開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2017年 5月27日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
5/28 (日) 北大通店 は 午前11時からの営業を予定 しています。

5/27(土)  本店の新規入荷欄
災害、芸術の分野  計4点を 登録しました。

5/27 (土)  北大通店 古書目録
自然、芸術、文学の分野  計13点を 登録しました。
(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
● ラルゴ ライブのお知らせ ●
6/24 (土) 開催 佐藤シン バンド ライブ
7/7 (金) 開催 踊ろうマチルダ 釧路公演」
詳細は、下の 「喫茶ラルゴの部屋 入口」 より どうぞ。

日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

<豊文堂書店レコード部からのお知らせです>

 ただいま白金町の豊文堂書店 本店では、ジャズ・レコードの買入をしています。
 量が多い場合は出張いたします。 50枚以上であれば、道東一円も伺います。
 お気軽にご連絡ください。


 豊文堂書店 本店レコード部=北海道 釧路市 白金町 1番16号
 TEL/FAX  (0154) 22-4465           


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 平位公三郎さんの自伝コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 前回につづいてピンク・フロイドから離れた番外編です。 半世紀近く前の京都での学生時代と昨秋の京都旅行の思い出を重ね合わせて語っていただきました。

               (2017年5月15日更新)

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 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 を更新しました。

 今回は特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

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  2017年5月13日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第123試合

  1. 列車の券 (落ちていませんか)
  2. 岩波版の新約聖書
  3. 北方関係
  4. 丸谷才一

 一日中くもり。 ストーブをつけて営業する。

 丸谷才一が売れる。
 4打数1安打。打率 2割6分2厘7毛。


  2017年5月12日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第122試合

  1. 灯台写真家の三野富士雄
  2. AIR-G' FM北海道の土曜か日曜朝の番組 「にこにこどうも」?をやってる童話作家の女の人の絵本
  3. たむらしげる
  4. パティ・ペイジのレコード
  5. 丸谷才一 『笹まくら』
  6. 井上ひさし 『この人から受け継ぐぐもの』
  7. 絵本で 『どんぐりと山猫』
  8. 釧路叢書の 『春採湖』

 開店前に、社長と車2台を連ねて出張買入へ。 火曜日に訊かれた原田康子の 『海霧』 があった。 探していたお客さんにメールでお知らせしておとりおきが決まる。

 2の童話作家の女性は、AIR-G' FM北海道で 「にこにこぎゅっ」 という番組を担当している ひだのかな代という人のよう。 お客さんが帰った後、ネットで検索してわかるが在庫はない。

 毎日さんの若き日のアルバイト話をうかがう。 納豆売りやバスボーイなど今では物珍しくなったいくつもの仕事。

 釧路叢書の 『春採湖』 がおとりおきになる。
 8打数2安打 (内1安打 5/9分)。打率 2割6分2厘8毛。


  2017年5月11日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第121試合

  1. 苗字のいわれが載っているような本
  2. ベンチャーズのレコード
  3. 日光東照宮の本
  4. 16ミリフィルム

 小雨がふりつづく。

 夕方、急な取材あり。 棚から本を取り出すところを写してもらうなど。
 4打数0安打。打率 2割6分3厘1毛。


  2017年5月10日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第120試合

  1. 加藤多一 『馬を洗って…』

 久々にみえた石のおじさまが会計後に新しい石をくださる。 取り出すときやっぱりズボンの裾から石が転がり出てきた。 どういう仕組みになっているのだろう。 いっぺんスローモーションで見せてほしい。

 これまで人道とか知性とか歓喜といったありがたいお言葉を絵の具で書きつけた数々の小石をいただいてきた。 今回のは何も書いていない無地のつるつるした石。 私はもういくつも持っているので、特別にどなたか欲しい方に差し上げますよ〜。

 市内でもそろそろ桜が咲きはじめた。
 1打数0安打。120試合を終えて、376打数100安打。打率 2割6分5厘9毛。

 北大通店の めくりめくられ: 山田正紀 『屍人の時代』 (ハルキ文庫)を読みはじめる。 この連作集は戦前の北海道が主要な舞台なのかな。


  2017年5月9日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第119試合

  1. おススメの本
  2. 今日の前売券
  3. 三岸節子の画集
  4. お茶の本
  5. 原田康子 『海霧』
  6. ビールの本
  7. 沢木耕太郎 『深夜特急』

