開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2019年 3月21日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
白金町の本店は店主療養中につき、しばらくの間、休業いたします。
休業期間中は在庫確認のお返事が遅れる場合も出てきますが、
ホームページ商品の注文はこれまでどおり受け付けています。 お気軽にお問い合わせください。


3/21 (木)  豊文堂ネット古書センターの新規入荷欄
郷土誌、石炭、文学の分野  計5点を 登録しました。


3/21 (木)  北大通店 古書目録
鉄道、歴史、政治、芸術、文庫、新書の分野  計11点を 登録しました。
(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
3/24 (日)
河村博司 (Vo,Gt) with 磯部舞子 (Vln) 河村・ベチコの 祝 新婚旅行ツアー」 釧路公演 開催

北大通店の玄関を入って
すぐ右手の階段をお上がりください。
美味しいもの、あれこれご用意しています。
散歩の途中の骨休め、1階で古書をご覧になった後など、お気軽にどうぞ。


日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 今回は、冒頭で本コーナーのこれまでの道のりを振り返っていただきました。 また本編も、吉田拓郎ばかりではなく、 平井一彦、友部正人、こまどり姉妹、友川かずき、樹木希林、小津安二郎といった諸氏の名前が行き交う いつも以上に多彩な内容。
 彼らをつなげるキーワードはズバリ 「狂気」 です。

  平井一彦 『密漁』 (You Tube より)

  友川かずき 『生きてるって言ってみろ』 (You Tube より)

  ニーノ・ロータ 『道』 (You Tube より)


                (2018年11月21日更新)

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 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 の収蔵庫は こちら です。

                (2018年11月28日新設)

      ×       ×       ×

 連載コラム 「本を繋げて」 の特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載しています (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

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  2019年3月9日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第64試合

  1. パソコンの用語辞典
  2. 『言志四録』
  3. この前電話で言ってた江南高校の50年史

 send「BOOKSPOT」 が最終日を迎える。

 水曜日に電話で訊かれた3がおとりおきになる。
 夜は出張買入へ。
 3打数1安打。打率 2割0分3厘1毛。


  2019年3月8日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第63試合

  1. 書道関係の新しいの
  2. 鉄道関係の資料や切符とか
  3. コピー

 かつての常連ASKさんが数年ぶりにおみえになり、こちらも久々にくしろ寸劇みたい会のゲリラ公演を行う。 出し物は 『孤狼の血』。 「古本屋じゃけ、なな、何をしてもええんじゃ〜〜ッ!?」
 やるたびにどんどん大袈裟になっていく。
 3打数0安打。打率 2割0分1厘0毛。


  2019年3月7日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第62試合

  1. プラモデルに関する本
  2. ゴーゴリ

 釧路市の人口が17万人を割る

 釧路市立博物館企画展・私の博物館 「写真展・あの頃の釧路」ミニ企画展 「尺別駅と直別駅」 を見る。 後者の展示には、当欄でおなじみの札幌在住・岩村誠二さん (通称・模倣犯) 提供の 「札幌鉄道局 線路一覧略図」 も飾られていた。
 グッズ売り場にアイヌ民族ものが増えていて、ムックリを買い求める。

 その後、「BOOKSPOT」 開催中の send にまわって、茶道本を追加。 こちらでは万古焼の急須を求める。

 正午すぎに北大通店を開ける。 岩村誠二さんから 簡易軌道の小型印 が押された葉書が届いていた。 いつもありがとうございます。

 岩波文庫のゴーゴリ 『検察官』 が売れる。
 2打数1安打。打率 2割0分4厘3毛。


  2019年3月6日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第61試合

  1. 庄野潤三
  2. 子どもが読める茶道の本
  3. 学校の同窓会名簿

 北海道新聞の朝刊に、昨日の 「公立高入試 問題と解答」 が載っていて、 いつもなら読み飛ばすところなのだけれど、 たまたま目に入った古文の問題が茶人の逸話をしるした司馬江漢の随筆 『春波楼筆記』 の一節だった。 すっかり茶道の語に反応する体になってしまったらしい。 真剣に解いてしまったぞな、もし。

 庄野潤三 『貝がらと海の音』 が売れる。
 3打数1安打。打率 2割0分1厘0毛。


  2019年3月5日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第60試合

  1. 児童文学
  2. 新刊 (芥川賞、直木賞)
  3. 小島信夫 『抱擁家族』
  4. 「つぐみのいる家」?
  5. おすすめの本 (夢中になれる本)
  6. ベンヤミン 『パサージュ論』
  7. グランヴィル

 札幌から同業の客人来たる。

 夕方、公立高校の一般入試を終えてすぐの常連さんがおみえになり、「おすすめの本はありますか」
 去年も1度訊かれていたのだが、受験で忙しくなりそのままになっていた。 澤木 喬の 『いざ言問はむ都鳥』 を選ぶ。 この年代の人に今ある在庫の中から見繕うのが殊の外むずかしい。 お気に召してもらえるだろうか。

