開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2017年 3月22日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
3/25 (土) 本店北大通店 は 午前11時からの営業を予定 しています。

3/22 (水)  本店の新規入荷欄
鉄道、歴史、民俗、芸術、文庫の分野  計11点を 登録しました。

3/22 (水)  北大通店 古書目録
産業、鉄道、自然、芸術、文学、ふしぎ研究の分野  計20点を 登録しました。


3/27 (月)・28 (火) 北大通店 は 臨時休業 いたします。
両日は ホームページお問い合わせへの返信ができません。何卒ご了承ください。
白金町の豊文堂書店本店にて ジャズ・レコードを買入しています。(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
4/15 (土) ハシケンとベチコのた・た・たび ☆ 3 開催いたします。
詳細は、下の 「ラルゴの部屋 入口」 より どうぞ。

北大通店の玄関を入って
すぐ右手の階段をお上がりください。
美味しいもの、あれこれご用意しています。
散歩の途中の骨休め、1階で古書をご覧になった後など、お気軽にどうぞ。


日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

<豊文堂書店レコード部からのお知らせです>

 ただいま白金町の豊文堂書店 本店では、ジャズ・レコードの買入をしています。
 量が多い場合は出張いたします。 50枚以上であれば、道東一円も伺います。
 お気軽にご連絡ください。


 豊文堂書店 本店レコード部=北海道 釧路市 白金町 1番16号
 TEL/FAX  (0154) 22-4465           


      ×       ×       ×

 平位公三郎さんの自伝コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 ピンク・フロイドの全アルバム・レヴューもいよいよ後半戦へ。  ロジャー・ウォ―ターズが抜けてデヴィッド・ギルモアへリーダーが交代してからの軌跡を追います。

 ちなみに、先日見た映画 『ドクター・ストレンジ』 には、ピンク・フロイドの 「星空のドライヴ」 が使われていましたっけ。

 ピンク・フロイド 『Signs Of Life/サインズ・オブ・ライフ』 (You Tube より)

 今まで月刊ペースでお送りしてきた 「レコードの溝」 ですが、今後は不定期掲載に変わる予定です。 平位さん曰く、「月一更新のプレッシャ―というか、縛りをかけすぎたと思いますので、 これからは気楽に行きますよ」 とのこと。 読者の皆さんも引きつづき楽しみにお待ちください。

               (2017年3月4日更新)

      ×       ×       ×


 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 本を繋げて を更新しました。

 岩村誠二さんの連載 「北海道 本の旅」 をお届けします。

 常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 欄は、今回をもってひとまずお休みします。 3年以上の長きにわたってお読みいただき、ありがとうございました。

 過去の 「本を繋げて」 は こちら を どうぞ。

                (2016年5月1日更新)

      ×       ×       ×

 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 を更新しました。

 今回は特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

      ×       ×       ×

  2017年3月17日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第69試合

  1. ウィルソン・ピケットのLPレコード
  2. 『火花』
  3. 雑誌 「an・an」
  4. 文春文庫の吉村 昭

 フランスの書店員 さんってば、素敵なことを思いつきましたのね。 儂もいっちょかみしようと、喫茶部長とフラカンさんの助けで 真似してみた けれど、いまひとつセンスが垢抜けない。 そもそも似せるつもりがまったくない。
 4打数0安打。打率 2割4分6厘1毛。


  2017年3月16日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第68試合

 棚から本を抜き出してはスマホで検索している人にほとほと困る。
 0打数0安打。打率 2割5分1厘3毛。

 北大通店の めくりめくられ: 宮崎夏次系の 『変身のニュース』 が大当たりだったので、他の著作に手を伸ばす。


  2017年3月15日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第67試合

  1. シミズタツヤの本
  2. ムッシュかまやつに関した本
  3. PHP新書の 『エピソードで読む松下幸之助』

 お客さんが探していた松下幸之助本はないけれど、 同じPHP新書の松下幸之助本人の著作が2冊あってもらわれていく。
 ファールかフェアか見極めが難しいところだが、審判団協議の結果、安打ということになった。 や、審判団全員、俺だけど。 俺が法律だ!
 3打数1安打。打率 2割5分1厘3毛。

 北大通店の めくりめくられ: 河鍋暁斎の幽霊画をモチーフにした北森 鴻 『狂乱廿四孝』 (創元推理文庫) を読み進める。 野口達二 『歌舞伎』 (文藝春秋新社)、河竹登志夫 『歌舞伎のいのち』 (淡交社) が参考書。 暁斎展 開催中とは知らなかった。


  2017年3月14日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第66試合

  1. 三島由紀夫 「葵上」 「卒塔婆小町」
  2. 星澤幸子
  3. 朝井リョウ 『何者』 『何様』

 当欄でもたびたび取り上げてきた鹿の角カー。 にわかに信じがたいが、電飾で光る鹿の角を側面に植えつけた軽自動車のことである。 市内各所で目撃情報があり、最近は複数台出現しているとも伝え聞く。

 昼、スティングさんからメールがくる。 千代の浦方面を鹿の角カーが走っていました。
 夜、同じくスティングさんからメール。 鹿の角カーまた見ました、角がピンク色に光っていました。

 なんだなんだなんだ。 1日に2回も見かけるなんて、うらやましすぎる。 今年の運全部使い果たしてるレベルだろ。 儂、未だに目撃してないんだぞ。

 「志村、うしろ!うしろ!」 と囃し立てられ振り向いても誰もいない。 そんな茶番を繰り返している気分だ。 みんなでよってたかって実在しない車で騙そうとしているんじゃないのか。

 星澤先生の料理本が売れる。
 3打数1安打。打率 2割5分。


  2017年3月13日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第65試合

  1. 手品の本

 朝早くから社長と遠方出張で出かけていた。 午後4時半より店を開ける。

 留守中の様子はどうだったのかしら。 せっかく来たのに店が閉まっていてがっかりした人がいるかもしれない。
 2階ラルゴの喫茶部長に尋ねると、 ランチを食べに来たお客さんで 「下の古本屋、つぶれたんですか」 と訊いてきたのがいたそうな、真顔で……。

