開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2017年 9月25日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
9/26 (火) 本店 は 正午すぎより 開店の予定 です。

9/25 (月)  本店の新規入荷欄
郷土誌、漁業、民族、文庫の分野  計10点を 登録しました。

9/25 (月)  北大通店 古書目録
郷土誌、歴史、文学、本の本の分野  計10点を 登録しました。
8/6撮影 第70回くしろ港まつりスペシャルパレードのミッキーマウスご一行様。(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
● ラルゴ 催し物のお知らせ ●
10/14 (土) 開催  バロンと世界一周トリオ  釧路公演
<バロン (ウクレレ、タップダンス)、黒川紗恵子 (クラリネット)、熊谷太輔 (パーカッション) >

11/16 (木)  田口史人のレコード寄席 in 釧路 珍盤・奇盤を聴く 開催
<特別演奏=斉藤友秋/吉原伸と霧の港のノスタルジア >


日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

<豊文堂書店レコード部からのお知らせです>

 ただいま白金町の豊文堂書店 本店では、ジャズ・レコードの買入をしています。
 量が多い場合は出張いたします。 50枚以上であれば、道東一円も伺います。
 お気軽にご連絡ください。


 豊文堂書店 本店レコード部=北海道 釧路市 白金町 1番16号
 TEL/FAX  (0154) 22-4465           


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 平位公三郎さんの自伝コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 アルバム 『対 (TSUI )』 を取り上げた後編の予定でしたが、平位さんの執筆欲が高まり中編となりました。 大団円へ向けてあと数回の連載になります。 お楽しみください。

  コニー・フランシス 『VACATION/ヴァケイション』 (You Tube より)

               (2017年9月15日更新)

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 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 を更新しました。

 今回は特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

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  2017年8月24日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第225試合

  1. カセットテープ
  2. ダイナ?のレコード
  3. ミッキーの本
  4. 森 鴎外

 「書店ゼロの自治体、2割強に 人口減・ネット書店成長…」

 2003年にうちが開店したときは3軒あった北大通の新刊書店も、 昨秋駅前のブック亭が閉まりとうとうゼロになってしまった。

 「ミッキー (マウス) の本」 を訊かれて 「ビッキーの本」 と早とちりして、 「砂澤ビッキですか」 と問い返す。 お客さんとの間に沈黙が生まれる……。 みんなやるよね。 よくあることだよね。

 鴎外の文庫が売れる。
 4打数1安打。打率 2割5分7厘2毛。

 北大通店の めくりめくられ: 九州の猫山さんから、 JR九州の車内誌 「旅のライブ情報誌 プリーズ」 と 「佐賀新聞」 の2017年7月22日朝刊を送っていただく。 「ゴジラ 9月に佐賀上陸」 の記事が1面に。


  2017年8月23日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第224試合

  1. インディアンの本
  2. マンガ (『黄昏流星群』)
  3. 外国の本
  4. 英会話の本

 出張買入をしてから、午前11時半より店を開ける。
 4打数0安打。打率 2割5分7厘2毛。

 北大通店の めくりめくられ: 『映画秘宝EX 激闘!アジアン・アクション映画大進撃』 (洋泉社) をメモを取りながら読む。


  2017年8月22日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第223試合

  1. 推理小説の英語版

 山陰の007さんから 『007/ユア・アイズ・オンリー』 のポストカードが届く。 ロジャー・ムーア追悼も兼ねているのだろう。 合掌。
 1打数0安打。打率 2割5分8厘5毛。


  2017年8月21日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第222試合

 社長との遠方出張。 戻ってきて午後6時半より2時間強店を開ける。

 オリジナル フレーム切手 「釧路を走る国内唯一の炭鉱鉄道」 の販売がはじまる。
 0打数0安打。打率 2割5分8厘9毛。


  2017年8月20日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第221試合

  1. 前に来たときにあったティーンエイジ・ファンクラブのCD
  2. フレデリック・フースラー 『うたうこと』

 道立釧路芸術館「追悼特別展 高倉健」 へ。

 プロジェクターを使って四方の壁に健さんの出演作の予告編集をエンドレスで映しつづける部屋がヤバイ。
 映像と音響の奔流に放りこまれて未知の感覚への扉がひらいたよう。 平気で何時間もすごせそうでこわくなる。 廃人になってしまうよ。
 2打数0安打。打率 2割5分8厘9毛。

 夜、2階の喫茶ラルゴで 「井上仁志 (THE TON-UP MOTORS) ツアー 「井上の科学」」 釧路公演。 井上さん、ライブでしか聴けない気骨のある曲を披露してくれた。


  2017年8月19日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第220試合

  1. 『天使の杖』?
  2. 岩野泡鳴
  3. 松本清張 『黒革の手帖』
  4. ブルックナー 『交響曲 第9番』 クレンペラーのレコード
  5. ブルックナー 『交響曲 第4番』 クレンペラーのレコード
  6. 明治時代の北海道のキリスト教について書いてある本
  7. 北海道の宗教団体
  8. 北海道と女性

 夜、北大通で くしろ市民北海盆踊り
 木曜日にばかりお見えになるので当欄で 「木曜の男さん」 とお呼びしていたお客さんが 久々にお出でになる。 おもての喧騒をよそに話しこみ、気がつくと盆踊りは終わっていた。

 天気は悪くなかったのに祭りの人出が寂しい。 2週間前の ミッキーマウスが来たとき港まつり の熱狂にまるで及ばず。

 姿をお見かけしなくなって久しい常連さんが亡くなっていたことを知る。 5年以上経つという。 北海盆踊りの日の踊りの合間に浴衣で顔を出してくれたこともあった。

 クレンペラー指揮のブルックナーのレコード2枚が売れる。 高橋三枝子 『北海道の女たち』 が売れる。

 岩野泡鳴を訊かれるが何もない。 泡鳴を取り上げた文芸評論書ならば本店にある。 お客さんに知らせると、後で向こうでお求めくださった。 1安打追加。
 8打数4安打。220試合を終えて、782打数203安打。打率 2割5分9厘5毛。

