷土誌、自然、歴史、民俗、芸術、文学、趣味、新書の分野  計21点を 登録しました。
5/29 岩村誠二さん撮影。鶴居村営軌道跡より。西側からみた鶴野橋台。(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
6/5 (月)〜6/24 (土)   遠藤理子個展 「オレンジ色の世界」 を 開催しています。

● ラルゴ ライブのお知らせ ●
6/24 (土) 開催 佐藤シン バンド ライブ
7/7 (金) 開催 踊ろうマチルダ 釧路公演」
詳細は、下の 「喫茶ラルゴの部屋 入口」 より どうぞ。

日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

<豊文堂書店レコード部からのお知らせです>

 ただいま白金町の豊文堂書店 本店では、ジャズ・レコードの買入をしています。
 量が多い場合は出張いたします。 50枚以上であれば、道東一円も伺います。
 お気軽にご連絡ください。


 豊文堂書店 本店レコード部=北海道 釧路市 白金町 1番16号
 TEL/FAX  (0154) 22-4465           


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 平位公三郎さんの自伝コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 今回は平位さんと北海道旅行との馴れ初め話を打ち明けていただきました。 どうしても語りたかったという湿原の宿との関わりをお読みください。

               (2017年6月15日更新)

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 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 を更新しました。

 今回は特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

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  2017年5月31日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第141試合

  1. レース編みの本
  2. 考古学関連
  3. ちくま学芸文庫の 『感情の〜』?

 来釧中の岩村誠二さんから3通の風景印ハガキが届く。
 前日も3通きている上、翌日さらに2通が追加されたので、 3日間で8枚の風景印 が手元に集まったことになる。

 いずれも釧路市内の郵便局からの投函だった。 レンタサイクルで市内めぐりをしながら、当店めがけて風景印ハガキを出しまくっておられるのだ。
 愉快犯・ズリ山裏道氏の犯行に影響されて、弟子の模倣犯こと岩村さんの勢いが止まらない。

 ちなみにハガキの裏面は、岩村さんが写した道東の簡易軌道の写真。
 3打数0安打。打率 2割5分5厘5毛。

 北大通店の めくりめくられ: 元ラルゴの宣伝部長にお勧めの (それもエグイやつの) ホラー映画を訊かれたものの、 『悪魔のいけにえ』 とか 『ゾンビ』 とか 『ブレインデッド』 とか極めて真っ当な題名しか出てこない。 他にも何かあったような気がするのだけれど。

 帰宅後、『ホラー映画クロニクル』 (扶桑社ムック) を引っ張り出して目を通す。 改めて行き届いたよい本だと感心する。


  2017年5月30日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第140試合

  1. ショートカットの本
  2. 『日本古代道路の復原的研究』
  3. 『国府 その変遷を主として』 教育社新書
  4. 釧路ゆかりの人の本

 お昼前のこと、札幌帰りのスティングさんが入ってくるなり、「ここ、涼しい!!」
 夏の避暑地としても売り出し中の釧路市 でさらに冷涼な場所として北大通店を売り込みたい (その分冬は寒い)。 震えて眠れ。

 ショートカットといってもかつてのミニコミ誌ではなく髪型の方。 在庫なし。

 原田康子の文庫本が2冊売れる。
 4打数1安打。140試合を終えて、447打数115安打。打率 2割5分7厘2毛。


  2017年5月29日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第139試合

  1. Children's Book
  2. 山崎豊子
  3. 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』
  4. 三島由紀夫 『禁色』
  5. 三島由紀夫 『金閣寺』
  6. 大岡昇平 『武蔵野夫人』
  7. 安部公房 『密会』
  8. 湯川れい子
  9. 佐伯 (泰英) さんの読み切り

 北大通店の めくりめくられ: 「新潮」 2017年5月号掲載の対談2本がおもしろい。 宮部みゆき・津村記久子 「理不尽な世界と人間のために」、 筒井康隆・松浦寿輝 「小説家の名誉と恍惚」。
 どちらの対談も相手の作品への理解と敬意に満ちていて言葉を尽くしてその良さを語り合う幸福な内容だった。