 手品の本が1冊もない。 本店にもない。 おもしろ科学実験の類いならあるが、手品の本ではないだろう。 お客さんが探していたのは 小学館の入門百科シリーズ の線。
 1打数0安打。打率 2割4分8厘6毛。


  2017年3月12日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第64試合

  1. サローヤン

 自転車乗りのお客さんたちがペダル踏み踏み来店するようになった。 春はもうすぐそこに (とか言って余裕こいてると、例年4月頭ごろ大雪に見舞われる)。
 1打数0安打。打率 2割5分。


  2017年3月11日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第63試合

  1. 宮澤賢治
  2. 宮澤賢治に関する本

 夜、2階の喫茶ラルゴが喫茶部長の乗馬仲間の集まりで貸切に。 わいも馬の前足で参加したかった。

 ちくま文庫版賢治全集の端本と原子 修 『宮澤賢治論』 が売れる。
 2打数2安打。打率 2割5分1厘3毛。


  2017年3月10日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第62試合

 画伯が繰り出す動物なぞなぞに答えられない。
 0打数0安打。打率 2割4分3厘0毛。


  2017年3月9日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第61試合

  1. 樺太の写真集
  2. カレンダーというか日めくり暦
  3. 藤田宜永

 午前、大学に納品。 10時45分より店を開ける。

 先月訊かれて適当な本がなかった漱石。 同じお客さんに本店でみつけた 『吾輩は猫である』 の文庫本をおそるおそる差し出す。 無事にお求めいただける。

 6月の イッセー尾形 釧路公演が 「妄ソーセキ劇場」 と題する漱石ものの一人芝居なのだとか。 『猫』 は取り上げられるかな。
 3打数1安打 (内1安打 2/21分)。打率 2割4分3厘0毛。

 北大通店の めくりめくられ『SFが読みたい!2017年版』 の表紙画が額に入れて飾りたいくらいだったので、 それを手がけた宮崎夏次系のデビュー単行本を買う。 『変身のニュース』 (講談社)。


  2017年3月8日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第60試合

  1. 赤ちゃん向けの編み物の本
  2. 開高 健 『輝ける闇』
  3. 三浦綾子の題名に 「晴れ」 がつく本

 T先生の店頭文学講義。 本日は、村上春樹 『騎士団長殺し』、トーマス・マン 『ヨセフとその兄弟』 の話を聞かせてもらった。 春樹の新作は圧倒的に分が悪い。

 『雨はあした晴れるだろう』 が3の正式な題名のよう。 せっかくわかっても在庫はない。
 3打数0安打。60試合を終えて、178打数43安打。打率 2割4分1厘5毛。


  2017年3月7日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第59試合

  1. 北方領土関係
  2. 谷川俊太郎の詩集
  3. グレアム・グリーン
  4. 北方領土の大きい地図
  5. シャープの芯

 病院で特定健康診査を受ける。 正午から店を開ける。

 谷川俊太郎の詩集 『メランコリーの川下り』 が売れる。 早川書房の 「グレアム・グリーン選集」 が2冊売れる。
 5打数2安打。打率 2割4分5厘7毛。


  2017年3月6日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第58試合

  1. 司馬遼太郎 『街道をゆく』
  2. 後家さん

 2階の喫茶ラルゴの新着情報が 今年はじめての更新 とな。 こらッ、サボりすぎだぞ!!

 というわけで、4/15 (土)「 ハシケンベチコ のた・た・たび 3」 を 開催いたします。 今年最初のラルゴ・ライブです。
 ふたりの演者の相性のよさは昨年のライブで実証済み。 愉しい音楽の夜になること請合いです。
 2打数0安打。打率 2割4分1厘1毛。

 北大通店の めくりめくられ: 「映画芸術 2017年冬号 第458号」 の 「追悼 荒戸源次郎」 を読む。 稀代の 「人たらし」 だった荒戸の人となりを語る言葉はいずれも深い愛着を伝えるが、 とりわけ松枝佳紀の一文に目頭が熱くなる。 次の箇所に中井英夫の晩年を重ねてしまった。

 「四面道館を立ち上げる時、誰と住むか、その人選に悩んだ。 僕は石原、内田、塩を選んだ。 熊谷は内田が選んだ。 最後に荒戸さんが言った。 「岡本も入れよう」。 荒戸さんが選んだのは岡本だった。 見抜いていたのだろうか。 この青年が自分の最後の面倒を見るということを。 この青年がいなければ自分の最後は困難なものとなることを。 もし、あなたがそれを見抜いていたとしたら、やっぱりあなたはすごい。 いや、見抜いていなかったとしても、やはりすごい。 あんな遠く、死から遠い時間で、あなたは自分の最後に必要となる青年を見つけていた。」 (松枝佳紀 「ドン・キホーテの日記」 より)


  2017年3月5日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第57試合

  1. 図書カード
  2. 石川啄木
  3. 中村とうよう 『大衆音楽の真実』
  4. アース・ウィンド・アンド・ファイアー 『宇宙のファンタジー』 のレコード

 啄木に関する本は本店の方がずっと多い。 お客さんには向こうで啄木の文庫本を1冊お求めいただく。
 4打数1安打。打率 2割4分4厘0毛。


  2017年3月4日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第56試合

  1. 旺文社文庫の 『半七捕物帳』

 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 を、予定より少し遅れてお届けします。

 ピンク・フロイドの全アルバム・レヴューもいよいよ後半戦へ。  ロジャー・ウォ―ターズが抜けてデヴィッド・ギルモアへリーダーが交代してからの軌跡を追います。

 今まで月刊ペースでお送りしてきた 「レコードの溝」 ですが、今後は不定期掲載に変わる予定です。 読者の皆さんも引きつづき楽しみにお待ちください。

 旺文社文庫の半七が1冊売れる。
 1打数1安打。打率 2割4分3厘9毛。


  2017年3月3日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第55試合

  1. テレビドラマ 「ビター・ブラッド」 主題歌のレコード
  2. 渥美清の句集
  3. 後家さんの裸体写真集
  4. 釧路新書 『釧路港 味覚の散歩道』
  5. クリスピン
  6. ニコラス・ブレイク 『野獣死すべし』

