開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2017年11月22日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
11/23 (木・祝日) 北大通店 は 臨時休業 いたします。
同日いただいたメールへのお返事は 翌日に遅れます。何卒ご了承ください。


11/22 (水)  本店の新規入荷欄
学校史、文学、書誌、文庫、新書の分野  計9点を 登録しました。

11/22 (水)  北大通店 古書目録
思想、芸術、文学、文庫の分野  計15点を 登録しました。
10/26 札幌市の岩村誠二さん撮影。北大構内北13条のイチョウ。(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
北大通店の玄関を入って
すぐ右手の階段をお上がりください。
美味しいもの、あれこれご用意しています。
散歩の途中の骨休め、1階で古書をご覧になった後など、お気軽にどうぞ。


日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

<豊文堂書店レコード部からのお知らせです>

 ただいま白金町の豊文堂書店 本店では、ジャズ・レコードが大量入荷中です。

 豊文堂書店 本店レコード部=北海道 釧路市 白金町 1番16号
 TEL/FAX  (0154) 22-4465           


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 平位公三郎さんの自伝コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 2015年6月にはじまったピンク・フロイド集中連載もいよいよ最終回が近づいていますが、 「レコードの溝」 本体は平位さんにお書きいただける限りつづきますよ〜。

  ピンク・フロイド 『What Do You Want From Me/ホワット・ドゥ・ユー・ウォント』 (You Tube より)

               (2017年11月5日更新)

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 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 を更新しました。

 今回は特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

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  2017年11月5日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第297試合

  1. ニッポン語の辞典
  2. ディーゼルエンジンの本
  3. レコード
  4. シャンソンのレコード
  5. 夢野久作
  6. 絵葉書

 平位公三郎さんの自伝コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 お手洗いを済ませてズボンのチャックを閉めようとしたら全壊して全開になった。 太鼓腹になった弊害がついにきた (や、去年の今ごろしゃがもうとしてズボンの尻が裂けたことがあったか)。 替えのズボンの用意はない。

 でも大丈夫。 いつもしている前掛けが大事なところを隠してくれた。 前の日、常連さんに 「いつもその前掛けしてますよね」 と言われたのだが、 ふっふっふ、これにはこんな効用があるのだよ。

 『福武漢和辞典』、創元推理文庫の 『日本探偵小説全集 夢野久作』 が売れる。
 6打数2安打。打率 2割5分5厘8毛。

 北大通店の めくりめくられ: 開店時間を遅らせて、 道立釧路芸術館「空想と旅の画家 安野光雅の世界」 を鑑賞する。 私がこの画家の名前を覚えたのは筑摩書房の本に親しむようになった十代後半ですね。 売店で 『別冊太陽 安野光雅の本』 (平凡社) を手に入れる。


  2017年11月4日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第296試合

  1. 『釧路町史』
  2. 『ゴールデンカムイ』
  3. 書道の本

 いつもの燃料店に今季初の灯油を頼む。

 1、3が売れる。
 3打数2安打。打率 2割5分5厘3毛。


  2017年11月3日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第295試合

  1. 『ローグ・ワン』 の映画パンフレット

 文化の日。

 北大通店の めくりめくられ: 宮本常一の 『忘れられた日本人』、やっぱりおもしろいな。
 たとえば、六十すぎのおばァさんが四人ほどあつまってはじまる対馬の夜の歌合戦の挿話とか。


  一人がうたって息がきれかかると次の人がうたう。 歌舞伎芝居関係のものが多いのだが、必ず手ぶりがともなう。 腰をうかし、膝で立って、上半身だけの所作が見ていてもシンから美しい。 これが農家のばァさんとはどうしても思えない。 座にいる若い男たちはばァさんたちにぼろくそにやっつけられる。 この方は全くの芸なし猿だからである。


 ぷぷぷっ、芸なし猿だってさ。 ひどい言われよう。 ばァさん連中と芸なし猿とのMCバトルの図を思い浮かべると、今の人にもそのおもしろさが伝わるんじゃないか。 などと書いている儂だが、もちろんボコられる有象無象の芸なし猿の組の方。

 初刊から60年近く経とうとしている今、生活の知恵も改めるべき風習もひっくるめて、 ここに書かれた普通の暮らしの細部が根絶やしにされようとしていることを思うと目眩がしそうだ。

 子どものころの著者が村の寄りあいで目撃した、ひとりの老人が 自己主張が強い男を一瞬で黙らせたときのことば 「足もとを見て物をいいなされ」 を肝に銘じたい。
 1打数0安打。打率 2割5分4厘2毛。


