開設日 2005年 1月 2日
最終更新日 2018年 2月22日

   

港のまち、炭鉱のまちとして栄え、湿原を間近にのぞむ 道東の拠点・釧路。
ここは、1982年よりこの地に店をかまえる 豊文堂書店のウェブサイトです (店舗案内は、こちら を どうぞ)。


お知らせ
2/22 (木)  本店の新規入荷欄
郷土誌、民族、宗教、芸術、文庫の分野  計9点を 登録しました。

2/22 (木)  北大通店 古書目録
郷土誌、自然、民俗、芸術、文学、児童書、文庫の分野  計11点を 登録しました。
2/13午前 釧路市の幣舞橋から撮影した釧路川。(クリックすると 拡大します)
北大通店 2階 喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 < 「喫茶ラルゴの新着情報」 >夜は口笛を吹くな
2/10 (土)〜2/24 (土)   「石原清雅 書道展」 開催中

4/15 (日)  「リクオ&ハシケン」 ツアー2018 釧路公演 開催
詳しくは 下段の 「ラルゴの部屋 入口」 から どうぞ。

北大通店の玄関を入って
すぐ右手の階段をお上がりください。
美味しいもの、あれこれご用意しています。
散歩の途中の骨休め、1階で古書をご覧になった後など、お気軽にどうぞ。


日替ランチメニュー、展覧会やライブ告知 の 情報は こちら から
喫茶 ラルゴ Largo の 部屋 入口

 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 2015年6月15日更新分からはじまったピンク・フロイドの集中連載が今回で完結します。 2年8ヶ月もの長い道のりとなりました。 読む側も感慨深いです。
 平位さんに倣って北大通店も唱えましょう。 ピンク・フロイドよ、永遠なれ。


  ピンク・フロイド 『Louder than Words/ラウダー・ザン・ワーズ〜終曲』 (You Tube より)

  ピンク・フロイド 『Atom Heart Mother/原子心母』 (You Tube より)

  ピンク・フロイド 『Astronomy Domine/天の支配』 (You Tube より)


 「レコードの溝」 はこれからもつづきます。 次回更新を楽しみにお待ちください。

               (2018年1月27日更新)

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 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる連載コラム 「本を繋げて」 を更新しました。

 今回は特別編として、 根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします (こちら からお読みください)。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。

 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

                (2016年2月1日更新)

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  2018年2月11日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第39試合

  1. DVDで渥美清の
  2. 日本の美術の画集

 建国記念の日じゃった。
 2階の喫茶ラルゴはこの日も営業。 しばらくの間、日曜営業、月曜定休日をつづけることになりそう。

 新図書館を見学にきた道内の図書館関係者の方とお話しすることができた。
 2打数0安打。打率 3割6分5厘3毛。


  2018年2月10日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第38試合

  1. 他にCD

 2階の喫茶ラルゴで 「石原清雅 書道展」 がはじまる (2/24まで)。
 1打数0安打。打率 3割7分2厘5毛。

 北大通店の めくりめくられ: コバルト文庫は小学生のときに赤川次郎を1冊読んだきりの門外漢だが、 書店で手にとった烏兎沼佳代 『コバルト文庫40年カタログ コバルト文庫創刊40年公式記録』 (集英社) がカラー書影満載の上、全刊行リスト付き、その他のおまけも記念本にふさわしく 至れり尽くせりの編集だったため、たまらず購入してしまった。
 前身のコバルト・ブックスや小説ジュニアにも頁を割いている。

 創刊メンバーの佐藤愛子のインタビューにまこと痛快な箇所があったので次に引く。

 「悲しい不幸な物語を書けばどっさり売れるとわかっていたけれど、私は書けませんでした。 私は、自分がやりたくないことはやりたくない。 やろうとしてもできない人間なのです。 (中略)
 少女小説だから女の子向けにサービスしようなんてたいそうなことも考えず、 気の向くまま筆の向くまま書く。 そうすると自然とユーモア小説になってしまう。 とにかく、ものすごく過酷な時代だったから、悲しい小説なんか、 アホらしくてとても書いていられなかったのですね



  2018年2月9日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第37試合

  1. 『シェルブールの雨傘』 のDVD
  2. 東野圭吾
  3. ネットに載ってた 『北海道事始め』
  4. ネットに載ってた 『全線全駅 鉄道の旅 1 北海道 JR 私鉄 2800キロ』
  5. 日本放送出版協会の 『日本の条件 15 大学と大学生』

 北大通店の めくりめくられ劇団どくんご のメールマガジンで刊行を知り注文した 『劇団どくんごテントツアー30周年写真集』 が届く。

 旅するテント芝居で知られる劇団である。 巡業先での公演の最中に撮られたものだけでなく、 テント設営時や本拠地・鹿児島での稽古のときのスナップ写真も収めてある。
 日常と非日常の混ざり具合がとってもよい感じ。 切り取られた一瞬の向こう側に、旅の途上のたくさんの待機時間が折り畳まれている。

 3、4が売れる。
 5打数2安打。打率 3割7分6厘2毛。

 夜、2階の喫茶ラルゴで 今年はじめてのライブ が開かれる。 「「よしだ よしこ 『今日一人の友だちを見送って』 new アルバム 発売記念ツアー」 釧路公演。 ピピ&コット時代の盟友・佐藤公彦 (ケメ) のことをうたった曲など、 静かだけれど芯が通った熱い歌の数々を聴かせてもらった。
 物販用に用意された新作CDアルバムが足りなくなり、後で1枚送ってもらうことになる。


  2018年2月8日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第36試合

 北大通店の めくりめくられ: 今年も 「映画秘宝」 と 「映画芸術」 と 「キネマ旬報」 のベストテン掲載号が出揃い、読み比べる。

 「映画芸術」 が ベストテンの選考基準を変えてアニメーションを除外 したことによりネットで叩かれているが、 四半世紀近く同誌を読みつづけている者としては、 似たようなベスト選びが乱立するくらいなら これくらい恣意的で物分りが悪い雑誌があってもよかろうくらいの感想である。

 荒井晴彦が長く編集長を務めるこの雑誌がアニメ映画にからきし理解がないことは、 今号に掲載された選考基準変更の説明に当たるまでもなく、 宮崎駿の 『風立ちぬ』 を大批判した2013年の特集が 結論ありきの読むに堪えないお粗末さだったことからすでに明らかである。 誰も同誌に真っ当なアニメ批評など期待していない。