 「私に合うおススメの本を教えてもらうことってできますか」
 見知らぬ方に電話でそう尋ねられる。 ネットで当在庫お問い合わせ欄を知り興味をもったとのこと。 市内在住だというが北大通店には足を踏み入れたことがないみたい。 1度店にお出でくださいと伝える。 でも来たら来たでがっかりされそうな予感。

 3、4、6が売れる。 それぞれ、三岸節子 『美神の翼』、三田富子 『茶会の楽しみ』、相原恭子 『ドイツ地ビール 夢の旅』。
 7打数3安打。打率 2割6分6厘6毛。


  2017年5月8日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第118試合

  1. 雑誌 「墨」
  2. 英語の聖書
  3. ちくま新書の 『日本人はなぜ無宗教なのか』
  4. NHKブックス

 午前中、市内出張買入へ出向く。

 「墨」 のお客さんに、北大通店は在庫僅少につき本店を紹介する。 あちらで1冊お求めいただけた。
 NHKブックスのお客さんはお目当ての品の在庫あり。 スティーブン・ピンカー 『言語を生み出す本能』 全2冊。
 4打数2安打。打率 2割6分3厘5毛。

 北大通店の めくりめくられ: フランスの新大統領が決まる。 野崎 歓・他編 『国境を越える現代ヨーロッパ映画250 移民・辺境・マイノリティ』 (河出書房新社) を、 メモを取りつつ読み進める。 これは折にふれ参照することになりそうな良書だ。


  2017年5月7日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第117試合

  1. 水墨画の本
  2. 川とか載ってるこの辺の地図

 釧路市立美術館「ワンロード 現代アボリジニ・アートの世界」 を観覧。 狭義の美術の世界に収まりきらない (積極的に踏み越えようとする) 壮大な構想に魅了される。

 1が売れる。
 2打数1安打。打率 2割6分0厘9毛。


  2017年5月6日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第116試合

  1. ウェイン・ショーターの 『JuJu』 のレコード
  2. 『マグマ大使』 と 『マイティジャック』 と 『怪傑ライオン丸』 と○○と××と (途中から分からなくなる)
  3. アラン・ドロンのレコード (『冒険者たち』)
  4. 滅多にないものでこれは読んどいた方がいいおススメって本
  5. 厚岸の太田村の歴史を書いた本

 閉店後、敬愛する地元シンガー 平井一彦さんのライブを聴きに駅前の喫茶えいが館へ。
 5打数0安打。打率 2割5分9厘6毛。


  2017年5月5日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第115試合

  1. マンガの本
  2. 釧路の古い絵葉書
  3. アボリジニの本
  4. 北欧神話の 『エッダ』

 こどもの日。

 気温30度近い北見から帰ってきましたと橋井由高さん。 こっちの気温はせいぜいその半分くらいである。 もちろん店内はストーブをつけている。
 4打数0安打。打率 2割6分3厘3毛。


  2017年5月4日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第114試合

  1. 釧路の町内会の歴史がわかる本
  2. 写真集 (リンダ・マッカートニー)
  3. 増田小夜 『芸者 苦闘の半生涯』

 みどりの日。

 呑ン兵衛のお客さんがお酒と完全に手を切ったと聞いて驚く。
 3打数0安打。打率 2割6分6厘2毛。


  2017年5月3日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第113試合

  1. 新潮文庫の三島由紀夫
  2. 南方熊楠
  3. フーコー 『監獄の誕生』
  4. 浜中、霧多布の本

 憲法記念日。

 本店で岩波文庫の熊楠が売れる。
 4打数1安打。打率 2割6分8厘5毛。


  2017年5月2日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第112試合

  1. 瀬戸内晴美 (寂聴さんではなく)
  2. アイヌ民族の入門書
  3. 石川孝織 『釧路炭田 炭鉱と鉄路と』

 瀬戸内晴美 『夏の終り』、 瀬川拓郎 『アイヌの歴史』 が売れる。
 3の 『釧路炭田』 は本店に在庫あり。 お客さんにあちらにも廻ってもらい、猛打賞達成。
 3打数3安打。打率 2割6分8厘7毛。