 北大通店の めくりめくられ: 『ありがとう、うちを見つけてくれて 「この世界の片隅に」 公式ガイドブック』 (双葉社)という新刊を見つけた。 作り手や有名タレントに混じって、大ヒットに貢献した映画館スタッフのインタビューもあるところがえらい。


  2017年8月18日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第219試合

  1. 三浦綾子 「チミケップ湖」?
  2. 『ガリヴァー旅行記』
  3. 子どもの工作の本
  4. お茶の裏千家の教本
  5. 今野 敏さん

 頂き物の 鍛高ラムネ を開栓したら振っていないのに手元で盛大に吹き上がるお約束の事態に……。 瓶のラムネを飲もうとするといつもこうだ。 そういう星の下に生まれたのだと思って諦めよう。

 5が売れる。
 5打数1安打。打率 2割5分7厘1毛。

 北大通店の めくりめくられ: 「すばる」 2017年7月号掲載の座談会 「旅する人の旅の本」 がすばらしい。 出席者は、池澤夏樹・辻原 登・湯川 豊・尾崎真理子の4氏。 小説家の自由な精神の発露に当てられてこちらまですっかり鼓舞されてしまった。


  2017年8月17日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第218試合

  1. 応仁の乱のムックみたいなやつ
  2. 講談社文庫の 『黒帯』
  3. 後家さん
  4. 子ども向けの本

 平位公三郎さんの自伝コラム 「レコードの溝」 を更新しました。
 今回は、フロイドが90年代に発表した唯一のスタジオ・アルバム 『対 (TSUI)』 についてお書きいただきました。

  ピンク・フロイド 『Marooned/孤立』 (You Tube より)

 学校に納品してから店を開ける。

 本屋さんの好きな本というお題で取材を受ける。 古本屋のくせに思いっきり新しい本を選んでしまった。
 4打数0安打。打率 2割5分7厘4毛。


  2017年8月16日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第217試合

  1. 詰将棋の本
  2. 松樹路人

 釧新花火大会 の日だった。 新釧路川の方から伝わる打上げの音を聴きながら店じまい。

 北海道新聞社のミュージアム新書より松樹路人の巻が売れる。
 2打数1安打。打率 2割5分8厘8毛。


  2017年8月15日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第216試合

     < ズリ山裏道の遠くへ行きたい・番外編 >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 前日より釧路武佐郵便局で 新しい風景印 の押印がはじまった。 臨港鉄道の石炭列車をあしらったもの。 早速、愉快犯のズリ山さんが 新風景印の郵便書簡 を送ってくれた。 どうもありがとうございます。
 局員さんがくっきりと尚且つ曲がらないように押してくれている。
 0打数0安打。打率 2割5分8厘1毛。


  2017年8月14日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第215試合

  1. ブラームスのピアノ協奏曲第1番のCD
  2. 『罪と罰』
  3. 『君の名は。』
  4. 『ダーウィンの警告』
  5. 『ヘンリ・ライクロフトの私記』
  6. 中日の翻訳辞典
  7. 『自然観察図鑑』
  8. パッチワークの本

 午前の出張買入。 急遽、依頼者の方を蔵書の保管場所までお送りすることになり郊外の高齢者施設にお迎えにあがる。 無事に買入れを済ませて、正午すぎより店を開ける。

 開店してからも本の買取りがいくつもつづいて首がまわらない。

 5、8が売れる。
 8打数2安打。打率 2割5分8厘1毛。

 北大通店の めくりめくられ: 大森 望・日下三蔵:編 『行き先は特異点 年刊日本SF傑作選』 (創元推理文庫) を読み進める。 牧野 修 「電波の武者」、秋永真琴 「古本屋の少女」 に感銘を受ける。


  2017年8月13日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第214試合

  1. 木村政彦 『わが柔道』

 開店前に 港文館 の 「アサノユウスケサクヒンテン」 初日へ。 イラスト、写真、コラージュ、立体。 紙という素材が好きで好きでたまらない作者の性向がダダ漏れしていてにんまりする。 ちなみに私が一番乗りだった。
 1打数0安打。打率 2割5分8厘2毛。


  2017年8月12日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第213試合

  1. 三味線の本
  2. 大岡昇平 『野火』

 夜、2階の喫茶ラルゴで 「「Hello!Live」 発売記念ツアー ローリング・ピアノマン  リクオ釧路公演 が開かれる。

 ツアータイトルにもなっているアルバム 『Hello!Live』 収録のご自身の曲をさして、 再生=人生のやり直しの歌が多いと指摘してみせるリクオさん。 なるほど、正真正銘おっさんになった身にとっては、そんなところも強く共鳴する一因なのかもしれないな。
 今回披露されたいくつかの新曲もまた心躍るものだった。 次のアルバムが楽しみだ。
 2打数0安打。打率 2割5分8厘6毛。


  2017年8月11日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第212試合

  1. 妖怪図鑑みたいな本
  2. 古い少年ジャンプ
  3. タロットカードの本
  4. 野田秀樹
  5. 多賀 新

 山の日。 2階の喫茶ラルゴが夏休みに入る (16日まで)。

 北海道日本ハムファイターズが弱いおかげでナイター中継をまじめに見なくて済み 夜の読書が捗っているとコナリーさんの報告。

 水木しげる 『カラー版 続 妖怪画談』、辛島宜夫 『タロット占いの秘密』 が売れる。
 5打数2安打。打率 2割5分9厘3毛。


  2017年8月10日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第211試合

  1. 標津線の駅舎の写真が載っている本
  2. 紙芝居に関する本
  3. 昔のアイドルの本
  4. 趣味の本 (碁)
  5. 原田康子
  6. 道新選書の 『国木田独歩 空知川の岸辺で』
  7. 子ども向けの絵本