 事情を知らないまま 「映画芸術」 という誌名のいかめしさに反発している人も多そうだ。 毎号多くの映画人が生々しい意見を寄せる泥臭い雑誌なのだけれど。

 それに引き換え、ベストテン選びをお祭り騒ぎと割り切って心から愉しんでいるのは 「映画秘宝」 だろう。 日本最大規模を謳う参加人数の多さを担保にしているからこそ可能なことだと思うが。 ベストとトホホ (ワースト) が同じ作品だった今回の結果ににやりとする。

 「キネ旬」 の読者のベストテンは去年からインターネットの投票も受けつけていたのか。 道理で大野智が主演した 『忍びの国』 の得票が嘘みたいに多いわけだ。
 0打数0安打。打率 3割7分5厘。


  2018年2月7日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第35試合

  1. 古典落語の本
  2. 三国志のこと書いてある私にもわかるような入門書
  3. キルトの本

 「苫小牧市人口、釧路市上回る 道内4位に」

 出張買入あり。 午前11時に店を開ける。

 岩波新書の 『諸葛孔明』 が売れる。 キルト雑誌も売れる。
 3打数2安打。打率 3割7分5厘。


  2018年2月6日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第34試合

  1. さっぽろ文庫の87巻、すすきの

 札幌からご来釧中の模倣犯こと岩村誠二さん、昨日は市内各所の郵便局をまわっていたらしい。 局の窓口から当店めがけて送り出した風景印ハガキが3枚も届いた。

 投函したのは、フィッシャーマンズワーフ郵便局、釧路新富士郵便局、釧路愛国郵便局の3局。 風景印の魔術師ことズリ山裏道氏 (愉快犯) に学んだ神出鬼没のやり口を抜かりなく実践しておられる。
 ひっくり返すと、裏面は昨年写したご自身による 鶴居村営軌道の遺構写真 だった。

 夏場は わっとのレンタサイクル で市内観光をする岩村さんだが、冬場の旅先での移動はどのようにこなしたのだろうか。 今回の模倣犯の犯行には、運転手役として当店社長のT川氏の関与が噂されている。

 午後、岩村さん本人がおみえになり、 「忍者部隊 月光」 の帳面 なるものをいただく。
 1打数0安打。打率 3割6分5厘5毛。


  2018年2月5日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第33試合

 午前中は雪かき。 案外大した量ではなかった。
 前日営業した代わりに2階のラルゴはお休み。
 0打数0安打。打率 3割6分9厘5毛。


  2018年2月4日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第32試合

  1. 川端康成 『古都』
  2. 工業関係
  3. 変な本 (Hな本)
  4. 澁澤龍彦

 今年になってはじめて本格的に雪が降る。 せっかく日曜定休日の2階の喫茶ラルゴが臨時に店を開けているというのに。

 オホーツク方面に旅立ったアランジさん (模倣犯2号) と入れ替わるように、 札幌の岩村誠二さん (模倣犯1号) が来釧する。

 外国の方に澁澤の 『少女コレクション序説』 (中公文庫) がもらわれていく。 カバー表紙の四谷シモンの人形がお気に召したようだった。
 4打数1安打。打率 3割6分9厘5毛。


  2018年2月3日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第31試合

  1. 寄木細工の本
  2. 北方謙三 『岳飛伝』 の13巻
  3. このころの時代の生活がわかる雑誌

 北大通10丁目の新築ビルに移転した 釧路市中央図書館 が開館する。 釧路市出身の桜木紫乃さんの記念トークショーも開かれた。 混みそうなので初日に行くのは遠慮する。

 婦人画報社の雑誌 「modern living」 のバックナンバーが売れる。 お客さんがご所望の 「このころの時代」、昭和38年の刊行である。
 3打数1安打。打率 3割7分5厘。


  2018年2月2日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第30試合

  1. 英語の本
  2. CD
  3. 『木のいのち 木のこころ』 の文庫の合本
  4. 中野京子 『怖い絵 3』
  5. 『奥薗壽子の読むレシピ』 の文庫本
  6. 谷村志穂 『移植医たち』
  7. 光瀬 龍 『百億の昼と千億の夜』

 関東方面から、模倣犯2号ことアランジさんがこんにちは。 昨秋以来のご来釧となる。 新しい図書館の開館に加え、くしろ冬まつりの開催や博物館でのNHKの番組上映会など、 催し物が重なる2月第1週の釧路を満喫していかれるよう。
 7打数0安打。30試合を終えて、85打数32安打。打率 3割7分6厘4毛。

 北大通店の めくりめくられ: ゴメさんに 『伊藤潤二の猫日記 よん&むー』 (講談社 ワイドKC) を貸してもらったおかげで、 伊藤潤二熱が再燃。 ここ10年ほどきちんと追いかけていなかったのを反省して、昨年12月刊行の Nemuki+編集部・編 『伊藤潤二研究 ホラーの深淵から』 (朝日新聞出版) に手を伸ばす。

 痒いところに手が届くすぐれた編集だけれど、 作品リストのほかに単行本リストも付けてほしかった、というのは贅沢な望みかな。


  2018年2月1日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第29試合

  1. 東中の校歌のCD
  2. 河出文庫の金井美恵子の 『道化師の恋』

 「外の茶碗蒸し、旨そうだから1個もらって食べちゃった」 と毎日みえる毎日さんが茶目っ気たっぷりにジョークを放つ。
 ごめんなさい、それプリンなんですよ (2階の喫茶ラルゴが出来たてのを表で冷やしていた)。

 ホームページに載せたばかりの1にご指名が入る。
 2打数1安打。打率 4割1分0厘2毛。

 小田光雄氏の 「出版状況クロニクル」 が更新された。

 鉄道弘済会による新聞・出版物の取次事業の終了近し、 地域開発出店や図書館事業をめぐるCCC=TSUTAYAと官僚の癒着、 スキージャーナルの破産、 変わっていく古書店のかたち、など。


  2018年1月31日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第28試合

  1. 天童荒太 『悼む人』
  2. 夢枕 獏 『沙門空海 唐の国にて鬼と宴す』
  3. 西村京太郎
  4. Children's Book
  5. Architecture

