開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2018年12月10日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
12/10 (月)  本店の新規入荷欄
郷土誌、自然、文庫、新書の分野  計8点を 登録しました。

12/8 (土)  北大通店 古書目録
自然、芸術、文学、釣りの分野  計11点を 登録しました。
北大通店のウィンドウ。(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
12/9 (日) ハシケン (Vo,Gt) & 蝦名摩守俊 (Vo,Gt) 2018 冬 TOUR うたのぬくもり 開催
12/15 (土) ANIEKY A GO GO! (Vo,Pf) ソロライブ 開催

詳しくは 下の 「ラルゴの部屋 入口」 から どうぞ。


日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 今回は、冒頭で本コーナーのこれまでの道のりを振り返っていただきました。 また本編も、吉田拓郎ばかりではなく、 平井一彦、友部正人、こまどり姉妹、友川かずき、樹木希林、小津安二郎といった諸氏の名前が行き交う いつも以上に多彩な内容。
 彼らをつなげるキーワードはズバリ 「狂気」 です。

  平井一彦 『密漁』 (You Tube より)

  友川かずき 『生きてるって言ってみろ』 (You Tube より)

  ニーノ・ロータ 『道』 (You Tube より)


                (2018年11月21日更新)

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 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 の収蔵庫は こちら です。

                (2018年11月28日新設)

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 連載コラム 「本を繋げて」 の特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載しています (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

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  2018年12月4日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第329試合

  1. はとめパンチ
  2. 心理学の本

 スタッフSさんの手が加わり 「喫茶ラルゴの新着情報」 が新しく生まれ変わった。 これからはライブ情報以外にも取り上げる話題が広がりそう。
 2打数0安打。打率 2割5分9厘4毛。


  2018年12月3日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第328試合

  1. 金庸
  2. 漢字の読み方を調べる本

 コスモスさんが久々に訪ねてくださる。

 漢和辞典が売れる。
 2打数1安打。打率 2割5分9厘9毛。


  2018年12月2日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第327試合

  それにしても 『ボヘミアン・ラプソディ』 の人気には目を瞠る。 音楽好き、映画好きの常連さんに片っ端から尋ねたところ、見に行った方が15人に達した。 その多くが賛辞を送りアンチがひとりもいない。
 0打数0安打。打率 2割5分9厘4毛。


  2018年12月1日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第326試合

  1. 似顔絵の描き方の本
  2. 『中学3年分の数学がこれ1冊でいっきにわかる もう一度 中学数学』
  3. 旅行の本 (九州)
  4. 聖書
  5. 岡潔
  6. クイーンのレコード

 毎年忘年会シーズンになると末広の飲み屋街に向かいがてら当店に顔を出してくれる棟梁が今年もお立ち寄りに。

 4、5、6が売れる。 6は 『ボヘミアン・ラプソディ』 のシングル盤。 これで当店のなけなしのクイーンものが出払ってしまった。
 6打数3安打。打率 2割5分9厘4毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。

 「もはや出版輸送事業者の現状からすると、負担の限界を超えており、 明日にでも出版輸送が止まってしまってもおかしくない状況にある

 「結局のところ、大手出版社と大手取次による低定価の雑誌をベースとする大量生産、大量流通、 大量販売システムは、これまた低コストの 「重量運賃制」 に支えられていたことにつきるし、 もはやそれも限界に達している


  2018年11月30日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第325試合

  1. 『課長 島耕作』 のセットかバラ
  2. 『別冊太陽 先住民アイヌ民族』

 スティングさんに、物が多すぎて店内のクリスマスの飾りつけが全然目立たない、 埋没しているから電飾を取り入れた方がいいんじゃないと指摘される。 ひーん。

 電話で訊かれた2の在庫あり。 おとりおきとなる。
 2打数1安打。打率 2割5分8厘1毛。


  2018年11月29日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第324試合

  1. ネットに載ってた寺山修司の 『日本童謡集』
  2. ネットに載ってた久世光彦の 『向田邦子との二十年』
  3. ハヤカワepi文庫 (『海を照らす光』)

 タンクの灯油がなくなり頼みの灯油屋さんも待てど暮せどお見えにならずたちまち店内で凍える。 これは明日に延ばされたかなと諦めた夕方5時半、灯油屋さんがやってきた。 後光が差してみえた。

 常連さんの指名が入り、1、2がもらわれていく。
 3打数2安打。打率 2割5分7厘7毛。


  2018年11月28日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第323試合

  1. ネットに載ってたこの人の本
  2. 音楽の本

 唐 十郎 『魔都の群袋』、團 伊玖磨 『僕のハロー・グッドバイ』 が売れる。
 2打数2安打。打率 2割5分6厘6毛。

    < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 郵便書簡が届いたのだけれど、 風景印がつぶれて読めない。 これはどこじゃ。