 雛祭りの日。
 ANAホテルのディナーショー出演のため来釧された 鈴木亜紀 さんと 鈴木 裕 さんの 「スズキ×スズキ」 コンビがご来店に。

 たまたまテレビで再放送をやっていたドラマ主題歌を気に入ったという1のお客さん。 ネットで検索すると、台湾のロックバンド Mayday の曲だった。 普段は演歌しか聴かないんだけどねェと言う年配のご婦人を虜にするなんて。
 レコードというかCDの在庫はないので、曲名などをメモして差し上げる。

 イギリス新本格派のクリスピン、ブレイクの代表作が売れる。
 6打数2安打。打率 2割3分9厘2毛。

       < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 根室管内 別海町にある中西別郵便局の風景印が押された 郵便書簡 が到着。 道の駅・スタープラザ芦別の記念スタンプ付きである。
 封を切ると、北部納豆の包装紙がこんにちは。


  2017年3月2日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第54試合

 山陰の映画魔人007さんからCDをいただいた。 「ゼロ年代ミュージカル映画 オリジナル・サウンドトラック集」 と題したアンソロジーもので、 公開中の 『ラ・ラ・ランド』 の曲も入っている。 早速店でかけて歌って踊る。
 0打数0安打。打率 2割3分5厘6毛。


  2017年3月1日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第53試合

  1. 医学の本でビタミンの本
  2. 昔の車のカタログ
  3. Photoshop の本

 北欧の某国より注文メールが届く。 この日から数日間、慣れない海外向けの返事書きと発送で大いに手間どることに。
 3打数0安打。打率 2割3分5厘6毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。 嵯峨景子 『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』 を手に入れたい。


  2017年2月28日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第52試合

  1. 田辺むつみ 『まつり囃子』

 釧路の米町遊郭を描いた小説 『まつり囃子』 が売れる。 お客さん、人に貸しては返ってこない同書をもう7、8冊買い直しているとか。
 1打数1安打。打率 2割4分0厘2毛。


  2017年2月27日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第51試合

 フレッツ光加入者に Wi-Fiの機器を無料でお送りしていますという内容のセールス電話あり。 5年間の契約期間中に解約すると違約金が発生しますなど、話が進むに従いだんだん雲行きが怪しくなる。

 NTTの代理店を名乗る会社 だったが、「消防署の方から来ました」 のパターンだな。 危うく必要ないものを押しつけられるところだった。 剣呑剣呑。 皆さんもお気をつけあれ。
 0打数0安打。打率 2割3分5厘2毛。


  2017年2月26日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第50試合

  1. 『コーヒーが冷めないうちに』
  2. 石川啄木
  3. 奥田正造 『茶味』
  4. 小学校低学年が読むやつで 『ヒーローなんてぶっとばせ』 という題名の本か、それに似た本

 本日の 「山下達郎 サンデー・ソングブック」 は 「昼間の珍盤奇盤」 特集。
 初めて聴いたザ・レンジャーズの 「赤く赤くハートが」 という曲が、途方もなく気色悪い歌い方で突き抜けていた。 ここまでくるとお見事である。 本当に気色悪い。 そしておもしろい。

 『ヒーローなんてぶっとばせ』 という題名の本はなくて、それに似た題名の本もなかったけれど、 児童書が1冊売れたので安打ということにしたい。

 他に啄木が売れる。
 4打数2安打。50試合を終えて、153打数36安打。打率 2割3分5厘2毛。


  2017年2月25日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第49試合

  1. 野坂昭如 『女の詫び状』
  2. 宮澤賢治 『銀河鉄道の夜』
  3. 雑誌 「現代思想」 の 「感情労働」
  4. 映画の本で昭和30年代くらいの日本映画について詳しい本
  5. 心理学の本

 ご近所の佐藤紙店店頭に、村上春樹の新刊 『騎士団長殺し』 全2巻が並ぶ。

 祝 フラワーカンパニーズ釧路ワンマンライブ
 フラカン初心者の私、ただいまライブ本番へ向けて、 同バンドをこよなく愛する2階喫茶ラルゴの美術大臣フラカンさんよりレクチャーを受けているところ。

 こちら は、一昨年のフラカン武道館ライブ宣伝隊員にラルゴが立候補したときの記事であります。

 『ああ銀幕の美女 グラフ日本映画史 戦後篇』 など、日本映画関連書が3冊売れる。
 5打数1安打。打率 2割2分8厘1毛。


  2017年2月24日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第48試合

  1. 模型雑誌

 プレミアム・フライデー。 洒落た名前ですね。 施行日にはじめてその存在を知りました。
 1打数0安打。打率 2割2分9厘1毛。

 北大通店の めくりめくられ: 北海道新聞夕刊に 「私のなかの歴史」 というコーナーが長年連載されている。 毎回、本道ゆかりの人物をひとり取り上げ、数週間かけてその半生をたどる聞書きである。
 総じて自然科学を修めた人の話がおもしろい。 特に野外でのフィールドワークの話にわくわくする。

 この日は、雲物理学者・北大名誉教授の菊地勝弘さんの 「雨冠の気象学」 の第12回。 広大な石狩平野の積雪調査で100ヶ所もの観測点が必要になり、 困り果てた末、雪尺代わりに電柱の活用を思いつくくだりに膝を打つ。


  2017年2月23日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第47試合

  1. 岩波文庫の新渡戸稲造 『武士道』

 朝、社長と出張買入。 ガレージ内で紐にくくられ今しも古紙回収に出されようとしていた中に光るものあり。
 午前11時すぎより店を開ける。
 1打数0安打。打率 2割3分0厘7毛。

