開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2018年10月23日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
10/23 (火)  本店の新規入荷欄
鉄道、自然、民族、文学の分野  計10点を 登録しました。

10/23 (火)  北大通店 古書目録
鉄道、自然、民俗、思想、文学、趣味、文庫の分野  計16点を 登録しました。
10/3撮影 阿寒湖の遊覧船上より。(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
10/18 (木)〜10/31 (水)   「照麻まみ 個展 釧路市動物園展」 開催中

12/9 (日) ハシケン (Vo,Gt) & 蝦名摩守俊 (Vo,Gt) 2018 冬 TOUR うたのぬくもり 開催
12/15 (土) ANIEKY A GO GO! (Vo,Pf) ソロライブ 開催

詳しくは 下の 「ラルゴの部屋 入口」 から どうぞ。

日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 紆余曲折ありましたが、4年と少しの連載でついに50回に到達しました (正確には 「第1回」 の前に 「前口上」 があり、すでに連載51回目なのですが)。
 今後も引きつづき 「レコードの溝」 をお愉しみください。

  吉田拓郎 『マーク II』 (You Tube より)

                (2018年10月9日更新)

      ×       ×       ×

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 を更新しました。

 今回は特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

      ×       ×       ×

  2018年9月20日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第256試合

  1. 伊藤重行

 土曜日に ウルフルケイスケ さんを迎えるにあたって、ピンク・レディーのレコードを飾ってみてはどうかと 2階の喫茶部長から提案あり。 それはもっともなことである。 というのも、過去の このような成功体験 を忘れられない我らだからだ。
 シングル盤をかき集めて階段上がり口の目立つところに飾りつける。

 伊藤重行 『釧路湿原の聖人・長谷川光二』 が売れる。
 1打数1安打。打率 2割4分7厘7毛。


  2018年9月19日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第255試合

  1. 民謡のCD
  2. 北海道の木彫りの熊に関する本
  3. CDで 『ぶるうすを聴け!』

 朝の出張買入、7回通って終わりが見えてきた。

 札幌の岩村誠二さんからメールで残念な知らせをいただく。 岩村さんらしい内容で吹き出してしまった。

 曰く 「16日 (日) 23:30放送のSTV ブギウギ専務 に釧路北大通西側を歩く光景が出てきたので 添付します。 残念ながら貴店付近は全く写っていませんでした」

 前日の蝶のお客さんから電話あり。 一旦見送った本だが、北海道観光から戻ったらやっぱり手元に置きたくなったとのこと。 スマートレターで関東方面に 『小清水の蝶』 をお送りする。
 3打数1安打 (内1安打 9/18分)。打率 2割4分6厘8毛。


  2018年9月18日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第254試合

  1. 松浦武四郎
  2. 北海道の蝶の本
  3. 雑誌 「旅人類」
  4. マンガ
  5. ネットで見た興津 要 『江戸小咄漫歩』
  6. アラン・ロブ=グリエ 『新しい小説のために』
  7. 「ミュージック・マガジン」

 あのよぉ、暇ができたときでいいんだけど、日曜の夜にやった 「ラジオ深夜便」 の内容を聞き逃したからインターネットで調べてくれないかいと毎日さん。
 永江 朗の紹介本 までチェックしていたのか!

 武四郎のお客さんに本店在庫を紹介する。 向こうで 『日本庶民生活史料集成 第四巻 探検・紀行・地誌 北辺篇』 が売れて、1安打。

 他に、5、7が売れる。
 7打数3安打。打率 2割4分6厘6毛。


  2018年9月17日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第253試合

  1. 「BE-PAL (ビーパル) 」
  2. 高橋揆一 『伸予』
  3. 斎藤 環
  4. 石原慎太郎 『わが人生の時の時』
  5. DVDで安室奈美恵の最終公演、札幌のやつで

 敬老の日じゃった。 それはそうと春子さんや、儂の晩御飯はまだかいのう。
 5打数0安打。打率 2割4分5厘1毛。


  2018年9月16日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第252試合

  1. ネットに載ってた 『絵本徒然草』
  2. ネットに載ってた 『ベネッセ表現読解国語辞典』
  3. 昭和5年に出た 『全国女性ガイド』?
  4. カストリ出版の
  5. 石牟礼道子

