開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2017年 7月26日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
7/26 (水)  本店の新規入荷欄
漁業、鉄道、交通、自然、民族、健康、児童書の分野  計8点を 登録しました。

7/26 (水)  北大通店 古書目録
郷土誌、自然、民族、歴史、民俗、文学の分野  計10点を 登録しました。
(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
● ラルゴ 展覧会 と ライブのお知らせ ●
7/18 (火)〜7/29 (土)   「半田晴利 似顔絵展 スターに乾杯!」 を 開催しています。

8/12 (土) 開催  「Hello!LIVE」 発売記念ツアー ローリング・ピアノマン リクオ  釧路公演

8/20 (日) 開催 井上仁志 (THE TON-UP MOTORS) ライブ 釧路公演
8/26 (土) 開催  桂 歌蔵 落語会  釧路公演
8/27 (日) 開催  ベビー・ピーの旅芝居 『風あこがれ』  釧路公演
9/16 (土) 開催  影山ヒロノブ 2017年 ソロアコギの旅  9月北海道 「釧路」 編
9/22 (金) 開催  ハシケントリオ 『ライジング』 リリースツアー  釧路公演
<ハシケン (Vo,Gt)、上地 gacha 一也 (Ba)、伊藤大地 (Dr) >


日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

<豊文堂書店レコード部からのお知らせです>

 ただいま白金町の豊文堂書店 本店では、ジャズ・レコードの買入をしています。
 量が多い場合は出張いたします。 50枚以上であれば、道東一円も伺います。
 お気軽にご連絡ください。


 豊文堂書店 本店レコード部=北海道 釧路市 白金町 1番16号
 TEL/FAX  (0154) 22-4465           


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 平位公三郎さんの自伝コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 3回つづいた番外編が終わり、ピンク・フロイドの全アルバムレビューに戻ります。 『モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン』 の後編です。
 文中で触れているロジャー・ウォーターズの新譜は北大通店でも時々かけています。

  ピンク・フロイド 『On The Turning Away/現実との差異』 (You Tube より)

               (2017年7月15日更新)

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 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 を更新しました。

 今回は特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

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  2017年7月4日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第174試合

  1. 居眠り磐音の30巻
  2. 浅野なんとかさんの 『小桜姫物語』
  3. 漢検1級に出てくる漢字を集めた本
  4. 松浦武四郎に関する本
  5. 釧路湿原の地図
  6. 辞書

 杉沢拓男の 『自然ガイド 釧路湿原』 が売れる。 湿原の地図が載っている。
 6打数1安打。打率 2割5分0厘8毛。


  2017年7月3日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第173試合

  1. 週刊誌
  2. 音別町の昔のゼンリン地図
  3. 橋の由来が載っている本
  4. 原田康子さん関連
  5. ちくま新書の阿満ちゃん

 印刷博物館 印刷の家 友の会

 釧路新書の 『「挽歌」 物語』 が売れる。
 5打数1安打。打率 2割5分1厘7毛。


  2017年7月2日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第172試合

 釧路未公開の映画を見に帯広まで車を飛ばす。 夜9時すぎのレイトショーだったので、店を閉めてから余裕で行けた。
 0打数0安打。打率 2割5分2厘1毛。


  2017年7月1日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第171試合

  1. 中野京子
  2. 宇野千代

  北大通店の めくりめくられ: 毎日さんから借りて「図書新聞」 7月8日号の 「追悼 大道寺将司」 を読む。

 宇野千代の文庫が2冊売れる。
 2打数1安打。打率 2割5分2厘1毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。

 『スペクテイター』 39号が取り上げられている。 特集は 「パンクマガジン 『jam』 の神話」。 買い置きしてあるので近々読もう。


  2017年6月30日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第170試合

  1. 「別冊太陽」 の手塚治虫大全集?
  2. 『北斎漫画』
  3. レース編みの本
  4. おススメの本 (動物系)
  5. ジョン・キーツの詩集
  6. 釧路新書の 『戦後史ノート 下』
  7. 中古本 (機動戦士ガンダムの小説本)
  8. 原田康子 『挽歌』
  9. 司馬遼太郎さん
  10. 今日バスのガイドさんが言ってた釧路のことが大好きな女の人が書いた本? (小説ではない)

 またしても原田康子の 『挽歌』 を訊かれる。 先日新潮文庫版を1冊売ったばかりなので在庫はない。
 以前であれば、『挽歌』 を常備している駅前の新刊書店のブック亭を紹介していたのだが、 昨秋閉店してしまった。 今、北大通で新刊を買えるのはコンビニの棚しかなくなってしまった。