  2017年11月2日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第294試合

  1. 前におたくで買った釧路市の本?
  2. 美空ひばりの小さいレコード
  3. 斎藤 環
  4. 古語辞典

 管内にお住まいのGOさんが久々にお見えになったと思ったら、 開口一番 「『ブレードランナー 2049』 はご覧になりましたか」
 同作、及び昨今のアメリカ映画の話で気がつくと小1時間話しこんでいた。 数年ぶりにお会いしたのが嘘のよう。
 4打数0安打。打率 2割5分4厘4毛。

 北大通店の めくりめくられ: 佐々木 敦の 『筒井康隆入門』 (星海社新書) の予習として、初期の筒井作品の読み直しを思い立つ。 まずは手近にあった 『ベトナム観光公社』 (中公文庫) から。


  2017年11月1日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第293試合

  1. リンダ・グラットン 『ワーク・シフト』
  2. 『ぶらんトリップ 北海道の町』

 常連さんが札幌に遠征していた。 スマホで写した札幌駅構内の 『スター・ウォーズ』 の展示画像を見せてもらう。 エピソード8の公開が近づいてきた。 そろそろなけなしのSWものをかき集めて店に飾ろうかしら。

 2日前にネット目録に掲載した2にご指名が入る。 カバー袖の宣伝文句がおもしろくて画像を載せていたものだった (その1その2)。
 2打数1安打。打率 2割5分5厘4毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。

 日記・手帳の好調を取り上げて 「何も印刷されていないといっていい日記や手帳が7年連続で売上を伸ばし、分野としても安定し、 返品率も低いことは、現在の出版業界において、誠に皮肉なことだというしかない」

 他にメルカリの伸張、ヤマト運輸他の運賃の値上げなどが気になる。

 北大通店の めくりめくられ: 北海道新聞夕刊で 桜木紫乃の連載小説 『緋の河』 がはじまる。


  2017年10月31日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第292試合

  1. 曽野綾子 『幸せの才能』
  2. 曽野綾子
  3. ジャズのCD

 店前の鉢植え群が園芸大臣の一声で撤去される。 今期も店頭をきれいに彩ってくれました。

 2、3が売れる。

 夜、2階の喫茶ラルゴで クシロソーシャル大学 の会合が開かれる。
 3打数2安打。打率 2割5分4厘9毛。

 北大通店の めくりめくられ: 北海道新聞夕刊紙上で1年間にわたって連載された宮部みゆきの連作集 『あやかし草紙 三島屋変調百物語』 が完結する。

 ホレ、1話目のあそこのくだりには随分ゾクッとさせられたもんじゃったと書こうとして、 どんな場面だったかが思い出せない。 その日その日の読みっぱなしなので紙面を参照できないのだ。 決して記憶力の減退ではない (ということにしておこう)。


  2017年10月30日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第291試合

  1. 馬場のぼる

 北大通店の めくりめくられ: 笠原良太さんの論文 「石炭産業における作文資料の可能性と課題  炭鉱での生活、事故、閉山に関する小中学生の作文を事例に」 を読む。
 1打数0安打。打率 2割5分3厘8毛。


  2017年10月29日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第290試合

 2軒おとなりの 佐藤紙店 で鹿革を使ったものづくり体験イベント開催中。 参加された猫田さんが出来たてほやほやの鹿革のポーチを見せにきてくれた。

 NHK-BSプレミアム放送の 長嶋茂雄の番組 に刺激を受けた映画の先生が尽きることなき長嶋愛を語っていかれる。
 0打数0安打。290試合を終えて、1051打数267安打。打率 2割5分4厘0毛。


  2017年10月28日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第289試合

  1. 最近ホームページに載った糸井重里のほぼ日ブックスの2冊
  2. 最近ホームページに載った 『メロディ日本人論』
  3. 最近ホームページに載った 『日の丸の履歴書』
  4. 司馬さんの 『竜馬がゆく』 の2巻目以降
  5. ブロンソンが載ってる 「スクリーン」
  6. 80年代の写真が載ってる雑誌で今50代の人が喜びそうなもの
  7. 香り関係の本

 釧路駅の地下通路にできた 「釧路アンダーグラウンドアートミュージアム」 の展示作品が日を追うごとに増えて通路が明るくなっている。
 昨秋、 「ボーダーレスアートアクション」 の一環で北大通店に飾らせてもらった 角田川 清さんの作品 もあったぜよ。