 マーガレット・ミラー愛を語る津村記久子の一押しが 『殺す風』 だというのに我が意を得た思い。

 1、6が売れる。
 9打数2安打。打率 2割5分7厘3毛。


  2017年5月28日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第138試合

  1. 『第二次大戦の小さな記録 機関銃小隊 マレー・シンガポール・ビルマ編』
  2. 釧路市で出してるシリーズ物 (高専の先生が書いたやつ)
  3. F 『いつか別れる。でもそれは今日ではない』
  4. マリモの本
  5. マンガ (『金色のガッシュ!!』)

 家の買い出しを済ませて午前11時すぎより店を開ける。 札幌の岩村誠二さんがご来釧に。

 関東から来た旅行中の若者にあれこれインタビューされて、いい気になってくっちゃべる。 学校で社会学を専攻しているいい、見知らぬ土地でも出会った人についつい話を聞いてしまうとのこと。 店内写真を撮ってもらった。

 九州からの電話で1がおとりおきに。 北大通店ホームページの掲載品。 後日お送りすることになる。

 2は釧路新書の 『釧路から 国語教師のメッセージ』 のこと。 あいにくそちらの在庫はないが、 代わりにお見せした釧路新書の中から 『増補 石川啄木』 をお求めいただけた。 安打とみなしたい。 俺が法律だ!
 5打数2安打。打率 2割5分8厘0毛。


  2017年5月27日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第137試合

  1. 池波正太郎
  2. 前に来たときあったボディビルの本
  3. 車の本 (ランクル)

 雨。
 電話でボディビルの本がおとりおきになる。
 3打数1安打。打率 2割5分6厘4毛。

 北大通店の めくりめくられ: 細野晴臣のインタビュー本を読んだ余勢を駆って、 坂本龍一を特集した 「美術手帖」 2017年5月号を図書館で借りる。


  2017年5月26日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第136試合

  1. 新潮文庫の乃南アサ
  2. 宝島社文庫の海堂 尊

 釧路市立博物館 の資料集 『釧路・根室の簡易軌道』 は Twitter上 でも大好評のよう。 よきかなよきかな。

 午後、釧路古書籍商組合の前事務局氏が遠路はるばるお見えになる。 事務局を引き継ぐ。
 2打数0安打。打率 2割5分5厘8毛。


  2017年5月25日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第135試合

  1. 冠婚葬祭のスピーチの本
  2. 野坂昭如 『とむらい師たち』
  3. 絵馬の本
  4. 最新の新幹線の本

 私用で開店が遅れる。
 店に向かって駅前で信号待ちをしていたら、 北大通りを歩こう! の皆さんと遭遇。 月に2度ほど釧路駅に集合して北大通の店々を訪ねてくれる方たちである。
 いつもは店内でしかお会いしないので、「わっ、あんたが歩いてるの、初めて見た」 と言われる。 わしゃ、歩くモアイ像か。

 絵馬の本は本店にいくつかある。 お客さんに向こうを紹介して、1冊お求めいただけた。
 4打数1安打。打率 2割5分7厘0毛。

 北大通店の めくりめくられ: 画伯に見せてもらった 北海道情報誌 「HO ほ」 の最新号が道東特集だった。 画伯本人も載っておった。


  2017年5月24日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第134試合

  1. 『白川静さんに学ぶ漢字は楽しい』 新潮文庫
  2. 藤本英夫 『アイヌの墓』

 2が売れる。
 2打数1安打。打率 2割5分7厘1毛。

 北大通店の めくりめくられ: 『スペクテイター 第38号 特集:赤塚不二夫 創作の秘密』 を読み終わったので、 つづけて 『KAWADE夢ムック 文藝別冊 赤塚不二夫』 (河出書房新社) を手にとる。 こちらは2008年の刊行。 編集大詰めのときに赤塚の訃報が入り、 年表の事項を僅かに足した上で表紙に 「追悼」 と入れて発売したのだとか。


  2017年5月23日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第133試合

  1. 『釧路炭田』

 前の日から店前を彩るようになった園芸大臣作の花の鉢植え。 気のせいかヤシ繊維の容器が毛羽立っていると思ったら、朝、カラスが熱心に突いていたらしい。 巣の材料にしたかったのではないかというのが カラスを追い払った2階ラルゴスタッフ・フラカンさんの見立てである。