 『抱擁家族』 は休業中の本店に在庫あり。 お客さん、翌日再来店されるというのでこちらに移すことにする。
 7打数2安打。60試合を終えて、181打数36安打。打率 1割9分8厘8毛。


  2019年3月4日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第59試合

  1. 住宅地図
  2. 『東北海道年鑑』

 send「BOOKSPOT」 が初日を迎える。
 2打数0安打。打率 1割9分5厘4毛。


  2019年3月3日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第58試合

  1. 石炭に関する本

 昼に、釧路市立博物館の 『「ヤマの話を聞く会」 記録集』 が売れたところで店を閉めて、鳥取大通8の send へ向かう。

 午後2時より 「茶話会 Tea Session」 がはじまる。 1ヶ月前は高比良くんと30分くらい保つといいねと話し合っていたのだが、 それは我々の見通しの甘さを物語ろう。 当日蓋を開ければあっという間に3時間近くたっていて、外は夕暮れ。 反省しておののくことしきりじゃった。
 1打数1安打。打率 1割9分7厘6毛。


  2019年3月2日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第57試合

  1. 映画 『グリース』 のパンフレット
  2. 原田マハの文庫本
  3. 中野京子
  4. 『怒りの葡萄』
  5. スティーヴン・キング
  6. 袋

 今期は釧路だけではなく 全道的に飛びぬけて降雪が少ない ようだ。
 歩いて出勤する。 街中がうっすらともやっていると思ったら、 PM2.5 (微小粒子状物質) のせい だった。

 マグネット先生から 羊毛フェルトの新作 をちょうだいする。 誰かに似ている。 他人のような気がしない。

 新潮文庫のキング 『幸運の25セント硬貨』 が売れる。
 6打数1安打。打率 1割9分2厘9毛。


  2019年3月1日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第56試合

  1. 「釧路春秋」 の去年の号
  2. 司馬遼太郎さんの本
  3. 『帝都物語』 の13巻
  4. マンガの本
  5. 国書刊行会の満州の本?
  6. 映画の額に入ったポスター

 send「BOOKSPOT」 が近づく。 高比良くんに販売用の茶道とその周辺の本をダンボール4箱分引き渡す。

 一昨日訊かれて用意していたジミヘン特集の 「レコード・コレクターズ」 が売れる。 92年4月号。
 6打数1安打 (内1安打 2/27分)。打率 1割9分3厘9毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。


  2019年2月28日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第55試合

  1. アリストテレス 『形而上学』
  2. トルストイ 『戦争と平和』
  3. 『ワイルド・スワン』

 Yahoo!ブログ サービス終了のお知らせ が飛びこむ。 その昔、儂がせっせと更新しておった 火の見櫓研究会のブログ もお陀仏ですかのう。

 今年はじめて画伯がおみえになる。 冬の間は移動手段の自転車を封じられるため中々里に下りてこない画伯であるが (自称 「釧路の原始人」)、 今年は記録的に雪が少ないため早くも自転車を乗り回しているらしい。
 3ヶ月ぶりくらいにお会いしたがまったくパワーが衰えていなかった。 私よりふた回り以上も年長の方である。 どうしてそんなに元気なのか。

 講談社文庫の 『ワイルド・スワン』 が売れる。
 3打数1安打。打率 1割9分4厘9毛。


  2019年2月27日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第54試合

  1. アイヌのこれくらいの大きさの民話が載ってる本
  2. 釧路から標茶への昔の地図
  3. 「レコード・コレクターズ」 のジミヘン特集
  4. 「高野切 第一種」
  5. 麻雀の基礎の本
  6. 鳥の本

 最近になってこれまで仕舞いこんでいたたくさんの絵葉書を店頭に出した。 1970、80年代に大量に発行されていた観光地のものが大半である。

 常連のシモーヌさんが、その絵葉書をせっせとまとめ買いしてくださる。 聞けば、集めて眺めるのではなく、どんどん友人知人に切手を貼って送っているとのこと。 筆まめな方だとわかった。

 施設に入った年配の知り合いに電話をかけても相手の耳が遠くて会話が覚束ない。 そんなときこそ絵葉書の出番なのだとその効用を説くシモーヌさんだった。

 外国人旅行者に丹頂鶴の本が売れる。
 6打数1安打。打率 1割9分2厘3毛。


  2019年2月26日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第53試合

  1. 橋本 治
  2. 池田満寿夫
  3. 関川夏央

 西崎 憲 『全ロック史』 (人文書院) が刊行される。 西崎さんのこのツィート の後段、「著作って分をわきまえて書くものなのかな。思想と妄想はどう違うのだろう」 のくだりにいたく感銘を受ける。 昨秋のラルゴライブで 円盤 の田口さんに教えてもらった 『日本ロック史』 と同じ匂いを嗅ぎとる。 豊浦史朗 (船戸与一) が名づけた、正史に対する異議申し立てとしての 「叛史」 の匂い。