 2、3、6が売れる。 6は 「写楽」 と 「ロードショー」 でクリアする。

 夜、 大人×2 (おとなのじじょう) の演劇公演 「辰の巻 改変公演 バズ・エディ・ロス」 へ。 開演が22時からなので仕事を終えた後に余裕をもって見に行ける。

 2014年の結成以来、ほぼ年に1作ペースで新作を発表してきた同劇団である。
 先月の公演は見逃してしまったのでわからないのだが、 それ以前に観劇した3回がいずれも短い作品をいくつか束ねた短編集形式だったのとは異なり、 「バズ・エディ・ロス」 は待望の、そして堂々たるオリジナル長編だった。 そろそろ長めの作品に手を伸ばす頃合いかなと思っていたのです。

 登場人物の属性隠しを企てることで意外な真相をこしらえ、 大事な台詞は舞台を暗転にして観客の鋭敏になった聴覚により強く響かせようとする。 「見える/見えない」 を駆使した作劇の狙いが見事に決まった。
 7打数3安打。打率 2割5分4厘0毛。


  2017年10月27日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第288試合

  1. 石川啄木さん
  2. 手帳
  3. 藤田宜永

    < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 愉快犯・ズリ山裏道氏の中国地方行脚はつづく。
 この日は 2通の封書 だった。 三原郵便局 (中身は永谷園のお茶漬け海苔の景品カード)、 尾道郵便局 (標津なつかし恵方巻の包装紙)。 どちらも広島県より。
 3打数0安打。打率 2割5分2厘8毛。

  2017年10月26日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第287試合

  1. 中古マンガ
  2. 開高 健 『ロマネ・コンティ・一九三五年』
  3. 古い釣りの雑誌

 午前中、市内の出張買入へ。 事前に量が多いとうかがい社長と車2台で赴く。 やはり1度では終わらない。 これから数回に分けて伺うことになる。
 11時より開店する。 店に戻ると別の仕入れが待っていた。

 一昨日、近衛兵と中野学校に関する本を訊かれて本店の在庫を紹介したらそれが向こうで売れる。 松尾 順 『近騎物語 槍旗日記』、加藤正夫 『陸軍中野学校 秘密戦士の実態』 の2冊。

 今年もプロ野球のドラフト会議で名前を呼ばれなかった。 毎日のように 「在庫お問い合わせ」 という名の速球変化球にきりきり舞いさせられているのだけれど。
 3打数2安打 (内2安打 10/24分)。打率 2割5分3厘6毛。

    < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 今週のズリ山さんは中国地方をまわっていたみたい。 風景印が押された 3通の封書 が届く。

 宇部郵便局 (中身はピロピロ笛)、 山口大嶺郵便局 (かめりあ丸のご乗船名簿)、 広島東郵便局 (山陽新幹線公式キャラクターの絆創膏) という布陣だった。
 広島東の封書には 「おみくじ特典付」 のシールが貼ってあったが、おみくじは入っていない。

 同時に札幌の岩村誠二さんからも封書が届いて、 愉快犯 (ズリ山さん) と 模倣犯 (岩村さん) のアベックホームランが達成される。
 岩村さんのは豊平六郵便局の風景印つきで、封を切ると 自作のゴキゲンなポストカード が入っていた。


  2017年10月25日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第286試合

  1. 障子の紙
  2. かな書道の本
  3. 小松左京 『アメリカの壁』
  4. 矢沢永吉 『成りあがり』

 書道の本が売れる。
 4打数1安打。打率 2割5分2厘4毛。

 北大通店の めくりめくられ: ビル・ビバリー 『東の果て、夜へ』 (ハヤカワ・ミステリ文庫) があと少しで読み終わるというのに、 話し合える人がいない。


  2017年10月24日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第285試合

  1. 近衛兵に関する本
  2. 中野学校に関する本
  3. 深水黎一郎
  4. 中山七里

 1、2のお客さんに本店の在庫を紹介する。 後日見てきますとのことで売れたら安打に加えたい。

 夜は末広でパフェ会。
 4打数0安打。打率 2割5分2厘4毛。


  2017年10月23日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第284試合

    < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 台風である。 暴風雨である。 2階の喫茶ラルゴは早々に臨時休業をきめるが、貧乏症が身に染みついている古書部はいつものように店を開ける。

 こんな荒天の日であっても郵便配達の方は 風景印付きの封書 を届けてくださいます。 差出人はもちろんズリ山裏道さん。 前の週の金曜日に山口県の宇部新川駅前郵便局から投函されていた。

 封を切ると、東京有名百味会発行の 「百味 2016年9月号」 がこんにちは。 微妙に古い号なのが味わい深い。

 北大通店の めくりめくられ: ズリ山さんから送られた 「百味 2016年9月号」 には村上喜代子選の投句コーナーあり。 佳作として、世田谷区在住の方の 「本を売り本を買ふ街祭笛
 0打数0安打。打率 2割5分3厘3毛。