 追記:上の文章を読んだフラカンさんから、詳しいいきさつを記したメールをいただきました。
 曰く 「カラスを追い払ったのではなく、カラスに 「園芸大臣の大切な鉢なので困るんですが」 と事情を説明してお引き取りいただいた (実際、くどくど説明していたら飛び去った) ことを付け加えておきます」

 聞き分けのよいカラスでよかった。 そういえば こんな話 が。
 貴重な 現場写真 もいただいたので掲げます。
 1打数0安打。打率 2割5分5厘9毛。

       < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 フライパン・ショックの翌日、ひっそりと新たな刺客が届く。 向島郵便局の風景印を押した郵便書簡。 中身はグミキャンディーである。


  2017年5月22日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第132試合

  1. 北園克衛
  2. 天童荒太 『悼む人』
  3. 山の本
  4. 戦時中の日本の国力のデータが載っている本
  5. 魚の本
  6. ウィンドウズXPの本
  7. 楽譜 (ボーカルの)

       < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 むき出しのフライパンが郵便で届いた……。 卵を焼くのに手ごろな大きさ。 これ、205円で着くのね。 内側に宛先シールと切手が貼ってある。
 コラッ、裏道、なんばしよっと! 新人の配達員さんが困惑してたろがァ〜!!
 よく見るとフライパンの縁が凹んでいた。

 たまたま訪ねてきた儂よりも発信力がある方が、おもしろがってすぐに 画像を facebook にあげてくれた
 いいねしてくれた人の中に差出人のズリ山さん (愉快犯) の名前があるそうな。 犯行現場に舞い戻った放火魔が燃え盛る火を見物しているようなものか。

 3、5が売れる。
 7打数2安打。打率 2割5分6厘5毛。


  2017年5月21日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第131試合

  1. 邦楽のレコード
  2. Anime (「Princess Mononoke」)

 父を空港に送ってから店を開ける。

 いつも座っている折りたたみイスがいきなり崩壊して尻餅をつく。 目の前で話していたお客さんを驚かせる。 儂も驚いた。
 ちょうどシャマランの新作 『スプリット』 の話をしていたので (釧路は未公開だけど)、これも シャマランの筋書きどおり の椿事なのかもしれない。
 2打数0安打。打率 2割5分6厘0毛。


  2017年5月20日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第130試合

  1. 囲碁の本

 天気がよい。 ようやく暖かくなってきた。
 あ、鶴ヶ岱公園の チューリップ&花フェア って今週末じゃなかったのか。 来週の話だった。 儂、いろんなお客さんに今日からですよ〜ってデマをばら撒いていた……。 頭の中がお花畑だわ。

 暇すぎて頭がくらくらしてくる。
 1打数0安打。130試合を終えて、408打数105安打。打率 2割5分7厘3毛。


  2017年5月19日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第129試合

  1. カメラ関係
  2. 異人さんの後家さんの写真集
  3. 島尾ミホ 『海辺の生と死』
  4. 映画 『ローグ・ワン』 のパンフレット

 北大通店の めくりめくられ喫茶ボロンジ のカウンターにあるミニ本棚に細野晴臣本を何冊か見つけて、儂も読まにゃならんなァと積ン読本から 鈴木惣一朗が聞き手の 『細野晴臣 とまっていた時計がまたうごきはじめた』 (平凡社) を引っ張り出した。


 「ぼくが持ってるのは、あいまいな予感だけなの。それだけが頼り」、 「味のあるところほど危険なところだからさ」、 「人間が責任を持てないものをどんどん建てちゃった果ての象徴が原発なんだよ」、 「発明のある曲は時代が経っても古くならないからね」、 「うまくても下手な人はいるじゃない?」

 「迷い込むのが好きなんだよ。未知の世界に放り込まれるのが好き。探検だよ」、 「子供のころのことって大事だからね。子供のころに聴くものによって、その人の一生が決まっちゃうくらい大事」、 「うるさい音楽は小さな音で聴いてもうるさい」