  2018年11月27日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第322試合

  1. 三木 清
  2. 寄木細工の本

 北大通4丁目の中山茶紙店の建物跡に新しいお店がオープンした。 かつての地元百貨店にちなんだ命名で 丸参みんなのお店 北大通り支店 という。 朝6時から朝食を出すのが興味をそそる。

 岩波新書の三木 清 『哲学入門』 が売れる。
 2打数1安打。打率 2割5分5厘2毛。


  2018年11月26日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第321試合

  1. 南 博 『生きる不安の分析』
  2. 更科源蔵 『北海道の伝説』
  3. 古谷三敏 『BARレモン・ハート』
  4. なんか入りましたか
  5. アイドル写真集
  6. 法律の本
  7. クイーンの本

 駅裏の白金町で長年古物商を営む特に名を秘すT川さんのお店に最近、中古のWindows10が導入された。 画面上のテキストを読み上げるナレーター機能がついている。
 T川さん、早速自店のホームページで試してみたら、のっけから 「とよぶみどう」 と読まれてずっこける。 正しくは 「ほうぶんどう」 である。

 そういえば 「とよぶんどう」 と間違われたこともあったっけ。 某所から届いた封筒の宛先にそう振り仮名がふられていたのだ。 「俺、ウン十年も会費払ってるのに……」 とぼやくT川さんであった。

 前日、本店の棚から移したばかりの 『フレディ・マーキュリー ア・ライフ、イン・ヒズ・オウン・ワーズ』 が売れる。 お求めになったのはクイーンファンの常連さん。 すでに映画 『ボヘミアン・ラプソディ』 を3回見ており、まだ数回通うつもりだとか。
 7打数1安打。打率 2割5分4厘8毛。

    < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 小田原郵便局の風景印と道東自動車道の由仁パーキングエリアの記念スタンプが押され、 中に鉄道荷札が入った 郵便書簡 が届く。


  2018年11月25日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第320試合

 社長と遠方出張。 戻ってきて午後3時すぎより店を開ける。
 0打数0安打。320試合を終えて、1084打数277安打。打率 2割5分5厘5毛。


  2018年11月24日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第319試合

  1. 目の病気の本
  2. 古市憲寿

 1階のウインドウにクリスマスの飾りつけをする。
 2打数0安打。打率 2割5分5厘5毛。


  2018年11月23日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第318試合

  1. 『熊さんの歩み ラーメンの記録帖』

 勤労感謝の日。

 電話で 『熊さんの歩み ラーメンの記録帖』 を尋ねてきた方、番組用の資料を探すテレビ関係者だった。
 ネットで検索していて、かつて当サイトで連載していた常連さんが書き手にまわるコラム 「本を繋げて」 の 岩村誠二さんの文章 に行き当たったらしい。

 リンク先をお読みいただくとわかるように同書は売ってしまったので手元にない。 行きがかりで岩村さんとの仲介役をすることになる。
 数日して話がまとまったようだ。 『熊さんの歩み ラーメンの記録帖』 の一部がテレビ番組で紹介されることになった。

 NHK総合 「ごごナマ」 12月4日 午後3時08分〜午後4時00分 放送 「行列したなつかしの味は今?ラーメンブーム」

 1打数0安打。打率 2割5分6厘0毛。


  2018年11月22日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第317試合

  1. 「FIELD NOTE」
  2. クイーンの本

 昼からまた少し雪。

 無料配布の1がもらわれていき、「レコード・コレクターズ」 のクイーン特集号2冊が売れる。
 2打数2安打。打率 2割5分6厘2毛。


  2018年11月21日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第316試合

  1. 新しい本

 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 ついに初雪。 例年よりずいぶん遅い。 積もることなくすぐ融ける。
 1打数0安打。打率 2割5分4厘8毛。

 北大通店の めくりめくられ: 図書館で借りて読んだ 「本の雑誌」 2018年10月号の 「特集:スリップを救え!」 に感銘を受ける。 ここで披露されるスリップのアナクロきわまりない活用法は、古本屋の感覚にも非常に近い、ような気がする。 や、勘違いかもしれないけれど。


  2018年11月20日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第315試合

  1. 岩波文庫の 『漱石紀行文集』

 「日販とトーハンの2018年11月19日付プレスリリース 「物流協業に関する検討開始のお知らせ」」

 前日より、当店でもフリーペーパー 「FIELD NOTE」 の最新第11号の配布がはじまる。
 1打数0安打。打率 2割5分5厘1毛。


  2018年11月19日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第314試合

  1. アイコス
  2. 詩の本
  3. ジャズ系の本

 出張買入と納品を済ませ、午前11時すぎより店を開ける。

 本店のオヤジさんに似てきたねと常連さんに言われる。 風貌ではなくて声のかすれ方のことだった。

 思潮社の現代詩文庫 『戦後名詩選 I』 が売れる。
 3打数1安打。打率 2割5分5厘3毛。


  2018年11月18日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第313試合

  1. 釧路新書 『東北海道物語』
  2. 宮澤賢治 「よだかの星」

 開店前に 釧路市立博物館『記録集 釧路・根室の簡易軌道 増補改訂版』 を購入する。

 2階の喫茶ラルゴではクリスマスの飾りつけ。

 「よだかの星」 所収の新潮文庫版 『銀河鉄道の夜』 が売れる。 小学生のころ読書感想文にこの忘れがたい童話のことを書いたっけ。
 2打数1安打。打率 2割5分5厘1毛。