 地元雑誌が北大通の特集をするそうで、うちの店も取材される。

 1、3、4、5が売れる。
 5打数4安打。打率 4割0分7厘8毛。


  2018年1月30日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第27試合

  1. SPレコード
  2. 前ここにあれなかったっけ、「ロードショー」

 「道の転出超過6569人 17年人口 全国3番目の多さ 札幌偏在続く」 の新聞記事を読む。
 「市町村間では、釧路市が1023人、旭川市が830人と大幅な転出超過となった」 とある。

 深津絵里を崇める会の会長がご来店、久方ぶりに謦咳に接する。

 雑誌 「ロードショー」 が3冊売れる。 ナスターシャ・キンスキー、ソフィー・マルソー、フィービー・ケイツが表紙の80年代前半の号。
 2打数1安打。打率 3割8分0厘2毛。


  2018年1月29日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第26試合

  1. 日本画の画集
  2. ダリの画集
  3. 内田康夫
  4. Japanese Dictionary

 <自主防火管理報告書> なる書類の提出期限がせまってきた。 設問がいくつもある。
 「消火、通報、避難訓練を消防計画にもとづき定期的に実施していますか」 に Yes と答えると、最終の実施年月日まで明らかにするよう畳み掛けてくる。 うへぇ、詳しい日付なんてわからないよ。
 ならば今すぐ実施してしまえばよい。

 夕方、各種訓練をまとめて片づける。 通報訓練では消防署に電話、火元はどこですかと訊かれて、咄嗟に2階の厨房から出火しましたァ!

 内田康夫の文庫が売れる。
 4打数1安打。打率 3割7分6厘8毛。

 北大通店の めくりめくられ: 先生、おもしろいこと考えついたなァと、 こうの史代の新著 『ギガタウン 漫符図譜』 (朝日新聞出版) を読みながら。 34頁の 「チュン」 のくだりは、 マンガ表現における叙述トリックの一例に分類っと。


  2018年1月28日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第25試合

  1. 浪川 攻 『前川春雄 「奴雁」 の哲学 世界危機に克った日銀総裁』
  2. 子ども向けの本
  3. かな字典

 愉快犯・ズリ山裏道来襲。 先々週、自身が北大通店宛てに郵便で送りつけた むきだしの吊り革 がきちんと飾られているかどうかを確認しにやってきたのだった。
 なんと大胆不敵なことか。 犯行現場に舞い戻った放火魔が燃え盛る火を見物しているさまにも比肩しよう。

 ズリ山さんによると、くだんの吊り革は 新京成電鉄 のものだということです。
 3打数0安打。打率 3割8分4厘6毛。


  2018年1月27日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第24試合

  1. 野口嘉則 『鏡の法則』

 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 を更新しました。

 2015年6月15日更新分からはじまったピンク・フロイドの集中連載は今回で完結しますが、 「レコードの溝」 はこれからもつづきます。 次回を楽しみにお待ちください。

 ちなみに、本の雑誌社から 齋藤圭吾 『針と溝』 という写真集が刊行されたばかり。 本物のレコードの溝を接写しているようです。

 SL 冬の湿原号 の運行がはじまる。
 1打数0安打。打率 4割0分3厘2毛。


  2018年1月26日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第23試合

  1. ピート・シーガーのCD
  2. インドの女性シンガーが歌っているようなCD

 フラカンさんからいただいた札幌みやげが レトロスペース坂会館 のボールペンだった。 2年半前に行ったときは目に入らなかったが、 もしかしてグッズが増えているのかな。

 山陰の映画魔人007さんは録画ディスクの詰め合わせセットを送ってくださった。 伊藤計劃原作のアニメ映画など。 小説の方は読み終えているので比べてみるのが愉しみだ。
 2打数0安打。打率 4割0分9厘8毛。


  2018年1月25日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第22試合

  1. 虹別のクレヨン
  2. 釧路の地名の由来がわかる本

 ボーダーレスアートアクション のスタンプラリーがはじまる。 作品を展示しているお店で食事や買い物をしてスタンプを集めると抽選で景品が当たるというもの。 詳しくは こちら をどうぞ。 北大通店と2階の喫茶ラルゴも参加しています。
 2打数0安打。打率 4割2分3厘7毛。


  2018年1月24日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第21試合

  1. 吉野源三郎 『君たちはどう生きるか』
  2. 外にある 「日本文学全集」 の幸田露伴の巻

 模倣犯こと岩村誠二さんから封書が届く。 中身は、 二日市駅の合格祈願記念入場券や鳩サブレー など。 鳩さんは輸送中の不可避の衝撃により割れていました。 食べる分には問題ない。
 2打数0安打。打率 4割3分8厘5毛。


  2018年1月23日 (火)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第20試合

 北大通店の めくりめくられ: 映画 『ブレードランナー』 の大ファンである大阪のガス人間さんに、 昨秋刊行された同作の解説書を買わないんですか買いましょうよとさんざんけしかけてきたのだが、 当の私が未入手であることがばれて詰られる。 や、本屋で手にとったんですがね、私のようなごく薄いファンには難しそうで腰が引けてしまったのですよ。

 そんなわけで遅ればせながら 『別冊映画秘宝 「ブレードランナー」 究極読本 & 近未来SF映画の世界』 (洋泉社MOOK) を地元書店で購入する。 これ読んで勉強します。

 ところで 「映画秘宝」 誌の2017年ベスト&トホホの集計結果は、 どちらも1位が 『ブレードランナー 2049』 であった。 店のお客さんで 『2049』 を見た人は6人ほどいるのだが、どなたにも好評、 といいますかほぼ絶賛に近かったので、この結果はおもしろい。

 ま、それらの支持者が皆40歳以上の野郎どもに偏っていたことは付け加えておきたい。
 0打数0安打。20試合を終えて、55打数25安打。打率 4割5分4厘5毛。


  2018年1月22日 (月)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第19試合

  1. NHKの 「きょうの料理」
  2. 木田 元 『反哲学入門』 (新潮文庫)
  3. 釧路新書の古いやつ

 釧路新書の絶版書目より、種市佐改の 『ざつ学・道東の旅と観光』 が売れる。
 3打数1安打。打率 4割5分4厘5毛。


  2018年1月21日 (日)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第18試合

  1. アルクの 『放送通訳の世界』
  2. 杉江松恋 『海外ミステリー マストリード 100』 で気になった本
  3. 湖陵高校のアルバム
  4. 正月に 『海霧』 ってのを読んだんだけどそれ書いた人の本