 中公文庫の池田満寿夫が売れる。
 3打数1安打。打率 1割9分3厘3毛。


  2019年2月25日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第52試合

  1. 炭鉱関係の本
  2. 書道の字典
  3. 石川啄木
  4. 村山 昇 『「ピカソ」 のキャリア 「ゆでガエル」 のキャリア』
  5. 世界地図
  6. 樹木希林さんの

 『ボヘミアン・ラプソディ』 のオスカー4部門受賞を祝して、 クイーンファンの常連さんが両手でハイタッチを求めてくる。 候補に決まった1ヶ月前は片手によるハイタッチだった。
 常連さん、すでに同作を7回もご覧になっていた (もちろん映画館で)。

 フレーム切手の発売 とか 小型日付印 (ご当地消印) の押印 とか、北海道の簡易軌道ものの新作あれこれが本日より始まりました。
 6打数0安打。打率 1割9分0厘4毛。


  2019年2月24日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第51試合

 夕方、台湾のメディア関係者のご一行様来たり。 乱雑とした店内を物珍しそうに見てまわると、次いで夕日を写しに幣舞橋へと移動していかれた。

 ふふふ、当地は 世界三大夕日 のひとつを任じているのだ。 言った者勝ちであることは否定しないが、それでもちょっと自慢したくなる夕日の美しさだと思う。
 0打数0安打。打率 1割9分8厘5毛。


  2019年2月23日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第50試合

  1. 雑誌 「珈琲時間」
  2. 『椿説弓張月』
  3. カフェやバーの隠れ家的な渋めの写真が載った本
  4. 田辺聖子 『田辺写真館が見た “昭和”』
  5. 色川武大
  6. 山口 瞳
  7. 倉本 聰 『ニングル』

 岩波 「日本古典文學大系」 の 『椿説弓張月』 上下巻、 新潮文庫の山口 瞳 「男性自身シリーズ」 が2冊売れる。
 7打数2安打。50試合を終えて、141打数28安打。打率 1割9分8厘5毛。


  2019年2月22日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第49試合

  1. 本店の鉄道の本3冊
  2. 地学関係
  3. 書道関係

 「久しぶりに釧路に来たらこのへんの本屋みんななくなっちゃったね、どうしてなんだろう」 と憂えるように尋ねてきた方、「本を買わない人が増えたからじゃないですかね」 と答えたら 「そうかァ」 と深く納得した声で手ぶらでお帰りになる。 ぎゃん。

 ホームページで本店の鉄道本をご覧になった方から、おとりおき依頼の電話が入る。 本店は休業中なので意中の本をこちらに移すことに決まる。

 夜は末広でパフェ会。
 3打数1安打。打率 1割9分4厘0毛。


  2019年2月21日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第48試合

  1. 絵はがき
  2. マンガ (『金色のガッシュ!!』)
  3. 建築の本
  4. 梅原 猛
  5. 高橋良典
  6. 『古事記の宇宙』
  7. アッシリアに関する本
  8. ツタンカーメンとかその辺の部類の
  9. 立花隆の臨死体験か脳死体験
  10. ジョージ・ハリソンの妻のパティ・ボイドの自伝
  11. 浮世絵 (国芳)
  12. 小山 清

 日猶同祖論を熱心に説いていく方あり。 網走のモヨロ貝塚はヘブライ人が作ったそうだ。
 先日亡くなった梅原 猛の日本古代史に関する仕事については 「あの人は惜しいとこまでいってた。あともうちょっとだった」 という評価である。

 観光絵はがきがあれこれ売れる。
 12打数1安打。打率 1割9分0厘8毛。


  2019年2月20日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第47試合

  1. 辻村深月 『ツナグ』
  2. 伊福部 昭の本

 長年通ってくれた料理人氏が釧路を離れることになった。 寝耳に水。 すでに家は引き払い数日中に新天地に向かうという。 その人らしい明るくさばさばとしたお別れの挨拶だった。
 2打数0安打。打率 2割0分1厘6毛。


  2019年2月19日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第46試合

 今まで寝かせていた 道外の観光絵はがき に値段をつける。 人それぞれに好みがあると思うのだが、 私の場合はバスの写真が入っていると 「当たり」 を引いた気がする
 0打数0安打。打率 2割0分5厘1毛。


  2019年2月18日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第45試合

 石炭列車の休止が決まる。 篤志の方が、face book に 石炭列車運行予定情報 のページを設けた。

 「BOOKSPOT」 に出品する茶道本の布陣が固まる。

 前夜、本店から持ってきた石川文康 『カント入門』 (ちくま新書) が無事もらわれていく。 1安打。
 0打数1安打 (2/17分)。打率 2割0分5厘1毛。


  2019年2月17日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第44試合

  1. 鉄道の本
  2. 古い時刻表
  3. 他にも鉄道もの
  4. カントの伝記
  5. 西村寿行
  6. 英語の本

 ビルの上階でまた雨漏りしていた。 当店が誇る精鋭たち (プラスティックの大型衣装ケースやバケツ類) のおかげで大惨事にならずに済んだ。 ここ数日暖かい日がつづき屋上の雪が融けているらしい。