 北大通店の めくりめくられ: フジオプロ関係者の十数名にロングインタビューを敢行した 『スペクテイター 第38号 特集:赤塚不二夫 創作の秘密』 (エディトリアル・デパートメント)。 お金にまつわる話にもズバズバ切りこんでいておもしろいったらありゃしない。
 たとえば、全盛時の師を語る てらしまけいじ のこんなところ。

  ――赤塚さんに教わったことはありますか。

  いろいろありますが、ひとつは、簡単には人を信じなくなった。 先生のところには来る人拒まずでいろんな人が集まってたけど、 あの先生、ちょっとホメられると 「うん、あいつはいいやつだ」 ってコロッと騙されてきたんですよ。 先生はお金に無頓着だったから、つけこんでくる人が多かった。

  ――あまりお金に関心がなかったんでしょうか。

  でも 「こないだ貸した五百円返して」 なんてよく言ってましたね (笑)。 大きい金には無頓着だけど、五百円とかには厳しかったですね。



  2017年5月1日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第111試合

  1. 国土地理院の地図
  2. 岩波文庫の永井荷風 『ぼく東綺譚』

 今年のメーデーのデモは日中ではなく夜7時すぎに北大通を通過した。
 2打数0安打。打率 2割6分2厘3毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。


  2017年4月30日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第110試合

  1. こういうの (官能小説の文庫本)
  2. 『NHKカルチャーラジオ 大人のための宮沢賢治再入門』
  3. 新潮新書の 『新書で入門 宮沢賢治のちから』

 釧路市立博物館 の企画展 「スゲの世界〜初夏のスゲまつり」 で、いろんな種類のスゲと戯れてくる。 湿原のヤチボウズ も仲間なんだねェ。
 ガラスケース内のあっちこっちに、担当学芸員氏が夜なべしてこさえた毛糸のスゲがあるでよ。

 官能小説の文庫本が売れる。
 3打数1安打。110試合を終えて、341打数90安打。打率 2割6分3厘9毛。

 北大通店の めくりめくられ「マンションに辞書6000冊!国語辞典天国で昇天」


  2017年4月29日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第109試合

  1. English Book
  2. Bus
  3. Map
  4. 書道の本
  5. 夢野久作 『瓶詰地獄』
  6. 田村能里子
  7. 書道の作品
  8. 天草四郎に関する本
  9. 囲碁の本
  10. 井原西鶴 『好色五人女』

 昭和の日。 今年はじめての クルーズ船 が港につく。 くしろ湿原 ノロッコ号 の運行もはじまった。

 9、10が売れる。 西鶴は岩波文庫版。
 夜は、来釧中の山陰の映画魔人こと007さんと末広で食事をとりながら新旧映画話に花をさかせる。
 10打数2安打。打率 2割6分3厘3毛。

 北大通店の めくりめくられ釧路市立博物館 の企画展 「釧路・根室の簡易軌道」 の記録集がついに刊行された。 よくぞまとめてくださったと小躍りしたくなるくらい資料性に富んだ充実の1冊です。


  2017年4月28日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第108試合

  1. 山頭火の句集
  2. 伊集院 静
  3. 北陽高校の先生だった沖口三郎さんの句集

 前日は出張買入で本店ともども臨時にお休みをいただいていた。

 1が売れる。
 3打数1安打。打率 2割6分5厘2毛。

       < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 昨日につづいて 下関郵便局の風景印 を押された郵便書簡が届く。 日付は24日。 ピヨピヨふりかけが入っていた。


  2017年4月26日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第107試合

  1. 釧路の赤ちょうちん横丁について書いてある本
  2. 寺山修司

 玉川カルテットの名前が出てこなくて、毎日さんと2人して、う〜んう〜んと唸る。

 寺山修司の 『青女論』 が売れる。
 2打数1安打。打率 2割6分4厘6毛。

       < ズリ山裏道の遠くへ行きたい >
 旅先のズリ山さんが北大通店めがけて送りつける、企みにみちた郵便物を逐一白日の下にさらす当欄である。

 数日前、北大通店に現われて近々出張なんですと犯行予告をしていったズリ山さん。 そのとおりに 郵便書簡が4通 届いた。

 今回の愉快犯氏は山口県の方をまわっておられたらしい。 内3通が長門、小野田、厚狭の各郵便局の風景印だった。 23日の投函。
 もう1通の山口郵便局の消印だけ風景印ではない。 こちらの投函日は24日。 例によって精力的に動いておられる。