 朝9時、市内武佐への出張買入。 量が少なく思いのほか早く終わったため、愛国のパッケージプラザ我満で包装資材を仕入れる。 11時半開店の予定だったが、通常どおりの10時に店を開けることができた。

 4、5が売れる。
 7打数2安打。打率 2割5分8厘3毛。

 北大通店の めくりめくられ北海道立文学館 で開催中の特別展 「「北方文芸」 と道内文学同人誌の光芒」 の図録が地元書店に並んでいて購入する。


  2017年8月9日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第210試合

  1. アイドル雑誌
  2. 『ろばよ 走れ 渡辺ひろし童謡集』

 ネット目録を見た常連さんから2のご指名が入る。
 2打数1安打。210試合を終えて、740打数191安打。打率 2割5分8厘1毛。


  2017年8月8日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第209試合

  1. 社会科学系
  2. 政治、右翼の本
  3. 辞典

 阿寒国立公園が 阿寒摩周国立公園に名称変更 される。

 毎日さんが三遊亭圓歌のDVDを貸してくれた。 西行と中澤家の人々の二席を収録。

 鈴木邦男が売れる。
 3打数1安打。打率 2割5分7厘4毛。


  2017年8月7日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第208試合

  1. 林 真理子
  2. 釧路関係の本
  3. レコードで 「島を愛する」
  4. レコードで 「旅の終り」
  5. ダークダックスのレコード
  6. シュリーマン 『古代への情熱』
  7. 小林秀雄
  8. 鷲田清一

 毎年、港まつりの翌日は日中でも街が眠ったよう。 2階の喫茶ラルゴは日曜定休日のところ営業していたので、この日は臨時休業である。

 6、7が売れる。 鷲田清一は 「わしだ きよかず」 と読むのですね。 「わしだ せいいち」 だとばかり思い込んで、お客さんとの会話でも平気で用いていました。 中学生の少年 (社長の孫) と話していて誤りを知る。
 8打数2安打。打率 2割5分7厘1毛。

 北大通店の めくりめくられ: 倍賞千恵子の語り下ろし 『倍賞千恵子の現場』 (PHP新書) を読む。 渥美清や高倉健の思い出と並んで、役づくりの話にも多く割かれていておもしろい。 これはよい本だ。

 ちなみに 『幸福の黄色いハンカチ』、『遙かなる山の呼び声』、『駅 STATION』 など、北海道が舞台の諸作で知られる倍賞さんは、根室管内の別海町に別荘をお持ちである (その話も出てくる)。

 こちらは、寅さん風に描いてもらった 儂の似顔絵。 2階ラルゴの美術部長ことフラカンさんの最近作である。


  2017年8月6日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第207試合

  1. まっぷるの函館
  2. 新谷弘実 『病気にならない生き方』
  3. 小物とか縫い物の本
  4. 新しいの入ったかい
  5. いらない新聞紙
  6. 夢野久作
  7. 桜木紫乃
  8. ハワイの本
  9. ずっと昔に函館空港に恐慌着陸したベレンコ中尉の本
  10. かぎ針の本
  11. アイリッシュ

  くしろ港まつり 最終日の目玉は、 東京ディズニーリゾートスペシャルパレード ご一行様である。
 店が開く午前10時前からパレード目当ての場所取りの人びとが現われると、 程なくして沿道が観衆で埋まった。 ディズニー人気恐るべし。 そうした方面に疎いせいで度肝を抜かれたわい。

 花から花へ飛び回る蜜蜂よろしく一人ひとりの耳元で 「パレードはじまるの、夕方4時半からですヨ」 と 囁いてまわりたかったが、それをやったところでスリッパで叩き落とされるのが関の山だろう。

 そんな私が、時間が来るといそいそと パレードを写し出す のだから、何をか言わんや。 この日釧路を留守にしていた2階喫茶ラルゴのスタッフ・ フラカンさんから直々に撮影の指名をいただいたためである。 大義名分はあるのだ。

 もちろん2階の喫茶部長には、どちらがうまく撮れるか挑戦状を叩きつけておいた (喫茶部長はほとんど写さなかったというので私の不戦勝か)。

 以前当店でお求めいただいた 『カラマーゾフの兄弟』 のおしまいが中途半端だったとおかんむりのハメットさんに、 乱歩賞受賞作の 『カラマーゾフの妹』 を押し付ける。
 ゴメさんにはアイリッシュの 『幻の女』 が売れる。

 5のいらない新聞紙は常連さんのリクエスト。 パレード見物に敷く物がほしいということだった。 お応えできたので1安打追加する。
 11打数3安打。打率 2割5分7厘2毛。


  2017年8月5日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第206試合

  1. 子どもの文学
  2. 手塚治虫
  3. 大江健三郎
  4. 他にホームズ
  5. 戦争の写真集
  6. ビブリア古書堂のチェブラーシカの巻
  7. 桜木紫乃さんの釧路を舞台にした小説
  8. 大相撲の本
  9. 『パイレーツ・オブ・カリビアン』 のパンフレット
  10. 長倉さんの本

 くしろ港まつり の2日目。
 いつまで経っても、市民踊りパレードでかかる 「イイッショくしろ」 になじめない。 端的に躍りづらそうでもある。 「釧路港まつり音頭」 と 「釧路魚河岸音頭」 だけじゃ駄目なのかしら。

 劇団どくんご の鶴居公演で見初めて持ち帰った おめめパッチリ足長さん。 レジ横に飾っていたら、それに目を留めた札幌からの旅行者さんが反応してくれる。 「この劇団、これから札幌にも来るんですね。絶対見に行こう」 と。 ふふふ、してやったりだわ。