 橋本 治の 『絵本徒然草』 が売れる。
 5打数1安打。打率 2割4分6厘5毛。


  2018年9月15日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第251試合

  1. 『日本貨幣カタログ』
  2. 永田さんの昔の釧路の本
  3. マンガのカムイ
  4. アイヌの関連
  5. 石川英輔
  6. 香月日輪
  7. 昆虫の飼育の本 (バッタ)

 4、5が売れる。
 7打数0安打。打率 2割4分6厘8毛。

 北大通店の めくりめくられ: 文春文庫入りしたばかりの大杉漣の 『現場者 300の顔をもつ男』 を読んだら、こんなくだりがあった。

 「漣ちゃんは絶対、現場で死ぬよな」
と、いろんな監督に言われる。ひどい人になると、
 「悪いけど、このワンカット撮った後になら、死んでもいいよ」
なんて言う。 まぁ、これも愛情表現だ。
 確かに、ぼくは眠らないで働く日も多い。 しかしもともと丈夫なだけに、普段はめったに寝込んだりしない。 死ぬ時は、たまるだけたまった疲れが出てバタッと倒れてこと切れそうな予感が、自分でもある


 元版は17年も前の刊行だけれど粛然としてしまう一節だ。

 巻末の出演作リストの演劇の項で、 転形劇場時代の77年8月に釧路公演があったことを知る。


  2018年9月14日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第250試合

  1. 藤田の
  2. 松浦武四郎の日誌
  3. 古い雑誌 (「Casa Brutus」)
  4. 広辞苑の最新の
  5. 中公文庫 『ハディース』 の2巻以降
  6. 三島由紀夫 『熱帯樹』
  7. 消費税の専門書

 店のウィンドウに鳩が激突して息絶える。 前日、店前の歩道に雀の亡き骸が横たわっていて不思議だったのだが、 それも同じ仕儀なのか。
 これまでついぞなかった。 向かいの旧北海道銀行ビルが取り壊されて鳥たちの飛行径路に変化がもたらされたのではないか、 などと店の者で話し合っているのだが、どうか。

 三島の 『青の時代』 の文庫本が売れる。 お客さんがご所望の 『熱帯樹』 ではないけれど、これも安打だ。 俺が法律だ!
 7打数1安打。250試合を終えて、860打数212安打。打率 2割4分6厘5毛。

 夜、2階のラルゴで 「 鈴木亜紀 ピアノ弾き語り ソロライブ」 釧路公演。 とてもよい。


  2018年9月13日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第249試合

  1. 手話の本 (子ども向けの)
  2. 昔、朝日新聞から出ていた名作の旅

 出勤すると、開店前の2階の喫茶ラルゴで小さくピアノの音が鳴っているのが聴こえた。 翌日の 鈴木亜紀 さんのライブに備えて喫茶部長が調律師の方を呼んでいた。

 ナツメ社のDVD付 『はじめての手話入門』 が売れる。
 2打数1安打。打率 2割4分7厘3毛。


  2018年9月12日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第248試合

  1. 吉増剛造
  2. 岩波文庫
  3. 占い
  4. 博物館で出した簡易軌道の本

 東京は浅草の方から来た旅人に、この近所にゲストハウスがあることを教えてもらった。 8月にオープンした プルーフポイント。 今晩はそこに泊まるという。 錦町4丁目だといいホントに近くである。

 その旅人氏は 「男はつらいよ」 を布教してまわる方でもあった。 釧路の北大通界隈 が 『夜霧にむせぶ寅次郎』 のロケ地であることは先刻ご承知、ここに来る前は 網走方面 も見てまわっていた。
 寅さんサミット のチラシをいただく。

 10月上旬開催、釧路古書籍商組合秋季市の案内ハガキの宛名書き。 60枚分をせっせと進める。
 4打数0安打。打率 2割4分6厘7毛。


  2018年9月11日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第247試合

  1. 餌台に何か入ったかい?
  2. シャンソンかタンゴのCD
  3. 古語辞典
  4. 心霊界の本
  5. 若冲

 画伯に1冊売れる。 1をクリアする。
 5打数1安打。打率 2割4分7厘9毛。


  2018年9月10日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第246試合

 午前11時すぎ、本店の社長からSOSの電話あり。
 月曜定休日の本店だが、所用があり社長が店を開けると1匹の野良猫が出迎えたという。 店の奥に逃げ込んだので捕まえるのを手伝ってくれとのことだった。
 この時期はまだ玄関の戸を開けっ放しでいるので、前の日に知らぬ間に潜りこんだらしい。