  2017年10月22日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第283試合

  1. 郷ひろみのシングルレコード
  2. 摩周湖だけ写っている写真集
  3. 昨日外にあった 「少年倶楽部選集」
  4. 総理の本

 北大通店の めくりめくられ博物館 へ足を運べば決まって4階の階段脇に飾ってある 「カムイ・ミンタラ」 の大きなレリーフの前で立ち止まってしまうのだから、その作者の展覧会が 美術館 で開かれていると知ったらもう行かないで済ます手はない。

 開店を少し遅らせて 「第42回釧路市民文化展 床ヌブリ展」 を鑑賞してきた。 胸のところに熊の頭がくっついている細長いロボみたいな像が新たなお気に入りに加わった。

 図録を購入してあらためて作品を愛でる。 白い用紙の上に晴れがましく定着した正面のみの彫像は、 館内の落とした照明のもと陰影濃くたたずんでいた実物とはまるで別人のようだ。

 クロード・チアリのシングルレコードを集めたいから インターネットでリストを見つけて印刷してほしいと歌謡曲さんに頼まれるが、 公式サイト をみてもデータが載っておらず断念する。 知名度が高い存命の人なのにマイナーな歌い手よりもかえって難しい。

 郷ひろみが売れる。
 均一本の 「復刻愛蔵版 少年倶楽部」 が3冊売れる。 天気が悪いので外ではなく店内に置いていた。
 4打数2安打。打率 2割5分3厘3毛。


  2017年10月21日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第282試合

  1. 角川文庫の田家秀樹

 おとなりの北8ビルで外壁工事がはじまり、ビルの前面を覆う高い足場が組まれる。

 店の一本東側にある末広仲見世通商店会にラーメン屋ができていた。 今ごろ気づいたの、もう2週間くらいたってるよと2階の喫茶部長にクールに決められる。 今度食べに行こう。

 閉店後、川上町のアイコムイベントホールへ。 「ジス・イズ メモリアルライブ vol.3 マスターがいたからできたこと」 に30分遅れで駆けつける。

 「40年以上の長きにわたり釧路の音楽、文化の発信の中心となっていた ジャズ喫茶 「ジス・イズ」 そして、偉大なるマスター 「小林東」 を思い出すライブ・イベント」 (配布チラシより)。 私もささやかながらいろいろと思い出す。

 今回の出演バンドは、QRZ?と道東管隊の2組。 ジス・イズ メモリアルライブは、これからも場所と出演者を変えてつづけていくとのことだ。
 1打数0安打。打率 2割5分2厘4毛。


  2017年10月20日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第281試合

  1. 藤本 泉 『源氏物語99の謎』
  2. 藤原新也 『メメント・モリ』

 市役所で衆院選の期日前投票を済ませる。

 毎日さんが野坂暘子 『うそつき 夫・野坂昭如との53年』、 星野 源 『いのちの車窓から』 を絶賛していく。
 2打数0安打。打率 2割5分2厘6毛。


  2017年10月19日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第280試合

  1. カズオ・イシグロ
  2. 落語の本
  3. 自動車の本

 「原田康子の小説 「海霧」 12年ぶり復刻」

 そうそう、釧路でもこういうことをやればいいと思っていたのです。 無理に全国展開しなくても、その地域で求められているご当地本というのはいくらでもあるはずなので。
 ちなみに記事の見出しには復刻とあるけれど復刊でよいのでは。

 本店横の空き地が掘り返されている。 水道管の工事。

 結城昌治 『志ん生一代』 など落語の本が数冊売れる
 3打数1安打。280試合を終えて、1023打数259安打。打率 2割5分3厘1毛。

 北大通店の めくりめくられ: 毎日さんにいただいた 「新刊ニュース」 の最新11月号にざっと目を通す。 「人気著者が教える “○○の秋” にオススメの1冊」 という特集で、 長岡弘樹が黒沢 清の 『映画はおそろしい』 を選んでいる。

 「あなたにとって名文家といえば誰? そう問われれば、黒沢清氏の名をあげることにしています」 と長岡氏。
 監督作品と出会うよりも先に著書 『映像のカリスマ 黒沢清映画史』 にガツンとやられた者としては、 わ、わ、わ、私もそうなんですよと後出しじゃんけんのように挙手したい。