 3が売れる。
 7は 直木賞受賞作 『ホテルローヤル』 (文庫判) を常備しているご近所さんの佐藤紙店を紹介する。
 10打数1安打。打率 2割5分6厘9毛。


  2017年8月4日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第205試合

  1. デヴィッド・ボウイのレコード
  2. 柴田トヨ 『くじけないで』
  3. 宮沢章夫
  4. ネットに載ってる 『ベートーヴェンの交響曲』
  5. ネットに載ってる 『歌の情勢はすばらしい』
  6. ネットに載ってる 『クラシック悪魔の辞典』

 くしろ港まつり の初日。 延長営業してみたが、例年以上に店に人が入ってこなかった。

 宮沢章夫の 『不在』 が売れる。

 4〜6が売れる。 北大通店のサイト目録をご覧になった常連さんからのリクエスト。
 6打数4安打。打率 2割5分9厘2毛。


  2017年8月3日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第204試合

  1. 洋裁、パッチワークの本

 道東旅行中の中国人女性が行方不明である。 テレビニュースに北大通店の斜め向かいのローソンが出ていた。 防犯カメラにそれらしき人物が写っていたという。
 1打数0安打。打率 2割5分5厘7毛。

     < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 前日につづいて2通の風景印郵便書簡が届く。 ぬかびら源泉郷郵便局と芽登郵便局の風景印だった。 ズリ山さん、道北の旅を終えて 道東の温泉地を巡っていた らしい。
 ぬかびら源泉郷の封筒には遠別つるつる温泉の素が入っていて、こうした引っかけがズリ山さんらしい。


  2017年8月2日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第203試合

  1. 宮本浩次 『明日に向かって歩け!』
  2. 湖陵高校の25年前に出した同窓会名簿
  3. モリエール
  4. ベルクソン 『笑い』
  5. 自動車関係
  6. 太宰治

 「7月やっぱり暑かった! 道内平均気温、観測史上最高タイ」

 岩波文庫のモリエール 『タルチュフ』 が売れる。 大学のテキストらしい。
 6打数1安打。打率 2割5分6厘0毛。

     < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 道内各地の風景印を押された郵便書簡が1度に7通も届いたぞな、もし。

 7月31日付の風景印 (カッコ内は封筒の中に入っていたもの)= 1. 旭川東郵便局 (馬券)、 2. 恩根内郵便局 (ベトナム国有鉄道の乗車券)、 3. 小頓別郵便局 (羅臼昆布)、 4. 枝幸郵便局 (トロッコ王国の乗車券)、 5. 歌登郵便局 (緑茶ティーバッグ)

 8月1日付の風景印 (カッコ内は封筒の中に入っていたもの)= 6. 紋別大山郵便局 (浜の母ちゃん絶品レシピ)、 7. 丸瀬布郵便局 (雨宮21号の乗車券)


  2017年8月1日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第202試合

  1. 『大航海時代の日本人奴隷』
  2. 住宅地図

 北大通店の めくりめくられ: 北海道新聞の朝刊をひらくと連載小説の第1回目が。 桐野夏生の 『とめどなく囁く』。 しばらくの間また愉しませてもらえそう。

 映画の先生が、NHK 「にっぽんの芸能」 に月1回出演する渡辺保の語りのよさにぞっこんである。
 2打数0安打。打率 2割5分6厘8毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。

 小田氏の論創社HPでの連載もおもしろそうなところを狙い撃ってくる。 最新回は 「本を読む 第18回 寺山修司と新書館「フォア・レディース」」


  2017年7月31日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第201試合

  1. 折口信夫
  2. 小林多喜二
  3. 勝新の本
  4. 夢野久作
  5. 吉田 満 『鎮魂 戦艦大和』
  6. 渡辺 清 (戦記)
  7. はやしいくお?

 「マチ歩きBOOK 歩らいぶ vol.6 釧路 北大通&駅ウラエリア」 が発刊される。 本店と2階の喫茶ラルゴを紹介していただいた。 うちの社長がかわゆくイラスト化されている。

 2軒となりの佐藤紙店のレジカウンターに、原田康子の 『挽歌』 (新潮文庫) が置いてあることに気づく。 もちろん新刊書として。 今後は訊かれたら紙店さんにあることを伝えよう。

 1、2の文庫が売れる。

 先月訊かれたカンボジアのポル・ポト関連の本が入荷していた。 探していた方がおみえになり、本多勝一 『カンボジア大虐殺』 をお渡しできる。
 7打数3安打 (内1安打 6/15分)。打率 2割5分7厘5毛。

 北大通店の めくりめくられ: 13ヶ月にわたって北海道新聞の朝刊に連載されてきた葉室 麟 『影ぞ恋しき』 が最終回を迎える。 終わりそうでなかなか終わらずハラハラしながら読んでいた。 ホラ、書籍と違って残り何ページなのかわからないから。


  2017年7月30日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第200試合

  1. マンガ本
  2. ベルクソン

 元々暇な日曜日だけれど、いつにも増して閑古鳥がないている。 それもそのはず、午後になっておみえになった毎日さんが 「図書館の古本市に行ってきたよ」

 収穫品の数々を念入りに教えてもらう。
 2打数0安打。200試合を終えて、684打数175安打。打率 2割5分5厘8毛。


  2017年7月29日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第199試合

  1. 原田康子 『挽歌』
  2. 北海道が舞台の小説
  3. おもしろい本
  4. グッとくる本
  5. 手芸関係
  6. 小笠原豊樹訳のロス・マクドナルド

 くしろ霧フェスティバル が開幕する。

 原田康子の 『日曜日の白い雲』 と 『殺人者』、 手芸の本あれこれ、 ロス・マクドナルド 『縞模様の霊柩車』 がもらわれていく。

 「おもしろい本ありますか」 と尋ねてきた常連さんが、 「グッとくる本ありますか」 と畳み掛けてくる。
 昭和44年刊行の 『釧路百年 開基100年記念写真史』 をすすめる。 企業紹介を主とする類書の中では、格段に写真が豊富でおもしろいのだ。