 北大通店の めくりめくられ: テッド・チャンの短編集 『あなたの人生の物語』 (ハヤカワ文庫SF) を表題作から読みはじめる。


  2017年2月22日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第46試合

  1. 『近世地方文書字鑑』
  2. ネットに載ってた古文書の本
  3. 医学書 (東洋医学)
  4. 文庫本 (西村京太郎)
  5. 「暮しの手帖」 の第4世紀

 毎日みえる毎日さんに 鷹山たか子という小説家 を教えてもらう。 『北海道文学大事典』 に名前は見当たらないが、北海道出身だそう。

 『図録 古文書の基礎知識』 と西村京太郎で2安打。

 3のお客さん、探求書が豊文堂書店のサイトに載っていたとスマホの該当ページを見せてもらうが、 本店の商品だった。 あちらの店を紹介し無事に入手してもらえた。 1安打追加。
 5打数3安打。打率 2割3分2厘3毛。

 北大通店の めくりめくられ: 猫の日。 倉阪鬼一郎の 『猫俳句パラダイス』 (幻冬舎新書) を読むとしよう。


  2017年2月21日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第45試合

  1. 俳句の入門書
  2. 日本地図
  3. 東洋文庫のガンジーの自伝
  4. 夏目漱石

 「出張のたびここに寄るんですけど、最近は後輩が釧路に行くことが多くて。 今日は久々に来ることができました」 とサラリーマン氏。

 1が売れる。
 4打数1安打。打率 2割1分8厘9毛。

 北大通店の めくりめくられ: オープン戦の開幕も間近。 ベースボール・マガジン社の 『2017 プロ野球全選手カラー写真名鑑 & パーフェクト DATA BOOK』 を手に入れる。 類書の中ではやはりここの出版社のものが一頭地を抜く。


  2017年2月20日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第44試合

  1. 『相棒』 の本
  2. 赤川次郎
  3. 森 誠 『なぜニワトリは毎日卵を産むのか』

 北大通店の めくりめくられ: 石黒正数の 『それでも町は廻っている』 (少年画報社) が完結しちゃった。 最終巻をいそいそと買ってくる。 ガイドブックも後日入手。
 3打数0安打。打率 2割1分8厘0毛。


  2017年2月19日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第43試合

  1. 山本七平

 本店に各種荷物をおろして、午前10時半より開ける。

 「昔この辺りに映画館がいくつもあったって聞いたんですけど」 と20歳ぐらいの若者2人組に訊かれる。
 釧路市内から映画館が消えて久しい (イオンシネマ釧路があるのは隣りの釧路町)。 手元の僅かばかりの資料をお見せして解説めいたことをひとくさり。 私がスクリーン通いを覚えた90年代初頭ですら、北大通界隈に7、8館あった。

 この手の庶民史に絞った本が、手軽に読める釧路叢書か釧路新書にあるとよいのだが。
 1打数0安打。打率 2割2分3厘0毛。

 北大通店の めくりめくられ「国語辞書の購入の手引き 市販15種徹底比較 」 が役に立つ。


  2017年2月18日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第42試合

  1. 別冊太陽の北斎
  2. 副島隆彦
  3. 守島伍郎 『苦悩する駐ソ大使館』

 2階から降りてきたカップルの男の方が 「誰もいないんじゃねーの。万引きし放題だな」 と言った後、 レジ前に積まれた本の山に隠れていた私に気がつき、ビクッと身を震わせる。 軽蔑するしかない。
 3打数0安打。打率 2割2分4厘8毛。


  2017年2月17日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第41試合

  1. 『満月の法則』
  2. 川端康成 『掌の小説』

 午前中、あれは北海道電力関連の方たちなのかしら、 作業員数人がかりでよってたかってショベルカーまで動員して店前の電気設備 (?) を覆い隠す雪山を崩していく。
 ありがたや、ありがたや。 見る間にトラックに雪が積みこまれ、見違えるようにきれいになった。 こんなこと、北大通店がオープンして初めてのことではないか。 一足早く春が訪れたよう。

 作業員の皆さんがお帰りになった後、2階の喫茶部長の指摘で、設備を囲いこむ真っ直ぐだった 支柱が曲がっている のに気づく。
 2打数0安打。打率 2割3分0厘1毛。


  2017年2月16日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第40試合

  1. 米坂ヒデノリ 「鎮魂に刻む」?
  2. 履歴書
  3. 山本周五郎
  4. 藤沢周平
  5. 書道のお手本になるような本
  6. 『釧根歳時記』
  7. 中野京子 『怖い絵』 の2巻目
  8. 玉井裕志

 3、4、5、6、8が売れる。

 彫刻家・米坂ヒデノリの 『鎮魂に刻む』 という本を尋ねられるも心当たりはなし。 一旦お帰りになったお客さんが少しして 『釧根歳時記』 (釧路新書) を探しにふたたび見える。 同書はNHK釧路放送局のローカル番組を書籍化したもの。 米坂さんの一文 「怨念を刻む」 が載っているという。 在庫があり、お求めいただけた。

 「鎮魂に刻む」 は 「怨念を刻む」 のことらしい。 特例で2安打稼いだことにしたっていいじゃないか。 俺が法律だ!
 8打数6安打。40試合を終えて、124打数29安打。打率 2割3分3厘8毛。


  2017年2月15日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第39試合

  1. 雑誌 「S Cawaii!」
  2. 山本周五郎 『ながい坂』
  3. ドナルド・キーン
  4. 『赤毛のアン』
  5. 小林秀雄
  6. 内田百けん

 今年も、2階の喫茶ラルゴに 雛人形 が飾られる。

 前日本店からの電話でドナルド・キーンの啄木の本を訊かれた。 そのときのお客さんが北大通店にもお出でになる。 中公文庫のドナルド・キーン 『日本との出会い』 がもらわれていく。