 「結局のところ、ビジョンっていうものは、すべて大木のなかに隠れているわけだ。 音楽で言えば、歴史の流れみたいな大木が自分のなかにあって、そのなかから、 なにを削り出したいか、ということなんだね」



 引用し出すと止まらない。 滋味深い言葉の数々にすっかり愉快な心持ちになってしまった。
 書き込みをするのは嫌なのでいらない紙を短冊状に切ってそこにメモして挟んでいく。 もともと分厚い本なのが輪をかけて恰幅がよくなる。
 4打数0安打。打率 2割5分7厘9毛。


  2017年5月18日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第128試合

  1. 「やまがた女相撲異聞 前編」
  2. 赤本

 釧路古書籍商組合の総会及び交換会が開かれる。 役員の改選があり事務局を担当することになる。
 交換会は無事に終了。 午後2時半より店を開ける。

 関東方面から電話でお問い合わせあり。 スマホで女相撲について検索していたら、お宅のサイトの 「やまがた女相撲異聞 前編」 というのが出てきたのだけれど、どんな本か判りますかとのこと。

 私もすぐには判らない。 調べて折り返し電話をすることになる。 『別冊東北学』 の6、7号に分載されている論文のことだった。 正式にご注文をいただけることになり、早速発送の準備をする。
 2打数1安打。打率 2割6分0厘5毛。


  2017年5月17日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第127試合

  1. 瀬戸内寂聴
  2. レコード (はここだけですか)

 2階の喫茶ラルゴのランチタイムでのこと。 吹き抜けの上方から、私の親くらいの世代と思われるご婦人の少々大きめの声がなんとなく聞こえてくる。

 「ガリガリガリクソンが……飲酒運転で……おかっぱ頭の人……知らないよ、そういう芸名なんだから (怒)……」

 聞き役の人の声は小さくて聞こえない。 そんな昼下がり。

 1が売れる。
 2打数1安打。打率 2割5分9厘3毛。


  2017年5月16日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第126試合

  1. 書道の本

 小雨ふる。
 閉店後、夜なべして木曜日の釧路組合のセリに出す商品をつくる。
 1打数0安打。打率 2割5分8厘1毛。


  2017年5月15日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第125試合

  1. 『秋山あや子みづゑ画集』

 平位公三郎さんの自伝コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 前回につづいてピンク・フロイドから離れた番外編です。 半世紀近く前の京都での学生時代と昨秋の京都旅行の思い出を重ね合わせて語っていただきました。

 毎日さんが先ごろ亡くなった三遊亭圓歌の独演会CDを貸してくれる。 「坊主の遊び」 と 「授業中」 のカップリング。 これは楽しみ。

 『秋山あや子みづゑ画集』 はありますかと訊かれて本店の在庫をお教えするが、 アマゾンの方が安いからそちらにしますと目の前で言われてずっこけちゃう (でもそりゃそうだ)。
 1打数0安打。打率 2割5分8厘7毛。


  2017年5月14日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第124試合

  1. ヴァン・モリソンのCD
  2. スポーツの本
  3. 亡くなったピアニストの中村紘子の本
  4. 印鑑
  5. この店のカバー (豊文堂オリジナルの書皮)

 豊文堂書店のオリジナルの書皮 (ブックカバーのことです) ってのは過去に作ったことがあるのかな。 30数年分の値札の変遷であれば、 まとめた画像 がある。
 5打数0安打。打率 2割5分9厘4毛。


  2017年5月13日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第123試合

  1. 列車の券 (落ちていませんか)
  2. 岩波版の新約聖書
  3. 北方関係
  4. 丸谷才一

 一日中くもり。 ストーブをつけて営業する。

 丸谷才一が売れる。
 4打数1安打。打率 2割6分2厘7毛。


  2017年5月12日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第122試合

  1. 灯台写真家の三野富士雄
  2. AIR-G' FM北海道の土曜か日曜朝の番組 「にこにこどうも」?をやってる童話作家の女の人の絵本
  3. たむらしげる
  4. パティ・ペイジのレコード
  5. 丸谷才一 『笹まくら』
  6. 井上ひさし 『この人から受け継ぐぐもの』
  7. 絵本で 『どんぐりと山猫』
  8. 釧路叢書の 『春採湖』