 福田史夫の 『箱根山のサル』、司馬遼太郎の 『人間というもの』 が売れる。
 10打数2安打。170試合を終えて、573打数144安打。打率 2割5分1厘3毛。

 北大通店の めくりめくられ: モルモット吉田 『映画評論・入門! 観る、読む、書く』 (洋泉社) がおもしろい。 映画評論家になるためのハウツー本ではなく、映画評論家と呼ばれる人々の生態に迫る本。 なんといっても適度なゴシップ趣味があるのがよい。

 『七人の侍』 や 『2001年宇宙の旅』 など今では名作として遇される作品が 公開当時どのように受け止められたのかを新聞雑誌の批評から掬い上げて検証する章が出色である。 必ずしも高評価ばかりではないことがわかる (そりゃそうだ)。 といいますか、けっこう好き放題に評されていたりして。

 同時代の評価が絶対ではないことを如実に示してなんだか慰められる。 古本屋の仕事に 「敗者復活戦」 の側面があるからかもしれない。


  2017年6月29日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第169試合

  1. ファイターズの本
  2. パッチワークの本
  3. アルセーニエフ
  4. この間の 『ゆきゆきて、神軍』 の本

 「NHKのテレビでやってる 『唯識に生きる』 ってのがおもしろいんだぞ」
 毎日みえる毎日さんがそう教えてくれた。 昔からNHKの教養番組の大ファンで、 おもしろそうな新番組がはじまるたびに先行発売されるテキストをいくつも買って予習しておられる。 あまつさえそこで得た知識を惜しげもなく店頭でおすそ分けしてくれる。

 嗚呼それなのに、私ときたら勧められた当該番組をいちども見たり聴いたりしたことがない。 毎日さんの身ぶり手ぶりを交えた大まかな解説話だけで満足してしまっているのだ。
 そんなことを本人に話したら、すかさず 「金とるぞ!」 と返ってきた。

 蓬田やすひろのカバー画が愛らしい平岩弓枝の 『西遊記』 の単行本上下巻をめぐって、 それを見初めた小学生の娘さんと財布の紐を握るお母さんとの間で、 買ってと我慢してが飛び交う静かな闘いが巻き起こる。

 本を読みたいお子さんの方に加勢したいが、店の人間がそれをやるのは図々しい。 ここは見守るしかないだろう。
 ついにお母さんが根負けして 『西遊記』 がもらわれていく。

 『ゆきゆきて、神軍 製作ノート+採録シナリオ』 が電話でおとりおきに。
 4打数1安打。打率 2割5分2厘2毛。


  2017年6月28日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第168試合

  1. 荻須高徳
  2. ジミー・スミスのCD (「Root Down」)
  3. 料理の本
  4. 釧路の地図

 料理の本が売れる。
 4打数1安打。打率 2割5分2厘2毛。


  2017年6月27日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第167試合

  1. ディック・フランシス
  2. 異人さんの後家さんの写真集
  3. 『絵画材料事典』
  4. 本立て
  5. アイリッシュの 『幻の女』
  6. 釧路の最新地図

 ハヤカワ・ミステリ文庫の競馬シリーズが数冊売れる。
 6打数1安打。打率 2割5分2厘2毛。


  2017年6月26日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第166試合

  1. この辺の郷土誌関連
  2. 村上春樹の新刊の中古
  3. 映画の本で田中次郎さんの本
  4. 雑誌 「サライ」
  5. 『座談会 昭和文学史』 の文庫本
  6. 佐々木幸男のチラシ
  7. ブラザートムさんの絵本
  8. 文具

 岩村誠二さんの 熱海郵便局の風景印ハガキ が届く。 別便のメールによると秘宝館にも行ったそうな。

 毎年 サロマ湖 100km ウルトラマラソン に出場した後、この店に寄ってるんですとお客さん。 ありがとうございます。

 扇谷チヱ子 『萩の根は深く 屯田兵の妻たち』 が売れる。
 8打数1安打。打率 2割5分3厘1毛。


  2017年6月25日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第165試合

  1. おすすめのミステリー
  2. 矢沢あいさんの 『下弦の月』 の小説版
  3. GACKT 『MOON CHILD』?
  4. ギターの弾き方
  5. 時代小説

 金曜日にアイリッシュの 『幻の女』 の在庫を訊かれた。 ハヤカワ・ミステリ文庫が1冊あったが旧版だった。 これじゃあ字が小さくて読めないわとお客さん。 長く売れてる本なのできっと新刊書店で買えますよとお伝えしてから2日経ち、 その方が再来店された。

 前回うちに寄った後、早速春採の大型書店に向かい、 文字が大きい新訳版を手に入れて読み終わった、おもしろかったとのこと。 は、早いですね。
 他におすすめのがあったら教えてと言われたものの、 うちにあるアイリッシュはどれもポケミスを中心にした 「字が小さい」 ものばかりである。