 昼前、官能小説の文庫本を何冊も万引きされて怒り心頭。 盗んだ若い人物の顔ははっきりと覚えている。
 ここにはおよそ書けないような悪態をついていたら、 send の高比良くんがご来店に。 お茶を淹れたり 淹れられたりしている内に、気が静まる。

 原 将人 『北海道ローカル列車の旅』 が売れる。
 前日に訊かれたアイヌ文様本が売れる。

 カントに関する適当な本がなく、本店の在庫をこちらに持ってくることになる。 お客さんには翌日また来てもらう。
 6打数2安打 (内1安打 2/16分)。打率 1割9分6厘5毛。


  2019年2月16日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第43試合

  1. アイヌの文様
  2. ヘミングウェイの釣りの本の上巻
  3. 須賀敦子の翻訳書
  4. 藤 圭子のCD
  5. 絵本

 「私のこと、覚えていますか」 と中国から来たお客さんが日本語で。 去年の3月、黒澤 明や陳 凱歌の話をした方だった。 覚えておりますとも。

 アイヌ文様の問い合わせを受ける。 休業中の本店在庫をこちらに持ってくることになる。
 5打数0安打。打率 1割8分9厘1毛。


  2019年2月15日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第42試合

  1. 古い電話帳
  2. 山下達郎のレコード
  3. 楽譜
  4. 『東北海道の植物』

 今年はじめて水軍のお頭がお出でになる。 『ファントム・スレッド』 を見るように仰せつかる。

 『ツェルニー 左手のための24の練習曲』 の楽譜が売れる。
 4打数1安打。打率 1割9分8厘1毛。

 閉店後、 丸参みんなのお店 北大通り支店へ。 鈴木亜紀 さんと 鈴木 裕 さんの 「スズキ×スズキ」 コンビによる 「真冬の北海道探検ツアー」。 スペイン語の曲、CD化しないのかな (もうされている?)。


  2019年2月14日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第41試合

  1. 戦前の絵葉書

 出張買入。 量は少ないが郷土誌のおもしろいところを仕入れることができた。 午前10時半より店を開ける。
 1打数0安打。打率 1割9分6厘0毛。


  2019年2月13日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第40試合

  1. 釧路厳島神社の歴史がわかる本

 社長との交換日記がはじまる。
 1打数0安打。40試合を終えて、101打数20安打。打率 1割9分8厘0毛。


  2019年2月12日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第39試合

  1. カセットでもいいので三浦洸一の 『釧路の駅でさようなら』
  2. 十字軍の本
  3. 手芸の本
  4. 「映画ストーリー」 とかの雑誌
  5. 仁木悦子
  6. 日清戦争の本
  7. 少し軽めの推理小説みたいなの
  8. 城山さんの本

 2階の喫茶ラルゴで 「マシオン恵美香  版画作品展 One Love」 がはじまる (3/10まで)。

 さっぽろ雪まつりの限定風景印 付きはがきが届く。 札幌の岩村誠二さんより。

 『粘土の犬』 の初刊本など仁木悦子が2冊売れる。 7は東野圭吾の文庫本でクリアする。
 8打数2安打。打率 2割。

 北海道新聞夕刊で佐川光晴の連載小説がはじまった。 幕末の長崎を舞台にした 『満天の星』。 オランダ商館員の父親と日本人の遊女の間に生まれた少女が主人公である。


  2019年2月11日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第38試合

  1. 宮城谷昌光 『太公望』 の中巻

 白金町の本店は本日よりしばらくの間、休業いたします。
 休業期間中は在庫確認のお返事が遅れる場合も出てきますが、注文はこれまでどおり受け付けています。 お気軽にお問い合わせください。

 建国記念日。 昼前に勇ましい街宣車が北大通を通り過ぎていく。 北方領土をめぐる正反対の現状に思いを致す。

 釧路芸術館 で 「羊毛フェルトでつくる白くま・パンダブローチ」 講座を受けたマグネット先生に できたてほやほやの新作 を見せてもらう。
 1打数0安打。打率 1割9分5厘6毛。


  2019年2月10日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第37試合

  1. SPレコード
  2. イラストブック
  3. フォークシンガーのシングルレコード
  4. カセットテープ
  5. ギリシア神話の本

 今年も園芸大臣の手で2階の喫茶ラルゴに お雛様 が飾られる。

 矢川澄子・文/宇野亜喜良・絵 『おみまい』 (ビリケン出版) が売れて2をクリア。 海外の旅行者に喜んでもらえた。

 他に、ジャズのカセットテープ、 フェリックス・ギラン 『ギリシア神話』 (青土社) が売れる。
 5打数3安打。打率 1割9分7厘8毛。


  2019年2月9日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第36試合

  1. 小川房人 『個体群の構造と機能』 (朝倉書店)
  2. 藤田なんとかの
  3. 棚に張り紙があった 「中国古典文学大系」
  4. 萩原朔太郎
  5. 佐々木栄松
  6. 毛綱毅曠
  7. 中学生の教科書
  8. この本の1巻
  9. この本の下巻