  2017年10月18日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第279試合

  1. カプシチンスキ 『サッカー戦争』
  2. 地図
  3. 原田康子 『海霧』
  4. 太平洋炭鉱の歴史を書いた本
  5. 猫の本

 「産経新聞出版、潮書房光人社を買収」

 悪い予感しかしないニュースだな。

 北海道旅行を終えた大阪のガス人間さんが自宅に帰りついた。 当店でお買上げいただいた本と、 釧路の服屋さんで入手された新品の分厚いシャツをまとめて宅配便でお送りした。
 折り返しガス人間さんのメールが届き 「シャツから豊文堂書店の匂いがしましたよ」

 9月末より釧路を手はじめに道内各地をまわっていたガス人間さんである。 その間、本店の段ボール箱のなかでシャツと古書は仲よく隣り合わせていた。
 旅の余韻にひたるガス人間さん、「それだけ長い旅だったということでしょう」 と書き連ねる。

 前から見たかったのになぜか縁がなかったワイラー版の 『コレクター』。 毎日みえる毎日さんとお話ししていたらその話題になり、「オレ、DVD持ってるよ」。 あっさりと貸してもらえることになった。

 根室に1泊してきた猫山さんに 「根室新聞」 と 「ふるさと根室広報紙 リ・フロンティア」 をいただく。 猫山さん、旅先ではいつもその土地の新聞を買って読むという。 真似したい。
 5打数0安打。打率 2割5分2厘9毛。

 北大通店の めくりめくられ: 『やのぴあ 矢野顕子ソロデビュー40周年記念ブック』 (ぴあ) を読み終わり、次はなににしようかな。 細野晴臣/鈴木惣一朗・聞き手 『細野晴臣 分福茶釜』 (平凡社ライブラリー) に手を伸ばす。

 先に読んだ 『細野晴臣 とまっていた時計がまたうごきはじめた』 ほどではないけれど (なぜなら 『とまっていた時計〜』 の頁数は 『分福茶釜』 の1.5倍くらいあるから)、 こちらも滋味深い言葉が詰まっていた。


  2017年10月17日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第278試合

  1. パッチワーク
  2. 文庫本で松本清張の 『けものみち』 の上下
  3. 鉄道書
  4. この辺の昔の絵葉書 (阿寒とか)

 朝、市の中心部でも雨に混じって初雪が観測される。 今期、全国でいちばん早かった のか。

 第一回 カワウソゥ (総) 選挙 の開票結果が新聞に載った日に、動物園の方から客人来たる。 釧路市動物園 のカワウソ2頭は、リッキーが34位、チャッピーが38位だとか。

 先週土曜日に、2階の喫茶ラルゴでライブを行った バロン さんに 「カワウソ」 という曲があるので (アルバム 『来し方行く末』 所収) 客人に聴かせてさしあげる。
 4打数0安打。打率 2割5分4厘1毛。


  2017年10月16日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第277試合

  1. 水彩画の描き方
  2. 人工知能に関する本
  3. 坂本龍馬

 北大通店の真向かいにある北海道銀行釧路支店が、北大通8丁目から10丁目へ 移転した

 夕方、九州の猫山さんから 「今、釧路に着きました」 と突然の電話あり。 7時ちょうどに店を閉めて末広で食事をする。 たくさんお話ができてよかった。

 司馬遼太郎 『竜馬がゆく』 の文庫の1巻目が売れる。
 3打数1安打。打率 2割5分5厘1毛。


  2017年10月15日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第276試合

  1. 柳 広司
  2. カズオ・イシグロ
  3. 島田荘司
  4. 映画の本

 3、4が売れる。

 夜6時に店を閉める。 釧路未公開の 『ベイビー・ドライバー』 がかかっている帯広のシネマ太陽目ざして車を走らせる。 片道2時間の遠出をした甲斐がある快作だった。
 4打数2安打。打率 2割5分4厘9毛。 (K)
11月第3週のおすし 検索の小部屋
ズリ山裏道さん撮影。撮影場所不明。(クリックすると 拡大します)
Google
WWW を検索
http://houbundou.com/ を検索
音楽コラム 「レコードの溝」 第43回 ピンク・フロイド その25  平位公三郎・文
 およそ1ヵ月半ぶりに平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 をお届けします。
 2015年6月にはじまったピンク・フロイド集中連載もいよいよ最終回が近づいていますが、 「レコードの溝」 本体は平位さんにお書きいただける限りつづきますよ〜。

  ピンク・フロイド 『What Do You Want From Me/ホワット・ドゥ・ユー・ウォント』 (You Tube より)

               ×                 ×                 ×


 レコードの溝  第43回 『原子心母』 から 『永遠 (TOWA )』 へ
  〜ピンク・フロイド (その25・『対 (TSUI )』 後編 その1)