  2018年11月17日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第312試合

  1. 図書カード
  2. カーリングの本
  3. 『罪と罰』 の単行本
  4. トレーニングの本

 3のお客さんに本店を紹介する。 お客さん、あちらで光文社文庫版の1巻目をお求めになる。 単行本ではないけれど1安打。
 4打数1安打。打率 2割5分4厘6毛。

 2階の喫茶部長は最愛のギタリスト・ 藤井一彦 さんに会いに京都のライブハウスへ。 一方そのころ私は、地元シンガーソングライターの平井一彦さんのライブを見に BAR 火星ツイスト へ。 一彦がふたり。

 火星ツイストでは Nの集落 さんに心を鷲づかみにされた。


  2018年11月16日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第311試合

  1. 森村さん
  2. 『遺譜 浅見光彦最後の事件』
  3. 清張さん
  4. 週刊誌
  5. 歴史もの
  6. 池澤夏樹
  7. 普通の雑誌
  8. 香道の本
  9. キノコの本

 朝、武佐のお宅に出張買入。 時間が余ったので、ぐるっとまわって愛国のパッケージプラザ我満で包装資材を買い足す。

 前日より釧路入りしている札幌の岩村誠二さんから刺客が届く。 新富士、愛国、武佐の各郵便局の風景印を押された3通のハガキである。
 岩村さん、明日は鶴居村の 「簡易軌道シンポジウム」 へ向かうとのこと。

 6、9が売れる。
 店を閉めてから本の配達。
 9打数2安打。打率 2割5分4厘6毛。


  2018年11月15日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第310試合

  1. 昨日来たときにあった 「はらはら」 っていう題名の文庫本2冊
  2. 賞状用の額
  3. 百田尚樹 『日本国紀』
  4. シャンソンのレコード

 札幌の岩村誠二さんがご来釧に。 週末に鶴居村で開催される 「簡易軌道シンポジウム」 がお目当てである。

 コナリー氏のプロ野球辛口話を拝聴する。

 「昨日来たときにあった 「はらはら」 っていう題名の文庫本2冊あるかい?」 と訊かれたが思い当たる本がない。 「あったあった」 と言ってお客さんが自力で探し出したのは宝島社文庫 『VOW全書』 の1、2巻だった。
 4打数1安打。310試合を終えて、1059打数270安打。打率 2割5分4厘9毛。


  2018年11月14日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第309試合

  1. 藤田の
  2. 啄木関係

 映画 『ボヘミアン・ラプソディ』 の大ヒットにあやかり、 クイーンを特集した 「レコードコレクターズ」 のバックナンバー3冊を面出しにする。 翌日2冊が売れた。

 観光絵葉書が溜まりにたまったので値段をつけ箱にまとめてコーナーを作ってみる。
 2打数0安打。打率 2割5分4厘9毛。


  2018年11月13日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第308試合

  1. アイヌ文様に関する本

 大阪のガス人間さんに教えてもらった 釧路の謎キャラ 「おさむ (仮)」釧路市立博物館はっくん と違っておもしろがることができない。
 1打数0安打。打率 2割5分5厘4毛。


  2018年11月12日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第307試合

  1. 『仙台藩 最後のお姫さま』

 九州の猫山さんから 「山陰中央新報」 など各種紙物が届く。
 1打数0安打。打率 2割5分5厘7毛。


  2018年11月11日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第306試合

  1. ジョージア・オキーフ
  2. 手芸の本

 本店にて社長の本探しにたまたま居合わせた常連さんが駆り出される。
 2打数0安打。打率 2割5分5厘9毛。


  2018年11月10日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第305試合

  1. 藤田の
  2. 石川達三
  3. 英語のアメコミの本
  4. フィギュアがついてる本
  5. 松田優作のパンフ

 雨とジリ。
 石川達三の文庫本が売れる。 洋書じゃなくて翻訳物だけれどアメコミ本が売れる。
 5打数2安打。打率 2割5分6厘4毛。


  2018年11月9日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第304試合

  1. 向田邦子
  2. 氷室冴子

 灯油屋さんに今期はじめて給油に来てもらう。

 夜、2階の喫茶ラルゴ貸切で クシロソーシャル大学 の講座開催。
 2打数0安打。打率 2割5分5厘7毛。


  2018年11月8日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第303試合

  1. 原田マハの文庫本
  2. 中野京子
  3. 『軌跡三十年 釧路ノワール美術協会30回展記念誌』
  4. 東大の本
  5. 釧路そば商組合の40周年記念誌