 北海道新聞夕刊連載の桜木紫乃 『緋の河』 が約1年かけて完結した。 釧路出身のカルーセル麻紀がモデルの作。 彼女の幼少期からの人生をたどりどこまで描くのかと思えば、なるほどそこで終わりましたか。 まだまだ続けられそうだと思っていたら、後日 第2部を執筆中 と知った。

 『月刊 ポエム  1977年7月号 (第2巻第7号) 特集 萩原朔太郎』、 毛綱毅曠の 『風水伝奇 ガイア・インターネット』 が売れる。
 9打数2安打。打率 1割7分4厘4毛。


  2019年2月8日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第35試合

  1. 自閉症関係の本
  2. 二玄社 「日本名跡叢刊」 の藤原行成 『白氏詩巻』
  3. 二玄社 「中国法書ガイド」 の顔真卿 『祭姪文稿』

 最低気温がマイナス20度を超えるかという、この冬いちばんの寒波が到来。 久々に水道管が凍らないように予防処置をして帰る。
 3打数0安打。打率 1割6分8厘8毛。


  2019年2月7日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第34試合

  1. 絵本
  2. ルース・レンデル

 北方領土の日。

 角川文庫のレンデルが2冊売れる。
 2打数1安打。打率 1割7分5厘6毛。 (K)
2月第5週の佐藤忠良 「夏」 の像 検索の小部屋
ゴメさん撮影 釧路市の幣舞橋にて(クリックすると 拡大します)
Google
WWW を検索
http://houbundou.com/ を検索
音楽コラム 「レコードの溝」 第50回 吉田拓郎 その5  平位公三郎・文
 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 をお届けします。 今回は、冒頭で本コーナーのこれまでの道のりを振り返っていただきました。 また本編も、吉田拓郎ばかりではなく、 平井一彦、友部正人、こまどり姉妹、友川かずき、樹木希林、小津安二郎といった諸氏の名前が行き交う いつも以上に多彩な内容。
 彼らをつなげるキーワードはズバリ 「狂気」 です。

  平井一彦 『密漁』 (You Tube より)

  友川かずき 『生きてるって言ってみろ』 (You Tube より)

  ニーノ・ロータ 『道』 (You Tube より)


               ×                 ×                 ×


 レコードの溝  第51回 
 吉田拓郎 その6 (『古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう』 『青春の詩』 『たくろうオンステージ第2集』 中編 その2)

                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


  (前段)

 このコラムを書き始めたきっかけは、たまたま豊文堂さんに送った <音楽を通した自分史> 〜それが 「前口上」 〜だったと思います。 それを読んだ社長さんに、面白いから書いてみませんかと言われて書き始めました。

 最初は、長い文は店長さんの負担になると思い、 原稿用紙2枚くらいに下書きしてからスマホで清書して送ってました。 (パソコンは持ってないので今でもメールです。) でも、長くてもコピーできるのを知りだんだん長くなりました。

 そのうち、一つのバンドについて書きたくなりピンク・フロイドシリーズが始まりました。 フロイドの総てのアルバムについて書いたら、一区切りとしてこのコラムも終了しようと考えていました。 そのうち月1更新を自分に課して行きました。 その更新回数や内容などに豊文堂さんからの注文は全くありません。

 月1更新は、だんだん自分の仕事のようになって来ましたが、『何でこんなことしてんだろう?』 と思い、 正直しんどい時もありましたし、資料集めに費用がかかったりもしましたが、 上手く書けたなと思った時は楽しかったんです。 「カイカーン! (快感)」 ですね。 それだけですね。 それだけのことで、ボランティアでもありませんしね。

 それに、読まれた方がどう思おうと、私には全く関心がありませんでしたし、 ごく少数の友だちに向けて書いてる積もりでした。 実際、ブログではないので一体何人の人が読んでるのかも分かりませんしね。 それは今も変わりません。

 ところが、諸般の事情で 「レコードの溝」 を休止またはやめるとなった時は、意外に落ち込みましたね。 腑抜けは大げさですけど、ちょっとそんな感じになりました。
 それは、自分でも予想外でした。 気付かないうちに、このコラムは、私の中で (勝手に) 大きく成長してたんですね。

 ですから、今後は気楽に考えて書いて行こうと思います。 拓郎シリーズもいつまで何処まで続くかは分かりませんが、またよろしくお願いします。

  ★

 (では、本編です。)
 拓郎さんの正式デビューアルバム 『青春の詩』 だが、私が使って一番恥ずかしい日本語は <青春> なのです。 1960年代半ばから70年代初め頃、「青春のなんとか」 というテレビドラマが大流行したことがあったが、 大概高校生と教師のあれこれだったのでタイトルだけで内容は分かってしまった。 もういいよ!と思っていた。
 21世紀前半の現在は、幸い <青春> が使われなくなってホッとしている。 (<青春> が好きな人はごめんなさい。)