 雨の中、北大通店を閉めて本店に駆けつける。
 あっちに行ったぞそっちを見てくれ。 30分ほど、どたばたしたあげく、猫はぴゅーっと外へ逃げていった。 左腕にかっちゃかれた小さな傷が残った。
 0打数0安打。打率 2割4分8厘2毛。


  2018年9月9日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第245試合

  1. 白井 聡 『国体論』

 観光客が引き払い、地元の人は引きこもっている。 通りが閑散としている。
 1打数0安打。打率 2割4分8厘2毛。


  2018年9月8日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第244試合

  1. 『ウエスト・サイド物語』 のパンフレット
  2. 「御宿かわせみ」
  3. JISの本
  4. 細木数子 『幸せになるための先祖の祀り方』

 市内の停電は復旧に近づきつつあるよう。 JRは運休している。

 「御宿かわせみ」 シリーズが3冊売れる。
 4打数1安打。打率 2割4分8厘5毛。


  2018年9月7日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第243試合

  1. CD
  2. 永野 護 『敗戦真相記』
  3. 筑摩の 「近代日本思想大系」 の福沢諭吉
  4. 学陽書房新書?の伊藤博文
  5. 印鑑

 出勤すると電気が点くようになっていた。 けれども店内が混乱の極みにあり気持ちに余裕がない。 じりじりとして落ち着かない。

 釧路すえひろはしご酒釧路大漁どんぱく花火大会 は延期になった。

 ネット注文が入り近所の郵便局でゆうメール発送をしたかったが取扱いが中止になっていた (日曜日に再開された)。
 5打数0安打。打率 2割4分8厘5毛。


  2018年9月6日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第242試合

  1. 小説
  2. このくらいの分厚い本で読みやすいお勧めの小説
  3. 現代もの
  4. 浅田次郎

 午前3時すぎに地震、そして停電。 胆振を中心に大きな被害が出て、北海道中が真っ暗になった。

 朝8時半の出張買入を延期することに決める。 決めたはいいがお客さんへの電話がつながらない。 車で直接お宅まで出向く。 出向いたはいいが停電中でインターホンが鳴らない。 立派な風除室のおかげで玄関扉をノックできない。 コソ泥のように庭にまわり居間の窓を叩いて用件を伝えた。

 天気がよい。 まっすぐ帰るのも忍びない。 所在なく北大通店の2階から行き交う旅行者を見下ろしていると、 虫がいい願望かもしれないけれど本が売れそうな予感がした。

 喫茶部長が出勤してきてラルゴを開けるとのたまう。 そんな馬鹿な。 でも水道とガスは通じている。 通りに面した窓が大きくて照明がなくてもなんとかなりそう。 下の古書部もやらいでか。

 店を開けた。 懐中電灯を貸し出した。 怪しさ満点だが、行き場がない旅の人が次々と棚を照らして見ていかれる。 2階の喫茶ラルゴもお客さんが引っきりなし。 常連客では物見高い毎日さんがやっぱり覗きに来てくださった。
 やがてじわじわと暗闇が侵食してきた。 逃げるようにして店を閉めて帰った。

 ちなみにラルゴでは電動ミルしかなく豆を挽けずに肝心のコーヒーが出せなかったという。

 1、2、3と連打。 2は井上夢人の 『ダレカガナカニイル・・・』。
 4打数3安打。打率 2割5分。


  2018年9月5日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第241試合

  1. 『村上海賊の娘』
  2. 時代もの
  3. 『植物染料による絞り染め』 文化出版局
  4. 『ホーム・アローン 2』 のパンフレット

 毎年東京からこちらに来ていた長期滞在者のお客さんがおみえになり 「私、今月から釧路市民になりました」
 4打数0安打。打率 2割4分7厘5毛。


  2018年9月4日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第240試合

  1. 松本清張さん
  2. 釧路新書の歴史散歩の上巻
  3. 池内紀のタイトルに冬がつく本?