 5、6が売れる。 ギャラリーカフェ ラ・メール釧路市民文化会館 3階) 主催の読書会のテキストらしい。
 6打数3安打。打率 1割9分8厘2毛。


  2017年2月14日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第38試合

  1. ドナルド・キーンの啄木の本
  2. 文庫
  3. 夏目漱石
  4. 絵本

 バレンタインデー。 2階の喫茶ラルゴのランチメニューは こんな風 だった (ラルゴスタッフのフラカンさん 画)。

 エミリーさんが久々に顔を出してくれる。

 文春文庫の太宰治が売れる。
 4打数1安打。打率 1割8分1厘8毛。


  2017年2月13日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第37試合

  1. 『東京ラブストーリー』
  2. 『SLAM DUNK』
  3. 『羅生門』 のDVD
  4. 角川文庫のウルマンの
             『青春とは、心の若さである。』
  5. 宮澤賢治 『銀河鉄道の夜』
  6. 石牟礼道子 『苦海浄土』
  7. DVD
  8. 中国語の本
  9. 古代中国の本
  10. 宮崎駿
  11. 価値のある本?

       < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 噂の 簡易軌道の風景印 が押された 郵便書簡が届く 。 日付は2月10日。 押印開始初日なのであった。 早速レジ横に掲示する。 ズリ山さん、いつもありがとうございま〜す。
 封書の中身はラムネ菓子。

 札幌在住の岩村誠二さんからの風景印ハガキも同時に届く。 今回は札幌白石郵便局より。 愉快犯と模倣犯の今期2度目のアベックホームランとなった。

 昨春店内でコーヒーぶちまけ事件を起こして以来、 紙コップコーヒー (ローソンのマチカフェ) の店内持込みを遠慮するようになった毎日さんである。
 この時期、外に放置していると淹れたての飲み物はてき面に冷えてしまう。 充分反省なさっているようだし、この日は特別に屋内への持込みを認めることにした。

 毎日さん、先日NHKで放映した ギリヤーク尼ヶ崎のドキュメンタリー番組 にいたく感銘を受けたらしい。 見ていない私に身ぶり手ぶりで説明しだした。

 「知ってる?あの人こんな風に踊るんだよ」
 舞踏の真似がはじまった。 あろうことか興奮してどんどん動きが大きくなっていく。 毎日さんの手には紙コップのコーヒー。 私の視線は揺れる紙コップに釘づけ。 惨劇の予感が高まる。 ヒッチコックの映画ならシンバルのアップになるところだ。

 堪えきれず毎日さんの手からコーヒーを取り上げた。
 こちらをからかうためにわざとやっているのだろうか。 疑惑が頭をもたげる。 チキンレースに負けたのは私だった。

 その毎日さんから 『DVD BOOK 桂枝雀 名演集 第3シリーズ 第3巻 船弁慶 延陽伯』 を貸してもらう。

 好奇心旺盛な中国人旅行者のグループがご来店に。 スマホの翻訳機能 (あちら) とパソコンのグーグル翻訳 (こちら) を介して、珍妙にして味わい深いやりとりが生まれる。
 「価値のある本」 の在庫を訊かれた。 どうやらお宝鑑定団的な意味で将来値上がりしそうな稀覯本を指すらしかった。 なはは。

 4、5が売れる。
 11打数2安打。打率 1割7分9厘2毛。

 北大通店の めくりめくられ: 注文していたミニコミ誌 「車掌」 が届く。 同誌編集長による 『塔島ひろみ女流詩集』 も同封されている。
 こちら に書かれた 「ただげっぷが出たことを知らせるだけの用件で電話をかけた、世界初の人類かもしれない」 というのが私です (鼻高々)。 (K)
3月第三週のぼんくらさん 検索の小部屋
(クリックすると 拡大します)
Google
WWW を検索
http://houbundou.com/ を検索
音楽コラム 「レコードの溝」  第36回・ピンク・フロイド (その21) 平位公三郎・文
 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 を、予定より少し遅れてお届けします。
 ピンク・フロイドの全アルバム・レヴューもいよいよ後半戦へ。  ロジャー・ウォ―ターズが抜けてデヴィッド・ギルモアへリーダーが交代してからの軌跡を追います。

 ちなみに、先日見た映画 『ドクター・ストレンジ』 には、ピンク・フロイドの 「星空のドライヴ」 が使われていましたっけ。

 ピンク・フロイド 『Signs Of Life/サインズ・オブ・ライフ』 (You Tube より)

 今まで月刊ペースでお送りしてきた 「レコードの溝」 ですが、今後は不定期掲載に変わる予定です。 平位さん曰く、「月一更新のプレッシャ―というか、縛りをかけすぎたと思いますので、 これからは気楽に行きますよ」 とのこと。 読者の皆さんも引きつづき楽しみにお待ちください。

               ×                 ×                 ×


 レコードの溝  第36回 『原子心母』 から 『永遠 (TOWA )』 へ
  〜ピンク・フロイド (その21・『モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン』 < 元の邦題 『鬱』。直訳すれば 「一時的な理性喪失」 > 前編)

                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


 この、長い長いフロイドの歴史も、残り少なくなりました。
 レコードデビューの1967年から最終盤の2014年まで、彼らは長短の空白を含みながらも、 50年近く第一線で活躍して来たのです。

 それも、いよいよ1987年のこの作品と、1994年の 『対/TSUI』 と、 その20年後の2014年 『永遠(TOWA ) 』 の3作になりました。

 以前にも何度か書きましたが、私の1980年代の <ロック体験> は最低で、 MTV でストーンズとかのビッグネームを観たり、 同世代のポリスだけはアルバムを揃えて真面目に聴いていましたが、 やがてマイケル・ジャクソンやマドンナが出て来てMTV全盛となると、 『あ、もう時代が変わったな!』 と直感したのです。

 もう、付いて行けないのです。 それは、歌とダンスの合体でした。
 その直感と違和感は、長髪だ!うるさいだけの音楽だ! と散々大人たちから煙たがられていたビートルズの音楽が教科書に載るのと同じような感覚でした。 (もっとも、「イエスタディ」 はロックではありませんけどね。) つまり、私たちの <世代> は社会に飲み込まれてしまったのですよ。

 もっと昔でいえば、元 <太陽族> は、あの石原慎太郎です。 彼の今の立ち位置は何処でしょうか?