 傾向はちがうが、定番の 『深夜プラス 1』 を勧めてお買上げいただく。
 5打数1安打。打率 2割5分5厘0毛。


  2017年6月24日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第164試合

  1. マンガ

 夜は2階の喫茶ラルゴで、佐藤シン バンドのライブ。 メンバーは、 佐藤シン (Vo,Gt)、石井慎太郎 (Per)、 渋谷由香 (Pf)、光浪 誠 (E-Gt) の皆さん。
 1打数0安打。打率 2割5分5厘5毛。


  2017年6月23日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第163試合

  1. 『幻の女』
  2. 垣谷美雨 『後悔病棟』
  3. 前にここで買ったのと同じ楽譜付きの童謡の本
  4. 山田風太郎
  5. 岡田利春 『嵐は強い樹をつくる』

 先週くらいから買取が嵐のようにつづいている。 首が回らない。

 山田風太郎 『同日同刻』 の単行本が売れる。
 5打数1安打。打率 2割5分6厘0毛。


  2017年6月22日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第162試合

  1. 川端康成の文庫
  2. 囲碁とか将棋 (引退した加藤一二三)
  3. 『ハックルベリー・フィンの冒険』
  4. 多賀 新

 「& Premium (アンド プレミアム)」 誌の最新44号に北大通店の1階と2階を載せていただいた。 林 芙美子の 『摩周湖紀行』 を取り上げた道東の旅のおまけページである。 なはは、ちゃんと天井から給食のバケツがぶら下がっておるわい。
 釧路名物・ 泉屋のスパカツ と隣同士なのがちょっぴりうれしい。

 1、3が売れる。
 4打数2安打。打率 2割5分6厘6毛。


  2017年6月21日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第161試合

  1. ポストカード
  2. 第三文明社の池田大作の昔の本
  3. English Book
  4. 河出文庫の須賀敦子全集

 朝の買入れで、鳥取方面へ。 すでにブックオフや骨董屋が入った後で、3番手か4番手のようだったけれど、 ありがたいことに当店向きのものが残っていた。
 店に戻ると、入り口に フラカンさん作の告知 が貼ってあった。

 ブラッドベリなど洋書がいくつか売れる。
 4打数1安打。打率 2割5分4厘7毛。


  2017年6月20日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第160試合

  1. マンガ (浦沢直樹)
  2. 『ワンピース ONE PIECE』
  3. 石川啄木
  4. 国語の辞典
  5. 童話

 前日、京極夏彦をお求めになった韓国からの客人がふたたび顔を出してくださる。 今度は 『新明解国語辞典』 をお買上げに。

 石川啄木も訊かれたが、そちらは本店の方が揃っている。 居合わせた常連さんがこれから車で本店にまわるので一緒に行きませんかと旅行者氏を誘う。 なんて親切なこと。 常連さんに同乗して本店に向かった旅行者氏、向こうで啄木本をお求めくださった。

 他に児童書が売れる。
 5打数3安打。160試合を終えて、522打数133安打。打率 2割5分4厘7毛。

       < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 道内旅行中のズリ山さんから 郵便書簡が2通 届く。 鹿追と瓜幕、ふたつの風景印ゲットだぜ!


  2017年6月19日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第159試合

  1. 辞書
  2. 京極夏彦
  3. 司馬遼太郎 『菜の花の沖』
  4. 名刺入れ

 韓国人のひとり旅のお客さんに京極夏彦の文庫本が売れる。
 4打数1安打。打率 2割5分1厘4毛。


  2017年6月18日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第158試合

 午前中、出張買入れを1件終わらせてから、 道立釧路芸術館 へ。
 「戦没画学生慰霊美術館 無言館 遺された絵画展」「釧路を描く作家たち」 をはしごする。

 夕方、本店の社長から緊急の電話あり。
 「店に猫が入ってきてステージの窓のところに居座ってるんだ。 飾ってある本がめちゃくちゃにされてるから至急こっちに来てくれ」

 慌てて店を閉めて本店に向かうと、いるいる、不敵な面構えの飾り窓の猫が。
 立ち退いてもらう前にまずは証拠写真じゃとカメラを構えたら、 不穏な空気を察知したのか店の奥に向かって走っていった。 すると、奥で箒を構えた社長が待っていて、猫はくるっとUターン。 入り口にいた私の股ぐらを潜り抜けて一目散に外へ逃げていった。

 猫騒動が勃発する少し前には、開けっ放しの戸口にカラスが止まっていて、 社長が仁王立ちになって棒切れで床をコンコン叩くとその音に合わせてカァカァと鳴いてみせたそうな (コンコン、カァカァのやりとりは何度か繰り返された模様)。
 カラスなぜ鳴くの、カラスの勝手でしょ。 虚仮にされてるぞな、もし。