 (話は飛ぶが)、
 今回の北海道長旅で出会った釧路在住のシンガー・ソングライターを紹介したい。 私と字は違う同姓の 「平井一彦」 さんです。 しかも、歳は私の3つ下で近い。
 しかし、とても固い人生を生きて来た私とは全く違う人生だ。 (平井一彦さんの生き方には憧れるし羨ましいが、自分の性格上体格上絶対無理だと思う。でも憧れる。)

 彼のことは、川島店長から教えてもらい平井さんの発売したCDを7枚持っている。 今回、たまたま平井さんが喫茶店でライヴをやるので店長と一緒に出掛けて、 しかもライヴ終了後に自己紹介して握手してもらった。 感激! 体がでかくてパワーを感じた。

 平井さんは、元漁師でタクシードライバーをやりながらライヴ活動をしている。 私は、その生きざまから生まれる生々しい歌詞と粘っこい歌声にハマった。 「密漁」 や 「臨検」 というタイトルだけで分かるでしょう?(こんな歌ないよ!)

 フォークというよりブルースに近い。 いや、むしろ津軽三味線の土着の匂いかな? (そういえば、最近こまどり姉妹にハマっている。 こまどり姉妹は、ザ・ピーナッツのようにハモれないので軽く見ていたが、少しハモってましたね。 失礼しました!最近は、二人の声の違いも分かります。)

 実は、2年前にラルゴで友部正人のライヴを見て彼にファンレターを渡した。 こんなことは初めてだったが、私の自作の詩を2編書いてたので、彼も驚いたと思う。 ライヴの次の日に本店で彼に会った。
 友部正人は詩人だと思う。 歌詞が詩として成立しているから <吟遊詩人> だ。 なんか、力まずに自然に自由に生きてる感じが素敵だった。

 でも、平井さんはメジャーな雰囲気の楽曲とは異なるし、友部正人とも違う。 その土着性?は独特だ。
 平井さんは、友川かずきにハマり影響を受けたそうだ。 友川かずきは名前だけは知っていたが、 テレビで 「生きてるって言ってみろ」 をギターの弦を切りながら歌う姿を観て衝撃を受けた。 しかも、胸ポケットには赤鉛筆を何本か入れていて、競馬か競輪の途中だと言っていた。

 私はぶっ飛んだ! 歌い終わり、「小遣い稼ぎができた」 と言って平然と帰って行くのを、 司会をしていた坂崎幸之助となぎら健壱が唖然として見送っていた。 またギャンブルに行くのだろうな。 『すげえなーやるなあー』 と、思った。
 と、ともに <ザマーミロ!> とも思ったのは誰に対してでもない。 司会をしてた2人を含めて、安定してる人たちに向けて 『世の中にはこんな人も居るんだよー!』 と叫んでやりたい気持ちになったのだ。
 何故だか分からないけど。…

 当然、友川かずきにもハマりCDを買いましたよ。 昔、三上寛に衝撃を受けたがまた違う衝撃だった。 まるで、詩人のランボーがギターを掻き鳴らして歌ってると思った。 狂気を感じたのだ。

 音楽だけで食って行くのは難しいし、<濃すぎる> ミュージシャンは不特定多数には受け入れられず特定される。 濃い原液は飲みにくいから薄めないと広められないが、その薄め方が問題だと思う。 だから、薄めずに自分の道を行くなら歌以外の収入が必要になる。
 それでいいじゃないか! 印税生活ができる人は、ヒット曲が必要だ。 そんな人は限られている。

 友川かずきには、狂気がある。
 平井一彦さんは、狂気の寸前で留まるが、いつそこへ突っ込んでもおかしくない危うさを感じる。 そこが魅力なのです。 こんなミュージシャンは居ませんね。

  ★

 さて、拓郎さん。
 当時は <たくろう> 名義ですが、初期の彼にはかすかに狂気を感じたけれど、 彼は (メジャーになるため?) 敢えてそれを棄てたか封印した。 (中津川のコンサートで、「人間なんて」 を1時間か2時間歌ったとか…狂気ですね。)

 加川良や泉谷しげるは狂気を自分なりにアレンジして表現した。 遠藤賢司は、ロックで狂気に走った。 だから、(大きな) 狂気を孕んだミュージシャンはメジャーにはなれないのですが、 ミュージシャンなんてみんな狂気を抱えてるんですよね。 役者や画家も同じです。 アスリートも同じです。

 実は、私たち一般人も狂気を抱えてるんですが、敢えてそれを見ようとはしません。 その狂気は、例えば 「え〜!あの人が?」 という類いです。 外面からは狂気は見えませんし、見せないようにしている人もいるでしょうし、 自分の狂気に気付かない人もいるでしょう。
 でも、私は総ての人が狂気を抱えていると思っています。 それを、上手く引き出せれば (まれに) 芸術になることもありますが下手をすれば犯罪です。 その差はとても大きいのです。