 開店前に、社長と車2台を連ねて出張買入へ。 火曜日に訊かれた原田康子の 『海霧』 があった。 探していたお客さんにメールでお知らせしておとりおきが決まる。

 2の童話作家の女性は、AIR-G' FM北海道で 「にこにこぎゅっ」 という番組を担当している ひだのかな代という人のよう。 お客さんが帰った後、ネットで検索してわかるが在庫はない。

 毎日さんの若き日のアルバイト話をうかがう。 納豆売りやバスボーイなど今では物珍しくなったいくつもの仕事。

 釧路叢書の 『春採湖』 がおとりおきになる。
 8打数2安打 (内1安打 5/9分)。打率 2割6分2厘8毛。


  2017年5月11日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第121試合

  1. 苗字のいわれが載っているような本
  2. ベンチャーズのレコード
  3. 日光東照宮の本
  4. 16ミリフィルム

 小雨がふりつづく。

 夕方、急な取材あり。 棚から本を取り出すところを写してもらうなど。
 4打数0安打。打率 2割6分3厘1毛。


  2017年5月10日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第120試合

  1. 加藤多一 『馬を洗って…』

 久々にみえた石のおじさまが会計後に新しい小石をくださる。 取り出すときやっぱりズボンの裾から石が転がり出てきた。 どういう仕組みになっているのだろう。 いっぺんスローモーションで見せてほしい。

 これまで人道とか知性とか歓喜といったありがたいお言葉を絵の具で書きつけた数々の小石をいただいてきた。 今回のは何も書いていない無地のつるつるした石。 私はもういくつも持っているので、特別にどなたか欲しい方に差し上げますよ〜。

 市内でもそろそろ桜が咲きはじめた。
 1打数0安打。120試合を終えて、376打数100安打。打率 2割6分5厘9毛。

 北大通店の めくりめくられ: 山田正紀 『屍人の時代』 (ハルキ文庫)を読みはじめる。 この連作集は戦前の北海道が主要な舞台なのかな。


  2017年5月9日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第119試合

  1. おススメの本
  2. 今日の前売券
  3. 三岸節子の画集
  4. お茶の本
  5. 原田康子 『海霧』
  6. ビールの本
  7. 沢木耕太郎 『深夜特急』

 「私に合うおススメの本を教えてもらうことってできますか」
 見知らぬ方に電話でそう尋ねられる。 ネットで当在庫お問い合わせ欄を知り興味をもったとのこと。 市内在住だというが北大通店には足を踏み入れたことがないみたい。 1度店にお出でくださいと伝える。 でも来たら来たでがっかりされそうな予感。

 3、4、6が売れる。 それぞれ、三岸節子 『美神の翼』、三田富子 『茶会の楽しみ』、相原恭子 『ドイツ地ビール 夢の旅』。
 7打数3安打。打率 2割6分6厘6毛。 (K)
5月第三週の本店向かいの桜 検索の小部屋
5/18撮影 本店向かいの小公園 (釧路市 若松町8番) にて。(クリックすると 拡大します)
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音楽コラム 「レコードの溝」 第39回・番外編 3  湿原の小さな宿   平位公三郎・文
 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 の番外編をお届けします。 今回は平位さんと北海道旅行との馴れ初め話を打ち明けていただきました。 どうしても語りたかったという湿原の宿との関わりをお読みください。

                 ×                 ×                 ×


 レコードの溝  第39回・番外編 その3  湿原の小さな宿
                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


 レコードの溝 <番外編>、旅シリーズのまとめとしてどうしても語りたい宿があるので、 宜しければ聞いてください。

  ◆

 その小さな宿は、湿原のそばにひっそりと佇んでいた。 無人駅の駅前に一軒の売店があるだけで、線路を挟んで畑があり、その向こうには釧路湿原が広がっていた。

 初めてその無人駅に降り立つと、辺りはシ―ンと静まり返っていた。 今しがた降りたばかりの一両列車が遠ざかると、見渡す限りの景色の中で何の物音もしない。 真夜中ではない。 お盆を過ぎた16時くらいだった。

 私は、この異様な静けさの <攻撃> にまず驚いた! 耳の奥がジ―ンとするような静けさだ。 まるで、釧路湿原が雑音を吸収しているようにさえ感じた。 それとも、釧路湿原が音を立てるな!と忠告しているのか?