 「おもしろそうですね、グッときます」 と言ってお求めいただけたので、 合わせ技で1冊で2安打したことにしたい。 俺が法律だ!
 6打数5安打。打率 2割5分6厘5毛。

 北大通店の めくりめくられ: 1ヵ月後、2階の喫茶ラルゴで 劇団 BABY PEE の皆さんが 「ベビー・ピーの旅芝居 『風あこがれ』」 を公演する。 北野勇作の 『かめくん』 (河出文庫) も人形劇化されるといい、あわてて原作を読みはじめる。 (K)
8月第三週の札幌の牧場にて 検索の小部屋
札幌市の岩村誠二さん撮影。同市北区の牧場にて。(クリックすると 拡大します)
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音楽コラム 「レコードの溝」 第42回 ピンク・フロイド その24  平位公三郎・文
 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 の最新回です。 アルバム 『対 (TSUI )』 を取り上げた後編の予定でしたが、平位さんの執筆欲が高まり中編となりました。 大団円へ向けてあと数回の連載になります。 お楽しみください。

  コニー・フランシス 『VACATION/ヴァケイション』 (You Tube より)

               ×                 ×                 ×


 レコードの溝  第42回 『原子心母』 から 『永遠 (TOWA )』 へ
  〜ピンク・フロイド (その24・『対 (TSUI )』 中編)

                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


 いよいよ、この長きに渡ったフロイド・シリーズもラストスパートになりました。 いや、もうゴール間近ですね。
 この 「レコードの溝」 を引き受けた時には、別に豊文堂さんから原稿の長さや内容に制約を受けた訳ではなくて、 自分で原稿用紙2枚くらいで月に2回書こうと決めました。 でも、800字では収まりきれなくなりどんどん長くなりました。

 そして、フロイド・シリーズを始めると最初は、『原子心母』 だけで終わらせるつもりが、 全アルバムについて書かないと収まりがつかないと考えるようになりました。 それほどフロイドは特別なバンドだということです。 サウンドも歌詞もバンドの歴史も特別です。

 例えば、ビートルズの全アルバムについて書いても、こんなに長いシリーズにはならないと思います。 それは、ビートルズのアルバムでは、サウンドや歌詞について書けても、 それが社会情勢や人間の心理の深い所までは届かないと思うからです。
 確かに、ビートルズサウンドは私たちに衝撃を与えたし、活力もくれました。 しかし、ビートルズが社会的なことや人間の心理について本格的に表現し出したのは、 『サージェント〜』 での家出少女についての 「シーズ・リーヴィング・ホーム」 や新聞記事ネタの 「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」 からなのです。 と、思いましたが違いますね。

 確かに、それまでにポールの 「エリナー・リグビー」 は今までの楽曲とは違うと思ったし、 ジョンの 「イン・マイ・ライフ」 も、従来の単純なラヴソングではなくて故郷を想いながら 人生を振り返る内容でした。
 特に、ポールの 「エリナー・リグビー」 には驚きましたね。 イントロの 「ああ、あの孤独な人たちをごらん」 は、あっ!孤独を歌ってると思ったことを思い出します。 ロックではありませんでしたけれど…。

 いや、もっと強烈な政府批判をしたジョージの 「タックスマン」 がありましたねぇ〜。 ジョージはあまりに高いイギリスの税率に対して怒っていたのですよ。 何と!高額所得者の税率が95パーセントだったんですよね。 「揺りかごから墓場まで」 という社会保障のための財源として必要だった訳ですが、 ジョージにとっては腹が立ったようです。

 意外に、あの怒りっぽくて社会に対する関心が高そうなジョンは、 ビートルズ時代には社会的な楽曲は作ってないのですよ。 それよりは内省的な楽曲の方が多いんです。
 あの 「レボリューション (革命)」 にしても、その勇ましいタイトルの内容にしては 「オレを君たちの仲間に入れないでくれ」 と自分の名声が利用されるのを嫌がっています。 少し迷ってますけどね。 もちろん暴力を肯定はしません。
 ジョンが平和活動を始めるのは、ビートルズ解散後なんです。 それは、オノ・ヨーコの影響大ですが、元々ジョンの中にもあった資質でしょうね。

 別に、社会に対する批判や人間の心理について歌うことがエライとは思いませんし、 ポップスやロックは元々楽しむための音楽です。 考え込む音楽ではありません。 (そもそも <考え込む音楽> なんてあるのか?)
 でも、ロックはサイケデリックで人間の深層心理近くまで到達しました。 ビートルズは、サイケデリックから元のロックに戻って解散しましたが、 フロイドはサイケデリックから歩み始めた訳ですね。 誰も居ない道を…。 そこが特別なんです。

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 私が、生まれて最初に歌ったのは、春日八郎の 「お富さん」 だったのは かなり前に書いたが、 3歳の私は便所 (トイレではなく便所です。) の中でも 「お富さん」 を歌っていた。 この歌詞の内容はこの歳になってもよく理解できてはいないが、 リズムと歌詞の <音> が理屈抜きで幼児の私に響いたのだ。
 次に覚えているのは、10歳の時に聴いたビリー・ヴォーン楽団の 「峠の幌馬車」 だった。 いかにも幌馬車が走ってる感じがして映像が浮かんで来たのだ。 でも、歌詞はない。 インストゥルメンタル (楽器だけの曲) だった。 縮めてインストとも言う。

 アメリカン・ポップスとして最初に認識したのは、1962年コニー・フランシスの 「ヴァケイション」 だった。 この1962年という年が重要なのだ。 リトル・エヴァの 「ロコ・モーション」 と 「ヴァケイション」 がヒットしたのだ。
 「ヴァケイション」 は、その後次々に日本語盤が出たので印象深いし、 「ロコ・モーション」 は、かのキャロル・キングが作曲し、その後たくさんのカバーを生んだ。 (特に、アメリカン・ハードロックのグランド・ファンク・レイルロードのカバーは、 この曲のもつパワーを知らしめた。)