 3は本店に在庫あり。 お客さん、あちらでお求めに。
 電話で訊かれた5、少ししてお探しの方が来店しもらわれていく。
 5打数2安打。打率 2割5分6厘2毛。


  2018年11月7日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第302試合

  1. 日本史の年表

 朝、納品。

 捕物出版 が気になる。
 1打数0安打。打率 2割5分5厘5毛。


  2018年11月6日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第301試合

  1. 乙川優三郎
  2. 函館の女流作家で宇江佐さんの
  3. こういうような釧路の本

 今年も業者の方に消防用設備の点検をお願いする。

 フラカンさんに レトロスペース坂会館 のおみやげのマッチをいただく。 一昨年行ったときはなかったぞな、もし。 坂会館グッズが地味に増えていく
 3打数0安打。打率 2割5分5厘7毛。


  2018年11月5日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第300試合

  1. 自然科学
  2. 建築
  3. 古い車の雑誌

 午後、毎日さんと日課の無駄話の時間。 いつもと同じ光景のようにみえて微妙になにかが違う。
 毎日さん、会話しながらも外の均一棚の上に置きっぱなしのコーヒーを気にしておられる。 棚のそばに人影を認めるたびに 「あの人も俺のコーヒー飲んじゃうのかな……」

 一昨日の事件から立ち直るにはまだ時間がかかるであろう。 コーヒーの紙コップに油性ペンで名前を書くか、 ゴム紐をつけて飲まれそうになったら勢いよく引っ張るなどの対策が必要とされている。
 3打数0安打。300試合を終えて、1033打数265安打。打率 2割5分6厘5毛。


  2018年11月4日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第299試合

  1. 芹沢光治良
  2. 田辺主さんの画集

 帯広ウォーボーイズ友の会会長氏に タムラ堂 の美麗な手作り絵本をみせてもらう。

 角川文庫の 『巴里に死す』 が売れる。
 新刊で絶賛お取り扱い中の田辺主さんの画集 『CHIKARA TANABE HIS WORKS 午後の散歩』 も売れる。
 2打数2安打。打率 2割5分7厘2毛。


  2018年11月3日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第298試合

  1. この前見つからなかった帯広百年記念館の本
  2. A4の封筒

 文化の日。 午前中、出張買入で絵はがきをたくさん。

 ひとしきり馬鹿話に興じていた毎日さんがお帰りになろうとして 「あっ、あの人、俺のコーヒー勝手に飲んでる」
 外の均一棚の本を熱心に座り読みしながら、 さも自分が買ったもののように毎日さんのコーヒーをごくごく飲むおじさんがいた!

 北大通店店内でローソンの街カフェコーヒーを2回もぶちまけた咎により、 毎日さんのコーヒー持込が厳禁されたことは当欄で再三述べてきた。
 淹れたての美味しい飲み物も外気にふれるうちに冷めてしまう。 時には外の均一棚の上に置き忘れられ、 店を閉めるころになって表面に薄く膜が張ったそれに気がつくこともあった。

 それくらいぞんざいに扱われる街カフェコーヒーなのだが、 知らない人が断りなく飲んでいる光景は、あの毎日さんにとっても衝撃だったようだ。
 「代わりに (それ飲んじゃダメですよって) 言ってきましょうか」 という私の申し出にも、 「いや、いいんだ、いいんだ」 と力なくかぶりを振る毎日さん。 そのままコーヒーおじさんに接触することなくお帰りになった。

 後で2階の喫茶部長が 「外にこんなのあったよ」 と紙コップを持ってきた。 コーヒーは飲み干されていた……。
 2打数0安打。打率 2割5分5厘8毛。


  2018年11月2日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第297試合

  1. 新書系
  2. ソロー 『森の生活』
  3. さくらももこ
  4. 宇野亜喜良

 「エンジン01 in 釧路」 が開幕する。

 電話で 『森の生活』 の問い合わせを受ける。 本店在庫をお伝えし、向こうで講談社学術文庫版をお求めいただく。
 他に、宇野亜喜良の 『白猫亭 追憶の多い料理店』 が売れる。
 4打数2安打。打率 2割5分6厘3毛。


  2018年11月1日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第296試合

  1. ビートルズのレコード
  2. ネットに出てた橋本治の 『桃尻語訳 枕草子』
  3. ネットに出てた橋本 治の 『ユリイカ』 のシャンソン特集号
  4. 童謡の本