  2017年4月25日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第106試合

  1. フォークとかの歌詞が書いてある歌本

 前日訊かれて本店の在庫を教えていた 『アイヌ神謡集』。 お客さんが向こうでお求めになる。
 1打数1安打 (内1安打 4/24分)。打率 2割6分3厘1毛。


  2017年4月24日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第105試合

  1. 角川文庫の横溝正史
  2. 知里幸恵 『アイヌ神謡集』
  3. 『オクタビオ・パス詩集』
  4. 『続 オクタビオ・パス詩集』

 3、4について電話でお問い合わせあり。 どちらも北大通店サイトの掲載品。 正式にご注文をいただき、後日お送りすることになる。
 4打数2安打。打率 2割6分0厘8毛。

 北大通店の めくりめくられ: 「本の雑誌」 2017年2月号の特集は、「匿名なんて怖くない!?」。
 集中 「週刊誌記者匿名座談会」 の次の発言が目に留まる。

  何度でも言うけど、匿名は持たざるものの大きな力に対抗する最後の武器なんだから

 特ダネを追う週刊誌の場合、匿名は時に発言者の身を守るためにも選び取られるということ。 「大きな力」 の目に余る行使がひしひしと感じ取れる昨今だけに尚更。


  2017年4月23日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第104試合

  1. 後藤正治の文春文庫 『ベラ・チャスラフスカ 最も美しく』
  2. 文庫本のマンガ
  3. 釧路の地図

 車の定期点検で日中2時間ばかり店を閉める。

 夕方の本店にて、店の奥の本棚の影でいちゃいちゃしている中学生くらいの男女を見つけて、 社長が 「余所でやれ!」 と一喝する事案発生。
 3打数0安打。打率 2割5分7厘8毛。


  2017年4月22日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第103試合

 頭がわんわんしてくる。
 0打数0安打。打率 2割6分0厘3毛。


  2017年4月21日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第102試合

  1. 昔のファッション雑誌
  2. 前にあった大島弓子の画集

 大都市では 『T2 トレインスポッティング』 が公開されている。 1作目からもう20年が経つのか。 隆盛を誇ったミニシアター・ブームもどこへやら。 渋谷のシネマライズも昨年閉館したといい、隔世の感を覚える。

 今日来た常連さんが初公開時に 『トレスポ』 を見た話をしてくれた。 ユアン・マクレガーのビジュアル にかぶれて、そっくりの髪型&ファッションで映画館に馳せ参じ、 ポスターのポーズまで真似してロビーをうろついていたという。

 その常連さんが当時を回想して 「今思うと、単に坊主頭にチビT着ただけの高校生だったんですよね。 ま、若気の至りということで許してやってください」
 2打数0安打。打率 2割6分0厘3毛。 (K)
5月第三週の本店向かいの桜 検索の小部屋
5/18撮影 本店向かいの小公園 (釧路市 若松町8番) にて。(クリックすると 拡大します)
Google
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http://houbundou.com/ を検索
音楽コラム 「レコードの溝」 第38回・番外編 2  京都の余韻   平位公三郎・文
 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 をお届けします。 前回につづいてピンク・フロイドから離れた番外編です。 半世紀近く前の京都での学生時代と昨秋の京都旅行の思い出を重ね合わせて語っていただきました。

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 レコードの溝  第38回・番外編 その2  京都の余韻
                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


 京都というのは不思議な街だ。 歴史が地層のように積もる。 それも平安から明治までは日本史レベルの歴史が。 その重みがよそ者を圧倒する。

 その最上層に今現在の暮らしがあるが、意外にもその変わり身は早い。 だが、それは化粧のようなもので剥がれやすい。 観光客は化粧した京都しか見ていない。

 京都人の暮らしは化粧の下にある。

 2016年10月29日から30日、私は1泊2泊で50年前の京都へ <タイムトラベル> に出掛けた。 それは、時々「レコードの溝」 に出てくる K先輩と広島の Fくんと一緒に、学生時代の生活跡を辿る旅だった。