 力強いリトル・エヴァの 「ロコ・モーション」 の歌声に、 明るい 「ヴァケイション」 などのアメリカン・ポップスとヴェンチャーズが、 その後日本に登場するビートルズを受け入れる土壌になったと、今となれば理解できる。 もっと記憶をたどれば、プレスリーとブレンダ・リーの歌声が残っているが、 如何せん10歳にもなっていなかったので <音> としての印象しかない。

 ヴェンチャーズ、ベンチャーズの表記が一般的かもしれないが、私はベンチャーズを軽く見ていた時期がある。 それは、インストバンドだったからだし、ビートルズを知ってからは物足りなくなったからだ。
 ベンチャーズもボーカルを入れようとしたらしい。 でも、彼らのサウンドやギター・テクニックをビートルズも真似たことを知ってから見方が変わり、 今ではリスペクトしている。 それに、ベンチャーズが大ヒットしてまがい物バンドが大量に出現して、 それらのバンドによる安価なソノシートを聴いていたから、 本物の上手さ凄さが長いこと理解できなかったこともあるのですよ。

 私は、何を言いたいのか?
 それは、「お富さん」 からピンク・フロイドまでの私の <音楽遍歴> と、 日本のロック/ポップスの歴史を振り返りたいのだ。

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 最近亡くなった、平尾昌晃らのロカビリーブームは幼くてついていけず、 その後のグループ・サウンズからロックらしい雰囲気にはなるが、 如何せん彼らグループ・サウンズの楽曲は、殆どがレコード会社専属の作詞作曲家の作品だから歌謡曲っぽくて、 言うなれば舟木一夫や橋幸夫や西郷輝彦のグループ版と変わらないと思った。 (この元祖 <御三家> では、股旅ものでデビューした橋幸夫が意外と一番ジャンルの幅が広い。 それは作曲家の吉田正の方針だったらしいが、「恋のメキシカン・ロック」 なんてヒット曲もある。)

 グループ・サウンズで、好きだったのは見た目が不良っぽいゴールデン・カップスと ヒッピーみたいなモップスだった。 それと、ジャックス。

 モップスは、サイケデリック・ロックとか宣伝されていたが、 重要なのは彼らのデビュー曲 「朝まで待てない」 の作詞が阿久悠だっことだ。 阿久悠は、レコード会社の専属になれず新興勢力のグループ・サウンドに提供するしかなかったのだ。
 阿久悠のその後の活躍を見れば、グループ・サウンズは新しい地平を開いたことになる。
 ジャックスは、特異なバンドだった。人間の深層心理近くまで行った。 サウンド的にも最もフロイドに近いバンドだと思う。

 しかし、グループ・サウンズの前、 ロカビリー以前からアメリカン・ポップスなどを日本語に訳詞というよりも超訳した、漣健児を忘れてはならない。 この人は、父親の後シンコーミュージックを継いであの 『ミュージック・ライフ』 を復刊させた。
 漣健児は、日本語をアメリカン・ポップスのリズムに乗せるために英語の歌詞の内容をできるだけ変えずに 日本語に換えた。 「ヴァケイション」 なんかはまるで日本製みたいだ。

 この人の影響で、その後の所謂Jポップスは発展して行ったと思う。 吉田拓郎の字余りソングの影響も大きいが、桑田佳祐なんかは漣健児の影響を感じる。 サザンオールスターズのデビュー曲 「勝手にシンドバッド」 は、 タイトルは阿久悠を意識していて歌詞は拓郎と漣健児の影響がある。
 つまり、漣健児はアメリカン・ポップスを日本語にして日本に定着させた功労者ということだ。

 「ヴァケイション」 からフロイドまでは、かなりの距離があるように思うが、 私がアメリカン・ポップスに親しみベンチャーズからビートルズへとつながり、 サイケデリックを通してやがてフロイドへとたどり着いたと思うのですよ。

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 対について (ダジャレではありません。)

 「対」 とは、一組のもの (物・者) つまりワンペアのことだが、 そのワンペアの最小単位である夫婦関係のなんと脆いことか。 人間関係の難しさは社会に出たら誰しも感じるのだが、 もし世の中の半分の人たちと気が合えばこの世は天国だろうな?とつくづく思う。

 仕事を辞めて一番体に良いのは嫌な人と会わないで済むことだ。 会いたい人とだけ会えばいいのだ。 これが最高に嬉しいしゼイタクなのだ! これでいいのだ!
 最大のストレスは人間関係であることは、まず家族の中の人間関係――養育者との関係に兄弟姉妹の関係―― 次いで学校という全他人組織での人間関係を経験するが、そこには (建前の) 一応ルールらしきものがある。 (学校という特別な空間での 「みんななかよく」 というような建前は大切なのです。 それは理想だからです。 夢や理想がないと人は生きていけないのです。 それは小さな希望でもいい。)

 しかし、世の中という大海には訳の分からない魚、いや人がたくさん存在する。 学校のルールなどあっという間に雲散霧消する。 そこで混乱孤立する。
 学校でいい子ほど適応が難しいのはそのせいかもしれない。 理想と現実のせめぎ合いだ。 しかし独りでは生きて行けない。 孤立の中で自己を見つめ <人の荒海> の中を泳ぐしかないのだ。 泳ぎきれ! 沈むな!