 紅野謙介 『国語教育の危機 大学入学共通テストと新学習指導要領』 (ちくま新書) は目を通しておいた方がよさそう。

 1、2、3、4が売れる。
 4打数4安打。打率 2割5分5厘3毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。


  2018年10月31日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第295試合

  1. 日本史の年表

 朝、納品。

 お客さんからお借りした 『マイウェイ地獄』 なるCDを聴いている。 いろんな人が歌って演奏した 『マイウェイ』 ばかり1枚に詰め込んだもの。 布施 明 のとか、どこぞの吹奏楽部のとか。 それぞれ個性があって意外と飽きない。 セックス・ピストルズのやつは入っていない。
 1打数0安打。打率 2割5分2厘4毛。


  2018年10月30日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第294試合

  1. スピリチュアル関係
  2. カズオ・イシグロ

 前日は臨時休業して日高方面へ日帰り旅行。 今年で創業100年になる浦河町の 大黒座 にも立ち寄る。

 『ハイネック博士の未知との遭遇リポート』、『日の名残り』 が売れる。
 2打数2安打。打率 2割5分2厘7毛。 (K)
10月第一週の阿寒湖の遊覧船 検索の小部屋
(クリックすると 拡大します)
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音楽コラム 「レコードの溝」 第50回 吉田拓郎 その5  平位公三郎・文
 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 をお届けします。 今回は、冒頭で本コーナーのこれまでの道のりを振り返っていただきました。 また本編も、吉田拓郎ばかりではなく、 平井一彦、友部正人、こまどり姉妹、友川かずき、樹木希林、小津安二郎といった諸氏の名前が行き交う いつも以上に多彩な内容。
 彼らをつなげるキーワードはズバリ 「狂気」 です。

  平井一彦 『密漁』 (You Tube より)

  友川かずき 『生きてるって言ってみろ』 (You Tube より)

  ニーノ・ロータ 『道』 (You Tube より)


               ×                 ×                 ×


 レコードの溝  第51回 
 吉田拓郎 その6 (『古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう』 『青春の詩』 『たくろうオンステージ第2集』 中編 その2)

                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


  (前段)

 このコラムを書き始めたきっかけは、たまたま豊文堂さんに送った <音楽を通した自分史> 〜それが 「前口上」 〜だったと思います。 それを読んだ社長さんに、面白いから書いてみませんかと言われて書き始めました。

 最初は、長い文は店長さんの負担になると思い、 原稿用紙2枚くらいに下書きしてからスマホで清書して送ってました。 (パソコンは持ってないので今でもメールです。) でも、長くてもコピーできるのを知りだんだん長くなりました。

 そのうち、一つのバンドについて書きたくなりピンク・フロイドシリーズが始まりました。 フロイドの総てのアルバムについて書いたら、一区切りとしてこのコラムも終了しようと考えていました。 そのうち月1更新を自分に課して行きました。 その更新回数や内容などに豊文堂さんからの注文は全くありません。

 月1更新は、だんだん自分の仕事のようになって来ましたが、『何でこんなことしてんだろう?』 と思い、 正直しんどい時もありましたし、資料集めに費用がかかったりもしましたが、 上手く書けたなと思った時は楽しかったんです。 「カイカーン! (快感)」 ですね。 それだけですね。 それだけのことで、ボランティアでもありませんしね。

 それに、読まれた方がどう思おうと、私には全く関心がありませんでしたし、 ごく少数の友だちに向けて書いてる積もりでした。 実際、ブログではないので一体何人の人が読んでるのかも分かりませんしね。 それは今も変わりません。

 ところが、諸般の事情で 「レコードの溝」 を休止またはやめるとなった時は、意外に落ち込みましたね。 腑抜けは大げさですけど、ちょっとそんな感じになりました。
 それは、自分でも予想外でした。 気付かないうちに、このコラムは、私の中で (勝手に) 大きく成長してたんですね。

 ですから、今後は気楽に考えて書いて行こうと思います。 拓郎シリーズもいつまで何処まで続くかは分かりませんが、またよろしくお願いします。

  ★

 (では、本編です。)
 拓郎さんの正式デビューアルバム 『青春の詩』 だが、私が使って一番恥ずかしい日本語は <青春> なのです。 1960年代半ばから70年代初め頃、「青春のなんとか」 というテレビドラマが大流行したことがあったが、 大概高校生と教師のあれこれだったのでタイトルだけで内容は分かってしまった。 もういいよ!と思っていた。
 21世紀前半の現在は、幸い <青春> が使われなくなってホッとしている。 (<青春> が好きな人はごめんなさい。)

 (話は飛ぶが)、
 今回の北海道長旅で出会った釧路在住のシンガー・ソングライターを紹介したい。 私と字は違う同姓の 「平井一彦」 さんです。 しかも、歳は私の3つ下で近い。
 しかし、とても固い人生を生きて来た私とは全く違う人生だ。 (平井一彦さんの生き方には憧れるし羨ましいが、自分の性格上体格上絶対無理だと思う。でも憧れる。)

 彼のことは、川島店長から教えてもらい平井さんの発売したCDを7枚持っている。 今回、たまたま平井さんが喫茶店でライヴをやるので店長と一緒に出掛けて、 しかもライヴ終了後に自己紹介して握手してもらった。 感激! 体がでかくてパワーを感じた。

 平井さんは、元漁師でタクシードライバーをやりながらライヴ活動をしている。 私は、その生きざまから生まれる生々しい歌詞と粘っこい歌声にハマった。 「密漁」 や 「臨検」 というタイトルだけで分かるでしょう?(こんな歌ないよ!)