 それと、(私だけの) 1969年暮れのうどん屋へと――

 この日は、広島の Fくんにとっては特別な1日だった。 日本シリーズ広島対日ハムの最終戦になるかもしれないからだ。 Fくんは、学生時代から熱烈な広島カ―プファンで、 一度 「カ―プ弱いのう」 とからかうとマジギレされて驚いたことがあったからだ。 (その後、就職してから阪神タイガ―スファンになる私は、学生時代は全くプロ野球には興味が無く、 もっぱらロックと映画三昧だった。)

 JR京都駅で、K先輩とは直ぐに会えたが Fくんと会うのにかなり迷った。 私は、Fくんとは前年に再会していたが、K先輩と Fくんは、恐らく1972年以来44年振りだろう。

 何とか合流して3人でうどんを食べる。 夜もうどんなのにと、私だけ密かに思う。 それは、1969年の暮れの10日間くらい泊まり込みのバイトをしていたうどん屋を予約していたからだ。

 3人で、まだ何となくぎこちなく話しながらも地下鉄で思い出の地へと向かう。 北大路駅は、その昔市電の烏丸 (からすま) 車庫があった所だ。
 私は、前年にもう一人の学生時代の友だちと歩いたことがあるが、この2人には異次元の世界だろう。 立命館小学校なんてのが建っている。

 Fくんが下宿していた辺りを通る。 3畳の部屋で私が泊まると寝返りも出来なかった。 シカゴの 『長い夜』 がヒットしていた頃だ。 Fくんは、小さめのカ―ト付きキャリーバックを引っ張りながら歩く。 K 先輩は、相変わらず学生時代からのがに股で歩くのが、オカシクテ懐かしい。

 3人の気分は徐々に学生時代に戻ってゆく。

 大徳寺の近くのス―パ―はまだ当時のままに営業していた。 ここの一角にあった総菜屋で3人ともバイトをしていた。 私は、時々エビ天をつまみ食いしていたが、免許取り立ての Fくんは何と! 総菜屋の大将のマ―クUを借りて乗り回していたのだ。

 私も時々乗せてもらっていたが、K先輩と Fくんは信州までマ―クUで出掛けていたのだ。 その時の経緯をはっきりさせよう!と2人は意気込んでいた。

 総菜屋のバイトは夕食付きだったから、とても有り難かった。 いつも腹ペコだったから。

 そこから、今宮神社の脇を通り鷹ヶ峰へと坂を上る。 3人が住んでいた2階建て6部屋で下には5人くらいの家族が住んでいた。 今はマンションになっている。

 6畳の板張りの部屋で、私は初めての個室なのでとても嬉しかったのを覚えている。 夜には隣の K先輩や友だちが私の部屋に集まり騒ぐと、下からじいさんが怒りに来る。 階段が鉄なのでカンカンと音がする。 すると友だちは窓から逃げ、私だけ叱られる――馬鹿げたことの数々。 (K先輩が卒業した後に Fくんが入居した。)

 私は、昼夜逆転生活をしていて学校へは行かずバイトに明け暮れていて、その後単位取得に焦ることとなる。

 そこから、すぐの大学へ歩く。 こんなに近いのに当時の私の足は大学へは向かわず、 映画館や河原町のロック喫茶へとせっせと通っていたのだ。 (今だから告白するが、当時の私の夢は音楽評論家か映画評論家だったのだ。 だから今、豊文堂さんのお陰でその夢が叶っていることになる。)

 当時の面影は全く無く、新しい建物だらけの大学の休憩スペースで、2人は信州行きの話を始める。 K先輩は信州の地図まで持ち出してあれこれ説明している。
 嗚呼!丸っきり当時の雰囲気だ。

 それから、思い出の千本北大路へと歩く。ここは食堂や本屋などがあって、 いわば生活に直結していた十字路だ。 Fくんが懐かしそうに見回している。 (ここにあった本屋で、高いビ―トルズ本を買った。)

 千本北大路から満員の市バスに乗り、四条河原町で降りて祗園の宿まで歩く。 晩秋の京都は観光客で溢れかえっている。 当時は、こんなに観光客は多かったかな?