 地区図書館をはしごして本店に届け物をしてから店を開ける。

 クリスチャン・スレーターって人気があったんだなァ。 この日も彼のファンだったという女性が現わる。 そういうお客さんが他に何人もおられる。 どなたも70年代後半以降のお生まれになるかしら。 『トゥルー・ロマンス』 直撃世代といってもいい。
 同作が流行ったころ、 私はウィノナ・ライダーとかジュリエット・ルイスとかロマーヌ・ボーランジェにご執心だった。

 常連さんが杉江松恋のガイド本 『海外ミステリー マストリード 100』 から、 これが気になるという探書リストを作ってきた。 10冊ほど記してあり、在庫があるのは 『暗い鏡の中に』 と 『死の接吻』。 両方おとりおきになる。

 原田康子の 『海霧』 に感銘を受けた方からリクエストをもらい、 『望郷』 と 『鳥のくる庭』 の文庫本がもらわれていく。
 4打数2安打。打率 4割6分1厘5毛。


  2018年1月20日 (土)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第17試合

  1. 「書道技法講座」
  2. 歌の本
  3. 財布

 大寒の日。 ネックウォーマーと指なし手袋が導入される。 これで長時間店内にいても凍死することはあるまい。
 「啄木・雪あかりの町・くしろ」 の催しには今年も行けなかった。

 二玄社 「書道技法講座」 の木簡の巻が売れる。
 3打数1安打。打率 4割5分8厘3毛。


  2018年1月19日 (金)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第16試合

  1. こういうの (文庫の官能小説)
  2. 星 新一
  3. 釧路に関する本 (釧路叢書の 『釧路漁業発達史』)

 今年も、常連さんに 釧路市動物園 のカレンダーをいただいた。 2018年版は昨夏生まれたレッサーパンダのお子さまの図案である。 名前はまだないみたい。
 カレンダーを店の奥の定位置に貼りつける。 視線を感じる

 午後2時すぎ、本店の社長から電話がくる。 店前で道路工事をやっているところにくしろバスの車両が故障で立ち往生、 一帯がとんでもなく混雑しているとのこと。 開業以来はじめて目にする光景だとも。 そんな電話をかけてくるということは、たぶん店内は思いっきり空いているのだろう。

 1、2が売れる。
 3打数2安打。打率 4割6分6厘6毛。


  2018年1月18日 (木)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第15試合

 値札の印刷にかかりきり。 プリンターが調子悪くて騙しだまし使っている。
 0打数0安打。打率 4割5分2厘3毛。


  2018年1月17日 (水)
 北大通店 本日の在庫お問い合わせ 第14試合

  1. クラシックCDの名盤ガイドのような本

 北大通店の めくりめくられ: 高山 宏 『超人 高山宏のつくりかた』 (NTT出版) を読みはじめる。 一種の自伝だが、すばらしい節回しの語り口だ。
 1打数0安打。打率 4割5分2厘3毛。 (K)
12月第四週のレトロスペース坂会館 検索の小部屋
札幌の岩村誠二さん撮影。レトロスペース坂会館にて。(クリックすると 拡大します)
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音楽コラム 「レコードの溝」 第45回 ピンク・フロイド その27 (最終回)  平位公三郎・文
 平位公三郎さんの自伝的音楽コラム 「レコードの溝」 の最新回をお届けします。 2015年6月15日更新分からはじまったピンク・フロイドの集中連載が今回で完結します。 2年8ヶ月もの長い道のりとなりました。 読む側も感慨深いです。
 平位さんに倣って北大通店も唱えましょう。 ピンク・フロイドよ、永遠なれ。


  ピンク・フロイド 『Louder than Words/ラウダー・ザン・ワーズ〜終曲』 (You Tube より)

  ピンク・フロイド 『Atom Heart Mother/原子心母』 (You Tube より)

  ピンク・フロイド 『Astronomy Domine/天の支配』 (You Tube より)


 「レコードの溝」 はこれからもつづきます。 次回更新を楽しみにお待ちください。

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 レコードの溝  第45回 『原子心母』 から 『永遠 (TOWA )』 へ
  〜ピンク・フロイド (その27・『永遠(TOWA ) 』 ついに、フロイド最終回です。)

                               「大阪のガス人間」 こと 平位公三郎 ・ 文


 2014年 〜最終章と友との再会〜

 いよいよフロイド最後のアルバムになりました。 感慨深いですね。
 1970年に発表されて、京都のロック喫茶の薄暗い部屋の中で 『原子心母』 を聴いてから、 2014年の 『永遠 (TOWA )』 まで44年経ちました。

 この、2014年11月の 『永遠 (TOWA )』 発売も、私にとっては大切な思い出の月になりました。 それは、大学卒業以来探し続けていた友だちとやっと再会できた月だからです。 しかし、何日だったのか?を忘れてしまった! 興奮し過ぎたのですよ。 ワハハ

 彼は、この後 「レコードの溝」 に登場するかもしれないので、 イニシャルではKくんですがK先輩もいるので 「岸和田くん」 にします。 (岸和田に住んでいますからね。岸和田もKか!)
 私は、1973年に卒業してから就職し、 その何年か後に彼の結婚式に岸和田まで行ってからかれこれ40年近く経っていたので、 2人とも60歳を過ぎて彼には孫が3人いた。 2人とも昔よりも太っていた。 (あの頃は、いつも腹ペコだった!)

 彼と初めて会ったのは、1969年4月京都の大学の汚い木造の取り壊し寸前の学生寮だった。 6畳の部屋に3人ずつ入れられた。 男ばかりかなりの数がいた。
 岸和田くんの名前を聞いたのは、入寮直後に同室の人とケンカしたからだった。 彼は言葉は荒いが、細かい気遣いをする面も感じたので友だちになったのかもしれないが、 お互いにきっかけなんか忘れてしまうものだ。

 彼が結婚してから、お互いに音信不通になり、私は退職して本格的に彼を探し始めた。 すると茶色の小さな古い電話帳が出て来たので電話してみた。
 一本はずっと留守電だったのでもう一本にかけると彼が出たのだ! 特徴のある声と話し方だ! 興奮した。 すぐに会おうと言って、2014年の11月の何日かに会ったのだ。
 彼も私を探していたらしく、受話器を置いてから体が震えたとか言っていた。 私も、近年こんなに興奮したことはなかった。