 けものたちに好かれる日曜午後の本店なのであった。
 0打数0安打。打率 2割5分1厘4毛。


  2017年6月17日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第157試合

  1. 鈴木大拙
  2. 中沢新一
  3. ゼンリンの釧路の住宅地図
  4. 釧路の郷土誌

 鈴木大拙 『禅と日本文化』、中沢新一 『バルセロナ、秘数3』、釧路新書の3点で猛打賞の日。
 4打数3安打。打率 2割5分1厘4毛。

 北大通店の めくりめくられ: 荻野富士夫・編 『治安維持法関係資料集 第四巻』 (新日本出版社) の 「解説 治安維持法成立・「改正」 史」 を読む。 とても重要なことが書かれている。

 「治安維持法の本質は、その成立と廃止の過程に象徴的に示されるといってよい。 すなわち、朝憲紊乱の禁圧から 「国体」 変革の防遏に収斂することで成立に漕ぎ着けると、 その 「国体」 変革の領域は際限なく膨張し、 前半の一〇年で本来の取締対象たる 「国体」 変革をめざす日本共産党とその外部運動を組織的に 解体させると同時に、後半の一〇年間には 「国体」 への異議者、 さらにはあらゆる 「国体」 の非忠誠者の一掃に邁進した。 それは具体的には戦争遂行体制への批判や障害とみなされたものを、思想・信仰の次元まで封殺し、 「国体」 への忠誠を強制的に導き出す威嚇の規範ともなった」


  2017年6月16日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第156試合

 北大通店の めくりめくられ: 九州在住の猫山さんがJR九州の車内誌 「旅のライブ情報誌 プリーズ」 を送ってくださった。

 2017年4月号に 「炭坑節のふるさとへ」 と題した 田川市石炭・歴史博物館 の記事あり。 炭坑節といえば、山田洋次の 『家族』 で笠智衆が唄っていたっけなァ。

 5月号の 「懐かしのホーロー看板」 特集も眼福である。
 0打数0安打。打率 2割4分7厘5毛。


  2017年6月15日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第155試合

  1. 読み聞かせ、お話し会の本
  2. 辞典 (『新潮国語辞典』)
  3. ボサノヴァのCD
  4. フィリピンのマルコス大統領やイメルダ夫人の本
  5. カンボジアのポル・ポトの本
  6. カッパ・ブックスの昭和天皇の本?

 平位公三郎さんの自伝コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 今回は平位さんと北海道旅行との馴れ初め話を打ち明けていただきました。 どうしても語りたかったという湿原の宿との関わりをお読みください。

 午前中、市内の小学校3年生による北大通見学あり。 当店には4組見えて、本は何冊ありますか、一番高い本はなんですかという鉄板の質問を繰り出される。
 鉄道本コーナーに熱狂してひとり居残りしかねない少年がいた。

 3が売れる。
 6打数1安打。打率 2割4分7厘5毛。


  2017年6月14日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第154試合

  1. 時代物であやかし系
  2. SFとかファンタジー
  3. 津村節子の 『さい果て』

 夜6時半で店を閉めて釧路町へ買入に。

 創元SF文庫が売れる。
 3打数1安打。打率 2割4分8厘5毛。


  2017年6月13日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第153試合

  1. 韓国ドラマ系の本
  2. 藤田宜永
  3. ギターの本 (入門的な)
  4. メジャー
  5. 谷川健一
  6. この手の雑誌 (「スロウ」 など)
  7. 英語の本
  8. 社会科学関係
  9. 日本史、近現代史
  10. 「アサヒカメラ」 の70年代の

 ゴメさんから手紙をいただく。 釧路新書の 『鴎 (ごめ) の話』 を読んで、ユリカモメの魅力に撃ち抜かれたと書いてある。

 おとなりの北8ライブビルで展覧会をするという若者グループにメジャー (巻尺) を貸す。 売上げではないけれど安打にしたい。 俺が法律だ!

 岩波新書の谷川健一4冊、雑誌 「KAI」 の第5号、 洋書、昭和46年の 「アサヒカメラ臨時増刊 写真入門」 がそれぞれ別々の方にもらわれていく。
 10打数5安打。打率 2割4分8厘。

       < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 羅臼郵便局の風景印と北海道庁の記念スタンプに彩られた 郵便書簡 が届く。 鶴居村営軌道の模擬券入り。


  2017年6月12日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第152試合

  1. 思想とか哲学の本
  2. アイヌ語の本
  3. 松浦なんとかさんの人物伝
  4. 霊気?スピリチュアル?
  5. CDでメルボルン・スカ・オーケストラ
  6. 五木寛之の 『百寺巡礼』 の文庫本
  7. フーコー 『幻想の図書館』
  8. 茶道の本
  9. 山菜の本
  10. 折り紙の本