 前日は臨時休業して眼科へ。 検査の結果、来月もういちど診てもらうことに。

 台風が近づき当地も悪天候になる。
 毎日さんが 「100分 de 名著」 のエーコの回 の話をひとしきりしてから、コンビニでコーヒー買ってくるわと一旦出ていかれる。 すぐに戻ってくると、 「これ投げて (北海道弁で 「捨てる」 の意) くれるかい」 と空の紙コップを差し出す。

 「もう飲み終わったんスか」
 「うん、風に煽られちゃってさ。 買ったばかりのコーヒー、自分が飲む前に地面に飲ませちゃった」 とテヘペロする毎日さんであった。

 1、2が売れる。
 3打数2安打。240試合を終えて、824打数205安打。打率 2割4分8厘7毛。


  2018年9月2日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第239試合

  1. 新刊のクイズ本
  2. 美術の
  3. マンガ (「ルパン三世」)
  4. 理工系の本
  5. 原田康子 『挽歌』
  6. 地図
  7. 韓国、朝鮮の本
  8. 民謡 (竹内 勉)

 店の中に小鳥が入ってくる。 撮影しようとカメラを探してバタバタしているうちに、どっかに飛んでっちゃっていなくなっていた。

 山根有三・監修 『カラー版 日本絵画史図典』、 小平邦彦 『幾何のおもしろさ』、『日本書紀 朝鮮地名考』、 伊藤多喜雄 『北の海の道 人々の唄と人生』 が順次売れる。
 8打数4安打。打率 2割4分6厘0毛。


  2018年9月1日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第238試合

  1. 将棋の本
  2. 里見トン 『多情仏心』
  3. 原田康子
  4. 久石譲のCD

 「日本郵便/ゆうメール基本運賃改定、規格外サイズを廃止」

 短歌会 白薊 (しろあざみ)新刊冊子 の取扱いが終了する。

 向かいの旧北海道銀行ビルの解体工事が終わったみたい。 仕上げのようにして地面に砂利が敷かれた。 ホテルが建つのか、駐車場になるのか。
 4打数0安打。打率 2割4分3厘5毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。
 「滅びゆく 『大学出版会』」 の項目あり。 書店の大手ナショナルチェーンにおけるサブリース問題も目をひく。


  2018年8月31日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第237試合

  1. 図鑑
  2. 後家さんの裸体写真集
  3. 道東の開拓の歴史を書いた一般向けの手ごろな本
  4. あれから入ったかい? (コリン・デクスター)
  5. 夏目漱石 『草枕』
  6. デッサンの本
  7. 似顔絵の本
  8. モーム 『人間の絆』
  9. 子どもの本
  10. 『資本論』

 朝の納品。 すぐに終わりその後、愛国のパッケージプラザ我満で包装資材を買い足す。

 『北海道の蝶』、釧路新書の 『釧路昔むかし』、グラフィック社の 『鉛筆デッサン』 が売れる。
 10打数3安打。打率 2割4分4厘7毛。


  2018年8月30日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第236試合

  1. 武道の本
  2. 辻 邦生 『背教者ユリアヌス』
  3. 辻 邦生 『北の岬』
  4. 詰め将棋の本
  5. 料理の本
  6. 中 勘助
  7. 店主さんの一番好きな本
  8. 日本の文学
  9. 村上春樹

 辻 邦生の著作をお探しのお客さん、『背教者ユリアヌス』 の単行本はあったのだが、 それだと重たいから文庫で読みたいとおっしゃる。 『ユリアヌス』 の単行本は、A5判の函入・2段組・720頁という煉瓦本なのだ。

 『北の岬』 はない。 辻作品の文庫で在庫があるのは 『安土往還記』 くらい。 お客さん、これにするわと同作をお求めになる。 1安打ということにしたい。

 6〜9は旅行中の韓国人青年のリクエスト。 すべてお応えできる。 なかなか難しい7のリクエスト、 一番好きな本と言われても、店の在庫状況によりその都度変わるのだが、 今回は保坂和志の 『プレーンソング』 を選んだ。
 9打数5安打。打率 2割4分4厘0毛。


  2018年8月29日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第235試合

  1. 北方謙三 『楊令伝』
  2. 中古家電
  3. 折り紙の本
  4. これの京都の (「別冊るるぶ愛蔵版」)
  5. 子どもの本

 午前中、蔵書家の方のお宅へ出張買入。 今回で6回目の訪問である。 量が多くて店内がパンクしそうになり1ヶ月間隔をあけていた。 あと数回通うと終わりそう。

 近所の郵便局へスマートレターの封筒を買いに行く。 局員さんに釧路産生さんまの営業チラシをもらう。

 『楊令伝』 の文庫全15巻が売れる。

 「別冊るるぶ愛蔵版」 の京都の巻はなかったけれど、 お客さんに別冊太陽の 「京都」 の巻をお見せしたら、これでもいいやとお求めいただく。 これも安打だ、俺が法律だ。
 5打数2安打。打率 2割4分0厘5毛。