 それから、K先輩と広島のFくんを探そうと2人で盛り上がったので、 2014年の11月は大切な記念月?なのですよ。 そして、やっと3人と再会できたのです。 (実は、4人一堂に会することはまだ実現できていないので、それが今後の目標です。)

 4人とも、始まりはその木造の汚い学生寮ですね。

  ★

 私が、岸和田くんにシンパシー (共感) を感じたのは、その屈折した性格だと思う。 (彼は否定したが…) 私も家族の中に居て屈折していたから、それを感じたのだ。
 その屈折の大きな原因は、産まれた順番と父親の対応にもあると思うが、 長い間私の中でその2つは性格の影の部分だった。 つまり、理不尽に対する <怒り> みたいに解決不能な部分だった。

 広島のFくんは、長男で屈託がなくおおらかな性格に思えた。 それ故、彼を見てるとノーマルで常識的に思えたので、 屈折している自分としては世間の常識という <物差し> としての存在と考えていたと思う。

 K先輩は、飄々としていて不思議な人に思えた。 いつも穏やかで軽い冗談が好きな人で、歳は1つしか違わないのにえらい老けて見えて、 初めは話しかけにくかった。 でも、面倒見のいい先輩で、面白かった。

 3人とも、音楽や映画が特に好きな訳ではなくて趣味でつながったのではないが、 私が鷹ヶ峰のK先輩の隣の部屋に入ってからは時々集まっていた。
 それは、以前にも書いた 加川良の回 の時代だ。 (1971年から73年にかけての2年間。 そういえば、高田渡も加川良も遠藤賢司も亡くなりましたね。寂しいです。)

  ★

 何故、こんな話を持ち出したかと言うと、「エンドレス・リバー」 という 『永遠 (TOWA)』 の原題からは、 時間という永遠の流れを感じたからです。
 時間を区切ったのは人間の都合なので、数字上の1時間は同じでも感じ方で長い短いが決まる。 それとともに、その時間の <意味合い> が異なるのですよ。 この <意味合い> が重要なのです。

 人は、住む場所が変われば時間の流れも変わると思います。 田舎と都会では時間の速さが異なるし、生活環境でも変わる。
 私は、18歳まで暮らした田舎から京都という大都会へ出て来て4年間暮らしたが、 その4年間は田舎の18年間よりも変化に富んでいて自分の中に残っている。 しかし、思い返せば、人間関係の取り方や感受性は、 田舎の18年間にじっくり熟成されていたのではないかと思う。

 それは、川の流れも速い遅いがあるし澱みもあるからです。 時間にもそれがあるのです。

 彼ら3人と、4年間ずっと付き合っていた訳ではないし、グループでもなかった。 大学ではそんな仲良しグループもあったが、私たち4人はそれぞれが独立していたと思う。
 そういう関係が私は好きだったのだ。 ベタベタしたのは嫌だし、リーダーに付いて行くのも嫌だったからだ。

 ただ、鷹ヶ峰の2年間の <意味合い> は、私にとってはとても大きいのですよ。

  ★

 それは、前にも書いたと思うが、初めての個室と初めての長期間のバイトが大きいと思う。 個室では、独りで妄想や思考に耽ることができるし、バイトでは世間と少しつながった気分になり収入も入る。 まあ、少しは大人になった気分かな? それと、都会生活にも慣れて来たのだろう。 詩をたくさん書いたのもこの時期だ。

 つまりは、アイデンティティを求め出したのだ! <私は私で、あなたではない。でもあなたとはつながっている> ということだ。 アイデンティティを求める手助けとして、私はロックや映画を求めた。 本も少しは読んだかな?
 アイデンティティを求めたのは、ひとえに自分を確立したかったからだ。 その為にわざと人と違うことをしたりしてバカな若さを発揮したりね。…

 そうです! 鷹ヶ峰の部屋で、<自己の確立> のためにもがき始めたのが1971年なのですよ。 それから何年経ったのか? 果たして、私は自己を確立できたのでしょうかね? (他人との差異ばかりが目立つように思うけどなぁ〜、自分はどう思う?)

 〜時の流れが川ならば、時には流れを堰き止めて、<時のかたまり> 見詰めましょう!〜

 そうですね。たまにその学生時代の <時のかたまり> に素っ裸で飛び込むのですよ。 そうすると、自分の体がすっきりした感じがするのです。
 純粋だったとは言いませんが、私有物も少なくまとわりつく物が無かった時代の感覚を少しは思い出すのです。 つまりは、リフレッシュできるのです。

  ★

 ところで、このフロイド最後のアルバム 『永遠 (TOWA )』 を勇んで買いに行き、 初めて聴いてからもう3年以上経つが、最初の感想は 「何じゃ、こりゃあ!」 だった。
 正直、新しい展開を期待した訳ではないが、えっ!?と思ったのだ。 (実は、こっそり期待してたのだよ、ギルモアさんよ。) そのうち、フロイドといえど最後 (最期?) はこんなものか…と諦め気分になりました。 もちろんその後何度も聴きましたよ。

 それは、何だか 『原子心母』 の引き伸ばしで <21世紀版> かいな?と思ったのですよ。 つまり、『原子心母』 は23分42秒の6トラックで、 『永遠 (TOWA )』 は53分02秒の18トラックです。
 だから、1970年から2014年の44年間に発達した技術で30分40秒伸ばした 21世紀の 『原子心母』 だと最初は感じました。

 そのうちに、鴨長明の 『方丈記』 だなと川の流れに例えて聴いていたが、どうも違うな? この違和感は何か?と3年間思いあぐねていたが、 これは <白鳥の歌〜白鳥が死ぬ間際にうたう歌> であり <レクイエム〜鎮魂曲> だなと思い始めた。

 そういえば、モーツァルトにハマった時は自分の葬式にモーツァルトのレクイエム (所謂モツレク) を流してもらおうと考えていたが、最近聴くとやはり重くて宗教的だった。 そりゃそうだな。
 じゃあ、私が一番印象に残っている葬式は、坊主も読経も遺影も無く、 約1時間ただ亡くなった奥さんの好きだったフォークソングを流していて、 最後にご主人と子どもたちが挨拶した簡素で素朴な <お別れの会> だったので、 あれにこの 『永遠 (TOWA )』 を使おうと思った。 でも、これもちょっと違うと思った。