 思いがけない方が立ち寄ってくださる。 あまつさえお話までしてもらえて舞い上がる。

 「本のパルテノン神殿」お披露目、発禁本10万冊で制作 ドイツ

 7のお客さん、以前から棚の在庫を気にしていらしたようだが、あいにく数日前に売れていた。

 メルロー=ポンティの 『意味と無意味』 が売れて、1をクリア。
 10打数1安打。打率 2割4分2厘8毛。


  2017年6月11日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第151試合

 用事を済ませて午前11時より開ける。
 0打数0安打。打率 2割4分5厘8毛。


  2017年6月10日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第150試合

  1. 額縁
  2. 野球の本
  3. 斎藤一人 『絵本集』
  4. 『荒川楓谷全句集』

 北大通店の めくりめくられ釧路市民文化会館 で 「イッセー尾形 一人芝居 妄ソーセキ劇場」 を観劇。 堪能す。 漱石きちんと読まにゃあなァ。
 というわけで、買い置きしていた奥泉光・責任編集 『文藝別冊 夏目漱石 百年後に逢いましょう』 (河出書房新社) に手を伸ばす。
 4打数0安打。150試合を終えて、480打数118安打。打率 2割4分5厘8毛。


  2017年6月9日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第149試合

  1. 折り紙の本
  2. 根室や北方領土にキリスト教が入ってきたことが書いてある本
  3. 古い地図
  4. 「スター・ウォーズ」 の新しいの

 夜、2階の喫茶ラルゴで クシロソーシャル大学 の会合が開かれる。
 4打数0安打。打率 2割4分7厘8毛。 (K)
7月第四週の札幌の牧場にて 検索の小部屋
札幌市の岩村誠二さん撮影。同市北区の牧場にて。(クリックすると 拡大します)
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WWW を検索
http://houbundou.com/ を検索
音楽コラム 「レコードの溝」 第40回 ピンク・フロイド その22  平位公三郎・文
 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 の最新回は、 3回つづいた番外編が終わり、ピンク・フロイドの全アルバムレビューに戻ります。 『モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン』 の後編です。
 文中で触れているロジャー・ウォーターズの新譜は北大通店でも時々かけています。

  ピンク・フロイド 『On The Turning Away/現実との差異』 (You Tube より)

               ×                 ×                 ×


 レコードの溝  第40回 『原子心母』 から 『永遠 (TOWA )』 へ
  〜ピンク・フロイド (その22・『モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン』 < 元の邦題 『鬱』。直訳すれば 「一時的な理性喪失」 > 後編)

                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


 前編で、ボートを漕ぐ櫓の音から入る1曲目の 「サインズ・オブ・ライフ (生命の動向)」 を聴いて、 フロイドサウンドが戻って来た!と喜んだと書きましたが、 その後の楽曲を聴くと、どうも今までのフロイドサウンドとは違うと感じ始めたのですよ。

 それは、長いこと <ウォーターズサウンド> を聴いて来た、 否聴かされてきた反動かもしれないと思っていました。 しかしこれは、この作品はやはりギルモアの個人的なアルバムだと思います。

 それは、やはりメイスンのドラムとライトのキーボードの響きが無いことです。
 1曲目から2曲目のヒット曲 「ラーニング・トゥ・フライ (幻の翼)、直訳すれば (飛翔訓練)」 への流れは見事なんですが、如何せん3曲目からの曲のつながりがなくて、 それぞれの曲の出来映えは良くてもそれぞれがシングル曲に聴こえるのですよ。 これはフロイドサウンドではありませんね。
 そういうつもりで聴くと、落胆の度合いも違ってきました。

  ★

 そうですね。だから、 『ファイナル・カット』 と、この 『モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン』 の2枚を聴くと、 改めて <フロイドサウンドとは何か?> と考えさせられました。
 すると、4人が揃って演奏した最後のアルバム 『ザ・ウォール』 と比較するとその違いが明確になるのです。

 確かに、『ザ・ウォール』 の殆どの作品はウォーターズが作りましたが、演奏は4人でした。
 フロイドと他のプログレバンドとの違いで、よく言われるのはその演奏能力です。 エマーソン・レイク&パーマーやイエスやキング・クリムゾンのメンバーのように 卓越した演奏能力をもったメンバーはフロイドにはいません。

 でも、ギルモアのギターとウォーターズのべースとメイスンのドラムにライトのキーボードが絡むと、 あの独特のフロイドの <グルーヴ> が発散されるのです。 それはこの4人でないと駄目なのです。