  2018年8月28日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第234試合

  1. 『友情 平尾誠二と山中伸弥 「最後の一年」』
  2. マーガレット・ミラー
  3. 岩波新書の 『邪馬台国論争』
  4. 「平凡」 とか 「明星」 とかの雑誌 (沢田研二が載ってるような)
  5. 池田大作 『新・人間革命』 30巻の上巻?
  6. 違う言葉を学ぶ本
  7. アイヌの本

 帰省中の元生徒会長氏が顔を出してくれる。
 7打数0安打。打率 2割3分9厘4毛。


  2018年8月27日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第233試合

  1. 河出文庫 (塚本邦雄 『十二神将変』)
  2. 漢和辞典の分厚いの
  3. 達磨 信 『世界に響くハードシェーク バーテンダー上田和男の50年』

 1のお客さん、在庫はあったけど 「あら、定価より高くなってる。ネットで安いの見つけます」 と言ってお帰りになる。

 『全国 旅をしてでも行きたい街の本屋さん』 の豊文堂書店紹介ページに正本ノンが釧路出身と書いてあったのだが、 迂闊なことにその事実を知らなかった。 半年前に読んだ 『コバルト文庫40年カタログ コバルト文庫創刊40年公式記録』 (集英社) には 彼女の出身地まで載ってなかったよなァ (ウィキペディアにはちゃんと書いてあった)。

 という話を 『全国 旅をしてでも行きたい街の本屋さん』 の該当箇所を見せながら常連さんに教えたら 「私、高校で正本ノンと同級生だったよ。けっこう仲よかったよ」 と返ってきてのけぞる。
 3打数0安打。打率 2割4分1厘6毛。 (K)
10月第二週のアニメのれるランド 検索の小部屋
ズリ山裏道さん撮影。道央圏の某遊園地にて。(クリックすると 拡大します)
Google
WWW を検索
http://houbundou.com/ を検索
音楽コラム 「レコードの溝」 第50回 吉田拓郎 その5  平位公三郎・文
 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 が4ヶ月ぶりの再開です。
 紆余曲折ありましたが、4年と少しの連載でついに50回に到達しました (正確には 「第1回」 の前に 「前口上」 があり、すでに連載51回目なのですが)。
 今後も引きつづき 「レコードの溝」 をお愉しみください。

  吉田拓郎 『マーク II』 (You Tube より)


               ×                 ×                 ×


 レコードの溝  第50回 
 吉田拓郎 その5 (『古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう』 『青春の詩』 『たくろうオンステージ第2集』 中編 その1)

                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


 ※ 更新に時間がかかったのは、天変地異の影響による精神的動揺です。

 中古レコード店で買った 『古い船をいま動かせるのは〜』 を初めて聴いて、不思議な気分になった。 懐かしいような気恥ずかしいような、何とも中途半端な気分ですね。
 拓郎の作った楽曲は3曲入っているが、 「マークU」 と 「ニワトリの小さな幸福」 は拓郎以外の人が歌っている。 それは、広島フォーク村名義だからだろうが、やはり 「イメージの詩」 は飛び抜けている。
 それより、曲間に入るデモのシュプレヒコールが懐かしいというよりも、何ともほろ苦いのです。

 それは、このアルバムが出たのが1970年で、それから約50年経ちます。 この半世紀で、この国は何を失い何を得たのか?と考えてしまうのですよ。 すると、複雑な気分になります。
 失ったものは、「空き地」・「空間」 だと思う。 それは、人と人との 「距離」 であり 「緩衝帯」 であり 「グレーゾーン」 であり 「寛容」 につながると思う。
 車で言えば、ハンドルの 「遊び」 ですね。 「遊び」 が無いと事故を起こしてしまう。

  ★

 つまり、人と人との 「すき間」 を <孤独> と勘違いしてSNSで埋めてつながってると思っていても、 それは逆にトラブルになる可能性が高いのです。 おせっかいと親切の境目ですね。これはとてもビミョーです。 人間には、放っておいて欲しい時もありますからねぇ〜。