 宿で少し休み、タクシ―でうどん屋に行く。 実は、私は少し前にそのうどん屋に手紙を出していた。 1969年の暮れ、大学入学したての頃だ。 友だちに誘われて泊まり込みのバイトをしたのだ。

 初めての本格的なバイトだった。 錦市場の近くの小さなうどん屋だが、有名になりかけで、寄せ鍋が名を上げていて有名人も来ていた。 5人で二段ベッドで寝泊まりして、15時から1時半まで働いた。 若い衆が3人いたと思う。 10日間だが、懸命に働いた。

 若く厳しい社長さんと、乳飲み子を背負った奥さんと小さな男の子がいた。 大晦日の年越しそばまで働き、1970年の元日にバイト代と奥さんから小遣い?までもらって、 友だちと意気揚々と田舎に帰ったことを覚えている。 そんなこんなを手紙に書いて、その日に予約したことも知らせた。

 本音を言うと、50年近くも前のこと、しかもバイトのことを社長さんが覚えているとは思えなかったが、 もしかしたら少しでもサ―ビスしてもらえたら有り難いなという下心はあった。
 そしたら、席に着くなり、社長さん、今は会長さんが私に会いに来ると中居さんが言うのだ。 びっくりした。

 私はアルコ―ルは飲めないが、飲んべえの2人はどんどん飲む。 私はウ―ロン茶で相手をする。 Fくんは、スマホで日本シリーズの経過を見ながら飲んで食べて話している。 忙しいヤツだ。

 寄せ鍋が終わる頃、会長さんが現れて私としばらく話した。 お互いに歳を取ってるから当時の面影は覚えていない。 何せ当時の18歳が65歳になっている。 会長さんは80近い。

 当時の小さなうどん屋は、立派なビルになり、 会長さんは以前のうどん屋をリフォ―ムして奥さんと暮らしておられる。 その生活に、京都人の矜持を見る思いがした。

 やがて会長さんは帰られて、会計してくださいと言うと、中居さんがいいですと応える。 えっ?どういうことと尋ねると、会長さんにもらうなと言われたということだ。
 それは駄目ですと、2人からもらったお金を中居さんに押し付けたが、 会長さんに怒られるとガンとして受け取らない。 その上、会長さんの奥さんから私たちにおみやげ物までいただき、恐縮しながら宿に帰った。

 それで、一体、どんなお礼をすれば良いのか考えに考えて、 この内容とは異なる 『京都の余韻』 を書いて会長さんに送ると、 今度は社長さんからレトルトのうどん等の詰め合わせを送って来た。
 社長さんは、当時の小さな男の子だったのだ。 乳飲み子は妹さんらしい。

 さて、宿に帰ってからも飲んべえの2人は向かい合って、ワ―ワ―言いながら缶ビールを飲み続け、 京都の夜は更けてゆき、広島カ―プは日本シリーズに負けた。
 完全に酔っ払った K先輩は、Fくんに 「ビ―ル買ってこい!」 と叫んでいる。 Fくんは離れた所に座ってる私のそばに来て、 「悪い、200円貸してくれ」 と済まなさそうに言って廊下に出て行く。

 その2人のワ―ワ―言う姿を見ながら、 あの頃誰かの部屋に集まり訳の分からない議論?をしたことを思い出した。 あれは無意味なパワ―だったのだろうか? (時代は熱かった!)

 この、たった1泊2日の濃いい 『京都の余韻』 は、しばらく私の中に残り、 そのパワ―で生きて行けそうに思う。 (と、その時は思ったのだ。)

 おまけの短歌です。


  京都にて半世紀前を探しゆく
  旧友二人と若き自分と

  半世紀前バイトしたうどん屋で
  もてなし受けて恐縮する夜

  秋深き京都の夜に盛り上がる
  昔話と今の生活

  缶ビール幾つ分かの思い出が
  泡と浮かんでやがて消えゆく


 *(K先輩と Fくん、無断で公開してごめんなさい。絶交しないでね。)

                                (番外編 その3につづく)



                                  (2017年5月15日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

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 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

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                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

                               過去の 「随筆再録」は こちら です。
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