 フォークというよりブルースに近い。 いや、むしろ津軽三味線の土着の匂いかな? (そういえば、最近こまどり姉妹にハマっている。 こまどり姉妹は、ザ・ピーナッツのようにハモれないので軽く見ていたが、少しハモってましたね。 失礼しました!最近は、二人の声の違いも分かります。)

 実は、2年前にラルゴで友部正人のライヴを見て彼にファンレターを渡した。 こんなことは初めてだったが、私の自作の詩を2編書いてたので、彼も驚いたと思う。 ライヴの次の日に本店で彼に会った。
 友部正人は詩人だと思う。 歌詞が詩として成立しているから <吟遊詩人> だ。 なんか、力まずに自然に自由に生きてる感じが素敵だった。

 でも、平井さんはメジャーな雰囲気の楽曲とは異なるし、友部正人とも違う。 その土着性?は独特だ。
 平井さんは、友川かずきにハマり影響を受けたそうだ。 友川かずきは名前だけは知っていたが、 テレビで 「生きてるって言ってみろ」 をギターの弦を切りながら歌う姿を観て衝撃を受けた。 しかも、胸ポケットには赤鉛筆を何本か入れていて、競馬か競輪の途中だと言っていた。

 私はぶっ飛んだ! 歌い終わり、「小遣い稼ぎができた」 と言って平然と帰って行くのを、 司会をしていた坂崎幸之助となぎら健壱が唖然として見送っていた。 またギャンブルに行くのだろうな。 『すげえなーやるなあー』 と、思った。
 と、ともに <ザマーミロ!> とも思ったのは誰に対してでもない。 司会をしてた2人を含めて、安定してる人たちに向けて 『世の中にはこんな人も居るんだよー!』 と叫んでやりたい気持ちになったのだ。
 何故だか分からないけど。…

 当然、友川かずきにもハマりCDを買いましたよ。 昔、三上寛に衝撃を受けたがまた違う衝撃だった。 まるで、詩人のランボーがギターを掻き鳴らして歌ってると思った。 狂気を感じたのだ。

 音楽だけで食って行くのは難しいし、<濃すぎる> ミュージシャンは不特定多数には受け入れられず特定される。 濃い原液は飲みにくいから薄めないと広められないが、その薄め方が問題だと思う。 だから、薄めずに自分の道を行くなら歌以外の収入が必要になる。
 それでいいじゃないか! 印税生活ができる人は、ヒット曲が必要だ。 そんな人は限られている。

 友川かずきには、狂気がある。
 平井一彦さんは、狂気の寸前で留まるが、いつそこへ突っ込んでもおかしくない危うさを感じる。 そこが魅力なのです。 こんなミュージシャンは居ませんね。

  ★

 さて、拓郎さん。
 当時は <たくろう> 名義ですが、初期の彼にはかすかに狂気を感じたけれど、 彼は (メジャーになるため?) 敢えてそれを棄てたか封印した。 (中津川のコンサートで、「人間なんて」 を1時間か2時間歌ったとか…狂気ですね。)

 加川良や泉谷しげるは狂気を自分なりにアレンジして表現した。 遠藤賢司は、ロックで狂気に走った。 だから、(大きな) 狂気を孕んだミュージシャンはメジャーにはなれないのですが、 ミュージシャンなんてみんな狂気を抱えてるんですよね。 役者や画家も同じです。 アスリートも同じです。

 実は、私たち一般人も狂気を抱えてるんですが、敢えてそれを見ようとはしません。 その狂気は、例えば 「え〜!あの人が?」 という類いです。 外面からは狂気は見えませんし、見せないようにしている人もいるでしょうし、 自分の狂気に気付かない人もいるでしょう。
 でも、私は総ての人が狂気を抱えていると思っています。 それを、上手く引き出せれば (まれに) 芸術になることもありますが下手をすれば犯罪です。 その差はとても大きいのです。

 では、ここで (私なりの) <狂気> を定義づけたい。 一般に 「狂気の沙汰」 といえば犯罪行為を指すが、そもそも法律が無ければ犯罪行為も無いことになる。
 では、正気とは何か? 法律に触れない生活をすることか。普段生活をしていて法律など意識しないが、 社会生活を営む上で法律はルールとして絶対に必要だ。