 これが距離感です。孤独感とは似て非なるものです。
 でも、中高生の頃は不安定ですから、距離感を孤独感と勘違いして、SNSで犯罪に巻き込まれたりします。 (孤独感は、誰にもどんな状況でもありますから消えません。 何故ならば、それは自分の内部の深いところにありますからね。 こいつとは生きてる限り付き合うしかありませんねぇ〜。 それは、もう一人の自分かもしれないし自分の影かもしれない。)
 それに、中高生時代の精神不安定期の道を外した行いは、その後の人生に結構大きな影を落とすが、 その時には分からないのです。

  ★

 さて、問題はその他人との 「すき間」 に何が入って来たかというと、 細かいルールや規則が入って来たのですよ。 それは、前回書いた喫煙場所だったり、ゴミの出し方だったりセクハラ/パワハラだったりします。 それに、表現や表示の言葉遣いだったりとかの、 法律や法規違反とまでは行かないエチケットやマナーだったりします。
 つまり、他人を許せる <寛容さ> が無くなったんです。 私の住んでるマンションでも、年々細かいルールが増えました。 窮屈で、それが良いこととは思えないんですが、仕方ないのかなとも思います。

 いやあ、現代人は疲れる。 だから、ゆとりをもって人と付き合いましょう! そのために、私は退職してから友だちを絞ることにした。

 「一年生になったら」 という歌に、「友だち百人できるかな」 という歌詞があるが、 友だち百人いたら自分の時間が無くなるだろう!?と突っ込んだことがある。 この歌自体は、荒唐無稽でおおらかな児童向けの歌なのだが、 SNSで <いいね> の数を競う心理と同じではないですか?
 そういえば、フェイスブックに登録した途端に、 知人や全く知らない人たちから友だち登録希望が押し寄せたので、怖くなって無視してますね。 <電波友だち> は不要です。 実体のある少数の友だちで充分ですよ。 いやぁ〜、人付き合いは疲れる。

  ★

 話は少し逸れたが、このアルバムを聴いて思ったのは、カレッジフォーク風の曲調が多いなということだ。 カレッジフォークの定義を私なりにすると、<学生風の素人っぽく歌いやすい楽曲> でしょうか。

 もしかしたら、浜口庫之助はわざと素人っぽく 「バラが咲いた」 を作ったかもしれない。 それはテクニックだ。 「若者たち」 とか 「この広い野原いっぱい」 とか 「小さな日記」 とか 「白いブランコ」 とか 「海は恋してる」 とかのタイトルを並べるだけで歌詞ができそうだ。
 まあ、<青っぽい> とでも言うか今となっては気恥ずかしいが、 当時の20歳前後としては精一杯だと思う。 素人とプロの間かな?

 〜と、最初に聴いた時には思い、もっとプロテストソングが多いと思ってたので意外だった。
 しかし、私が感じた東京のカレッジフォークとも関西フォークとも違う オリジナルソングの広島フォーク村のアルバムを作りたい!という強い意志を感じた。

  ★

 60歳も半ばを過ぎると、先行きが不安になる。 それは、当然20歳前後の先行き不安とは異なるが、不安の中身が違うだけで不安は不安だ。
 若い頃の不安は、漠然とした未来に対してだった。 今の不安は、死が近付く不安というよりは、動けなくなる不安だ。 死に至る残り時間ではなく <いつまで動けるか?> で、それは誰にも分かりませんけれど、 体のあちこちが傷んでくると、 車で言えばタイヤがヤバいとか電気系統の流れが悪いなとかを感じるのです。

 〜〜でも、それらを静かに受け入れる <悟り> が欲しいな、と思うこの頃です。 宗教的ではなく、哲学的に。〜〜

 このアルバムを聴いて、「若さの不安」 を感じた。 それは、未来への不安というよりも今現在 (1970年当時) の確認と疑問かな? その確認と疑問で不安を打ち消そうとしている。 それを <そのこと> を、当時の若者たち (若い自分自身も含めて) が一生懸命歌っている。
 それが拙くてもいいじゃないか!と思った。 それが今となっては <収穫> だと思う。

  ★

 では、アルバムの曲です。
 Side 1の1曲目は 「イメージの詩」 で、確かに飛び抜けてるけれど、 このアルバムの中にはちゃんと収まってるように思う。
 2曲目は 「いろどられた世界」 で、作詞・作曲は伊藤明夫。 フォーク村村長さんですね。 静かに一人で、鮮やかに彩られた世界に対する違和感を歌います。 静かな怒りを感じる。 関西フォークに近いかな?