 それは、私が住んでいる伊丹空港の騒音の絶えない所とは余りにも鮮やかな対比を示しているので、 この静けさに慣れるのに時間がかかったのだ。

 初めて北海道の大地、というより札幌に行ったのは1992年の6月だった。
 本州では梅雨の真っ只中なのに新千歳空港に降り立つとエアコンが入ったようなその涼しさに驚き、 その涼しさに惹かれて8月の下旬に釧路湿原に向かったのだ。

 その頃、日本最大の湿原である釧路湿原はラムサ―ル条約と その会議が釧路で開かれることで注目を集めていた。 私は、NHKの特集で観た釧路湿原に惹かれて、写真集を買ったり調べたりした。

 そして、今から考えると無謀だが、5日間もあれば北海道を回れると思い、<勢い> だけで出掛けたのだ。 1日目は川湯温泉、2日目は湿原近くの宿、3日目は札幌で4、5日目が小樽である。 湿原の宿には予約金を送った。

 釧路空港から釧路駅前にバスで行き、川湯温泉行きに乗り換えて、 釧路湿原の西側を大きく回り川湯温泉へと向かう。 その時、初めて道東の雄大さと釧路湿原の広がりを知ることになるのだ。

 路線バスに乗客は私の他は2〜3人で、それも降りて行くと誰も乗って来ない。 ついには私一人になり、日が暮れてゆく。 始めは放牧された牛や馬を見ては感激していたが、 だんだん不安になってきてやっと川湯温泉のホテルに着いたら真っ暗だった。

 北海道は、8月20日を過ぎると秋で日暮れも早くなるのを知らなかった。 ホテルもお客は少なくて、ゆっくり温泉に浸かり寝ようとするが涼し過ぎて静か過ぎて落ち着かないのだ。

 次の日は、豪気にタクシ―を呼んで屈斜路湖や霧の摩周湖を巡り、 タクシ―の運転手といろいろ喋り川湯温泉駅で降りて、釧路湿原へと向かう。

 その <本物の> 釧路湿原を初めて見た時の感動は今でも忘れない。 細岡展望台から見える限りに広がるサバンナのような緑の中を蛇行して流れる釧路川。 吹き渡る風の涼しさや飛ぶ鳥たち。 タンチョウは見られなかったが大満足した。

 その感動を抱えて、その小さな宿にチェックインしたのだ。
 そこは4部屋の 「禁煙の宿」 だった。 禁煙を標榜する宿は、1992年当時はまだ珍しかったし、私はまだスモ―カ―だった。
 そして、宿主から湿原の成り立ちや自然保護について説明を受けた時は、少し圧倒された。 その情熱に。 しかし、その後私の定宿となるのだ。

 夕食を狭い食堂兼ラウンジで食べてから、近くの温泉に車で送迎してもらい、 その後就寝まで宿主やお客たちと話した。 しかし、全くの他人と顔付き合わせて食べるのは緊張する。 近過ぎるのだ。 ましてや1人だから気詰まりするが、自分から話しかけた。 当然だが話に乗って来ない人もいる。

 その時は、名古屋から来た母娘に、大阪も暑いけど名古屋も暑いですよねとか話しかけたし、 福井県から来た1000CC のオ―トバイ娘は、 「福井県では23歳になると結婚しないといけないので、今のうちに遊んでる」 と言うので驚いた! 東京から来て長居する若者もいた。
 世の中、いろんなタイプがいることを知り、自分の世界の狭さを考えさせられた。

 2階の客室4つは、両端に広目の部屋が2つあり、それが狭い部屋2つを挟んでいる。 春夏秋冬と部屋の名前が付けられていた。 木造だから隣の物音がよく聞こえたが温もりを感じた。
 その後、1階に和室が付け加えられた。 お客が増えたのだろう。