 「対」 の最小単位は夫婦だと言ったが、もっと突き詰めれば個人の中にも 「対」 がある。 それは、精神と肉体だ。 対としての夫婦は別れることもあるが、精神と肉体はずっと付着して回る。 付着だ! 何処へ行っても離れない。
 しかし、時として精神と肉体が離れることがある。 それは精神と肉体をつないでいる神経が弱っている場合だ。 神経が弱ると脳が命令を発しても肉体が動かなくなるからだ。 ストレスで神経が弱ってゆく。 それは命令を伝達する神経がすり減るからだ。 これが <うつ> です。

 私は、職場で心がザラザラする感覚を何度も味わった。 柔らかいところを紙やすりで擦られる感じだが、今となっては他人の心を私も紙やすりで擦っていたんだろうな? と思う。お互い様だが、その時はそうは思わない。 自分だけ傷つけられた気分だ。 そういう時は、激しいロックを聴いていた。

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 精神と肉体のバランスが崩れると病気になる。 肉体の病は病院に行けば治るかもしれないが、精神の病は難しい。 それは目に見えないからだ。

 人は、見えない物を信じない。 (但し宗教は別として) だからオカルトは廃れない。 見えそうで見えないからだ。 見えない物事 (つまり心の動き) を説明するのは苦労するのだ。
 初めてのメンタルクリニックで、医師に自分の状況を説明するのに苦労した。 これで通じているのか? 確信がもてなかったからだ。 あなた専門家でしょう?本当に分かってるのか?と少しの怒りさえ感じた。
 かくも、他人の気持ちを推し量るのは難しいのだ。 親しい友だちに軽い冗談を言ってマジギレされたり、ちょっとした物が大喜びされたりすることは往々にしてある。 そのどちらにも驚く。

 心の病の特異さは、初めて行ったメンタルクリニックの待合室の異様な静けさだった。 患者は無表情で誰もしゃべらないし本や新聞も読んでいない。 黙って俯いているだけだ。 もちろん他人と目も合わせない。 時々行く耳鼻咽喉科医院や歯科医院との違いの大きさに落ち込んでしまった。 大きな液晶テレビの画面には大自然の映像が流れ、クラシック音楽が静かに流れているだけだ。 そして、重い空気が結構広い待合室の空間を支配していて息苦しい。

 実は、私も家から離れたそのクリニックに行くのに、他人の視線が恐くてずっと俯いていたが、 待合室では周りを見る余裕があることに気付き、まだ私は軽い方ではないかと思った。 (家から離れたクリニックに行くこと自体が、どこか後ろめたさがあるのだ。)
 そして、受付の女の人が私の顔を見るなりアア〜と言って奥へ引っ込んでしまったのだ。 見覚えのある顔だ。 思い出すのに時間がかかったが、その事もショックだった。

 夜眠れないのが一番ツラかった。 まとまったことは何も考えられず、これからどうなるのだろうという不安だけが大きくなる。 頭の中を考えにならない考えがグルグル回る。 テレビを見ても映像が流れているだけで内容は頭に入らず本を読む気も音楽を聴く気も起きず、 ただ無駄な意味の無い時間が流れるだけだ。

 それまで生きて来た全てが無意味に思え、このまま消え去るのがベストだと思った。 楽になるには消えるしかない! それは、仕事を辞めて世の中に不要な人間になり、 何をしたらいいのか悩んだレベルではなくてまるで <人間廃業> だった。 まるで自分の体が言うことを聞かないのだ!

 私は車の運転はできないが、体が車体としたら脳はエンジンだ。 エンジンをかけて動かそうとしてもまずエンジンがかからないのだからどうしょうもない。 脳は一生懸命エンジンを動かそうと命令を出しても、導線がつながっていないのだ。
 いや、導線はあるがその中を伝達する電気が流れない。 これは悲劇です。 見た目、完全な自動車が動かないんだから整備工場に持って行っても故障箇所不明だ。 外からは見えない部分、それも伝達系統の電流という最も見えにくくて微妙で繊細な部分なのだから、 本人も説明不能に陥る訳だ。

 あ、ここまで書いてメンタルクリニックの医師の難しさが少し分かったように思った。 私は結構話して自分の状態を説明したから、医師にしたら本当にうつなのか? 疑ったのかもしれないなぁ〜と、今は思う。 少し演出して大袈裟に申告することもするしね。 私はしゃべり過ぎたし、躁鬱傾向もある。 ハイテンションになった分落ち込むのだ。

 それで、しばらくそのメンタルクリニックに通い、睡眠導入剤とかを飲んでいたが、 睡眠導入剤がクセになりそうなので怖くなり、薬は止めて眠くなるまで起きていることにした。 (睡眠導入剤は、犯罪に使われたように本当にすぐに効くのです。 飲むと5分と経たない内にとても眠くなり、夢も見ず真っ暗になり突然目覚めて気分は最悪になった。 それで止めたのもある。恐くなりましたからね。)

 元々寝付きの悪い子どもだったし、宵っ張りで夜型なのもその原因かもしれない。 何とか薬から離れて睡眠はまとめて取れなくても切れ切れに取ることにした。 通院も止めた。 要するに開き直ったんです。 覚悟したんです。
 「夜はみんなと同じように眠らないといけない!」 というプレッシャーから解放されて、 「自分には自分の生活サイクルがあるんだ!」 とやっと思えたんです。 2008年のことですね。

 それから、また不調になり中々安定しなかった。 翌09年に退職しても不安定は続いた。
 本格的に北海道の長旅を始めたのは2011年からだった。 その長旅を決意したのは、昼夜逆転の生活をマトモに戻すには薬に頼るのではなく、 長旅に出れば朝食は摂るし夜も眠るだろう?と考えたからだ。
 それに、通院運賃や薬代や治療費にお金を使うよりは観光に使う方が健康的だ。 生活のリズムを変える効果はあまりなかったが、気分転換としては新しい出会いがたくさんあって楽しかった。 その時に出会った人たちとは今でも交流がある。