 では、ここで (私なりの) <狂気> を定義づけたい。 一般に 「狂気の沙汰」 といえば犯罪行為を指すが、そもそも法律が無ければ犯罪行為も無いことになる。
 では、正気とは何か? 法律に触れない生活をすることか。普段生活をしていて法律など意識しないが、 社会生活を営む上で法律はルールとして絶対に必要だ。

 しかし、時として小さなルールを破りたくなることは誰にもあるでしょう? (横断歩道以外を渡るとか、唾を吐くとか)。 刑法に触れるようなルール違反は、それを実行すると犯罪→ (近い) ←狂気となるが、 私はそれとは少し異なる定義をしたい。
 狂気とは、『人間の本能から最も遠い欲望を実践実行すること』 だ。 つまり、食欲・性欲・睡眠欲から遠く外れたことに没頭熱中することだ。

 (仮定として)、私は独房に閉じ込められたとしても、 (食事は保障され) 紙と鉛筆と本があれば生きていける自信はあるが、 普段の生活から読むことと書くことと考えることを禁止されたら狂うと思う。 いや、正気を失う。
 だから、ミュージシャンは歌わないと狂うんです。 映画監督は徹底的にこだわるんです。 その時、その人は人間の本能からは最も遠いところに居ます。 でも、それはスゴい快感なのですよ。 だから、止められないのです。

 人間は、<狂気> を吐き出さないと正気を保てないんですよね。 実に厄介な生物です。 それは、ひょっとしたら知性と理性を手に入れた時に、 狂気も <隠し味> として含まれていたのに気付かなかったのかもしれません。
 〜〜この世に狂気がなければ犯罪も戦争も起きませんが、芸術も生まれなかったかもしれません。 狂気がなければ平穏で平和でしょうが、如何にも退屈ではありませんか?〜〜
 あの世には狂気はないのでしょうね。 多分…

 ここまで書いて、やっと分かりました。
 私が、この 「レコードの溝」 を休むかやめるかでしばらく停滞していた時は、体調が悪くなりました。 それは、頭の中の狂気を吐き出せなかったからですね。 心の便秘です。 吐き出す <場所> が無くなったんですよね。 汚くてすみません。

  ★

 最近、狂気を感じた映画は川島店長から紹介されて観た、樹木希林の出演作 『日日是好日』 ですね。 私は、不覚にも冒頭から泣きそうになった。

 茶道が題材の静かな映画だが、〜「イタリア映画のフェリーニの 『道』 を家族で観たが、 私 (主人公の女子大生) は子どもだったのでさっぱり分からなかった」〜という語りで、 まずぐっと来てしまったのだ。 (百席が満席に近いスクリーンの前で、泣いてるのは恐らく私一人だろうと思うと恥ずかしくなり、 余計に涙が流れた。)
 それは、『道』 の悲しいストーリーを思い出したからなので、この映画の本筋とは直接関わりがない。 しかし、主人公の女の子の成長と心情の変化には通低しているのだ。

 まだまだ上映中なので詳しい内容は省くが、樹木希林の演技は <静かな> 狂気に満ちていて、 ラスト近くの顔のアップは何とも言えない表情であり、(「無我」 にも見えた。) 『嗚呼、この人はもうこの世に居ないんだ』 と思うと不思議な気持ちになった。 (後日、映画 『道』 を観たが涙は出なかった。 …記憶の中の映画とは形が変わってましたね。 いや、映画自体が変わることはないので私の記憶が変わってましたね。)

 この作品は、茶道を通して禅の精神にもつながってると思う。 〜〜果たして、樹木希林は悟りを開いて逝ったのだろうか?〜〜 あの表情からすると…悟ったと思うが、それが何かはもちろん私には分からない。 結果論だが、<諦め> にも見えた。

 ※(注) この映画は、退屈な人には退屈です。 田舎の友だちHくんは冒頭は爆睡したと言ってましたし、私の回にも静かな寝息が聞こえましたからねぇ〜。 でも、Hくんはもう一度観たいと言ってますし私もそうです。

 こういう、特に大きな事件の起こらない映画 (個人的には起こりますよ。) のことを私は 《小津安二郎的作品》 と呼んでいます。 映画時間の流れがゆっくりゆったりしてますが、川島店長はそこにアクションを見出だしてましたね。 それもひとつの映画の見方ですよね。

 それと、「物事にはすぐに分かるものと、時間がかかるものとがある」 にも感銘しました。
 茶道の所作が合理的かというと不合理でしょう。 その所作にいちいち意味を求めても、それこそ無意味です。 でも、現代人は <合理的であること> にこだわるんですよね。
 例えば、数字で示されると安心し納得するんですよね。 (だから、逆に騙されやすい。) でも、犯罪を起こすんですよね。 矛盾です。 犯罪は、合理的ですか?