                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


 前回が、(その24) だったのでちょうど2年間フロイドについて書いて来たことになる。 (その間に3回は番外編を挟むので2年余りかな?) もちろんフロイドに絡ませてビートルズなりストーンズなり様々なロック/ポップスのことも書いたし、 何よりも自分と自分の内面とフロイドとの関わりを書いたと思う。 (それがメインテーマなので。)

 しかし、前回のように、(とても恥ずかしいけれども) 自分のかなり深い内面をさらけ出すなんてことは、 余程の友人にしかしないけれど、フロイドにのめり込んだからには、 そうしないと収まらない程の <引き込む> パワーが彼らにはあるのです。
 ――だからこそ、K店長は、大団円に向けて…なんて大袈裟に書いたと思いますが、 フロイドシリーズが終わればレコードの溝も終わるように私は受け取りました。 そうなるかもしれないし、まだまだ続くかもしれません。

 今のところフロイドシリーズの後の内容も、一応は考えてはいますけどね。 なにせ、気まぐれなもので。 それに、体調もありますからねぇ〜。
 観るエネルギーと読むエネルギーと聴くエネルギーと書くエネルギーは、それぞれ微妙に違います。 それに、書いているうちにランナーズハイならぬライターズハイになる時があります。
 ドーパミンが出てどんどん書けるのですが、それはほんのたまにしかありません。 所謂、ゾーン (区域) に入った状態ですね。 それはちょっとした快感です。

 それまでには、何度も何度も楽曲を聴いて歌詞の意味を把握して下書きします。 それは一種の <謎解き> みたいに楽しみでもありますけれど、時にはしんどくなります。
 『何で、仕事でもないのにこんなことしてるんだろう?』 と思うのですよ。 でも、あっ!こういうことだったのかと、ストンと納得できた時には快感がやって来るのですよ。 (恐らく、そのことのためだけにこれを書いてるのでしょうね。)

  ★

 フロイドの <引き込む> パワーに対して、ビートルズには <引き出す> パワーがある。 だから私は内面を解放された。 だから、ある意味ビートルズとフロイドは外と内の関係ですね。 この2つのバンドで (私の) ロックは完結します。 ビートルズが肉体でフロイドが精神ですね。

 その他のロックは、素っ裸の上に着るシャツや羽織る服や身に付ける装飾品ということですね。 極端に言えば。 (ストーンズは下着です。 そういえばパンツのレコードジャケットがありましたよね。) もちろん、<俺の体はブルースで出来ている!> なんて言う人も居るかもしれませんけどね。 …カッコいいけど、言えないなぁ〜。

 ストーンズを初めて聴いた時には、何でこんな暗くて重いサウンドが人気あるのかさっぱり皆目理解できなかった。 メンバーの見た目かな?と思ったが、それほどのイケメンも居ないしなぁ〜。
 ストーンズは、ブルースの本場アメリカの黒人ブルースを元にして自分たちのサウンド/スタイルを創り出した。 その後、私は本場のブルースを聴いたが、それはそれは濃いいもので、 例えが微妙に異なるがカルピスの原液を飲むように感じたものだ。 とても飲めない!

 それをストーンズは、白人風味に変えて提供したのだが、今日のように巨大な存在になるには、 最初期のリーダーだったブライアン・ジョーンズからミックとキースへのリーダーシップ移行があったからだ。
 ブライアンは種々様々な楽器を演奏できたが、作詞作曲能力とバンドをまとめる能力に欠けた。 彼は魅力的な男だったが、失意のうちにバンドを解雇されて直後亡くなった。

 ブライアンがずっとリーダーシップを執っていたら、 ストーンズは大物有名ブルースバンドで終わっていた可能性が大である。 少なくとも <スタジアムバンド> にはならなかったと思う。 1960年代終盤のサウンドを聴けばそう思う。 (それはそれで魅力的なのです。ブルースは小さなライヴハウスが似合うんですけどねぇ〜、 ミックとキースのお二人さん。ロックに行きましたからねぇ〜。)

  ★

 60歳の地平線

 フロイドのじれったい程のゆったりしたサウンドが、心の奥底まで染み込むことに気付いたのは、 このシリーズを書いたことと60歳を越えたことによると思います。
 そして、書く機会を与えてもらった豊文堂さんのおかげですね。 (因みに <正式の?> 原稿料は発生しておりません。 頼まれて書いてるうちにここまで来てしまいました。 これは、ボランティアでもなく、自発的行為でもなく、単なる <成り行き?> ですね。)

 60歳は、一区切りと言われますが本当にそうでした。 (60歳で一旦リセットして0歳に戻るとします。それから1歳2歳と数えて行くとよく分かりました。 61歳の時には何をどうしたらいいのか?まるで分かりませんでしたからねぇ〜。 赤ん坊同然です、驚きましたよ。えっ?えっ?どうしたのという感じです。 ただ今6歳です、やっと小学生ですね。そう思うとずい分気が楽になりましたよ。)