 そして、ある人 (喫茶ラルゴの喫茶部長) に 『永遠 (TOWA )』 のアルバムジャケットを見て 「新興宗教のポスターみたいだね」 と言われて、 少しムッとしたものの私の最初の印象も同じだったので納得するしかなかったことを思い出して (2015年1月、釧路豊文堂北大通店内レジ前にて)。
 …そうだよね、これは新興宗教とは言わないまでも、<新しい出発> なのだと思うことにしたのです。

 それで、やっと3年経って <新しい気持ち> でこのアルバムを聴き直しました。

  ★

 では、楽曲に行きますが、このアルバムは前作の言葉が多い内容と異なり言葉が無いのですよ。 ちゃんとした作詞はラストの曲だけですから、ずい分戸惑いましたね。 その意味は後ほど考察します。

 今回は、18のトラックごとに説明します。

 1)〜3)は、何だかボソボソ言う声でゆったり始まる。 大河のように。澄んだ空気…やがてライトのキーボードとともにドラムがゆっくり入る。 そこにギルモアのギターが重なる。 例の泣きのギターだ。
 2)の 「使命」 が印象的だ。鎮魂曲にも聴こえる。 3)もそうだが、最初から私にはキーンという高い音が遠い宇宙からの電波のように思える。 『コンタクト』 という映画のような。 (ここまでで一区切り)

 4)〜7)は、4)も遠い処からの電波から、やがてドラムとともに激しさをもち流れる。
 5)は、小川が流れてゆくようだ。
 6)「静かなる人〜暗黙」 から 7)「追憶〜遥かなる想い」 というタイトルから誰のことかはっきりする。 ギルモアのギターからサックスへの流れが涙を誘う! 嗚呼、リチャード・ライトよありがとう〜。 (ここまでで一区切

 8)〜14)は、静かな雰囲気から始まり歩き出す。 ( 9)「ヌードル・ストリートにて」) そして、10)「灯 (ともしび)」 から 11)「出発 (たびだち) part 1」 へ、ドラムが導く。
 12)は、話題になったライトのパイプオルガンが響く 「オータム ’68」。 短いが心に響く。 メイスンのドラムとギルモアのギターが先へと導く。 やがて、14)「トーキン・ホーキン〜ホーキング博士の伝言」 へと続く。 (ここまでで一区切り)

 15)〜18)、15)「天の呼声」 は不穏な空気から始まり、何となく宇宙を浮遊してるみたいだ。
 16)「真珠を見つめる目」 は久し振りに印象的なメロディだ。
 17)は 「浮遊」 だが、私にはしっかり大地を歩いてるように聴こえる。 また大河の流れに戻って来る感じにも聴こえる。
 そして、ラストの18)「ラウダー・ザン・ワーズ〜終曲 (フィナーレ)」 で感動的に終わる。

 聴きようによっては、大河の一滴が大海に出るまでの流れにも聴こえるが、 私は自分の経験から18のトラックタイトルと重ね合わせて聴いてもらいたい!と強く思います。
 一度はそうして聴いて欲しい。 すると今までと違って聴こえるように思いますよ。 言葉は無くても伝わって来るものがあります。

  ★

 しか〜し、ここでひとつ疑問がある。
 前作でもこのアルバムでも、ホーキング博士を通して、 話し合うことの大切さを散々述べておきながらラストの 「ラウダー・ザン・ワーズ」 では、 「言葉以上のものを伝える」 と言ってるのは何故?
 それは、1)の 「追伸〜伝心」 でのくぐもった語り、「暗黙の了解というものは確かに存在する。 それに敢えて言葉にしないこともある。」 と呼応はするものの、 前作では言葉に依ってウォーターズやフロイドの歴史にけりをつけて来たのに矛盾するんじゃないの? と思ったのだ。

 でも、それは前作が <言葉のアルバム> で今回が <音 (サウンド)> のアルバムであることで完結するのではないか?と考えた。
 一体何が完結するのか? それは、1)のくぐもった語りの続きに答えがある。
 「ときには大声で議論を交わし、問題を解決することもある。 皆が一つになれば、一人一人ではできないことも成し遂げることができる。」

 そうですね。 <言葉は大切で、話し合うことも大事だが言葉以上のものもある。以心伝心だ。> ということだろう。 (当たり前のことだと言えば身も蓋もないが…。)
 前作でフロイドは言葉でけりをつけ、このアルバムではサウンドでけりをつけたのだと思う。 (バンドに関わった人たちや亡くなった人たちにも、感謝と敬愛を捧げたと言えば大袈裟だろうか?)

 ここまで書いて、私は部屋の灯りを消して、あの 『原子心母』 を聴いた京都のロック喫茶のようにして 『永遠 (TOWA )』 を聴いてます。 何度も何度も。… (タバコの煙はありませんけれどね。ずい分前にやめました。)

 そのうちに、あちこちに伏線を張ったサスペンス映画のように思えたり、 懐かしい場面を見たように思えたりしました。 このアルバムは、前回のラストに書いた <残り香> や <おみやげ> ではありませんでしたね。 失礼しました!フロイドさん。 (最後はいつもこうなるのですよ。フロイドの良さを理解するには時間がかかるのですよね。 本当に厄介なバンドだ!)

 これで、長い間続いたピンク・フロイド全作品についての私の感想・解説? というか関わりというかこだわりを終わります。 (本当は、もっと大袈裟にして大団円にしようか?とも思いましたが、ひっそり終わります。)

 ※ 亡くなったシド・バレット、リチャード・ライト、ありがとう! デヴィット・ギルモアにニック・メイスン、それにロジャー・ウォーターズありがとう! ジャケットデザインのヒプノシスの方々ありがとう!
 あなた方とともに、私も何十年間歩んで来てロックの奥深さを学びました。 それは主に精神面に影響しました。 哲学に近いところまでね。 かといって、考え過ぎも良くないと思いますけれど。…

 これからも、あなた方の作品をあれこれ取り出して聴くと思います。
 ピンク・フロイドよ、永遠なれ!
 これを、読んでくださった皆さま方もありがとうございました。

 2018年1月23日 夜半、書き上げる。 これはひとつの区切りの数字です。


                                  (2018年1月27日掲載)

                               これまでの 「レコードの溝」は こちら です。
常連さんのリレー連載 「本を繋げて」 第41回 特別編  福田光夫 「泉川駅史稿」 (先行公開版)
 豊文堂書店の常連さんが書き手にまわる 「本を繋げて」 という連載コラムを設けました。
 本に魅入られ、ときに格闘しながら、歩みをともにしてきた方々が、とっておきの話を持ち寄ってくださいます。 いずれも広い意味での 「発見」 にまつわる物語になるでしょう。
 本を繋げて人を繋いで、読書の愉しみ、探書の悦びが少しでも身近になりますように。