 「教育は不合理です」 と、この前参加した大学の卒業生の集まりで、ある教授が言った。 それは、以前聞いた 「教育は矛盾です」 と符号する。

 久し振りに見直した小津の作品 『彼岸花』 で、 主人公の頑固な父親が奥さんに矛盾していると攻められて言い返す。 「矛盾してないのは神様だけだ。人生は矛盾だらけなんだ! だから矛盾の総和が人生だって言った学者だってある」 と、必死で言い返す。
 その様子が、いつも貫禄充分の主人公の父親が子どもの様に駄々をこねるので、 笑ってしまったが私も矛盾のかたまりです。 (この場面がこの映画唯一の山場と言ってもいい)
 でも、67歳になって小津作品を観ると、沁みますねぇ〜。 確かに、時間を経ないと分からないこともあります。

 それに、映画作品自体は変わらないのに、いつの間にかそれを観る自分の方が変わって行っているのです。 それを成長というのか老成というのか、経験を積んだというのかは分かりませんが、不思議なことですね。
 映画作品が <物差し> で、変化しなくても、 それを時々 <今現在> の自分に当てると長さが変わってる感じですね。 うん、そうだ!物差しだ。
 今の自分とぴったり合う昔の映画があると思いますよ。 (それは、いわゆる名画でなくてもいいんです。)

 だから、この映画 『日日是好日』 を観た若い人が、今から20〜30年後観るとどう思うのか楽しみだ。 多分その頃私は向こうで、樹木希林さんに会ってるかな? 会いたいな。 でも、ちょっとこわい。

  ★

 映画 『彼岸花』 は、1958年(昭和33年)の作品だ。 私は小学2年生か! ちょうど60年前になる。 私は遅い子どもなので、その当時の私の父親が映画の佐分利信の父親と同じような年頃だと思う。 そう思ってこの映画を観ると余計に感慨深い。
 生活環境は大きく変化しても、人間のやることはそんなに変わらないのですよね。 (うちの父親も、時々ムキになって母親とけんかしてたな…。 その夜は、母親と妹と3人で父親と別の部屋で寝てましたね。 でも今は、その時の父親の気持ちが分かりますけどね。)

 この前、1つ下の友だちと京都の母校の大学へ、教育学科開設50周年記念行事に参加したが、 友だちは何10年振りだったのでその変わり様に驚いて声も出なかった。
 ちょうど、学園祭だったので50年前の私たちみたいな年齢の学生たちを、 ベンチに白髪のおじさん2人で腰掛けて眺めていた。 「50年か…」と、2人で呟きながら。

 その、約50年前の1970年に、このアルバム 『青春の詩』 は発売された。
 オリジナルアルバムで言えば2枚目が 『人間なんて』 で、3枚目が 『元気です』 と続くのだが、 アルバムジャケットの拓郎の顔の変化を見てみたい。

 『青春の詩』 の拓郎は、おかっぱ頭で若い!と言ってももう24歳だ。 (でも、失礼ながら当時21歳くらいのK 先輩の方が老けて見えた。) 私は拓郎は、当時20過ぎでもっと若いと思っていたから、 「結婚しようよ」 の時は26歳だったのだからと、今更ながら納得した。

 さて、デビューアルバムの拓郎の顔は挑みかかるように見えるが、 『人間なんて』 の階段に座るジーンズに長髪の拓郎は、少し余裕を感じる。 加藤和彦ディレクターのこのアルバムは、変化に富んでいて良くできている。
 そして、メジャーに移った 『元気です』 の顔は不満たらたらに見える。 その拓郎の唇が、ミック・ジャガーみたいに分厚くてセクシーとか話題になりましたね。 今見ると、そうでもない。

 この3枚のジャケット写真に共通しているのは、拓郎の視線がカメラ目線ではないことだ。 3枚ともカメラのレンズを見ないで他所を見ている。
 それで思い出したが、初めて拓郎がテレビで 「マークU」 を歌うのを観た時も、 「襟裳岬」 で賞をもらった時もテレビカメラから視線を外していた。 俯いていた。
 それは、その後のマスコミに対する拓郎の姿勢につながると思う。 拓郎は、マスコミを信用していなかったのだ。

 ここまでの3枚目までが <私の拓郎> なのですよ。 これから後の拓郎は、少し私からは離れて行きます。 言い換えれば、拓郎に対する私の気持ちは <薄く> なって行くのです。

 拓郎を最も身近に感じたのが、2枚目の 『人間なんて』 で、まだ少し素人っぽさを残しているが、 『元気です』 からは完全にプロミュージシャンになってだんだんカリスマに近づくのです。 顔がアイドル顔になります。
 でも、この3枚のアルバムが、私にギターを弾いて歌う愉しさや、 カラオケの無い時代に自分のストレスを発散させる方法を教えてくれたのです。

 ありゃあ〜、またまた話はズレて、映画の話が中心になりましたね。
 すみません、『青春の詩』 と 『たくろうオンステージ 第2集』 の各楽曲については次回にします。


                                  (2018年11月21日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

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 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

                            クリックすると つづきをお読みいただけます


                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

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