 <グルーヴ> を説明するのは、少し難しいかもしれませんが、 簡単に言うと聴いていて 「気持ちいい〜!」 ということですね。

 それは、演奏能力や演奏技術と異なり、少々音が外れようが音のバランスが悪かろうが ノリがいいから気持ちいい!ということなのですよ。
 でも、ノリだけではありませんね。 一体感も重要です。 いや、一体感の方が大事です。

 つまり、一人の超絶技巧よりも、何人かが出す音が集まり絡まって渦巻いて宙に上っていくような恍惚感 ・快感とでもいえばいいのかな? これは、肉体的快感よりも精神的快感に近いのです。

 そう、まるで魂が浮くような感じですかねぇ〜。 これが <グルーヴ> です。 それはライヴ会場で味わえることが多いのです。 だから、高いチケットを買って出掛けるのです。

 私が、モーツァルトにハマった時は、幾度となくコンサートに出掛けました。 コンサートホールの座席に座って、オーケストラの出す音の波動が空気を伝わり 身体で感じた時の驚きと感動は、レコードなどの再生装置では味わえないものでしたからねぇ〜。

  ★

 フロイドサウンドを再確認するために、あれほど聴いた 『ザ・ウォ―ル』 をまた聴き直しました。 すると、やはりフロイド4人の演奏には <あたたかみ> と <やわらかさ> があるのです。 それに、優しさも。

 しかし、才能のあるウォーターズとギルモアが、メイスンとライトの演奏技術に飽き足らず、 手練れのミュージシャンたちとやりたがるのも理解できます。
 その結果完成した二人の作品は、絵画に例えるなら、近くで観れば素晴らしいけれど、 離れて眺めるとまとまりの無い作品に仕上がってるのです。 つまり、ひとつひとつの楽曲は良くても全体にはつかみ所がないのです。

 『ザ・ウォール』 は、その反対でした。 「何だ、この曲は?」 と思った曲が全体的に観ればちゃんとハマっているのです。 これは、凄いことですよね。 だからこそ名作なのです。

  ★

 では、今度こそ楽曲にいきます。

 1曲目の 「サインズ・オブ・ライフ」 は気持ち良く入れた。
 しかし、この歌詞の無い (何だかぶつぶつ言ってるのは聴こえるけれど…。) 曲を聴きながら、あの 『原子心母』 から遥か遠くへ来てしまったなぁ〜という感慨に浸るとともに、 (これは時間的な距離感ではなくて精神的な距離感ですね。) 何だか 『アニマルズ』 あたりから難しい方向へ来てしまったという居心地の悪さも感じた。
 ――今となっては、『原子心母』 が、とても牧歌的に聴こえる。――

 要するに、元々ロックの主流から外れていた支流が大きくなり過ぎた違和感かな? それと、何処へ行くのか分からない不安定感かな?
 ローリング・ストーンズが、結局ブルースへ回帰するような <原点> を プログレバンドはもたないから浮遊するしかないのか?

 とにかく、気持ちが安定しない。邦題の 『鬱』 は正解だったと思う。 (注:体調の悪い時は聴かないでください!という注意書きが必要かな?)

 それと、これは偶然かもしれないが、ボートの櫓を漕ぐ写真がCDのブックレットにあるのは、 フロイド最後の作品である 『永遠 (TOWA )』 の雲海を行くボートのジャケットとつながると思った。 (でも、このボートは何処へ行くのか分からないが、 『永遠 (TOWA )』 のボートは光の射す方へ向かっている。)

 とにかく、冒頭の曲で一人乗りのボートは鬱の海か河を、あてどなく漕ぎ出すのだ。

 2曲目の 「ラーニング・トゥ・フライ (幻の翼)」 は、 あの1994年のライヴ盤に入っていたから知ってはいたが、 こうしてアルバムの1曲として聴くとまた違う感じがする。

 ここまでは、かなり前に書いていました。

  ▲▲▲

 〜〜破れかけた 『詩集』 の帯〜〜

 それから <スランプ> に陥って 「旅シリーズ」 3回分に逃げましたから、かなり間が空きました。

 ここで、全11曲のタイトルを並べてみます。

  1. サインズ・オブ・ライフ (生命の動向)
  2. ラーニング・トゥ・フライ (幻の翼)
  3. ドッグ・オブ・ウォー (戦争の犬たち)
  4. ワン・スリップ (理性喪失)
  5. オン・ザ・ターニング・アウェイ (現実との差異)
  6. イェット・アナザー・ムーヴィ (空虚なスクリーン)
  7. ラウンド・アンド・アラウンド (輪転)
  8. ア・ニュー・マシーン (ニュー・マシーン パート1)
  9. ターミナル・フロスト (抹消神経の凍結)
  10. ア・ニュー・マシーン (ニュー・マシーン パート2)
  11. ソロー (時のない世界)