 所詮、若者文化・カウンターカルチャーは大人たちから煙たがられてナンボのものなのです。 何だ?あいつら!と思われて (こそ) の価値観なのです。
 それは、芸能人のスキャンダルに酷似しています。 騒がれてナンボの世界です。 騒がれなくなると消えたか、一般化したかのどちらかです。

 私の違和感は、竹の子族が歩行者天国で踊り狂うあたりのニュースから感じ始め、 ブレイクダンスやラップになると、もう分からん!となりました。 ついに世代交代の時がやって来たのです。

 でも、中高生の心も体も不安定で悶々とした危ない時期には、 そういう音楽や文学やファッションで気を紛らわすことも必要なのです。 そうしないと自分を追い詰めることになる場合もありますからね。 私の場合は、ビートルズで頭の中だけ <不良> になることにしました。

 ラップやブレイクダンスは、ロックではなく歌いながら踊りを見せるダンスミュージックになりました。 聴くのではありませんね。 それは、恐らくディスコから発展して、 もう聴くだけでは満足できなくなった若者の時代になったことの証で、 マイケルやマドンナはその象徴でした。

 かの、ローリング・ストーンズも、1981年のアメリカツアーのライヴビデオを買って観た時に、 サウンドが変わったな!軽く柔らかくなったと痛感したのです。 やはり、60年代の攻撃的なサウンドではなくなりました。 ミック・ジャガーの踊りは歌の振り付けであって、やはり主は歌なのです。
 でも、マイケルやマドンナは歌とダンスが同等またはダンス優先なのですよ。 それも、みんなが一緒に踊れるレベルではなくてもうロボットみたいでした。 だからみんなが驚いたのです。

 ロックバンドで、1980年代の象徴的なのが82年にデビューしたエイジアです。 プログレバンドの手練れが集まりヒット曲連発したのです。 私も買いましたよ、1枚目は。
 でも、やはり80年代のストーンズ同様ポップなサウンドです。 彼らはプログレを分かりやすくしたのです。 つまり、<売れる> プログレですね。

 じゃあ、フロイドはもっと売れていると言われるかもしれないけど、 彼らはポップなプログレではありません。 真面目に聴くと本当にしんどいんです。 しかも、フロイドを <聞き流す> のは難しいのですよ。 厄介なバンドです。

 しかし、80年代のロックを席巻したのは、何と言ってTOTO (トト) で、 1977年にスタジオミュージシャンたちで結成されました。 彼らはAOR、プログレ、フュージョン、ハードロックなどを元にしたソフトロックで、 聴きやすく心地好いサウンドを広めました。 そして、いろんなミュージシャンの作品に参加したのでそのサウンドはどんどん拡散したのです。

 ソフトで洗練された感じなのでオシャレでもありましたが、ロックのワイルドさは影を潜めてましたね。 高級なジャケットとかスーツファッションとともに流行りましたねぇ〜。 私には縁がありませんでしたけれど。 (いつまでも、Tシャツとジーンズですからねぇ〜)。

 私が何よりも嫌いなのは、ドラムの打ち込みとチョッパーべースのベンベンした音ですね。 だから、テクノポップとフュージョンは苦手です。 べ―スはズンズン響かせるものです。
 人間臭いのが好きですが、濃いいブルースはツラいしキツイ。 そうなるとエリック・クラプトンになる訳ですね。

  ★

 実は、ステレオセットを初めて買った1973年に、 ビートルズ等と一緒にジョン・コルトレーンの 『至上の愛』 も買っていたのです。 それは、コルトレーンの名前はロックミュージシャンからも出て来てたからですね。 でも、コルトレーンの凄さはまだ分かりませんでした。 ロックとは違ううるささだなぁーという感じでしたけれど、 何故かジャズミュージシャンたちはコルトレーンを崇めるのです。 これはかなり永いこと続きましたね。 (コルトレーン信仰については、豊文堂本店のTさんと話したことがあります。)

 20代半ば頃からは、本格的にマイルス・デイヴィスとかセロニアス・モンクとか、 一時は名盤と言われるレコードを買い漁りました。 飯代を削り、解説本とか買ってね。
 でも、そのうち世にいう <名盤> が必ずしも自分にとっての名盤ではないことを知るのです。 偉いジャズ評論家の先生たちの言説に惑わされなくなるのには少々時間がかかりましたよ。 やはり、権威には弱いのです、素人は。

 でも、ジャズやクラシックは、ロックに比べて敷居が高い音楽でしたからねぇ〜、永いこと。 そのことは、評論家先生たちの影響が大きいと思いますけどね。
 クラシックもジャズもロックも、元はダンスミュージックなのですよ。 歴史こそ違え。 それが、観賞音楽に進化発展?したのです。

 で、チャーリー・パーカーまで行って、1950年代のジャズにハマりました。 幻の名盤シリーズとかのレコードが1,500円なのでね。 だから、ロックが詰まらなくなるとジャズを聴いていたと思います。 50年代のジャズは音があたたかくて柔らかいのです。
 ジャズについては、また書くかもしれません。 ジャズは、気難しい音楽だと思ってましたが、入り方は様々あるので意外に気楽に聴けましたが、 ブルースの方が中々染み込んで来ませんでしたね。

  ★

 80年代のロックの流れを、もう少し詳しく振り返ると、パンクロックが衝撃を与えた77年頃に、 映画 『サタデー・ナイト・フィーバー』 の世界的大ヒットでディスコも大流行した。 ディスコとかクラブというレコードをかけて踊らせる形式の店はそれなりに存在したが、 この映画が決定的だったのだ。
 しかし、ディスコに行くことができない貧しい若者たちはヒップホップを始めたのだ。 このヒップホップのラップが音楽シーンに広がりを持たせることになるのだ。