 しかし、時として小さなルールを破りたくなることは誰にもあるでしょう? (横断歩道以外を渡るとか、唾を吐くとか)。 刑法に触れるようなルール違反は、それを実行すると犯罪→ (近い) ←狂気となるが、 私はそれとは少し異なる定義をしたい。
 狂気とは、『人間の本能から最も遠い欲望を実践実行すること』 だ。 つまり、食欲・性欲・睡眠欲から遠く外れたことに没頭熱中することだ。

 (仮定として)、私は独房に閉じ込められたとしても、 (食事は保障され) 紙と鉛筆と本があれば生きていける自信はあるが、 普段の生活から読むことと書くことと考えることを禁止されたら狂うと思う。 いや、正気を失う。
 だから、ミュージシャンは歌わないと狂うんです。 映画監督は徹底的にこだわるんです。 その時、その人は人間の本能からは最も遠いところに居ます。 でも、それはスゴい快感なのですよ。 だから、止められないのです。

 人間は、<狂気> を吐き出さないと正気を保てないんですよね。 実に厄介な生物です。 それは、ひょっとしたら知性と理性を手に入れた時に、 狂気も <隠し味> として含まれていたのに気付かなかったのかもしれません。
 〜〜この世に狂気がなければ犯罪も戦争も起きませんが、芸術も生まれなかったかもしれません。 狂気がなければ平穏で平和でしょうが、如何にも退屈ではありませんか?〜〜
 あの世には狂気はないのでしょうね。 多分…

 ここまで書いて、やっと分かりました。
 私が、この 「レコードの溝」 を休むかやめるかでしばらく停滞していた時は、体調が悪くなりました。 それは、頭の中の狂気を吐き出せなかったからですね。 心の便秘です。 吐き出す <場所> が無くなったんですよね。 汚くてすみません。

  ★

 最近、狂気を感じた映画は川島店長から紹介されて観た、樹木希林の出演作 『日日是好日』 ですね。 私は、不覚にも冒頭から泣きそうになった。

 茶道が題材の静かな映画だが、〜「イタリア映画のフェリーニの 『道』 を家族で観たが、 私 (主人公の女子大生) は子どもだったのでさっぱり分からなかった」〜という語りで、 まずぐっと来てしまったのだ。 (百席が満席に近いスクリーンの前で、泣いてるのは恐らく私一人だろうと思うと恥ずかしくなり、 余計に涙が流れた。)
 それは、『道』 の悲しいストーリーを思い出したからなので、この映画の本筋とは直接関わりがない。 しかし、主人公の女の子の成長と心情の変化には通低しているのだ。

 まだまだ上映中なので詳しい内容は省くが、樹木希林の演技は <静かな> 狂気に満ちていて、 ラスト近くの顔のアップは何とも言えない表情であり、(「無我」 にも見えた。) 『嗚呼、この人はもうこの世に居ないんだ』 と思うと不思議な気持ちになった。 (後日、映画 『道』 を観たが涙は出なかった。 …記憶の中の映画とは形が変わってましたね。 いや、映画自体が変わることはないので私の記憶が変わってましたね。)

 この作品は、茶道を通して禅の精神にもつながってると思う。 〜〜果たして、樹木希林は悟りを開いて逝ったのだろうか?〜〜 あの表情からすると…悟ったと思うが、それが何かはもちろん私には分からない。 結果論だが、<諦め> にも見えた。

 ※(注) この映画は、退屈な人には退屈です。 田舎の友だちHくんは冒頭は爆睡したと言ってましたし、私の回にも静かな寝息が聞こえましたからねぇ〜。 でも、Hくんはもう一度観たいと言ってますし私もそうです。

 こういう、特に大きな事件の起こらない映画 (個人的には起こりますよ。) のことを私は 《小津安二郎的作品》 と呼んでいます。 映画時間の流れがゆっくりゆったりしてますが、川島店長はそこにアクションを見出だしてましたね。 それもひとつの映画の見方ですよね。

 それと、「物事にはすぐに分かるものと、時間がかかるものとがある」 にも感銘しました。
 茶道の所作が合理的かというと不合理でしょう。 その所作にいちいち意味を求めても、それこそ無意味です。 でも、現代人は <合理的であること> にこだわるんですよね。
 例えば、数字で示されると安心し納得するんですよね。 (だから、逆に騙されやすい。) でも、犯罪を起こすんですよね。 矛盾です。 犯罪は、合理的ですか?