 以上の11曲なんですが、このタイトルを見ると和訳の仕方があるものの、 とてもロック/ポップスのタイトルではない。 まるで医学書か哲学書みたいだ。

 1曲目は歌詞の無い曲だったが、このアルバムには8曲歌詞がある。 (余談だが、長い間お世話になったこの 『ピンク・フロイド詩集』 もこれが最後の作品になる。 訳者の肥田慶子さんありがとうございました。)

 2曲目の原題 「飛翔訓練」 は、印象的なメロディなのだが詞の内容は難解だ。 ギルモアは作詞を手伝ってもらいながら、ウォーターズに対抗心を燃やしていたのではないだろうか?
 地球の引力に逆らいながら宇宙に飛び出そうともがくが、「オレは、地球不適応者」 なんだと呟く。 最後には宇宙に飛び出すのだが、まるで宮沢賢治の 『よだかの星』 だ。 それかイカロスか?

 この <地球不適応者> は、「人間社会不適応者」 のことで <飛翔訓練> とは世渡りのことだと思う。 ――とかくこの世は住みにくい。――

 3曲目は、「戦争の犬たち」。 この作詞も手伝ってもらっている。
 これは、ボブ・ディランの 「戦争の親玉」 のロック版かな? こと、反戦に関してはウォーターズに敵わない。 ウォーターズは心底戦争を憎み、あらゆる面から戦争の悲惨さを表現するからだ。 それに比べればこれはありふれた表現に思える。

 4曲目の 「理性喪失」 は、いかにも1980年代風のデジタル音から入るテクノポップ/ロックだ。 ギルモアはこんなテンポのロックを歌わせると上手いが、 このサウンドならライトのキーボードもメイスンのドラムも要らないな。 彼ら二人は殆どサウンド面でもこのアルバムに関わっていないらしい。

 男女の 「一瞬のつまずき (原題)」 で、関係が壊れてしまう儚さ危うさを軽やかに歌う。 ギルモアはこういった作品の方が良い。 曲調は明るく軽いロックだが、内容は悲惨だ。
 このアルバムに明るい詞は無いし、サウンドは重く分厚い。 これまでのギルモアのフロイドに対する、 そして特にウォーターズに対する様々な <想い> が籠っていると思う。

  ★

 次の5曲目 「現実との差異」 は、直訳の 「そ知らぬふり」 の方が分かりやすい。 この作詞も手伝ってもらっているが、このアルバムの中で最も重要な作品だ。 だから詞を引用してみたい。

 「青白い顔をした抑圧された人々から/目を背ける/聞いても理解できない彼らの言葉に/ そ知らぬ振りをする/どうせまた他人の苦しみだと/この現実を認めてくれるな/認めてしまったら/ 顔を背けるヤツらの仲間入りなんだから」 から始まり、
 4節の 「もう目は背けまい/弱きものや疲れ果てた者たちから…/もう顔は背けまい/心の冷酷さから…/ みんなが分かち合わなければならない、たった一つの世界だ/ただ傍観しているだけでは不十分だ/ もう誰も目を背けないなんて/単なる夢に過ぎないのだろうか?」 と、絶望気味に終わる。

 この社会が、人間社会から逸脱や脱落しそうになる人を本当に救おうとするなら、 セーフティネットや制度を幾重に整備しても、結局は人が人を 「そ知らぬふり」 をするのなら、 それらのシステムは何の役にも立たない。

 人を救うのは 「おせっかい」 だ。(『おせっかい』!、あれっ?どこかで聞いたような…。)
 私の言う 「おせっかい」 は、関西人の言うところの 「ちょっかいを出す」 から始まる。 深刻そうな人に声を掛けるのは気を遣うから、 まずは 「難しい顔してんなぁ〜」 「どないしたん?」 と問いかける。 後は相手の反応次第だ。

 「ちょっかい」 は、「猫が前足で物をかきよせること」 だから、要するに自分もかまって欲しいんだよね。 これは、ひとつ間違えば 「余計なお世話」 になるが、それでいいじゃないか、と思う。 「そ知らぬふり」 よりはよっぽどいい。

 去年の5月に、友だちと二人で東京に行った時に感じた冷たさが 「そ知らぬふり」 だった。 もちろん大阪でも同じだが、行き交う人々の視線が違うと感じたのだ。
 東京は、「そ知らぬふり」 ではなくて 「そ知らぬ」 だった。 全く関知しない人々の群れを見た。 それが私をおののかせたのだ。

 ギルモアの歌声が、切な気に聴こえる…。

  ★

 6曲目の 「空虚なスクリーン」 は、原題は 「もう一本の映画」 なのだが 歌詞を読んでも何を言いたいのか皆目分からなかった。 でも、もしかしてこれはシド・バレットとウォーターズのことかな?と思い付くと、謎が解けた気がした。
 「もう一本」 はこの場合 「アナザー (別の、他の、違った)」 なので 『アナザー・ピンク・フロイド・ストーリー』 と考えればいいのかな?と、私なりに理解したのだ。