 それまでに、1980年代半ば頃には宮沢賢治にハマり幾度か東北地方を旅していた。 主に花巻や盛岡周辺だが。 車を運転できない私は、大概駅近くのビジネスホテルか旅館に泊まるので、 こういう個人経営の小さな宿は苦手だったのだ。

 でも、一人旅の寂しさや心細さから人恋しくなるのも事実なので、こういう交流もいいなと思い始めたのです。

 次の日、「また来ます!」 と宣言して近くの無人駅から釧路へ行き、 特急で4時間かけて札幌へと向かったが、 宿の自由帳には感動した詩みたいなのをたくさん書き残した。

 『湿原には何も無いのではなく、水と空気、そして植物や動物たちすべてが存在するのです』 とか。 やたらと感動したのを覚えているが、次回この宿を訪れるのは都合上1995年の夏になるのだ。 それからは、毎年のように行き宿主とも親しくなった。

 大阪近辺にあんな広大な土地があれば直ちに埋め立てるだろうが、大自然はそう甘くはない。 湿地を田んぼにするのは容易なことではないからこそ釧路湿原は残ったのだ。
 大自然と人間とのたたかいや、その皮肉な結果として残された自然 ――それを自然遺産などと称して商売のネタにする人間のエゴやセコさ――などいろいろと考えさせられた。
 それは、現地に行かないと分からない。

 札幌では、知り合いが予約してくれたオ―プンしたばかりの立派なホテルに泊まったが、 何だか落ち着かなくて、やたらと湿原の宿ばかりが懐かしく恋しくなる自分がいた。 シティホテルは合わない! お金持ちが泊まればいい。 大都会は何処も同じだと思った。 個性が無い。

 そして次の日、最終目的地である小樽へ向かう。 ここは、かなり昔のことだが、叔父さん、父親の弟が小樽高商 (現・小樽商大) に在学していたというので、 1993年に亡くなる父親のためにぜひ訪れてみたいと思ったのだ。

 小樽も釧路も、この頃は元気だった!
 釧路の街は活気があり、この頃漁獲量日本一を誇っていて、街には何かの臭いが漂っていた。 駅前の通りも賑わっていた。

 小樽では、駅から港への道を少し下がり左に曲がった所にあった木造3階建ての古い旅館に2泊した。 じいさんが受付にいた。 3階の小さな部屋でたばこを吸いまくり、灰皿を山盛りにした。 やっぱり禁断症状が出たのだ。

 1泊では次の日に移動するが、2泊すると次の日が丸々1日自由になることに気付いたから、 主な目的地では2泊することにしたし、北海道の面積は兵庫県の約10倍だと知ったので、 移動距離を考慮して旅の計画立案することを痛感したのもこの旅の成果だった。

 小樽の街は坂ばかりだが、北海道では珍しく歩いて回れる街だった。 北海道では、街が横に広がっているから、歩いて回れる距離ではないのだ。 バスに乗るのは面倒だしタクシ―を利用するほど豊かではない私は、歩くしかない。

 私にとって小樽は手頃な広さの街だった。 駅前の都通りのベンチで休んでいると、観光客に 「この近くにサウナはありませんか?」 と訊かれ、 「私も旅の者なので」 と答えたがその自分の答え方が気に入って、少しニヤけた。

 古い喫茶店で本を読み、地獄坂を登って商大まで行き写真を撮って父親に見せた。 船見坂で、マントを羽織ったカッコいいじいさんと擦れ違い、 写真を撮らせてもらえば良かったと後悔したものだ。 観光船にも乗った。

 そんなこんなで、小樽を満喫して宿で湿原の宿に向けて長い手紙を書いて、帰る前に郵便局から送った。 それは、湿原へのラヴレタ―だったのだ。

 これが、私の最初の北海道旅行の顛末です。
 そして、この後2011年から新たに始まる北海道長旅は、 総てこの湿原の小さな宿から始まったことを、どうしても皆さんに伝えたかったのです。

 ご静聴、ありがとうございました!

                              (本編 ピンク・フロイド その22につづく)



                                  (2017年6月15日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

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 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

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                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

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