 ディスコは、観賞音楽になっていたロックを元々の踊れる音楽に戻したとも言えるかもしれないが、 ディスコにはお洒落な服装をしないと入場できないという規制があり、それなりの人たちの社交場となる。

 そこで、貧しい若者たちは街角でブレイクダンスをしたり、 スプレーで壁に落書きするグラフィティをしたり、レコードをかけてDJをしたりし始めたのだ。 この、ラップ・ブレイクダンス・グラフィティ・DJ のことをヒップホップというのです。 これなら、誰でもどれか一つはできそうだ。 (公共施設や私有建造物に落書きは違法ですけどね。ということは殆ど違法です。 そこがロックでもあるかな?)

 ロックは、常に貧しさや苛立ちや怒りから生まれてきた。 その中で、英語の韻を踏んでしゃべるように歌う?ラップは一世を風靡してロックにも影響を与えた。
 つまり、パンクロックは商業ロックに活を入れ、ディスコはダンスを取り戻し、 ラップはロックを拡散したといえるかもしれない。
 個人的には、日本語はラップに向かないと思うし、ヒップホップも好きではない。 大体英語がペラペラじゃないと、ラップは何を言ってるのか皆目分からないしね。 エミネムというビッグネームだけは知ってるけど。

 でも、80年代から90年代にかけてのヒップホップの音楽シーンへの影響は無視できないと思う。 それは、マイケルやマドンナの活躍やMTV の隆盛にもつながっている。
 (今でこそ、こういう風に言えますが、当時はヒップホップなんてケッと思ってましたよ。)
 でも、メロディー無しで言いたいことをたくさん表明するにはラップは最適ですよね。 凄い <発明> だと思います。

 しか〜し、ロックという雑種の雑食肉食系の音楽は、何でも採り入れるのですよ。 人間も然り、雑種が強いのです。

  ★

 ヒップホップに触れたのは、当然87年のフロイドのこの作品も、 何がしかの影響を受けていると言いたかったんです。

 確かに、80年代のロックは方向性を見失っていた。 それは、70年代のロックの世界を巨大な飛行船で通り抜けたレッド・ツェッペリンが、 ドラマーのジョン・ボーナムの急死により1980年に解散を余儀なくされたことと奇しくも符号するのだ。 (もちろん、1980年12月8日のジョン・レノン暗殺も大きい。 彼は新たな出発をしようとしていた矢先だった。)

 この2つの出来事は、80年代のロック衰退の影響にとってとても大きいことを、今さら認識しました。 それは、1970年代初頭のジミ・ヘン、ジャニス、ジム・モリソンの喪失に等しいと思うのです。
 そうか、ツェッペリンとジョンが同時に居なくなったのか…。
 嗚呼、だから80年代のロックは…。

 80年代のロックが、(私にとって) 詰まらなかった理由のひとつがやっと判明した気がする。
 しかし、元々ロックのメインストリーム (主流) ではなくて、 <支流> を広げたフロイドにとってはそんなことは影響はなかっただろう。 むしろ、時々の流行りを部分的に採り入れていたからだ。

  ★

 前置きが長くなりました。 では、楽曲にいきます。

 『ザ・ウォール』 を長い間聴いて、立て続けに 『ファイナル・カット』 に行き、 この 『モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン』 (直訳すれば 「一時的な理性喪失」。 過去の邦題は 『鬱』 だった。)を聴くとホッとした。 しかし、実はこのアルバムを買って聴いたのは最近のことです。 長い間このアルバムにさほど興味はなかった。

 『ファイナル・カット』 は、言うほど何度も聴いた訳ではないが、あの重苦しさと余裕の無さと、 何よりもキツキツの感じがして、<音の響き> が感じられなかったのだ。 フロイドはサウンドで勝負するバンドなので、 <言葉攻め> で来られるとツラいのですよ、ウォーターズさん。
 だから、私としても 『ザ・ウォール』 からのこの何ヵ月間は、 傲慢なウォーターズに付き合わされた他のメンバーの気持ちを疑似体験したのです。 それは、ツラかったと思う。だけど逆らえない。

 『モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン』 1曲目の 「サインズ・オブ・ライフ」 (生命の動向、歌詞の無い曲です。) に入る前の櫓を漕ぐ音から楽曲に入る流れを聴くと、 <嗚呼!フロイドが帰って来た!やっぱりこのサウンドが本来のフロイドだよな。> としみじみ思った。
 恐らく、大多数のフロイドファンがこのことを感じるだろうという計算の上で、 ギルモアが制作しただろうと確信する。 それが何故か?というと、このアルバムと 『ファイナル・カット』 とは、 まさにギルモアとウォーターズの正面きっての対決だったからだ。 (この間に裁判沙汰を挟んでいる。)

 『ファイナル・カット』 がウォーターズ主導ならば、『モメンタリー・〜』 はギルモア主導であり、 ギルモアは <これが、本来のフロイド・サウンドだ!> と大見得を切ったのです。 (メイスンとライトは、殆ど演奏していないそうです。)
 言い換えれば、言葉対サウンドの対決ともいえるし、ギルモアからすれば、 『ファイナル・カット』 で好き放題やったウォーターズに対する報復だったようにも思います。

 これで <あいこ> になった訳です。 アルバムジャケット からして違います。
 海岸線に見渡す限りに並べられた病院のベッド…700余り。 確かに 『鬱』 ですよね。
 以前のフロイドの意味ありげなアルバムジャケットが戻って来ました。

  ☆

 と、ここまで書いて、真剣に楽曲を聴こうとしたのですが、 私自身が軽い <鬱> になってしまい音楽を聴く気力がなくなりました。 軽い鬱は何度もやって来るのですよ。 持病とは付き合うしかありませんよね。