 すると、フロイドに於けるギルモアの立ち位置は、 ビートルズに於けるリンゴ・スターと似ていることに気付いた。 この二人は、バンドが成功しそうな時期に加入しているからだ。 もちろん本人たちは請われて頼まれて加入したのだが、その立ち位置は微妙だった。

 何故なら、ビートルズはリンゴ以外は、幼なじみみたいな3人の人間関係が出来上がっていたし、 ファンの間でリンゴ排斥運動も広がったのだ。 オリジナルのドラマーはハンサムなピート・ベストで、 後に彼はビートルズになりそこなった男として有名になった。
 フロイドも学生時代の仲間たちだったから、その中に入ることはどうしても遠慮がちになるし、 ギルモアはバレットの代役だった。

 しかし、バンドの長い歴史の中でウォーターズが抜けていよいよギルモアの時代がやって来たのだ。 この作詞も手伝ってもらっている。

 バレットを思い起こさせる部分を抜き出すと、「持てる力を駆使した彼は強かった」 「運命の行進、つらぬけなかった意志/誰かがじっと動かずに横たわっている」 「彼は笑った、彼は泣いた/彼は闘った、そして彼は死んだ」

 そして、ウォーターズを思い起こさせる部分は、 「それでもまだオレは我慢しなければならない/止むことのない呟きやおしゃべりを…/ 顔の波が押し寄せ、目をあげる/空白のスクリーン、空虚な表情」 「真っ白な馬に乗った黒装束の男がいた/一つの無意味な人生が道筋通りに過ぎていった/ 赤く潤んだ目、それでも流れ落ちる涙/彼は沈む太陽に向かって消えて行った」 (何だか、ウォーターズにばれないような表現をしていると思うのは考え過ぎかな?)

 ギルモアのバレットの才能に対するリスペクトとその <こわれ方> への哀切。 そして、ウォーターズに対する複雑な想いが籠っていると見るのは穿ち過ぎだろうか?

  ★

 7曲目の 「輪転」 は詞の無い曲で、8曲目と10曲目は、詞の無い 「抹消神経の凍結」 (なんというタイトルだ!) を挟んで 「新しい機械」 のパート1と2だ。
 この 「新しい機械」 は、遠い処で叫んでいるように聴こえる。 歌詞の内容はともかく、何故か宇宙船から地球をながめている 「絵」 が浮かぶのだ。

 そういえば、このアルバムは具体的な 「絵」 や動画が浮かぶ曲が多い不思議な作品だ。
 まず、<ボートを漕ぐ男>、そして <空を飛ぶイカロス> に <戦争の犬たち>。 <別れそうな男女> に <無関心な群衆> に <映画のスクリーン>。

 最後の11曲目の 「時のない世界」 は、原題が 「悲嘆」。 この曲で、『バベルの塔』 で有名な画家ブリューゲルの 『雪中の狩人』 を思い浮かべたのだ。
 ちょうどテレビでその絵を見たこともあるが、 「大いなる悲しみの甘い香りが国中に拡がる/むくむくと煙がたちのぼり鉛色の空にとけ込んで行く」 と始まる。

 鉛色の重い空のもとで、遠景は池に張った氷の上で遊ぶ楽しげな人たちが見えるが、 疲れはてた猟犬を連れた猟師たち。 獲物が取れなかったような気だるさが漂う。 明るさはないが、生きて行かなければならない…。
 ブリューゲルの 『雪中の狩人』 は、 「悲嘆 (原題)」 とぴったり合うのだ。 男がひたすら嘆く。

 何なんだ? この重さ暗さは? ギルモアさんよ!救われないぜ!
 でも、「時のない世界」 は、この詩集の中で最も謎に満ち、しかも私の心の中に残ってしまった。

 この、とても苦労したアルバムは好きにはなれないと思ったが、ひょっとしたらかなり深いと思う。 またじっくり聴いてみたい。

 長い間お世話になった 『ピンク・フロイド詩集』 の帯に、 「デビュー・アルバムから最新作までの全107編の詩たちを、原詩に忠実に素直に訳しました。 あなたの心に何かをぶつけてくるはず…。」 と書かれていました。 この帯も破れかけています。 本当にありがとう!

 PS. 間もなく、ロジャー・ウォーターズのソロアルバムが発売されます。 (これは、2017年6月1日に書き上げました。)

                              (その23につづく)



                                  (2017年7月15日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

               ×                 ×                 ×


 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

                            クリックすると つづきをお読みいただけます


                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

                               過去の 「随筆再録」は こちら です。
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