               ×                 ×                 ×


 「本を繋げて」 の特別編として、根室市在住の福田光夫さんによる 「泉川駅史考」 (先行公開版) を掲載いたします。

 北海道東部のとある駅と町のかかわりを見つめた貴重な論考であるのは勿論のこと、 福田さんの少年期の幸福な思い出と結びついた、これだけは書き残しておきたいという使命のようなものがお分かりいただけるかと思います。
 また、本編がこの時期に発表される背景には、 JR北海道が北海道新幹線開通の裏で進める赤字路線の廃止検討策への懸念も見てとれるでしょう (福田さんは3月下旬に廃止される花咲駅の駅史を現在編纂中とのこと。 追記: 『花咲駅史 1921.8.5-2016.3.25』 は2016年10月初旬に刊行されました)。

 今回発表分は先行公開版だということですが、追加情報を加えた完全版の執筆も構想しておられます。
 長文のため、中盤以降は別ページにリンクを貼ってお読みいただけるようにしました。 画像はクリックすると拡大できます。 ぜひ最後までお付き合いください。



 第41回 特別編 「泉川駅史稿 (先行公開版 2015.1.6 現在)
                                              福田光夫 ・ 文


  ■はじめに

 平成元 (1989) 年4月29日、根釧台地の発展を支えてきた標津線が廃止された。 人々の夢や希望、あるいは絶望を運び続けた標津線の全貌は、個々の記憶や映像類、 同年に発行された 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 等をもって、今も語り継がれてきている。
 そんな標津線の駅のひとつに 「泉川駅」 がある。 正真正銘、本物の僻地にあった駅である。 この駅に愛着を感じている人たちは、当時、住んでいた人たちか、秘境駅として訪れたことのある特定の鉄道マニアしかいないだろう。

平成元年4月29日の泉川駅。(クリックすると 拡大します)

 「泉川駅」 のあった市街地は戦後、急速に発展し、急速に萎んでいった特異な歴史を持つ。 今は、市街地部分は消失し、点在する酪農家が泉川を支えている。
 まだ市街地が少し残っていた昭和40年代に、父親の転勤の都合で、 小学校2年から6年生までの5年間、駅の近くに住んでいた者が駅史をまとめてみた。

 私は、昭和49 (1974) 年3月に廃校となった泉川小学校、最後の卒業生8人のなかの一人であったことを先に書いておく。
 泉川小学校の校歌は 「根室広野の樹木 (きぎ) あおく…」 で始まる。
 「泉川駅」 とは、そんな場所に、ポツリと出現し、ひっそり消えていった。 戦後70年のなかで辿った 寂しい駅の物語である。


  ■標津線の全線開通

 「泉川駅」 を語る前に、標津線全体のことを簡単に解説する。
 標津線は 「標茶駅」 と 「根室標津駅」 を結ぶ横の線 (69.4km 全線開通前は標茶-中標津間を標茶線と呼称) と、 「中標津駅」 と 「厚床駅」 を結ぶ縦の線 (47.5km) がT字状になっていた。 根釧台地に入植した人々の動脈路として、生活や産業を支えてきた。

「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」袋の表紙。(クリックすると 拡大します)

 昭和9 (1934) 年10月発行の祝標津線開通記念 「新根室41号」 によると、 大正10 (1921) 年に根室本線が根室駅まで開通するや、直ちに本格的な標津線の建設運動が始まった。 翌大正11 (1922) 年4月法律第37号鉄道敷設法中に 「根室厚床附近より標津を経て北見国斜里に至る鉄道」、 即ち根室原野縦断鉄道が予定されるに至った。

 最初に開通したのが、「厚床駅」 と 「西別駅」 間で、昭和8 (1933) 年12月1日に開通した。 次いで 「西別駅」 と 「中標津駅」 間が、昭和9 (1934) 年10月1日に開通し、縦の線ができた。 もともとは、「厚床駅」 から 「根室標津駅」 までが標津線の名称だった。 「標茶駅」 と 「中標津駅」 間の路線は、後で追加され、奥地の拓殖事業の推進に対応したものだった。
 次に 「標茶駅」 と 「計根別駅」 間が昭和11 (1936) 年10月29日に開通し、 「根室標津駅」 までの全線開通は、昭和12 (1937) 年10月30日のことだった。

 当時の標津村が発行した 「中標津西別間鉄道開通記念ゑはがき」 が手元にあるので、 袋の表紙と、封入されていた4枚の絵葉書を掲載した。 袋の表紙にある地図を見ると、標茶−標津間が開通していない。 標津線と関係のない写真もあるが、中標津地域の 「ご自慢」 が何であったのか、分かるので掲載した。 なお、鉄道マニアにとってバイブルの 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 には、いずれも未収録の資料である。

中標津駅。(クリックすると 拡大します) 標津市街全景。(クリックすると 拡大します) 養老牛温泉。(クリックすると 拡大します) 農事試験場根室支場。(クリックすると 拡大します)

 全線が開通した際には、鉄道省北海道建設事務所が 「標津線標茶線全通記念絵葉書」 を発行している。 袋の裏面が建設要覧になっており、線路平面図1葉や絵葉書4枚が封入されていた。 こちらは 「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 にも白黒写真で掲載されているが、ここでは、袋の両面と絵葉書4枚を掲載した。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の表面。(クリックすると 拡大します)

 袋の表側の絵は、国後島に向かっていくようなSLの後ろ姿が旅愁を誘う。 まさか、その8年後、ソ連に不法占拠されてしまうとは、誰も予想はしていなかっただろう。 今見ると、何か苦難を暗示しているかのような図柄だ。 裏の建設要覧は、標津線の建設事情を知るための第1級資料である。

「標津線標茶線全通記念絵葉書」袋の裏面・建設要覧。(クリックすると 拡大します)

 (建設要覧は、標津線と標茶線に分かれている。なぜ、標津線に統一されたのか調査中)

 なお、私の手元にあるのは、線路平面図が欠落している。 地図を見たい方は、「彩雲鉄道 標津線56年の歩み」 を参照願いたい。 その代わり、この駅史のおまけとして、バイブルの方には未収録の 「尾岱沼の蝦取船」 絵葉書を掲載した。 「尾袋沼」 と誤植がある。 直接、標津線とは関係ないので、掲載しなかったのだろう。