 意外だったのは3曲目の 「もしも」 という曲で、作詞・作曲は友広信夫という人でラヴソングだ。 これは、当時としてはオシャレなのではないかな? 男女が二人でハモりながら流れてゆく。 ボサノバ調のギターが上手くて後のシティポップにも聴こえる。 「イメージの詩」 とは異なる種類の意味で突出している。
 4曲目は、「れんげの唄」 で作詞・作曲はいちごの木。 牧歌的なフォークソングだ。

 Side 2は、1曲目 「赤い柿」 というメルヘンチックな曲で、 作詞・作曲は白髭健次、拓郎の話にも出てくる人だ。 女の子の声が絵本のように聞こえる。
 2曲目は、まるでカレッジフォークソングの 「白いこな雪」 だが、なんか広島っぽいな。 素朴な感じだ。 フォー・セインツの 「小さな日記」 に似ている。

 3曲目は 「マークU」 だが、いろんなアレンジで聴いたがこの曲の原曲の感じは、逆に新鮮に聴こえる。
 4曲目の 「波よけさないで」 もカレッジフォークソングで、 途中からのボーカルがはしだのりひこに聴こえる。 そして、ラストの拓郎作品 「ニワトリの小さな幸福」 は、当時の拓郎の心境を表しているのか、 自分の周りの狭い世界を大切に思っている。 でも、迷っている感じもある。 プロになるか?サラリーマンになるかの瀬戸際だったと思う。

 この、9曲収録のアルバムを最初は軽く見ていたが、 プロに近い楽曲や演奏もあってごちゃ混ぜのとても不思議なレコードだと思った。 バラエティーに富んでいる。
 どうやら、拓郎のプロデュースの力が強く働いたようで、 拓郎個人の作品も同時にたくさん録音されたようだ。 それも聴いてみたいものだ。

 しかし、全共闘がどうしてこのアルバムを制作したのか? 当時としてもかなりの資金が必要だ。 曲の間に挿入されているデモのシュプレヒコールやインタビューや 機動隊の音声が主役にはならないにしても、広島フォーク村とのつながりが分からない。

 そのあたりの流れは、<<広島フォーク村になぜ奇跡が起きたのか>> を検索してください。 このブログを書いている蔭山敬吾さんは、このアルバムの 「イメージの詩」 でべースを弾いてます。

 次回は、拓郎 (「たくろう」 表記) のデビューアルバム 『青春の詩』 です。


 ※ 実は今現在10月5日、北海道釧路でこの原稿を仕上げています。 3日から釧路に来ています。 ずい分前に飛行機のチケットを取り宿の予約をしたのですが、 まさか地震と停電で北海道があんなことになるなんて思わなかったし、行くか止めるか? 正直迷いました。 でも、やはり行くべきだと思いました。

 それは、ボランティアも募金もしなくても、豊文堂や喫茶ラルゴの人たち、 それに釧路の街の人たちに会い、そこでお金を使うのも復興支援だなと考えたからです。
 風評被害の影響は結構大きいのです。 (北海道の面積は、私の故郷兵庫県の約10倍あり、 特急でも札幌から釧路まで4時間かかりますので、是非ともその広さを体感してください!)
 北海道に来てねー。


 ◇ では、釧路で作った歌です。


  岸壁で出漁準備の船たちを
  カラスとカモメが賑やかに見る

  湿原の濁った水が海へ出て
  やがて溶けゆく太平洋へ
  (たくさんの養分を含んだ濁った水です。)

  悲しみを空の奥へと仕舞い込み
  北海道を秋晴れつつむ


 以上です。


                                  (2018年10月9日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

               ×                 ×                 ×


 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

                            クリックすると つづきをお読みいただけます


                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

                               過去の 「随筆再録」は こちら です。
店舗案内 と ご注文方法 と リンク.
                                                   
●本店●                                             ●北大通店●
〒085-0034                                             〒085-0015                     
北海道釧路市白金町1番16号                              北海道釧路市北大通8丁目1番地  
TEL/FAX (0154)22-4465                       TEL/FAX (0154)31-4880         
営業時間10:30〜18:00                       営業時間10:00〜19:00          
月曜定休日                               不定休                        

店舗地図 (駐車場あります)
メールは こちら     ご注文方法     リンクページは こちら


全国古書籍商組合連合会加盟   釧路古書籍商組合加盟店  古物商許可証番号  釧古 第134015700036号