 なので、今までは月に一度の更新を心がけて来ましたが、 今後は不定期更新になるかもしれませんので悪しからず。

                                            (その22につづく)



                                  (2017年3月4日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第43回  岩村誠二 「北海道 本の旅 23」
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

               ×                 ×                 ×


 岩村誠二さんの連載 「北海道 本の旅」 をお届けします。 北大通店では価格票といいますか、値段ラベルといいますか、同業他店のそれらを切手用のストックブックに集めるともなく集めています。

 常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 欄は、今回をもってひとまずお休みします。 3年以上の長きにわたってお読みいただき、ありがとうございました。


 第43回 「北海道 本の旅 23  本の記名など
                                          岩村誠二 ・ 文


 古書店の方と話をしたら、通販で送った本に痛みなど無くても注記に記載していない記名や蔵書印があるとクレームが付くとのことである。

 東京神保町の鉄道関連本などを多く扱う古書店からの目録を見たら、 蔵書印あり箱無しのものが、状態の注記なしの本の4割程度の価格になっていた。 本そのものの保存状態の記載が無かったので難しいところだが、これだけのことで半額以下まで安くなるとは思っていなかった。 文芸書でもないのに箱の有無にこだわるのだろうか。

 古書の注記を見ていると、元々箱が無い本に箱無しの注記を付けている店まである。
 私は本の情報の欠落 (切り取り、落丁など) があった場合は、 代品を容易に入手可能であれば即返品 (入手が容易でなく、欠落が致命的でない場合は値引き交渉) とするが、 内容に問題が無ければ本の多少の痛みや記名、蔵書印などは全く気にしない。
 有用な書き込みや補足情報の貼り付けなどむしろプラスに評価する。 もちろん箱など無くても構わない。

 記名のあった本で鮮明に記憶に残っている本があるので引っ張りだして確認してみた。


 ●「電気機関車」 岩波全書 (98), 橋本新助/著, 岩波書店/発行, 1940/08/07 1刷 1941/12/20 2刷, 定価80銭, B6, 口絵写真p1+序・目次p8+p220+索引p8

電気機関車扉  この本は大学2年の後期試験が終わって、神田神保町の明倫館で300円で購入していた。 鉄道ものなので店内の書棚にあったが、この当時、工学系の戦前版岩内全書は店頭の100円均一で売られていた。

裏見返し記名  この本を日本の古本屋で調べると、戦前の版は2000〜2500円程度で出ていた。 名前だけであれば印象に残らないが、「旅順工大」 は満州の関東州旅順 (現中国遼寧省大連市旅順口区) に存在した4年制の旧制専門学校 旅順工科学堂を前身とする旅順工科大学のことで、 そこの学生が記名した本が流れ流れて東京の古書店店頭にあったということで強烈な印象であった。


裏見返し価格票  この本の現物を再度見ると、扉にも蔵書印が押されていて、どちらの方が先の所蔵者か解らないが流転の履歴が残っている。 一番最後の履歴は古書店の価格票である。

豊文堂書店のラベル大集合  価格票は現在ほかの古書店では見ることがないが、豊文堂書店ではパソコンで作成したものと思われるものを利用されている。 通販ではこのような価格票にもクレームを付ける客がいるので、他店は止めてしまったのだろうか。


 (注) 古書店独特の価格部分を販売時に切り取って使用する値札?の名称を、古書店地図帳などの古書店用語で探しても解らなかったので、 豊文堂書店店主に 「価格票」 であると教えていただいた。

 記名や蔵書印とは異なるが、タウン誌には加盟店の印を押す欄があって、 そこに押されている内容が古書として入手したものであると、歴史を感じさせる。 印が無いと未完成品のような気がする。


 ●「月刊くしろ 5月号 通巻7号」, 茂原秀雄/編, 月刊くしろ社/発行, 1970/04/20, 定価50円, 新書, p74

月刊くしろ1970年 5月号  豊文堂書店本店で500円で入手したもので、「月刊くしろ」 はこの他に通巻1号、2号しか入手できていない。
 裏表紙に北大通7丁目の喫茶店の印が押されていた。 現在7丁目の西側には飲食店の入る建物があるが、そのあたりにあったのであろうか。

 この当時は北大通に喫茶店がいくつもあったと思うが、現在はラルゴのみとさびしい。 (道外他地域のタウン誌をみたら、他は全て店名印欄が次の 「月刊おたる」 のように内側にあった。 表紙に印を押して積み重ねると、別の冊子に写ってしまうためであろう)













 ●「月刊おたる 11月号 通巻第617号」, 藤森五月/編, 月刊おたる/発行, 2015/11/01, 定価216円, B6, p56

月刊おたる11月号  これは巻頭広告ページの次にある。(古書店で入手した創刊2号でもこの様式であった)
 昨年11月に釧路に行った帰りに、釧路駅改札脇に出ていた海産品のワゴン売店に置いてあって無料でいただいたものである。 釧路の店で小樽のタウン誌が置いてあるのが不思議であったが、時間が無くて列車に乗ってしまった。
















                                            (2016年5月1日掲載)


                               過去の 「本を繋げて」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

               ×                 ×                 ×


 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

                            クリックすると つづきをお読みいただけます


                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

                               過去の 「随筆再録」は こちら です。
店舗案内 と ご注文方法 と リンク.
                                                   
●本店●                                             ●北大通店●
〒085-0034                                             〒085-0015                     
北海道釧路市白金町1番16号                              北海道釧路市北大通8丁目1番地  
TEL/FAX (0154)22-4465                       TEL/FAX (0154)31-4880         
営業時間10:30〜18:00                       営業時間10:00〜19:00          
月曜定休日                               不定休                        

店舗地図 (駐車場あります)
メールは こちら     ご注文方法     リンクページは こちら


全国古書籍商組合連合会加盟   釧路古書籍商組合加盟店  古物商許可証番号  釧古 第134015700036号