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 本当に、他人の気持ちを知ることは難しい。 でも、振り返って自分自身のことは <ようく分かっているよ> と言い切る自信もない。 ひょっとして、人間が自分自身の心の動きの80パーセントを理解できて、 90パーセントコントロールできる能力があれば犯罪は劇的に減少するのではないか?と思う。

 それは、犯罪とは長い時間をかけて練られる場合よりは、瞬時の行為が圧倒的に多いと思うからだ。 例え、長い時間をかけて計画した犯罪でも決断し決行する瞬間は一瞬だ。 その一瞬をコントロールできれば犯罪は減るのだが…。

 時として、私は全てが邪魔臭くなり何もしたくなくなる。 何か原因がある訳でもないし、死にたくなるのでもない。 食べるのも動くのも嫌だ。 億劫だ。 寝てばかりだ。 ひたすら眠る。 石になりたいと思う。 石は、食べなくていいし、自ら動かないし痛みも感じない。 心の痛みもない。

 怠け者なんだとつくづく思うが、友だちにこの事を言うと彼もそういう時があると応える。 ふうむ、人は同じようなことを抱えながらも動いていることを確認する。 だが、分かり合えないのだ。 だから酒を飲むのか?と飲めない私は思う。

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 <自分とは何者なのか?> という問いかけがずっと私には付きまとう。 もちろん、それは職業のことではない。 アイデンティティの問題だ。 仕事を辞めると特にその問いは身近となり、 その答の無い、もしくは答を求めない問いかけは永遠の円環のようにグルグルと頭の中を回る。
 それは、脳がむず痒いような <快感?> でもあり、ある意味の <楽しみ?> でもある。 それだけ心の余裕ができたのだろう。

 何よりも必要なのは <心の平安> だと思う。 心が落ち着いてないと、いくら物やお金があっても幸せではない。 その証拠に、私は好きな本やCDやDVDに取り囲まれているが、うつの時には何の役にも立たなかったからだ。

 そういえば、 アルバム 『対 (TSUI ) 』 のジャケットに写る向かい合った顔 は、 見ようによって一つの顔にも見えるし全体はハートにも見える。 心と体が向かい合いハートがまとめているようにも見える。

 最底辺まで落ち込んで少し持ち直した頃に、 ジョンの 「ひとりぼっちのあいつ (ノーウェアマン)」 が頭の中に流れて来た。 かなり前にもこの楽曲については書いたが、 冒頭のジョンのアカペラ 「あいつはほんとに益体もない男」 の 「益体」 を 「えきたい」 と読んでいて意味を迷っていたが、 本当は 「やくたい」 で 「役に立つこと。きちんと整っていること。」 という意味だったのだ。

 人は、自分の中の 「もう一人の自分」 と話す。 それは、自分の影のように役立たずの <益体もない> のだが、恐らくその影が居ないと人は気が狂うと思う。 孤独に耐えるには影と話すしかないからだ。
 と、すると <うつ状態> に陥るとは、 自分の本体つまり益体が弱り影がししゃり出て来る状態ではないのかな?と思う。 だから、影自体に力はないから影に支配された体は動かないのだ。

 (以前にも書いたかもしれないが、 この 「ひとりぼっちのあいつ (ノーウェアマン)」 の歌詞 は初めて聴いた時に不思議にスッと何の抵抗もなく私の頭の中に入って来た。 15歳の時だった。 それは、振り返るに9歳の夜に < 幽体離脱> みたいな体験をしたからかもしれない。 夜中両親と妹が気持ちよく寝息を立てている時に、 突然眼が覚めて魂が抜け出し天井から自分を見詰めている感覚を覚えたのだ。 恐くはなかったけど不思議な感覚だった。 だからか、自然にこの楽曲を受け入れられたのだ。 その後、そういう経験はない。)

 そういう風に考えて、『対 (TSUI ) 』 のジャケットを見直すと、 心と体、そして善と悪・明と暗・右と左・上と下・男と女・ 自分と他人などの総ての <対> を表しているようにも見える。 だから気持ち悪いのかな?
 裏ジャケットは、夜になり向かい合った口が電波で通い合っている。 やはり心と体は合致しないと健康ではないのだ。

 結局は、心と体の距離感に留意し、そのどちらの病に対しても真摯に向き合うしかないと思ったのです。 根拠のない 「自分は大丈夫!」 という自信ほど危険なことはありません。

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 アイデンティティの問題、つまり <円環の問い> に連れて行ってくれるのがフロイドのサウンドなのだ。 フロイドのサウンドと歌詞は、私の問いかけの答をチラチラ見せながら去ってゆく。 その歯痒さがまた快感なのだ。 そして、深い霧の中をさ迷う。 それは、自分の心の中をさ迷う感覚だ。

 そういえば、フロイドの歌詞には病んだ人たちがよく登場する。 普通の健康的な人たちでは歌にならない!とでも言うように。 そう、そこにはコニー・フランシスの 「ヴァケイション」 の底抜けの明るさはもう無いのです。 それが、もうひとつの現実でもある。 (今回気付いたが、コニー・フランシスは大歌手ですね。)

 でも、時として底抜けに明るい曲が聴きたいこともある。 要は、バランス感覚なのかな?
 今回は、自分の心の病を見つめることによって、よりフロイドの音楽を身近に感じることができたと思うのです。

 せっかく、 『ピンク・フロイド全記録』 を手に入れたのに、 何故か <フロイド音楽> を聴く気にならずこんな文章になりました。 正直言うと、フロイドを聴くには少しばかりの決意と覚悟と心のエネルギーが必要なのですよ。 それは、やっぱりしんどい内容が多いからなのです。

 やっと涼しくなったのでジャズばかり聴いてます。 それに、一度フロイドまでの音楽遍歴を振り返ってみたかったんですよ。 それと自分の心の病もね。 悪しからず。

 次回は、楽曲について書きます。

                              (その25につづく)



                                  (2017年9月15日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

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 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

                            クリックすると つづきをお読みいただけます


                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

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