 「教育は不合理です」 と、この前参加した大学の卒業生の集まりで、ある教授が言った。 それは、以前聞いた 「教育は矛盾です」 と符号する。

 久し振りに見直した小津の作品 『彼岸花』 で、 主人公の頑固な父親が奥さんに矛盾していると攻められて言い返す。 「矛盾してないのは神様だけだ。人生は矛盾だらけなんだ! だから矛盾の総和が人生だって言った学者だってある」 と、必死で言い返す。
 その様子が、いつも貫禄充分の主人公の父親が子どもの様に駄々をこねるので、 笑ってしまったが私も矛盾のかたまりです。 (この場面がこの映画唯一の山場と言ってもいい)
 でも、67歳になって小津作品を観ると、沁みますねぇ〜。 確かに、時間を経ないと分からないこともあります。

 それに、映画作品自体は変わらないのに、いつの間にかそれを観る自分の方が変わって行っているのです。 それを成長というのか老成というのか、経験を積んだというのかは分かりませんが、不思議なことですね。
 映画作品が <物差し> で、変化しなくても、 それを時々 <今現在> の自分に当てると長さが変わってる感じですね。 うん、そうだ!物差しだ。
 今の自分とぴったり合う昔の映画があると思いますよ。 (それは、いわゆる名画でなくてもいいんです。)

 だから、この映画 『日日是好日』 を観た若い人が、今から20〜30年後観るとどう思うのか楽しみだ。 多分その頃私は向こうで、樹木希林さんに会ってるかな? 会いたいな。 でも、ちょっとこわい。

  ★

 映画 『彼岸花』 は、1958年(昭和33年)の作品だ。 私は小学2年生か! ちょうど60年前になる。 私は遅い子どもなので、その当時の私の父親が映画の佐分利信の父親と同じような年頃だと思う。 そう思ってこの映画を観ると余計に感慨深い。
 生活環境は大きく変化しても、人間のやることはそんなに変わらないのですよね。 (うちの父親も、時々ムキになって母親とけんかしてたな…。 その夜は、母親と妹と3人で父親と別の部屋で寝てましたね。 でも今は、その時の父親の気持ちが分かりますけどね。)

 この前、1つ下の友だちと京都の母校の大学へ、教育学科開設50周年記念行事に参加したが、 友だちは何10年振りだったのでその変わり様に驚いて声も出なかった。
 ちょうど、学園祭だったので50年前の私たちみたいな年齢の学生たちを、 ベンチに白髪のおじさん2人で腰掛けて眺めていた。 「50年か…」と、2人で呟きながら。

 その、約50年前の1970年に、このアルバム 『青春の詩』 は発売された。
 オリジナルアルバムで言えば2枚目が 『人間なんて』 で、3枚目が 『元気です』 と続くのだが、 アルバムジャケットの拓郎の顔の変化を見てみたい。

 『青春の詩』 の拓郎は、おかっぱ頭で若い!と言ってももう24歳だ。 (でも、失礼ながら当時21歳くらいのK 先輩の方が老けて見えた。) 私は拓郎は、当時20過ぎでもっと若いと思っていたから、 「結婚しようよ」 の時は26歳だったのだからと、今更ながら納得した。

 さて、デビューアルバムの拓郎の顔は挑みかかるように見えるが、 『人間なんて』 の階段に座るジーンズに長髪の拓郎は、少し余裕を感じる。 加藤和彦ディレクターのこのアルバムは、変化に富んでいて良くできている。
 そして、メジャーに移った 『元気です』 の顔は不満たらたらに見える。 その拓郎の唇が、ミック・ジャガーみたいに分厚くてセクシーとか話題になりましたね。 今見ると、そうでもない。

 この3枚のジャケット写真に共通しているのは、拓郎の視線がカメラ目線ではないことだ。 3枚ともカメラのレンズを見ないで他所を見ている。
 それで思い出したが、初めて拓郎がテレビで 「マークU」 を歌うのを観た時も、 「襟裳岬」 で賞をもらった時もテレビカメラから視線を外していた。 俯いていた。
 それは、その後のマスコミに対する拓郎の姿勢につながると思う。 拓郎は、マスコミを信用していなかったのだ。

 ここまでの3枚目までが <私の拓郎> なのですよ。 これから後の拓郎は、少し私からは離れて行きます。 言い換えれば、拓郎に対する私の気持ちは <薄く> なって行くのです。

 拓郎を最も身近に感じたのが、2枚目の 『人間なんて』 で、まだ少し素人っぽさを残しているが、 『元気です』 からは完全にプロミュージシャンになってだんだんカリスマに近づくのです。 顔がアイドル顔になります。
 でも、この3枚のアルバムが、私にギターを弾いて歌う愉しさや、 カラオケの無い時代に自分のストレスを発散させる方法を教えてくれたのです。

 ありゃあ〜、またまた話はズレて、映画の話が中心になりましたね。
 すみません、『青春の詩』 と 『たくろうオンステージ 第2集』 の各楽曲については次回にします。


                                  (2018年11月21日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

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 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

                            クリックすると つづきをお読みいただけます


                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

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