 60歳を越えると、体はしんどくなりますが世の中のことが、世の中の仕組みが少しは分かって来るのですよ。 今まで理解できなかったことが分かり、反省できなかったことに気付くのですね。 余計な力が抜けた感じになりました。
 それは、悟りではありません。迷いは常にありますからね。

 60歳の地平線に立つと、上から目線ではなくて人の心の奥底に入り込むように世の中の仕組みや人の心の動きが、 少しは分かるようになりました。

 例えば、この間 (2017年10月1日から16日まで北海道旅行をしていまして、 そのためもあり原稿が遅れました。 その後の体調不良も原因です。 長旅をすると、その反動から中々疲れが取れませんね。 16日間だと同じくらいの期間がかかります。 でも、また出掛けるのですよ。) ビジネスホテルに泊まり、無料の朝食をがっつくサラリーマンたちを見ていると、 何だか新聞を広げて読みながら大層な仕事をしてるように見えるけれど、 『あんたらのやってることは、この朝食を作ってるおじさんやおばさんたちと同じことだよ。 少しは感謝したらどうなの?ご馳走様くらい言おうよ!』 と思ってしまう。

 こんなことは20代では思いもしなかったことだ。 裏方の人たちには、眼が行かなかったと思う。 いや、見たとしても何も思わなかった。
 つまり、60歳の地平線は上に上がるのではなく下に下がるのですよ。 染み込む感じですね。
 それに、地平線がぐねぐねに曲がります。 それは、あちこちに興味が向かうからです。

 20代の頃は、40〜50代の先輩たちは経験を踏み、どっしりしていて安定していると思っていたが、 自分がその年代になってみるとそれなりに経験は積んだがあまり変わらなかった。
 それに50代は体がしんどくなり精神的に下の世代とのギャップに苦しんだ。 (昔言われた <今時の若い者は…> を言いそうになったが、それは我慢したのです。 かといって理解できはしないし、する気も無い! それは、しょうがないことだと思いますからねぇ〜。 繰り返しです。 いつの時代でも若者は鬱陶しいものですからね。)

 そして、仕事を辞めてから、それまでは、<身も心も重く> だったのが <身は重くても心は軽く> なりました。 体は、60年以上も生きていればどこかが故障します。 それは生物として仕方ないことです。
 でも、心は <持ちよう> ですね。 60歳を越えて、特に良いこと楽しいことはありませんけれど、 <残り時間> を含めていろんな物事が少しは愛しくなりました。

 私は、60歳まで生きる (または生きられる) とは思っていなかったので、意外な感じですね。 (思い返せば、私が子どもの頃の60歳代は明治生まれだったのだ! 私の父親は明治生まれでしたから、ビートルズが理解できますか? いやいや同世代でもビートルズ嫌いは居たからな。 父親の世代とは意味合いが違うけれどね。 その時代の60代が食べて来た物や見聞きしていた物と今を比べれば、 改めてその違いに愕然とするが、人間としてはどうなんだ?とも思う。)

 皆さん!とりあえず、60歳までは頑張りましょうや! なんかが見えて来るかもしれませんよ。 (何てね、無責任なことを言ってます。)

 と、いうことで楽曲に行きます! まず、全曲のタイトルと作者です。
 ※ 残念ながら、手に入れた 『ピンク・フロイド全記録』 はあまり参考にはなりませんでした。 やはり自分の感性を信じようと思います。 (でも、マニアックな情報はたくさん仕入れましたよ。なにせ <全記録> なのでね。)

  1.クラスター・ワン (ギルモアとライト共作/インスト作品)

  2.ホワット・ドゥ・ユー・ウォント (ギルモアとライトともう一人の共作)

  3.極 (きわみ)ー (ギルモア他3人の共作)

  4.孤立 (ギルモアとライトの共作/インスト作品)

 ここまでが第一部

  5.壁が崩壊した日 (ギルモアともう1人の共作)

  6.ウェアリング・ジ・インサイド・アウト (ライトともう1人の共作)

 ここまでが第二部

  7.テイク・イット・バック (ギルモアと他の3人の共作)

  8.転生 (ギルモア作)

  9.キープ・トーキング (ギルモアとライトともう1人の共作)

 ここまでが第三部

  10.ロスト・フォー・ワーズ (ギルモアともう1人の共作)

  11.運命の鐘 (ギルモアともう1人の共作)