根室標津停車場。(クリックすると 拡大します) 標津線第二標津川橋梁。(クリックすると 拡大します) 標茶線十六粁附近直線路。(クリックすると 拡大します) 尾岱沼の蝦取船。(クリックすると 拡大します)

  ■泉川の地域史と駅の誕生

 別海町と厚岸町及び標茶町の境界線近くあった 「泉川駅」 は、「標茶駅」 の東隣の駅となるが、 間には 「多和乗降場」 (標茶駅から2.6km) があった。 「泉川」 の東隣の駅は、昭和42 (1967) 年4月1日に、地域の請願によって開設された 「光進駅」 で、終始、駅員無配置だった駅である。
 「泉川駅」 は、標津線の全線開通から7年後の昭和19 (1944) 年5月1日、 まずは仮信号所として開設され、同27 (1952) 年3月25日、一般駅に昇格した。

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                                            (2016年2月1日掲載)
随筆再録 第12回 「近未来の釧路市北大通繁盛記」 豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文
  近未来の釧路市北大通繁盛記   一古書店主の夢想
                                    豊文堂書店 店主 豊川俊英 ・ 文


 ――賑わっている。
 釧路駅から幣舞橋、それに橋向こうの南大通りの3軒をいれると、 この地区には何と25軒の古本屋が出来てさらに出店予定が4軒、 また全国チェーンの大型新古書店も進出を窺っているとの噂だった。
 北大通周辺はホテル街と古本屋街、それに従来よりの銀行・金融機関、各種公共施設、民間企業、個人商店がうまく絡み合って、 今や 「北の神田」 「北海道古本特区」 と呼ばれ、日本中より本好きを集めていた。

 JRや航空各社も競ってツアー商品を企画している。
 HACの 「函館・旭川・釧路、古本・温泉満喫の旅」、JALとANAも 「知床・釧路湿原・阿寒観光、古本探索ツアー」、 JRはお得意の3輌のSLを使って、根室―網走迄の特別列車 「SL古本号」 だ。 書棚のついた特別車輌を連結して車内販売もしております。
 来春には東京〜釧路間のフェリーも復活が決まった。 首都圏から自転車やバイク、乗用車で沢山の人が来るだろう。

 北大通商店街は確実に昔々の賑わいを取り戻しつつある。
 空き店舗に手頃になった家賃の魅力で若い人がここ7、8年の間にどんどん開業して増殖したのだ。
 古本のインターネット全盛時代は一服し、商売はやはり対面販売でという社会の変化と、 小さくても個性のある品揃えの店に再びお客さんが戻って来たのである。 オタク的な店主もいるが、その 「オタク」 を専門にしてしまったのである。

 高齢者や障害のある方にも配慮して手すりをつけ段差がなく、 店内を自由に見れる店も3軒あり各店ごとにトイレや休憩所も整備中である。 観光案内、荷物の一時預り、みやげ物販売、古本屋案内も兼ねた 「道の駅」 もあり好評である。 アジア各国からのお客様にも対応出来るようだ。

 駐車場のスペースが確保出来ない等の理由で、出店が遅れていたコンビニ業界も、今は各社が進出し競っている。 新刊書店の大手 「トーチャンゴー」 も40歳以上のお客様に的を絞った新店を現在十字街に建設中である。
 かつて中心街を運行していたあの懐かしの 「くるりん」 も 「こしょりん」 と名前を変えて元気に走っている。 現在は3台が稼動中であり、大切な足となっている。
 古本好きは地味ではあるが確実な滞在型であり1泊・2泊して地域の経済に大いに貢献してくれています。

 高速道路も整備されて出入口の阿寒は、重要な第2の古本屋地帯になろうとしている。 自然の中の樹々に囲まれた静かな地域に、主に美術関係を扱う店が数軒出来て、 一緒に進出して来た骨董店、レストランとミックスして軽井沢のような地域になってきた。 温泉もあり何といっても釧路空港に近いのが、最大の利点であるようだ。

 一方、阿寒湖畔の各ホテルもこの釧路・阿寒の動きを黙って見逃すはずはなかった。 温泉街にも古本屋が出来て、老舗のあるホテルは2つある宴会場の1つをつぶし、ホテル内にちょっとした古書店街を作った。 神田の古本屋もテナントとして頑張っている。

 都心部の栄町にはさらに古書会館が出来て、内外から業者が集まり週に2日はセリ・交換会が行われている。 会館の2、3階は釧公大、釧教大、釧路短大、釧路高専のゼミの学外教室となり、交代でうまく使って交流を深めていた。 若い人もどんどんこの北大通周辺を闊歩するようになって、街が息を吹き返してゆくのが手に取るように分かった。
 周辺では急ピッチで若者向けのアパート・マンション、そして対照的ではあるが高齢者向けのマンションも建設中である。

 ここで古本屋街の各店を紹介してみよう。
 釧路駅前には鉄道・交通専門店の 「SL釧路」、少し行くと文学・郷土誌専門の 「サビタ書房」 と 「豊文堂書店」、 1本裏通りに写真・美術専門の 「キャパ書院」、SF・コミック・サブカルチャー専門の 「ウルトラアトム」、 十字街には絶版文庫専門の 「久寿里文庫」、MOOの中には自然関係、 特に鳥類が専門の 「鶴屋書房」と、鯨や魚類専門の 「鯨書房」・・・。

 ほかの映画館も紹介しよう。 小さいながら3館あります。
 名作と古いアニメ専門の 「釧路名画座」、「北8シネマ」 は古本・中古レコード・ビデオ・CD・DVDも販売し、洋画も上映しています。 「大人の映画館」 はそのまま、昔の日活映画を中心にちょっと色っぽい映画を上映、何とかやっています。
 ――いい時代になりました。

 (「釧路新聞」 平成17年 (2005年) 11月14日 (月) 付紙面より再録。 掲載にあたり、適宜段落空けを増やし句読点などを加えています)


  <現在の執筆者より>
 「俺が書いたやつで最高ケッサクだ!!」 「SFだって言ってんのに、真に受けてどこにそんなにたくさん古本屋があるんですかって訊いてきた、そそっかしいのがいたな」



                                          (2013年11月24日掲載)

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