 こう並べると、前作はギルモアとメンバー以外の共作ばかりだったが、 『対 (TSUI ) 』 はライト作やギルモアとの共作が含まれている。 そこにギルモアのライトへのリスペクトがあると思うし、 その事がこの作品をまとまりがあり聴きやすくしていると思う。 それにスケールが大きい。
 私は、この作品が (実質的な) フロイド・ラストアルバムだと思います。

 おそらく、ライトはこの作品では弾きまくった?んだと想像する。 その <残り香> がこの作品の20年後の 『永遠 (TOWA ) 』 となる。
 それに、楽曲のタイトルがシンプルではないですか! 七面倒臭いタイトルの多かった前作は、やはりウォーターズを意識し過ぎて力が入りすぎたと思いました。

  ★

 1曲目の 「クラスター・ワン」 のクラスターとは 「群れ・密集」 の意味だが、 私は 「クラスター爆弾」 をイメージしてしまう。 もちろん私は総ての武器・兵器を否定するが、 クラスター爆弾は小さな爆弾を多数集めた兵器で殺傷能力を高めている。
 「クラスター・ワン」 とは、「群衆の中の一人」 という意味なのだろうか? 例によって、SEから始まりピアノの単音が入りギターの唸りがクジラの鳴き声に聴こえるイントロで、 やがて穏やかさを醸し出す秀逸なインスト曲である。

 そして、2曲目の 「ホワット・ドゥ・ユー・ウォント」 へとつながる。
 重いドラミングから始まり、「お前は、一体俺から何が欲しいんだ?」 と相手に向かって問い続ける。 ――これは、ギルモアの当時のガールフレンドで後に彼の2番目の妻になるポリー・サムソンとの いさかいを元にしているが、作詞が苦手なギルモアを当の本人の彼女が助けている。 (ポリー・サムソンは、11曲中7曲で貢献している。)

 この歌詞の内容は、男女のもめ事について言いながら多数のフロイドファンに対しても述べているように思う。 所謂ロックスターの <苛立ち> かな? ロックスターたちは、巨額な収入を得る代償として巨大なプレッシャーを背負わなければならないのだ。

 3曲目の 「極 (きわみ)」 は、前半はバレットのことで後半はウォーターズのことを歌っているらしいが、 ここまで来てもフロイドはバレットの影に覆われているのか!?と思ってしまう。
 その上ギルモアは、ウォーターズとの確執まで抱え込んでしまった。 そのことを人間のコミュニケーションの問題として提示するのだ。

 前半の 「君の瞳の輝きが消えることなど無いと僕は思ってた (対訳/野村伸昭、以下同じ)」 はバレットのことで、 後半の 「目のみえぬ人を導く君の瞳の鋭い光を 僕は受けていた」 はウォーターズのことか?
 原題の 「ポールズ (極み)・アパート (別として)」 は、 調べると、「be poles apart(両極端)」という意味らしい。 と、いうことはバレットとウォーターズは正反対だったということなのかな?

 そう言えばバレットは非常に感覚的だが、(だから薬物に溺れた。) ウォーターズは緻密に計算して制作している。 ギルモアは、この両極端の2人を見詰めていたのだ。
 フロイドというバンドのバレット→ウォーターズ→ギルモアという3人のリーダーの流れを思い起こさせる。 これで、やっとバレットとウォーターズに別れを告げたのだろうか、穏やかな曲調だ。

 4曲目のインスト曲 「孤立」 は、クジラとイビサ島を扱った曲らしい。 クジラと聞くと日本人には複雑な思いがあるが、 ここはギルモアのクジラの鳴き声に似た泣きのギターとライトのピアノに酔い痴れよう。
 イビサ島はフロイドのサントラで映画 『モア』 の舞台となった島である。 ヒッピーの聖地でもある。

 ここまでの流れは、実にスムーズで気持ち良くて見事だ。 ここまでで、第一部が終わります。

  ★

 何度も、このアルバムを聴いているとたった11曲なのだが、その1曲ずつの想いや内容が非常に重いのです。 それで、楽曲のテンポや歌詞の内容から4部に別れると考えました。
 それに、このアルバムの邦題は 『対 (TSUI ) 』 ですが、 (このタイトルは、アルバムジャケットによると思う。) 原題は 『ディヴィジョン・ベル』 で、イギリス議会の採決を知らせる鐘のことです。 この <鐘> に託したフロイド3人の想いを受けとめたいと思うのですよ。

 と、いうことで、「後編その2」 に続きます。

                              (その26につづく)



                                  (2017年11月5日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

               ×                 ×                 ×


 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

                            クリックすると つづきをお読みいただけます


                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

                               過去の 「随筆再録」は こちら です。
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